JP2664390B2 - 新規な11−アリールステロイド誘導体 - Google Patents

新規な11−アリールステロイド誘導体

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な11−アリールステロイド誘導体、該
誘導体の製造方法および活性成分として該誘導体を含有
する医薬に係る。
抗プロゲステインはプロゲステロンリセプターに親和
性のある物質であり、これらの物質はプロゲステロン作
用を有していないか、もっているとしてもかなり小さ
い。また抗プロゲステインはプロゲステロン生合成を阻
止する。プロゲステロンはなかんずく子宮の壁に受精卵
細胞が着床した場合に生じる。子宮の細胞のリセプター
部位をあらかじめ占有することにより着床を阻止するこ
と及び/又は抗プロゲステインによってプロゲステロン
生合成を阻止することは可能である。この結果、非常に
初期の段階で妊娠を終わらせることができる。抗プロゲ
ステインはヨーロッパ特許出願第0,057,115号明細書お
よび西独公開DE3,413,036号明細書から公知である。
しかし、所望の抗プロゲステイン作用の他に、抗プロ
ゲステインは妊娠終結剤として使用するに望ましくない
抗グルココルチコイド作用をも有していることが判明し
た。
本発明において、強い抗プロゲステイン作用を有して
いるがしかし抗グルココルチコイド作用をもたないか又
は非常に弱い新規な一群の化合物を見出すことができ
た。
本発明が提供する化合物は、 一般式 [式中、R1は同素環式又は複素環式アリール基であっ
て、任意にヒドロキシイミノ基,オキソ基および/また
はヒドロキシル基を有する炭素原子数1〜10の任意に飽
和若しくは不飽和の分枝状若しくは非分枝状の炭化水素
基、又は (ここに、X,Yはそれぞれ別個にH若しくは炭化水素基
(1〜4C)を表わすか又は一緒になって炭化水素基(2
〜6C)を表わす)のうち1つの置換基を有している、 R2は1〜4の炭素原子数を有するアルキル基であり、 R3はH;OH;又はヒドロキシル,アジド,ニトリル,オキ
ソおよび/またはハロゲンの1つ以上を任意に有する1
〜8の炭素原子数の飽和又は不飽和の炭化水素基;又は
1〜18Cのアシルオキシ基;2〜8Cのアルコキシアルキル
基;1〜18Cのアシル基;又は1〜12Cのアルコキシ基であ
り、 R4はH;OH;又はヒドロキシル,アジド,ニトリル,オキ
ソおよび/またはハロゲンの1つ以上を任意に有する1
〜8の炭素原子数の飽和又は不飽和の炭化水素基;又は
1〜18Cのアシルオキシ基;2〜8Cのアルコキシアルキル
基;1〜18Cのアシル基;又は1〜12Cのアルコキシ基であ
り、 又はR3とR4とは一緒になって環システム又は1〜6の炭
素原子数のアルキリデン基を形成し、点線はステロイド
骨格の16位および17位の炭素原子間の任意の結合を示
し、ただし、前記16位および17位の炭素原子間に前記結
合が存在する場合にはR3又はR4は存在しない] で表わされるステロイド誘導体である。
R1のアリール基は、例えば、ベンゼン,ビフェニル,
ナフタレン,アントラセン,フエナントレン,又は複素
環式芳香族化合物例えばピリジン,チアゾール,チオフ
エン,ピロール,フラン,ベンゾチオフエン,ベンゾフ
ラン,ピリミジン,ピラジン,プリン,イミダゾールな
どから誘導することができる。
前記アリール基が複素環式でない場合には、フエニル
基が好ましい。前記アリール基が複素環式の場合には、
窒素及び/又は硫黄含有複素環式基例えばピリジン,ピ
ロール,チアゾール,チオフエン,ベンゾチオフエン,
ピリミジン,ピラジン,プリン,イミダゾールなどから
誘導されるものが好ましい。フエニルが最も望ましい。
フエニル基の場合、置換基は好ましくはメタ位又はパラ
位に存在する。
前記アリール基上の置換基としては、1〜10の炭素原
子を有する炭化水素基であって、分枝状でも非分枝状で
あってもよく、また飽和のものでも不飽和のものでもよ
く、更に任意にヒドロキシイミノ基、ヒドロキシル基お
よび/またはオキソ基を有するものであってもよい。例
えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ヘキ
シル、3−メチルヘプチル、エテニル、エチニル、プロ
ペニル、アセチル、プロピオニル、ヘキサノイル、1−
ヒドロキシイミノエチル、1−ヒドロキシイミノプロピ
ル、ブチリル、ホルミル、2−オキソブチル、ヒドロキ
シメチル、3−ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシエチ
ル、8−ヒドロキシオクチルなどである。好ましくは、
アリール基上の炭化水素基の置換基は1〜4の炭素原子
数を有するアシル基である。
前記アリール基上の置換基は、更に次の式で表わされ
るものであってもよい。
上記式中XおよびYがそれぞれ別個に炭化水素基(1
〜4C)である場合、そのような基としては例えばメチ
ル、エチル、ビニル、エチニル、プロピル、2−プロペ
ニル、アレニル、1−プロピニル、ブチル又はこれらの
分枝状類似体などがある。XおよびYが一緒になって炭
化水素基(2〜6C)を形成する場合、そのような炭化水
素基は飽和又は不飽和のものでよく、好ましくは4〜5
の炭素原子を有している。XおよびYが一緒になって炭
化水素基を形成しない場合、好ましくはXおよびYはそ
れぞれ別個にH又は1〜3の炭素原子数の飽和アルキル
基である。アリール基上の最も好ましい置換基は1〜4
の炭素原子数のアシル基又は式 (ここにXおよびYはそれぞれ別個にH又は1〜3の炭
素原子数の飽和アルキル基である)で表わされる基であ
る。R2は好ましくはエチル又はメチルであり、より好ま
しくはメチルである。R3およびR4の1〜8Cの炭化水素基
は、なかんずく、メチル、エチル、ビニル、エチニル、
プロピル、2−プロペニル、アレニル、1−プロピニ
ル、ブチル、オクチル、又はこれらの類似体であってヒ
ドロキシル、アジド、ニトリル、オキソおよび/または
ハロゲンの1つ以上を有するものである。例えば、3−
ヒドロキシル−1−プロピニル、3−ヒドロキシル−1
−プロペニル、クロロエチニル、ブロモエチニル、3−
ヒドロキシプロピルである。好ましくは、この炭化水素
基は任意にヒドロキシル基を有している。
R3およびR4のアシルオキシ基又はアシル基は、1〜18
Cの有機カルボン酸例えば酢酸、プロピオニン酸、ブチ
ル酸、トリメチル酢酸、フエニル酢酸、シクロペンチル
