JP2670214B2 - 弾性舗装用ブロック - Google Patents

弾性舗装用ブロック

Info

Publication number
JP2670214B2
JP2670214B2 JP4233943A JP23394392A JP2670214B2 JP 2670214 B2 JP2670214 B2 JP 2670214B2 JP 4233943 A JP4233943 A JP 4233943A JP 23394392 A JP23394392 A JP 23394392A JP 2670214 B2 JP2670214 B2 JP 2670214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aggregate
elastic
lower layer
layer
surface layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4233943A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05195507A (ja
Inventor
英之 奥山
哲哉 柑本
雅和 田中
和資 岩崎
宏治 羽嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP4233943A priority Critical patent/JP2670214B2/ja
Publication of JPH05195507A publication Critical patent/JPH05195507A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2670214B2 publication Critical patent/JP2670214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩道や運動施設等の舗
装用に適した弾性舗装用ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、商
店街、公園、歩道、自転車道等の舗装には、アスファル
トコンクリート舗装、コンクリート平板舗装、磁器質や
陶器質のタイル舗装、天然石舗装、煉瓦舗装といった硬
質の材料を使った舗装が用いられている。しかし上記の
ような硬質の舗装は、足腰への負担が大きく長時間の歩
行に適さないだけでなく、転倒時に受ける衝撃が大き
く、けがをする危険性が高いという問題がある。たとえ
ば床等の硬さを、転倒して頭部を強打した際に受ける最
大加速度(amax :G)で評価した、東京工業大学小野
英哲教授らの研究(以下「小野式転倒時硬さ」という)
によれば、安全とされる最大加速度の上限は100Gで
あるが、上記従来の舗装はいずれも、最大加速度が10
0Gを超える硬質のものであるため、転倒時に頭部を強
打すると死亡事故に到る危険性が高い〔小野式転倒時硬
さについては、「体育館の床の弾性力に関する研究(そ
の5)」日本建築学会論文報告集、227号、1975
年等を参照〕。
【0003】一方、ゴルフ場その他の運動施設におい
て、ゴムチップ等の軟弾性骨材を樹脂バインダーで結合
したブロックが舗装材として用いられている。この舗装
材は、通常、上記小野式転倒時硬さが100G以下で高
い弾力性を有し、転倒時に受ける衝撃が小さいので、転
倒時に頭部を強打しても死亡事故に到ることがきわめて
少なく、安全性が高い。
【0004】しかし上記舗装材は、一般の歩道に使用す
るには柔らかすぎて、沈み込みが激しく歩きにくい(た
とえばハイヒールの踵は5〜6cmも沈み込んでしまうお
それがある)ため、長時間歩行すると足に疲労を与える
という問題がある。また上記舗装材において、安価な廃
タイヤゴムチップ等を使用した場合には、耐久性、耐候
性が低く、ゴムチップが剥落する等して舗装面が汚くな
るという問題があり、エチレン・プロピレン・ジエンゴ
ム(EPDM)チップ等の耐久性、耐候性に優れたゴム
チップを使用した場合には、当該EPDMゴムチップ等
が高価なため、厚みのあるゴムブロックは高価になると
いう問題がある。
【0005】硬質骨材と、ゴムチップ等の軟弾性骨材と
を併用すると、沈み込みを抑えて歩行感を向上できると
の知見に基づき、全骨材中に占める軟弾性骨材の割合が
25〜75体積%になるように、上記両骨材を配合し、
それを樹脂バインダーで結合した構造の舗装が提案され
た(特開昭63−7404号公報参照)。しかし上記舗
装においては、たとえば層の厚みが20mm以下程度の薄
いものである場合に、軟弾性骨材の割合が35体積%よ
り少なくなると、弾力性が不足して、小野式転倒時硬さ
による最大加速度が100Gを超え、転倒時の危険性が
増大するという問題があり、厚みを極端に大きくしなけ
ればならないので、従来のものに比べて高価になるとい
う問題がある。
【0006】また、老人、子供、身体障害者等の生活弱
者の安全レベルは、健常者のそれよりさらに厳しく、小
野式転倒時硬さによる最大加速度で70G以下が好まし
いとされるが、上記硬質骨材と軟弾性骨材とを配合した
舗装では、軟弾性骨材を75体積%にしても、後述する
比較例5にみるように、最大加速度70G以下という条
件を克服できない。
【0007】しかも、上記舗装は現場施工型であるた
め、施工現場の天候等に左右されて作業性が悪く、また
施工に当たっては熟練した作業者が必要で、施工コスト
が高くつくという問題もある。軟弾性骨材と硬質骨材と
を配合した表層の下に、廃タイヤゴムチップ等の軟弾性
骨材からなる下層を設ければ、弾力性を維持しつつ、歩
行感を向上できる。
【0008】しかし上記積層構造のブロックの場合、長
期間屋外に敷設して使用すると、特に廃タイヤゴムチッ
プや樹脂バインダーが、気温の変化に伴う膨張、収縮の
繰り返しや、紫外線による劣化、歩行による表面の摩耗
や疲労等を受けて劣化し、その結果、ブロックに反りが
生じて舗装面の乱れや下地からの剥離、外観の悪化等を
生じるという問題がある。
【0009】気温の変化に伴う膨張は、主として、雨水
や地中からの水蒸気、あるいは弾性舗装用ブロックの空
隙中にある水分等が日中の日差しによって熱水化するこ
とに起因する。また気温の変化に伴う収縮は、気温の低
下によることは言うまでもないが、この気温の低下に伴
う結露や、上記熱水の急冷等も大きな原因の一つであ
る。
【0010】また、上記積層構造のブロックの場合、ハ
イヒールの踵等による局部的な荷重の集中があると、下
層はそれを支えるために全く作用しないので、柔軟性に
欠ける表層が、その荷重による変形に追従できず、荷重
点で破壊されてしまうという問題もある。本発明は、以
上の事情に鑑みてなされたものであって、上記従来の各
種舗装の問題点を解消して、運動施設や歩道等のあらゆ
る種類の舗装に、好適に使用することができる弾性舗装
用ブロックを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するための、本発明の弾性舗装用ブロック(以下「弾
性舗装用ブロックI」という)は、多数の軟弾性骨材と
硬質骨材とを樹脂バインダーにより結合してなる少なく
とも1層の下層と、多数の骨材を樹脂バインダーにより
結合してなり、上記下層より硬い少なくとも1層の表層
とを備えた多層構造を有することを特徴とする。
