JP2772541B2 - カメラにおけるレンズ及びシャッタの駆動装置 - Google Patents

カメラにおけるレンズ及びシャッタの駆動装置

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JP2772541B2
JP2772541B2 JP1108929A JP10892989A JP2772541B2 JP 2772541 B2 JP2772541 B2 JP 2772541B2 JP 1108929 A JP1108929 A JP 1108929A JP 10892989 A JP10892989 A JP 10892989A JP 2772541 B2 JP2772541 B2 JP 2772541B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動焦点機能と自動露出機能を有するレンズ
・シャッタ式カメラにおけるレンズ及びシャッタの駆動
装置に関する。
(従来の技術) 自動焦点機能(AF機能)と自動露出機能(AE機能)を
有するカメラでは、レンズやセクタを機械的に動作させ
るためモータを用いた種々の方式のものが提供されてい
る。
斯かる従来技術のうち、自動露出動作を発揮させると
き単にモータの正逆転に連動させてセクタを開閉する方
式のものでは、その開口特性が最大口径を頂点とする左
右対称の山形となるため、シャッタを高速で動作させ難
く、高速シャッタを得にくい。
そこでこの問題を解決するため、特開昭58−27134号
公報では、セクタの開閉に連動する可動部材を設け、こ
の可動部材をモータによりセクタが開く方向に動かし、
所定の口径が得られた時電磁マグネットを作動させて上
記可動部材をセクタが閉じる方向へ急速に動かし、セク
タの開口特性をのこ波状にして高速シャッタを得ようと
している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記公報の技術によって、より高速シャ
ッタを得ようとすると、セクタを開く方向に上記可動部
材をモータでより速く移動させなければならず、セクタ
や可動部材の慣性が大きくなってオーバーランする等の
問題が生じ、所望の露出光量を得るのが困難となる。
また、1つのモータで自動焦点機能と自動露出機能の
両機能を発揮させる方式のものでは、まずモータを作動
して自動焦点動作を行い、レンズをその位置に係止させ
ておき再びモータを作動して自動露出動作を行い、その
後、係止されているレンズを元の位置に復帰させる必要
がある。
そのため従来では、特開昭61−9631号公報に開示され
るように、レンズを所望の位置に係止しておくために専
用の電磁マグネットを設けたりする等構造が複雑になり
がちであった。
本発明は前記事情に鑑みなされたものであって、本発
明の目的は、シャッタの高速化を達成でき、また、簡単
な構成によって自動焦点及び自動露出の各機能を実現で
きるレンズ及びシャッタの駆動装置を提供するにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するための第1の本発明はシャッタの
駆動装置に関し、モータの動力で往復動する作動部材
と、前記作動部材に設けられ、シャッタのセクタ開度を
変化させる形状を持った露出設定用カム部と、前記作動
部材に前記露出設定用カム部に連続して設けられ、前記
セクタの開度を閉状態に維持する閉カム部と、前記セク
タを作動させ且つ該セクタを開く方向に付勢する自動露
出制御系と、前記自動露出制御系に設けられ前記露出設
定用カム部に接離可能で前記セクタに連動して動き、該
セクタを開く方向で前記露出設定用カム部に当接する方
向に付勢された接触部と、前記セクタを閉じた位置に前
記自動露出制御系を保持する電磁マグネットと、前記接
触部が前記作動部材の一方向への移動により所望の露光
量となる前記露出設定用カム部の部分に臨んだ時、前記
電磁マグネットに信号を出力して該電磁マグネットによ
る保持状態を解除し、前記接触部を前記露出設定用カム
