JP2655079B2 - 避雷管 - Google Patents

避雷管

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JP2655079B2 JP11832094A JP11832094A JP2655079B2 JP 2655079 B2 JP2655079 B2 JP 2655079B2 JP 11832094 A JP11832094 A JP 11832094A JP 11832094 A JP11832094 A JP 11832094A JP 2655079 B2 JP2655079 B2 JP 2655079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信器などに備えら
れ、雷によるサージ電圧、即ち雷サージを吸収する避雷
管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術による避雷管の構造図を図3
に示す。この避雷管は「雷防護技術ガイドブック(NT
T技術移転(株))」のP63に掲載されている。
【0003】図3に示すように、従来の避雷管では電極
12,13が円筒状のセラミック外囲器11を間に挟ん
で対向させてある。間隙を置おいて対向する電極はセラ
ミック外囲器11の内部空間にあり、その内部空間には
不活性ガス19が封入されている。この避雷管におい
て、雷サージが侵入し電極12,13間に高電圧が印加
されると、電極12,13間の空間に絶縁破壊が生じ、
その電極12,13間に放電が始まる。
【0004】放電開始電圧は、封入ガス19の種類、ガ
ス圧、電極間隙、電極材料などによって決まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の避雷管では電極
間の放電ギャップの距離は印加電圧にかかわらず一定と
なっている。このような構造の従来の避雷管の雷に対す
る応答時間は他の避雷素子である酸化亜鉛バリスタの応
答時間より長い。他方、酸化亜鉛バリスタのエネルギ耐
量は放電型の避雷素子(避雷管)に比べ小さいから、酸
化亜鉛バリスタである避雷素子は避雷管より大形になら
ざるを得ない。そこで、通信機器のごとく、避雷素子の
小形化が望まれる装置では避雷管が使用される。しかし
ながら、従来の避雷管には、雷サージの発生から導通す
るまでの速さ、即ち応答速度に関し解決すべき課題があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明は次の手段を提供する。
【0007】間隙をおいて対向する2つの放電電極
と、2つの該放電電極のうちの前記間隙に近い部分を内
部空間に位置させて2つの前記放電電極を保持する絶縁
性の筒形の容器とを備え、該容器の両端面には2つの前
記放電電極がそれぞれ固着してある避雷管において、前
記容器は圧電材料でなり、2つの前記放電電極間に加え
られる電圧に応じて前記容器が圧電効果により伸縮する
方向は前記間隙の距離を伸縮する方向であることを特徴
とする避雷管。
【0008】内部に空間が形成されている圧電磁器製
の円筒形の容器と、前記内部空間において放電ギャップ
を隔てて対向する第1及び第2の放電電極とを備えてな
り、前記第1の放電電極は、第1の円板状電極部と、該
第1の円板状電極部から前記放電ギャップに向かって伸
びる第1の円柱状部とからなり、前記第2の放電電極
は、第2の円板状電極部と、該第2の円板状電極部から
前記放電ギャップに向かって伸びる第2の円柱状部とか
らなり、前記第1及び第2の円板状電極部は、前記容器
の両端面にそれぞれ固定されていることを特徴とする避
雷管。
【0009】前記第1の円板状電極部と前記第1の円
柱部とは一体に成型された金属でなり、前記第2の円板
状電極部と前記第2の円柱部とは一体に成型された金属
でなることを特徴とする上記に記載の避雷管。
【0010】前記圧電磁器がPZTでなることを特徴
とする上記またはに記載の避雷管。
【0011】前記容器の分極軸の方向が前記容器の軸
に平行であることを特徴とする上記,またはに記
載の避雷管。
【0012】
【作用】本発明では、絶縁性の容器のうちで少なくとも
内部空間の側避部材を圧電材料で構成し、該圧電材料は
2つの放電電極に加えられる電圧に応じて伸縮する。本
発明の避雷管に雷サージが入来すると、雷サージにより
2つの電極の内の一方が正電圧になり他方が負電圧にな
る。すると、印加電圧のどちらかの極性において2つの
電極の間隙が、電圧を印加しない状態に比べて、短縮さ
れる。この時に一旦放電が始まると、印加電圧が低くく
なっても放電は継続する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例である避雷管の構
造を示す部分破断斜視図、図2は図1のA−A’線矢視
断面図である。この実施例は、中空部4が設けられてい
る円筒形状の容器1と、放電電極2,3とでなる。放電
電極2の上端は円板状電極部2aをなし、放電電極3の
下端部は円板状電極部3bをなしている。本実施例の避
雷管の容器1は、圧電磁器の一種でなるPZTでなる。
