JPH0577854B2 - - Google Patents

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JPH0577854B2
JPH0577854B2 JP61023823A JP2382386A JPH0577854B2 JP H0577854 B2 JPH0577854 B2 JP H0577854B2 JP 61023823 A JP61023823 A JP 61023823A JP 2382386 A JP2382386 A JP 2382386A JP H0577854 B2 JPH0577854 B2 JP H0577854B2
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JP
Japan
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cooling air
cooling
temperature
air
gas turbine
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JP61023823A
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Kazuhiko Kumada
Nobuyuki Iizuka
Masatsugu Kunihiro
Soichi Kurosawa
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Publication date
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Priority to DE8787101666T priority patent/DE3775225D1/de
Priority to EP87101666A priority patent/EP0231952B1/en
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Priority to US07/229,811 priority patent/US4967552A/en
Publication of JPH0577854B2 publication Critical patent/JPH0577854B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D11/00Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
    • F01D11/08Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages for sealing space between rotor blade tips and stator
    • F01D11/14Adjusting or regulating tip-clearance, i.e. distance between rotor-blade tips and stator casing
    • F01D11/20Actively adjusting tip-clearance
    • F01D11/24Actively adjusting tip-clearance by selectively cooling-heating stator or rotor components
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D19/00Starting of machines or engines; Regulating, controlling, or safety means in connection therewith
    • F01D19/02Starting of machines or engines; Regulating, controlling, or safety means in connection therewith dependent on temperature of component parts, e.g. of turbine-casing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/02Blade-carrying members, e.g. rotors