部に接触させて前記セクタを所望の開度に保持し、前記
セクタを閉じる時は、前記モータに信号を出力して前記
作動部材を上記と逆の方向に移動させ、前記接触部を前
記閉カム部に沿わせて前記セクタを閉状態に保持する制
御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記接触部が所望の露光量となる前
記露出設定用カム部の部分に臨んだ時、前記制御手段か
らは、前記作動部材の移動を停止させるための信号が前
記モータに出力され、また、前記セクタを閉じる方向に
前記作動部材を移動させるモータへの信号は所定時間経
過後に出力されるものである。
また、本発明は、前記自動露出制御系の保持状態を解
除する前記制御手段から前記電磁マグネットへの信号の
供給は、前記作動部材を逆方向に移動させる途中に行な
われるものである。
第2の発明はレンズ及びシャッタの駆動装置に関し、
モータの動力で自動焦点制御域と自動露出制御域を移動
する作動部材と、自動焦点制御域における前記作動部材
の移動で焦点を自動設定する自動焦点制御系と、前記自
動焦点制御系の前記設定状態を保持する保持機構と、自
動露出制御域における前記作動部材の移動で露出動作を
行なう自動露出制御系と、前記露出動作終了後に自動露
出制御系を露出量零の状態に保持する電磁マグネットと
を備え、前記作動部材は前記露出動作終了後に前記保持
機構に接触し自動焦点制御系による設定状態を解除する
ように構成されていることを特徴とする。
(作用) 第1の発明によれば、電磁マグネットによるセクタの
閉状態解除と同時に自動露出制御系の接触部を露出設定
用カム部に当接させ、モータの回転速度とは関係なくセ
クタの開口動作を行なうので、セクタの開口動作を極め
て迅速化し、高速シャッタを得られる。
また、セクタ開度は露出設定用カム部を有する作動部
材の移動量で決定され、作動部材はモータによりゆっく
りと確実に精度良く動かすことができるので、所望の露
光量を確実に得ることができる。
この場合、前記接触部が所望の露光量となる前記カム
部の部分に臨んだ時、前記制御手段から作動部材の移動
を停止させるための信号をモータに出力し、また、所定
時間経過後、カム部の作用によりセクタを閉じる方向に
作動部材を移動させる信号もモータに出力すれば、長秒
時露光等も可能となる。
また、前記電磁マグネットによる自動露出制御系の保
持状態の解除を、セクタを閉じる方向への作動部材の移
動中に行うと、セクタの閉速度をより高速化でき、より
高速シャッタが得られるようになる。
第2の発明によれば、自動焦点制御系の設定状態を保
持する保持機構を設け、自動露出動作終了後に電磁マグ
ネットでセクタを露出量零の状態に保持すると共に、作
動部材を保持機構に接触させて自動焦点制御系の設定状
態を解除するので、従来の如く自動焦点機能の動作に用
いるマグネットを要せず、装置の構造を簡単化、小型化
できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図乃至第3図は第1実施例に係るレンズ及びシャ
ッタの駆動装置の構成図を示す。
図面において自動焦点動作及び自動露出動作用のモー
タ1は不図示のシャッタ地盤に支持され制御回路2に接
続されている。
モータ1の回転軸1aの一端にはその回転速度検出器3
を構成するインタプラタ3aが固定されている。
回転速度検出器3はインタプラタ3aを挟んで配置した
発光素子3b及び受光素子3cを有する。発光素子3b及び受
光素子3cは制御回路2、電源と夫々接続され、発光素子
3bから受光素子3cへ照射される光をインタプラタ3aで遮
ることで受光素子3cからモータ1の回転に比例したパル
ス信号を発生させ、制御回路2に入力する。
回転軸1aの他端にはピニオンギヤ4が取付けられ、こ
のピニオンギヤ4はシャッタ地板に枢支したダブルギヤ
5に噛合している。
6は作動部材で、作動部材6はシャッタ地板に固定し
たガイドピン7,8に長孔9,10を介して係合され、左右に
移動可能に配設されている。
また、作動部材6はその下縁にラックギヤ11を有し、
