JP2652136B2 - クランプ金具 - Google Patents

クランプ金具

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    • F16L33/00Arrangements for connecting hoses to rigid members; Rigid hose connectors, i.e. single members engaging both hoses
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムや合成樹脂などの可
塑物から成る流体給送用ホースを初め、防塵用ベローズ
や軸用ブーツ、その他の被固定物を、各種機器の接続円
周面へ半永久的に締結使用するクランプ金具の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明者はこの種クランプ金具として、
先に実願平5−26905号と同5−26906号を提
出し、その所期の諸目的を達成することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、その後も鋭
意研究を重ねた結果によれば、上記先願考案の場合何れ
もクランプバンド(11)の外側重合部分(11b)か
ら内向きに膨出する凹状チヤンネル壁(22)の固定爪
(22b)が、内側重合部分(11a)から逆な外向き
に膨出する凸状チヤンネル壁(16)の喰い付き爪(1
6a)を乗り越える如く変移することにより、初めて喰
い付き係止し合うようになっており、しかもその喰い付
き係止個所がクランプバンド(11)の1個所にとどま
る構成であるため、上記乗り越えと相対する僅少量に過
ぎないと雖も、そのスプリングバツクにより締結状態の
弛緩するおそれがある。
【0004】又、上記喰い付き爪(16a)と固定爪
(22b)との喰い付き係止個所が、クランプバンド
(11)の1個所であるにとどまるため、そのクランプ
バンド(11)を目標とする最終口径に至るまで、一挙
に収縮変形させる必要があり、その引き絞り操作を行な
い難いばかりでなく、その係止ミスによりクランプバン
ド(11)が勢い良く瞬間弾撥的に拡開し、不慮に負傷
する危険性もある。
【0005】更に、上記の係止ミスなく、喰い付き爪
(16a)と固定爪(22b)とを喰い付き係止させ得
たとしても、その1個所での締結状態であるにとどまる
ため、その固定強度や安定性について、ユーザー側から
の見た目に未だ一抹の不安を抱かせることとなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の更なる改良を企図しており、そのための構成上一定長
さにカツトされた金属帯板材料から成るクランプバンド
を、その捲き曲げ一端側となる内側重合部分と、同じく
他端側となる外側重合部分とが一定量だけ部分的にオー
バーラツプする円形リング状に捲き曲げ立体化し、
【0007】そのクランプバンドの口径を人為強制的に
収縮変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの可塑
物から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸用ブ
ーツ、その他の被固定物を、各種機器の接続円周面へ締
結使用するクランプ金具において、
【0008】上記内側重合部分の切り離し一端のみを金
属帯板材料の一定幅よりも狭い一定幅のノーズとして切
り欠き、
【0009】その内側重合部分には上記ノーズからクラ
ンプバンドがオーバーラツプしない中間部分の存在方向
に向かって、順次に第1凹状チヤンネル壁受け入れ孔と
第2凹状チヤンネル壁受け入れ孔を、その中間部分には
上記第2凹状チヤンネル壁受け入れ孔と隣り合う第1操
作工具受け入れ孔を各々開口分布させ、
【0010】上記第1凹状チヤンネル壁受け入れ孔にお
けるノーズと隣り合う側の開口エツジを、第1凸状チヤ
ンネル壁として外向きに膨出させ、且つその第1凸状チ
ヤンネル壁の中央一部を1次喰い付き爪として、上記第
1凹状チヤンネル壁受け入れ孔の内部に向かって張り出
し形成し、
【0011】上記第2凹状チヤンネル壁受け入れ孔にお
ける第1凹状チヤンネル壁受け入れ孔と隣り合う側の開
口エツジを、第2凸状チヤンネル壁としてやはり外向き
に膨出させ、且つその第2凸状チヤンネル壁の中央一部
を2次喰い付き爪として、上記第2凹状チヤンネル壁受
け入れ孔の内部に向かって張り出し形成すると共に、
【0012】上記第1操作工具受け入れ孔における第2
凹状チヤンネル壁受け入れ孔と隣り合う側の開口エツジ
を、操作工具受け止め用の第3凸状チヤンネル壁として
外向きに膨出させる一方、
【0013】上記外側重合部分には中間部分から切り離
し他端の存在方向に向かって、順次に上記ノーズと第1
凸状チヤンネル壁とを一緒に受け入れる共通受け入れ孔
と、上記第1操作工具受け入れ孔と並列する第2操作工
具受け入れ孔並びに上記第2凸状チヤンネル壁の受け入
れ孔を開口分布させ、
【0014】上記共通受け入れ孔における第2操作工具
受け入れ孔と隣り合う側の開口エツジを、上記第1凸状
チヤンネル壁と向かい合う第1凹状チヤンネル壁として
逆な内向きに膨出させ、且つその第1凹状チヤンネル壁
の中央一部を上記1次喰い付き爪と喰い付き可能な1次
固定爪として、上記共通受け入れ孔の内部に向かって張
り出し形成し、
【0015】上記第2凸状チヤンネル壁受け入れ孔にお
ける切り離し他端側の開口エツジを、上記第2凸状チヤ
ンネル壁と向かい合う第2凹状チヤンネル壁としてやは
り内向きに膨出させ、且つその第2凹状チヤンネル壁の
中央一部を上記2次喰い付き爪と喰い付き係止可能な2
次固定爪として、上記第2凸状チヤンネル壁受け入れ孔
の内部に向かって張り出し形成し、
【0016】上記第2操作工具受け入れ孔における第2
凸状チヤンネル壁受け入れ孔と隣り合う側の開口エツジ
を、上記第3凸状チヤンネル壁と向かい合う操作工具受
け止め用の第4凸状チヤンネル壁として外向きに膨出さ
せると共に、
【0017】その第2操作工具受け入れ孔と上記共通受
け入れ孔との隣り合う相互間には、クランプバンドの円
周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積するための弾性瘤を外向
きに膨出させて、
【0018】上記内側重合部分に開口する第1操作工具
受け入れ孔の第3凸状チヤンネル壁と、上記外側重合部
分に開口する第2操作工具受け入れ孔の第4凸状チヤン
ネル壁との双方へ、引き絞り式操作工具の作用爪を各々
差し入れ係止させて、その一対の作用爪を引き絞り操作
することにより、上記クランプバンドの口径を収縮変形
させた時、
【0019】上記1次喰い付き爪と1次固定爪とが第1
次的な施錠状態に喰い付き係止し合い、引き続き上記2
次喰い付き爪と2次固定爪とが第1次的な施錠状態の弛
緩を補償すべく、最終的な施錠状態に喰い付き係止し合
うこととなるように関係設定したことを特徴とするもの
である。
【0020】
【作用】本発明の上記構成によれば、所謂開放型のクラ
