JPS63255403A

JPS63255403A - 弾性舗装体

Info

Publication number: JPS63255403A
Application number: JP8879187A
Authority: JP
Inventors: 村山　寿弥
Original assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Current assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date: 1987-04-13
Filing date: 1987-04-13
Publication date: 1988-10-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明は、運動競技用のグランド・コート・床等に設け
られる弾性舗装体であって、詳しくは、良好な弾性を有
しかつフクレが生ずることがなく、耐久性に優れた弾性
舗装体に関する。

〔従来技術〕

屋内外の床版、例えば、建物内部の床や屋外のグランド
、各種球技コート、運動場の床版には、遮音、断熱、す
べり止め等の向上をはかるために舗装が施される。

従来、このような舗装のために種々の弾性舗装体が提案
されている。例えば、第３図に示されるようないわゆる
フルウレタンタイプの舗装体がある。第３図では、アス
ファルト・コンクリートの下地層ｌの上にプライマー２
を塗布し、この上にウレタン樹脂組成物の層３．４を設
け、層４の上にウレタントッピング材（ウレタン樹脂の
チップ）５を配している。しかし、このフルウレタンタ
イプの舗装体は、全てウレタン樹脂製であるためコスト
高となり、また、下地層１が透水性でないため床版（路
床、砕石）より上昇してきた水分等により下地層１に破
壊が生じ易（、これによりウレタン樹脂組成物の層３゜
４が持ち上って表面にフクレが生じるなどの問題がある
。また、第４図（Ａ）に示されるようなゴムチップ・ウ
レタン複合タイプのものもある。第４図（Ａ）では、下
地層１を透水性アスファルト・コンクリートで形成し、
この下地層１の上にプライマー２を塗布し、この上に加
硫ゴムチップとウレタン樹脂とからなる加硫ゴムチップ
・ウレタンバインダ層６を設け、この層６の上にウレタ
ン樹脂組成物の層４を配した後にウレタントッピング材
５を置いている。しかしながら、このゴムチップ・ウレ
タン複合タイプのものは、上述したフルウレタンタイプ
と同様に表面仕上げに多量のウレタンチップ（トッピン
グ材）を使用するためにやはり安いものではない。また
、第４図（Ｂ）に示すように、バインダ層６は加硫ゴム
チップ６１に対してウレタン樹脂量が少なく形成されて
いるため、加硫ゴムチップ６１間又は加硫ゴムチップ６
１を取り囲むウレタン樹脂皮膜６３間に空隙９が多く存
在し、すなわち空隙率が大きくなるため、ウレタン樹脂
の強度が有効に働かないので、耐久性のあるバインダ一
層ができない欠点がある。

〔発明の目的〕

本発明は、プレー競技に適した良好な弾性を有しかつフ
クレが生ずることがなく、さらに、耐久性に優れた安価
な弾性舗装体を提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

このため、本発明は、舗装すべき床版上に透水性アスフ
ァルト・コンクリートの下地層を形成し、この下地層の
上に加硫ゴムチップ１００重量部に対しウレタン樹脂組
成物３０〜１００重量部を配合してなるバインダ層を形
成し、この層の上に揺変性ウレタン樹脂組成物の層を形
成してなる弾性舗装体を要旨とするものである。

以下、図を参照して本発明の構成につき詳しく説明する
。なお、第３図、第４図（Ａ）、および第４図（Ｂ）に
おけると同様な箇所は同じ番号で示す。

第１図は、本発明の弾性舗装体の一例の構造を示す断面
説明図である。

本発明においては、舗装すべき床版（図示せず）の上に
透水性アスファルト・コンクリートの下地層１を形成す
る。この下地層１の形成は常法によればよく、また、そ
の厚さは適宜きめればよい。

この下地層１の上にプライマー２を塗布し、この上に加
硫ゴムチップ１００重量部に対しウレタン樹脂組成物３
０〜１００重量部を配合してなるベース層６′を形成す
る。加硫ゴムチップ６１は、例えばタイヤ廃材等を破砕
したものであって、弾性を有するものであり、その粒径
や硬度は、舗装の仕上げ厚さ、歩行感触等に応じて適宜
決めればよい、また、ウレタン樹脂組成物は、ｌ成型又
は２液型等の常温硬化性のものである。

このウレタン樹脂組成物の使用量は、加硫ゴムチップ１
００重量部に対し３０〜１００重量部、好ましくは６０
〜８０重量部である。３０重量部未満ではベース層６′
の耐久性が劣ることになり、一方、１００重量部を超え
るとベースＮ６’内に空隙が生じなくなるからである。