ラックギヤ11はダブルギヤ5に噛合されている。従って
モータ1が正逆転すると、ピニオンギヤ4、ダブルギヤ
5、ラックギヤ11を介して作動部材6は右又は左方向へ
移動する。
12は自動露出駆動部材で、自動露出駆動部材12は逆く
字状をなし、作動部材6の右端上方において軸13でシャ
ッタ地板に枢支されている。自動露出駆動部材12はコイ
ルスプリング14によって反時計回り方向に付勢されてい
る。
自動露出駆動部材12の一端にはピン15が突設され、ピ
ン15は作動部材6の上縁に形成した露出設定用カム部16
に押圧係合可能である。
カム部16はピン15と係合することでセクタ開度を決定
するもので、カム部16は傾斜線状の輪郭をなす。従っ
て、セクタ開度は自動露出制御域内での作動部材6の移
動時にピン15をカム部16に係合させるタイミングによっ
て決定される。カム部16の上縁はセクタ開度を閉状態に
保持すべく水平な閉カム16aに接続している。
また、自動露出駆動部材12の他端部にはアーマチュア
17が取付けられ、シャッタ地板に固定した電磁マグネッ
ト18に制御回路2から通電すると、自動露出駆動部材12
はアーマチュア17を介してコイルスプリング14の力に抗
して吸着保持される。
レンズ開口19を開閉するセクタ20(本来2枚であるが
1枚のみを示す)はシャッタ地板にピン21で枢支されて
いる。セクタ20の一端に形成した長孔20aには自動露出
駆動部材12の他端に設けたピン22が係合され、セクタ20
は前記コイルスプリング14によりレンズ開口19を開く方
向に付勢されている。従って、自動露出駆動部材12、コ
イルスプリング14等によって自動露出制御系が構成さ
れ、また、前記ピン15がカム部16に接触する接触部に相
当している。
23は作動部材6の位置を検出するためのスイッチで、
スイッチ23はトーションバネからなる。
スイッチ23のコイル部分23aは作動部材6の左側上部
においてシャッタ地板に突設した絶縁ピン24に遊嵌さ
れ、且つその両可動接片23b,23cは上記絶縁ピン24を頂
点とする三角形の底角部に位置している。
可動接片23b,23cはシャッタ地板に突設した接点ピン2
5,26に夫々弾発的に係合され、接点ピン25,26は制御回
路2に接続されている。尚、制御回路2は図示しないAF
測距部のAF測距回路、AE測光部のAE測光回路とも接続さ
れ、実施例では制御回路2と回転速度検出器3とスイッ
チ23等によりモータ1や電磁マグネット18に信号を出力
する制御手段が構成されている。
27はスイッチ23を作動させるレバーで、レバー27はピ
ン28によりシャッタ地板に枢支され、コイルスプリング
29によって時計回り方向に付勢されている。
レバー27の一端に突設した絶縁ピン30は前記コイルス
プリング29により作動部材6の上縁に形成したスイッチ
カム部31に押圧係合されている。また、レバー27の他端
には、スイッチ23の可動接片23cを接点ピン26から離な
すための絶縁ピン32が突設されている。
尚、スイッチカム部31の下縁は絶縁ピン32を可動接片
23cから離した状態に保持する水平な閉カム16aに接続さ
れ、また、上縁は絶縁ピン32を可動接片23cに係合させ
該可動接片23cを接点ピン26から離した状態に保持する
水平縁部31aに接続されている。
33は上記作動部材6の右側に配置された自動焦点駆動
部材で、自動焦点駆動部材33はシャッタ地板に突設した
ガイドピン34,35と、これに係合する長孔36,37とにより
左右方向に移動可能に配設されている。
自動焦点駆動部材33はコイルスプリング38によって左
方向へ付勢され、これにより自動焦点駆動部材33の左端
縁33aが作動部材6の右端に形成した折曲部6aに係合す
る。
自動焦点駆動部材33の右上部にはレンズ保持部40が突
設され、レンズ保持部40で撮影レンズ41を保持してい
る。尚図中39はシャッタ地板に突設されレンズ保持部40
に係止することで自動焦点駆動部材33の左方向への移動
限界位置を決めるストッパピンである。実施例ではこれ
ら自動焦点駆動部材33、レンズ41、コイルスプリング38