ンプ金具として、そのクランプバンド(11)を各種流
体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸用ブーツ、その他
の被固定物(10)へ、その直径方向からでも便利良く
仮り止め状態に捲き掛けることができる。
【0021】そして、その捲き掛け状態ではクランプバ
ンド(11)の内側重合部分(11a)と、外側重合部
分(11b)とが部分的にオーバーラツプしているた
め、その内側重合部分(11a)に開口する第1操作工
具受け入れ孔(19)の第3凸状チヤンネル壁(20)
と、外側重合部分(11b)に開口する第2操作工具受
け入れ孔(22)の第4凸状チヤンネル壁(25)との
向かい合う双方へ、引き絞り式操作工具(P)の作用爪
(44)を各々差し入れ係止させて、その第3、4凸状
チヤンネル壁(20)(15)を互いに接近させる如く
引き絞り操作し、上記クランプバンド(11)の口径を
強制的に収縮変形させるのである。
【0022】そうすれば、上記内側重合部分(11a)
のノーズ(12)と第1凸状チヤンネル壁(17)と
が、その両者に共通する外側重合部分(11b)の受け
入れ孔(21)へ逃し入れられると共に、その内側重合
部分(11a)の第1凸状チヤンネル壁(17)と外側
重合部分(11b)の第1凹状チヤンネル壁(24)と
が、互いに乗り越える如く変移して、その1次喰い付き
爪(17a)と1次固定爪(24b)とが第1次的に喰
い付き係止し合い、一旦施錠されることになる。
【0023】その第1次的な施錠状態では、上記乗り越
えに伴なう相対量のスプリングバツクにより、僅少であ
ると雖も弛緩することになるが、更に引き絞り操作を続
行すれば、上記内側重合部分(11a)の第2凸状チヤ
ンネル壁(18)と外側重合部分(11b)の第2凹状
チヤンネル壁(26)とが、上記弛緩を補償する如く互
いに乗り換え変移して、その2次喰い付き爪(18a)
と2次固定爪(26b)とが最終的に喰い付き係止し合
い、芸に2個所での重畳的な施錠状態に保たれることと
なる。
【0024】その際、上記外側重合部分(11b)にお
ける1次固定爪(24b)を備えた第1凹状チヤンネル
壁(24)と、同じく2次固定爪(26b)を有する第
2凹状チヤンネル壁(26)との相互間には、引っ張り
バネ要素をなす弾性瘤(28)が介在しているため、上
記1次的な施錠状態でのスプリングバツクに抗して、ク
ランプバンド(11)を目標の最終口径に至るまで引き
絞り操作することにより、上記弛緩を防止することがで
き、その最終的には2個所での重畳的に施錠される結
果、高強度な緊締力と緊締状態の安定性を得られるので
ある。
【0025】又、上記外側重合部分(11b)から外向
きに膨出された弾性瘤(28)の開口下面は、内側重合
部分(11a)により遮蔽されているため、その内側重
合部分(11a)から外向きに膨出するノーズ(12)
のパイロツト片(12a)や第1凸状チヤンネル壁(1
7)が、外側重合部分(11b)に開口する共通受け入
れ孔(21)へ逃し入れられることとも相俟って、クラ
ンプバンド(11)の締付け作用面を被固定物(10)
の円周面全体へ、その間隙や段差を生ずることなく、完
全に密着一体化させることができ、締付け作用上の部分
的な弱点を生ずるおそれがない。
【0026】更に、上記1、2次喰い付き爪(17a)
(18a)と1、2次固定爪(24b)(26b)は、
クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と外
側重合部分(11b)との重合平面上において、各々喰
い付き係止し合うようになっているため、その喰い付き
爪(17a)(18a)と固定爪(24b)(26b)
との解除方向に向かう反り起きを生ずるおそれがなく、
クランプバンド(11)の全体を扁平化できることにも
なる。
【0027】
【実施例】図面に基いて本発明の具体的構成を詳述する
と、図1、2はそのクランプ金具の展開平板状態(材料
加工状態)を、又図3〜9は同じく捲き曲げ立体化した
製品とその使用状態を各々示しており、そのクランプ金
具の材料としては一定厚み(T)(例えば約0.7〜
1.0mm)と、一定幅(W)(例えば約7〜10m
m)とを備えたステンレス鋼(例えばSUS301又は
SUS304)やその他の金属帯板(M)が採用され、
その予じめの長尺物から目的とする防塵用ベローズや軸
用ブーツなどの被固定物(10)における太さに応じた
一定長さ(L)として、適当にカツトされることとな
る。
【0028】(11)はこのような定寸にカツトされた
金属帯板材料(M)から、正・背面視の円形リング状に
捲き曲げ立体化されることにより、被固定物(10)の
締付け作用に言わば直接奉仕するクランプバンドであっ
て、その捲き曲げ一端側に同じく他端側が外接する如
く、一定量(X)だけ部分的にオーバーラツプしてい
る。つまり、クランプバンド(11)の捲き曲げ一端側
が内側重合部分(11a)をなし、同じく捲き曲げ他端
側が外側重合部分(11b)をなすオーバーラツプ状態
にある。(11c)はその余のオーバーラツプしないク
ランプバンド(11)の中間部分を示している。
【0029】上記クランプバンド(11)は言うまでも
なく金属帯板材料(M)自身の一定幅(W)を備えてい
るが、その内側重合部分(11a)の切り離し一端のみ
が、金属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定
幅(W1)(例えは約2.5〜3.0mm)のノーズ
(12)として切り欠かれている。(L1)はその狭い
一定幅(W1)を備えたノーズ(12)の張り出し長さ
を示しており、例えば約7〜10mmに寸法化されてい
る。
【0030】その場合、上記ノーズ(12)の先端部を
図示実施例のような凸曲形態のパイロツト片(12a)
として、金属帯板材料(M)の厚み(T)とほぼ等しい
寸法だけ外向きに隆起させることが好ましい。そうすれ
ば、そのノーズ(12)のパイロツト片(12a)を後
述する外側重合部分(11b)の共通受け入れ孔へ受け
入れることにより、クランプバンド(11)の内側重合
部分(11a)と外側重合部分(11b)とを横振れの
おそれなく、自づと正確な合致状態にオーバーラップさ
せることができるからである。
【0031】(13)(14)(15)(16)は上記
クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)に位
置しつつ、その切り離し一端側のノーズ(12)から中
間部分(11c)の存在方向に向かって、順次に開口配
列された捲き曲げ成形用係止ピン受け入れ孔、第1凹状
チヤンネル壁受け入れ孔、突っ張りキー受け入れ孔並び
に第2凹状チヤンネル壁受け入れ孔であり、その何れも
金属帯板材料(M)の長手中心線上に点在分布してい
る。
【0032】そして、その捲き曲げ成形用係止ピン受け
入れ孔(13)は、後述する捲き曲げ成形用芯金ロール
の円周面から植立する係止ピンを受け入れ、その係止ピ
ンとの係止状態のもとで、芯金ロールが回転されること
によって、上記クランプバンド(11)を円形リング状
に捲き曲げ立体化するために使われるものであり、その
