JP2652406B2 - ターボチャージャの制御方法 - Google Patents

ターボチャージャの制御方法

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JP2652406B2
JP2652406B2 JP63114100A JP11410088A JP2652406B2 JP 2652406 B2 JP2652406 B2 JP 2652406B2 JP 63114100 A JP63114100 A JP 63114100A JP 11410088 A JP11410088 A JP 11410088A JP 2652406 B2 JP2652406 B2 JP 2652406B2
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【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、機関の冷却水温、機関回転数および機関の
運転状態に応じた制御量に基づいて過給圧を制御するよ
うにしたターボチャージャの制御方法に関する。
(2)従来の技術 従来、かかる制御方法は、たとえば特開昭58−192942
号公報等により公知である。
(3)発明が解決しようとする課題 ところで、かかる制御では機関の始動時に過給圧を上
昇させると運転状態が不安定であるときに充填効率を上
昇させて異常燃焼の原因となるので、機関の始動時すな
わち冷機時には過給圧を低下させるようにしている。と
ころが、このような制御は機関が高回転数となったとき
には不適切となることがある。すなわち機関が冷機状態
であるかどうかを判定するための設定温度は暖機完了前
の温度に対して設定されるので、前記設定温度を超えた
ときに機関回転数が増大するのに応じて過給圧を増大す
ると、暖機途中で機関が高負荷となることがあり、機関
の耐久性上好ましくない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、
前記問題を解決して機関の耐久性向上に寄与し得るよう
にし、さらに機関始動時において低吸気温度に伴う充填
効率上昇に起因した異常燃焼をも効果的に防止できるよ
うにした、ターボチャージャの制御方法を提供すること
を目的とする。
B.発明の構成 (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために本発明方法は、機関の冷却
水温が冷却水温用設定温度未満であるか又は吸気温度が
吸気温度用設定温度未満であるときに過給圧を低下さ
せ、また前記冷却水温が冷却水温用設定温度以上となり
且つ前記吸気温度が吸気温度用設定温度以上となって
も、機関回転数が設定回転数を超えている場合には前記
過給圧低下を所定時間継続させることを特徴とする。
(2)作 用 上記方法によると、暖機運転時において、機関の冷却
水温が冷却水温用設定温度未満であるか又は吸気温度が
吸気温度用設定温度未満であるとき(即ち、始動初期で
機関の不安定な運転状態が続く場合や、低吸気温度に因
り吸気密度が上がって充填率が上昇するような場合)に
は、過給圧を低下させるようにしている。このため、前
記不安定な運転状態での異常燃焼を防止でき、その上、
前記充填効率上昇に起因した異常燃焼も防止できる。
また暖機運転時に前記冷却水温が冷却水温用設定温度
以上となり且つ前記吸気温度が吸気用設定温度以上とな
っても、機関回転数が設定機関を超えている場合には前
記過給圧低下を所定時間継続させるようにしている。こ
のため、暖機完了直前に至っても、機関回転数が高くて
過給圧増大に因り機関の耐久性低下や異常燃焼の可能性
のある運転状態では過給圧を低下させたままの状態を所
定時間燃焼させておくことができる。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する
と、先ず内燃機関の吸気系および排気系の全体概略構成
を示す第1図において、多気筒内燃機関の機関本体Eに
おける各気筒の吸気ポートには吸気マニホールド1が接
続され、この吸気マニホールド1はさらに吸気管2、ス
ロットルボディ3、インタクーラ4および可変容量ター
ボチャージャ5を介してエアクリーナ6に接続される。
また各気筒の排気ポートには排気マニホールド7が接続
され、この排気マニホールド7は可変容量ターボチャー
ジャ5を中間部に介設した排気管8を介して、三元触媒
を内蔵した触媒コンバータ9に接続される。また各気筒
の吸気ポートに向けて燃料をそれぞれ噴射するための燃
料噴射弁10が吸気マニホールド1の各吸気ポートに近接
した部分に取付けられる。
可変容量ターボチャージャ5には水ジャケット11が設
けられており、この水ジャケット11の入口とインターク
ーラ4の入口とは、吸入口をラジエータ12に接続した水
ポンプ13の吐出口に並列に接続され、水ポンプ13および
インタクーラ4の出口はラジエータ12に接続される。し
かもラジエータ12は、機関本体Eにおける冷却水用のラ
ジエータとは別に設けられるものである。
次に第2図、第3図および第4図を参照しながら可変
容量ターボチャージャ5の構成について説明すると、こ
のターボチャージャ5は、コンプレッサケーシング14
と、該コンプレッサケーシング14の背面と閉塞する背板
15と、主軸16を支承する軸受ケーシング17と、タービン
ケーシング18とを備える。
コンプレッサケーシング14および背板15間にはスクロ
ール通路19が画成され、コンプレッサケーシング14の中
央部には軸方向に延びる入口通路20が形成される。しか
もスクロール通路19の中央部であって入口通路20の内端
に位置する部分における主軸16の一端部にはコンプレッ
サホイル21が取付けられる。
コンプレッサケーシング14の背板15とは複数のボルト
22により締着されており、この背板15の中央部に軸受ケ
ーシング17が接続される。軸受ケーシング17には、相互
に間隔をあけて一対の軸受孔23,24が同軸に穿設されて
おり、これらの軸受孔23,24に挿通される主軸16と軸受
孔23,24との間にはラジアル軸受メタル25,26がそれぞれ
介装され、これにより主軸16が回転自在にして軸受ケー
シング17に支承される。また主軸16のコンプレッサホイ
ル21側に臨む段部16aと、コンプレッサホイル21との間
には、段部16a側から順にカラー27、スラスト軸受メタ
ル28およびブッシング29が介装されており、コンプレッ
サホイル21の外端に当接するナット30を主軸16の一端部
に螺合して締付けることにより、主軸16のスラスト方向
支持およびコンプレッサホイル21の主軸16への取付けが
行なわれる。
軸受ケーシング17の上部には、図示しない潤滑ポンプ
に接続される潤滑油導入孔32が設けられ、軸受ケーシン
グ17内にはラジアル軸受メタル25,26およびスラスト軸
受メタル28に潤滑油導入孔32から供給される潤滑油を導
くための潤滑油通路33が穿設される。また軸受ケーシン
グ17の下部には各潤滑部から流出する潤滑油を下方に排
出するための潤滑油排出口34が設けられており、この潤
滑油排出口34から排出される潤滑油は図示しないオイル
サンプに回収される。
ブッシング29は、背板15の中央部に穿設された透孔35
を貫通して配置されており、スラスト軸受メタル28から
