JP2653577B2 - 第二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミン及びその製造方法 - Google Patents
第二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミン及びその製造方法Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な化合物である第
二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミン及びそ
の製造方法に関する。更に詳しく述べれば、本発明は、
光導電性有機材料として有用な第三級アミンへ誘導する
新規な中間体である第二級フッ素化アルコキシ基置換ジ
フェニルアミン及びその製造方法に関する。
二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミン及びそ
の製造方法に関する。更に詳しく述べれば、本発明は、
光導電性有機材料として有用な第三級アミンへ誘導する
新規な中間体である第二級フッ素化アルコキシ基置換ジ
フェニルアミン及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記録システムとして驚異的な
発展を遂げてきた電子写真プロセスは、帯電、露
光、現象、転写、定着、クリーニングのプロセ
スを経て画像を形成する方法である。
発展を遂げてきた電子写真プロセスは、帯電、露
光、現象、転写、定着、クリーニングのプロセ
スを経て画像を形成する方法である。
【0003】上記のプロセスの内、の定着プロセスを
除く全てのプロセスが光導電性材料である感光体上で行
なわれることから明らかなように、電子写真プロセスの
高度化は、光導電性材料である感光体の発展と密接不可
分の関係にある。
除く全てのプロセスが光導電性材料である感光体上で行
なわれることから明らかなように、電子写真プロセスの
高度化は、光導電性材料である感光体の発展と密接不可
分の関係にある。
【0004】電子写真プロセスに用いられる感光体に要
求される基本的な特性としては、(1) 光及び分光感度特
性の高感度化、(2) 電荷受容性及び保持性の向上、(3)
残留電位の低位化、(4) 繰り返し安定性の向上及び疲労
の抑制が挙げられる。
求される基本的な特性としては、(1) 光及び分光感度特
性の高感度化、(2) 電荷受容性及び保持性の向上、(3)
残留電位の低位化、(4) 繰り返し安定性の向上及び疲労
の抑制が挙げられる。
【0005】電子写真プロセスに使用される有機感光体
材料、なかでも電荷輸送物質として種々の有機化合物が
提案されており、例えばヒドラゾン類、スチルベン類、
アミン類等の化合物が有用であることが知られている。
材料、なかでも電荷輸送物質として種々の有機化合物が
提案されており、例えばヒドラゾン類、スチルベン類、
アミン類等の化合物が有用であることが知られている。
【0006】しかしながら、これらの化合物は、上述の
感光体材料としての基本的特性を満たし、かつ電子写真
プロセスの一層の高度化と長期にわたる耐久性の維持と
いう要求の高度化に対しては、必ずしも充分満足できる
ものではなかった。
感光体材料としての基本的特性を満たし、かつ電子写真
プロセスの一層の高度化と長期にわたる耐久性の維持と
いう要求の高度化に対しては、必ずしも充分満足できる
ものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第一
の目的は、光導電性有機材料として有用な第三級アミン
へ誘導する新規な中間体である第二級フッ素化アルコキ
シ基置換ジフェニルアミンを提供することにある。
の目的は、光導電性有機材料として有用な第三級アミン
へ誘導する新規な中間体である第二級フッ素化アルコキ
シ基置換ジフェニルアミンを提供することにある。
【0008】なかでも、電子写真プロセスにおける一層
の高速化と長期にわたる耐久性を実現する有機感光体、
とりわけ、電荷輸送物質としての優れた特性を有する第
三級アミンへ誘導する新規な中間体である第二級フッ素
化アルコキシ基置換ジフェニルアミンを提供することに
ある。
の高速化と長期にわたる耐久性を実現する有機感光体、
とりわけ、電荷輸送物質としての優れた特性を有する第
三級アミンへ誘導する新規な中間体である第二級フッ素
化アルコキシ基置換ジフェニルアミンを提供することに
ある。
【0009】本発明の第二の目的は、光導電性有機材料
として有用な第三級アミンへ誘導する新規な中間体であ
る第二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミンの
製造方法を提供することにある。
として有用な第三級アミンへ誘導する新規な中間体であ
る第二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミンの
製造方法を提供することにある。
【0010】なかでも、電子写真プロセスにおける一層
の高速化と長期にわたる耐久性を実現する有機感光体、
とりわけ、電荷輸送物質としての優れた特性を有する第
三級アミンへ誘導する新規な中間体である第二級フッ素
化アルコキシ基置換ジフェニルアミンの製造方法を提供
することにある。
の高速化と長期にわたる耐久性を実現する有機感光体、
とりわけ、電荷輸送物質としての優れた特性を有する第
三級アミンへ誘導する新規な中間体である第二級フッ素