ため上記ノーズ(12)の張り出し基端部付近に位置し
つつ、平面視の楕円形又は円形に開口されている。
【0033】又、第1凹状チヤンネル壁受け入れ孔(1
4)は上記係止ピン受け入れ孔(13)との接近位置に
開口しており、特にその係止ピン受け入れ孔(13)と
隣り合う側の開口エツジが、金属帯板材料(M)の曲げ
起し加工により、その金属帯板材料(M)の厚み(T)
とほぼ等しい寸法だけ外向きに膨出する第1凸状チヤン
ネル壁(17)として造形されている。
【0034】しかも、その第1凸状チヤンネル壁(1
7)の中央一部は1次喰い付き爪(17a)として、第
1凹状チヤンネル壁受け入れ孔(14)の内部に向かい
一定量(L2)(例えば約1.5mm)だけ連続一体に
張り出されており、その1次喰い付き爪(17a)が後
述する外側重合部分(11b)の1次固定爪と喰い付き
係止し合うようになっている。
【0035】上記突っ張りキー受け入れ孔(15)は第
1凹状チヤンネル壁受け入れ孔(14)から遠く離隔し
つつも、やはりクランプバンド(11)の内側重合部分
(11a)に平面視の四角形として開口されており、そ
の第2凹状チヤンネル壁受け入れ孔(16)と隣り合う
側の開口エツジが、後述する外側重合部分(11b)の
突っ張りキーと係止可能である。
【0036】更に、上記第2凹状チヤンネル壁受け入れ
孔(16)は突っ張りキー受け入れ孔(15)との接近
位置に開口しており、特にその突っ張りキー受け入れ孔
(15)と隣り合う側の開口エツジが、上記第1凸状チ
ヤンネル壁(17)と同様に、やはり金属帯板材料
(M)の曲げ起し加工により、その金属帯板材料(M)
の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向きに膨出する第
2凸状チヤンネル壁(18)として造形されている。
【0037】しかも、その第2凸状チヤンネル壁(1
8)の中央一部は2次喰い付き爪(18a)として、第
2凹状チヤンネル壁受け入れ孔(16)の内部に向かい
一定量(L3)(例えば約1.5mm)だけ連続一体に
張り出されており、その2次喰い付き爪(18a)が後
述する外側重合部分(11b)の2次固定爪と喰い付き
係止し合うようになっている。
【0038】(19)は第2凹状チヤンネル壁受け入れ
孔(16)における上記突っ張りキー受け入れ孔(1
5)との反対側に隣り合う第1操作工具受け入れ孔であ
るが、これはクランプバンド(11)のオーバーラツプ
しない中間部分(11c)に開口配置されており、その
内部に後述の操作工具を受け入れる。
【0039】その場合、第1操作工具受け入れ孔(1
9)の上記第2凹状チヤンネル壁受け入れ孔(16)と
隣り合う側の開口エツジは、上記第1、2凸状チヤンネ
ル壁(17)(18)と同様に、やはり金属帯板材料
(M)の曲げ起し加工により、その金属帯板材料(M)
の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向きに膨出する第
3凸状チヤンネル壁(20)として造形されている。
【0040】その第3凸状チヤンネル壁(20)を、後
述する操作工具の引き絞り操作力に対抗し得る操作工具
受け止め用補強ビード又はリブとして機能させ、ここに
操作工具を滑ることなく、安定裡に受け止めることがで
きるようになっているのである。
【0041】他方、クランプバンド(11)の外側重合
部分(11b)には、上記中間部分(11c)から切り
離し他端側に向かって、順次にノーズ(12)と第1凸
状チヤンネル壁(17)とを一緒に受け入れる共通受け
入れ孔(21)、第2操作工具受け入れ孔(22)並び
に第2凸状チヤンネル壁(18)の受け入れ孔(23)
が開口配列されており、これらも金属帯板材料(M)の
長手中心線上に点在分布していることは、勿論である。
【0042】外側重合部分(11b)の上記受け入れ孔
(21)は、ノーズ(12)と第1凸状チヤンネル壁
(17)とを一緒に受け入れるため、平面視のかなり細
長い四角形として大きく開口されており、上記内側重合
部分(11a)の切り離し一端から外向きに膨出するノ
ーズ(12)のパイロツト片(12a)と第1凸状チヤ
ンネル壁(17)とを受け入れることによって、クラン
プバンド(11)の締付け作用面に段差を生じないよう
になっている。
【0043】その際、ノーズ(12)の先端部はパイロ
ツト片(12a)として、上記共通受け入れ孔(21)
に進入するため、クランプバンド(11)の内側重合部
分(11a)と外側重合部分(11b)とが相対的に横
振れするおそれなく、その正確なオーバーラツプ状態に
合致される結果となる。
【0044】上記共通受け入れ孔(21)における第2
操作工具受け入れ孔(22)と隣り合う側の開口エツジ
は、図3〜9のようなクランプバンド(11)の捲き曲
げ立体状態において、その内側重合部分(11a)の上
記第1凸状チヤンネル壁(17)と向かい合う第1凹状
チヤンネル壁(24)として、金属帯板材料(M)の逆
向き(内向き)曲げ起し加工により、その金属帯板材料
(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ内向きに陥没
されている。
【0045】上記内側重合部分(11a)の第1凸状チ
ヤンネル壁(17)が外向きに膨出されているに反し
て、外側重合部分(11b)の第1凹状チヤンネル壁
(24)は内向きに膨出されているわけである。
【0046】しかも、その第1凹状チヤンネル壁(2
4)の中央一部は1次固定爪(24b)として、上記共
通受け入れ孔(21)の内部に向かい一定量(L4)
(例えば約1.5mm)だけ連続一体に張り出されてお
り、その1次固定爪(24b)が上記内側重合部分(1
1a)の1次喰い付き爪(17a)と喰い付き係止し合
うようになっている。
【0047】又、上記外側重合部分(11b)の第2操
作工具受け入れ孔(22)は、上記第1操作工具受け入
れ孔(19)と対称形態に並列しており、その第2凸状
チヤンネル壁受け入れ孔(23)と隣り合う側の開口エ
ツジが、金属帯板材料(M)の曲げ起し加工により、そ
の金属帯板材料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だ
け外向きに膨出する第4凸状チヤンネル壁(25)とし
て造形されている。
【0048】その外側重合部分(11b)の第4凸状チ
ヤンネル壁(25)が上記内側重合部分(11a)の第
3凸状チヤンネル壁(20)と同じく、操作工具の引き
絞り操作力に対抗し得る操作工具受け止め用補強ビード
又はリブとして働き、ここに操作工具を安定良く係止さ
せることができるようになっているのである。
【0049】更に、上記第2凸状チヤンネル壁受け入れ
孔(23)におけるクランプバンド(11)の切り離し
他端側に位置する開口エツジは、上記内側重合部分(1
1a)の第2凸状チヤンネル壁(18)と向かい合う第
2凹状チヤンネル壁(26)として、上記第1凹状チヤ
ンネル壁(24)と同じく、金属帯板材料(M)の逆向
き(内向き)曲げ起し加工により、やはりその金属帯板
材料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ内向きに