流出する潤滑油がコンプレッサホイル21側に流れること
を防止するためにブッシング29の外面および透孔35の内
面間にはシールリング36が介装される。また背板15とス
ラスト軸受メタル28との間にはブッシング29を貫通させ
るガイド板37が挟持される。したがってスラスト軸受メ
タル28から流出した潤滑油はブッシング29から半径方向
外方に飛散してガイド板37で受止められる。しかもガイ
ド板37の下部は受止めた潤滑油を潤滑油排出口34に円滑
に案内すべく彎曲成形される。
軸受ケーシング17には、主軸16の周囲に水ジャケット
11が設けられるとともに、該水ジャケット11に水ポンプ
13(第1図参照)からの水を導くための水供給口38なら
びに水ジャケット11からの水をラジエータ12(第1図参
照)に導くための水排出口39が穿設される。しかも水ジ
ャケット11は、タービンケーシング18寄りの部分では主
軸16を囲む円環状に形成されるとともに潤滑油排出口34
の上方に対応する部分では主軸16の上方で下方に開いた
略U字状の横断面形状を有するように形成され、水供給
口38は水ジャケット11の下部に連通すべく軸受ケーシン
グ17に穿設され、水排出口39は水ジャケット11の上部に
連通すべく軸受ケーシング17に穿設される。
タービンケーシング18内には、スクロール通路41と、
該スクロール通路41に連通して接線方向に延びる入口通
路42と、スクロール通路41に連通して軸線方向に延びる
出口通路43とが設けられる。
軸受ケーシング17とタービンケーシング18とは、それ
らの間に背板44を挟持するようにして相互に結合され
る。すなわちタービンケーシング18には複数のスタッド
ボルト45が螺着されており、軸受ケーシング17に係合す
るリング部材46をスタッドボルト45に螺合するナット47
によって締付けることにより軸受ケーシング17とタービ
ンケーシング18とが相互に結合され、背板44の外周部に
設けられるフランジ部44aが軸受ケーシング17およびタ
ービンケーシング18間に挟持される。
背板44には固定ベーン部材48が固着されており、この
固定ベーン部材48によりスクロール通路41内が外周路41
aと流入路41bとに区画される。該固定ベーン部材48は、
出口通路43に同軸に嵌合する円筒部48aと、該円筒部48a
の中間部外面から半径方向外方に張出す円板部48bと、
該円板部48bの外周端から背板44側に向けて延びる複数
たとえば4つの固定ベーン49とから成り、主軸16の他端
部に設けらるタービンホイル50が該固定ベーン部材48内
に収納される。前記円筒部48は、その外面に嵌着された
シールリング51を介して出口通路43に嵌合され、固定ベ
ーン49がボルト52により背板44に結合される。
固定ベーン49は、周方向に等間隔をあけた位置でター
ビン部材48の外周部に設けられるものであり、各固定ベ
ーン49はそれぞれ円弧状に形成される。また各固定ベー
ン49間には、主軸16の軸線と平行にして背板44に回動自
在に枢着された回動軸53に一端を固着された可動ベーン
54がそれぞれ配置され、これらの可動ベーン54により各
固定ベーン49間の空隙の流通面積が調整される。
各可動ベーン54は、固定ベーン49と同等の曲率の円弧
状に形成されており、第3図の実線で示す全閉位置と、
鎖線で示す全閉位置との間で回動可能である。しかも各
回動軸53は、背板44および軸受ケーシング17間に配置さ
れるリンク機構55を介してアクチュエータ60に連結され
ており、そのアクチュエータ60の作動により各可動ベー
ン54が同期して開閉駆動される。
背板44および軸受ケーシング17間には、タービンホイ
ル50の背部に延びるシールド板56が挟持されており、こ
のシールド板56により流入路41bを流れる排ガスの熱が
軸受ケーシング17の内部に直接伝達されることが極力防
止される。また排ガスが軸受ケーシング17内に漏洩する
ことを防止するために、タービンケーシング18内に主軸
16を突出させるべく軸受ケーシング17に設けられた透孔
57に対応する部分で、主軸16にはラビリンス溝として機
能する複数の環状溝58が設けられる。
かかる可変容量ターボチャージャ5では、機関本体E
から排出される排ガスが、入口通路42から外周路41aに
流入し、可動ベーン54の回動量に応じた可動ベーン54お
よび固定ベーン49間の空隙の流通面積に応じた流速で排
ガスが流入路41b内に流入し、タービンホイル50を回転
駆動して出口通路43から排出される。この際、各可動ベ
ーン54および固定ベーン49間の空隙の流通面積が小さく
なるとタービンホイル50すなわち主軸16の回転速度が速
くなり、各可動ペーン54および固定ベーン49間の空隙の
流通面積が大きくなるとタービンホイル50すなわち主軸
16の回転速度が遅くなる。このタービンホイル50の回転
に応じてコンプレッサホイル21が回転し、エアクリーナ
6から入口通路20に導かれた空気が、コンプレッサホイ
ル21により圧縮されながらスクロール通路19を経てイン
タクーラ4に向けて供給されることになる。したがって
可動ベーン54をタービンケーシング18の半径方向最外方
に位置させて固定ベーン49の間の空隙流通面積を最小と
したときに過給圧が最大となり、可動ベーン54をタービ
ンケーシング18の半径方向最内方に位置させて固定ベー
ン49のとの間の空隙流通面積を最大としたときに過給圧
が最小となる。
この可動容量ターボチャージャ5における空気圧縮時
の温度上昇による軸受ケーシング17の温度上昇が水ジャ
ケット11への冷却水の供給により極力防止され、また吸
気温の上昇がインタクーラ4への冷却水の供給により防
止される。
再び第1図において、可変容量ターボチャージャ5の
可動ベーン54を駆動するためのアクチュエータ60は、ハ
ウジング61と、該ハウジング61内を第一圧力室62および
第2圧力室63に区画するダイヤフラム64と、第1圧力室
62を収縮する方向にダイヤフラム64を付勢すべくハウジ
ング61およびダイヤフラム64間に介装される戻しばね65
と、ダイヤフラム64の中央部に一端が連結されるととも
に第2圧力室62側でハウジング61を気密にかつ移動自在
に貫通してリンク機構55に他端が連結される駆動ロッド
66とを備える。しかも駆動ロッド66とリンク機構55と
は、ダイヤフラム64が第2圧力室63を収縮する方向に撓
んで駆動ロッド66が伸長作動したときに、各可動ベーン
54がタービンケーシング18半径方向内方に回動して各固
定ベーン49との間の空隙流通面積を増大するように連結
される。
第1圧力室62には、可変容量ターボチャージャ5およ
びインタクーラ4間の吸気路が過給圧P2を供給すべくレ
ギュレータ67、絞り68および電磁制御弁69を介して接続
されるとともに、エアクリーナ6および可変容量ターボ
チャージャ5間の吸気路が絞り75を介して接続される。
この電磁制御弁69はデューテイ制御されるものであり、
そのソレノイド70のデューテイ比が大となるのに応じて
第1圧力室62の圧力が増大、すなわち駆動ロッド66およ
びリンク機構55を介して可変ターボチャージャ5の可動
ベーン54が内方側に回動駆動される。また第2圧力室63
には、スロットルボディ3よりも下流側の吸気路が吸気
圧PBを供給すべく逆止弁71および電磁開閉弁72を介して
