JP2657644B2 - オートフオーカスカメラにおけるレンズとシヤツタの駆動装置 - Google Patents

オートフオーカスカメラにおけるレンズとシヤツタの駆動装置

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JP2657644B2 JP19995086A JP19995086A JP2657644B2 JP 2657644 B2 JP2657644 B2 JP 2657644B2 JP 19995086 A JP19995086 A JP 19995086A JP 19995086 A JP19995086 A JP 19995086A JP 2657644 B2 JP2657644 B2 JP 2657644B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、オートフォーカスカメラに利用するとこ
ろの、撮影レンズとシヤッタとの駆動装置に関する。
「従来の技術」 オートフォーカスカメラの自動合焦手段には各種の構
成のものがあるが、その一つの手段として、レンズ鏡胴
にモータ或いは電磁石を組み付け、このような駆動機構
から駆動力を得てレンズへリコイドを連動し、撮影レン
ズを光軸に沿って移動させる構成のものが知られてい
る。
また、シヤッタ駆動手段としては、モータの回転軸に
レバーの中程を取り付け、このレバーの一端にシヤッタ
羽根を連結すると共にその他端に永久磁石を固着し、さ
らに、上記永久磁石の旋回域に所定間隔をおいて第1、
第2の電磁石を配置した電磁駆動シヤッタが知られてい
る。
この電磁駆動シヤッタは、第1の電磁石で永久磁石を
吸着してシヤッタの閉成状態を、第2の電磁石で永久磁
石を吸着してシヤッタの開放を各々制止し、モータによ
るレバーの旋回動によってシヤッタの開閉動作を行なう
ようになっている。
「発明が解決しようとする問題点」 上記したように、オートフォーカスカメラのレンズ鏡
胴には、自動合焦のための撮影レンズの駆動機構が組み
込まれている関係で、このレンズ鏡胴に上記したような
電磁駆動シヤッタを組み入れようとすると、構成が複雑
化するばかりでなく、構造が大形となり、実際に製品を
生産するには多くの問題がある。具体的には、部品点数
の増加、部品組み込み手段の煩雑化、製造のコスト高、
その伯レンズ鏡胴が大形化するなどの問題がある。
「問題点を解決するための手段」 本発明は上記した問題点にかんがみ、簡単な構成のコ
ンパクトなこの種のレンズ及びシヤッタ駆動装置を開発
することを目的とする。
しかして、本発明では、測距信号に対応するパルス数
と電気パルスによって給電し、永久磁石をパルス数にし
たがって第1位置と第2位置との間で繰返し往復運動さ
せる電磁駆動機構と、上記永久磁石が第1位置から第2
位置へ往動する毎に連動されて歩進するラチェット機構
により撮影レンズを合焦位置に移動させるレンズ駆動機
構と、撮影レンズが合焦位置に移動し、上記永久磁石が
第2位置にある段階で磁性部材を吸着する電磁石を含
み、これら電磁石と磁性部材の一方を上記永久磁石の往
復運動に連動すると共にその他方をシヤッタに連動させ
たシヤッタ駆動機構とを備え、撮影レンズが合焦位置に
至るまでは上記電磁石と磁性部材とが永久磁石の往復運
動に伴って接離し、合焦位置となったときには、電磁石
が磁性部材を吸着すると共に、これらが永久磁石の第1
位置への復動に連動して位置変化しシヤッタ動作させる
ことを特徴とするオートフォーカスカメラにおけるレン
ズとシヤッタの駆動装置を提案する。
「作用」 上記した本発明では、電磁駆動機構の永久磁石が往復
運動する毎にラチェット機構が歩進動作し、この歩進動
作により撮影レンズが合焦位置まで繰り出される。
撮影レンズが合焦位置に達することより、シヤッタ用
電磁石が磁性部材を吸着して上記電磁駆動機構とシヤッ
タとを連動させ、永久磁石の復動によってシヤッタを動
作させる。
このように、撮影レンズの繰り出しとシヤッタの動作
とが唯一つの電磁駆動機構の駆動力によって行なわれる
構成であるから、構成が簡単で、部品点数の少ないコン
パクトな駆動装置となる。