    • F01D5/08Heating, heat-insulating or cooling means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインタークーラーにより圧縮機の叶出
空気または抽出空気を冷却して、タービン部に導
入するガスタービンにおいて、高効率化のため、
全運転範囲で、最適な動翼先端間隙を保持可能と
した、冷却空気制御方法及び装置に関する。
〔従来の技術〕
従来型のガスタービンの冷却空気系統は、特開
昭48−87212号公報に見られる如く圧縮機からの
吐出空気の1部をロータの内部孔に導入し、そし
てこの空気を各段のロータ及び動翼の部分を流通
させるように形成されている。すなわちロータの
冷却及び動翼の冷却はこの空気により行なわれて
いる。又ケーシング及び静翼の冷却にも圧縮機の
吐出空気が使用されている。
第10図は、前述の公知例に見られる冷却シス
テムの詳細を示したものである。第10図におい
て、ガスタービンは、大きく分けると、圧縮機1
の部分、燃焼器2の部分、又タービン3の部分か
ら構成されている。圧縮機1により圧縮された高
圧吐出空気4は燃焼器2内で、燃焼に供され、高
温・高圧燃焼ガスとなり、タービン3において、
熱エネルギーを機械エネルギーに変換し、この
後、外部に排出される。
圧縮機吐出空気の1部は冷却用空気6として、
ケーシング外に導き出され、外部に設置されてい
るインタークーラ7にて温度が下げられる。この
インタークーラー7においては、インタークーラ
ー7出口の温度により、冷媒流体の流量が流量制
御弁8で制御され、これにより、冷却空気の温度
は常に一定となる様に制御される。インタークー
ラー7を出た冷却空気は、ケーシング用冷却空気
9とロータ用冷却空気10とに分岐され、それぞ
れタービン部に導入される。ケーシング用冷却空
気9及びロータ用冷却空気10配管には流量調整
用オリフイス11が設置され、ガスタービン定格
運転時において冷却空気量が最適の流量となる用
にオリフイス径が設定される。ケーシング用冷却
空気9はタービン部ケーシング12内に導入さ
れ、起動時においてはケーシング12の予熱、そ
の後においてはケーシング12の冷却用として、
さらにケーシング12の内側に取付けられる静翼
13の冷却及び高温ガスパス部からの高温燃焼ガ
スの逆流防止のためのシール空気として使用され
る。
ロータ用空気空気10はタービン部ロータ14
内に導入され、起動時においてはロータ14の予
熱、その後においてはロータ14の冷却用とし
て、さらにロータ14の外周に取付けられる動翼
15の冷却及び高温ガスパス部からの高温燃焼ガ
スの逆流防止のためのシール空気として使用され
る。
第11図はガスタービンの起動特性を示すもの
であるが、この図より理解されるように、ガスタ
ービンの特徴である急速起動により、ガスタービ
ンは起動後5〜6分で定格回転数に達し、さらに
4〜5分で全負荷状態に達する。従つて、起動後
10分程度で、ガスパス部を流れる燃焼ガスは1000
℃を越える温度まで急激に上昇することになり、
高温ガスパス部に位置する静翼13、動翼14の
急激な熱膨張及びその周辺部品の熱膨張を起こさ
せる。
第12図は、上記第10図の従来技術ガスター
ビンにおける起動時の動翼先端の間隙量Gの変化
を示す。
ガスタービンの効率向上は、タービン入口温度
の向上、圧縮比の向上により達成されるのは勿論
であるが、更に大切なことは、ケーシング12の
内側に常時取付けられるシユラウドセグメント1
6と動翼15との間のガスリークを最小限にする
ことが必要である。このガスリークを最小限にす
るためには、このシユラウドセグメント16と動
翼15との間隙量Gを最小値とすることが肝要と
なる。
この動翼先端の間隙は、 (1) ケーシング12の熱歪分、 (2) ロータ14及びケーシング12の軸方向たわ
み。
(3) 軸受油膜厚さ。
(4) 運転中のロータ14の振動の径方向振巾。
(5) 起動時等急激過渡状態でのオーバーシユー
ト。
等により設定される。このうち、項目(5)の量が大
きな割合をしめることになり、間隙Gを最小とす
るには、このオーバーシユート現象を起こさせな
いことが重要となる。このオーバーシユート現象
を第12図にて説明する。起動後、高温ガスパス
部に位置する動翼15が燃焼ガス温度の上昇に比
例して急激に熱膨張し、ロータ14のゆるやかな
熱膨張と遠心力伸び合わせ、図中ロータ変位Aの