等によって自動焦点制御系が構成されている。
自動焦点駆動部材33の下縁にはラチェット歯部42が形
成されている。ラチェット歯部42には係止部材43が係止
し、この係止により自動設定されたレンズ41の位置が保
持される。
係止部材43はシャッタ地板に固設したピン44で枢支さ
れ、コイルスプリング45によってラチェット歯部42と係
止する方向(反時計回り方向)に付勢されている。実施
例ではこれらラチェット歯部42、係止部材43、コイルス
プリング45により自動焦点制御系の設定状態を保持する
保持機構が構成されている。
係止部材43とラチェット歯部42との係止解除は、作動
部材6の移動により該作動部材6のアーム部46の先端に
設けたピン47が係止部材43に係止し該係止部材43を揺動
させることで行なわれる。
次に、第1図乃至第3図の構成図及び第4図のタイム
チャートを参照して動作を説明する。
第1図は動作を開始する前の状態図、第2図は作動部
材4が右方向へ移動した状態図、第3図は作動部材6が
左方向へ移動した状態図である。
第1図に示す状態において図示しないカメラのレリー
ズボタンを押すと、AF測距及びAE測光が行われる。この
測距、測光結果に基づく指令が制御回路2からモータ1
に出力され、モータ1を左回転させる。
モータ1が左回転すると作動部材6は第2図の矢印で
示す右方向に移動を開始する。この状態は第4図(A)
の時点T1で示される。
作動部材6が右方向へ移動すると、スイッチカム部31
がピン30を押すため、レバー27は反時計回り方向に揺動
する。そうすると、絶縁ピン32がスイッチ23の可動接片
23cを押すため、可動接片23cは接点ピン26から離れ、ス
イッチ23をOFFにする。この状態は第4図(C)の時点T
1で示される。
スイッチ23のOFF信号が制御回路2に取り込まれる
と、制御回路2はインタプラタ3aの回転に伴い受光素子
3cから発生するパルス信号をカウントし、このカウント
値から作動部材6の右方向への移動量を演算計測する。
作動部材6が右方向へ移動すると、その折曲部6aが自
動焦点駆動部材33の左端縁33aを押すため、自動焦点駆
動部材33もコイルスプリング38の力に抗して右方向へ移
動する。また、自動露出駆動部材12のピン15は作動部材
6の水平な閉カム6aに係合しているため動作せず、セク
タ20はレンズ開口19を閉じた状態に保持される。
このようにして作動部材6が右方向へ移動し、測距さ
れた合焦位置に相当する分だけ撮影レンズ41が右方向へ
移動すると、第4図(A)の時点T2で示すように、制御
回路2はモータ1に左回転から右回転への反転指令を与
え、モータ1を右方向に回転させる。
モータ1が右回転すると、作動部材6は第2図に示す
位置から左方向へ移動するが、自動焦点駆動部材33はラ
チェット歯部42と係合部材43の係止によりその箇所で保
持され、第4図(E)に示すように自動設定されたレン
ズ41の位置が保持される。
そして、左方向への移動により作動部材6が第1図に
示す元位置に達すると、レバー27のピン30が作動部材6
の水平縁部31aからスイッチカム部31へ移動する。する
と、レバー27は時計回り方向に回動し、絶縁ピン32はス
イッチ23の可動接片23cから離間する。これによりスイ
ッチ23はONに切換わる。この状態は第4図(C)の時点
T3で示される。
スイッチ23のON信号は制御回路2に取り込まれ、制御
回路2は再び受光素子3cから発するパルス信号をカウン
トし、元位置からの左方向への作動部材6の移動量を演
算計測し、作動部材6は自動露出制御域へと移動してい
く。
また、スイッチ23のON信号を受けた制御回路2は電磁
マグネット18に通電し、これを励磁することによりアー
マチュア17を吸着する。このため、カム部16が自動露出
駆動部材12のピン15と対向する位置にきても自動露出駆
動部材12及びセクタ20は動かず、レンズ開口19を閉の状
態に保持する。
そして、作動部材6がAE測光部により測光された適正
露光量に対応する位置まで移動すると、即ち、作動部材
6が移動して自動露出駆動部材12のピン15が適正露光量
