JP2667463B2 - 抗生物質d788‐7の製造法 - Google Patents
抗生物質d788‐7の製造法Info
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- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
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- C07H15/20—Carbocyclic rings
- C07H15/24—Condensed ring systems having three or more rings
- C07H15/252—Naphthacene radicals, e.g. daunomycins, adriamycins
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- A—HUMAN NECESSITIES
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、抗腫瘍抗生物質として有用な抗生物質D788
−7をアントラサイクリン系抗生物質カルボルビシンよ
り化学的処理により高収率で製造する方法に関するもの
である。
−7をアントラサイクリン系抗生物質カルボルビシンよ
り化学的処理により高収率で製造する方法に関するもの
である。
アントラサイクリン系抗生物質D788−7はストレプト
ミセスsp.D788株の変異株を培養し、その培養液中から
抽出採取される物質である。そして、抗腫瘍活性のすぐ
れた物質として公知である(特開昭61−33194号公
報)。
ミセスsp.D788株の変異株を培養し、その培養液中から
抽出採取される物質である。そして、抗腫瘍活性のすぐ
れた物質として公知である(特開昭61−33194号公
報)。
また、アントラサイクリン系抗生物質カルボルビシン
はストレプトミセス セルレオルビダスに属する菌株を
培養して得られる公知の抗生物質である(特開昭60−83
00号公報)。
はストレプトミセス セルレオルビダスに属する菌株を
培養して得られる公知の抗生物質である(特開昭60−83
00号公報)。
アントラサイクリン系抗生物質D788−7は各種の実験
腫瘍に対し強い抗腫瘍活性を示し、制癌剤としての開発
が期待されている物質である。
腫瘍に対し強い抗腫瘍活性を示し、制癌剤としての開発
が期待されている物質である。
この物質の製法としては、先に本発明者らが発明した
スレプトミセス sp.D788株の培養によって製造する方
法(特開昭61−33194号公報)がある。しかし、この方
法においては、その生成量が極めて低く、更に収率のよ
い方法の開発が要望されている。
スレプトミセス sp.D788株の培養によって製造する方
法(特開昭61−33194号公報)がある。しかし、この方
法においては、その生成量が極めて低く、更に収率のよ
い方法の開発が要望されている。
本発明は、有用な抗生物質D788−7を高収率で製造す
る方法を提供することを目的とするものである。
る方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは抗生物質D788−7の上記菌株による生合
成経路について鋭意研究したところ、本物質は本発明者
らが先に開示した特異なアントラサイクリン系抗生物質
であるカルボルビシン(特開昭60−8300号公報参照)か
ら生成すること、そして、カルボルビシンのカルボン酸
の脱炭酸及び同時に進行する水酸化反応の共軛により生
成することを解明した。しかしながら、カルボルビシン
を生化学的に抗生物質D788−7に変換するD788−7生産
菌株の酵素活性が微弱で、大量のカルボルビシンを蓄積
する傾向にあるため、高収率でD788−7を生産すること
は困難であった。