接続される。この電磁開閉弁72は、そのソレノイド73の
励磁に応じて開弁するものであり、該電磁開閉弁72の開
弁に応じて第2圧力室63に吸気圧PBが供給されると、ア
クチュエータ60は可変容量ターボチャージャ5の可動ベ
ーン54を内方側に駆動する。
電磁制御弁69のソレノイド70および電磁開閉弁72のソ
レノイド73の励磁および消磁は制御手段Cにより制御さ
れるものであり、該制御手段Cには、機関本体E内に設
けられた水ジャケット(図示せず)の冷却水温TWを検出
する水温検出器SWと、インタクーラ4よりも下流側の吸
気温度TAを検出する吸気温センサSAと、エアクリーナ6
および可変容量ターボチャージャ5間の吸気圧PAを検出
する吸気圧センサSPAと、可変容量ターボチャージャ5
およびインタクーラ4間の吸気路の過給圧P2を検出する
過給圧センサSP2と、スロットルボディ3よりも下流側
の吸気圧PBを検出する吸気圧センサSPBと、機関回転数N
Eを検出する回転数検出器SNと、スロットルボディ3に
おけるスロットル弁74の開度θTHを検出するスロットル
開度検出器STHと、車速Vを検出する車速検出器SVと、
自動変速機におけるシフト位置を検出するためのシフト
位置検出器SSとが接続される。而して制御手段Cは、そ
れらの入力信号すなわち水温TW、吸気温度TA、吸気圧
PA、過給圧P2、吸気圧PB、機関回転数NE、スロットル開
度θTH、車速Vおよび自動変速機のシフト位置信号に基
づいて前記ソレノイド70,73の励磁および消磁を制御す
る。
次に制御手段Cにおける制御手順を説明するが、先ず
電磁制御弁69におけるソレノイド70のデューティ制御に
ついて第5A図および第5B図のメインルーチンを参照しな
がら説明する。ただしこのメインルーチンでデューティ
DOUTは、その値が大きくなるにつれてソレノイド70のデ
ューティ比が小さくなるものであり、DOUT=0はデュー
ティ比100%すなわち可動ベーン54が最大限内方側に駆
動される状態に対応し、DOUT=100はデューティ比0%
すなわち可動ベーン54が最大限外方側に駆動される状態
に対応する。
第1ステップS1では始動モードであるか否か、すなわ
ち機関がクランク中であるか否かが判定され、始動モー
ドであるときには、第2ステップS2で機関の暖機状態完
了に対応して設定された時間tBTWC0(たとえば96秒)を
カウントするためのタイマtBTWCがリセットされ、また
次の第3ステップS3でフィードバック制御開始を遅延さ
せるためのタイマtFBDLYがリセットされた後、第4ステ
ップS4でデューティDOUTが0、すなわち電磁制御弁69を
全開にして可動ベーン54と固定ベーン49との間の空隙流
通面積が最大となるように設定される。これはクランキ
ング中には機関が不安定な状態にあり、かかる不安定状
態で燃焼室に過給圧を導入することは不安定を助長する
ものであるので、可動ベーン54と固定ベーン49との間の
空隙流通面積を最大にして過給圧が燃焼室に導入される
ことを回避するためである。またクランキング中は運転
者も給気の過給を要求することはなく、可動ベーン54と
固定ベーン49とを間の空隙流通面積を小さくする必要は
ない。次の第5ステップS5ではデューティDOUTが出力さ
れる。
前記タイマtFBDLYは第6図で示す手順に従って演算さ
れるものであり、過給圧P2の変化率ΔP2によって3つの
タイマtFDLY1,tFBDLY2,tFBDLY3のうちの1つが選択され
る。ここで前記変化率ΔP2は、今回の過給圧P2nと、6
回前の過給圧P2n-6との差(ΔP2=P2n-P2n−6)で求め
られる。すなわち第5A図および第5B図に示すメインルー
チンはTDC信号により更新されるが、TDC信号1回だけで
は過給圧P2の変化率が小さ過ぎるので、過給圧挙動すな
わち前記変化率ΔP2を正確に読込むために6回前の過給
圧P2n-6との差を求めるようにしたものである。また設
定低変化率ΔP2PTLおよび設定高変化率ΔP2PTHは機関回
転数NEに応じて予め定められているのものであり、ΔP2
≦ΔP2PTLのときにはtFBDLY1が設定され、ΔP2PTL<ΔP
2≦ΔP2PTHのときにはtFBDLY2が設定され、ΔP2PTH<Δ
P2のときにはtFBDLY3が設定される。しかもtFBDLY1<t
FBDLY2<tFBDLY3であり、過給圧変化率ΔP2が小さいと
きすなわち過給圧P2が緩やかに変化しているときには遅
延時間が小さく設定され、過給圧変化率ΔP2が大きいと
きすなわち過給圧P2が急激に変化しているときには遅延
時間が大きく設定される。これによりオープンループ制
御からフィードバック制御への移行時に過不足のない時
間tFBDLYが設定され、その移行時にハンチング現象が生
じることを充分に回避することが可能となる。
第1ステップS1で始動モードではないと判断されたと
きは、第6ステップS6で基本モードに入って第1回目の
TDC信号であるかどうかすなわち第1回目の処理サイク
ルであるかどうかが判定され、第1回目であるときには
第7ステップS7に進み、第2回目以降のときには第11ス
テップS11に進む。第7ステップS7では吸気温度TAが設
定低吸気温度TALたとえば−8℃を超える(TA>TAL)か
どうかが判断され、TA>TALのときには第8ステップS8
に、またTA≦TALのときには第10ステップS10に進む。第
8ステップS8では、冷却水温TWが設定低冷却水温TWL
とえば60℃を超える(TW>TWL)かどうか判断され、TW
>TWLであるときは第9ステップS9に、またTW≦TWLであ
るときには第10ステップS10に進む。
第9ステップS9では、機関の暖機が完了するまでの時
間をカウントするためのタイマtBTWCが暖機完了に対応
して設定される設定時間tBTWC0たとえば96秒よりも大き
な値FFに設定された後に第13ステップS13に進み、第10
ステップS10では前記タイマtTBTWCがリセットされた後
に、第3ステップS3に進む。
ここまでの処理手順を極めると次のようになる。すな
わち機関の始動時には1回のTDC信号毎に機関がクラン
キング中であるか否かが第1ステップS1で判断され、始
動モードであると判断されるときには第2ステップS2で
タイマtBTWCをリセットする。また基本モードに入って
最初のTDC信号に応じた処理時には、第7図および第8
ステップS7,S8を経過することによりTA>TALおよびTW
TWLの両方が成立したときには機関が暖機を完了した後
の運転継続中であると判断してタイマtBTWCをtBTWC0
上の時間FFに設定し、TA≦TAL、TW≦TWLの少なくとも一
方が成立したときにはタイマtBTWCをリセットして時間
カウントを開始する。したがって機関が暖機を完了した
と判断するための時間は、基本モードに入ってから開始
されることになる。
第11ステップS11では、吸気温度TAが設定低吸気温度T
AL未満(TA<TAL)かどうかが判断され、TA<TALのとき
には第2ステップS2に、またTA≧TALときには第12ステ
ップS12に進む。第12ステップS12では、冷却水温TWが設
定低冷却水温TWL未満(TW>TWL)かどうかを判断され、
TW>TWLであるときは第2ステップS2に、またTW≧TWL
あるときには第13ステップS13に進む。すなわち、第6