【0012】上記構成からなる、本発明の弾性舗装用ブ
ロックIによれば、歩行のような弱い圧縮力が加えられ
た際には、主として、比較的硬い表層が圧縮力を受ける
ので、歩行に適した硬さが得られる。このため、長時間
歩行しても疲れにくく、一般歩道等に適したものであ
る。一方、転倒時のような大きな衝撃が加えられた際に
は、表層が広範囲に撓み、軟弾性骨材を含有する弾性の
高い下層が、主として圧縮力を受けるので、安全性が高
く、転倒して頭部を強打しても死亡事故に至ることがき
わめて少ない。
【0013】したがって、本発明の弾性舗装用ブロック
Iによれば、ゴム舗装の最大の長所である安全性を維持
しつつ、歩行感に優れた舗装を施工することができる。
また、上記積層構造によれば、耐久性、耐摩耗性、耐候
性に劣る軟弾性骨材を含む下層は表面に出ず、弾性舗装
用ブロックの表面は、比較的硬い表層により覆われてい
るので、耐久性、耐摩耗性、耐候性が向上する。
【0014】しかも、上記積層構造によれば、耐久性、
耐摩耗性、耐候性が要求され、高価な材料を使用しなけ
ればならない表層の厚みを小さくできるので、安価に製
造できる。本発明の他の弾性舗装用ブロック(以下「弾
性舗装用ブロックII」という)は、多数の軟弾性骨材
と、表層に含まれる軟弾性骨材より膨張しにくい硬質骨
材とを樹脂バインダーにより結合してなり、かつ全骨材
中に占める硬質骨材の割合が30体積%以上である少な
くとも1層の下層と、軟弾性骨材を含む多数の骨材を樹
脂バインダーにより結合してなる少なくとも1層の表層
とを備えた多層構造を有することを特徴とする。
【0015】上記構成からなる本発明の弾性舗装用ブロ
ックIIによれば、長期間屋外で使用した際に反りが発
生するのを防止することができる。そのメカニズムは明
らかではないが、表層に含まれる軟弾性骨材より膨張
しにくい硬質材を配合することで下層全体の膨張率が
小さくなり、気温の変化に伴う膨張、収縮が抑えられる
こと、下層と表層の膨張率の差が小さくなること、
硬質骨材を配合することで下層の剛性が向上して、反り
が直接的に防止されること、等が原因であろうと考えら
れる。
【0016】本発明のさらに他の弾性舗装用ブロック
(以下「弾性舗装用ブロックIII」という)は、多数
の軟弾性骨材と、弾性率の高い硬質骨材とを樹脂バイン
ダーにより結合してなり、圧縮時の弾性率が50kg/
cm以上である少なくとも1層の下層と、軟弾性骨材
を含む多数の骨材を樹脂バインダーにより結合してなる
少なくとも1層の表層とを備えた多層構造を有すること
を特徴とする。
【0017】上記構成からなる本発明の弾性舗装用ブロ
ックIII は、下層の弾性率が50kg/cm2 以上の高いレ
ベルにあり、ハイヒールの踵等によって荷重が集中して
も、その荷重を下層が支えて、表層が局部的に大きく変
形するのを防止するので、表層が荷重点で破壊されるお
それがない。
【0018】また、上記各弾性舗装用ブロックI〜III
はいずれも、工場等で多量に製造したものを、現場に置
き敷きするだけで施工できるので、施工が容易である。
以下に、本発明をより詳細に説明する。
【0019】本発明のうち弾性舗装用ブロックIは、
記のように多数の軟弾性骨材と硬質骨材とを樹脂バイン
ダーの硬化物で結合した下層と、多数の骨材を樹脂バイ
ンダーの硬化物で結合してなり、下層より硬い表層とで
構成される。
【0020】下層を構成する骨材100%軟弾性骨材
では、前述したように反りが発生したり、ハイヒールの
踵等によって局部的に荷重が集中した際に表層が破壊さ
れたりするおそれがあるので、本発明では、軟弾性骨材
と硬質骨材とが併用される。下層における軟弾性骨材と
硬質骨材の量比について、本発明では特に限定されない
が、全骨材中に占める軟弾性骨材の割合で5〜80体積
%の範囲内であるのが好ましい。
【0021】全骨材中に占める軟弾性骨材の割合が5体
積%未満では、下層が硬くなり過ぎて、転倒時の安全性
を十分に確保できなくなるおそれがある。一方、全骨材
中に占める軟弾性骨材の割合が80体積%を超えると、
上記のように、反りが発生したり、ハイヒールの踵等に
よって局部的に荷重が集中した際に表層が破壊されたり
するおそれがある。
【0022】表層を下層より硬くするには、下層に含
まれる軟弾性骨材より硬い骨材で表層を形成する、表
層を硬質骨材と軟弾性骨材とで構成する、上記と
を組み合わせる、等の方法が考えられる。特に後2者の
構成では、表層が、摩耗しにくい硬質骨材を含有するた
め高い耐摩耗性が得られ、表層の耐久性、耐摩耗性、耐
候性が大幅に向上する。また上記構成では、軟弾性骨材
のみからなる表層のように、乾燥時に滑り止め作用が強
過ぎて歩きにくいことがない上、硬質骨材の種類を選択
することにより、雨天等の湿潤時に滑りにくくすること
もでき、より一層歩きやすいものとすることも可能であ
る。
【0023】表層における軟弾性骨材と硬質骨材の量比
についても、本発明では特に限定されないが、全骨材中
に占める軟弾性骨材の割合で10〜60体積%の範囲内
であるのが好ましい。全骨材中に占める軟弾性骨材の割
合が10体積%未満では、表層が硬くなり過ぎて、表面
湿潤時に滑りやすく危険であり、また、荷重が加えられ
た際の下層の変形に追従できず、表層が割れたり、下層
から剥離したりするという問題を生じる。一方、全骨材
中に占める軟弾性骨材の割合が60体積%を超えた場合
には、表層が柔軟になり過ぎて、歩きにくくなるととも
に、耐摩耗性が低下するという問題を生じる(表1参
照)。
【0024】下層の厚みは、本発明では特に限定されな
いが、10〜90mmの範囲内であることが好ましい。下
層の厚みが10mm未満では、下層の弾力性が不十分にな
るため、転倒時の危険性が高くなるおそれがある。ま
た、下層の厚みが90mmを超えると、コストの面で問題
がある。表層の厚みも、本発明では特に限定されない
が、5〜20mmの範囲内であることが好ましい。表層の
厚みが5mm未満では、歩行のような弱い圧縮力が加えら
れた際に、十分に圧縮力を受けることができず、下層に
も圧縮力が伝わるため、柔らかくなり過ぎて歩きにくく
なるおそれがある他、強度の面でも問題があり、特にハ
イヒールの踵等によって局部的に荷重が集中した際に、
表層の割れ、剥離、陥没等が発生するおそれがある。ま
た、表層の厚みが20mmを超えると、耐久性、耐候性に
優れた高価な材料を多量に必要とするため、経済的でな
い。
【0025】弾性舗装用ブロックIの全体の厚みについ
ても、本発明では特に限定されないが、10mm以上で
あるのが好ましい。全体の厚みが10mm未満では、弾
力性、剛性および耐久性が不十分になるおそれがある。
厚みの上限については、コスト面を考慮すると80mm
程度が好ましいが、それ以上の厚みがあっても構わな
い。本発明のうち弾性舗装用ブロックIIは、多数の軟
弾性骨材と、表層に含まれる軟弾性骨材より膨張しにく
い硬質骨材とを樹脂バインダーの硬化物で結合してな
り、かつ全骨材中に占める硬質骨材の割合が30体積%
以上である下層と、軟弾性骨材を含む多数の骨材を樹脂
バインダーの硬化物で結合した表層とで構成される。
【0026】下層の硬質骨材が表層の軟弾性骨材より膨
張しやすいと、下層の膨張率を十分に小さくできず、そ
の結果、気温の変化に伴う膨張、収縮による反りを防止
できなくなる。また、下層における硬質骨材の割合が、
全骨材中の30体積%以上に限定されるのは、硬質骨材
