JP2001011806A - ゴムチップマット成形体 - Google Patents

ゴムチップマット成形体

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JP2001011806A
JP2001011806A JP11188286A JP18828699A JP2001011806A JP 2001011806 A JP2001011806 A JP 2001011806A JP 11188286 A JP11188286 A JP 11188286A JP 18828699 A JP18828699 A JP 18828699A JP 2001011806 A JP2001011806 A JP 2001011806A
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JP
Japan
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rubber chip
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rubber
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JP11188286A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kusunoki
正裕 楠
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 児童が頻度高く利用する公園や遊園地の舗装
に最適するゴムチップマット成形体を提供する。 【解決手段】 上層2にソリッドゴムチップを、下層3
にスポンジゴムチップを、共にそれぞれ合成樹脂バイン
ダーを用いて結合し、かつ、積層して一体成形したゴム
チップマット成形体1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はゴムチップマット
成形体に関し、特に衝撃吸収力に優れたゴムチップ製の
マットに関する。
【0002】
【従来の技術】廃棄タイヤや廃棄スポンジマット等の処
理が環境問題として指摘される今日、廃棄タイヤ等から
ゴムチップを作り、このゴムチップをマットに成形する
ことが行われている。ゴムチップ製のマットに関する提
案は種々なされている。
【0003】例えば、特許第2572873号公報に
は、加硫ゴムチップ相互を合成樹脂バインダーで結合さ
せてなる基材層の上に、加硫ゴムスポンジチップと合成
樹脂バインダーとの混合物を積層成形して結合し、加硫
ゴムスポンジチップ表層の上面に多数の凹凸を配設した
弾性舗装ブロックが開示されている。この弾性舗装ブロ
ックは、太陽の日射による表面温度の上昇程度を低くす
ることができると共に、表面温度より低い体感温度とし
て足裏に感じさせるのでプールサイドの舗装に適すると
いう。
【0004】また、特開平6−287905号公報に
は、空隙率の異なる2層を組み合わせることによる積層
ゴムチップマットが開示されている。空隙率の大きい上
層はクッション性に優れ、空隙率の小さい下層は耐久性
に優れているほか、透水性に優れているので、ゴルフ場
やその他の競技施設などの進路や床に敷いてスパイクシ
ューズの保護が図れるという。
【0005】さらに、特開平7−216809号公報に
よれば、アスファルトやコンクリート等の基盤面上にプ
ライマー層が形成され、このプライマー層の上に、発泡
弾性粒子と粉末ゴムとの混合物からなるゴム弾性層が積
層形成された舗装構造物が開示されている。この舗装構
造物は、適度な弾力性を有し、かつ耐久性および衝撃吸
収性に優れているので、運動競技場、ゴルフ場歩経路、
遊歩道、プールサイドの舗装に適するという。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のゴムチップマット成形体は、素足で歩行するプール
サイド等には最適し、ゴルフ場やその他の競技施設など
の進路や床に敷いてスパイクシューズの保護が図れ、ま
た、運動競技場、ゴルフ場歩経路、遊歩道、プールサイ
ドの舗装に適しているとはいえ、公園や遊園地などの児
童の安全性を確保し、しかも、靴等を履いた人が往来す
る歩行路には、上層が柔らか過ぎて摩耗損傷が激しくな
るので不向きである。
【0007】そこで耐久性を上げるために、ウレタンバ
インダーの量を増やしたり、スポンジゴムチップの充填
量を必要以上に多くすると、硬度が高くなりクッション
性が損なわれ、所期の目的を達成できない。
【0008】また、上層が柔らかくて下層が硬いから、
ゴムマットを敷く下地に凹凸がある場合には、当該部位
のマットは浮き上がったり凹んだりして容易になじまな
いのでめくれたり、剥離したりして見栄えが悪いのは勿
論のこと、下層にマット相互の連結部を設けて楔合させ
るようにしているので、その楔合構造が良好に保持でき
ないなどの不具合が生じる。
【0009】さらに、ゴムスポンジチップは着色性が悪
く、所望のカラーマットを得るには、着色されたスポン
ジゴムチップを用いるか、若しくは着色材料を塗布する
以外に適当な方法がない。しかし、同一色のスポンジゴ
ムチップを大量に得ることができればよいが、必ずしも
容易にそのようなことが可能であるとは限らないし、ま
た、塗料を塗布した場合にはその塗料が剥離して却って
見栄えが低下するなどの不具合がある。
【0010】ところで、公園や遊園地などの児童の安全
性が強く求められる場所では、床材の緩衝性が重要であ
るから、多くは砂地や芝地が採用されている。しかしな
がら、砂地にあっては、砂の固まりや汚れ、砂量の低減
等の問題があり、また、芝地にあっては、使用頻度が高
いと芝が摩滅し土が硬くなるなどの不具合が生じる。そ
のため、砂や芝に代わる舗装材料が要求されるのである
が、これに最適の舗装材料は提供されていないのが現状
である。
【0011】そこで、この発明の主たる目的は、児童が
頻繁に利用する公園や遊園地若しくは幼稚園や保育園の
運動場等の舗装に最適するゴムチップマット成形体を提
供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明にかかるゴムチップマット成形体は、請求
項1記載のように、上層にソリッドゴムチップを、下層
にスポンジゴムチップを、共にそれぞれ合成樹脂バイン
ダーを用いて結合し、かつ、下層と上層を積層して一体
成形したことを特徴とする。したがって、上層が耐久性
高く、下層がクッション性に優れるので、公園や遊園地
等の舗装に最適する。