化アルコキシ基置換ジフェニルアミンの製造方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記諸目的は、光導電性
有機材料として用いられる第三級アミンへ誘導する物質
であって、下記の一般式(1)
有機材料として用いられる第三級アミンへ誘導する物質
であって、下記の一般式(1)
【0012】
【化5】
【0013】(但し、式中、R1は炭素数が1〜3のフ
ッ素化アルコキシ基を表し、R2は水素、炭素数が1〜
3のアルキル基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基、
フッ素化アルコキシ基及び炭素数が6〜20のアリール
基よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものである
ことを表す)で示される第二級フッ素化アルコキシ基置
換ジフェニルアミンにより達成される。
ッ素化アルコキシ基を表し、R2は水素、炭素数が1〜
3のアルキル基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基、
フッ素化アルコキシ基及び炭素数が6〜20のアリール
基よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものである
ことを表す)で示される第二級フッ素化アルコキシ基置
換ジフェニルアミンにより達成される。
【0014】また、前記諸目的は、光導電性有機材料と
して用いられる第三級アミンへ誘導するための第二級フ
ッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミンを製造するた
めの方法であって、下記の一般式(2)
して用いられる第三級アミンへ誘導するための第二級フ
ッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミンを製造するた
めの方法であって、下記の一般式(2)
【0015】
【化6】
【0016】(但し、式中、R1は炭素数が1〜3のフ
ッ素化アルコキシ基を表す)で示されるフッ素化アルコ
キシ基置換アニリンを無水酢酸とのアセチル化反応によ
りアセトアニリド化合物を製造し、次いで、下記の一般
式(3)
ッ素化アルコキシ基を表す)で示されるフッ素化アルコ
キシ基置換アニリンを無水酢酸とのアセチル化反応によ
りアセトアニリド化合物を製造し、次いで、下記の一般
式(3)
【0017】
【化7】
【0018】(但し、式中、R2は水素、炭素数が1〜
3のアルキル基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基、
フッ素化アルコキシ基及び炭素数が6〜20のアリール
基よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものであ
り、Xはヨウ素又は臭素を表す)で示されるハロゲン化
ベンセン化合物とを銅系触媒及び塩基性化合物の存在下
で縮合反応後、アルカリ水溶液中で加水分解反応を行な
うことを特徴とする下記の一般式(1)
3のアルキル基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基、
フッ素化アルコキシ基及び炭素数が6〜20のアリール
基よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものであ
り、Xはヨウ素又は臭素を表す)で示されるハロゲン化
ベンセン化合物とを銅系触媒及び塩基性化合物の存在下
で縮合反応後、アルカリ水溶液中で加水分解反応を行な
うことを特徴とする下記の一般式(1)
【0019】
【化8】
【0020】(但し、式中、R1は炭素数が1〜3のフ
ッ素化アルコキシ基を表し、R2は水素、炭素数が1〜
3のアルキル基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基、
フッ素化アルコキシ基及び炭素数が6〜20のアリール
基よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものである
ことを表す)で示される第二級フッ素化アルコキシ基置
換ジフェニルアミンの製造方法によっても達成される。
ッ素化アルコキシ基を表し、R2は水素、炭素数が1〜
3のアルキル基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基、
フッ素化アルコキシ基及び炭素数が6〜20のアリール
基よりなる群から選ばれた少なくとも1種のものである
ことを表す)で示される第二級フッ素化アルコキシ基置
換ジフェニルアミンの製造方法によっても達成される。
【0021】
【作用】本発明によれば、一般式(1)で示される第二
級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミンは、フッ
素化アルコキシ基置換アニリンを出発物質としてアセチ
ル化、縮合及び加水分解反応を経て製造される。
級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミンは、フッ
素化アルコキシ基置換アニリンを出発物質としてアセチ
ル化、縮合及び加水分解反応を経て製造される。
【0022】次に、各反応工程を分説する。
【0023】(アセチル化反応)本発明で使用される一
般式(2)で表わされるフッ素化アルコキシ基置換アニ