の割合が30体積%未満では、下層と表層の膨張率の差
を十分に小さくできない上、下層の剛性を十分に向上で
きず、反りの発生を防止できなくなるからである(表2
参照)。
【0027】硬質骨材の割合の上限は、本発明では特に
限定されないが、これも表2の結果より明らかなよう
に、およそ90体積%程度であるのが好ましい。また下
層における硬質骨材の割合は、表層の構成に応じて、上
記範囲内で適宜変更することができる。但し硬質骨材を
多量に含有させると弾性舗装用ブロック全体での柔軟性
が多少低下し、衝撃吸収性や安全性の点で問題を生じる
おそれがある。これを防止するには、下層の厚みを大き
くするか、軟弾性骨材として、弾力性が極めて高い発泡
ゴムチップを少量混合するのもよい。
【0028】また表層が、歩行感向上のために、硬質骨
材をより多く含有する比較的硬質のものである場合に
は、弾性舗装用ブロック全体としての衝撃吸収性、安全
性を確保するため、下層は、反りを生じない範囲で、軟
弾性骨材をより多く含有していることが好ましく、その
ために、下層における硬質骨材の割合は、前記範囲の中
でもより少ない方が好ましい。
【0029】弾性舗装用ブロックIIを構成する表層およ
び下層の厚みについて、本発明では特に限定されない
が、従来と同様に下層に増量効果を持たせてコストダウ
ンを図るには、下層の厚みが表層の厚みより大きいこと
が好ましい。弾性舗装用ブロックIIの全体の厚みは、本
発明では特に限定されないが、前記と同じ理由から、1
0〜80mmの範囲内が好ましい。
【0030】本発明のうち弾性舗装用ブロックIII
は、多数の軟弾性骨材と、弾性率の高い硬質骨材とを樹
脂バインダーの硬化物で結合してなり、圧縮時の弾性率
が50kg/cm以上である下層と、軟弾性骨材を含
む多数の骨材を樹脂バインダーの硬化物で結合した表層
とで構成される。下層の圧縮時の弾性率が50kg/c
以上に限定されるのは、これより弾性率が低い場
合、ハイヒールの腫等による局部的な荷重の集中がある
と、下層がそれを支えるために作用しないので、表層が
荷重点で破壊されてしまうからである。
【0031】弾性率の上限については、本発明では特に
限定されず、表層の弾力性に応じて適宜変更することが
できる。たとえば表層の弾性率が500kg/cm2 以上と
なって弾力性が不足する場合には、下層の弾性率が大き
過ぎると、ブロック全体の弾力性(衝撃吸収性)が不足
して転倒時の危険性が高くなるので、下層の弾性率は1
000kg/cm2 以下であるのが好ましい。しかし、表層
の弾性率が100kg/cm2 以下で十分な弾力性がある場
合には、下層の弾性率は1000kg/cm2 を超えてもよ
い。
【0032】下層の弾性率を50kg/cm以上にす
るには、層に配合する硬質骨材の量を多くする
下層の厚みを従来より大きくする、上記とを組み
合わせる、等の方法が考えられる。の方法は、硬質
材を下層に多量に配合すると、ブロック全体の弾力性が
不足して転倒時の危険性が高くなる場合に有効である。
但し、コスト面を考慮すると、厚みが大きくなるのは望
ましくないので、硬質骨材を下層に多量に配合しても安
全性を維持できるなら、の方法が適当である。
【0033】下層における硬質骨材の割合は、本発明で
は特に限定されない。なぜなら下層の弾性率は、硬質
材自体の弾性率、当該硬質骨材とともに下層を構成す
軟弾性骨材や樹脂バインダーの弾性率、下層の厚み等に
より決まるからである。
【0034】表層における軟弾性骨材と硬質骨材の量比
についても、本発明では特に限定されないが、全骨材中
に占める軟弾性骨材の割合で10〜90体積%の範囲内
であるのが好ましい。全骨材中に占める軟弾性骨材の割
合が10体積%未満では、表層が硬くなり過ぎて、表面
湿潤時に滑りやすく危険であり、また、荷重が加えられ
た際の下層の変形に追従できず、表層が割れたり、下層
から剥離したりするという問題を生じる。一方、全骨材
中に占める軟弾性骨材の割合が90体積%を超えた場合
には、表層が柔軟になり過ぎて、歩きにくくなるととも
に、耐摩耗性が低下するという問題を生じる。なお歩行
感を考慮に入れると、表層における軟弾性骨材の割合
は、35〜65体積%の範囲内がより一層好ましい。
【0035】弾性舗装用ブロックIII の全体の厚みは、
本発明では特に限定されないが、前記と同じ理由から、
10〜80mmの範囲内が好ましい。上記本発明の弾性舗
装用ブロックI〜III において使用される軟弾性骨材と
しては、天然ないし合成のゴムチップや発泡ゴムチッ
プ、あるいは、発泡ポリウレタン等の柔軟で弾性を有す
る合成樹脂製のスポンジ構造物のチップ、コルク等を使
用することができ、特に、透水性やへたりを考慮する
と、ゴムチップが好適に使用される。
【0036】上記軟弾性骨材の形状は、粒状、不定形塊
状、ひじき状(紐状)等、特に限定されず、種々の形状
のものが使用できる。軟弾性骨材の硬さは特に限定され
ないが、各層の弾力性等を考慮すると、JIS A硬度
で80以下のものを使用するのが好ましい。JIS A
硬度で80以下の軟弾性骨材を使用すれば、比較的容易
に、転倒時の最大加速度を100G以下にできる。
【0037】下層に使用される軟弾性骨材は、前述した
ように表面に出ないので、高い耐久性、耐摩耗性、耐候
性は要求されない。したがって下層用の軟弾性骨材とし
ては、価格の点で優れているとともに、資源再利用の観
点からも好ましい、廃品を粉砕したゴムチップ、例えば
廃タイヤゴムチップ等が、最も好適に使用できる。一
方、表層に使用される軟弾性骨材としては、下層に含ま
れるのと同様の軟弾性骨材を使用できるが、弾性舗装用
ブロックを置き敷きした際の舗装の外観等を考慮する
と、下層のような廃品を粉砕したゴムチップではなく、
所望の色に着色されたゴムチッブや合成樹脂製チップを
使用することが好ましい。
【0038】また、表層の耐久性、耐候性等を考慮する
と、表層用の軟弾性骨材としては、前記EPDMゴムチ
ップ等の、下層に含まれる軟弾性骨材より硬質で、かつ
耐久性等に優れた軟弾性骨材を使用することが、より一
層好ましい。なお、上記EPDMゴムチップ等は、前述
したように高価であるため、表層の耐久性、耐候性等が
低下しない範囲で、その他の軟弾性骨材を併用すること
もできる。
【0039】本発明の弾性舗装用ブロックI〜IIIに
おいて表層あるいは下層に配合される硬質骨材として
は、例えば自然石、木片、クルミ片、竹屑、貝殻、硅
砂、人工石、スラグ、セラミック粒子、硬質プラスチッ
クス粒子等の従来公知の種々の硬質骨材があげられる。
本発明のうち弾性舗装用ブロックIIにおいて下層に配
合される低膨張率の硬質骨材としては、上層の軟弾性骨
材より膨張しにくければ、従来公知の種々の骨材を使用
することができる。但し、前述した反り発生のメカニズ
ムを考慮すると、耐水性、耐熱水性にすぐれ、かつ熱水
条件下での体積変化の小さいものが好ましく、この条件
を満足し、かつ上層の軟弾性骨材より膨張しにくい低膨
張率の硬質骨材としては、たとえば上記硬質骨材のう
ち、自然石、貝殻の粉砕物、セラミック粒、硬質プラス
チック粒または硬質プラスチック粉砕物等があげられ
る。
【0040】また、本発明のうち弾性舗装用ブロックI
IIにおいて下層に配合される高弾性率の硬質骨材とし
ても、上記低膨張率の硬質骨材と同様に、自然石、貝殻
の粉砕物、セラミック粒、硬質プラスチック粒または硬