成経路について鋭意研究したところ、本物質は本発明者
らが先に開示した特異なアントラサイクリン系抗生物質
であるカルボルビシン(特開昭60−8300号公報参照)か
ら生成すること、そして、カルボルビシンのカルボン酸
の脱炭酸及び同時に進行する水酸化反応の共軛により生
成することを解明した。しかしながら、カルボルビシン
を生化学的に抗生物質D788−7に変換するD788−7生産
菌株の酵素活性が微弱で、大量のカルボルビシンを蓄積
する傾向にあるため、高収率でD788−7を生産すること
は困難であった。
そこで、更に研究を重ねた結果、カルボルビシンの化
学的処理によりD788−7を製造する方法に着目し、カル
ボルビシンの溶液を光照射により収率70%以上に極めて
高収率で有用な抗生物質D788−7を製造する方法を完成
した。
学的処理によりD788−7を製造する方法に着目し、カル
ボルビシンの溶液を光照射により収率70%以上に極めて
高収率で有用な抗生物質D788−7を製造する方法を完成
した。
本発明はカルボルビシンのアセトン溶液を光照射によ
り抗生物質D788−7を製造する方法、並びにカルボルビ
シン生産菌を培養し、得られた培養液を酸性下で撹拌抽
出し、合成樹脂吸着、アセトンで脱着溶出したカルボル
ビシンのアセトン溶液を光照射して抗生物質D788−7に
変換し、この反応液よりD788−7を精製取得する方法で
ある。
り抗生物質D788−7を製造する方法、並びにカルボルビ
シン生産菌を培養し、得られた培養液を酸性下で撹拌抽
出し、合成樹脂吸着、アセトンで脱着溶出したカルボル
ビシンのアセトン溶液を光照射して抗生物質D788−7に
変換し、この反応液よりD788−7を精製取得する方法で
ある。
本発明に使用するカルボルビシンは式(I) で示されるアセトラサイクリン系抗生物質である。
本物質は特開昭60−8300号公報で開示されている公知
物質で、その製造はアクチノミセイテスに属するダウノ
マイシン,カルミノマイシン及びその類縁化合物を生産
する微生物、例えばストレプトミセス セルレオルビダ
ス(Streptomyces coeruleorubidus)8899(NRRL304
6),ストレプトミセス セルレオルビダスME130−A4
(FERM P−3540及びATCC31276),ストレプトミセス
ピユセテイウス(St.peucetius)(N.c.I.B9475),ス
トレプトミセス グリセウス バラエテイ ルビドファ
シエンス(St.griseus var.rubidofaciens)DS 32041,
ストレプトミセス ビファーカス(St.bifurcus)DS232
19(NRRL3539),ストレプトスポランギウム(Strepto
sporangium)sp.C−31751(ATCC31129),アクチノマヂ
ユラ ローゼオバイオラセア バール ビワコエンシス
ノブ バール(Actinomadura reseoviolacea var biwak
oensisnov var)(FERM−P5155)、又はこれらから公知
の変異処理によって分離されるカルボルビシン生産菌株
をカルボルビシンの生産に適した培地組成で培養し、そ
の培養液から培養物を遠心分離によるか、ケイ藻土の如
き適当な濾過助剤の存在下で濾過することにより、菌体
と上清又は濾液に分離し、濾液を濃縮した後吸着担体、
例えば合成吸着樹脂,シリカゲルを用いたクロマトグラ
フィー処理するか、陰イオン交換樹脂,陽イオン交換樹
脂を用いる処理を単独あるいは適宜組み合わせて使用す
ることにより、カルボルビシンを純粋な形で採取したも
のを、アセトン溶液としたものである。本発明の光変換
反応に供するにはアセトン、特に50〜100%濃度のもの
を用いるのが好適である。
物質で、その製造はアクチノミセイテスに属するダウノ
マイシン,カルミノマイシン及びその類縁化合物を生産
する微生物、例えばストレプトミセス セルレオルビダ