リンとしては、式中、R1が炭素数1〜3のフッ素化ア
ルコキシ基を有するものであれば、いずれでもよく、例
えばN−(3−,または4−トリフルオロメトキシ)ア
ニリン等のトリフルオロメトキシアニリン類、N−3ま
たは4(2,2,2−トリフルオロエトキシ)アニリン
等のトリフルオロエトキシアニリン類等が挙げられ、な
かでもN−(3−,または4−トリフルオロメトキシ)
アニリン,N−3または4(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)アニリンが好ましい。
般式(2)で表わされるフッ素化アルコキシ基置換アニ
リンとしては、式中、R1が炭素数1〜3のフッ素化ア
ルコキシ基を有するものであれば、いずれでもよく、例
えばN−(3−,または4−トリフルオロメトキシ)ア
ニリン等のトリフルオロメトキシアニリン類、N−3ま
たは4(2,2,2−トリフルオロエトキシ)アニリン
等のトリフルオロエトキシアニリン類等が挙げられ、な
かでもN−(3−,または4−トリフルオロメトキシ)
アニリン,N−3または4(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)アニリンが好ましい。
【0024】該フッ素化アルコキシ基置換アニリン及び
無水酢酸使用量は、通常、化学量論量を使用すればよい
が、反応の促進、収率並びに経済性を考慮して、無水酢
酸は、フッ素化アルコキシ基置換アニリンに対して化学
量論量の1〜2倍量の範囲で使用すればより好ましい。
無水酢酸使用量は、通常、化学量論量を使用すればよい
が、反応の促進、収率並びに経済性を考慮して、無水酢
酸は、フッ素化アルコキシ基置換アニリンに対して化学
量論量の1〜2倍量の範囲で使用すればより好ましい。
【0025】アセチル化反応には、必要により、反応溶
媒として反応系内で不活性な炭素数が6〜18の脂肪族
炭化水素類又はベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、炭素数が1〜12の脂肪族有機酸及びそ
のエステル類、ピリジン、ピコリン等の有機塩基類等の
各種有機溶媒の使用が可能である。反応溶媒を使用する
際の使用量は、反応系内の撹拌状態を考慮して、通常、
一般式(2)で示されるフッ素化アルコキシ基置換アニ
リンに対して重量比で0.5〜5倍量の範囲で使用すれ
ばよい。
媒として反応系内で不活性な炭素数が6〜18の脂肪族
炭化水素類又はベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香
族炭化水素類、炭素数が1〜12の脂肪族有機酸及びそ
のエステル類、ピリジン、ピコリン等の有機塩基類等の
各種有機溶媒の使用が可能である。反応溶媒を使用する
際の使用量は、反応系内の撹拌状態を考慮して、通常、
一般式(2)で示されるフッ素化アルコキシ基置換アニ
リンに対して重量比で0.5〜5倍量の範囲で使用すれ
ばよい。
【0026】アセチル化反応の反応温度を、通常、50
〜120℃の範囲で1〜10時間維持することによりア
セトアニリド化合物が得られる。
〜120℃の範囲で1〜10時間維持することによりア
セトアニリド化合物が得られる。
【0027】(縮合反応)本発明で使用される一般式
(3)で表わされるハロゲン化ベンゼン化合物として
は、式中、R2が水素、炭素数が1〜3のアルキル基、
フッ素化アルキル基、アルコキシ基、フッ素化アルコキ
シ基及び炭素数が6〜20のアリール基よりなる群から
選ばれた少なくとも1種のものであり、Xがヨウ素また
は臭素であればいずれでもよく、例えばヨードベンゼ
ン、ヨードトルエン、3−または4−ヨードトルエン等
のヨードトルエン類、ヨードキシレン類、3−または4
−ヨードアニソール等のヨードアニソール類およびヨー
ドビフェニル類等が挙げられ、なかでもヨードベンゼ
ン、3−または4−ヨードトルエン、3−または4−ヨ
ードアニソールおよび4−ヨードビフェニルが好まし
い。
(3)で表わされるハロゲン化ベンゼン化合物として
は、式中、R2が水素、炭素数が1〜3のアルキル基、
フッ素化アルキル基、アルコキシ基、フッ素化アルコキ
シ基及び炭素数が6〜20のアリール基よりなる群から
選ばれた少なくとも1種のものであり、Xがヨウ素また
は臭素であればいずれでもよく、例えばヨードベンゼ
ン、ヨードトルエン、3−または4−ヨードトルエン等
のヨードトルエン類、ヨードキシレン類、3−または4
−ヨードアニソール等のヨードアニソール類およびヨー
ドビフェニル類等が挙げられ、なかでもヨードベンゼ
ン、3−または4−ヨードトルエン、3−または4−ヨ
ードアニソールおよび4−ヨードビフェニルが好まし
い。
【0028】前記アセチル化反応で得られたアセトアニ
リド化合物及び該ハロゲン化ベンゼン化合物の使用量
は、通常、化学量論量を使用すればよいが、反応の促
進、収率並びに経済性を考慮して、アセトアニリド化合
物は、ハロゲン化ベンゼン化合物に対して化学量論量の
0.1〜10倍量、好ましくは0.3〜3倍量の範囲で
使用すればよい。
リド化合物及び該ハロゲン化ベンゼン化合物の使用量
は、通常、化学量論量を使用すればよいが、反応の促
進、収率並びに経済性を考慮して、アセトアニリド化合
物は、ハロゲン化ベンゼン化合物に対して化学量論量の
0.1〜10倍量、好ましくは0.3〜3倍量の範囲で
使用すればよい。
【0029】反応で使用される銅系触媒としては、例え
ば銅粉末、酸化第一銅、酸化第二銅等の酸化銅、あるい