放電電極2及び電極3の円板状電極2a及び3bは容器
1の上端面及び下端面にそれぞれ設けられている。放電
ギャップ5は、放電電極2および電極3が最短距離dで
対向する部分における放電電極2,3の間隙である。容
器1の内部空間である中空部4には必要により不活性ガ
スが封入される。
【0015】雷サージ電圧は円板状電極部2a,3bに
狭まれた容器1に印加される。圧電磁器PZTでなる容
器1の分極軸は該容器1の軸方向に平行である。そこ
で、円板状電極部2a,3b間で雷サージ電圧が印加さ
れると、その雷サージ電圧の極性に応じ、容器1は伸び
るか又は縮むかする。本実施例では、放電電極2が放電
電極3に対し正電位になるときに、容器1は軸方向に縮
み、放電電極2が放電電極3に対して負電位になると
き、容器1は軸方向に伸びるように容器1の分極方向が
選ばれている。
【0016】従って、本実施例の避雷管に正の雷サージ
電圧(放電電極2が放電電極3に対して正電位)が印加
されると、容器1が軸方向に縮み、円板状電極部2a,
3bの部分である片端において容器1に固定されている
放電電極2,3は互いに接近し、放電ギャップ5の間隔
dが狭くなる。放電ギャップ5の間隔dが狭くなると、
放電開始電圧が低くなり、雷サージ侵入に対して応答が
速くなる。
【0017】図4及び図5は、本実施例の避雷管の放電
特性と図3の従来の避雷管の放電特性をそれぞれ示す。
図4と図5により、本実施例の避雷管では図3の従来の
避雷管に比べ放電開始電圧が低くなり(v1<v2)、応
答時間も速くなる(t1<t2)ことが分る。
【0018】なお、本実施例の避雷管では雷サージに関
し極性があり、正電圧が印加されると応答時間が短くな
るが、負電圧が印加されると応答時間が逆に長くなる。
しかしながら、雷サージ電圧が正と負とに交互に入れ換
わるときは、正の雷サージが印加されたときに放電が始
まると、負電圧に替わっても残留イオンのために低い電
圧から放電は始まり、結局本実施例では雷サージの極性
にかかわらず、応答時間が改善されることが多い。雷サ
ージ電圧の極性にかかわらず、応答時間を確実に短縮す
るには、図1の実施例とは極性が反対の避雷管を図1の
実施例に並列に接続すればよい。本発明の避雷管の極性
を変えるには、容器1として分極方向を反転させたもの
を用いればよい。
【0019】
【発明の効果】以上に実施例を挙げて詳しく説明したよ
うに、本発明では、雷サージ電圧によって放電ギャップ
の間隔dが狭くなるから、放電開始電圧が低くなり、応
答時間も速くなる。本発明にはこのような効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である避雷管の部分破断斜視
図。
【図2】図1の避雷管のA−A’線矢視断面図。
【図3】従来技術による避雷管を示す断面斜視図。
【図4】図1の避雷管の放電特性図。
【図5】図3の避雷管の放電特性図。
【符号の説明】
1 圧電材料の容器 2 放電電極 2a 放電電極2の円板状電極部 3 放電電極 3b 放電電極3の円板状電極部 4 中空部 5 放電ギャップ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隙をおいて対向する2つの放電電極
    と、2つの該放電電極のうちの前記間隙に近い部分を内
    部空間に位置させて2つの前記放電電極を保持する絶縁
    性の筒形の容器とを備え、該容器の両端面には2つの前
    記放電電極がそれぞれ固着してある避雷管において、 前記容器は圧電材料でなり、 2つの前記放電電極間に加えられる電圧に応じて前記容
    器が圧電効果により伸縮する方向は前記間隙の距離を伸
    縮する方向であることを特徴とする避雷管。
  2. 【請求項2】 内部に空間が形成されている圧電磁器製
    の円筒形の容器と、前記内部空間において放電ギャップ
    を隔てて対向する第1及び第2の放電電極とを備えてな
    り、 前記第1の放電電極は、第1の円板状電極部と、該第1
    の円板状電極部から前記放電ギャップに向かって伸びる
    第1の円柱状部とからなり、 前記第2の放電電極は、第2の円板状電極部と、該第2
    の円板状電極部から前記放電ギャップに向かって伸びる
    第2の円柱状部とからなり、 前記第1及び第2の円板状電極部は、前記容器の両端面
    にそれぞれ固定されていることを特徴とする避雷管。
  3. 【請求項3】 前記第1の円板状電極部と前記第1の円
    柱部とは一体に成型された金属でなり、前記第2の円板
    状電極部と前記第2の円柱部とは一体に成型された金属
    でなることを特徴とする請求項2に記載の避雷管。
  4. 【請求項4】 前記圧電磁器がPZTでなることを特徴
    とする請求項2または3に記載の避雷管。
  5. 【請求項5】 前記容器の分極軸の方向が前記容器の軸
    に平行であることを特徴とする請求項2,3または4に
    記載の避雷管。
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