陥没されている。
【0050】上記内側重合部分(11a)の第2凸状チ
ヤンネル壁(18)が外向きに膨出されているに反し
て、外側重合部分(11b)の第2凹状チヤンネル壁
(26)は内向きに膨出されているのである。
【0051】しかも、その第2凹状チヤンネル壁(2
6)の中央一部は2次固定爪(26b)として、上記第
2凸状チヤンネル壁受け入れ孔(23)の内部に向かい
一定量(L5)(例えば約1.5mm)だけ連続一体に
張り出されており、その2次固定爪(26b)が上記内
側重合部分(11a)の2次喰い付き爪(18a)と喰
い付き係止し合うようになっている。
【0052】同じく第2凸状チヤンネル壁受け入れ孔
(23)における上記第2操作工具受け入れ孔(22)
と隣り合う側の開口エツジからは、突っ張りキー(2
7)が内向き連続的に曲げ起されている。
【0053】上記内側重合部分(11a)の2次喰い付
き爪(18a)と外側重合部分(11b)の2次固定爪
(26b)との相互間に不慮な解除力が働いた時には、
その突っ張りキー(27)が上記内側重合部分(11
a)に開口する突っ張りキー受け入れ孔(15)の内部
に没入して、その受け入れ孔(15)の開口エツジへ一
早く係止することにより、その第2凸状チヤンネル壁
(18)を言わば背後から突っ張る如く、その2次固定
爪(26b)と2次喰い付き爪(18a)とを解除しな
い施錠状態に拘束するようになっている。
【0054】つまり、上記2次固定爪(26b)と2次
喰い付き爪(18a)とが完全に喰い付き係止し合って
いる施錠状態では、図8の拡大図から明白な通り、突っ
張りキー(27)の曲げ起し先端部とその突っ張りキー
受け入れ孔(15)の開口エツジとの相互間には、一定
の間隙(S)が確保される一方、突っ張りキー(27)
がその受け入れ孔(15)の開口エツジへ係止した時に
も、未だ2次固定爪(26b)と2次喰い付き爪(18
a)とが、僅少であると雖も係止し合う関係にある。そ
の両爪(26b)(18a)の喰い付き係止量(L6)
が、上記間隙(S)よりも僅かに大きく予じめ寸法化さ
れているわけである。
【0055】(28)はクランプバンド(11)の外側
重合部分(11b)における上記第2操作工具受け入れ
孔(22)と、共通受け入れ孔(21)との相互間に介
在された弾性瘤であり、正面視の倒立V字型やその連続
する倒立W字型、その他の屈曲形状として外向きに膨出
形成されていると共に、上記クランプバンド(11)の
捲き曲げ立体状態では、その弾性瘤(28)の開口下面
が内側重合部分(11a)によって遮蔽されることとな
っている。
【0056】つまり、弾性瘤(28)はクランプバンド
(11)における一定量(X)のオーバーラツプ部分
に、殊更上記1次固定爪(24b)を備えた第1凹状チ
ヤンネル壁(24)と2次固定爪(26b)を有する第
2凹状チヤンネル壁(26)との相互間に位置するもの
として、その外側重合部分(11b)から外向きに隆起
しているわけであり、これによってクランプバンド(1
1)の円周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積するようになっ
ている。
【0057】そのため、被固定物(10)が例えばシヨ
アー硬度の約90以上として、その比較的高度の硬さを
有し、弾力性の乏しいゴムや合成樹脂などの可塑物から
成る防塵用ベローズや軸用ブーツなどであっても、又例
えばシヨアー硬度の約60未満として、その弾力性に富
む軟質なゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送
用ホースなどが、経時的な老化により弾力性を消失する
に至ったとしても、上記クランプバンド(11)の弾性
瘤(28)が弾力的に伸縮作用して、その引っ張りバネ
力により被固定物(10)の円周面へ常時間隙なく密着
一体化し、その被固定物(10)を各種機器(29)の
接続円周面へ安定・確固な緊締状態に維持できるほか、
その被固定物(10)が使用中に受ける振動や衝撃など
を、上記弾性瘤(28)によって自づと吸収することも
可能である。
【0058】この点、クランプバンド(11)の円周方
向に沿う伸縮バネ力を蓄積させる意味から言えば、その
ための上記弾性瘤(28)をクランプバンド(11)の
オーバーラツプしない中間部分(11c)から外向きに
隆起させることも考えられるが、そうすると弾性瘤(2
8)の開口下面が遮蔽されないので、クランプバンド
(11)の締付け作用面と被固定物(10)の円周面と
が全体的に密着作用せず、その相互に間隙が露呈するこ
ととなって、締付け力の部分的な弱点を生じ、緊締効果
に劣る。そのため、上記弾性瘤(28)を設置する場合
には、これを図示実施例のようにクランプバンド(1
1)の内側重合部分(11a)とオーバーラツプする外
側重合部分(11b)から膨出させる必要がある。
【0059】又、上記弾性瘤(28)の屈曲形状として
は、後述の芯金ロールによるクランプバンド(11)の
捲き曲げ成形時に、その弾性瘤(28)の開口下面(入
口部)へ内側重合部分(11a)のノーズ(12)が誤
って進入しないようにする意味から、その開口下面(入
口部)の徐々に広く拡開する図示実施例のような正面視
の倒立V字型や倒立W字型が好適であるが、上記ノーズ
(12)の先端部をなすパイロツト片(12a)が進入
しない限り、図示実施例との言わば逆な開口下面(入口
部)か内奥部よりも狭いオメガ型や、その開口下面の閉
塞する弯曲形状に造形してもさしつかえない。
【0060】(30)(31)は上記クランプバンド
(11)における内側重合部分(11a)と外側重合部
分(11b)とのオーバーラツプしない中間部分(11
c)に開口分布された捲き曲げ成形用の第1、2逃し孔
であり、その何れも平面視のかなり細長い楕円形とし
て、金属帯板材料(M)の長手中心線上に並列してい
る。
【0061】そして、その第1、2逃し孔(30)(3
1)は上記クランプバンド(11)を円形リング状に捲
き曲げ立体化する際に使用されるが、その詳細について
は後述する。尚、上記共通受け入れ孔(21)や第1、
2逃し孔(30)(31)が製品としての軽量化にも役
立つことは、勿論である。
【0062】このような本発明のクランプ金具は、これ
を上記ステンレス鋼やその他の金属帯板材料(M)か
ら、次の通り量産することができる。
【0063】即ち、その予じめの長尺物である金属帯板
材料(M)を移送ラインに沿い、一方向へ自動間歇的に
移送する過程において、先づ図外の打抜き加工金型によ
り、上記クランプバンド(11)のノーズ(12)や喰
い付き爪(17a)(18a)、固定爪(24b)(2
6b)、突っ張りキー(27)を輪郭付けるべき切り欠
き加工と、捲き曲げ成形用係止ピン受け入れ孔(13)
や操作工具受け入れ孔(19)(22)、凹状チヤンネ
ル壁受け入れ孔(14)(16)、突っ張りキー受け入
れ孔(15)、共通受け入れ孔(21)、第2凸状チヤ
ンネル壁受け入れ孔(23)、捲き曲げ成形用逃し孔
(30)(31)の打抜き加工とを一挙同時に行なう。
その加工状態は図10〜12に示す通りである。