「実施例」 次に、本発明の実施例について図面に沿って説明す
る。
第1図は本発明の第1実施例を示す駆動装置の簡略図
で、この図面は撮影レンズが繰り出される前の状態と、
シヤッタが閉成している状態を示す。この図において、
1は振子レバーで、これは中程を地板に設けた支軸2に
軸着し、左回動及び右回動するようになしてある。
このレバー1の一方腕の先端面は支軸2を中心とする
円形に沿って曲面形成し、また、この一方腕にはヨーク
3により連結した2つの永久磁石4、5がスペーサー6
を挟んで固着してある。なお、永久磁石4は上端をN極
に、下端をS極に磁化したもので、永久磁石5はそれと
は反対に上端をS極に、下端をN極に磁化してある。
また、振子レバー1の他方腕にはシヤッタ用の電磁石
7が固着してあり、さらに、このレバー1の中程には支
軸2を中心とする円形に沿った歯状部1aが設けてある。
8は上記永久磁石4、5とで電子駆動機構を構成する
電磁石で、これは、脚端面を永久磁石4、5に対向する
ようにしたE形コア9と、中央脚に装備した電磁コイル
10とで構成してある。
11は上記振子レバー1の歯状部1aに歯合させたセクタ
ギヤで、このギヤ11は地板に設けた支軸12に軸着してあ
り、また、セクタギヤ11には連動レバー13の一端が同軸
固定してあり、このギヤ11と連動レバー13とが一体的に
回動するようになっている。
14は送り爪で、これはその基部が上記した連動レバー
13の他端に回動自在に軸着してある。この送り爪14には
ばね部材によって常時右旋勢力が与えてあり、常態では
地板に設けた固定ピン15に突き当って図示する状態で静
止している。
上記送り爪14はラチェット歯車16及び後述する逆止機
構とでラチェット機構を構成しており、このラチェット
機構により撮影レンズが繰り出される。
ラチェット歯車16はばね部材17の縮圧勢力で常時左旋
する回動力を有しているが、その一部が地板に設けた固
定ピン18に突き当って図示する状態で静止している。こ
のラチェット歯車16がレンズへリコイドを連動する。
ラチェット歯車16には逆止機構が設けてあり、送り爪
14によって刻み送りされた回動位置が保たれる。
逆止機構は、ラチェット歯車16の歯部を係止する逆止
爪19と、この逆止爪19を電磁的に吸引して逆止解放させ
るコア20及び電磁コイル21とからなる電磁石30とで構成
してある。なお、逆止爪19はその基部がコア20の一部に
回動自在に軸着してあって、常時はばね勢力で右旋し、
その先端がラチェット歯車16の歯部を係止するように突
入している。
一方、22はシヤッタ開閉レバーで、これはその基部が
振子レバー1と共に支軸2に回動自在に軸支してあり、
その先端にはシヤッタ羽根23がピン24をもって旋回自在
に連結してある。
このレバー22には縮圧作用のばね部材25を係架し、常
時右旋勢力が与えてあるが、地板に設けた固定ピン26に
当接することで図示位置に静止している。
また、上記レバー22には中程よりやや基部寄りに張出
部が形成してあり、この張出部に磁性部材としてのアー
マチュア27が上記したシヤッタ用電磁石7に対向するよ
うにして固着してある。このアーマチュア27は振子レバ
ー1が図示位置から右回動して上記電磁石7が当接し、
この段階でこの電磁石7が給電されているとき吸着され
るように、常態では電磁石7との間に所定間隔を保つよ
うに配置してある。なお、シヤッタ用電磁石7は撮影レ
ンズが合焦位置に達する直前に給電される。
上記シヤッタ羽根23はその一部に形成した長孔23aが
地板に設けた固定ピン28に嵌合しており、上記レバー22
が図示位置から反時計方向に回動することで、上記固定
ピン28を支点に左旋回し、その開口部23bがアパーチャ2
9を開放する。なお、実際には、シヤッタ羽根23の他に
今一つのシヤッタ羽根を上記レバー22に連動させ、この
レバー22の回動によって今一つのシヤッタ羽根が固定ピ
ン28を支点に右旋回し、上記シヤッタ羽根23と協同して
シヤッタを開放する構成とする。
また、振子レバー1の一方腕に連動させた2腕レバー
31によって開閉されるスイッチ32はシヤッタ時間(或い