となるカム部16の部分に対向した時、制御回路2はモー
タ1を停止させ、作動部材6を停止させる。この状態は
第4図の時点T4で示される。
この瞬間、電磁マグネット18への通電が遮断され、マ
グネット18の消勢によってアーマチュア17との吸着がな
くなる。
この時、自動露出駆動部材12のピン15と、カム部16の
部分との間には隙間が生じている。この隙間がセクタ20
に与えられる開度となる。従って、マグネット18が消勢
されると、自動露出駆動部材12はコイルスプリング14の
弾発力によってピン15がカム部16に当接するまで急速に
回動され、同時にセクタ20も急速に開方向に回動され
る。
第3図はこの時の状態を示している。また、セクタ20
の開動作波形は第4図(F)に示すようになり、その閉
から開方向への立上りは急傾斜となる。
モータ1の停止後、所定の露出時間が経過した時点T5
になると、停止していたモータ1が再び左回転方向に起
動される。
モータ1の左回転に伴い作動部材6は第3図に示す状
態から右方向に移動し、カム部16がピン15を押し上げ
る。これにより、自動露出駆動部材12を時計方向に回動
させ、セクタ20が反時計方向に回動してレンズ開口19を
閉じ始める。そして、作動部材6が元の位置に達した
時、ピン15と水平縁部16aの係合によりレンズ開口19は
閉じられる。この状態は第4図(F)の時点T6で示され
る。
作動部材6が元位置を僅かに過ぎると、スイッチカム
部31に絶縁ピン30が当接してレバー27を揺動させ、レバ
ー27の絶縁ピン32をスイッチ23の可動接片23cに当接し
てスイッチ23を一瞬OFFにする。
この状態が第4図(C)の時点T6で示され、このOFF
信号を制御回路2で検知することによりモータ1を右回
転方向に切換え起動させる。
そして、作動部材6が自動露出制御域である左方向へ
移動し始め、絶縁ピン32が可動接片23cから離れてスイ
ッチ23を再びONにする。
また、このスイッチ23のON信号に基づいて受光素子3c
から発するパルス信号を制御回路2でカウントすること
により、作動部材6の左方向への移動量を演算計測す
る。これと同時に電磁マグネット18に通電してアーマチ
ュア17を吸着する。これによりレンズ開口19を閉じた状
態に自動露出駆動部材12を保持する。
作動部材6が自動露出制御域を越えて更に左方向へ移
動すると、アーム部46のピン47が係止部材43に当接し、
この係止部材43を反時計回り方向へ揺動する。このた
め、ラチェット歯部42に係止していた係止部材43がラチ
ェット歯部42から外ずれ、自動焦点駆動部材33はスプリ
ング38により左方向へ移動され、ストッパピン39に当接
した元位置に復帰する。
自動焦点駆動部材33を復帰させた後、モータ1は第4
図の時点T7で左回転され、これにより作動部材6は自動
露出制御域を越えた位置から右方向へ移動し始める。そ
して、作動部材6が第1図に示す元位置に達した後、僅
かに右方向へ移動すると、レバー27がスイッチカム部31
により反時計回り方向へ回動され、絶縁ピン32が可動接
片23cを接点ピン26から離してスイッチ23をOFFにする。
この状態は第4図の時点T8で示され、このOFF信号は
制御回路2に入力される。これにより制御回路2はモー
タ1を右回転させ作動部材6を左方向に移動する。そし
て作動部材6が僅かに左方向へ移動すると、スイッチカ
ム部31によりレバー27が時計回り方向に回動し、絶縁ピ
ン32が可動接片23cから離れスイッチ23をONにする。
そこでモータ1は停止し、作動部材6は第1図に示す
元位置に復帰する。同時にマグネット18への通電も遮断
され、一連の自動焦点制御,自動露出制御のシーケンス
動作が終了することになる。
従って、第1実施営によれば、電磁マグネット18によ
るセクタ20の閉状態解除でピン15をカム部16に当接さ
せ、セクタ20の開口動作を行なうので、モータ1の回転
速度とは関係なくセクタ20の開口動作を極めて迅速化で
き、高速シャッタを得られる。
また、セクタ20の開度はカム部16を有する作動部材6