質プラスチック粉砕物等があげられる。硬質骨材の中で
も、自然石やセラミック粒といった重量の大きい骨材を
使用した場合には全体の重量が増すので、従来ならば下
地に接着して固定していた弾性舗装用ブロックを、置き
敷きするだけで施工することができ、人件費の削減、施
工期間の短縮等が可能になるという利点がある。また上
記自然石やセラミック粒は、軟弾性骨材に比べて安価で
あるため、経費の節減にもなる。
【0041】硬質骨材の硬さは特に限定されないが、本
発明の弾性舗装用ブロックI〜IIIにおいて表層に配合
される硬質骨材の硬度は、JIS D硬度で30以上、
JIS A硬度で80以上であることが好ましい。表層
に配合される硬質骨材の硬度が上記範囲以下である場合
には、表層が柔らかくなり過ぎて歩きにくくなるおそれ
がある。
【0042】弾性舗装用ブロックIIにおいて下層に使
用される硬質骨材は、上層の軟弾性骨材より膨張しにく
ければ、硬度は上記範囲以下でも構わない。弾性舗装用
ブロックIIIにおいて下層に使用される硬質骨材の硬
度は、JIS D硬度で30以上、JIS A硬度で8
0以上であることが好ましい。上記硬度であれば、比較
的容易に、下層の弾性率を50kg/cm以上にでき
る。
【0043】以上で説明した各骨材の粒径は、特に限定
されないが、0.05〜30mmの範囲内であることが好
ましい。骨材の粒径が0.05mm未満では、下層および
表層の空隙率を十分に確保できず、弾性舗装用ブロック
の透水性が不十分になるおそれがある。一方、骨材の粒
径が30mmを超えると、特に表層の仕上がり表面が均一
にならないおそれがある。
【0044】骨材を結合する樹脂バインダーとしては、
例えば、ポリウレタン樹脂、軟質エポキシ樹脂、過酸化
物架橋タイプのアクリル樹脂、軟質ポリエステル樹脂、
アスファルトエマルジョン等の、軟質で、しかも耐候
性、耐水性に優れた種々の硬化性樹脂材料および軟質熱
可塑性ポリマーを使用することができ、特に、耐候性、
耐水性、弾力性、成形性等を考慮すると、湿気硬化型ポ
リウレタンが最も好適に使用される。
【0045】樹脂バインダーは、骨材を結合するに足る
量だけ配合されていればよく、その配合割合は特に限定
されないが、弾性舗装用ブロック製造時の下層用配合剤
または表層用配合剤中において、体積比で、骨材総量の
1/12〜1/7の量の樹脂バインダーが配合されるこ
とが好ましい。骨材総量に対する樹脂バインダーの量が
1/12未満では、樹脂バインダーによる骨材の接着性
が低下して、下層および表層の強度が低下するおそれが
あり、骨材総量に対する樹脂バインダーの量が1/7を
超えると、コストが掛かる上、後述する透水性が得られ
ないおそれがある。
【0046】前記のように表層の軟弾性骨材に着色し
て、弾性舗装用ブロックをカラー化するためには、樹脂
バインダーや硬質骨材も同様に着色するのが望ましい。
着色には、染料、顔料等の着色剤が使用される。弾性舗
装用ブロックをカラー化すれば、単調な色になりがちな
舗装をカラフルに彩色することができる。また種々の形
状のブロックを種々の色に着色して組み合わせれば、舗
装に、従来にない意匠性を付与することもできる。
【0047】なお表層および下層には、以上で説明した
各成分の他にも、例えば補強用繊維等を、所定の割合で
含有させることもできる。本発明の弾性舗装用ブロック
は、下層および表層を構成する骨材および樹脂バインダ
ーの量比を調整して、それぞれの層内に連続した空隙を
形成することで、透水性を持たせることもできる。この
場合、下層および表層の空隙率は、何れも、10〜40
%の範囲内であることが好ましい。両層の空隙率が10
%未満では、透水性が低下して、水捌けが悪くなり、表
面に溜った水で転倒事故が発生するおそれがある。ま
た、空隙率が40%を超えると、両層の強度が低下する
おそれがある。
【0048】透水性を有する舗装は、雨天等の際に表面
に水の膜ができないので、スリップ等をより確実に防止
することができるだけでなく、自然な水の循環を妨げな
いので、環境保全にも貢献する。また、水溜まりができ
ないので水はねもなく、しかも、保水性があるため夏涼
しいという利点もある。また、下層および表層の強度を
向上するには、逆に、下層および表層を構成する骨材お
よび樹脂バインダーの量比や成形条件等を調整して、そ
れぞれの層の充填率を高めればよい。
【0049】上記本発明の弾性舗装用ブロックI〜III
は、前述したように、小野式転倒時硬さによる最大加速
度が100G以下、特に70G以下であることが好まし
い。小野式転倒時硬さによる最大加速度を上記範囲内に
するには、下層および表層の硬さおよび厚みを調整すれ
ばよい。上記本発明の弾性舗装用ブロックI〜III は、
コンクリート舗装、アスファルト舗装、砂利敷き等の下
地の表面に、直接に置き敷きして施工される他、コンク
リートブロック等の基盤の表面に接着したものを、上記
と同様にして置き敷き施工することもできる。なお、上
記置き敷きに先立ち、コンクリート舗装等の表面に、予
めプライマー等を施すこともできる。
【0050】上記本発明の弾性舗装用ブロックI〜III
は、予め製造した下層と表層とを、所定の枚数だけ貼り
合わせても製造できるが、概略以下の工程からなる製
方法によれば、より効率的に製造することができる。ま
ず、前述した各種の骨材と、当該骨材を結合するに足る
量の樹脂バインダーとを均一に攪拌混合して、下層用配
合剤および表層用配合剤を調製する。
【0051】つぎに、上記下層用配合剤、表層用配合剤
を、それぞれ、所定のブロックの形状に対応した型内
に、積層すべき順序に従って流し込む。上記両配合剤
は、何れも、軟泥状ないし納豆状であるため、流し込ま
れた型内で、液体のように完全に混ざり合うことがな
く、流し込まれた順に従った層構造を保っている。
【0052】そこで、型を所定の条件で加熱、加圧する
と、両配合剤中の樹脂バインダーが硬化して、僅か1工
程で、表層用配合剤からなる表層と、下層用配合剤から
なる下層とを備えた多層構造を形成することができる。
また、上記のように加熱、加圧すると、両配合剤の界面
で、特に樹脂バインダーが僅かに混ざり合って硬化する
ので、完成した多層構造は、表層と下層とが強固に結合
したものとなる。
【0053】なお、下層および表層を、それぞれ2層以
上形成する場合には、型内に、それに対応するだけの配
合剤を、積層順に流し込み、同様に加圧、加熱すればよ
く、この場合にも、僅か1工程で、多層構造を形成する
ことができる。加熱、加圧時に、各層の界面で樹脂バイ
ンダーが僅かに混ざり合って硬化し、各層が強固に結合
したものとなることも同様である。
【0054】
【実施例】以下に、本発明の弾性舗装を、実施例並びに
比較例に基づいて説明する。実施例1 ・下層用配合剤の調製 軟弾性骨材としての廃タイヤゴムチップ(村岡ゴム社製
の型番#2080)と、硬質骨材としての豆砂利(松下
産業社製の大磯2分)とを、重量比で1:1(全骨材中
に占める軟弾性骨材の割合が70体積%)となるように
配合するとともに、樹脂バインダーとしてのMDI系一
液硬化型ウレタン樹脂(住友ゴム工業社製の商品名グリ
ップコートC−928)を、体積比で、骨材総量の1/
10配合した後、万能攪拌機で均一に攪拌、混合して、
下層用配合剤を調製した。 ・表層用配合剤の調製 軟弾性骨材としてのEPDMゴムチップ(住友ゴム工業
社製の商品名グリップコートGOチップ)と、EPDM