は、露出時間)の始点を決定するトリガースイッチ(ま
たは、タイミングスイッチ)である。
上記2腕レバー31は地板に設けた支軸33に旋回自在に
軸支されたもので、その一端の連動ピン34を振子レバー
1に、その他端をトリガースイッチ32の可動接片35aに
連繋させてあって、常態では、可動接片35aのばね勢力
を受けて左旋勢力を受け、連動ピン34が振子レバー1に
当接した図示状態で静止している。
上記したトリガースイッチ32は上記した可動接片35a
と、調整ねじ36とによって位置調整可能な固定接片35b
とを有し、振子レバー1が図示する位置にある通常の状
態では、上記接片35a、35bが開放している。これらの接
片35a、35bは振子レバー1が図示位置から右回動する過
程で閉成し、そのレバー1が右回動位置から図示位置に
復動する過程で開放する構成としてあり、撮影レンズが
合焦位置に至る直前までは単に接離を繰り返し電気的に
動作しない。撮影レンズが合焦位置に至る直前では振子
レバー1の右回動に連動してこれら接片35a、35bが閉成
し、これに応じて上記シヤッタ用電磁石7が給電され、
また、合焦位置に至った後は振子レバー1の左回動に連
動してこれら接片35a、35bが開放し、シヤッタ時間のカ
ウントを開始させるように働く。次に、上記した駆動装
置の動作について説明する。先ず、電磁石8の電磁コイ
ル10は極性が順次反転する正負パルス列からなるパルス
電流をもって給電し、そして正パルス電流の供給時には
コア9の両外脚端がS極に、中央脚端がN極に磁化さ
れ、負パルス電流の供給時には、これら磁極が反転し、
両外脚端がN極に、中央極端がS極に磁化される構成と
なっている。
なお、上記した正負パルス列のパルス数は測距信号に
対応するように予め定めてある。このことについては後
述する。
したがって、電磁石8を給電し、負パルス電流が電磁
コイル10に流れると、永久磁石4、5には第1図に示す
第1位置から右旋する駆動トルクが発生し、永久磁石4
がコア9の中央脚端に、永久磁石5が図示右側の外脚端
に各々対接するように回動し第2位置に往動する。引き
続いて正パルス電流が流れると、永久磁石4、5には上
記とは反対方向の駆動トルクが発生し、これら永久磁石
4、5が第2位置から第1位置に向かって復動する。こ
のように電磁石8が給電されることにより、永久磁石
4、5の駆動トルクにしたがい振子レバー1が支軸2を
支点として第1位置と第2位置との間で往復運動を繰り
返す。
振子レバー1の往復運動にしたがいセクタギヤ11が左
回動と右回動とを繰り返し、これより、連動レバー13を
介して駆動される送り爪14が進出と後退とを繰り返すよ
うになり、ラチェット歯車16を一歯づつ送り出す。
第2図及び第3図は送り爪14によるラチェット歯車16
の歩進動作過程を示す部分拡大図である。これらの図か
ら分かるように、送り爪14の進出に伴いその一部に設け
た凸所14aが固定ピン15から離れ、送り爪14の先端がば
ね部材の右旋勢力を受けてラチェット歯車16の歯間に突
入し、その後の送り爪14の進出によってラチェット歯車
16が一歯分送り出される。
送り爪14が後退するときには、後退動に伴って凸所14
aが固定ピン15に突き当たるために、送り爪先端が僅か
左旋しラチェット歯車16の歯部から離れる。
送り爪14の上記の動作によって逐次歯送りされたラチ
ェット歯車16は図上右方向に回動してレンズヘリコイド
を連動する。
撮影レンズが合焦位置に至るまでの上記の動作では、
ラチェット歯車16が逆止爪19によって戻り止めされ、ま
た、シヤッタ用電磁石7が無給電となっているため、こ
の電磁石7はアーマチュア27に対して接離を繰り返す。
このことから、シヤッタ開閉レバー22はばね部材25によ
って引き戻されて固定ピン26に当接した状態を保ってい
る。
上記の動作過程では、2腕レバー31が振子レバー1の
往復運動に連動され支軸33を支点に左旋回と右旋回とを
繰り返し、これより、可動接片35aと固定接片35bとが接
離する。しかし、撮影レンズが合焦位置の直前に至るま
では、トリガースイッチ32の開閉によってはシヤッタ回
路が動作しないように構成してあり、この動作過程で