様にロータ側径方向変位は変化することになる。
前記間隙設定要素(1)〜(4)を考慮した必要最小限
間値GH1(定常運転状態)とした場合、シユラウ
ドセグメント内径部は、図中ケーシング変位Cの
様に変位することになる。この場合、動翼15の
急激な伸び、及びケーシング12とロータ14の
質量の違いのため、ロータ側の変位がケーシング
側より先行することになり、起動後、ある時点
で、図中に斜線で示したオーバーシユート現象が
発生することになる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来技術においては、このオーバーシユート分
を考慮して、間隙量をGH2(定常運転状態)とな
る様に、組立時間隙量GC2を設定することにな
る。
第13図は、出力割合に対する、ケーシング側
変位D及びロータ側径方向変位Eを示す。出力割
合が減少するにつれ、燃焼温度の低下に伴い、ケ
ーシング側及びロータ側とも変位量が小さくな
る。この燃焼温度の低下による影響は、直接、高
温ガスパス部に位置する動翼15を含むロータ側
の方が受けやすく、動翼先端の間隙Gは、出力割
合が減少するにつれ、大きくなる傾向にある。
第14図は出力割合に対する燃焼温度F及び排
気温度Hの変化を示す。
第15図は出力割合に対する冷却空気流量割合
を示す。ガスタービンの静翼13、動翼15に使
用される耐熱合金は許容温度が800℃前後のもの
が多い。この温度を越える燃焼ガスにさらされる
場合には、当然のことながら、許容温度以下とす
るため冷却空気が必要となる。一放出力割合が減
少し、燃焼温度が許容温度以下となつた場合に
は、翼冷却用の空気は不要となる。図中翼冷却最
小必要空気流量Jはこの関係を示す。冷却空気
は、翼冷却の役目の他に、ケーシング12及びロ
ータ14の冷却と、高温ガスパス部からの燃焼ガ
スの逆流防止のシールの働きを持つており、出力
割合に対する最小空気量は、図中最小必要空気量
Kに示す割合となる。第10図に示す従来技術に
おいては、冷却空気流量は定格時の流量に合わせ
設定したオリフイスにより調節させることになる
ため、出力割合に対し、第15図に示す実流空気
量Lの値で流れることになる。従つて第15図中
実流空気量Lと最小必要空気量Kの下が無駄に流
れていることになる。
本発明の目的は、ガスタービンの効率を向上さ
せるため、冷却空気の流量、温度ロータ側、ケー
シング側別々に制御可能とし、負荷、起動、運転
条件により、冷却空気の流量・温度を制御し、動
翼先端の間隙の最小化及び、冷却空気流量の最小
化を可能とした、ガスタービン冷却空気制御方法
及び装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
ガスタービンの仕様・構造は、定格時に最適と
なる様に設計される。このため、出力割合が低下
すると、効率が低下することになる。この効率低
下は、タービ効率の低下、圧縮比効率の低下の他
に、動翼先端の間隙量の増加、冷却空気の必要以
上の流量が大きく影響する。ガスタービンの運転
は、その性質上、定格よりも部分負荷で運転させ
ることが多く、部分負荷効率の良し悪しがガスタ
ービンの性能につながることになる。
ガスタービンの効率に大きく影響する動翼先端
の間隙を最小化できない要因として、ロータ側と
ケーシング側の径方向変位の起動時等過渡状態に
おける速度の相違によるオーバーシユート現象が
あり、従来技術での冷却空気の一定温度、定量調
節では防止しきれない。
本発明はこれにかんがみなされたもので、ロー
タ側を冷却する冷却空気量とケーシング側を冷却
する冷却空気量の比を一定に保ち、かつガスター
ビン起動時に、ロータ側の半径方向熱伸び速度が
ケーシング側の半径方向熱伸び速度と略等しくな
るように、ロータ側を冷却している冷却空気の温
度を制御するようにしたものである。
〔作用〕
このような制御方法であると、動翼先端の間〓
を最小化することが可能となり、この分、効率向
上することになる。また本発明にて、部分負荷時
の動翼先端の間〓を常に最小に保つことが可能と
なり、部分負荷時の効率向上にもつながる。
ガスタービン部分負荷時の効率低下の1つの要
因である冷却空気流量も、本発明により最小必要
空気量に制御することが可能となり、部分負荷時
の効率向上となる。また更にロータ側とケーシグ
側の熱伸び速度がほぼ等しくなるように、ロータ
側の冷却能力を制御するようにしているので、す
なわちガスタービン特有の構成である円板とその
外周に取り付けられた翼との比較的体積の小さな
部品を冷却制御することになるので、これらの制
御は速応性を有しているのである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明す
る。
ガスタービンは圧縮機1、燃焼器2、タービン
3から構成される。
圧縮機1からの吐出空気の1部は冷却空気6と
して外部に導き出され、外部に設置のケージング
用冷却空気のインタークーラー7aとロータ用冷
却空気のインタークーラー7bに別々に通り、こ
の後、タービン後のケーシング12側とロータ1
4側に導入される。ケーシング12側へ流れる空
気はケーシング12より内部に導入後、ケーシン
グの冷体時はケーシング12の予熱を行い、又温
体時はケーシング12の冷却とケーシングの内側
の高温ガスパス部に位置する静翼13の冷却及び
高温ガスパス部からの燃料ガスの逆流防止の働き
をする。そしてその後ガスパス部に合流する。ロ
ータ側へ流れる空気は、ロータ14内に導入後、
ロータの冷体時はロータ14の予熱、温体時のロ
ータ14の冷却とロータ14の外周側の高温ガス
パス部に位置する動翼15の冷却及び高温ガスパ
ス部からの燃焼ガスの逆流防止の働きをする。そ
してその後、ガスパス部に合流する。
インタークーラー7a,7bにはそれぞれ、空
気の温度を制御するための冷媒流体の流量制御弁
8a,8bと、空気の流量を制御するための流量
制御弁16a,16bが設置される。これら流量
制御弁8a,8b,16a,16b用に流量制御
コントローラー17と冷却空気制御システムを統
合する演算機18が設置される。冷却空気の流
量、温度を制御する因子として、演算機18に
は、圧縮機吐出空気圧力信号19、排気温度信号
20、ガスタービン運転状態を示す起動・停止シ
ーケンス信号21、ケーシング12メタル温度信
号22、各部雰囲気温度信号23がインプツトさ
れる。
第2図は本発明による起動時における冷却空気
の温度制御を示す。起動時においては、動翼15
先端の間〓部におけるオーバーシユートを防止す
るため、ケーシング側の径方向変位速度がロータ
側より遅くならない様に、起動・負荷上昇過程に
おいて、ロータ側冷却空気温度を、定格時設定温
度より低目に設定し、ケーシング側冷却空気の温
度は、径方向変位速度を増進させるため、定格時
設定温度より高目に設定する。オーバーシユート
部を通過した後は、徐々に、定格状態で最適な温
度に保持する。
第2図に示す特性を得るため、演算器18にと
り込まれたガスタービン起動シーケンス信号によ
り、冷媒流量制御弁8a,8bと冷却空気流量制
御弁16a,16bは次のように制御される。制
御弁16a,16bは、定常状態に至るまでは比
較的低い一定開度を保つており、制御弁8a,8
bは、ガスタービン起動直後から温度制御領域ま
での間の全閉もしくは低開度を保つている。
冷却空気温度は、ガスタービンの起動から、タ
ービン回転数の上昇につれて圧縮機1の回転数が
上昇するため吐出空気温度も上昇する。起動後、
ロータ側冷却空気のインタークーラー7bの冷媒
流量制御弁8bの開度を8aよりも大きくするこ
とにより、第2図に示す如く、ケーシング側冷却
空気に比べてロータ側の冷却空気温度を低くする
ことができる。この両者の温度差は、ロータとケ
ーシングの熱容量及びタービンメタル温度もしく
は排ガス温度によつて決定され、第12図にて説
明したオーバーシユートが生じない値に設定され
る。
定常状態になると、ロータ側、ケーシング側と
もに熱伸びした状態になるので、インタークーラ
ー7a,7bへの冷媒供給量を最大にして、ほぼ
同じ温度の冷却空気で冷却を行う。
ケーシング12の所要冷却空気量は、ガスター
ビンの雰囲気温度によつても変化するので演算器
18には雰囲気温度信号をとり込んで、ケーシン
グ用空気温度もしくは流量を補正しても良い。
第3図は第2図に示す起動時の冷却空気温度制
御を行つた場合のケーシング及びロータの径方向
変位変化を示す。
第3図に見られる如く、ロータ変位A′は、常
にケーシング変位C′よりも小さいので、定常状態
でのケーシングとロータ間のギヤツプをGH1と小
さくすることが可能である。
すなわち、ロータ側冷却空気の温度を低目に設
定することにより、ロータ変位A′は12図での
ロータ変位Aより速度は遅くなり、逆にケーシン
グ変位C′はケーシグ側冷却空気の温度を高目に設
定することにより、第12図のケーシング変位C
より早くなる。従つて、起動時においては、常に
ある値以上の動翼先端の間隙Gを確保することが
可能となり、定常状態時の必要最小間隙値GH1
設定可能なる。
一方、冷却空気は動翼15、静翼の冷却、ロー
タ、ケーシングの冷却及び高温ガスパス部からの
燃焼ガスの逆流防止の働きがある。出力割合の低
下に伴い、燃焼温度も低下し、この割合に応じ
て、翼冷却呼びケーシング、ロータ冷却の必要流
量も減少することになる。また、逆流防止のため
の各部シール空気流量も、出力割合の低下に伴
い、ガスパス部の圧力が減少することにより、削
減可能となる。
したがつて、定常運転に移行した後も、冷却空
気量を必要最小限に制御できれば、無駄に消費す
る冷却空気量がなくなる分だけ効率向上になるは
ずである。
一般に、ガスタービンの出力に応じて冷却空気
流量はほぼ比例して変化する。第4図は、各負荷
における必要最小空気流量を示している。
第1図の実施例において、演算器18で排気温
度信号20とシーケンス信号21より定常状態で
は、負荷(排気温信号がほぼ負荷を表わす)によ
つて第4図の特性をみたすように制御弁16a,
16bの開度を定める。これにより、低負荷域で
効率を向上させることができる。
また、冷却能力は、冷却空気の温度及び流量に
よつて変化するから、流量は一定にし、温度を変
えることによつても達成できる。
第5図は、インタークーラー7a,7bへ供給
する冷媒流量を変化させて、冷却空気温度を変え
るようにしたものである。つまり、制御弁8a,
8bの開度を変えて、冷媒流量を負荷に応じて増
大させ、高負荷程、低い温度の冷却空気を用いる
ようにしたものである。このやり方では、冷却面
と受熱面との間に大きな温度差ができ、熱応力の
問題が生ずる恐れがある。
熱応力を一定にしたい場合には、負荷の増大に
つれて、冷却空気温度を高くし、流量を増大させ
トータルとして冷却空気の持ち去る熱量を多くす
ることもできる。
本実施例によれば、全運転範囲において、動翼
先端の間隙を最小必要値に保持することが可能と
なり、さらに、出力割合に応じて最小必要空気量
にすることも可能となることにより、ガスタービ
ン全運転範囲にわたり、効率を向上させることが
できる。
第6図、第7図は他の実施例を示す。第6図は
ケーシング側の冷却空気流量制御弁をオリフイス
11にて置換しロータ側の冷却空気流量を制御す
るシステムであり、第7図は、逆にロータ側の流
量制御弁をオリフイス11とし、ケーシング側を
制御するシステムであり、第1図実施例に比べ、
制御巾が小さくなるが他は同じ効果が得られる。
第8図はインタークーラー7を1個とし、イン
タークーラー7出口で、ケーシング用空気9とロ
ータ用空気10に分岐し、各々に流量制御弁16
a,16bを設けた実施例であり、空気の温度を
一定にして、冷却空気の配分を変化させても効果
が得られる。
〔発明の効果〕
以上詳述した通り、本発明によれば、起動時の
ロータ側、ケーシング側の径方向変化を、冷却空
気流量・温度を別々に制御することにより、起動
途中におけるオーバーシユートを防止でき、定格
状態での動翼先端の間隙を最小値に設定できる。
また本発明により、出力割合における動翼先端の
間隙も最小値に保持でき、さらに出力割合に応じ
た、最小必要冷却空気量に制御することが可能と
なる。このことにより、ガスタービン全運転範囲
において、効率を向上させることができる。
動翼先端の間隙のガスタービン効率への効果
は、間隙縮小/動翼長の8割と言われている。
従つて、75mmの動長で0.5mmの間隙を縮小する
と0.5パーセントの効率向上となる。
さらに、部分負荷時における冷却空気量を50パ
ーセント削減することにより、ガスタービン効率
は1.1パーセント向上する。
本発明による、ガスタービン効率向上は第9図
に示す値となる。本図は、出力100パーセント時、
従来技術での熱効率を100パーセントとした場合
の、出力割合に対する従来技術と本発明技術の効
率割合を示したものである。
出力割合100パーセント時は、定格時の動翼先
端の間隙を最小化したことによる効果、出力割合
が減少するにつれ、動翼先端の間隙量の最小化の
他に、冷却空気量の削減の効果が加算され、効率
向上割合が増大する。そして又このような効果を
得るには、ロータ側の冷却能力を制御するように
しているので、すなわち翼を取り付けている円板
とその外周に取り付けられた翼との比較的体積の
小さな部品を冷却制御することになるので、これ
らの制御は速応性を有しているのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施したガスタービンの構成
図、第2図は起動時の冷却空気温度特性図、第3
図は、本発明における間隙特性図、第4図は定常
状態における冷却空気流量特性図、第5図は同じ
く冷媒流量特性図、第6図ないし第8図は、それ
ぞれ本発明の他の実施例を示す構成図、第9図は
熱効率特性図、第10図は従来ガスタービンの構
成図、第11図は起動特性図、第12図は起動時
の間隙特性図、第13図は定常状態の間隙特性
図、第14図はガス温度特性図、第15図は冷却
空気流量特性図、である。 1……圧縮機、2……燃焼器、3……タービ
ン、4……吐出空気、5……燃焼ガス、6……冷
却空気、7a,7b……インタークーラー、8
a,8b……流量制御弁、9……ケーシング側冷
却空気、10……ロータ用冷却空気、11……流
量調整オリフイス、12……ケーシング、13…
…静翼、14……ロータ、15……動翼、16…
…流量制御弁、17……制御弁コントローラー、
18……冷却空気制御システム演算機、19……
吐出空気圧力信号、20…排気温度信号、21…
…運転条件信号、22……ケーシング・ロータメ
タル信号、23……雰囲気温度信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 圧縮機吐出空気または圧縮機抽気空気をイン
    タークーラにて減温し、該減温した冷却空気にて
    タービンのロータ側及びケーシング側を別々に冷
    却するようになしたガスタービン冷却空気制御方
    法において、 前記ロータ側を冷却する冷却空気量とケーシン
    グ側を冷却する冷却空気量の比を一定に保ち、か
    つガスタービン起動時に、ロータ側の半径方向熱
    伸び速度がケーシング側の半径方向熱伸び速度と
    略等しくなるように、ロータ側を冷却している冷
    却空気の温度を制御するようにしたことを特徴と
    するガスタービン冷却空気制御方法。 2 圧縮機吐出空気または圧縮機抽気空気をイン
    タークーラにて減温し、該減温した冷却空気にて
    タービンのロータ側及びケーシング側を別々に冷
    却するようになしたガスタービン冷却空気制御方
    法において、 前記ロータ側を冷却する冷却空気温度とケーシ
    ング側を冷却する冷却空気温度を一定に保ち、 ガスタービン起動時に、ロータ側の半径方向熱
    伸び速度がケーシング側の半径方向熱伸び速度と
    略等しくなるように、ロータ側を冷却している冷
    却空気の流量を制御するようにしたことを特徴と
    するガスタービン冷却空気制御方法。 3 圧縮機吐出空気もしくは圧縮機抽気空気を冷
    却するインタークーラと、該インタークーラから
    の冷却空気をガスタービンのロータ側とケーシン
    グ側に導く冷却空気通路とを備えたガスタービン
    空気冷却装置において、更に前記ロータ側に供給
    される冷却空気の冷却能力を制御する手段と、ガ
    スタービンの運転状態を検知する手段と、該運転
    状態を検知する手段により検知されたタービン起
    動時に、前記冷却能力を制御する手段にロータ側
    冷却空気の冷却能力を大きくする指令を与える手
    段と、を備えてなるガスタービン空気冷却装置。 4 特許請求の範囲第3項において、前記冷却能
    力を制御する手段は、前記冷却通路に挿入された
    流量調整弁を備え、この調整弁を制御することに
    より、ガスタービン起動時に、ロータ側に多量の
    冷却空気を流すようにしたことを特徴とするガス
    タービン冷却空気制御装置。 5 特許請求の範囲第3項において、前記インタ
    ークーラは、ロータ側冷却空気用及びケーシング
    側冷却空気用に別個に構成されており、かつ前記
    指令を与える手段は、冷却空気温度がタービン起
    動時においてロータ側冷却温度が低くなるように
    設定されていることを特徴とするガスタービン冷
    却空気制御装置。
JP61023823A 1986-02-07 1986-02-07 ガスタ−ビン冷却空気制御方法及び装置 Granted JPS62182444A (ja)

Priority Applications (4)

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JP61023823A JPS62182444A (ja) 1986-02-07 1986-02-07 ガスタ−ビン冷却空気制御方法及び装置
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