ス(Streptomyces coeruleorubidus)8899(NRRL304
6),ストレプトミセス セルレオルビダスME130−A4
(FERM P−3540及びATCC31276),ストレプトミセス
ピユセテイウス(St.peucetius)(N.c.I.B9475),ス
トレプトミセス グリセウス バラエテイ ルビドファ
シエンス(St.griseus var.rubidofaciens)DS 32041,
ストレプトミセス ビファーカス(St.bifurcus)DS232
19(NRRL3539),ストレプトスポランギウム(Strepto
sporangium)sp.C−31751(ATCC31129),アクチノマヂ
ユラ ローゼオバイオラセア バール ビワコエンシス
ノブ バール(Actinomadura reseoviolacea var biwak
oensisnov var)(FERM−P5155)、又はこれらから公知
の変異処理によって分離されるカルボルビシン生産菌株
をカルボルビシンの生産に適した培地組成で培養し、そ
の培養液から培養物を遠心分離によるか、ケイ藻土の如
き適当な濾過助剤の存在下で濾過することにより、菌体
と上清又は濾液に分離し、濾液を濃縮した後吸着担体、
例えば合成吸着樹脂,シリカゲルを用いたクロマトグラ
フィー処理するか、陰イオン交換樹脂,陽イオン交換樹
脂を用いる処理を単独あるいは適宜組み合わせて使用す
ることにより、カルボルビシンを純粋な形で採取したも
のを、アセトン溶液としたものである。本発明の光変換
反応に供するにはアセトン、特に50〜100%濃度のもの
を用いるのが好適である。
しかし、カルボルビシンの生産から抗生物質D788−7
を一貫して製造し、工業生産に便ならしめるには、カル
ボルビシン生産菌を培養した培養液を酸性下で撹拌抽出
し、カルボルビシンを培養上清中に抽出せしめ、合成吸
着樹脂に吸着させ40〜100%アセトンで脱着、溶出せし
めて得られたカルボルビシンのアセトン溶液を用いると
よい。
を一貫して製造し、工業生産に便ならしめるには、カル
ボルビシン生産菌を培養した培養液を酸性下で撹拌抽出
し、カルボルビシンを培養上清中に抽出せしめ、合成吸
着樹脂に吸着させ40〜100%アセトンで脱着、溶出せし
めて得られたカルボルビシンのアセトン溶液を用いると
よい。
本処理温度を大体5〜30℃、好ましくは20℃付近が良
く、光照射時間は光源の強さとカルボルビシン濃度によ
り異なるが、通常30〜120分間程度で反応が完了する。
く、光照射時間は光源の強さとカルボルビシン濃度によ
り異なるが、通常30〜120分間程度で反応が完了する。
この光変換反応はpH3〜7で起こるが、好ましくはpH
5.0〜5.4付近が良く、この至適pH域を設定するために、
このpH域を有する各種の緩衝液を添加することが望まし
い、この場合クエン酸緩衝液が有利に使用できる。
5.0〜5.4付近が良く、この至適pH域を設定するために、
このpH域を有する各種の緩衝液を添加することが望まし
い、この場合クエン酸緩衝液が有利に使用できる。
また、本反応を促進する各種添加物について検討した
ところ、沃素の添加により顕著に反応が促進され、D788
−7の生成収率が向上することが判った。沃素の添加量
は10μg/ml〜5mg/ml、好適には100μg/ml〜2mg/ml程度
で、更に好ましくはカルボルビシン濃度に対し、1:1程
度がよい。このように沃素の添加により光変換反応を実
施した場合は、カルボルビシンからD788−7物質への変
換率は70%に達する。
ところ、沃素の添加により顕著に反応が促進され、D788
−7の生成収率が向上することが判った。沃素の添加量
は10μg/ml〜5mg/ml、好適には100μg/ml〜2mg/ml程度
で、更に好ましくはカルボルビシン濃度に対し、1:1程
度がよい。このように沃素の添加により光変換反応を実
施した場合は、カルボルビシンからD788−7物質への変