プロピオン酸、フエニルプロピオン酸、吉草酸、カプロ
ン酸、ペラルゴン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、安息
香酸又は琥珀酸などから誘導することができる。
R3およびR4のアルコキシアルキル基は好ましくは、式
CnH2n+1OCmH2m(式中n=1〜4およびm=1〜4であ
る)で表わされる基であり、例えばメチルオキシメチ
ル、ブチルオキシブチル又はエチルオキシメチルであ
る。より好ましくはn=1〜3であり、m=1〜3であ
る。
R3およびR4のアルコキシ基は、1〜12Cのエーテル、
例えばメチルエーテル、エチルエーテル、シクロペンチ
ルエーテル、ベンジルエーテル、テトラヒドロピラニル
エーテルなどから誘導することができる。
R3とR4とが一緒になって環システムを表わさない場
合、R3は好ましくはOH、1〜8Cのアルコキシ、1〜6Cの
アシル、ヒドロキシル基を任意に有する1〜6Cのアルキ
ル、又は式CnH2n+1OCmH2m(式中n=1〜3およびm=
1〜3)のアルコキシアルキルであり、R4は好ましくは
H、又はヒドロキシル基を任意に有する1〜6Cのヒドロ
カルビルである。R3とR4とが一緒になって環システムを
表わす場合、環の中に5つの原子を有する複素環システ
ムが好ましく、この場合ステロイド骨格の17位の炭素原
子はこれら5つの原子のうちの1つである。特に、環の
中に酸素原子を含む複素環システムが好ましく、この場
合酸素原子はステロイド骨格の17位の炭素原子に結合し
ている。最も好ましいのは、次式 (式中、*印の付いた炭素原子はステロイド骨格の17位
にある炭素原子であり、XはH2、(Hと1〜6Cのアシル
オキシ)、(Hと1〜6Cの炭化水素基)又は0である)
の複素環システムである。
本発明は、活性成分として本発明化合物を一種以上含
有する医薬組成物にも係わる。本発明の新規化合物は、
補助薬剤物質と組合せて、錠剤、丸剤、糖衣錠及び他の
通常用いられる投与形態で経口又は非経口投与すること
ができる。投与形態は公知本草医学的操作によって作成
することができる。これらの医薬品は一般的な公知方法
に従って調製することができる。
本発明化合物は、広範囲、例えば50〜1000mg、好まし
くは100〜800mgの投与量で1〜10日間の治療期間中投与
することができる。例えば一日だけの治療ならば投与量
は例えば200〜1000mgであり、一方、例えば5日間とい
うような長期治療に於いては、一日当りの投与量は例え
ば10〜200mgと減らすことができる。
本発明化合物は、連続的にハロゲン化、脱ハロゲン化
水素化、及び水素化をエストロン3−メチルエーテル又
はその対応16位18−アルキル(1-3C)化合物に施すこと
によって調製することができる。
ハロゲン化はブロモ化として実施するのが好ましく、
特にCuBr2を用いて行なう。この反応は大気圧下、30〜1
00℃で30〜180分間行なう。
脱ハロゲン化水素化は好ましくは脱臭化水素化であ
り、特に臭化リチウム、炭酸リチウム及びジメチルホル
ムアミドの存在下で実施する。一般的にはこの反応は18
0分間継続させる。反応温度は60〜150℃である。
水素化はPd/Cのような触媒下、0〜80℃、大気圧下で
15〜180分間行なう。
こうして得られた14βH−エストロン3−メチルエー
テル又はその対応18−アルキル(1-3C)化合物の17−ケ
トン基は、次いで例えばNaBH4によって17α−OHに還元
され、A環は、例えばLi/NH3/テトラヒドロフランによ
るバーチ還元によって▲,▲5(10)環に還元される。
3−メトキシ▲,▲5(10)−14βH−エストラジエン
−17α−オール又はその対応18−アルキル(1-3C)化合
物は次にシュウ酸のような酸によって、14βH−▲
5(10)−17α−OH−エストレン−3−オン又はその対応1
8−アルキル(1-3C)化合物に変換され、この化合物
は、臭素化及び脱臭化水素化後に、例えばピリジン中の
三臭素化フェニルトリメチルアンモニウムによって14β
H−▲,▲−17α−OH−エストラジエン−3−オン
又はその対応18−アルキル(1-3C)化合物に変換され
る。この化合物を、例えばエチレングリコール/CH2Cl2
/トリエチルオルトホルムメート/p−トルエンスルホン
酸によって3,3−エチレンジオキシ−14βH−▲5(10)
9(11)−エストラジエン−17α−オール又はその対応1
8−アルキル(1-3C)化合物にケタール化する。
このケタール化はまた、-OR6及び-OR7基(R6は1〜4C
のアルキル基、R7は1〜4Cのアルキル基又はR6及びR7
2〜5Cのアルキレン基を共に形成する)を3位に有する
ように行なうことができる。
前記化合物から出発して、自体公知方法により17及び
11位に所望の置換基を導入することができる。
即ち、▲5(10)二重結合のエポキシド化後に、例えばC
H2Cl2中のm−クロル過安息香酸及びNaHCO3によって、
例えばテトラヒドロフラン中のCuClの存在下で、R1 MgB
r又はR1 LiのようなR1含有有機金属化合物と反応させ
て、5α位にOH基が形成され9(11)から9(10)に二
重結合が移動するのと同時にR1基が導入され得る。例え
ばアルミニウムトリイソプロポキシドの存在下でシクロ
ヘキサン中でのオッペンアウアー酸化による17α−OH基
の酸化の後で、R4‐Li又はR4‐MgX(Xはハロゲンであ
り得る。)との反応及びそれに続く脱水素化及び加水分
解(例えば、75℃の80%酢酸中又はアセトン中の2N HCl
中)によって、R3=OHである本発明化合物を得ることが
できる。R1導入直後に、脱水及び加水分解することも可
能であって、その場合にはR3=OH及びR4=Hである化合
物が得られる。
本発明化合物を調製するもう一つの方法としては、前
記のケタール後に、まず最初に17位に基を導入し、次に
11位にR1のみを導入するものがある。この場合、ケター
ル化化合物は最初に酸化され17−ケトを生じ、次にR4
属化合物と反応して17β−R4,17α−OHを生じ、これが
続いてエポキシド化されR1‐MgBr/CuClと反応する。得
られた化合物を更に脱水し加水分解すると3−ケトン−
が得られる。これらの段階は前記の各対応段階と同
様にして実施することができる。
17位への最初の導入及び次の11位への導入は以下のよ
うに実施することもできる。
即ち、すでに記載の条件下で17βにまず基を導入す