【0064】上記打抜き加工後の金属帯板材料(M)
を、引き続き図外の曲げ起し加工金型に通過させて、上
記クランプバンド(11)の第1〜4凸状チヤンネル壁
(17)(18)(20)(25)や第1、2凹状チヤ
ンネル壁(24)(26)、ノーズ(12)のパイロツ
ト片(12a)、突っ張りキー(27)の曲げ起し加工
を行なう。その加工状態は、図13、14に示す通りで
あり、その場合第1〜4凸状チヤンネル壁(17)(1
8)(20)(25)やノーズ(12)のパイロツト片
(12a)が外向きに膨出されるに反して、第1、2凹
状チヤンネル壁(24)(26)や突っ張りキー(2
7)は逆な内向きに膨出されること、言うまでもない。
尚、図10〜14の符号(A)は上記打抜き加工金型と
曲げ起し加工金型の必要な大きさを示唆している。
【0065】その後、図10〜14の符号(C−C)で
示す位置から、上記金属帯板材料(M)を切り離す如く
カツトすることにより、クランプバンド(11)として
の必要な一定長さ(L)に寸法化し、最後にそのクラン
プバンド(11)の共通受け入れ孔(21)と第2操作
工具受け入れ孔(22)との相互間を、別個な図外の曲
げ起し加工金型により曲げ起し、外向きに膨出する弾性
瘤(28)として造形するのである。
【0066】そして、このように加工された未だ展開平
板状態にある一定長さ(L)のクランプバンド(11)
を、その上記移送ラインから捲き曲げ成形用フオーミン
グマシンに送り込み、そのフオーミングマシンにより上
記内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)と
が、一定量(X)だけオーバーラツプする円形リング状
に捲き曲げ立体化して、図3、4のような製品に仕上げ
るわけであるが、そのフオーミングマシンから取りはず
し解放した時には、クランプバンド(11)がスプリン
グバツクする関係上、これを仕上がり製品よりもスプリ
ングバツクの見込み量だけ、予じめ小さな口径の円形リ
ング状に捲き曲げる必要がある。
【0067】そのために、上記クランプバンド(11)
に開口する捲き曲げ成形用の係止ピン受け入れ孔(1
3)と第1、2逃し孔(30)(31)とが、次の通り
使用されるようになっている。
【0068】即ち、図15〜19はそのフオーミングマ
シンとこれによるクランプバンド(11)の捲き曲げ成
形作用を示しており、上記クランプバンド(11)の内
側重合部分(11a)に開口する係止ピン受け入れ孔
(13)を、クランプ金具の仕上がり製品よりも予じめ
径小な捲き曲げ成形用芯金ロール(32)の円周面から
一体的に植立する係止ピン(33)へ係止させる。(3
4)はその係止されたクランプバンド(11)の切り離
し一端に位置するノーズ(12)の殊更パイロツト片
(12a)を、芯金ロール(32)の円周面から没入さ
せるための逃し凹溝であり、その芯金ロール(32)の
円周面に切り欠かれている。
【0069】そして、上記芯金ロール(32)の回転駆
動によりクランプバンド(11)を引き回して、その芯
金ロール(32)の円周面へ図19のような2重の密着
状態に捲き付けるのである。その際、クランプバンド
(11)を滑らかな2重巻きの密着状態に保つため、そ
のクランプバンド(11)の中間部分(11c)に開口
する第1逃し孔(30)へ、上記芯金ロール(32)の
係止ピン(33)とクランプバンド(11)の第1凸状
チヤンネル壁(17)を逃し入れる一方、同じく第2逃
し孔(31)へクランプバンド(11)の第2、3凸状
チヤンネル壁(18)(20)を逃し入れる。
【0070】このように正しく逃し入れることができる
対応位置関係として、上記捲き曲げ成形用の第1、2逃
し孔(30)(31)がクランプバンド(11)の中間
部分(11c)に開口分布されているわけである。この
ような2重の密着状態として、芯金ロール(32)に捲
き付けられたクランプバンド(11)が、その芯金ロー
ル(32)から取りはずし解放された時、その見込み量
のスプリングバツクによって、図3、4のような製品と
してのクランプ金具に仕上がることとなるのである。
【0071】上記図15〜19の符号(35)は固定フ
レーム(36)に支持された芯金ロール軸、(37)は
その芯金ロール軸(35)との平行状態として、同じく
固定フレーム(36)に支架されたピニオンギヤ軸であ
り、そのピニオンギヤ軸(37)上のピニオンギヤ(3
8)が、往復直線運動するラツクギヤ(39)と噛合し
ている。
【0072】又、同じくピニオンギヤ軸(37)上に並
列設置された径大な原動ギヤ(40)と、上記芯金ロー
ル軸(35)上に対応設置された径小な従動ギヤ(4
1)とが噛合しており、ラツクギヤ(39)の運動に連
れて、上記芯金ロール(32)が図15〜19の矢印
(F)で示す方向へ回転されるようになっている。
【0073】更に、(42)は上記芯金ロール(32)
への進退制御可能な移動フレーム(43)に軸支された
クランプバンド用押えロールであり、その円周面がウレ
タンゴムなどのクツシヨン材料から成るが、上記芯金ロ
ール(32)やその円周面に捲き付けられたクランプバ
ンド(11)と一緒に連れ廻るように対応設置されてい
る。
【0074】つまり、芯金ロール(32)に捲き付けら
れたクランプバンド(11)を、その押えロール(4
2)の円周面によって弾圧作用し、そのクランプバンド
(11)の外側重合部分(11b)から外向きに上記第
4凸状チヤンネル壁(25)や弾性瘤(28)が膨出さ
れていると雖も、その支障なくクランプバンド(11)
を捲き曲げることができるようになっている。そして、
その押えロール(42)を芯金ロール(32)から離す
如く退動させることによって、上記クランプバンド(1
1)を芯金ロール(32)から取りはずし解放すること
ができる。
【0075】図3、4のような製品として仕上がった本
発明のクランプ金具は開放型であるため、これを用いて
ゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホース
や防塵用ベローズ、軸用ブーツ、その他の被固定物(1
0)を、各種機器(29)の接続円周面へ締結作業する
に当っては、そのクランプバンド(11)を図20から
示唆されるように、直径方向から被固定物(10)の接
続円周面へ一旦脱落不能に捲き掛ける。
【0076】その捲き掛け状態では、クランプバンド
(11)の内側重合部分(11a)と外側重合部分(1
1b)とが仮りの状態にオーバーラツプしているため、
その外側重合部分(11b)に開口する第2操作工具受
け入れ孔(22)の第4凸状チヤンネル壁(25)と、
内側重合部分(11a)に開口する第1操作工具受け入
れ孔(19)の第3凸状チヤンネル壁(20)との向か
い合う双方へ、図20のような引き絞り式操作工具
(P)の先端部に具備する左右一対の作用爪(44)
を、各々差し入れ係止させる。
【0077】そして、上記操作工具(P)における左右
一対のハンドル(45)を強く握り締め操作して、その
両作用爪(44)を組立支点軸(46)の廻りに引き絞
れば、上記クランプバンド(11)の口径が強制的に収
縮変形され、その過程では図21、22から示唆される