およびスチレンブタジエンゴム(SBR)のブレンドゴ
ムチップ(窓枠用、住友ゴム工業社製の粉末ゴム3号)
とを、重量比で1:1の割合で配合したものを、硬質骨
材としての豆砂利(住友ゴム工業社製)と、重量比で
1:1(全骨材中に占める軟弾性骨材の割合が65体積
%)となるように配合するとともに、樹脂バインダーと
しての前記MDI系一液硬化型ウレタン樹脂を、重量比
で、骨材総量の1/10配合した後、万能攪拌機で均一
に攪拌、混合して、表層用配合剤を調製した。 ・弾性舗装用ブロックの製造 縦20cm×横20cm×厚み3cmの弾性舗装用ブロックを
成形するための型内に、上記下層用配合剤981gおよ
び表層用配合剤491gをこの順に流し込み、150
℃、10kg/cm2 の条件で15分間加熱、加圧して、ウ
レタン樹脂を硬化させた後、脱型し、48時間養生させ
て、弾性舗装用ブロックを製造した。得られた弾性舗装
用ブロックは、下層用配合剤の硬化物からなる、厚み2
0mmの下層(1層)と、表層用配合剤の硬化物からな
る、厚み10mmの表層(1層)との2層構造を有するも
のであった。また、ゴムチップの比重を1.3、豆砂利
の比重を2.3、樹脂バインダーの比重を1.0として
計算した、上記弾性舗装用ブロックの空隙率は20%で
あった。
【0055】実施例2 表層用配合剤における、軟弾性骨材と硬質骨材との配合
比を、重量比で1:2(全骨材中に占める軟弾性骨材の
割合が45体積%)としたこと以外は、上記実施例1と
同様にして、厚み20mmの下層(1層)と、厚み10mm
の表層(1層)との2層構造を有する、空隙率20%の
弾性舗装用ブロックを製造した。
【0056】実施例3 表層用配合剤における、軟弾性骨材と硬質骨材との配合
比を、重量比で1:3(全骨材中に占める軟弾性骨材の
割合が35体積%)としたこと以外は、上記実施例1と
同様にして、厚み20mmの下層(1層)と、厚み10mm
の表層(1層)との2層構造を有する、空隙率20%の
弾性舗装用ブロックを製造した。
【0057】実施例4 表層用配合剤における、軟弾性骨材と硬質骨材との配合
比を、重量比で1:4(全骨材中に占める軟弾性骨材の
割合が30体積%)としたこと以外は、上記実施例1と
同様にして、厚み20mmの下層(1層)と、厚み10mm
の表層(1層)との2層構造を有する、空隙率20%の
弾性舗装用ブロックを製造した。
【0058】比較例1 軟弾性骨材としての前記EPDMゴムチップと、EPD
MおよびSBRのブレンドゴムチップとを、重量比で
1:1の割合で配合するとともに、樹脂バインダーとし
ての前記MDI系一液硬化型ウレタン樹脂を、重量比
で、軟弾性骨材総量の1/10配合した後、万能攪拌機
で均一に攪拌、混合して、表層用配合剤を調製し、この
表層用配合剤416gのみを、縦20cm×横20cm×厚
み1cmの弾性舗装用ブロックを成形するための型内に流
し込んで、前記と同じ条件で成形を行い、厚み10mm、
空隙率20%、全骨材中に占める軟弾性骨材の割合が1
00体積%の、単層の弾性舗装用ブロックを製造した。
【0059】比較例2 縦20cm×横20cm×厚み2cmの弾性舗装用ブロックを
成形するための型を使用するとともに、この型内に、比
較例1の2倍量の表層用配合剤を流し込んだこと以外
は、上記比較例1と同様にして、厚み20mm、空隙率2
0%、全骨材中に占める軟弾性骨材の割合が100体積
%の、単層の弾性舗装用ブロックを製造した。
【0060】比較例3 硬質骨材としての前記豆砂利に対し、樹脂バインダーと
しての前記MDI系一液硬化型ウレタン樹脂を、重量比
で、1/10配合した後、万能攪拌機で均一に攪拌、混
合して、表層用配合剤を調製し、この表層用配合剤14
72gのみを、縦20cm×横20cm×厚み2cmの弾性舗
装用ブロックを成形するための型内に流し込んで、前記
と同じ条件で成形を行い、厚み20mm、空隙率20%、
全骨材中に占める軟弾性骨材の割合が0体積%の、単層
の舗装用ブロックを製造した。
【0061】比較例4 軟弾性骨材としての前記EPDMゴムチップと、EPD
MおよびSBRのブレンドゴムチップとを、重量比で
1:1の割合で配合したものを、硬質骨材としての前記
豆砂利と、重量比で1:3(全骨材中に占める軟弾性骨
材の割合が35体積%)となるように配合するととも
に、樹脂バインダーとしての前記MDI系一液硬化型ウ
レタン樹脂を、重量比で、骨材総量の1/10配合した
後、万能攪拌機で均一に攪拌、混合して、表層用配合剤
を調製し、この表層用配合剤1193gのみを、縦20
cm×横20cm×厚み2cmの弾性舗装用ブロックを成形す
るための型内に流し込んで、前記と同じ条件で成形を行
い、厚み20mm、空隙率20%の、単層の弾性舗装用ブ
ロックを製造した。
【0062】比較例5 軟弾性骨材としての前記EPDMゴムチップと、EPD
MおよびSBRのブレンドゴムチップとを、重量比で
1:1の割合で配合したものを、硬質骨材としての前記
豆砂利と、重量比で1:0.8(全骨材中に占める軟弾
性骨材の割合が75体積%)となるように配合するとと
もに、樹脂バインダーとしての前記MDI系一液硬化型
ウレタン樹脂を、重量比で、骨材総量の1/10配合し
た後、万能攪拌機で均一に攪拌、混合して、表層用配合
剤を調製し、この表層用配合剤992gのみを、縦20
cm×横20cm×厚み2cmの弾性舗装用ブロックを成形す
るための型内に流し込んで、前記と同じ条件で成形を行
い、厚み20mm、空隙率20%の、単層の弾性舗装用ブ
ロックを製造した。
【0063】上記各実施例、比較例で製造したブロック
について、以下の各試験を行い、特性を評価した。小野式転倒時硬さ測定I 上記各実施例並びに比較例で得られたブロックについ
て、JIS A6519に所載の測定方法に準じて、頭
部モデルを20cmの高さから自由落下させた時に、この
頭部モデルに装着された加速度計が示す最大加速度(a
max I:G)を求めた。
【0064】小野式転倒時硬さ測定II 上記各実施例と同じ処方の表層用配合剤を、縦20cm×
横20cm×厚み1cmの弾性舗装用ブロックを成形するた
めの型内に流し込み、前記と同じ条件で成形を行って厚
み10mm、空隙率20%の表層を作製した後、この表層
の、小野式転倒時硬さによる最大加速度(amax II:
G)を、上記と同様にして測定した。
【0065】すべり試験 上記各実施例並びに比較例で得られたブロックについ
て、ポータブル型スキッドレジスタンステスターを用い
て、湿潤時の表面のすべり値を測定した。 耐摩耗性試験 上記各実施例並びに比較例で得られたブロックについ
て、JIS K7204に所載の測定方法に準じて、表
面の耐摩耗性を測定した。なお、試験には、テーバー社
製の摩耗試験機(Taber abraser)と、同
じくテーバー社製の摩耗輪(型番H22)とを使用し、
接触荷重1000g、試料の回転数60r.p.m.の
条件で1000回回転させた後、測定を行い、結果を、
ブロックの摩耗深さ(mm)として求めた。
【0066】透水性試験 上記各実施例並びに比較例で得られたブロックについ
て、低圧透水試験機を使用して透水量を測定し、JIS
A1218所載の式から換算して合格値を11ml/分
・cm2 に決定し、この合格値以上のものを〇、未満のも
のを×として、透水性を評価した。
【0067】歩行感試験 上記各実施例並びに比較例で得られたブロックを置き敷
きして歩道のモデルを作製し、この歩道上を100人の