ステップS6で第2回目以降のサイクルであると判断され
たときには、第11図および第12ステップS11,S12で吸気
温度TAおよび冷却水温TWが設定値と比較され、その判定
結果に応じて第ステップS2あるいは第13ステップS13に
進む。
ここでTW<TWLおよびTA<TALが成立する場合として考
えられる機関の運転状態は、たとえば機関の始動初期あ
るいは外気温が極低温状態であるとき等であり、機関の
始動初期にはその運転状態が不安定な状態が続き、また
外気温が極低温であるときには吸気密度が上がるので充
填効率が上昇して異常燃焼の原因となる。このようなと
きに、過給圧を燃焼室に導入することは機関の不安定状
態や異常燃焼を助長することになる。また極低温時には
電磁制御弁69自体の作動不良を考えられ、制御手段Cに
よる指示通りに電磁制御弁69が挙動しないおそれがあ
る。そこで、TW<TWLおよびTA<TALの少なくとも一方が
成立するときには、第2および第3ステップS2,S3を経
過して第4ステップS4でDOUT=0とするものである。
第13ステップS13では、機関回転数NEが設定回転数NDO
たとえば5000rpmを超える(NE>NDO)かどうかが判断さ
れる。この第13ステップS13で、NE>NDOであるときには
第14ステップS14に進み、NE≦NDOであるときには第14ス
テップS14を迂回して第15ステップS15に進む。第14ステ
ップS14では、タイマtBTWCが設定時間tBTWCOを超える
(tBTWC>tBTWCO)かどうか、すなわち機関が暖機を完
了したと判断し得る時間を経過したかどうかが判断され
る。この第14ステップS14において、tBTWC>tBTWCOであ
ると判断されたときには第15ステップS15に進み、tBTWC
≦tBTWCOであると判断されたときには第3ステップS3に
進む。
したがって機関の冷却水温TWが設定温度すなわち設定
低冷却水温TWL未満のときにはデューティDOUTを0とし
て過給圧P2を低下させるとともに、冷却水温TWが前記設
定水温TWLを超えても機関回転数NEが設定回転数NDOを越
えるときには、機関の暖機が完了したと判断し得る時間
として設定された時間TBTWCOが経過するまでは、DOUT
0としたままであるので、暖機途中で機関回転数NEが上
昇したときに過給圧P2が増大することはない。
第15ステップS15では吸気温度TAが設定高吸気温度TAH
たとえば100℃を超える(TA>TAH)かどうか判断され、
TA>TAHであるときには第3ステップS3に、またTA≦TAH
であときには第16ステップS16に進む。次の第16ステッ
プS16では冷却水温TWが設定高冷却水温TWHたとえば120
℃を超える(TW>TWH)かどうかが判断され、TW>TWH
あるときには第3ステップS3に、またTW≦TWHであると
きには第17ステップS17に進む。ここでTA>TAHおよびTW
>TWHが成立する場合として考えられるのは、たとえば
機関が高負荷運転を続行している場合、外気温が極高温
の場合および機関本体Eの冷却水系に異常が発生してい
る場合等である。これら全ての状態では吸気密度が低下
すなわち充填効率が下降し、これが未燃焼等の異常燃焼
の原因となる。このように機関が不安定で状態あるとき
に過給圧を燃焼室に導入することは前記不安定状態を助
長。することになるので、第4ステップS4でデューティ
DOUT=0とするものである また極高温時にはソレノイド70のインダクタンス特性
が変化し易く、通常状態での設定挙動と異なる挙動をす
るおそれがあり、そのようなことを回避する点からも第
3ステップS3を経過して第4ステップS4に進ませるもの
である。
第17ステップS17では、過給圧P7が第2図で示すよう
に予め設定されている高過給圧判定ガード値P2HGを超え
るかどうかが判定され、P2>P2HGであるときには第3ス
テップS3に進み、P2≦P2HGであるときには第18ステップ
S18に進む。ここで高過給圧判定ガード値P2HGは、機関
回転数NEに応じて変化するものであり、機関回転数NE
対応したノック限界値以下で最高出力から得られるよう
に設定されたものである。その限界低回転数域では低速
変速段で伝動材にかかるトルクが正、限界高回転域では
機関本体Eの耐久性が正となり、それぞれ中回転数域よ
り低いP2GHが設定されている。この高過給圧判定ガード
値P2GHを超える過給圧P2が検出されたときには、第3ス
テップS3を経た第4ステップS4で制御弁69におけるソレ
ノイド70のデューティ比を100%として過給圧P2の低下
が図られるとともに、燃料噴射がカットされる。
第18図ステップS18では基本過給圧制御量としての基
本デューティDMが検索される。この基本デューティD
Mは、機関回転数NEとスロットル開度θTHとに応じて予
め設定されており、その設定テーブルから基本デューテ
ィDMが検索される。このように基本過給圧制御量として
の基本デューティDMを機関回転数NEとスロットル開度θ
THとで定まるマップにより検索することで、機関の各運
転状態を的確に判断することができる。これは機関回転
数NE単独あるいはスロットル開度θTH単独では減速時や
過渡運転状態を的確には判断し得ないためである。なお
スロットル開度θTHを期間の負荷状態を示すパラメータ
の代表として採用しているが、吸気圧PBや燃料噴射量に
代替しても同等の効果が得られるものである。
次の第19ステップS19では、自動変速機のシフト位置
が第1速位置にあるかどうかが判定され、第1速位置に
あるときには第20ステップS20に進み、第1速位置以外
のシフト位置にあるときには第21ステップS21に進む。
第20ステップS20では、第8図で示すサブルーチンに
従って基本デューティDMの減算が行なわれる。すなわち
機関回転数NEおよび吸気圧PBで定まる運転状態に応じて
減量が必要である判別ゾーンが第9図の斜線で示すよう
に予め設定されており、この判別ゾーン内にあるか、判
別ゾーン外にあるかに応じて基本デューティDMの減算を
行なうかどうかが判定される。ところで第9図では機関
回転数NEおよび吸気圧PBにより機関のトルク変化を見て
おり、判別ゾーンの境界線は第1速位置でのギヤ軸の許
容トルク量を示すものである。すなわち第1速位置でギ
ヤ軸にかかる力が過負荷にならないように、第9図で示
すように各運転域での判別を機関回転数NEおよび吸気圧
PBで的確に判断している。判別ゾーン外にあるときには
基本デューティDMをそのままにして第22ステップS22に
進むが、判別ゾーン内にあるときには、フラグFが0で
あるかどうかすなわちフィードバック制御状態にあるか
どうかが判断された後、オープン制御状態にあるときに
はDM=DM−DFなる減算が行なわれ、フィードバック制御
状態にあるときにはP2REF=P2REF−ΔP2REFEなる減算が
行なわれている。ここで、DFは予め設定された減算値で
ある。またP2REFはフィードバック制御状態であるとき
に用いる目標過給圧、ΔP2RFEは予め設定された減算値
であるが、後述のフィードバック制御の個所で詳述す
る。
第21ステップS21では、第10図で示すサーブルーチン
に従って基本デューティDMの減算が行なわれる。すなわ
ちスットル開度θTHOSを超え、機関回転数NEが設定回転
数NEOSを超え、吸気圧PBが設定吸気圧PBOSを超え、前回