はヨウ化第一銅等のハロゲン化銅等の銅化合物を挙げる
ことができ、なかでも銅粉末、酸化第一銅、酸化第二
銅、ヨウ化第一銅が好ましい。その使用量は、一般式
(3)で表わされるハロゲン化ベンゼン化合物に対し
て、一般に、モル比で0.05〜5倍量、好ましくは
0.1〜2倍量である。
ば銅粉末、酸化第一銅、酸化第二銅等の酸化銅、あるい
はヨウ化第一銅等のハロゲン化銅等の銅化合物を挙げる
ことができ、なかでも銅粉末、酸化第一銅、酸化第二
銅、ヨウ化第一銅が好ましい。その使用量は、一般式
(3)で表わされるハロゲン化ベンゼン化合物に対し
て、一般に、モル比で0.05〜5倍量、好ましくは
0.1〜2倍量である。
【0030】反応で使用される塩基性化合物としては、
アルカリ金属の水酸化物又は炭酸塩類が挙げられ、具体
的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等を挙げることができ、なかでも水
酸化カリウム、炭酸カリウムが好ましい。その使用量
は、一般式(3)で表わされるハロゲン化ベンゼン化合
物に対して、通常、モル比で0.1〜10倍量、好まし
くは0.3〜3倍量の範囲である。
アルカリ金属の水酸化物又は炭酸塩類が挙げられ、具体
的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム等を挙げることができ、なかでも水
酸化カリウム、炭酸カリウムが好ましい。その使用量
は、一般式(3)で表わされるハロゲン化ベンゼン化合
物に対して、通常、モル比で0.1〜10倍量、好まし
くは0.3〜3倍量の範囲である。
【0031】反応は、必要により、溶媒の存在下で行な
う。溶媒の例として、ニトロベンゼン、ジクロルベンゼ
ン、キノリン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン等の溶媒を単独もしくは組
合わせて使用することができる。反応溶媒を使用する際
の使用量は、一般式(3)で表わされるハロゲン化ベン
ゼン化合物に対して、一般に、重量比で0.2〜10倍
量、好ましくは0.5〜5倍量の範囲である。
う。溶媒の例として、ニトロベンゼン、ジクロルベンゼ
ン、キノリン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン等の溶媒を単独もしくは組
合わせて使用することができる。反応溶媒を使用する際
の使用量は、一般式(3)で表わされるハロゲン化ベン
ゼン化合物に対して、一般に、重量比で0.2〜10倍
量、好ましくは0.5〜5倍量の範囲である。
【0032】縮合反応の反応温度は、一般に、120〜
280℃、好ましくは150〜250℃の範囲で行わ
れ、またその反応時間は、一般に、2〜48時間であ
る。
280℃、好ましくは150〜250℃の範囲で行わ
れ、またその反応時間は、一般に、2〜48時間であ
る。
【0033】(加水分解反応及び回収)上記の内容物に
1〜80%濃度のアルカリ水溶液、必要により反応系内
で不活性なエタノール、メタノール、アセトン、アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド
等の水溶性有機溶媒の共存下で、通常、50〜150℃
の範囲で2〜12時間維持して加水分解反応を行う。
1〜80%濃度のアルカリ水溶液、必要により反応系内
で不活性なエタノール、メタノール、アセトン、アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド
等の水溶性有機溶媒の共存下で、通常、50〜150℃
の範囲で2〜12時間維持して加水分解反応を行う。
【0034】反応に使用されるアルカリ水溶液用のアル
カリ金属水酸化物としては、例えば水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、アルカリ金属炭酸塩としては、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム等を挙げることができ、なかで
も水酸化カリウム、炭酸カリウムが好ましい。
カリ金属水酸化物としては、例えば水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、アルカリ金属炭酸塩としては、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム等を挙げることができ、なかで
も水酸化カリウム、炭酸カリウムが好ましい。
【0035】次いで、抽出、濾別、洗浄後、再結晶ある
いは減圧蒸留により、目的物の第二級フッ素化アルコキ
シ基置換ジフェニルアミンを精製・回収する。
いは減圧蒸留により、目的物の第二級フッ素化アルコキ
シ基置換ジフェニルアミンを精製・回収する。
【0036】このようにして製造される本発明に関わる
新規な化合物である第二級フッ素化アルコキシ基置換ジ
フェニルアミンを表1に例示したが、もとよりこれらに
限定されるものではない。なお、表中の置換基の位置は
下記式の番号による。
新規な化合物である第二級フッ素化アルコキシ基置換ジ
フェニルアミンを表1に例示したが、もとよりこれらに
限定されるものではない。なお、表中の置換基の位置は
下記式の番号による。
【0037】
【化9】
【0038】
【表1】
【0039】本発明に関わる新規な化合物である第二級
フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミンは、光導電
性有機材料として有用な第三級アミンへ誘導する中間体
であり、なかでも、電子写真プロセスにおける一層の高
速化と長期にわたる耐久性を実現する有機感光体、とり
わけ、電荷輸送物質としての優れた特性を有する第三級
アミンへ誘導する中間体として有用な新規な化合物であ
る。
フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミンは、光導電
性有機材料として有用な第三級アミンへ誘導する中間体
であり、なかでも、電子写真プロセスにおける一層の高
速化と長期にわたる耐久性を実現する有機感光体、とり
わけ、電荷輸送物質としての優れた特性を有する第三級
アミンへ誘導する中間体として有用な新規な化合物であ
る。
【0040】
【実施例】次に、実施例により本発明について詳細に説
明するが、もとより本発明はこれらに限定されるもので
はない。
明するが、もとより本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0041】実施例1(化合物No.3の製造) (アセチル化反応)温度計、凝縮器及び撹拌機装着50
0mlガラス製丸底フラスコに純度99.4%のp−ト
リフルオロメトキシアニリン180.7g及び氷酢酸2
50mlを仕込み、内容物液温を55℃迄で昇温後、無
水酢酸105mlを2時間かけて滴下し、次いで70℃
で80分間維持した。
0mlガラス製丸底フラスコに純度99.4%のp−ト
リフルオロメトキシアニリン180.7g及び氷酢酸2
50mlを仕込み、内容物液温を55℃迄で昇温後、無
水酢酸105mlを2時間かけて滴下し、次いで70℃
で80分間維持した。
【0042】反応終了後、内容物を減圧下で濃縮・乾燥
して純度100%のp−トリフルオロメトキシアセトア
ニリドの白色結晶219.0gを得た(収率99.9
%、融点113.4℃)。
して純度100%のp−トリフルオロメトキシアセトア
ニリドの白色結晶219.0gを得た(収率99.9
%、融点113.4℃)。
【0043】(縮合反応)温度計、分水器付凝縮器及び
撹拌機装着500mlガラス製丸底フラスコにp−トリ
フルオロメトキシアセトアニリド109.5g、純度9
9.8%のp−ヨードトルエン163.6g、炭酸カリ
ウム103.7g及び銅粉15gを仕込み、180〜2
05℃で9時間維持した。
撹拌機装着500mlガラス製丸底フラスコにp−トリ
フルオロメトキシアセトアニリド109.5g、純度9
9.8%のp−ヨードトルエン163.6g、炭酸カリ
ウム103.7g及び銅粉15gを仕込み、180〜2
05℃で9時間維持した。
【0044】その際、反応で生成する水は、分水器によ
り反応系外へ取り出した。
り反応系外へ取り出した。
【0045】(加水分解反応及び回収)反応終了後、内
容物を冷却してジメチルスルホキシド及び40%水酸化
カリウム水溶液各100mlを加え、70〜125℃迄
6時間かけて徐々に昇温した。
容物を冷却してジメチルスルホキシド及び40%水酸化
カリウム水溶液各100mlを加え、70〜125℃迄
6時間かけて徐々に昇温した。
【0046】反応終了後、内容物をトルエン500ml
に希釈・抽出し、不溶物を濾別して得られたトルエン層
を10%芒硝水、水の順に洗浄した。
に希釈・抽出し、不溶物を濾別して得られたトルエン層
を10%芒硝水、水の順に洗浄した。
【0047】最後に、減圧下でトルエンを留去して真空
蒸留により134−136℃/3Torrの留分を回収
して純度99.6%のN−(4−トリフルオロメトキシ
フェニル)−p−トルイジンの白色結晶87.5gを得
た(収率65.6%)。
蒸留により134−136℃/3Torrの留分を回収
して純度99.6%のN−(4−トリフルオロメトキシ
フェニル)−p−トルイジンの白色結晶87.5gを得
た(収率65.6%)。
【0048】融 点 43.7℃ 図1に、N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)
−p−トルイジンの赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤
法)を示した。
−p−トルイジンの赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤
法)を示した。
【0049】実施例2(化合物No.5の製造) (縮合反応)実施例1におけるp−ヨードトルエンに代
えて純度100%のp−ヨードアニソール175.6g
を使用し、180〜200℃で20時間維持する以外は
同様に行った。
えて純度100%のp−ヨードアニソール175.6g
を使用し、180〜200℃で20時間維持する以外は
同様に行った。
【0050】(加水分解反応及び回収)実施例1におけ
ると同様に加水分解反応及び処理後、最後に、減圧下で
トルエンを留去して真空蒸留により143℃/4Tor
rの留分を回収して純度99.4%のN−(4−トリフ
ルオロメトキシフェニル)−p−アニシジンの黄色液体
95.8gを得た(収率67.3%)。
ると同様に加水分解反応及び処理後、最後に、減圧下で
トルエンを留去して真空蒸留により143℃/4Tor
rの留分を回収して純度99.4%のN−(4−トリフ
ルオロメトキシフェニル)−p−アニシジンの黄色液体
95.8gを得た(収率67.3%)。
【0051】 図2に、N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−
p−アニシジンの赤外線吸収スペクトルを示した。
p−アニシジンの赤外線吸収スペクトルを示した。
【0052】実施例3(化合物No.13) (アセチル化反応)温度計、凝縮器及び撹拌機装着2,
000mlガラス製丸底フラスコに純度99.1%のp
−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)アニリン48
2.1g及び氷酢酸900mlを仕込み、内容物液温を
55℃迄で昇温後、無水酢酸260mlを1時間かけて
滴下し、次いで70℃で1時間維持した。
000mlガラス製丸底フラスコに純度99.1%のp
−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)アニリン48
2.1g及び氷酢酸900mlを仕込み、内容物液温を
55℃迄で昇温後、無水酢酸260mlを1時間かけて
滴下し、次いで70℃で1時間維持した。
【0053】反応終了後、冷却した内容物を水5,50
0mlに注ぎ、析出した結晶物を濾別後、減圧・乾燥し
て純度99.4%のp−(2,2,2−トリフルオロエ
トキシ)アセトアニリドの白色結晶517.9gを得た
(収率88.3%、融点139.2℃)。
0mlに注ぎ、析出した結晶物を濾別後、減圧・乾燥し
て純度99.4%のp−(2,2,2−トリフルオロエ
トキシ)アセトアニリドの白色結晶517.9gを得た
(収率88.3%、融点139.2℃)。
【0054】(縮合反応)温度計、分水器付凝縮器及び
撹拌機装着300mlガラス製丸底フラスコに純度9
9.4%のp−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
アセトアニリド82.1g、純度99.0%のヨードベ
ンゼン78.8g、炭酸カリウム36.4g及び銅粉
6.6gを仕込み、200℃で9時間維持した。その
際、反応で生成する水は、分水器により反応系外へ取り
出した。
撹拌機装着300mlガラス製丸底フラスコに純度9
9.4%のp−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
アセトアニリド82.1g、純度99.0%のヨードベ
ンゼン78.8g、炭酸カリウム36.4g及び銅粉
6.6gを仕込み、200℃で9時間維持した。その
際、反応で生成する水は、分水器により反応系外へ取り
出した。
【0055】(加水分解反応及び回収)反応終了後、内
容物を冷却してジメチルスルホキシド及び40%水酸化
カリウム水溶液各50mlを加え、70〜125℃迄6
時間かけて徐々に昇温した。
容物を冷却してジメチルスルホキシド及び40%水酸化
カリウム水溶液各50mlを加え、70〜125℃迄6
時間かけて徐々に昇温した。
【0056】反応終了後、内容物をトルエン150ml
に希釈・抽出し、不溶物を濾別して得られたトルエン層
を10%芒硝水、水の順に洗浄した。
に希釈・抽出し、不溶物を濾別して得られたトルエン層
を10%芒硝水、水の順に洗浄した。
【0057】次いで、減圧下でトルエンを留去し、沸点
約165℃/3Torr留分の純度99.7%のN−4
−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニルアニ
リンの白色結晶77.4gを得た(収率82.6%)。
約165℃/3Torr留分の純度99.7%のN−4
−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニルアニ
リンの白色結晶77.4gを得た(収率82.6%)。
【0058】融 点 53.6℃ 図3に、N−4−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)フェニルアニリンの赤外線吸収スペクトルを示し
た。
シ)フェニルアニリンの赤外線吸収スペクトルを示し
た。
【0059】実施例4(化合物No.14) (縮合反応)実施例3のヨードベンゼンに代えて、純度
99.7%のm−ヨードトルエン84.3gを使用し、
6時間反応させた以外は実施例3と同様に行った。
99.7%のm−ヨードトルエン84.3gを使用し、
6時間反応させた以外は実施例3と同様に行った。
【0060】(加水分解反応及び回収)反応終了後、加
水分解反応、トルエン抽出および濾別・洗浄は実施例3
と同様に行い、次いで、減圧下でトルエンを留去し、沸
点約175℃/3Torr留分の純度99.4%のN−
4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル−
m−トルイジンの白色結晶79.4gを得た(収率8
0.1%)。
水分解反応、トルエン抽出および濾別・洗浄は実施例3
と同様に行い、次いで、減圧下でトルエンを留去し、沸
点約175℃/3Torr留分の純度99.4%のN−
4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル−
m−トルイジンの白色結晶79.4gを得た(収率8
0.1%)。
【0061】融 点 44.4℃ 図4に、N−4−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)フェニル−m−トルイジンの赤外線吸収スペクトル
を示した。
シ)フェニル−m−トルイジンの赤外線吸収スペクトル
を示した。
【0062】実施例5(化合物No.15) (縮合反応)実施例3のヨードベンゼンに代えて、純度
99.8%のp−ヨードトルエン84.3gを使用し、
温度220℃で5時間反応させた以外は実施例3と同様
に行った。
99.8%のp−ヨードトルエン84.3gを使用し、
温度220℃で5時間反応させた以外は実施例3と同様
に行った。
【0063】(加水分解反応及び回収)反応終了後、加
水分解反応、トルエン抽出および濾別・洗浄は実施例3
と同様に行い、次いで、減圧下でトルエンを留去し、沸
点約200℃/10Torr留分の純度99.8%のN
−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル
−p−トルイジンの白色結晶83.8gを得た(収率8
5.0%)。
水分解反応、トルエン抽出および濾別・洗浄は実施例3
と同様に行い、次いで、減圧下でトルエンを留去し、沸
点約200℃/10Torr留分の純度99.8%のN
−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル
−p−トルイジンの白色結晶83.8gを得た(収率8
5.0%)。
【0064】融 点 76.1℃ 図5に、N−4−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)フェニル−p−トルイジンの赤外線吸収スペクトル
を示した。
シ)フェニル−p−トルイジンの赤外線吸収スペクトル
を示した。
【0065】実施例6(化合物No.20) (縮合反応)実施例3のヨードベンゼンに代えて、純度
99.5%のp−ヨードアニソール99.4gを使用
し、温度220℃で7時間反応させた以外は実施例3と
同様に行った。
99.5%のp−ヨードアニソール99.4gを使用
し、温度220℃で7時間反応させた以外は実施例3と
同様に行った。
【0066】(加水分解反応及び回収)反応終了後、加
水分解反応、トルエン抽出(トルエン200ml)およ
び濾別・洗浄は実施例3と同様に行い、次いで、減圧下
でトルエンを留去し、沸点約180℃/10Torr留
分の純度99.6%のN−4−(2,2,2−トリフル
オロエトキシ)フェニル−p−アニシジンの白色結晶7
7.0gを得た(収率73.7%)。
水分解反応、トルエン抽出(トルエン200ml)およ
び濾別・洗浄は実施例3と同様に行い、次いで、減圧下
でトルエンを留去し、沸点約180℃/10Torr留
分の純度99.6%のN−4−(2,2,2−トリフル
オロエトキシ)フェニル−p−アニシジンの白色結晶7
7.0gを得た(収率73.7%)。
【0067】融 点 62.8℃ 図6に、N−4−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)フェニル−p−アニシジンの赤外線吸収スペクトル
を示した。
シ)フェニル−p−アニシジンの赤外線吸収スペクトル
を示した。
【0068】実施例7(化合物No.23) (縮合反応)実施例3のヨードベンゼンに代えて、純度
99.4%の4−ヨードビフェニル91.3gを使用
し、温度210℃で10時間反応させた以外は実施例3
と同様に行った。
99.4%の4−ヨードビフェニル91.3gを使用
し、温度210℃で10時間反応させた以外は実施例3
と同様に行った。
【0069】(加水分解反応及び回収)反応終了後、加
水分解反応、トルエン抽出(トルエン500ml)およ
び濾別・洗浄は実施例3と同様に行い、次いで、減圧下
でトルエンを留去した濃縮液250mlをn−ヘキサン
900mlに注ぎ、析出した結晶物を濾別・乾燥して、
純度99.6%のN−4−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)フェニル−4−フェニルアニリンの白色結晶
83.0gを得た(収率68.8%)。
水分解反応、トルエン抽出(トルエン500ml)およ
び濾別・洗浄は実施例3と同様に行い、次いで、減圧下
でトルエンを留去した濃縮液250mlをn−ヘキサン
900mlに注ぎ、析出した結晶物を濾別・乾燥して、
純度99.6%のN−4−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)フェニル−4−フェニルアニリンの白色結晶
83.0gを得た(収率68.8%)。
【0070】融 点 117.0℃ 図7に、N−4−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)フェニル−4−フェニルアニリンの赤外線吸収スペ
クトルを示した。
シ)フェニル−4−フェニルアニリンの赤外線吸収スペ
クトルを示した。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、新規な化合物である第
二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミンおよび
その製造方法を提供できる。本発明の第二級フッ素化ア
ルコキシ基置換ジフェニルアミンは、特に、光導電性有
機材料として有用な第三級アミンへ誘導する中間体であ
る。
二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミンおよび
その製造方法を提供できる。本発明の第二級フッ素化ア
ルコキシ基置換ジフェニルアミンは、特に、光導電性有
機材料として有用な第三級アミンへ誘導する中間体であ
る。
図1〜7は、実施例1〜7で得られた第二級フッ素化ア
ルコキシ基置換ジフェニルアミンの赤外線吸収スペクト
ルを示したものである。各図面において、横軸は波数