被検者に歩いてもらって、その歩き具合を、良および不
良の2段階で評価してもらい、良の割合が70人以上の
ものを◎、50人以上のものを○、それ未満のものを×
と判定した。
【0068】荷重時変位量測定 上記各実施例並びに比較例で得られたブロックの表面
に、直径50mmのジグで100kgの荷重を加えた際の変
位量を、厚みに対する沈み量のパーセンテージで表示し
た。以上の結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】上記表1の結果より、実施例1〜4の弾性
舗装用ブロックは、転倒時に受ける衝撃が少ないため安
全性が高く、かつ、適度な硬さを有して歩きやすい上、
耐久性、耐摩耗性、耐候性に優れ、しかも透水性にすぐ
れ、湿潤時に滑りにくいものであることが判った。特
に、実施例2〜4は優秀である。また、小野式転倒時硬
さによる最大加速度の測定結果より、表層のみの最大加
速度(amax II:G)が100Gを超えるもの(実施例
3,4)であっても、下層との2層構造にすることで、
ブロック全体の最大加速度(amax I:G)を70G以
下にできることが判った。これに対し、比較例2〜4の
結果より、荷重時の変位が大きいものは、沈み込みが激
しくて歩きにくく、逆に、変位の小さいものは、滑りや
すく危険で、歩行感も悪いことが判った。
【0071】実施例5 ・下層用配合剤の調製 軟弾性骨材としての廃タイヤゴムチップ(村岡ゴム社製
の型番#2080)と、低膨張率骨材としての豆砂利
(松下産業社製の大磯2分)とを、全骨材中に占める低
膨張率骨材の割合が30体積%となるように配合すると
ともに、樹脂バインダーとしてのMDI系一液硬化型ウ
レタン樹脂(住友ゴム工業社製の商品名グリップコート
C−928)を、体積比で、骨材総量の1/10配合し
た後、万能攪拌機で均一に攪拌、混合して、下層用配合
剤を調製した。 ・表層用配合剤の調製 軟弾性骨材としてのEPDMゴムチップ(住友ゴム工業
社製の商品名グリップコートGOチップ)と、EPDM
およびスチレンブタジエンゴム(SBR)のブレンドゴ
ムチップ(窓枠用、住友ゴム工業社製の粉末ゴム3号)
とを、重量比で1:1の割合で配合したものを、硬質骨
材としての豆砂利(住友ゴム工業社製)と、全骨材中に
占める硬質骨材の割合が64体積%となるように配合す
るとともに、樹脂バインダーとしての前記MDI系一液
硬化型ウレタン樹脂を、重量比で、骨材総量の1/10
配合した後、万能攪拌機で均一に攪拌、混合して、表層
用配合剤を調製した。 ・弾性舗装用ブロックの製造 縦30cm×横30cm×厚み4cmの弾性舗装用ブロックを
成形するための型内に、上記下層用配合剤3240gお
よび表層用配合剤1256gをこの順に流し込み、15
0℃、10kg/cm2 の条件で15分間加熱、加圧して、
ウレタン樹脂を硬化させた後、脱型し、48時間養生さ
せて、弾性舗装用ブロックを製造した。得られた弾性舗
装用ブロックは、下層用配合剤の硬化物からなる、厚み
30mmの下層(1層)と、表層用配合剤の硬化物からな
る、厚み10mmの表層(1層)との2層構造を有するも
のであった。また、表層に使用した両ゴムチップの比重
をいずれも1.3、下層に使用した廃タイヤゴムチップ
の比重を1.1、豆砂利の比重を2.3、樹脂バインダ
ーの比重を1.0として計算した、上記弾性舗装用ブロ
ックの空隙率は20%であった。
【0072】実施例6,7、比較例6,7 下層用配合剤における、全骨材中に占める低膨張率骨材
の割合を、表2に示す値としたこと以外は、上記実施例
5と同様にして、厚み30mmの下層(1層)と、厚み1
0mmの表層(1層)との2層構造を有する、空隙率20
%の弾性舗装用ブロックを製造した。
【0073】
【0074】実施例8 下層用配合剤における、全骨材中に占める低膨張率骨材
の割合を30体積%にするとともに、表層用配合剤にお
ける、全骨材中に占める硬質骨材の割合を80体積%に
したこと以外は、上記実施例5と同様にして、厚み30
mmの下層(1層)と、厚み10mmの表層(1層)と
の2層構造を有する、空隙率20%の弾性舗装用ブロッ
クを製造した。
【0075】上記各実施例、比較例の弾性舗装用ブロッ
クと、比較のため、反りが少ないことが知られている他
社製ゴムブロック(比較例8)と、コンクリートブロッ
ク(比較例9)について、前記小野式転倒時硬さ測定I
と、下記の試験とを行い、特性を評価した。反り量測定 各実施例、比較例の弾性舗装用ブロックおよび比較例8
の他社製ゴムブロックを10日間温水に浸漬した後、放
置乾燥した。そして、図1に示すブロックBの対角線a
−b間およびc−d間に物差しをあてがいながら、両対
角線の交点eにおける、物差しとブロックBの表面との
距離E(図2参照)をデプスゲージを用いて測定した。
そして、下記式により反り量S(mm)を求めた。
【0076】
【数1】
【0077】以上の結果を表2に示す。
【0078】
【表2】
【0079】上記表2の、表層の構成が同じ比較例6,
7並びに実施例5〜7の結果より、低膨張率骨材の含有
割合を30体積%以上にすると、小野式転倒時硬さによ
る最大加速度を100G以下に維持して安全性を確保し
つつ、反りが少ないことで知られている比較例8のゴム
ブロックよりも、反り量を小さくできることが判った。
また実施例5〜7の結果より、低膨張率骨材の含有割合
が多い程、反り量を小さくできることも判った。
【0080】また実施例8の結果より、表層が硬い場合
には、低膨張率骨材の含有割合を少なくすることで、最
大加速度を100G以下に維持して安全性を確保しつ
つ、反り量を小さくできることが判った。
【0081】実施例9 ・下層用配合剤の調製 軟弾性骨材としての廃タイヤゴムチップ(村岡ゴム社製
の型番#2080)と、高弾性率骨材としての豆砂利
(松下産業社製の大磯2分)とを、全骨材中に占める高
弾性率骨材の割合が40体積%となるように配合すると
ともに、樹脂バインダーとしてのMDI系一液硬化型ウ
レタン樹脂(住友ゴム工業社製の商品名グリップコート
C−928)を、体積比で、骨材総量の1/10配合し
た後、万能攪拌機で均一に攪拌、混合して、下層用配合
剤を調製した。 ・表層用配合剤の調製 軟弾性骨材としてのEPDMゴムチップ(住友ゴム工業
社製の商品名グリップコートGOチップ)を、硬質骨材
としての豆砂利(住友ゴム工業社製)と、全骨材中に占
める硬質骨材の割合が64体積%となるように配合する
とともに、樹脂バインダーとしての前記MDI系一液硬
化型ウレタン樹脂を、重量比で、骨材総量の1/10配
合した後、万能攪拌機で均一に攪拌、混合して、表層用
配合剤を調製した。 ・弾性舗装用ブロックの製造 縦30cm×横30cm×厚み4cmの弾性舗装用ブロ
ックを成形するための型内に、上記下層用配合剤334
0gおよび表層用配合剤1256gをこの順に流し込
み、150℃、10kg/cmの条件で15分間加
熱、加圧して、ウレタン樹脂を硬化させた後、脱型し、
48時間養生させて、弾性舗装用ブロックを製造した。
得られた弾性舗装用ブロックは、下層用配合剤の硬化物
からなる、厚み30mmの下層(1層)と、表層用配合
剤の硬化物からなる、厚み10mmの表層(1層)との
2層構造を有するものであった。また、表層に使用した
EPDMゴムチップの比重を1.3、下層に使用した廃
タイヤゴムチップの比重を1.1、豆砂利の比重を2.