の機関回転数NEの変化率ΔNEが正、今回の機関回転数NE
の変化率ΔNEが負であるときには、オープン制御状態に
あるときにDM=DM−DOSなる減算が行なわれ、フイード
バック制御状態にあるときにP2REF=P2REF−ΔP2REFOS
なる減算が行なわれ、それ以外のときには基本デューテ
ィDMをそのままにして第22ステップS22に進む。ここでD
OS,ΔP2REFOSは予め設定された減算値である。
第22ステップS22では、デューティ用補正係数
KMODij、デューティ用大気圧補正係数KPA係数KMODij
デューティ用大気圧補正係数KPATC(0.8〜1.0)および
デューティ用吸気温補正係数KTATC(0.8〜1.3)をそれ
ぞれ検索する。デューティ用補正係数KMODijは、機関回
転数NEと吸気温度TAとで定まるマップで検索されるもの
であり、後述のように最適過給圧P2が所定偏差内に収ま
ったときに学習され、その学習により随時更新される。
ここで該補正係数KMODijの初期値は1である。またデュ
ーティ用大気圧補正係数KPATCは吸気圧PAに対応して決
定され、さらにデューティ用吸気温補正係数KTATCは吸
気温度TAに対応して決定される。
第23ステップS23では、第11図で示すサブルーチンに
従って補正係数KDOWNが検索される。このサブルーチン
は第5A図および第5B図のメインルーチンにTDC信号1回
毎の割り込むものであり、デューティDOUTが0であると
きに、タイマtDOWNがリセットされ、デューティDOUT
0ではなくなってから最初のTDC信号に応じて補正係数K
DOWNを初期値たとえば0.5に設定し、前記タイマtDOWN
とえば5秒が経過してからはTDC信号1回毎に、加算値
ΔKDOWNたとえば0.1を加算して補正係数KDOWNを得ると
ともに、その補正係数KDOWNを得るとともに、その補正
係数が1.0を超えてからは1.0に定めるようにしている。
このように定められる補正係数KDOWNは、後述のデュ
ーティDOUTの補正式で用いられ、機関が特定運転域すな
わち吸気温度TAが異常に高温であるいは低温であった
り、冷却水温TWが異常に高温あるいは低温であったり、
過給圧P2が異常に高圧であったりする特定運転域でデュ
ーティDOUTを強制的に0とした状態が解除されたとき
に、デェーティDOUTの安定制御に寄与するものである。
すなわち、DOUT=0となっていた特定運転状態から通常
の運転状態に復帰したときに、デューティDOUTを直ちに
通常の値に復帰させると、特定運転域と通常運転域との
境界線上での不規則制御が生じるので、そのような不規
則制御を回避すべく、通常運転域に復帰してからたとえ
ば5秒経過した後にたとえば0.1ずづ補正係数KDOWCを増
加するようにしてデューティDOUTを徐々に通常制御に復
帰させるようにしている。
次の第24ステップS24では、スロットル開度θTHが予
め設定されているスロットル開度θTHFBを越えるかどう
か判定される。この設定スロットル開度θTHFBはオープ
ンループ制御からフィードバック制御に移行させるかど
うかを判断するために設定されたものである。このよう
に判断パラメータとしてスロットル開度θTHを採用する
ことで、運転者が加速すなわち過給ゾーンを要求してい
るかどうかを的確に判別することができる。θTH≦θ
THFBであるときすなわちオープンループ制御を継続する
ときには、第25ステップS25で、第6図で示した遅延タ
イマtFBDLYをリセットし、さらに第26ステップS26に進
む。
第26ステップS26では設定減算デューティDTおよび設
定加算デューティDTRBが検索される。設定減算デューテ
ィDTは過給圧P2の変化率ΔP2に応じるものであり、第12
図のサブルーチンに従って決定される。すなわちスロッ
トル開度θTHが設定スロットル開度θTHFBよりも大きい
ときには第13図(a)、(b)、(c)で示すように過
給圧P2の変化率ΔP2および機関回転数NEによって設定さ
れた設定減算デューティDTが選択され、θTH≦θTHFB
あるときにはDT=0とされる。
第13図(a)は機関回転数NEが予め設定されている第
1切換回転数NEB1(たとえば3000rpm)以下であるとき
の設定減算デューティDTを示し、第13図(b)は機関回
転数NEが第1切換回転数NFB1を超えて第2切換回転数N
FB2(たとえば4500rpm)以下であるときの設定減算デュ
ーティDTを示し、第13図(c)は機関回転数NEが第2切
換回転数NFB2を超えるときの設定減算デューティDTを示
すものである。ここで設定減算デューティDTは、後述の
第21図に示す通り目標過給圧P2REFよりも低い設定値P
2STを実際の過給圧P2が超えたときから出力されるもの
で、過給圧P2の立上がり時のオーバーシュートを防止す
るためのものである。しかもDTを、第13図および上述の
ようい、機関回転数NEおよび過給圧変化率ΔP2に応じて
持替えているが、これは設定値P2STに到達する際の機関
回転数NEにより、また過給圧変化率ΔP2によりオーバー
シュート量に違いがあるため、上記持替えによって各運
転域におけるデューティ制御を最適にすることを目的と
するものである。ここではΔP2が大きい程、またNEが大
きい程、DTは大きく設定される。
さらに設定加算デューティDTRBHA第14図で示すサブル
ーチンに従って決定される。すなわちオープンループ制
御であってしかも過給圧P2の変化率ΔP2が負の状態であ
るときには第15図(a)、(b)、(c)で示すように
−ΔP2および機関回転数NEによって設定されている設定
加算デューティDTRBが選択され、さらに設定減算デュー
ティDTが0とされる。またフィードバック制御状態であ
ってΔP2が正であるときには設定加算デューティDTRB
0とされる。この設定加算デューティDTRBも上述の設定
減算デューティDTと同様に、機関回転数NEおよび負の過
給圧変化率−ΔP2に応じて第15図に示す通り持替えられ
るものであり、NEが大きい程、−ΔP2が大きい程DTRB
大きくなるように設定され、これにより各運転域におい
てハンチングの少ない安定した過給圧P2が得られるよう
なデューティ制御が可能となる。すなわち過給圧P2が設
定圧P2STを超えてからはオーバーシュート防止用の設定
減算デューティDTの反動として発生するハンチングを防
止すべく設定加算デューティDTRBを加算することにより
各運転域で安定した過給圧制御を可能するものである。
このように補正係数KMODij,KPATC,KTATC、KDOWN、設
定減算デューティDTおよび設定加算デューティDTRMが決
定された後には第27のステップS27に進み、この第27ス
テップS27ではデューティDOUTが次式により補正され
る。
DOUT=KTATC×KPATC×KMODij×KDOWN ×(DM+DTRB+DT) したがって第5ステップS5から出力される出力デュー
ティDOUTは、上述の内容および外的要因を加味した機関
の運転状態を総合的に勘案した設定となっている。さら
に第28ステップS28では、オープンループ制御てあるこ
とを示すべくフラズFを1とする。
次の第29ステップS29および第30ステップS30では、機
関の運転状態が第2速ホールドで走行可能な領域にある
かどうかが判断される。すなわち、第29ステップS29で
は機関回転数NEが第1設定回転数NSEC1たとえば4500rpm
以上で第2設定回転数NSEC2たとえば6000rpm以下(N
SEC1≦NE≦NSEC2)にあるかどうかが判断され、第30ス
テップS30では車速Vが第1設定車速VSEC1たとえば70km
/h以上であって第2設定車速VSEC2以下(VSEC1≦V≦V
SEC2)にあるかどうかが判断される。これらの条件は、
機関の運転状態が第2速ホールドで走行可能な領域にあ
るかどうかを判断するためのものであり、両条件を満足
するときには第31ステップS31でデューティDOUTを0と
して第32ステップS32に進む。これにより過給圧P2を低
下させて第2速位置でのギヤ軸にかかる力が過負荷にな
ることを防止する。
また第29および第30ステップS29,S30で、NE<NSEC1
NSEC2<NE、V<VSEC1、VSEC2<Vであったときには、
第32ステップS32に進む。
第32ステップS32では、自動変速機のシフト位置が第
1速位置にあるかどうかが判断され、第1速位置にある
ときには第33ステップS33に進み、第1速位置以外のシ
フト位置にあるときには、第37ステップS37でタイマt
KDFをリセットした後、第38ステップS38に進む。
第33ステップS33では、前回が第1速位置にあったか
どうかが判断され、第1速位置であったときには第34ス
テップS34に進む。この第34ステップS34ではタイマtKDF
が設定時間tKDF0たとえば5秒を経過しているかどうか
が判断され、tKDF<tKDF0のときには第38ステップS38に
進み、tKDF≦tKDF0のときには第36ステップS36に進む。
第33ステップS33で、前回が第1速位置以外のシフト
位置にあったと判断されたときには、第35ステップS35
でタイマtTFBDLYをリセットした後、第36ステップS36で
デューティDOUTを0として第38ステップS38に進む。
このような第32ステップS32〜第37ステップS37の処理
は、キックダウン対策のためのものであり、シフト位置
が第1速位置以外から第1速位置にキックダウン したとき、ならびにそのキックダウン時から所定時間た
とえば5秒が経過するまでは、デューティDOUTとし
て第1速ギヤ軸に過負荷がかかることを防止する。
次の第38ステップS38ではデューティDOUTがリミット
値を超えていないかどうかをチエックする。すなわち機
関回転数NEに応じてデューティDOUTのリミット値が予め
設営されており、そのリミット値から外れるかどうかを
チェックし、リミット値から外れていないときに、第5
ステップS5でデューティDOUTが出力される。
第24ステップS24でθTH>θTHFBであると判断された
ときには、第39ステップS39に進む。この第39ステップS
39では、前回のフラグFが1であるかどうか、すなわち
前回がオープンループ制御状態であったかどうかが判定
され、F=1のときには第40ステップS40で過給圧P2
オープンループにおけるデューティ制御開始判別過給圧
P2STを超えるかどうかが判定される。このデューティ制
御開始判別過給圧P2STはP2ST=P2REF−ΔP2STにより得
られるものであり、ΔP2STは第16図(a)、(b)、
(c)で示すように機関回転数NEに応じて設定されてい
る。ここでΔP2STは、上述のDT,DTRBと同様に、最適な
デューティ制御をすべく機関開演数NEおよび過給圧変化
率ΔP2に応じて持替えられるものであり、機関回転数NE
が大きくなる程、また過給圧変化率ΔP2が大きくなる程
大きくなるように設定される。
第40ステップS40でP2>P2STであるときには第41ステ
ップS41で過給圧P2がフィードバック制御開始判別過給
圧P2FBを超えるかどうかが判定される。このフィードバ
ック制御開始判別過給圧P2FBは、P2FB=P2REF−ΔP2FB
により得られるものであり、ΔP2FBは第17図(a)、
(b)、(c)で示すように機関回転数NEに応じて設定
されている。このフィードバック制御開始判別過給圧P
2FBも、前記ΔP2ST,DT,DTRBと同様に、最適なデューテ
ィ制御をすべく機関回転数NEおよび過給圧変化率ΔP2
応じて持替えられるものであり、機関回転数NEが大きく
なる程、また過給圧変化率ΔP2が大きくなる程大きくな
るように設定される。この第41ステップS41でP2>P2FB
であるときには第42ステップS42に進む。
第42ステップS42では遅延タイマtFBDLYが経過してい
るかどうかが判定され、経過しているときには第43ステ
ップ43に進む。また第39ステップS39でF=0であった
ときには第40〜42ステップS40〜42を迂回して第43ステ
ップS43に進み、第41ステップS41でP2≦P2STであるとき
には第44ステップS44に、第41ステップS41でP2≦P2FB
あるときには第25ステップS25に、第42ステップS42で遅
延タイマtFBDLYが経過していないときには第26ステップ
S26にそれぞれ進む。
第44ステップS44では、第18図で示すように機関回転
数NEに応じて予め設定されている設定デューティDSCRB
が検索され、次の第45ステップS45では、次式に従って
デューティDOUTが演算される。
DOUT=DSCRB×KTATC×KPATC さらに第46ステップS46ではタイマtFBDLYがリセット
され、その後、第38ステップS38に進む。
このような第44〜第46ステップS46は、過給圧P2がP
2REFに達する迄の運転域での安定した過給圧制御を得よ
うとするものであり、機関回転数NEに応じて予め設定し
ているデューティDSCRBを基準にして出力デューティD
OUTを定めることにより、過給圧P2の変化率ΔP2にかか
わらず、オーバーシュートが生じることを防止すること
ができる。
第43ステップS43では、過給圧変化率ΔP2の絶対値が
フィードバック制御判定過給差圧Gdp2を超えるかどうか
が判断される。このフィードバック制御判定過給差圧G
dp2はたとえば30mmHgに設定されており、ΔP2の絶対値
がフィードバック制御判定過給差圧Gdp2を超えるときに
は第26ステップS26に戻り、ΔP2の絶対値がフィードバ
ック制御判定過給差圧Gdp2以下であるときには第47ステ
ップS47に進む。ここで|ΔP2|>Gdp2であるときにフィ
ードバック制御を開始するとハンチングを生じる原因と
なるので、第26ステップS26に戻ってオープンループ制
御を行なうのであるが、上述の通りオープンループ制御
においてDT,DTRBによる補正を行なってハンチングおよ
びオーバーシュートを防止するようにしているので、第
47ステップS47はフェールセーフ機能を果たすことが主
眼となる。
第47ステップS47からはフィードバック制御が開始さ
れるものであり、先ず第47ステップS47で機関回転数NE
および吸気温度TAにより読め設定されている目標過給圧
P2REFが検索される。ここでフィードバック制御は、先
ず第24ステップS24においてθTH>θTHFBを満足するこ
とが前提となっており、この前提条件下で機関の運転状
態を的確に判断し得るパラメータとして機関回転数NE
よび吸気温度TAにより定まる目標過給圧P2REFが検索さ
れるものである。θTH>θTHFBつまり機関の中、高負荷
状態では機関回転数NEおよびスロットル開度θTHはほぼ
同一の挙動を示すものであり、NEは機関の運転状態を示
す有効なパラメータとなるものである。また吸気温度TA
は、第1図に示した通りインタクーラの下流側の吸気温
度であり燃焼室に導入される吸気状態を的確に示すパラ
メータとなる。したがって機関回転数NEおよび吸気温度
TAで定まるマップにより目標過給圧P2REFを決定するこ
とで、機関の運転状態に即応した値を設定し得ることに
なる。
次の第48ステップS48では自動変速機のシフト位置が
第1速位置であるか否かが判定される。第1速位置であ
るときには、第49ステップS49において前述の第8図で
示したサブルーチンに従って運転状態が判別ゾーン(第
9図の斜線部)にあるときにP2REF=P2REF−ΔP2REFF
る演算が行なわれ、第51ステップS51に進む。このΔP
2REFFはシフト位置が第1速位置にあるときに対応して
設定される減算値である。また第48ステップS48でシフ
ト位置が第1速位置以外の位置にあると判定されたとき
には、第50ステップS32において前述の第10図で示した
サブルーチンに従ってP2REF=P2REF−P2REFOSとなる演
算が行なわれ、第51ステップS51に進む。しかもΔP2
REFOSはシフト位置が第1速位置以外の状態にあるとき
に対応して設定される減算値である。
第51ステップS51では吸気圧PAに応じて予め設定され
ている過給圧用大気圧補正係数KPAP2が決定され、さら
に第52ステップS52で次の演算が行なわれる。
P2REF=P2REF×KPAP2×KREFTB 上記式でKREFTBは機関のノック状態に対応した補正係
数である。
第53ステップS53では、目標過給圧P2REFと今回の過給
との偏差の絶対値が設定値GP2以上であるかどうか
が判定される。該設定値GP2はフィードバック制御時の
不感帯定義圧であり、たとえば20mmHg程度に設定され
る。目標過給圧P2REFと実際の過給圧P2との偏差の絶対
値が前記設定値GP2以上であるときには、第54ステップS
54に進み、設定値GP2未満であるときには第61ステップS
61に進む。
第54ステップS54では、デューティの比例制御項DP
次式により演算される。
DP=KP×(P2REF−P2) 上記式においてKPは比例制御項に係るフィードバック
係数であり、第19図に示すサブルーチンに従って求めら
れる。この第19図において、機関回転数NEが第1切換回
転数NFB1以下であるときにはKP1が得られるとともに後
述の積分制御項に係るフィードバック係数KI1が得ら
れ、機関回転数NEが第1切換回転数NFB1を超えて第2切
換回転数NFB2以下であるときには、KP2,KI2が得られ、
さらに機関回転数NEが第2切換回転数NFB2を超えるとK
P3,KI3が得られる。
第55ステップS55では機関回転数NEおよび吸気温度TA
に応じた補正係数KMODijが検索され、第56ステップS56
では、前回のフラグFが1であるかどうかすなわち初め
てのフィードバック制御状態であるかどうかが判定さ
れ、F=1であったときには第57ステップS57で前回の
積分制御項DI(n-1)が次式に従って演算される。
DI(n-1)=KTATC×KPATC×DM×(KMODij−1) この演算終了後には第58ステップS58に進むが、第56
ステップS56でF=0であったときには第57ステップS57
を迂回して第58ステップS58に進む。
第58ステップS58では、今回の積分制御項DInが次式に
従って演算される。
DIn=DI(n-1)+KI+(P2REF−P2) その後、第59ステップS59でデューティDOUTが演算さ
れる。すなわち、 DOUT=KTATC×KPATC×KDOWU×DM+DP+DIn なる演算が行なわれ、第60ステップS60でフラグF=0
とした後に第38ステップS38に進む。
さらに第53ステップS53で目標過給圧P2REFと実際の過
給圧P2との偏差の絶対値が設定値GP2未満であるときに
は第61ステップS61でDP=0、DIn=DI(n-1)とされる。
次いで第62ステップS62ないし第66ステップS66では、大
気圧PAが設定圧PAMODたとえば650mmHgを超えるかどう
か、水温TWが或る一定範囲すなわちTWMODLを超えてT
WMODN未満にあるかどうか、リタード量TZRETが0かどう
かすなわちノック状態から外れているかどうか、シフト
位置が第1速位置以外であるかどうか、KREFTBが1.0以
下であるかどうかが判定され、それらの条件を全て満た
したときには第67ステップS67に進み、それらの条件か
ら1つでも外れたときには第59ステップS59に進む。
第67ステップS67では、デューティ用補正係数KMODij
の学習のための係数KRが次式に従って演算される。
KR=(KTATC×DM+DIn)÷(KTATC×DM) 次いで第68ステップS68では、補正係数KMODijの検索
および学習を行なうべく、 なる演算が行なわれ、さらに第69ステップS69では第68
ステップS68で得られたKMODijのリミットチェックが行
なわれた後、第70ステップS70で補正係数KMODijがバッ
クアップRAMに格納されて、次いで第59ステップS59に進
む。
このような第64〜第70ステップS64〜S70は過給圧P2
不感帯域GP2で安定的にフィードバック制御されている
ときに学習制御した結果を補正係数KMODijとして格納す
る際に、特殊な運転状態のときには前記補正係数KMODij
の格納を禁止して、運転状態に悪影響を及ぶことを回避
するものである。
上述のような電磁制御弁69におけるソレノイド70のデ
ューティ制御によると、自動変速機のシフト位置が第1
速位置にあるときには、オープンループ制御状態であれ
ば、第20ステップS20において機関の運転状態が第9図
の判別ゾーンにあるときに基本デューティDMがDFだけ減
算され、フィードバック制御状態では第49ステップS49
において前記判別ゾーンにあるときに目標過給圧P2REF
がΔP2REFだけ減算される。したがってシフト位置が第
1速位置であるときの急発進、過負荷等による自動変速
機への過負荷を基本デューティDMの減少に伴う過給圧の
減少により防止することができる。また第1速位置のま
まオープンループ制御からフィードバック制御に移行し
ても目標過給圧P2REFが減算されているので、移行時に
ハンチングが生じることを防止することができる。
また第20図の下方に示すようなシフトチェンジを行っ
た場合を想定する。この場合、シフトチェンジ時には、
機関回転数NEが上昇するのに対して、制御手段Cによる
アクチュエータ60の作動にはタイムラグがある。そのた
め、過給圧P2は機関回転数NEに対応せず、オーバーシュ
ートが生じて過給圧P2が第20図の破線で示すように特に
中、高速域からの加速直後のシフトチェンジ時に限界値
を超えてしまうおそれがある。しかるに、第21ステップ
S21および第50ステップS50において、第10図で示すよう
にサブルーチンに従ってデューティDMおよび目標過給圧
P2REFの減算が行なわれる。すなわち、シフトチェンジ
時には、スロットル開度θTHが所定値θTHOSを超え、機
関回転数NEが所定値NEOSを超え、吸気圧PBが所定値PBOS
を超えたとき、すなわち中、高速域での過給圧P2の変化
率ΔP2に応じて、オープンループ制御では基本デューテ
ィDMがDOSだけ減算され、フィードバック制御では目標
過給圧P2REFがΔP2REFOSだけ減算される。これにより第
20図の実線で示すようにシフトチェンジ時のオーバーシ
ュートを大幅に減少し、ハンチング現象が生じるのを回
避することができ、安定的な過給圧制御が可能となる。
さらにオープンループ制御からフィードバック制御に
移行する際には、第21図で示すように過給圧P2の落ち込
みをカバーして、速やかにフィードバック制御に移行す
ることができる。すなわち運転開始時にはデューティD
OUTが100すなわちデューティ比が0%となっており、ス
ロットル開度θTHが設定スロットル開度θTHFB未満であ
るオープンループ制御時には、第26ステップS26におけ
る第14図のサブルーチンに従ってDT=0とされる。そし
てθTH>θTHTBとなったときにオープンループ制御から
フィードバック制御側に移行し始めるが、過給圧P2がP
2STを超えたときにθTH>θTHFBであるときにはDM=DM
−DTとしてオーバーシュートを防止する。
ところが上述のようにDTだけ減算すると、その反動で
過給圧P2が第21図の破線で示すように落ち込むことがあ
る。しかるにΔP2≦0であればDT=0とし、DTRBだけ加
算するようにしたので、過給圧P2の落ち込みをカバーし
てフィードバック制御に速やかに移行することができ、
ハンチング現象のない過給圧制御の拡大が可能となる。
上述の電磁制御弁69におけるソレノイド70のデューテ
ィ制御は、電磁開閉弁72が閉弁している状態で行なわれ
るものであり、この電磁開閉弁72が開弁すると、アクチ
ュエータ60における第2圧力室63に吸気圧PBが供給され
て、アクチュエータ60は可変容量ターボチャージャ5に
おける可動ベーン54が固定ベーン49との間の空隙流通面
積を大とする方向に作動する。このように、第5A図およ
び第5B図のメインルーチンに基づいてアクチュエータ60
の第1圧力室62へ過給圧P2導入用電磁制御弁69の作動を
制御する他に、アクチュエータ60の第2圧力室63に電磁
開閉弁72を介して吸気圧PBを導入すると、より精密な制
御が可能となる。これは過給圧P2を可変容量ターボチャ
ージャ5およびインタクーラ4間で検出しているのでス
ロットル弁74の微小な作動を感知し得ないのに対し、吸
気圧PBはスロットル弁74よりも下流側から導出されるの
でスロットル弁74の微小な作動を検知可能であるからで
ある。すなわちターボチャージャ5の動きを確実に検知
する過給圧センサSP2と、スロットル弁74の動きを確実
に検知する吸気圧センサSPBとの両方にてターボチャー
ジャ5を含む吸気系全体の作動をより正確に反映するこ
とが可能となる。
また可動ベーン54を作動させて容量を変化させるよう
にした可変容量ターボチャージャの他に、本発明は、ウ
ェストゲート方式および過給圧リリーフ方式の可変容量
ターボチャージャにも適用可能である。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、暖機運転時において、
機関の冷却水温が冷却水温設定温度未満であるか又は吸
気温度が吸気温度用設定温度未満であるときに過給圧を
低下させるようにしたので、始動初期で機関の不安定な
運転状態が続く場合や、低吸気温度に因り吸気密度が上
がって充填効率が上昇するような場合には、過給圧が低
減されることで、前記不安定な運転状態での異常燃焼を
防止できるばかりか、前記充填効率上昇に機した異常燃
焼をも効果的に防止できる。
また前記冷却水温が冷却水温用設定温度以上となり且
つ前記吸気温度が吸気温度用設定温度以上となっても、
機関回転数が設定回転数を超えている場合には前記過給
圧低下を所定時間継続させるようにしているので、暖機
完了直前に至っても、機関回転数が高くて過給圧増大に
因り機関の耐久性低下や異常燃焼の可能性のある運転状
態では過給圧の低減を継続させておくことができ、従っ
て機関の耐久性向上に寄与することができ、また暖機完
了前後における低・中速時での発進性を阻害することが
ない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は内燃機
関の吸気系および排気系を示す全体概略図、第2図は可
変容量ターボチャージャの拡大縦断面図、第3図は第2
図のIII−III線断面図、第4図は第2図のIV−IV線断面
図、第5A図および第5B図は電磁制御弁を制御するための
メインルーチンを示すフローチャート、第6図はタイマ
選択のためのサブルーチンを示すフローチャート、第7
図は高過給圧判定ガード値を示すグラフ、第8図は第1
速位置での基本デューティおよび目標過給圧の減算サブ
ルーチンを示すフローチャート、第9図は第8図のサブ
ルーチンで用いる判別ゾーンを示す図、第10図は第1速
位置以外での基本デューティおよび目標過給圧の減算サ
ブルーチンを示すフローチャート、第11図は機関の特定
運転状態解除に対応した補正係数を得るためのサブルー
チンを示すフローチャート、第12図は設定減算デューテ
ィ決定のためのサブルーチンを示すフローチャート、第
13図は設定減算デューティのマップを示す図、第14図は
設定加算デューティ決定のためのサブルーチンを示すフ
ローチャート、第15図、第16図および第17図はDTRB、Δ
P2ST、ΔP2FBの設定マップをそれぞれ示す図、第18図は
機関回転数に対応して設定されるデューティのマップを
示す図、第19図は比例制御項および積分制御項に係るフ
ィードバック係数を決定するサブルーチンを示すフロー
チャート、第20図はシフトチュンジ時の吸気圧の変化を
示す図、第21図はオープンループ制御からフィードバッ
ク制御への移行時のデューティおよび過給圧の変化を示
す図である。 5……可変容量ターボチャージャ、DOUT……制御量とし
てのデューティ、ND0……設定可変数、NE……機関回転
数、P2……過給圧、TA……吸気温度、TAL……吸気温度
用設定温度としての設定低吸気温度、TW……冷却水温、
TWL……冷却水温用設定温度としての設定低冷却水温、t
BTWCO……所定時間としての設定時間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の冷却水温(TW)、機関回転数(NE
    および機関の運転状態に応じた制御量(DOUT)に基づい
    て過給圧(P2)を制御するようにした、ターボチャージ
    ャの制御方法において、 機関の冷却水温(TW)が冷却水温用設定温度(TWL)未
    満であるか又は吸気温度(TA)が吸気温度用設定温度
    (TAL)未満であるときに過給圧(P2)を低下させ、 また前記冷却水温(TW)が冷却水温用設定温度(TWL
    以上となり且つ前記吸気温度(TA)が吸気温度用設定温
    度(TAL)以上となっても、機関回転数(NE)が設定回
    転数(ND0)を超えている場合には前記過給圧(P2)低
    下を所定時間(tBTWC0)継続させることを特徴とする、
    ターボチャージャの制御方法。
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