の移動量で決定され、作動部材6はモータ1によりゆっ
くりと確実に精度良く動かすことができるので、所望の
露光量を確実に得ることができる。
次に、第5図のタイムチャートを参照して第2実施例
について説明する。
第1実施例では、ピン15が所望の露光量となるカム部
16の部分に臨んだ時、モータ1を一旦停止させ、所定時
間経過後、カム部16でセクタ20を閉じる方向にモータ1
を起動させるものであるから、長秒時露光等の動作も可
能となる。
しかしながら、一方において、停止状態のモータ1を
起動させるものであるのでその立ち上がりに時間(数十
ミリ秒)を要し、シャッタの閉速度をより高速化しよう
とすると改善の余地がある。
この点を改善するため、第2実施例では以下のように
構成した。
第2実施例と第1実施例は、第1図乃至第3図に示す
部材、機器等の構成と、第3図のタイムチャートの時点
T1から時点T3までと、時点T6以降同様である。
まず、時点T2から作動部材6が左方向に移動し、時点
T3で元位置に復帰し、引き続いて左方向に移動して作動
部材6は自動露出制御域の終点に至る。この状態は時点
T4′で示され、自動露出制御域の終点で制御回路2から
モータ1に左回転指令が出力され、作動部材6は右方向
に移動する。
この作動部材6の移動量はスイッチ23がONとなる時点
T3から演算計測されており、また、スイッチ23がONにな
ると制御回路2は電磁マグネット18に通電し、セクタ20
によりレンズ開口19を閉の状態に保持する。
そして、作動部材6がAE測光部により測光された適正
露光量に対応する位置まで移動すると、即ち、ピン15が
適正露光量となるカム部16の部分に対向した時、制御回
路2は電磁マグネット18への通電を遮断する。この状態
は時点T5′で示される。
この時、第1実施例と同様に、ピン15とカム部16の部
分との間にはセクタ開度を決定すべく隙間が生じてお
り、電磁マグネット18への通電遮断により、コイルスプ
リング14の弾発力によりピン15はカム部16の部分に急速
に当接し、シャッタ開口19を、適正露光量とすべく所望
の開度で開とする。
そして、セクタ20は、継続する作動部材6の右方向へ
の移動に伴ってカム部16によりレンズ開口19を閉じてい
き、作動部材6の元位置でレンズ開口19を閉とする。こ
の状態は時点T6で示される。
作動部材6が元位置を僅かに過ぎると、スイッチカム
部31に絶縁ピン30が当接してスイッチ23を一瞬OFFに
し、このOFF信号を制御回路2で検知することによりモ
ータ1を右回転方向に切換え起動させ、以後の動作は前
記第1実施例と同様である。
第2実施例によれば、ピン15のカム部16への当接を、
セクタ20を閉じる方向への作動部材6の移動中に行うの
で、第1実施例に比べてセクタ20の閉速度より高速化で
き、より高速シャッタが得られる。
また、第1実施例と第2実施例を組み合わせること
で、長秒時露光が可能な高速シャッタが得られる。
尚、本発明の実施例は次のように変更することが可能
である。
作動部材6、自動焦点駆動部材33を撮影レンズ41の光
軸回りにリング状に形成する。
また、発光素子3b、受光素子3c及びインタラプタ3aか
らなる回転速度検出器3を廃止し、モータ1をステッピ
ングモータで構成する。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように本発明によれば、電磁マ
グネットによるセクタの閉状態解除と同時に自動露出制
御系の接触部をスプリング等の弾発力により露出設定用
カム部に当接させ、モータの回転速度とは関係なくセク
タの開口動作を行なうので、セクタの開口動作を極めて
迅速化でき、高速シャッタを得ることができる。
また、セクタ開度は露出設定用カム部を有する作動部
材の移動量で決定され、作動部材はモータによりゆっく
りと確実に精度良く動かすことができるので、セクタの
最大口径位置を正確に出し、所望の露光量を確実に得る
ことができる。
また、セクタの閉動作をモータの回転に連動して行な
わせているが、セクタの閉動作はその開動作に較べてセ
クタ等の位置精度が要求されないので、迅速に閉動作を
行なわせることが可能で、より高速シャッタを得ること
ができる。
また、従来の如く自動焦点機能の動作に用いるマグネ
ットを要しないので、装置の構造を簡単化、小型化で
き、コストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の作動開始前の状態を示す構成
図、第2図はモータが右回転した時の第1図と同様な構
成図、第3図はモータが左回転した時の第1図と同様な
構成図、第4図は第1実施例の動作を説明するための波
形図、第5図は第2実施例の動作を説明するための波形
図である。 尚、図中1はモータ、2は制御回路、6は作動部材、12
は自動露出駆動部材、16は露出設定用カム部、18は電磁
マグネット、20はセクタ、23はスイッチ、27はレバー、
33は自動焦点駆動部材、41はレンズ、42はラチェット歯
部、43は係止部材である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの動力で往復動する作動部材と、 前記作動部材に設けられ、シャッタのセクタ開度を変化
    させる形状を持った露出設定用カム部と、 前記作動部材に前記露出設定用カム部に連続して設けら
    れ、前記セクタの開度を閉状態に維持する閉カム部と、 前記セクタを作動させ且つ該セクタを開く方向に付勢す
    る自動露出制御系と、 前記自動露出制御系に設けられ前記露出設定用カム部に
    接離可能で前記セクタに連動して動き、該セクタを開く
    方向で前記露出設定用カム部に当接する方向に付勢され
    た接触部と、 前記セクタを閉じた位置に前記自動露出制御系を保持す
    る電磁マグネットと、 前記接触部が前記作動部材の一方向への移動により所望
    の露光量となる前記露出設定用カム部の部分に臨んだ
    時、前記電磁マグネットに信号を出力して該電磁マグネ
    ットによる保持状態を解除し、前記接触部を前記露出設
    定用カム部に接触させて前記セクタを所望の開度に保持
    し、前記セクタを閉じる時は、前記モータに信号を出力
    して前記作動部材を上記と逆の方向に移動させ、前記接
    触部を前記閉カム部に沿わせて前記セクタを閉状態に保
    持する制御手段と、 を備えたことを特徴とするシャッタの駆動装置。
  2. 【請求項2】前記接触部が所望の露光量となる前記露出
    設定用カム部の部分に臨んだ時、前記制御手段からは、
    前記作動部材の移動を停止させるための信号が前記モー
    タに出力され、また、前記セクタを閉じる方向に前記作
    動部材を移動させるモータへの信号は所定時間経過後に
    出力される請求項1記載のシャッタの駆動装置。
  3. 【請求項3】前記自動露出制御系の保持状態を解除する
    前記制御手段から前記電磁マグネットへの信号の供給
    は、前記作動部材を逆方向に移動させる途中に行なわれ
    る請求項1記載のシャッタの駆動装置。
  4. 【請求項4】モータの動力で自動焦点制御域と自動露出
    制御域を移動する作動部材と、 自動焦点制御域における前記作動部材の移動で焦点を自
    動設定する自動焦点制御系と、 前記自動焦点制御系の前記設定状態を保持する保持機構
    と、 自動露出制御域における前記作動部材の移動で露出動作
    を行なう自動露出制御系と、 前記露出動作終了後に自動露出制御系を露光量零の状態
    に保持する電磁マグネットとを備え、 前記作動部材は前記露出動作終了後に前記保持機構に接
    触し自動焦点制御系による設定状態を解除するように構
    成されている、 ことを特徴とするレンズ及びシャッタの駆動装置。
JP1108929A 1989-04-14 1989-04-27 カメラにおけるレンズ及びシャッタの駆動装置 Expired - Lifetime JP2772541B2 (ja)

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