3、樹脂バインダーの比重を1.0として計算した、上
記弾性舗装用ブロックの空隙率は20%であった。
【0082】実施例10 下層用配合剤における、全骨材中に占める高弾性率骨材
の割合を70体積%としたこと以外は、上記実施例9と
同様にして、厚み20mmの下層(1層)と、厚み10
mmの表層(1層)との2層構造を有する、空隙率20
%の弾性舗装用ブロックを製造した。
【0083】実施例11 下層用配合剤における、全骨材中に占める高弾性率骨材
の割合を90体積%としたこと以外は、上記実施例9
同様にして、厚み20mmの下層(1層)と、厚み10
mmの表層(1層)との2層構造を有する、空隙率20
%の弾性舗装用ブロックを製造した。
【0084】比較例10 下層用配合剤に高弾性率骨材を配合せず、全骨材中に占
める高弾性率骨材の割合を0体積%としたこと以外は、
上記実施例9と同様にして、厚み20mmの下層(1
層)と、厚み10mmの表層(1層)との2層構造を有
する、空隙率20%の弾性舗装用ブロックを製造した。
【0085】比較例11 下層用配合剤における、全骨材中に占める高弾性率骨材
の割合を30体積%としたこと以外は、上記実施例9
同様にして、厚み20mmの下層(1層)と、厚み10
mmの表層(1層)との2層構造を有する、空隙率20
%の弾性舗装用ブロックを製造した。
【0086】比較例12 下層用配合剤に軟弾性骨材を配合せず、全骨材中に占め
る高弾性率骨材の割合を100体積%としたこと以外
は、上記実施例9と同様にして、厚み20mmの下層
(1層)と、厚み10mmの表層(1層)との2層構造
を有する、空隙率20%の弾性舗装用ブロックを製造し
た。
【0087】
【0088】実施例12 下層用配合剤における、全骨材中に占める高弾性率骨材
の割合を40体積%とするとともに、表層用配合剤にお
ける、全骨材中に占める硬質骨材の割合を80体積%と
したこと以外は、上記実施例9と同様にして、厚み20
mmの下層(1層)と、厚み10mmの表層(1層)と
の2層構造を有する、空隙率20%の弾性舗装用ブロッ
クを製造した。
【0089】比較例13 下層用配合剤に軟弾性骨材を配合せず、全骨材中に占め
る高弾性率骨材の割合を100体積%とするとともに、
表層用配合剤に硬質骨材を配合せす、全骨材中に占める
硬質骨材の割合を0体積%としたこと以外は、上記実施
例9と同様にして、厚み20mmの下層(1層)と、厚
み10mmの表層(1層)との2層構造を有する、空隙
率20%の弾性舗装用ブロックを製造した。
【0090】実施例13 比較例11で使用した下層用配合剤および表層用配合剤
の使用量を、それぞれ95/80倍し、プレスしたこと
以外は、上記比較例11と同様にして、厚み20mmの
下層(1層)と、厚み10mmの表層(1層)との2層
構造を有する、空隙率5%の弾性舗装用ブロックを製造
した。
【0091】上記各実施例、比較例で製造したブロック
について、前記小野式転倒時硬さ測定Iならびに歩行感
試験と、下記の各試験とを行い、特性を評価した。下層の弾性率測定 縦30cm×横30cm×厚み4cmの弾性舗装用ブロックを
成形するための型内に、上記各実施例、比較例で使用し
た下層用配合剤を、実施例、比較例と同量流し込み、1
50℃、10kg/cm2 の条件で15分間加熱、加圧し
て、ウレタン樹脂を硬化させた後、脱型し、48時間養
生させて、各実施例、比較例の弾性舗装用ブロックの、
下層のみのモデルブロックを製造した。そしてこのモデ
ルブロックに対し、下記の耐ハイヒール性試験の方法に
準じて、その弾性率kg/cm2 を測定した。
【0092】耐ハイヒール性試験 上記各実施例並びに比較例で得られたブロックの表面
に、ハイヒールの踵を想定した断面積1cm2 の圧縮ジグ
で50kgfの荷重を加えた際の変位量(mm)を測定し
た。また上記圧縮ジグを用いて、ブロックの表面に加え
る荷重を徐徐に増加させた際に、表層が破壊された荷重
を最終破壊強度(kgf)として記録した。表層が破壊さ
れなかった場合には25%圧縮変形時の荷重を上記最終
破壊強度とした。
【0093】なお人間の体重を50kg、歩行時にハイヒ
ールの踵にかかる最大衝撃を3Gと仮定すると、歩行時
のブロックには、ハイヒールの踵によって最大で150
kgfの荷重が加えられることになる。したがって、ブロ
ックの最終破壊強度が150kgf以上であれば、ハイヒ
ールの踵によって破壊されないことになるので、上記測
定値が150kgf以上ものを合格とした。
【0094】以上の結果を表3に示す。
【0095】
【表3】
【0096】上記表3の、表層の構成が同じ実施例9〜
11と比較例10,11の結果より、高弾性率骨材の配
合量を多くして下層の弾性率を50kg/cm以上に
すると、小野式転倒時硬さによる最大加速度を100G
以下に維持して安全性を確保しつつ、耐ハイヒール性に
すぐれた弾性舗装用ブロックが得られることが判った。
また、上記実施例9〜11の弾性舗装用ブロックは、ハ
イヒールの踵による荷重変位量が小さいことから、良好
な歩行感を有することも判った。
【0097】また上記実施例9〜11の結果より、高弾
性率骨材の配合量を多くして下層の弾性率を高くする
程、荷重変位量を小さく、最終破壊強度を大きくできる
ことも判った。比較例12の結果より、上記実施例9〜
11と同じ構成の表層の場合には、下層の弾性率が10
00kg/cmを超えると、耐ハイヒール性や歩行感
は良好であるものの、小野式転倒時硬さによる最大加速
度が100Gを超えて危険性が高くなることが判った。
【0098】また、下層の構成が同じ比較例12,13
の結果より、表層における軟弾性骨材の割合を増加させ
て表層の柔軟性を向上させると、下層の弾性率が100
0kg/cmを超えても、小野式転倒時硬さによる最
大加速度を100G以下にして安全性を確保できるが、
表層が柔軟過ぎるとハイヒールの踵による荷重変位量が
大きくなって、良好な歩行感得られなくなることが判っ
た。
【0099】また実施例12の結果より、表層がある程
度硬質なものである場合には、下層における高弾性率骨
材の配合量が少なくても、耐ハイヒール性や歩行感にす
ぐれた弾性舗装用ブロックが得られることが判った。但
しこの場合にも、下層の弾性率は50kg/cm以上
である必要があった。さらに実施例13の結果より、下
層および表層の充填率を向上させて、下層および表層の
強度を高めると、高弾性率骨材の配合量が少なくても、
下層の弾性率を50kg/cm以上にして、耐ハイヒ
ール性や歩行感にすぐれた弾性舗装用ブロックが得られ
ることが判った。
【0100】アンケートによる各種舗装の歩行感評価 湿潤状態および乾燥状態の各種舗装上を、男女それぞれ
100名のモニターに歩いてもらい、歩きやすいか歩き
にくいかを評価してもらった。なお、調査した舗装は下
記のとおりである。 ・天然石舗装:天然石をエポキシ系バインダーで結合し
たもの(厚み10mm)。 ・ブレンド系舗装:天然石とゴムチップの混合骨材をウ
レタン系バインダーで結合したもの(天然石64体積
%、厚み10mm)。本発明の弾性舗装用ブロックの表層
に相当する。 ・ゴムチップ系舗装:ゴムチップをウレタン系バインダ
ーで結合したもの(厚み10mm)。 ・ゴムブロック系舗装:ゴムチップをウレタン系バイン
ダーで結合したもの、ゴムチップ系より厚みが大きく柔
らかい(厚み30mm)。
【0101】以上の結果を図3に示す。上記図3の結果
より、男性は、主として天然石舗装を好まず、女性は天
然石舗装、ゴムチップ系舗装およびゴムブロック系舗装
を好まないことが判った。男性は、天然石舗装をきらう
理由として、すべり易く、特に雨天時に革靴で歩行する
とき極めてすべりやすいことをあげた。
【0102】女性は、天然石舗装をきらう理由として、
やはり、すべり易く、特に雨天時に歩きにくいことをあ
げた。またゴムチップ系舗装およびゴムブロック系舗装
をきらう理由として、被験者の多くがハイヒールを履い
ており、沈み込みにより歩行が不安定になったことをあ
げた。これに対し、男性、女性いずれも、ブレンド系舗
装については、乾燥時、湿潤時ともにあるきやすいと評
価した。
【0103】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の弾性舗装
用ブロックIは、転倒時の安全性が高く、かつ、歩きや
すい上、耐久性、耐候性に優れ、しかも安価で施工容易
なものである。また、本発明の弾性舗装用ブロックII
は、長期間屋外で使用しても反りを生じるおそれがな
い。
【0104】さらに本発明の弾性舗装用ブロックIII