は、上記接片35a、35bが単に機械的に接離を繰り返す。
第4図は撮影レンズが合焦位置まで繰り出された時点
を示す第2図及び第3図同様の動作過程図である。
この時点では、振子レバー1が図示するように第2位
置に回動し、シヤッタ用電磁石7がアーマチュア27に接
触し、また、逆止爪19によって引き続きラチェット歯車
16が戻り止めされている。この時点に達する直前にシヤ
ッタ回路が動作状態に移るから、トリガースイッチ32の
閉成によってシヤッタ用電磁石7が給電される。
なお、トリガースイッチ32の各接返35a、35bは第4図
より分かるように、振子レバー1が第2位置に回動する
直前に閉成される。したがって、撮影レンズが合焦位置
となった上記の動作時点でシヤッタ用電磁石7がアーマ
チュア27を直ちに吸着し、シヤッタ開閉レバー22と振子
レバー1とを連結する。
また、電磁石8には引き続いてパルス電流が流れ、振
子レバー1が第1位置に復動するが、撮影レンズが合焦
位置に至ったことからこのとき加わるパルス電流は最終
のものとなる。
この動作段階で、シヤッタ開閉レバー22が振子レバー
1の復動に連動され支軸2を支点に左旋し、第5図に示
すようにシヤッタ羽根23を開放動作する。
また、振子レバー1が第1位置に復動するとき、その
前半回動時点で各接片35a、35bが開放されてトリガース
イッチ32がOFFとなる。すなわち、シヤッタ羽根23が助
走しその後アパーチャ29を開放する時、トリガースイッ
チ32がOFFし、シヤッタ回路がシヤッタ時間をカウント
する。トリガースイッチ32のOFFのタイミングは調整ね
じ36を調整操作し、シヤッタ開放開始時点に合わせる。
第6図は上記のようにしてラチェット歯車16を歩進動
作し、シヤッタを開放動作した駆動装置の第1図同様の
簡略図である。
また、シヤッタ用電磁石7はシヤッタ時間にしたがっ
て給電するもので、この給電が停止すると、アーマチュ
ア27の吸着が解放され、これより、シヤッタ開閉レバー
22がばね部材25の縮圧作用を受けて固定ピン26に突き当
たるまで右旋し、第1図に示すようにシヤッタ羽根23を
閉成動作させる。
一方、シヤッタ羽根23が閉成動作した後に、電磁石30
に給電し、逆止爪19をラチェット歯車16の歯部から後退
させ逆止状態を解除する。
この解除によって、ラチェット歯車16がばね部材17に
より引き戻されて左回動し、第1図に示す初期位置に戻
る。
第7図は上記した駆動装置の動作順序を示すタイムチ
ャートであり、第7図(a)は電磁石8を給電するパル
ス電流、第7図(b)は振子レバー1の往復運動位置
(b1:第1位置、b2:第2位置)、第7図(c)はシヤッ
タ用電磁石7の給電電流、第7図(d)はシヤッタ動
作、第7図(a)は逆止機構の給電々流、第7図(f)
はトリガースイッチ32の動作を各々示す。
この図より分かる通り、時点T1〜T3の間にラチェット
歯車16が逐次歩進され、撮影レンズが合焦位置に向かっ
て繰り出され、時点T3で合焦位置となる。
この時点T3では、振子レバー1が第2位置b2となり、
また、トリガースイッチ32のONによりシヤッタ用電磁石
7には時点T3に達する直前(時点T2)で給電してあり、
振子レバー1が第2位置b2に往動すると同時にアーマチ
ュア27を直ちに吸着する。
シヤッタ用電磁石7の給電々流が図示実線Pc1で示す
ように、時点T5で終わるような場合には、シヤッタ開閉
レバー25が時点T3〜T5の間振子レバー1と一体的に旋回
動し、シヤッタ羽根23の助走終了時点T4からシヤッタを
開放動作し、時点T5ではシヤッタ用電磁石7がアーマチ
ュア27を解放することから、上記レバー22が時点T7の間
にばね部材25の縮圧作用によって戻り、シヤッタを閉成
する。このように、シヤッタ用電磁石7の給電々流が図
示実線Pc1のようになる場合には、シヤッタが全開する
前に閉成する。このシヤッタ動作は実線Pd1のようにな
ってシヤッタ羽根を絞りに兼用したプログラムシヤッタ
となる。
プログラムシヤッタとなり場合にはシヤッタ用電磁石
7の給電停止時点T5から所定時間の経過時点T8で逆止機