ように、内側重合部分(11a)の切り離し一端をなす
ノーズ(12)の就中パイロツト片(12a)が、外側
重合部分(11b)の共通受け入れ孔(21)に進入し
て、その横振れしない正確なオーバーラツプ状態に維持
されると共に、やがて外側重合部分(11b)の第1凹
状チヤンネル壁(24)と内側重合部分(11a)の第
1凸状チヤンネル壁(17)とが、相互に乗り越える如
く変移して、図22のようにその第1凹状チヤンネル壁
(24)の1次固定爪(24b)と、第1凸状チヤンネ
ル壁(17)の1次喰い付き爪(17a)とが第1次的
に喰い付き係止し合い、上記機器(29)の接続円周面
に対する被固定物(10)の締結状態が、その1次喰い
付き爪(17a)と1次固定爪(24b)との係止力に
より一旦施錠されることとなる。
【0078】そこで、上記操作工具(P)による引き絞
り操作を更に続行して、外側重合部分(11b)の切り
離し他端に位置する第2凹状チヤンネル壁(26)と、
内側重合部分(11a)の第2凸状チヤンネル壁(1
8)とを相互に乗り越える如く変移させ、その第2凸状
チヤンネル壁(18)の2次喰い付き爪(18a)と第
2凹状チヤンネル壁(26)の2次固定爪(26b)と
が、図23のように喰い付き係止し合う最終的な緊締施
錠状態に保つ。その後、上記操作工具(P)の両作用爪
(44)をクランプバンド(11)から外方へ抜き出す
ことは、言うまでもない。
【0079】即ち、上記内側重合部分(11a)の第1
凸状チヤンネル壁(17)と、外側重合部分(11b)
の第1凹状チヤンネル壁(24)とを、相互に乗り越え
る如く変移させることにより、初めてその1次喰い付き
爪(17a)と1次固定爪(24b)とを係止させ得る
構成である関係上、その乗り越えに伴なう相対量のスプ
リングバツクを不可避的に生じ、それだけ被固定物(1
0)の締結状態としても弛緩するおそれがある。
【0080】上記1次喰い付き爪(17a)と1次固定
爪(24b)との係止による第1次的な施錠状態から、
引き続き上記2次喰い付き爪(18a)と2次固定爪
(26b)とを係止させることは、上記弛緩を防止又は
補償するための構成であり、その1次的なスプリングバ
ツクに抗しつつ、更に引き絞り操作してクランプバンド
(11)の口径を収縮させることによって、第2凹状チ
ヤンネル壁(26)と第2凸状チヤンネル壁(18)と
を相互の乗り越え状に変移させ、その2次喰い付き爪
(18a)と2次固定爪(26b)をも係止させるよう
になっているのである。
【0081】その最終状態では、クランプバンド(1
1)の内側重合部分(11a)と外側重合部分(11
b)とが、2個所での重畳的に係止し合う結果、被固定
物(10)を各種機器(29)の接続円周面へ高強度に
緊締することができる。その場合、特に図示実施例から
明白な通り、1次固定爪(24b)を備えた第1凹状チ
ヤンネル壁(24)と、2次固定爪(26b)を備えた
第2凹状チヤンネル壁(26)との相互間に、引っ張り
バネ要素をなす弾性瘤(28)が介在しているため、上
記第1次的な施錠状態から最終的な施錠状態への引き絞
り操作を、比較的円滑に続行できると共に、その2個所
での確実な係止状態を保つこともでき、緊締力と安定性
に優れる。
【0082】しかも、内側重合部分(11a)の第1、
2凸状チヤンネル壁(17)(18)は金属帯板材料
(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向きに膨出
されている一方、外側重合部分(11b)の第1、2凹
状チヤンネル壁(24)(26)は同じく金属帯板材料
(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ逆な内向きに
膨出されているため、その前者の1、2次喰い付き爪
(17a)(18a)と後者の1、2次固定爪(24
b)(26b)とが、内側重合部分(11a)と外側重
合部分(11b)との重合平面上において、喰い付き係
止し合うこととなり、その結果内側重合部分(11a)
から外向きに膨出するノーズ(12)のパイロツト片
(12a)や第1凸状チヤンネル壁(17)が、外側重
合部分(11b)に開口する共通受け入れ孔(21)へ
受け入れられることとも相俟って、クランプバンド(1
1)の全体を著しく扁平に保てるほか、その喰い付き爪
(17a)(18a)と固定爪(24b)(26b)と
の解除方向に向かう反り起きも効果的に防止できるので
ある。
【0083】殊更、外側重合部分(11b)の切り離し
他端に第2凹状チヤンネル壁(26)が設置されてお
り、その2次固定爪(26b)が内側重合部分(11
a)の2次喰い付き爪(18a)と喰い付き係止し合う
ようになっているため、上記外側重合部分(11b)が
その切り離し他端から不慮にめくれ上がる心配もない。
【0084】上記のように、クランプバンド(11)の
内側重合部分(11a)と外側重合部分(11b)が、
2個所での重畳的に喰い付き係止される結果、各種機器
(29)に対する被固定物(10)の緊締状態を高強度
に保つことができ、使用中の回転力や振動、衝撃などに
対する耐用性にも優れるが、上記2次喰い付き爪(18
a)と2次固定爪(26b)との相互間に、万一不測な
解除力が働いたとしても、外側重合部分(11b)の突
っ張りキー(27)が、内側重合部分(11a)に対応
開口する突っ張りキー受け入れ孔(15)の開口エツジ
へ一早く係止して、上記第2凸状チヤンネル壁(18)
の背後から突っ張り作用するため、上記緊締状態の弛緩
したり、ましてクランプバンド(11)の解離してしま
ったりするおそれがない。
【0085】但し、クランプバンド(11)の内側重合
部分(11a)と外側重合部分(11b)とは、その2
個所での重畳的に係止し合うことにより、完全な緊締状
態に施錠されるため、上記突っ張りキー(27)とその
受け入れ孔(15)の設置を省略してもさしつかえな
い。
【0086】更に、上記操作工具(P)の作用爪(4
4)は、内側重合部分(11a)における第1操作工具
受け入れ孔(19)の開口エツジをなす第3凸状チヤン
ネル壁(20)と、外側重合部分(11b)における第
2操作工具受け入れ孔(22)の開口エツジをなす第4
凸状チヤンネル壁(25)との双方に係止されるように
なっており、その第3、4凸状チヤンネル壁(20)
(25)の何れも外向きに膨出形成されているため、上
記作用爪(44)による引き絞り操作力を確実に安定良
く受け止めることができ、その対抗強度も向上する。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明のクランプ金具で
はその構成上、クランプバンド(11)をステンレス鋼
などの金属帯板材料(M)から作成しつつも、その外側
重合部分(11b)から弾性瘤(28)を外向きに膨出
させて、これによりクランプバンド(11)の円周方向
に沿う伸縮バネ力を蓄積させてあるため、被固定物(1
0)が仮りに弾力性の乏しい高硬度な可塑物から成る防
塵用ベローズや軸用ブーツなどであっても、又その被固
定物(10)が逆な弾力性に富む軟質の可塑物から成る
流体給送用ホースなどとして、その老化により弾力性の