ベース層６°の厚さは、１０ｍｎ＋〜２０＋ａ＋ｗ程度
であることが好ましい。１０１未満はスパイクシューズ
のスパイクに耐え得る厚さではなく、また、２０ＩＩＩ
ＩＩ＋を超えるとコスト高となり、かつその必要性もな
いからである。

ベース層６′は、平坦に仕上げる。このためには、例え
ば、事前に下地平坦性をチェックし、施工機械を操作す
る等により平坦性を出しながらこの層６゛を形成すると
よい。

このベース層６゛の硬化後、この層６の上に揺変性ウレ
タン樹脂組成物の層７を形成する。

ここで、揺変性ウレタン樹脂組成物とは、ウレタン樹脂
と顔料、無機充填剤、揺変性賦与剤（例えば、シリカ微
粉（エアロジル）、酸化ポリエチレン非晶体粉末、クレ
ー、水素添加ヒマシ油など）、有機溶剤、その他添加剤
とからなる組成物である。この層７を形成するには、例
えば、揺変性を有する２成分系ウレタン樹脂組成物をス
プレーすることにより、好ましくは表面に開口部が残る
ようにかつ凹凸をもたせて仕上げる。なお、スプレーに
よってこの層７を塗布した場合、その層厚は約２〜３ｍ
ｍ程度となる。

また、本発明においては、表面の凹凸をより強く出すた
めに、揺変性ウレタン樹脂組成物のなかに、例えば０．
５ｍｍ〜５ＩＩＩＩ１１（径）の加硫ゴムチップ、ウレ
タンチップ、発泡体、粉砕粒子等の弾性骨材８を加える
と一層良好な結果が得られる。さらに、表面に艶消し性
、なおいっそうの滑り性を与えるために、場合によって
は該表面にウレタン樹脂系、アクリル樹脂系等の塗料（
トップコート）を塗布してもよい。

このようにしてなる本発明の弾性舗装体は、第２図にそ
の要部を示すように加硫ゴムチップ６１とバインダ６２
とがほどよく混ざり合い、これらの間に連通した空隙９
が形成されることになる（空隙率：５〜１０％程度）。

したがって、ベース層６゛は、空隙率が１０％以下と少
なく、主構成材料がゴムチップであると同時にウレタン
樹脂組成物であるために、ウレタン樹脂の強度が有効に
働くことができるので、耐久性のある層を形成する。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、舗装すべき床版上
にアスファルト・コンクリートの下地層、加硫ゴムチッ
プ／ウレタン樹脂組成物のベース層、揺変性ウレタン樹
脂組成物の層を形成するため、下記の効果を奏すること
ができる。

■　ベース層にはバインダとしてのウレタン樹脂組成物
の壁が多く、このバインダが上層の揺変性ウレタン樹脂
組成物の層と一体となりかつ弾性骨材である加硫ゴムチ
ップの周りを厚く被覆しているため、スパイクシューズ
のスパイクに対する抵抗力が太き（、耐久性に優れてい
る。

■　廃タイヤ等から得られる加硫ゴムチップが主要構成
材の１つなので従来のウレタンチップを使用するタイプ
に比して、例えば、陸上競技場舗装材を安価に供給する
ことができる。

■　下地層が透水性アスファルト・コンクリートから構
成され、かつ、内部にほどよく連通空隙が形成されてい
るので、フクレが生じることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の弾性舗装体の一例の構造を示す断面説
明図、第２図はその要部の拡大説明図、第３図および第
４図（Ａ）はそれぞれ従来の弾性舗装体の一例の構造を
示す断面説明図、第４図（Ｂ）は第４図（Ａ）の要部の
拡大説明図である。１・・・下地層、２・・・ブライマー、３゜４・・・ウ
レタン樹脂組成物の層、５・・・ウレタントッピング材
、６・・・加硫ゴムチップ・ウレタンバインダ層、７・
・・揺変性ウレタン樹脂組成物の層、８・・・弾性骨材
、９・・・空隙、６１・・・加硫ゴムチップ、６２・・
・バインダ、６３・・・ウレタン樹脂皮膜、６′　・・
・ベース層。

Claims

【特許請求の範囲】

舗装すべき床版上に透水性アスファルト・コンクリート
の下地層を形成し、この下地層の上に加硫ゴムチップ１
００重量部に対しウレタン樹脂組成物３０〜１００重量
部を配合してなるバインダ層を形成し、この層の上に揺
変性ウレタン樹脂組成物の層を形成してなる弾性舗装体
。