(cm-1)を示し、縦軸は透過率(%)を示す。
ルコキシ基置換ジフェニルアミンの赤外線吸収スペクト
ルを示したものである。各図面において、横軸は波数
(cm-1)を示し、縦軸は透過率(%)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 杉田 恵雄 千葉県千葉市千城台東3丁目7番3号 (56)参考文献 特開 昭47−6261(JP,A) 特開 昭60−214763(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】 光導電性有機材料として用いられる第三
級アミンへ誘導する物質であって、 下記の一般式(1) 【化1】 (但し、式中、R1は炭素数が1〜3のフッ素化アルコ
キシ基を表し、R2は水素、炭素数が1〜3のアルキル
基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基、フッ素化アル
コキシ基及び炭素数が6〜20のアリール基よりなる群
から選ばれた少なくとも1種のものであることを表す)
で示される第二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニル
アミン。 - 【請求項2】 光導電性有機材料として用いられる第三
級アミンへ誘導するための第二級フッ素化アルコキシ基
置換ジフェニルアミンを製造するための方法であって、 下記の一般式(2) 【化2】 (但し、式中、R1は炭素数が1〜3のフッ素化アルコ
キシ基を表す)で示されるフッ素化アルコキシ基置換ア
ニリンを無水酢酸とのアセチル化反応によりアセトアニ
リド化合物を製造し、次いで、下記の一般式(3) 【化3】 (但し、式中、R2は水素、炭素数が1〜3のアルキル
基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基、フッ素化アル
コキシ基及び炭素数が6〜20のアリール基よりなる群
から選ばれた少なくとも1種のものであり、Xはヨウ素
又は臭素を表す)で示されるハロゲン化ベンセン化合物
とを銅系触媒及び塩基性化合物の存在下で縮合反応後、
アルカリ水溶液中で加水分解反応を行なうことを特徴と
する下記の一般式(1) 【化4】 (但し、式中、R1は炭素数が1〜3のフッ素化アルコ
キシ基を表し、R2は水素、炭素数が1〜3のアルキル
基、フッ素化アルキル基、アルコキシ基、フッ素化アル
コキシ基及び炭素数が6〜20のアリール基よりなる群
から選ばれた少なくとも1種のものであることを表す)
で示される第二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニル
アミンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3222746A JP2653577B2 (ja) | 1990-09-04 | 1991-09-03 | 第二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミン及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-234032 | 1990-09-04 | ||
JP23403290 | 1990-09-04 | ||
JP3222746A JP2653577B2 (ja) | 1990-09-04 | 1991-09-03 | 第二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミン及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059161A JPH059161A (ja) | 1993-01-19 |
JP2653577B2 true JP2653577B2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=26525056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3222746A Expired - Fee Related JP2653577B2 (ja) | 1990-09-04 | 1991-09-03 | 第二級フッ素化アルコキシ基置換ジフェニルアミン及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2653577B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4174391B2 (ja) * | 2002-08-30 | 2008-10-29 | キヤノン株式会社 | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60214763A (ja) * | 1984-04-06 | 1985-10-28 | Hodogaya Chem Co Ltd | ジフエニルアミン化合物の製造方法 |
-
1991
- 1991-09-03 JP JP3222746A patent/JP2653577B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH059161A (ja) | 1993-01-19 |
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