構の電磁石30をパルスPe1で給電し、ラチェット歯車16
を戻り回動させる。また、シヤッタ用電磁石7の給電が
点線Pc2となるときには、振子レバー1が第2位置b2
往動するまでシヤッタ開閉レバー22を一体的に駆動する
ため、シヤッタが時点T5で全開となる。この場合には、
シヤッタ動作が点線Pd2のようになるから、逆止機構の
電磁石30はシヤッタ用電磁石7が給電停止した後の所定
時間経過時点で点線で示したPs2のパルス電波をもって
給電し、ラチェット歯車16を戻り回動させる。
第8図は上記駆動装置の制御回路を示すブロック図で
ある。図示するように、赤外線発光素子から発射され被
写体によって反射された赤外線が測距センサーによって
検出される。測距センサーは、例えば、電荷結合デバイ
スCCDによって構成してあり、反射光が当る位置に応じ
た検出信号を測距演算回路に送り、この演算回路によっ
て測距値が計算され、さらに、計算された測距値にした
がってCPUに予め設定されたパルス数の電気パルスが発
生する。この電気パルスは、例えば、最も近距離(50c
m)の場合に1パルス、最も遠距離(無限大)の場合に1
4パルスとなるように設定する。
上記した電気パルスは既に説明したようにドライブ回
路を介して電磁石8の給電々流として送られる。
また、測光用受光素子によって検出された被写体の明
るさ情報が測光演算回路によって演算され、この演算値
にもとづき、撮影レンズが合焦位置に達する直前にCPU
からドライブ回路を介してシヤッタ用電磁石7に給電々
流が送られる。
また、上記CPUはシヤッタが閉成した後に逆止機構の
電磁石30に給電々流を送るようになっている。
次に、第9図は本発明の第2実施例を示す駆動装置の
簡略図である。
この実施例は、コア端部を対向させた略C形のコア37
と電磁コイル38とで電磁石39を構成し、コア37のコア端
部間には、地板に設けた支軸40によって軸支した永久磁
石41を設けると共に、振子レバー42を上記永久磁石41に
一体的に取り付けてある。
そして、振子レバー42にはばね部材43により常時左回
動勢力を与え、調整ねじ44に当接して静止するようにな
っている。
また、振子レバー42が図示する静止状態にあるとき、
永久磁石41の両端がコア端部から僅か偏倚し、この状態
が永久磁石41の第1位置となるように定めてある。
なお、この実施例では、永久磁石41の左端がN極に、
右端がS極に磁化してあり、また、電磁石39を給電する
ことによって、コア37の左側コア端部がS極に、右側コ
ア端部がN極に磁化されるように構成してある。
上記のように構成した駆動装置は、電磁石39をパルス
電流をもって給電することにより、コア37のコア端部が
図示する極性に帯磁し、永久磁石41には右回動する駆動
トルクが発生する。
これより、永久磁石41が右回動し、両端の磁極面が各
コア端部に正対向する位置まで回動し第2位置となる。
第1のパルス電流が電磁石39を通過し、コア37が消磁す
ると、永久磁石41がばね部材43の縮圧作用を受けて図示
する第1状態に戻る。
このことから、所定間隔の同極性パルス電流で電磁石
39を給電することにより、永久磁石41が第1位置と第2
位置との間で往復運動を繰り返し、同様に振子レバー42
が往復運動する。
その他は上記した第1実施例と変りなく、振子レバー
42と歯合連結したセクタギヤ11の回動に連動して送り爪
14がラチェット歯車16を歩進し、撮影レンズが合焦位置
に繰り出された後にシヤッタ動作が行なわれる。
ただ、この第2実施例では、正負いずれか一方のパル
ス列をもって電磁石39を給電すればよい。以上、本発明
の実施例について説明したが、第1実施例として示した
第1図の永久磁石4、5の構成は図示するものにかぎら
ず、同様に機能するようにすれば、その構成の変更は任
意であり、また、シヤッタ用電磁石7とアーマチュア27
との取り付け位置を反対にし、この電磁石7をシヤッタ
開閉レバー22に、アーマチュア27を振子レバー1に設け
てもよく、その他、振子レバー1の歯状部1aは、支軸2
を支点に振子レバー1と一体的に回動する歯車に換える
ことができ、さらに、トリガースイッチ32はこの開放時