消失するに至っても、これらの被固定物(10)を各種
機器(29)の接続円周面へ常時確実に密着作用させる
ことができ、その安定な緊締状態に保てるのである。
【0088】しかも、上記弾性瘤(28)は特殊な専用
操作工具による圧潰力を受けず、その言わば放任状態の
もとに引っ張りバネ要素として働くものであり、クラン
プバンド(11)の内側重合部分(11a)と外側重合
部分(11b)との一定量(X)だけオーバーラツプす
る部分に位置しつつ、その外側重合部分(11b)から
外向きに膨出されていて、その開口下面が内側重合部分
(11a)により遮蔽されているため、その内側重合部
分(11a)のノーズ(12)と第1凸状チヤンネル壁
(17)が一緒に、外側重合部分(11b)に開口する
共通受け入れ孔(21)へ逃し入れられることとも相俟
って、上記クランプバンド(11)の締付け作用面に段
差や間隙を生ずることなく、その締付け力を被固定物
(10)の円周面全体へ均等に作用させることができ、
その締付け力の部分的な弱点を生ずるおそれもない。
【0089】特に、クランプバンド(11)の内側重合
部分(11a)から外向きに膨出する第1、2凸状チヤ
ンネル壁(17)(18)の中央一部には1、2次喰い
付き爪(17a)(18a)が張り出し形成されている
一方、同じくクランプバンド(11)の外側重合部分
(11b)から逆な内向きに膨出する第1、2凹状チヤ
ンネル壁(24)(26)の中央一部には1、2次固定
爪(24b)(26b)が対応的に張り出されていると
共に、その外側重合部分(11b)における第1、2凹
状チヤンネル壁(24)(26)の相互間に、上記引っ
張りバネ要素としての弾性瘤(28)が介在しているた
め、上記1次喰い付き爪(17a)と1次固定爪(24
b)との喰い付き係止し合う時に、仮令スプリングバツ
クによる第1次的な施錠状態の弛緩を生じるとしても、
その弛緩を引き続き2次喰い付き爪(18a)と2次固
定爪(26b)との喰い付き係止によって、補償又は防
止することができ、その2個所での重畳的に且つ高強度
に緊締し得る効果がある。
【0090】その場合、上記1、2次喰い付き爪(17
a)(18a)を備えた第1、2凸状チヤンネル壁(1
7)(18)は、内側重合部分(11a)から外向きに
膨出されているに反して、1、2次固定爪(24b)
(26b)を有する第1、2凹状チヤンネル壁(24)
(26)は外側重合部分(11b)から逆な内向きに膨
出されている関係上、その1、2次喰い付き爪(17
a)(18a)と1、2次固定爪(24b)(26b)
は、上記内側重合部分(11a)と外側重合部分(11
b)との重合平面上において、何れも喰い付き係止し合
うこととなり、その結果解除方向に向かって反り起きて
しまうおそれがなく、上記2個所での施錠状態として耐
用性と安定性にも著しく優れる。
【0091】そして、このような効果は請求項2の構成
を採用することにより、ますます昂めることができ、ク
ランプバンド(11)の全体的な扁平化にとっても、頗
る有益である。
【0092】又、請求項3の構成を採用するならば、上
記第1次的な施錠状態の弛緩を補償する2次喰い付き爪
(18a)と、2次固定爪(26b)との相互間に万一
不慮な解除力が働いたとしても、外側重合部分(11
b)の突っ張りキー(27)が内側重合部分(11a)
に開口する突っ張りキー受け入れ孔(15)の開口エツ
ジへ一早く係止して、その内側重合部分(11a)の第
2凸状チヤンネル壁(18)を背後から突っ張り作用す
るため、上記クランプバンド(11)の緊締状態が弛緩
したり、まして解離したりするおそれが全然無い。
【0093】更に、引き絞り式操作工具(P)の作用爪
(44)は、内側重合部分(11a)における第1操作
工具受け入れ孔(19)の開口エツジをなす第3凸状チ
ヤンネル壁(20)と、外側重合部分(11b)におけ
る第2操作工具受け入れ孔(22)の開口エツジをなす
第4凸状チヤンネル壁(25)との向かい合う双方へ差
し入れ係止されるようになっており、その第3、4凸状
チヤンネル壁(20)(25)の何れも外向きに膨出さ
れているため、上記作用爪(44)による引き絞り操作
力を確実に安定良く受け止めることができ、その対抗強
度と操作性にも優れる。
【0094】請求項4の構成を採用するならば、上記操
作工具(P)によるクランプバンド(11)の引き絞り
操作時、ノーズ(12)の先端部から外向きに膨出する
パイロツト片(12a)の先導作用によって、その内側
重合部分(11a)と外側重合部分(11b)とを横振
れするおそれなく、相互の正しく合致したオーバーラツ
プ状態に維持することができ、しかもパイロツト片(1
2a)の膨出によって、クランプバンド(11)の全体
的な扁平化を阻害するおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランプ金具の展開平板状態を一
部切り欠いて示す平面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】クランプ金具を捲き曲げ立体化した製品として
の斜面図である。
【図4】クランプ金具を捲き曲げ立体化した製品として
の正面図である。
【図5】クランプ金具による被固定物の緊締使用状態を
示す半欠截断面図である。
【図6】図5の部分拡大平面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図7の部分拡大断面図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】金属帯板材料に対するクランプ金具の打抜き
加工状態を示す平面図である。
【図11】図10の一部を抽出して示す拡大平面図であ
る。
【図12】図11の12−12線断面図である。
【図13】図11に対応する曲げ起し加工状態を示す拡
大平面図である。
【図14】図13の14−14線断面図である。
【図15】クランプ金具の捲き曲げ成形用フオーミング
マシンを示す正面図である。
【図16】図15の側面図である。
【図17】フオーミングマシンの芯金ロールに対するク
ランプ金具の係止状態を示す平面図である。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】図18に対応するクランプ金具の捲き曲げ成
形作用を示す断面図である。
【図20】被固定物に対するクランプ金具の捲き掛け状
態と、その引き絞り式操作工具の係止状態を示す正面図
である。
【図21】図20に対応するクランプ金具の引き絞り操
作過程を示す正面図である。
【図22】図21に続くクランプ金具の第1次的な施錠
状態を示す正面図である。
【図23】図22に続くクランプ金具の最終的な施錠状
態を示す正面図である。
【符号の説明】