換率は70%に達する。
変換反応液よりD788−7物質を単離、精製取得するに
は、反応液を鑛酸例えば硫酸でpHを2に調整した後、濃
縮して有機溶媒を除去し、苛性ソーダーでpHを7〜9に
調整し、クロロホルム、ブタノール,酢酸エチルなどの
有機溶媒で抽出するか、或いは変換反応後に等量以上の
水を添加し、苛性ソーダー溶液でpHを7〜9とした後、
クロロホルムで抽出する。このようにして得られた抽出
液を濃縮乾涸して粗D788−7物質を得る。これを吸着担
体、例えば合成吸着樹脂,シリカゲルを用いたクロマト
グラフィー処理をするか、或いは陰イオン又は陽イオン
交換樹脂を用いるクロマトグラフィー等をそれぞれ単独
又は組合せて使用することによりD788−7物質を純粋な
形で得ることができる。
は、反応液を鑛酸例えば硫酸でpHを2に調整した後、濃
縮して有機溶媒を除去し、苛性ソーダーでpHを7〜9に
調整し、クロロホルム、ブタノール,酢酸エチルなどの
有機溶媒で抽出するか、或いは変換反応後に等量以上の
水を添加し、苛性ソーダー溶液でpHを7〜9とした後、
クロロホルムで抽出する。このようにして得られた抽出
液を濃縮乾涸して粗D788−7物質を得る。これを吸着担
体、例えば合成吸着樹脂,シリカゲルを用いたクロマト
グラフィー処理をするか、或いは陰イオン又は陽イオン
交換樹脂を用いるクロマトグラフィー等をそれぞれ単独
又は組合せて使用することによりD788−7物質を純粋な
形で得ることができる。
また、粗粉末をクロロホルム−メタノール或いはアセ
トン中で塩酸塩として結晶させて精製品を得ることがで
きる。
トン中で塩酸塩として結晶させて精製品を得ることがで
きる。
以上の如くして得られた物質は1H−NMR及び13C−NMR
スペクトラム,FDマススペクトラム,紫外部及び可視吸
収ペクトラム,赤外部吸収スペクトラム等の機器分析値
が文献値〔ジャーナル オブ アンチバイオチックス
(J.Antibiotics)第39巻902〜909頁〕に一致し、酸加
水分解物の薄層クロマトグラフィーによりアグリコンと
してβ−ロドマイシノン、糖としてダウノサミンが検出
されたことによりD788−7物質であることが確認され
た。
スペクトラム,FDマススペクトラム,紫外部及び可視吸
収ペクトラム,赤外部吸収スペクトラム等の機器分析値
が文献値〔ジャーナル オブ アンチバイオチックス
(J.Antibiotics)第39巻902〜909頁〕に一致し、酸加
水分解物の薄層クロマトグラフィーによりアグリコンと
してβ−ロドマイシノン、糖としてダウノサミンが検出
されたことによりD788−7物質であることが確認され
た。
本発明の目的物質であるD788−7物質は、式(II) で示される物質で抗腫瘍活性を有する物質である。
本発明の方法により、従来極めて微量しか得ることが
できなかったD788−7物質を30〜70%(重量)の工業的
収率にまで高めることができた。
できなかったD788−7物質を30〜70%(重量)の工業的
収率にまで高めることができた。
次に本発明の実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
する。
例1 カルボルビシンの調製 ストレプトミセス セルレオルビダス 3T−373菌株
(微工研条寄第165号)のYS(0.3%酵母エキス1%,可
溶性デンプン1.5%,寒天pH7.2)斜面培養より一白金耳
を採り、下記の種母培地100mlを分注殺菌した500ml容三
角フラスコに接種し、28℃でロータリーシェカー(200
回転/分)にて、3日間振盪培養して種母を作成する。
(微工研条寄第165号)のYS(0.3%酵母エキス1%,可
溶性デンプン1.5%,寒天pH7.2)斜面培養より一白金耳
を採り、下記の種母培地100mlを分注殺菌した500ml容三
角フラスコに接種し、28℃でロータリーシェカー(200
回転/分)にて、3日間振盪培養して種母を作成する。
種母培地 (W/V) 可溶性デンプン 0.5% グルコース 0.5% エスサンミート(大豆粉、味の素社製) 1.0% 酵母エキス 0.1% 食塩 0.1% 第二リン酸カリ 0.1% 硫酸マグネシウム(7H2O) 0.1% 水道水 pH7.4(殺菌前) 次いで、下記組成の生産培地15を入れ殺菌した30
容ジャーファーメンター1基に上記種母培養液を750ml
(5%に相当)添加接種した。
容ジャーファーメンター1基に上記種母培養液を750ml
(5%に相当)添加接種した。
生産培地 (W/V) 台湾酵母 5 % 可溶性デンプン 7.5 % 酵母エキス 0.3 % 食塩 0.2 % 炭酸カルシウム 0.3 % ミネラル混液* 0.06%(但しV/V) 水道水 pH8.2(殺菌前) * CaSO4・5H2O 2.8g FeSO4・7H2O 0.4g MnCl2・4H2O 3.2g ZnSO4・7H2O 0.8g 以上を水500mlに溶解し少量の塩酸を添加して保存 通気量5/分、撹拌450回転/分で28℃、140時間培
養し、カルボルビシンおよび500μg/mlを含む濃赤褐色
の培養液を得た(カルボルビシン量7.25g)。
養し、カルボルビシンおよび500μg/mlを含む濃赤褐色
の培養液を得た(カルボルビシン量7.25g)。
ジャーファンメンターより培養液を回収し、水にてお
よそ50(3倍)に希釈した後、濃リン酸を添加してpH
を1.5とし、約1時間撹拌する。これに濾過助剤2%を
加え濾過し、カルボルビシンを含む抽出上澄を得た(抽
出率80%,カルボルビシン5.89g)。
よそ50(3倍)に希釈した後、濃リン酸を添加してpH
を1.5とし、約1時間撹拌する。これに濾過助剤2%を
加え濾過し、カルボルビシンを含む抽出上澄を得た(抽
出率80%,カルボルビシン5.89g)。
これを合成吸着樹脂ダイヤイオンHP−20(三菱化成工
業社製)カラム(1000ml,pH1.5)を通過吸着させ、pH1.
5水(硫酸水)1000mlで洗浄し、更に20%アセトン水(p
H1.5)の2000mlで溶出してカルボルビシンのアセトン溶
出液約900mlを得た(溶出回収率92%;5.34%)。
業社製)カラム(1000ml,pH1.5)を通過吸着させ、pH1.
5水(硫酸水)1000mlで洗浄し、更に20%アセトン水(p
H1.5)の2000mlで溶出してカルボルビシンのアセトン溶
出液約900mlを得た(溶出回収率92%;5.34%)。
例2 例1で得たカルボルビシンのアセトン溶液(アセトン
含量約50%)900mlにアセトン2100mlを加え、これに2M
クエン酸ソーダ30ml及び沃素5gを添加し、4N苛性ソーダ
ーを添加してpHを5.2に調整した溶液をステンレス製の
バットに入れ、高圧水銀ランプ(理工科学産業社製,UVL
−400H−300P型)を挿入し、撹拌下で1時間照射した
(変換率 48%,D788−7 2.56g生成)。
含量約50%)900mlにアセトン2100mlを加え、これに2M
クエン酸ソーダ30ml及び沃素5gを添加し、4N苛性ソーダ
ーを添加してpHを5.2に調整した溶液をステンレス製の
バットに入れ、高圧水銀ランプ(理工科学産業社製,UVL
−400H−300P型)を挿入し、撹拌下で1時間照射した
(変換率 48%,D788−7 2.56g生成)。
反応液に水3000ml及びクロロホルム3000mlを加え、水
層のpHを4N苛性ソーダーで8.0に調整しながら撹拌抽出
する。有機層を分取し、20%食塩水1で洗浄した後、
減圧濃縮(45℃)する。過剰のヘキサンを添加して部分
精製されたD788−7を沈澱させ、濾過集積、乾燥して2.
79gの粉末(D788−7 2.3g含有)を得た。
層のpHを4N苛性ソーダーで8.0に調整しながら撹拌抽出
する。有機層を分取し、20%食塩水1で洗浄した後、
減圧濃縮(45℃)する。過剰のヘキサンを添加して部分
精製されたD788−7を沈澱させ、濾過集積、乾燥して2.
79gの粉末(D788−7 2.3g含有)を得た。
以上で得られた2.74gの粉末をクロロホルム50ml及び
メタノール2.5ml混液に溶解し、これに2N塩酸−メタノ
ールの2.2mlを撹拌しながら徐々に滴下する。一夜撹拌
し結晶を析出して真空乾燥を行い純粋なD788−7の塩酸
塩1.88gを得た。
メタノール2.5ml混液に溶解し、これに2N塩酸−メタノ
ールの2.2mlを撹拌しながら徐々に滴下する。一夜撹拌
し結晶を析出して真空乾燥を行い純粋なD788−7の塩酸
塩1.88gを得た。
例3 実施例を同一方法で得られたカルボルビシンのアセト
ン溶液およそ1000ml(カルボルビシン6.56g含有)にア
セトン2500mlを加え、これに2Mクエン酸ソーダー35ml及
び沃素6gを添加し、4N苛性ソーダーでpHを5.2に調整し
た後、壁厚の大形ナス型フラスコ(5容)に入れ、晴
天下で3時間太陽光で照射する(常時撹拌及びpH5.0〜
5.5に調整)。
ン溶液およそ1000ml(カルボルビシン6.56g含有)にア
セトン2500mlを加え、これに2Mクエン酸ソーダー35ml及
び沃素6gを添加し、4N苛性ソーダーでpHを5.2に調整し
た後、壁厚の大形ナス型フラスコ(5容)に入れ、晴
天下で3時間太陽光で照射する(常時撹拌及びpH5.0〜
5.5に調整)。
D788−7への変換生成率は58%で3.8gのD788−7を生
成した。
成した。
反応液に水3000ml及びクロロホルム3000mlを加え、水
層のpHを4N苛性ソーダーで8.0に調整しながら撹拌抽出
する。有機層を分取し、20%食塩水1で洗浄した後、
減圧濃縮(45℃)する。過剰のヘキサンを添加して部分
精製のD788−7を沈澱させ、濾過集積、乾燥して3.02g
の粉末(D788−7 2.5g含有)を得た。これを実施例2
と全く同一の方法で塩酸塩化を行い、精製D788−7塩酸
塩1.90gを得た。
層のpHを4N苛性ソーダーで8.0に調整しながら撹拌抽出
する。有機層を分取し、20%食塩水1で洗浄した後、
減圧濃縮(45℃)する。過剰のヘキサンを添加して部分
精製のD788−7を沈澱させ、濾過集積、乾燥して3.02g
の粉末(D788−7 2.5g含有)を得た。これを実施例2
と全く同一の方法で塩酸塩化を行い、精製D788−7塩酸
塩1.90gを得た。
このD788−7塩酸塩は下記の理化学的性質を有す。
融点:182〜185℃(分解) [α]23:+397゜(c 0.02,メタノール) 紫外部及び可視部吸収スペクトル(メタノール中) ▲λ90%メタノ-ル max▼nm(▲E1% 1cm▼): 204(326),235(754),254(433),293(144),495(2
74),528(178). 赤外部吸収スペクトル ▲νKBr max▼cm-1:3400,2930,1605,1465,1405,2395,124
0,1200,1170,1135,1120,1075,1010,990,880,830,780.1 H−NMRスペクトル(CD3OD中) プロトン 化学シフト(δppm) 1−H 7.45dd(J=7,4Hz) 2−H 7.43t (J=7Hz) 3−H 7.00dd(J=7,4H) 7−H 4.90bs 8−CH2 2.0〜 10−H 4.73s 13−CH2 1.7〜m 14−CH3 1.11t(J=7Hz) 1′−H 5.41 bs 2′−CH2 1.7〜m 3′−H 3.5〜m 4′−H 3.8 bs 5′−H 4.26q(J=7Hz) 6′−CH3 1.32d(J=7Hz) 〔発明の効果〕 本発明は抗腫瘍活性を有する抗生物質D788−7物質を
操作簡易に且つ収率良く製造する方法である。本発明に
より抗腫瘍剤として有用な同物質を高品質で多量に供給
し得る極めて有用な発明である。
74),528(178). 赤外部吸収スペクトル ▲νKBr max▼cm-1:3400,2930,1605,1465,1405,2395,124
0,1200,1170,1135,1120,1075,1010,990,880,830,780.1 H−NMRスペクトル(CD3OD中) プロトン 化学シフト(δppm) 1−H 7.45dd(J=7,4Hz) 2−H 7.43t (J=7Hz) 3−H 7.00dd(J=7,4H) 7−H 4.90bs 8−CH2 2.0〜 10−H 4.73s 13−CH2 1.7〜m 14−CH3 1.11t(J=7Hz) 1′−H 5.41 bs 2′−CH2 1.7〜m 3′−H 3.5〜m 4′−H 3.8 bs 5′−H 4.26q(J=7Hz) 6′−CH3 1.32d(J=7Hz) 〔発明の効果〕 本発明は抗腫瘍活性を有する抗生物質D788−7物質を
操作簡易に且つ収率良く製造する方法である。本発明に
より抗腫瘍剤として有用な同物質を高品質で多量に供給
し得る極めて有用な発明である。
Claims (5)
- 【請求項1】カルボルビシンのアセトン溶液を光照射す
ることを特徴とする抗生物質D788−7の製造法。 - 【請求項2】カルボルビシン生産菌を培養し、得られた