点からシヤッタ時間をカウントする構成としたが、シヤ
ッタ開放時点に合わせて上記スイッチ32を閉成させるよ
うに構成すれば、このスイッチの閉成時点からシヤッタ
時間をカウントするようになし得る。
「発明の効果」 上記した通り、本発明に係る駆動装置では、撮影レン
ズの移動とシヤッタ動作とを唯一つの電磁駆動機構によ
って行なう構成としたから、これらレンズ移動とシヤッ
タ動作のための部品点数が極めて少なくなると共に、構
成が簡単でコンパクトな駆動装置となる。その結果、組
み込み易く、ローコストで生産可能なオートフォーカス
カメラ用駆動装置を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す駆動装置の簡略図、
第2図及び第3図は撮影レンズの繰り出し動作過程を示
す上記駆動装置の部分的な拡大図、第4図及び第5図は
シヤッタの動作過程を示す第2図及び第3図同様の部分
的な拡大図、第6図は撮影レンズが繰り出された後シヤ
ッタが動作した状態を示す第1図同様の簡略図、第7図
は上記駆動装置の動作順序を示すタイムチャート、第8
図は上記駆動装置の制御回路を示すブロック図、第9図
は本発明の第2実施例を示す駆動装置の駆動部を示す簡
略図である。 1……振子レバー 2……支軸 4、5……永久磁石 7……シヤッタ用電磁石 8……電磁石 11……セクタギヤ 13……連動レバー 14……送り爪 16……ラチェット歯車 19……逆止爪 22……シヤッタ開閉レバー 23……シヤッタ羽根 27……アーマチュア 30……電磁石 39……電磁石 41……永久磁石 42……振子レバー。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測距信号に対応するパルス数の電気パルス
    によって給電し、永久磁石をパルス数にしたがって第1
    位置と第2位置との間で繰返し往復運動させる電磁駆動
    機構と、上記永久磁石が第1位置から第2位置へ往動す
    る毎に連結されて歩進するラチェット機構により撮影レ
    ンズを合焦位置に移動させるレンズ駆動機構と、撮影レ
    ンズが合焦位置に移動し、上記永久磁石が第2位置にあ
    る段階で磁性部材を吸着する電磁石を含み、これら電磁
    石と磁性部材の一方を上記永久磁石の往復運動に連動す
    ると共にその他方をシャッタに連動させたシヤッタ駆動
    機構とを備え、撮影レンズが合焦位置に至るまでは上記
    電磁石と磁性部材とが永久磁石の往復運動に伴って接離
    し、合焦位置となったときには、電磁石が磁性部材を吸
    着すると共に、これらが永久磁石の第1位置への復動に
    連動して位置変化しシヤッタ動作させることを特徴とす
    るオートフォーカスカメラにおけるレンズとシヤッタの
    駆動装置。
  2. 【請求項2】測距信号に対応するパルス数の電気パルス
    を正負パルスとして生成し、上記永久磁石が正負いずれ
    か一方のパルスの給電で第1位置へ、その他方のパルス
    の給電で第2位置へ連動する構成とした特許請求の範囲
    第(1)項記載のオートフォーカスカメラにおけるレン
    ズとシヤッタの駆動装置。
  3. 【請求項3】測距信号に対応するパルス数の電気パルス
    を正負のいずれか一方のパルスとして生成し、このパル
    スの給電で永久磁石を第2位置へ往動させると共に、こ
    の永久磁石を第1位置へ復動させるばね勢力部材を設け
    てなる特許請求の範囲第(1)項記載のオートフォーカ
    スカメラにおけるレンズとシヤッタの駆動装置。
  4. 【請求項4】上記したシヤッタは電磁石が磁性部材を吸
    着して位置変化することで開放するように連動し、露光
    時間にしたがう給電停止によって電磁石が磁性部材を解
    放し、シヤッタがばね勢力部材によって閉成する構成と
    した特許請求の範囲第(1)項記載のオートフォーカス
    カメラにおけるレンズとシヤッタの駆動装置。
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