【0013】また、請求項2記載のように、ソリッドゴ
ムチップがカラーゴムチップからなり、また、請求項3
記載のように、上層の厚みに対し下層の厚みを約5倍に
して衝撃加速度がDIN規格の200G以下としたこと
を特徴とする。したがって、舗装部のカラー化ができて
環境美化ができ、また、児童用の歩行路や遊び場に最適
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図に
基づき説明する。図1に示すように、この発明にかかる
ゴムチップマット成形体1は、上層2がソリッドゴムチ
ップ、下層3がスポンジゴムチップからなり、それぞれ
のゴムチップは結合材として合成樹脂バインダーで結合
して上層2と下層3は一体成形されている。
【0015】ソリッドゴムチップは、粉砕された平均粒
径が約1mm〜8mmのもので、粒径が1mm以下では
目詰まりし過ぎてゴムチップ組成物特有の粗面(ザラザ
ラ)感が失せ、雨水にて表面がぬれるとスリップし易く
なるために歩行路として適切ではない。なお、カラーマ
ットを得るには、ソリッドゴムチップとしてカラーゴム
チップを用いる。カラーゴムチップはカラーゴムを粉砕
したものでよいが、黒色ゴムチップに顔料を加えてカラ
ー化したものでもよい。
【0016】スポンジゴムチップは、粉砕された平均粒
径が約2mm〜10mmのもので、粒径が2mm以下で
は目詰まりし過ぎてスポンジゴム特有のソフト感が失
せ、合成樹脂バインダーのハード感が強くなる。このス
ポンジゴムチップは下層3に配置されるのでカラーを考
慮する必要はない。
【0017】合成樹脂バインダーは、ウレタン樹脂、正
しくはポリウレタン樹脂(ポリオールイソシアネートポ
リマー)である。このようなウレタン樹脂1〜20重量
部を前記のようなソリッドゴムチップ及びスポンジゴム
チップに配合する。このウレタン樹脂は1重量部より少
ないと結合が弱くてもろくなり、20重量部よりも多い
と硬くなり過ぎてクッション性が損なわれる。
【0018】かくして得られたソリッドゴムチップとウ
レタン樹脂の混合物及びスポンジゴムチップとウレタン
樹脂の混合物を、成形型に、まず上層となるべきソリッ
ドゴムチップとウレタン樹脂の混合物を敷き詰め、平板
を用い多少の圧力を加えて均した後、その表面にスポン
ジゴムチップとウレタン樹脂の混合物を成形型のキャビ
ティ内に敷き詰め、これをプレス成形にて同時成形する
と、上層2と下層3が判然と別れた2層構造のマット状
成形体が得られる。なお、上層2と下層3の厚さはいか
ようにも設定可能であるが、上層2は5〜10mm、下
層3は10mm以上が適当である。
【0019】
【実施例】上層2にカラーゴムチップとウレタン樹脂を
配合し、下層3にスポンジゴムチップとウレタン樹脂を
配合した2層構造のマット状成形体の実施例と比較例1
〜4の衝撃加速度を次表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】上記表1において、使用されたゴムチップ
の粒径は、カラーゴムチップが1〜2.5mm、スポン
ジゴムチップが4〜8mmであった。マット状成形体は
500mm角の大きさに成形した。成形温度は摂氏約1
60度、成形時間は10分、圧力は200kgf/cm2
であった。比較例2〜4は文献による(「安全な遊び場
と遊具」鹿島出版)。
【0022】また、測定方法は、DIN7926(子供
の遊具の安全性に関する規格)により、子供の頭を模し
た木製球(直径240mm 5kg)を1.5mの高さ
より落下して叩きつけられる瞬間の木製球の加速度(遅
延度)である。上記規格によると、1.5mの高さで2
00G以下であれば障害の可能性が少ないとされる。し
たがって、実施例1はこのDIN規格を充足している。
【0023】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、ゴムチ
ップマット成形体は上層が耐久性高くて下層がクッショ
ン性に優れているので、児童の安全性が求められる公園
や遊園地、幼稚園や保育園の運動場、老人等の手足の不
自由な人が居住又は往来する施設、その他一般道路等の
人が靴等を履いた状態で歩行する場所の舗装に最適であ
る。しかも、上層はカラー化が容易なので環境美化に貢
献できる。さらに、上層を硬くしたので、マット相互の
連結部の楔合構造が良好に保たれる。なお、砂地や芝地
とも異なり、メンテナンスなしで半永久的に使用できる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるゴムチップマット成形体の斜
視図である。
【図2】図1の縦断側面部分拡大図である。
【符号の説明】
1…ゴムチップマット成形体 2…上層 3…下層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上層にソリッドゴムチップを、下層にス
    ポンジゴムチップを、共にそれぞれ合成樹脂バインダー
    を用いて結合し、かつ、下層と上層を積層して一体成形
    したことを特徴とするゴムチップマット成形体。
  2. 【請求項2】 ソリッドゴムチップがカラーゴムチップ
    からなることを特徴とする請求項1記載のゴムチップマ
    ット成形体。
  3. 【請求項3】 上層の厚みに対し下層の厚みを約5倍に
    して衝撃加速度がDIN規格の200G以下としたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載のゴムチップマット成
    形体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020075826A (ko) * 2002-05-28 2002-10-07 김인중 폐고무칩을 이용한 2단복층 구조의 스포츠 시설용 탄성포장재
ES2226580A1 (es) * 2003-04-09 2005-03-16 Cobertura De Caucho, S.R.L. Nueva aplicacion del caucho como producto residual.
JP2007314985A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Tsuchiya Rubber Kk 浮き床用緩衝材及びこれを用いた浮き床構造並びに浮き床用緩衝材の製造方法
CN114481766A (zh) * 2021-12-28 2022-05-13 中交一航局第三工程有限公司 一种水稳基层钢线法施工控制方法

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