る。これによって、17βに該基が17αにOHがある対応化
合物が得られる。次に、前記方法に類似の方法でR1を導
入する。所望であるならば、17βに導入された基に存在
する不飽和結合を還元する。次に脱水及び加水分解反応
を実施して、17β置換基に於ける例えばテトラヒドロピ
ラニルエーテルのような保護可能基を同時に開裂してR4
を17βにOHを17α位に有する本発明化合物を形成する。
この方法によって17β位に導入される基としては、アル
キル、アルケニル又はアルキニルエーテルが好適であ
る。同様に末端テトラヒドロピラニルエーテルを有する
基も好ましい。17β位に導入された基の一部が開裂され
る段階に於いて、17β位に導入されたテトラヒドロピラ
ニル基は開裂されて末端OH基を有するアルキル、アルケ
ニル又はアルキニル基を形成する。所望であるならは、
これらの基は17α−OH基と共に環化することも可能であ
る。
本発明化合物のもう一つの調製方法は、上記ケタール
化後に17-OH基をエーテル化し、その後にR1基を導入
し、脱水し加水分解するものである。
更に、本発明化合物は、R1基が最終脱水及び加水分解
中に形成されるように1位に基を導入することによって
得られる。適当な基としてはフェニルジオキサン又はフ
ェニルジオキソランであり、脱水/加水分解段階で (R=H又はアルキル)がR1として形成される。
本発明化合物を調製する更に別の方法として、3−メ
トキシ−14βH−エストロンから出発してトリフェニル
ホスホニウムメチリドを用いるウィティヒ反応によって
17−メチレンを形成し、これをエポキシド化して17,20
−エポキシを得、次にLiAlH4で還元して17β−OH,17α
−CH3を得、更に前記のようにR1を導入し脱水/加水分
解する。17−メチレン化合物から出発して、ヒドロキシ
基含有炭化水素基を17α位に導入し得、その後、この化
合物を前述の方法で本発明化合物に変換する。
R3又はR4がOHであるような本発明化合物が得られた後
に、所望に応じて該OH基を公知方法によってエステル化
又はエーテル化して本発明化合物に属する他の化合物を
得ることができる。同様にして、17α又は17β位の炭化
水素基中のOH基をエステル化又はエーテル化、或いは更
に酸化することもできる。
本発明の▲16−及び▲17−アルキリデン化合物は、17
α又は17β位にOH基を有する本発明化合物を脱水するこ
とによって得られる。
以上の記載から明白なように、 式: (式中、R1,R2,R3及びR4は前記と同意義であり、但し、
R1,R3及び/又はR4が酸素含有基である場合にはR1,R3
び/又はR4も同様に酸素含有基であり、この酸素原子は
加水分解可能基によって保護されている。R6及びR7は1
〜4炭素原子を含有するアルキル基であるか、又は共に
2〜5炭素原子を有するアルキレン基を形成する。)の
化合物を脱水及び加水分解することによって本発明化合
物を得ることができる。脱水及び加水分解は一段階で行
なうことが好ましい。この反応は一般に10-90℃、15分
〜16時間で自体公知方法・自体公知の試薬、例えば酢酸
又はアセトン中のHCl又はトルエン及び0.5NH2SO4混合物
によって実施することができる。
以下、実施例に従って本発明をより詳細に説明する。
実施例1 800mlのトルエン及び800mlのメタノールの混合物中の
エストロン3−メチルエーテル100gの溶液に、いくつか
の部分に分けて200gのCuBr2を加えた。1時間還流条件
下に置いた後、混合物を過し、2lの水で希釈してエー
テルで抽出した。有機相を洗浄し、乾燥し、濃縮した。
残留物を80%水性エタノールで処理した。117gの3−メ
トキシ−16−ブロモエストラ−1,3,5(10)−トリエン
−17−オンが、16α及び17βブロミドの混合物として得
られた。これに170gのLiBr、150gのLi2CO3及び1のジ
メチルホルムアミドを加えた。混合物を還流条件下1時
間攪拌した。その後混合物を5lの水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。有機層をH2Oで数回洗浄し、乾燥し、濃縮
した。CH2Cl2を溶出剤として使用して、残留物をシリカ
ゲルカラムに通した。
1.5lエタノール中の溶出液から得た生成物の溶液に8g
の10%Pd/Cを加えた。計算量の水素が吸収されるまで水
素化を行なった。触媒を去した。液を濃縮し、0.5l
の50%水性エタノールで処理した。沈澱物を取し、一
定の重量が得られるまで真空下に乾燥した。75gの14β
−3−メトキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−1
7−オンが得られた。融点109-110℃。
実施例2 350mlのテトラヒドロフラン及び350mlの96%水性エタ
ノールの混合物中の前記実施例で得られた化合物17gの
溶液に、いくつかの部分に分けて7gのNaBH4を加えた。
室温で1.5時間攪拌した。その後50%水性酢酸を注意深
く加えてpHを5にした。その後混合物を小容量に濃縮
し、水で希釈してCH2Cl2で抽出した。有機層を1N NaO
H、2N HCl及び水で順次洗浄した。その後乾燥及び濃縮
し、残留物をヘキサン/エーテル混合物で処理した。1
5.6gの(14β,17α)−3−メトキシエストラ−1,3,5
(10)−トリエン−17−オールが得られた。融点102-10
3℃。この化合物11gの、165mlのテトラヒドロフラン、1
65mlのt−ブチルアルコール及び330mlの液体アンモニ
アの混合物中の溶液に、−33℃で4.8gのリチウムを少量
にわけて約3時間かけて加えた。その後40mlのメタノー
ルを加え、アンモニアを蒸発させた。残留物を水で希釈
し、CH2Cl2で抽出した。有機層を洗浄し、乾燥し、濃縮
した。残留物をヘキサンで処理した。このようにして得
た白色固体(融点110〜112℃)を、250mlのテトラヒド
ロフラン及び100mlのメタノールの混合物に溶解した。
これに50mlの水中の9gのシュウ酸二水和物の溶液を加
え、6時間攪拌した。その後50gのNaHCO3を加えた。混
合物を小容量に濃縮した。その後250mlの水を加え、CH2
Cl2で生成物を抽出した。有機層を洗浄し、乾燥し、濃
縮した。9.4gの(14β,17α)−17−ヒドロキシエスト
ル−5(10)−エン−3−オンを粘性油状物の形態で得
た。Rf(トルエン/酢酸エチル7/3)=0.35。この化合
物31gの200mlのピリジン中の溶液に、40gのフェニルト
リメチルアンモニウムトリブロミドを少量ずつに分けて
10分間で加えた。室温で3時間攪拌した後、混合物を2l
の水に注ぎ、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を
合わせて2N HClと水で洗浄した。乾燥と濃縮の後、残留
物をジイソプロピルエーテルで処理した。過及び真空
下での乾燥の後、18gの(14β,17α)−17−ヒドロキシ
エストラ−4,9−ジエン−3−オン(融点130-131℃)が
得られた。
この化合物17g、150mlのCH2Cl2、150mlのエチレング
リコール、50mlのトリエチルオルトホルメート及び1gの
p−トルエンスルホン酸の混合物を1時間室温で攪拌
し、その後10分間沸騰させた。その後反応混合物を20g
の固体NaHCO3で処理し、1の5%NaHCO3溶液に注い
だ。酢酸エチルで抽出して有機層を洗浄し、乾燥し、濃
縮した後、ヘキサン/酢酸エチル3/1(v/v)を溶出剤と
して残留物をシリカゲルカラムに通した。このようにし
て18.5gの(14β,17α)−17−ヒドロキシ−3,3−エチ
レンジオキシエストラ−5(10),9(11)−ジエンを無
色発泡体の形状で得た。Rf=0.56(ヘキサン/酢酸エチ
ル1/1)。
実施例3 100mlの乾燥塩化メチレン中の実施例2で得た化合物1
8gの溶液に、25gのNaHCO3を加えた。−40℃で攪拌しな
がら、75mlの塩化メチレン中の80%m−クロロ過安息香
酸12.5gの溶液を1分間で滴加した。その後混合物を氷
浴上で30分間攪拌し、500mlの氷冷水中に注いだ。生成
物を塩化メチレン中に抽出した。有機層を5%NaHCO3
液及び水で洗浄し、乾燥し、濃縮した。残留物を直ち
に、ヘキサン/酢酸メチル2/1(v/v)を溶出剤として使
用するSiO2上のクロマトグラフィーにかけた。これによ
り8.5gの(5α,10α,14β,17α)−3,3−エチレン−ジ
オキシ−5,10−エポキシエストル−9(11)−エン−17
−オールが発泡体の形状で得られた。Rf0.48(ヘキサン
/酢酸エチル1/1)。
200mlの乾燥テトラヒドロフラン中で、24gのp−ブロ
モ−N,N−ジメチル−アニリン及び3gのマグネシウム切
削片を反応させてグリニヤール試薬を調製した。これに
300mgのCuClを加え、次に30mlの乾燥テトラヒドロフラ
ン中の8.5gの前記エポキシドを滴加した。室温で30分間
攪拌した後、反応混合物を1.5lの10%NH4Cl溶液に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を洗浄し、乾燥し、
濃縮した。ヘキサン/酢酸エチル1/1を溶出剤として使
用して、残留物をSiO2上のクロマトグラフィーにかけ
た。ジイソプロピルエーテルから結晶化した後、6.6gの
(5α,11β,14β,17α)−3.3−エチレンジオキシ−11
−(4−ジメチルアミノフェニル)−エストル−9−エ
ン−15,17−ジオール(融点107〜109℃)が得られた。
25mlの80%水性酢酸中の1.5gのこの化合物の溶液を45
分間加熱した(75〜80℃)。混合物を氷水で冷却し濃NH
4OHを加えて中和した。生成物を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を洗浄し、乾燥し、濃縮した。ジイソプロピ
ルエーテルで残留物を処理した後、結晶化させ、過し
沈澱物を乾燥して0.75gの(14β,17α)−11−(4−ジ
メチルアミノフェニル)−17−ヒドロキシエストラ−4,
9−ジエン−3−オン(融点166〜167℃、α(ジオキ
サン)=+212°;Rf(ヘキサン/酢酸エチル1/1)=0.3
2)が得られた。
実施例4 200mlの乾燥トルエン、40mlのシクロヘキサノン及び6
gのアルミニウムイソプロポキシドの混合物中の4.8gの
(5α,11β,14β,17α)−3,3−エチレンジオキシ−11
−(4−ジメチルアミノフェニル)−エストル−9−エ
ン−5,17−ジオールの溶液を3時間還流条件下に置い
た。混合物を冷却し、200mlの酢酸エチルで希釈し、75
%w/vのセニエット塩の溶液で数回洗浄した。最後に有
機層を水で洗浄し、乾燥し、濃縮した。ヘキサン/酢酸
エチル勾配(10/1-1/2)を溶出剤として使用して、残留
物をシリカゲルカラムに通した。生成物をヘキサン及び
ジイソプロピルエーテルの混合物(1/2 v/v)で処理し
た。沈澱物を過し乾燥した。3.1gの(5α,11β,14
β)−3,3−エチレンジオキシ−5−ヒドロキシ−11−
(4−ジメチルアミノフェニル)−エストル−9−エン
−17−オン(融点158〜160℃)が得られた。
この化合物2gの25mlの乾燥テトラヒドロフラン中の溶
液にエーテル中の1.5M CH3 Li-LiBr錯体の溶液3mlを−1
0℃で滴加した。10分間攪拌した後、混合物を氷水100ml
に注いだ。生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を洗
浄し、乾燥し、濃縮した。トルエン/酢酸エチル勾配
(10/1→1/2)を使用して残留物をシリカゲル上のクロ
マトグラフィーにかけた。1.2gの非晶質の(5α,11β,
14β,17α)−3,3−エチレンジオキシ−11−(4−ジメ
チルアミノフェニル)−17−メチル−エストル−9−エ
ン−5,17−ジオールが得られた。Rf=0.42(ヘキサン/
酢酸エチル1/1)。この化合物1.2gの25mlの80%水性酢
酸中の溶液を75℃に45分間加熱した。氷水で冷却し、濃
NH4OHで中和した後、生成物を酢酸エチル中に抽出し
た。有機層を洗浄し、乾燥し、濃縮した。残留物を20ml
のジイソプロピルエーテルで処理した。結晶化した後、
沈澱物を過し乾燥させた。0.73gの(11β,14β,17
α)−11−(4−ジメチルアミノフェニル)−17−ヒド
ロキシ−17−メチルエストラ−4,9−ジエン−3−オン
(融点109-111℃;α(ジオキサン)=+213°及びRf
=0.40(ヘキサン/酢酸エチル1/1))が得られた。同
様の方法で、対応する17β−エチニル(融点106-107
℃)及び17β−1−プロピニル(Rf=0.30トルエン/酢
酸エチル7/3 v/v)化合物を調製した。
上記の融点158-160℃を有する17-ケト化合物を、2−
(2−プロモ−エチル)−1,3−ジオキソランのグリニ
ヤール試薬と反応させた。得られた生成物を80℃の80%
酢酸により(11β,14β,17α)−11−(4−ジメチルア
ミノフェニル)−17−ヒドロキシ−17−(3−オキソプ
ロピル)−エストラ−4,9−ジエン−3−オンの環式ヘ
ミアセタール(Rf=0.30ヘキサン/酢酸エチル)に変換
した。副生成物として(11β,14β,17α,5′R)−11−
(4−ジメチルアミノフェニル−4′,5′−ジヒドロス
ピロ[エストラ−4,9−ジエン−17,2′(3′H)−
5′−アセトキシ−フラン]−3−オン(融点199-200
℃)が得られた。
実施例5 実施例2で最終的に得られた化合物16.5gをトルエン6
0ml、ジメチルスルホキシド50mlおよびピリジン20mlの
混合物に溶かした溶液に、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド29gを加えた。5℃で10分かけてジクロロ酢酸を5ml
滴下して加えた。次いで追加のピリジンをおよそ10ml加
えてpHを7に保った。45分間撹拌した後、メタノールを
5ml滴下して加え、次いでメタノール50mlに溶かしたシ
ュウ酸二水和物11gの溶液を加えて過剰の酸化体を分解
した。30分撹拌後エーテルを500ml加えた。30分後沈澱
を過し、液を水で数回、次に10%NaHCO3溶液で、さ
らに水で洗った後乾燥し、濃縮した。残渣を、溶離液と
してヘキサン/酢酸エチル4/1(v/v)を用いてSiO2クロ
マトグラフィーにかけた。ヘキサン/ジイソプロピルエ
ーテルで処理すると、(14β)−3,3−エチレンジオキ
シエストラ−5(10),9(11)−ジエン−17−オン(融
点:110〜112℃)が9.8g得られた。
プロパルギルアルコールテトラヒドロピラニルエーテ
ル7.5gを乾燥テトラヒドフラン50mlに溶かした溶液に、
2Mのプロピルマグネシウムクロライドのエーテル溶液を
20ml加えた。10分間撹拌した後これに、上で調製したエ
ストラジエノン化合物4.75gを乾燥テトラヒドロフラン2
0mlに溶かした溶液を加えた。室温で6時間撹拌した
後、反応混合物を10%NH4Cl溶液500mlに注ぎ入れた。生
成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を洗浄し、乾燥・
濃縮した後残渣を、溶離液としてヘキサン/酢酸エチル
勾配(5/1→1/1)を用いてシリカゲルクロマトグラフィ
ーにかけた。ジイソプロピルエーテル/ヘキサン1/1(v
/v)で処理すると、(14β,17α)−3,3−エチレンジオ
キシ−17−(3−テトラヒドロピラニルオキシプロプ−
1−イニル)エストラ−5(10),9(11)−ジエン−17
−オール(融点:130〜132℃)が4.1g得られた。
この化合物8.5gおよび固体のNaHCO3 10gをCH2Cl2 100
mlに溶かして冷却した(−60℃)溶液に、85%のm−ク
ロロ過安息香酸4gをCH2Cl2100mlに溶かした溶液を加え
た。混合物を0℃で45分間撹拌した後、5%NaHCO3溶液
250mlで希釈した。生成物をCH2Cl2中に抽出し、有機層
を数回水で洗った。乾燥・濃縮後残渣を、ヘキサン/酢
酸エチル勾配(4/1→1/1)を溶離液として用いてシリカ
ゲルクロマトグラフィーにかけた。非晶質の(5α,10
α,14β,17α)−3,3−エチレンジオキシ−5,10−エポ
キシ−17−(3−テトラヒドロピラニルオキシプロプ−
1−イニル)−エストル−9(11)−エン−17−オー
ル、Rf=0.63(ヘキサン/酢酸エチル1/1)が5.8gの収
量で得られた。
この化合物5.5gを乾燥テトラヒドロフラン20mlに溶か
した溶液を、乾燥テトラヒドロフラン60ml中でマグネシ
ウム1.3gとp−ブロモ−N,N−ジメチルアニリン10.5gと
から調製し、それにCuCl300mgを加えて得られたグリニ
ャール試薬に加えた。撹拌をさらに1時間続けた後、反
応混合物を10%NH4Cl溶液500mlに注いで入れた。酢酸エ
チルで抽出し、有機相を洗浄・乾燥・濃縮した後残渣
を、溶離液としてヘキサン/酢酸エチル3/2を用いてシ
リカゲルクロマトグラフィーにかけた。ヘキサン/ジイ
ソプロピルエーテル1/2(v/v)で処理すると、(5α,1
1β,14β,17α)−3,3−エチレンジオキシ−11−(4−
ジメチルアミノフェニル)−17−(3−テトラヒドロピ
ラニルオキシプロプ−1−イニル)−エストル−5−
(10)−エン−5,17−ジオール(融点:161〜162℃)が
4.5g得られた。これを2gトルエン/エタノール1/1混合
物に溶かした溶液を、理論量の水素2当量が吸収される
まで5%Pd-BaSO4 200mgの存在下で水素化した。触媒を
過して除き、液を濃縮した。残渣を40mlの80%酢酸
に溶かし、45分間80℃に加熱した。冷却後濃NH4OHを加
えて混合物を中和し、酢酸エチルで抽出した。有機相を
洗浄・乾燥・濃縮した後残渣を、溶離液としてCH2Cl2
アセトン1/1を用いてシリカゲルクロマトグラフィーに
かけた。非品質の(11β,14β,17α)−11−(4−ジメ
チルアミノフェニル)−17−ヒドロキシ−17−(3−ヒ
ドロキシプロピル)−エストラ−4,9−ジエン−3−オ
ン、Rf=0.42(CH2Cl2/アセトン1/1)、α=+194°
(c=1、ジオキサン)が1.2gの収量で得られた。
上記の11−(4−ジメチルアミノフェニル)−17−
(3−テトラヒドロピラニルオキシプロプ−1−イニ
ル)化合物をすぐに脱水・加水分解すると対応する17β
−(3−ヒドロキシプロプ−1−イニル)化合物(α
=+279°、ジオキサン)が得られた。
この化合物1.2gをピリジン15mlに溶かした溶液にp−
トルエンスルホニルクロライドを600mg加えた。6時間
撹拌した後H2Oを100ml加えた。エーテルで抽出した後有
機層をH2Oで数回洗い、乾燥し、濃縮した。トルエン/
アセトン2/1を溶離液として残渣をシリカゲルでクロマ
トグラフ分析した。ヘキサン/イソプロピルエーテル1/
1で処理すると、(11β,14β,17α)−11−(4−ジメ
チルアミノフェニル)−4′,5′−ジヒドロスピロ[エ
ストラ−4,9−ジエン−17,2′(3′H)−フラン]−
3−オン(融点:172〜174℃)が0.7g得られた。
この化合物500mgをCH2Cl2 10mlとCaO 1gに溶かした溶
液に、CH3OH 10ml中のI2 700mgの溶液を加えた。室温で
3時間撹拌した後、混合物を5%NaHCO3 200ml上に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機相を洗浄・乾燥・蒸発
した後残渣をシリカゲルクロマトグラフィ−で分析し
た。その結果対応する4−メチルアミノ−フェニル化合
物(融点:120〜122℃)が140mg得られた。
4−ジメチルアミノフェニル化合物について記載した
のと同様にして対応する4−ジエチルアミノフェニル化
合物を得た(融点:135〜137℃)。
α=+194°の17α−ヒドロキシ−17β−(3−ヒ
ドロキシプロピル)化合物をトルエン(3ml)、CH2Cl2
(3ml)、ジメチルスルホキシド(2ml)およびピリジン
(0.4ml)の混合物に溶かした溶液に、ジシクロヘキシ
ルカルボジイミドを0.7g加えた。次いで0℃でジクロロ
酢酸を0.11ml滴下して加えた。0.5時間後メタノールを
0.1ml滴下して加え、次いでメタノール1mlに溶かしたシ
ュウ酸0.26gを加えた。15分撹拌した後混合物をエーテ
ル30mlで希釈した。沈澱を過して除き、有機相を洗浄
し、乾燥して濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィーにかけたところ、(11β,14β)−11−(4−ジ
メチルアミノフェニル)−17−(3−ヒドロキシプロピ
ル)エストラ−4,9,16−トリエン−3−オン(Rf=0.2
9、ヘキサン/酢酸エチル1/1 v/v)が250mgと、(11β,
14β)−11−(4−ジメチルアミノフェニル)−17−
(3−ヒドロキシプロピリデン)エストラ−4,9−ジエ
ン−3−オン(Rf=0.29、ヘキサン/酢酸エチル1/1 v/
v)がいくらか得られた。
18−メチルエストロン3−メチルエーテルを出発物質
として用い、実施例1、2および5を同様な方法で繰返
したところ、(11β,14β,17α)−11−(4−ジメチル
アミノフェニル)−17−ヒドロキシ−17−(3−ヒドロ
キシプロピル)−18−メチルエストラ−4,9−ジエン−
3−オン(Rf=0.17、トルエン/アセトン3/1 v/v)
と、(11β,14β,17α)−11−(4−ジメチルアミノフ
ェニル)−18−メチル−4′,5′−ジヒドロスピロ[エ
ストラ−4,9−ジエン−17,2′(3′H)−フラン]−
3−オン(融点:151〜152℃)が得られた。
実施例6 実施例2で最終的に得られた化合物5gをテトラヒドロ
フラン50mlとジメチルスルホキシド20mlの混合物に溶か
した溶液に、ミネラルオイル中の水素化ナトリウムの50
%分散液を3g加えた。5分間撹拌後ヨウ化エチルを5ml
加えた。反応を薄層クロマトグラフィーによって追跡し
たところ3時間後に完了した。この混合物を水中に注ぎ
入れ、生成物をエーテルで抽出した。洗浄し、有機溶媒
を乾燥して濃縮した後残渣を、ヘキサン/酢酸エチル95
/5(v/v)を溶離液として用いてシリカゲルクロマトグ
ラフィーにかけたところ、無色の油の形態の(14β,17
α)−3,3−エチレンジオキシ−17−エトキシエストラ
−5(10),9(11)−ジエン、Rf=0.34(ヘキサン/酢
酸エチル)が5.1gの収量で得られた。
この化合物4.2gを乾燥メチレンクロライド50mlに溶か
した溶液に重炭酸ナトリウムを7g加えた後、80%m−ク
ロロ過安息香酸2gをメチレンクロライド25mlに溶かした
溶液を−40℃で加えた。0℃で30分撹拌した後混合物を
5%重炭酸ナトリウム200ml中に注いだ。メチレンクロ
ライドで抽出した後有機相を洗浄・乾燥・濃縮した。残
渣を、ヘキサン/酢酸エチル9/1を溶離液として用いる
シリカゲルクロマトグラフィーにかけた。得られた生成
物をテトラヒドロフラン40ml中にCuClが150mg存在する
p−ジメチルアミノフェニルマグネシウムブロマイドの
グリニャール試薬で処理した。室温で30分間撹拌した後
反応混合物を10%NH4Cl溶液300ml中に注いだ。エーテル
で抽出後有機相を洗浄・乾燥・濃縮した。残渣を、ヘキ
サン/酢酸エチル3/2を溶離液として用いるシリカゲル
クロマトグラフィーに賭けた。無色油状の(5α,11β,
14β,17α)−3,3−エチレンジオキシ−11−(4−ジメ
チルアミノフェニル)−17−エトキシエストル−9−エ
ン−5−オール、Rf=0.59(ヘキサン/酢酸エチル1/1
v/v)が2.4g得られた。この化合物2.2gを80%酢酸50ml
に溶かした溶液を1時間80℃に加熱した。冷却後反応混
合物を濃アンモニアで中和した。エーテルで抽出後有機
相を洗浄・乾燥・濃縮した。残渣を、溶離液としてヘキ
サン/アセトン9/1を用いるシリカゲルクロマトグラフ
ィーで分析した。黄色油状の(11β,14β,17α)−11−
(4−ジメチルアミノフェニル)−17−エトキシエスト
ル−4,9−ジエン−3−オン、Rf=0.33(ヘキサン/ア
セトン9/1)が1.3g得られた。
同様にして、相当する17α−ブチルオキシ化合物(α
=163°、ジオキサン)と17α−ヘキシルオキシ化合
物(α=153°、ジオキサン)を製造した。
実施例7 乾燥テトラヒドロフラン15ml中で臭化4−(5,5−ジ
メチル−1,3−ジオキサン−2−イル)フェニル4.5g及
びMg0.8gから製造したグリニヤール試薬にCuCl 300mgを
添加後、実施例3で製造した(5α,10α,14β,17α)
−3,3−エチレンジオキシ−5,10−エポキシエストラ−
9(11)−エン−17−オール2.2gを乾燥テトラヒドロフ
ラン10ml中に含む溶液を添加した。室温で1時間撹拌
後、混合物を飽和NH4Cl溶液200ml中に注入した。酢酸エ
チルで抽出し、洗浄、乾燥し、有機相を濃縮後、残渣を
シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢
酸エチル=1/1)により処理した。ジイソプロピルエー
テルから晶出させると、融点176〜177℃の(5α,11β,
14β,17α)−3,3−エチレンジオキシ−11−[4−(5,
5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)フェニル]
エストラ−9−エン−5,17−ジオール1.7gが得られた。
前記化合物1.5gを80%酢酸30ml中に含む溶液を75℃にて
45分間加熱した。冷却し、濃NH4OHで中和後、生成物を
酢酸エチルで抽出した。有機相を洗浄、乾燥、濃縮し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘ
キサン/酢酸エチル=1/1)により処理した。ジイソプ
ロピルエーテルから晶出させると、融点153〜155℃の
(11α,14β,17α)−11−(4−ホルミルフェニル)−
17−ヒドロキシエストラ−4,9−ジエン−3−オン0.6g
が得られた。
実施例8 実施例7で製造したエストレンジオール化合物1.25g
をトルエン60ml及びシクロヘサキノン10mlの混合物中で
アルミニウムイソプロポキシド2gを用いて還流条件下で
酸化後、エーテル/ヘキサンから晶出させと、融点158
〜160℃の(5α,11β,14β)−3,3−エチレンジオキシ
−11−[4−(5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−
イル)フェニル]−5−ヒドロキシエストラ−9−エン
−17−オン0.95gが得られた。この生成物をテトラヒド
ラフラン中でリチウムアセチリドを用いてエチニル化
し、得られた物質0.4gを80%酢酸水溶液5mlに溶解さ
せ、75℃で1時間加熱した。冷却し、濃NH4OHで中和
後、生成物をエーテルで抽出した。有機相を洗浄、乾
燥、濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶
離液:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)により処理した。
ジイソプロピルエーテルから晶出させると、融点223〜2
25℃の(11β,14β,17β)−11−(4−ホルミルフェニ
ル)−17−ヒドロキシプレグナ−4,9−ジエン−20−イ
ン−3−オン210mgが得られた。
実施例7及び本実施例と同様にして、対応の11−(4
−アセチルフェニル)化合物(融点179〜180℃)を製造
した。
実施例7及び本実施例の酸化工程と同様にして処理
後、17位に3−テトラヒドピラニルオキシプロプ−1−
イニル基を導入し、実施例5と同様にして環化させる
と、(11β,14β,17α)−11−(4−アセチルフェニ
ル)−4′,5′−ジヒドロ−スピロ[エストラ−4,9−
ジエン−17,2′(3′H)−フラン]−3−オン(α
=165°,ジオキサン中)が得られた。
実施例9 トルエン130ml及びジメチルスルホキシド10ml中に14
β−エストロン−3−メチルエーテル4g,LiNH2 2.2g及
び臭化メチルトリフェニルホスホニウム38gを含む混合
物を60℃にて16時間加熱した。次いで、混合物を氷水30
0ml中に注入し、酢酸エチルで抽出した。クロマトグラ
フィーにより精製して、対応の17−メチレン化合物を製
造した。この化合物11.2gを乾燥テトラヒドロフラン200
ml中に含む溶液に、テトラヒドロフラン中の0.5モル9
−ボラビシクロノナン100mlを室温で滴加した。混合物
を室温で1時間撹拌した。次いで、H2O80ml,3N-NaOH80m
l及び30%H2O240mlを順次滴加した。2時間後、水に注
入し、生成物を酢酸エチルを用いて抽出した。洗浄、乾
燥、蒸発後に得られた残渣をジイソプロピルエーテルで
粉砕すると(triturated)、対応の17α−ヒドロキシメ
チル化合物が得られた。この化合物を実施例2と同様に
して3,3−エチレンジオキシ−▲5(10),▲9(11)誘導体
に変換させた。この化合物の一部(2.4g)をテトラヒド
ロフラン84ml及びジメチルスルホキシド15mlの混合物中
に溶解し、50%NaH油中分散液4.8g及びヨウ化メチル3.6
mlと反応させて17α−メトキシメチル誘導体に変換させ
た。室温で16時間撹拌後、混合物を氷水に注入し、エー
テルで抽出し、洗浄、乾燥、蒸発させ、クロマトグラフ
ィーで処理した。
実施例3と同様にして、これらの17α−ヒドロキシメ
チル化合物及び17α−メトキシメチル化合物を夫々(11
β,14β,17α)−11−(4−ジメチルアミノフェニル)
−17−ヒドロキシメチルエストラ−4,9−ジエン−3−
オン(融点185℃)及び(11β,14β,17α)−11−(4
−ジメチルアミノフェニル)−17−メトキシメチルエス
トラ−4,9−ジエン−3−オン(α=+214°,c=1,ジ
オキサン)に変換させた。最初の化合物をピリジン中で
無水酢酸と室温にて反応させると、対応の酢酸エステル
(融点142℃)が得られた。
実施例10 テトラヒドロフラン1200ml中にK−t,ブチレート60g
及びヨウ化エチルトリフェニルホスホニウム256gを含む
混合物を室温で0.5時間撹拌した。次いで、テトラヒド
ロフラン600ml中の14β−エストロン−3−メチルエー
テル87gを添加した。混合物を還流温度で10時間放置
し、H2O 6lに注入し、酢酸エチルで抽出した。生成物を
シリカゲルクロマトグラフィーで処理すると、対応の17
−Z/E−エチリデン(5/1)化合物104gが得られた。テト
ラヒドロフラン400ml中に10M-BH3・ジメチルスルフィド
錯体106mlを含む溶液に、1,4−シクロオクタジエン131m
lを0℃にて滴加した。還流温度で1時間保持後、テト
ラヒドロフラン400ml中に前記17-Z/E−エチリデン化合
物140gを含む溶液を室温で添加した。その後、還流温度
で、3時間保持後、3N-NaOH 484ml及び30%H2O2 484ml
を順次添加した。混合物を10%Na2SO3溶液に7lを注入
し、酢酸エチルで抽出した。クロトグラフィーで処理す
ると、(14β,17α,20S)−20−ヒドロキシ−プレグナ
−1,3,5(10)−トリエン17g及び(14,17α,20R)−20
−ヒドロキシ−プレグナ−1,3,5(10)−トリエン70gが
得られた。これらの化合物を実施例2及び3と同様にし
て、(11β,14β,17α,20S)−11−(4−ジメチルアミ
ノフェニル)−20−ヒドロキシ−プレグナ−4,9−ジエ
ン−3−オン(融点210〜212℃)及び(11β,14β,17
α,20R)−11−(4−ジメチルアミノフェニル)−20−
ヒドロキシ−プレグナ−4,9−ジエン−3−オン(α
=+166°,c=1,ジオキサン)に変換させた。
20R−化合物を酸化すると、対応の20−ケト化合物
(α=215°,c=1,ジオキサン)が得られた。20R−及
び20S−化合物を無水プロピオン酸を用いてエステル化
すると、夫々対応の20-R−プロピオネート(α=176
°,c=1,ジオキサン)及び20-S−プロピオネート(α
=+227°,c=1,ジオキサン)が得られた。
実施例11 下記化合物を用いて妊娠中絶テスト及び抗グルココル
チコイドテストを実施した。
化合物1: (11β,14β,17α)−11−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−4′,5′−ジヒドロスピロ[エストラ−4,9−ジ
エン−17,2′(3′H)−フラン]−3−オン(本発明
化合物) 化合物2: (11β,17β)−11−(4−ジメチルアミノフェニル)
−17−ヒドロキシ−17−(1−プロピニル)−エストラ
−4,9−ジエン−3−オン 化合物3: (11β,13α,17α)−11−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−17−ヒドロキシ−17−(3−ヒドロキシプロピ
ル)−エストラ−4,9−ジエン−3−オン Contraception 1981,Vol.24,No.3,p.289〜299に記載
されている如く妊娠中絶テストを実施した。妊娠6日目
から10日目まで妊娠ラットに量“X"の上記化合物の1種
を1日2回経口投与した。15日目にラットを殺し、次の
数値を計算した。
抗グルココルチコイドテストは次の通り実施した。若
年の雄ラットに5μg/日のデキサメサゾン(1群)又は
5μg/日のデキサメサゾン+1mg/日の前記化合物の1種
(2群)又は対照(ビヒクルのみ)(3群)を7日間経
口投与した。翌日ラットを殺し、ラットの胸線を秤量
し、次の数値を計算した。
Qが小さければ小さいほど抗グルココルチコイド活性
は低い。
結果は次表の通りである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07J 41/00 C07J 41/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中、R1は同素環式又は複素環式アリール基であっ
    て、任意にヒドロキシイミノ基,オキソ基および/また
    はヒドロキシル基を有する炭素原子数1〜10の任意に飽
    和若しくは不飽和の分枝状若しくは非分枝状の炭化水素
    基、又は (ここに、X,Yはそれぞれ別個にH若しくは炭化水素基
    (1〜4C)を表わすか又は一緒になって炭化水素基(2
    〜6C)を表わす)のうち1つの置換基を有している、 R2は1〜4の炭素原子数を有するアルキル基であり、 R3はH;OH;又はヒドロキシル,アジド,ニトリル,オキ
    ソおよび/またはハロゲンの1つ以上を任意に有する1
    〜8の炭素原子数の飽和又は不飽和の炭化水素基;又は
    1〜18Cのアシルオキシ基;2〜8Cのアルコキシアルキル
    基;1〜18Cのアシル基;又は1〜12Cのアルコキシ基であ
    り、 R4はH;OH;又はヒドロキシル,アジド,ニトリル,オキ
    ソおよび/またはハロゲンの1つ以上を任意に有する1
    〜8の炭素原子数の飽和又は不飽和の炭化水素基;又は
    1〜18Cのアシルオキシ基;2〜8Cのアルコキシアルキル
    基;1〜18Cのアシル基;又は1〜12Cのアルコキシ基であ
    り、 又はR3とR4とは一緒になって環システム又は1〜6の炭
    素原子数のアルキリデン基を形成し、点線はステロイド
    骨格の16位および17位の炭素原子間の任意の結合を示
    し、ただし、前記16位および17位の炭素原子間に前記結
    合が存在する場合にはR3又はR4は存在しない] で表わされる11−アリールステロイド誘導体。
  2. 【請求項2】R1が、置換基として1〜4の炭素原子数の
    アシル基又は (ここにXおよびYはそれぞれ別個にH又は1〜3の炭
    素原子数の飽和アルキル基である)を有するアリール基
    である特許請求の範囲第1項に記載の化合物。
  3. 【請求項3】R2がメチル又はエチルである特許請求の範
    囲第1項又は第2項に記載の化合物。
  4. 【請求項4】R3がOH,1〜8Cのアルコキシ基,1〜6Cのアシ
    ル基,ヒドロキシル基を任意に有する1〜6Cのアルキル
    基,又は式 CnH2n+1OCmH2m(ここにn=1〜3およびm=1〜3で
    ある)で示されるアルコキシアルキルである特許請求の
    範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の化合物。
  5. 【請求項5】R4がH又はヒドロキシル基を任意に有する
    1〜6Cのヒドロカルビル基である特許請求の範囲第1項
    〜第4項のいずれかに記載の化合物。
  6. 【請求項6】R3とR4とが一緒になって環の中に5つの原
    子を有する複素環システムを形成している特許請求の範
    囲第1項〜第3項のいずれかに記載の化合物。
  7. 【請求項7】式 [式中、R1,R2,R3およびR4は特許請求の範囲第1項と同
    義であり、ただしR1,R3および/またはR4が酸素含有基
    を示す場合には、R1,R3および/またはR4は酸素含有基
    でもあり得、この酸素原子は加水分解可能基で保護され
    ており、R6とR7は1〜4の炭素原子数のアルキル基を示
    すか又は一緒になって2〜5の炭素原子数のアルキレン
    基を示す] の化合物を脱水し、加水分解して特許請求の範囲第1項
    に記載の化合物を生成し、続いて、所望により17α位又
    は17β位にOH基を有する化合物を脱水し、エステル化又
    はエーテル化し、所望によりヒドロキシル基を1つ以上
    有する炭化水素基を有する化合物をエステル化するか、
    エーテル化するか又は酸化することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載の化合物の製造方法。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1項に記載の化合物を活
    性成分として含有する、妊娠中絶に有用な医薬組成物。
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