培養液を酸性下で撹拌抽出し、合成樹脂吸着、アセトン
で脱着溶出したカルボルビシンのアセトン溶液を光照射
し抗生物質D788−7に変換し、この反応液よりD788−7
を精製取得することを特徴とする抗生物質D788−7の製
造法。 - 【請求項3】光照射が太陽光又は3500Å程度の主波長を
有する人工光である請求項1又は2の抗生物質D788−7
の製造法。 - 【請求項4】カルボルビシンのアセトン溶液がアセトン
濃度50〜100%のアセトン溶液である請求項1又は2の
抗生物質D788−7の製造法。 - 【請求項5】カルボルビシンのアセトン溶液に沃素を添
加する請求項1又は2の抗生物質D788−7の製造法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63211623A JP2667463B2 (ja) | 1988-08-25 | 1988-08-25 | 抗生物質d788‐7の製造法 |
US07/397,061 US4954438A (en) | 1988-08-25 | 1989-08-21 | Process for preparing antibiotics D788-7 |
EP89115711A EP0355843A3 (en) | 1988-08-25 | 1989-08-25 | Process for preparing antibiotics d788-7 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63211623A JP2667463B2 (ja) | 1988-08-25 | 1988-08-25 | 抗生物質d788‐7の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0259594A JPH0259594A (ja) | 1990-02-28 |
JP2667463B2 true JP2667463B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=16608836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63211623A Expired - Fee Related JP2667463B2 (ja) | 1988-08-25 | 1988-08-25 | 抗生物質d788‐7の製造法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4954438A (ja) |
EP (1) | EP0355843A3 (ja) |
JP (1) | JP2667463B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5061624A (en) * | 1988-11-10 | 1991-10-29 | Bristol-Myers Company | Serine analogs of BU-3608 antibiotics |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS608300A (ja) * | 1983-06-28 | 1985-01-17 | Sanraku Inc | 新規アントラサイクリン抗生物質 |
JPS6133194A (ja) * | 1984-07-25 | 1986-02-17 | Sanraku Inc | 新規アントラサイクリン抗生物質 |
JPS6314795A (ja) * | 1986-07-04 | 1988-01-21 | Kirin Brewery Co Ltd | アンスラサイクリン化合物r20x2の製造法 |
JPH01172398A (ja) * | 1987-12-25 | 1989-07-07 | Kirin Brewery Co Ltd | アンスラサイクリン化合物r20x2の製造法 |
-
1988
- 1988-08-25 JP JP63211623A patent/JP2667463B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1989
- 1989-08-21 US US07/397,061 patent/US4954438A/en not_active Expired - Fee Related
- 1989-08-25 EP EP89115711A patent/EP0355843A3/en not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4954438A (en) | 1990-09-04 |
EP0355843A2 (en) | 1990-02-28 |
JPH0259594A (ja) | 1990-02-28 |
EP0355843A3 (en) | 1990-07-18 |
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