は、ハイヒールの踵等による局部的な荷重の集中があっ
ても、破壊されるおそれがない。したがって、上記弾性
舗装用ブロックI〜III は、いずれも、従来の各種舗装
の問題点を解消して、運動施設や歩道等のあらゆる種類
の舗装に、好適に使用することができる。
【0105】
【図面の簡単な説明】
【図1】弾性舗装用ブロックの反り量を、デプスゲージ
を用いた簡易法で測定する際の、測定方法の概略を説明
する平面図である。
【図2】弾性舗装用ブロックの反り量を、上記デプスゲ
ージを用いた簡易法で測定する際の、測定方法の概略を
説明する断面図である。
【図3】各種舗装の歩きやすさをアンケート調査した結
果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 和資 兵庫県三木市志染町西自由ケ丘2丁目 337 (72)発明者 羽嶋 宏治 兵庫県明石市魚住町清水41番1号 住友 ゴム魚住寮

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の軟弾性骨材と硬質骨材とを樹脂バイ
    ンダーにより結合してなる少なくとも1層の下層と、多
    数の骨材を樹脂バインダーにより結合してなり、上記下
    層より硬い少なくとも1層の表層とを備えた多層構造を
    有することを特徴とする弾性舗装用ブロック。
  2. 【請求項2】多数の軟弾性骨材と、表層に含まれる軟弾
    性骨材より膨張しにくい硬質骨材とを樹脂バインダーに
    より結合してなり、かつ全骨材中に占める硬質骨材の割
    合が30体積%以上である少なくとも1層の下層と、軟
    弾性骨材を含む多数の骨材を樹脂バインダーにより結合
    してなる少なくとも1層の表層とを備えた多層構造を有
    することを特徴とする弾性舗装用ブロック。
  3. 【請求項3】多数の軟弾性骨材と、弾性率の高い硬質骨
    材とを樹脂バインダーにより結合してなり、圧縮時の弾
    性率が50kg/cm以上である少なくとも1層の下
    層と、軟弾性骨材を含む多数の骨材を樹脂バインダーに
    より結合してなる少なくとも1層の表層とを備えた多層
    構造を有することを特徴とする弾性舗装用ブロック。
JP4233943A 1991-10-02 1992-09-01 弾性舗装用ブロック Expired - Fee Related JP2670214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4233943A JP2670214B2 (ja) 1991-10-02 1992-09-01 弾性舗装用ブロック

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25520891 1991-10-02
JP3-255208 1991-10-02
JP4233943A JP2670214B2 (ja) 1991-10-02 1992-09-01 弾性舗装用ブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05195507A JPH05195507A (ja) 1993-08-03
JP2670214B2 true JP2670214B2 (ja) 1997-10-29

Family

ID=26531275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4233943A Expired - Fee Related JP2670214B2 (ja) 1991-10-02 1992-09-01 弾性舗装用ブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2670214B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100478291B1 (ko) * 2001-09-19 2005-03-24 나홍택 폐타이어 고무 칩을 이용한 블록의 제조방법
KR100697037B1 (ko) * 2004-02-06 2007-03-20 강성순 투수탄성블럭
GR1009506B (el) * 2017-10-26 2019-04-05 Γεωργιος Δημητριου Λαϊος Ελαστικη πλακα ασφαλειας συνθετης κατασκευης

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5626003U (ja) * 1979-08-04 1981-03-10
JPS5929726A (ja) * 1982-08-11 1984-02-17 Mitsubishi Motors Corp エンジンのタ−ボチヤ−ジヤ制御装置
JPH0244028B2 (ja) * 1981-09-10 1990-10-02 Susumu Honda Toruinoteisei*teiryohoho
JPH04128405A (ja) * 1990-09-19 1992-04-28 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd ラバータイル

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0244028U (ja) * 1988-09-21 1990-03-27

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5626003U (ja) * 1979-08-04 1981-03-10
JPH0244028B2 (ja) * 1981-09-10 1990-10-02 Susumu Honda Toruinoteisei*teiryohoho
JPS5929726A (ja) * 1982-08-11 1984-02-17 Mitsubishi Motors Corp エンジンのタ−ボチヤ−ジヤ制御装置
JPH04128405A (ja) * 1990-09-19 1992-04-28 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd ラバータイル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05195507A (ja) 1993-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4341836A (en) Surfacing for sports areas, more particularly tennis courts
KR102020039B1 (ko) 스포츠 시설용 탄성 바닥재 및 이의 제조방법과 시공방법
EP1074659A2 (en) Elastic blocks and process for producing the same
KR100591668B1 (ko) 고 투수탄성포장체 및 그 시공방법
JP2670214B2 (ja) 弾性舗装用ブロック
JP4382966B2 (ja) 弾性ブロック及びその製造方法
JP6324856B2 (ja) 複合型弾性舗装材
JP4462669B2 (ja) 弾性舗装路
JP2655387B2 (ja) 舗装用弾性ブロックおよびその製造法
JP2869459B2 (ja) 弾性舗装
JP4069287B2 (ja) 弾性舗装構成体の施工方法
JP2869458B2 (ja) 弾性舗装
JP2896542B2 (ja) 舗装用弾性ブロック
JP3983594B2 (ja) 弾性ブロック
JP4424714B2 (ja) 舗装構造体
JP3377437B2 (ja) 透水性弾性舗装用材料、透水性弾性舗装体、及び透水性弾性舗装用敷設板
JPH10325104A (ja) 弾性舗装地及びその製造方法
JP2797174B2 (ja) 舗装用ブロック
JP2546902B2 (ja) トラックの舗設方法
JP2001011806A (ja) ゴムチップマット成形体
JPS63255403A (ja) 弾性舗装体
JP5386278B2 (ja) 化粧舗装構造およびその形成方法
JPH0442330Y2 (ja)
JP3640009B2 (ja) ウッド舗装の形成方法
JP2000199201A (ja) 弾性舗装構造体及びその施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees