JP2662179B2 - パラペット天場の防水構造 - Google Patents

パラペット天場の防水構造

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は建物の屋上やベランダ
等のパラペット天場(防護壁天面)の防水構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンクリート建物の屋上やベランダ等の
パラペット天場は直接雨水に晒されるために、防水構造
が施される。この防水構造は床面に敷設した防水材をパ
ラペット天場まで延伸して形成され、かつ、その天場に
笠木又はアングルカバーを冠して張り仕舞いをする。
【0003】すなわち、図3,4に示すように、屋上や
ベランダの床面1からパラペット(防護壁)2の内側面
を経て天場(天面)3まで延伸する防水層4を敷設し、
更に、その防水層4の端部から雨水が浸透しないよう
に、天場3と防水層4の端部間にコーキング材5を施す
とともに、その上を笠木6又はアングルカバー7で覆う
ことがある。
【0004】図3(A)において、笠木6は、パラペッ
ト2の天場3に長手方向へ所定間隔で、取付金具8をア
ンカーボルト9にて固定し、その取付金具8の上にアル
ミ板等からなる断面略コ字型の笠木6を冠し、その両側
端部6aを内側に曲げて取付金具8の力板部8aに係止
させて固定してなる。
【0005】この笠木6のコーナー部は、図3(B)に
示すように、天場3のコーナー部を覆う別体のコーナー
カバー10を用い、このコーナーカバー10は予め工場
で溶接等にて製造され、現場で笠木6の端部との間に断
面コ字型のジョイント11及び取付金具8を介在して連
結する。
【0006】また、図4(A)において、アングルカバ
ー7は、前記笠木6の約半分程度の幅の断面L字型であ
って、このアングルカバー7を天場3に長手方向で、防
水層4の端部を覆い、かつ、スカート部7aを天場3か
ら垂れ下がらせて載せ、天面覆部7bの上から直接アン
カーボルト12をパラペット2に打ち込んで固定してな
る。アンカーボルト12の頭部とアングルカバー7との
間、及び、天面覆部7bの端部と防水層4との間にはコ
ーキング材13を充填してシールしている。
【0007】また、この例におけるアングルカバー7の
コーナー部は、図4(B)に示すように、アングルカバ
ー7の端部を45度に切断して突き合わせ、かつ、コー
キング材13aを塗布している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の笠木6では、笠木6が天場3の幅Wに合わせた各種
のタイプを必要とし、しかも、天場3の幅Wがそれら各
種タイプよりも大きいときは特注製品となり、コスト高
となる欠点がある。
【0009】また、前記従来のアングルカバー7では、
防水層4とアングルカバー7との熱膨張や収縮率の差異
により、アルミ材からなるアングルカバー7と防水層4
との異物の取り合いとなってコーキング材13が切断さ
れてしまうから、シールの効用が滅失する。
【0010】さらに、コーナー部におけるアングルカバ
ー7も溶接されていないないために、同じアルミ材から
なるものの、コーキング材13aの取り合いが生じて、
シールの効用が滅失するから、耐久性に欠ける欠点があ
る。
【0011】そこで、この発明は簡便迅速容易かつ安価
に施工でき、しかも耐久性の高いパラペット天場の防水
構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるパラペ
ット天場の防水構造は、建物の屋上又はベランダ等の床
面に敷設した防水層を、パラペット天場まで延伸し、該
防水層の端部をカバーで被覆して張り仕舞いをするパラ
ペット天場の防水構造において、前記カバーは断面形状
がパラペット天場の幅よりも小さい幅の天面覆部と、パ
ラペット天場の外側面に垂れ下がるスカート部とを有す
る略L字型のアングル材からなり、該カバーを冠着する
取付金具を所定間隔で前記パラペット天場に固定すると
ともに、該取付金具の内端側で前記カバーの天面覆部と
前記防水層との間にパッキングを介在し、かつ、前記パ
ラペット天場のコーナー部に、平面形状が略L字型であ
って前記カバーを冠着する取付金具部を設けたコーナー
ジョイントを固定し、該コーナージョイントの上で前記
カバーを45度に切断して突き合わせ、止めとなすこと
を特徴とする。
【0013】
【作用】カバー及び取付金具はパラペット天場の幅より
も小さい幅で足りるから、パラペット天場の幅に関係無
く安価に施工できる。また、コーナージョイントを用い
るから、カバーは止めで済む。
【0014】
【実施例】以下この発明の実施例を図に基づき説明す
る。図1(A)に示すように、パラペット2の天場3に
延伸して敷設され、コーキング材5を施した防水層4の
上に、取付金具14を長手方向へ所定間隔でそれぞれア
ンカーボルト15にて固定し、それらの取付金具14に
断面L字型のアングルカバー16が冠着される。
【0015】取付金具14は所定幅の板体を折り曲げ形
成してなるものであって、その一端側の力板部17はパ
ラペット2の外側面に垂下し、他端側の力板部18は防
水層4の幅方向略中間付近で上方に向いて傾斜してい
る。したがって、この取付金具14は前記従来の取付金
具8よりも形状的には小型である。
【0016】アングルカバー16は板体を断面L字型に
曲げ形成してなるものであって、パラペット2の天場3
の幅Wよりも小さい幅wの天面覆部16aと、パラペッ
ト2の外側面に垂れ下がるスカート部16bとを有する
断面L字型のアングル材からなる。スカート部16bの
下端は取付金具14の力板部17に曲げて係止され、ま
た、天面覆部16aに溶接等にて固定した係止19が
取付金具14の力板部18に係止している。そして、カ
バー16の天面覆部16aの端部付近で防水層4との間
にパッキング20が介在している。パッキング20は断
面角形の長尺材であるが、断面円形でもよい。
【0017】さらに、アングルカバー16のコーナー部
は、図1(B)に示すように、パラペット2の天場3に
アンカーボルト15で固定したコーナージョイント22
に載置される。なお、アングルカバー16相互の接続に
は、前記従来例のジョイント11と同じく、ジョイント
23を用いる。
【0018】コーナージョイント22は、図2に示すよ
うに、前記取付金具14と略同型であってアングルカバ
ー16のスカート部16bの下端部を係止する力板部2
4を有する取付金具部25と、この取付金具部25と一
体的に連結されて防水層4の上に載置される略三角形の
平板部26と、平板部26と取付金具部25との間に固
定される隔板27、及び、前記力板部24と連続して平
板部26に形成されたスカート部28とから形成される
ものの一対を、平板部26を45度に切断してなる端部
29を突き合わせ溶接結合してなる。
【0019】取付金具部25には、アンカーボルト15
を挿入する透孔30が穿設され、また、カバー16の天
面覆部16aを係止する力板部31が形成されている。
平板部26,26は互いに対面する側へ傾斜して端部2
9を突き合わせ溶接してもよく、若しくは、平面部2
6,26が同一面となるように端部29を溶接してもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、パラペ
ット天場に敷設した防水層の端部を取付金具を介してカ
バーで覆うだけの構造としたから、カバーの幅寸法も小
さくて足り、また、取付金具も小型化できるために、パ
ラペット天場の幅寸法に関係無く安価に施工できる。
【0021】さらに、パラペット天場のコーナー部にお
けるカバーは、コーナージョイントに45度に切断した
端部を突き合わせ、溶接する必要もなく止めで済み、し
かも、コーキング材を塗布する必要もなく固定できるか
ら、コーナー部の仕舞い作業が簡便迅速容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す断面図(A)及び平面
図(B)
【図2】図1の部分斜視図
【図3】従来例の断面図(A)及び平面図(B)
【図4】他の従来例の断面図(A)及び平面図(B)
【符号の説明】
2…パラペット 3…天場 4…防水層 14…取付金具 15…アンカーボルト 16…アングルカバー 16a…天面覆部 16b,28…スカート部 17,18,24,31…力板部 19…係止 20…パッキン 2…コーナージョイント 23…ジョイント 25…取付金具部 26…平板部 27…隔板 29…端部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の屋上又はベランダ等の床面に敷設
    した防水層を、パラペット天場まで延伸し、該防水層の
    端部をカバーで被覆して張り仕舞いをするパラペット天
    場の防水構造において、前記カバーは断面形状がパラペ
    ット天場の幅よりも小さい幅の天面覆部と、パラペット
    天場の外側面に垂れ下がるスカート部とを有する略L字
    型のアングル材からなり、該カバーを冠着する取付金具
    を所定間隔で前記パラペット天場に固定するとともに、
    該取付金具の内端側で前記カバーの天面覆部と前記防水
    層との間にパッキングを介在し、かつ、前記パラペット
    天場のコーナー部に、平面形状が略L字型であって前記
    カバーを冠着する取付金具部を設けたコーナージョイン
    トを固定し、該コーナージョイントの上で前記カバーを
    45度に切断して突き合わせ、止めとなすことを特徴と
    するパラペット天場の防水構造。
  2. 【請求項2】 前記コーナージョイントは、前記カバー
    を冠着してそのスカート部が係止する力板部を有する取
    付金具部と、この取付金具部と一体的に連結されて防水
    層の上に載置される略三角形の平板部と、この平板部と
    前記取付金具部との間に固定される隔板、及び、前記力
    板部と連続して平板部の側面に形成されたスカート部と
    から形成されるものの一対を、前記平板部を45度に切
    断してその端部を突き合わせ溶接結合してなることを特
    徴とする請求項1に記載のパラペット天場の防水構造。
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JP4851892B2 (ja) * 2006-09-04 2012-01-11 株式会社長谷工コーポレーション 笠木装置
JP5115961B2 (ja) * 2007-08-09 2013-01-09 株式会社Lixil ベースアンカー及び柱取付装置
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