(10)・被固定物 (11)・クランプバンド (11a)・内側重合部分 (11b)・外側重合部分 (11c)・中間部分 (12)・ノーズ (12a)・パイロツト片 (13)・捲き曲げ成形用係止ピン受け入れ孔 (14)・第1凹状チヤンネル壁受け入れ孔 (15)・突っ張りキー受け入れ孔 (16)・第3凹状チヤンネル壁受け入れ孔 (17)・第1凸状チヤンネル壁 (17a)・1次喰い付き爪 (18)・第2凸状チヤンネル壁 (18a)・2次喰い付き爪 (19)・第1操作工具受け入れ孔 (20)・第3凸状チヤンネル壁 (21)・共通受け入れ孔 (22)・第2操作工具受け入れ孔 (23)・第2凸状チヤンネル壁受け入れ孔 (24)・第1凹状チヤンネル壁 (24b)・1次固定爪 (25)・第4凸状チヤンネル壁 (26)・第2凹状チヤンネル壁 (26b)・2次固定爪 (27)・突っ張りキー (28)・弾性瘤 (29)・機器 (30)・第1逃し孔 (31)・第2逃し孔 (32)・芯金ロール (33)・係止ピン (34)・逃し凹溝 (35)・芯金ロール軸 (36)・固定フレーム (37)・ピニオンギヤ軸 (38)・ピニオンギヤ (39)・ラツクギヤ (40)・原動ギヤ (41)・従動ギヤ (42)・押えロール (43)・移動フレーム (44)・作用爪 (45)・ハンドル (46)・組立支点軸 (M)・金属帯板材料 (P)・操作工具 (S)・間隙 (T)・一定厚み (X)・オーバーラツプ量

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定長さ(L)にカツトされた金属帯板材
    料(M)から成るクランプバンド(11)を、その捲き
    曲げ一端側となる内側重合部分(11a)と、同じく他
    端側となる外側重合部分(11b)とが一定量(X)だ
    け部分的にオーバーラツプする円形リング状に捲き曲げ
    立体化し、 そのクランプバンド(11)の口径を人為強制的に収縮
    変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの可塑物か
    ら成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸用ブー
    ツ、その他の被固定物(10)を、各種機器(29)の
    接続円周面へ締結使用するクランプ金具において、 上記内側重合部分(11a)の切り離し一端のみを金属
    帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定幅(W
    1)のノーズ(12)として切り欠き、 その内側重合部分(11a)には上記ノーズ(12)か
    らクランプバンド(11)がオーバーラツプしない中間
    部分(11c)の存在方向に向かって、順次に第1凹状
    チヤンネル壁受け入れ孔(14)と第2凹状チヤンネル
    壁受け入れ孔(16)を、その中間部分(11c)には
    上記第2凹状チヤンネル壁受け入れ孔(16)と隣り合
    う第1操作工具受け入れ孔(19)を各々開口分布さ
    せ、 上記第1凹状チヤンネル壁受け入れ孔(14)における
    ノーズ(12)と隣り合う側の開口エツジを、第1凸状
    チヤンネル壁(17)として外向きに膨出させ、且つそ
    の第1凸状チヤンネル壁(17)の中央一部を1次喰い
    付き爪(17a)として、上記第1凹状チヤンネル壁受
    け入れ孔(14)の内部に向かって張り出し形成し、 上記第2凹状チヤンネル壁受け入れ孔(16)における
    第1凹状チヤンネル壁受け入れ孔(14)と隣り合う側
    の開口エツジを、第2凸状チヤンネル壁(18)として
    やはり外向きに膨出させ、且つその第2凸状チヤンネル
    壁(18)の中央一部を2次喰い付き爪(18a)とし
    て、上記第2凹状チヤンネル壁受け入れ孔(16)の内
    部に向かって張り出し形成すると共に、 上記第1操作工具受け入れ孔(19)における第2凹状
    チヤンネル壁受け入れ孔(16)と隣り合う側の開口エ
    ツジを、操作工具受け止め用の第3凸状チヤンネル壁
    (20)として外向きに膨出させる一方、 上記外側重合部分(11b)には中間部分(11c)か
    ら切り離し他端の存在方向に向かって、順次に上記ノー
    ズ(12)と第1凸状チヤンネル壁(17)とを一緒に
    受け入れる共通受け入れ孔(21)と、上記第1操作工
    具受け入れ孔(19)と並列する第2操作工具受け入れ
    孔(22)並びに上記第2凸状チヤンネル壁(18)の
    受け入れ孔(23)を開口分布させ、 上記共通受け入れ孔(21)における第2操作工具受け
    入れ孔(22)と隣り合う側の開口エツジを、上記第1
    凸状チヤンネル壁(17)と向かい合う第1凹状チヤン
    ネル壁(24)として逆な内向きに膨出させ、且つその
    第1凹状チヤンネル壁(24)の中央一部を上記1次喰
    い付き爪(17a)と喰い付き可能な1次固定爪(24
    b)として、上記共通受け入れ孔(21)の内部に向か
    って張り出し形成し、 上記第2凸状チヤンネル壁受け入れ孔(23)における
    切り離し他端側の開口エツジを、上記第2凸状チヤンネ
    ル壁(18)と向かい合う第2凹状チヤンネル壁(2
    6)としてやはり内向きに膨出させ、且つその第2凹状
    チヤンネル壁(26)の中央一部を上記2次喰い付き爪
    (18a)と喰い付き係止可能な2次固定爪(26b)
    として、上記第2凸状チヤンネル壁受け入れ孔(23)
    の内部に向かって張り出し形成し、 上記第2操作工具受け入れ孔(22)における第2凸状
    チヤンネル壁受け入れ孔(23)と隣り合う側の開口エ
    ツジを、上記第3凸状チヤンネル壁(20)と向かい合
    う操作工具受け止め用の第4凸状チヤンネル壁(25)
    として外向きに膨出させると共に、 その第2操作工具受け入れ孔(22)と上記共通受け入
    れ孔(21)との隣り合う相互間には、クランプバンド
    (11)の円周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積するための
    弾性瘤(28)を外向きに膨出させて、 上記内側重合部分(11a)に開口する第1操作工具受
    け入れ孔(19)の第3凸状チヤンネル壁(20)と、
    上記外側重合部分(11b)に開口する第2操作工具受
    け入れ孔(22)の第4凸状チヤンネル壁(25)との
    双方へ、引き絞り式操作工具(P)の作用爪(44)を
    各々差し入れ係止させて、その一対の作用爪(44)を
    引き絞り操作することにより、上記クランプバンド(1
    1)の口径を収縮変形させた時、 上記1次喰い付き爪(17a)と1次固定爪(24b)
    とが第1次的な施錠状態に喰い付き係止し合い、引き続
    き上記2次喰い付き爪(18a)と2次固定爪(26
    b)とがその第1次的な施錠状態の弛緩を補償すべく、
    最終的な施錠状態に喰い付き係止し合うこととなるよう
    に関係設定したことを特徴とするクランプ金具。
  2. 【請求項2】第1〜4凸状チヤンネル壁(17)(1
    8)(20)(25)を何れも金属帯板材料(M)の一
    定厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向きに膨出させる
    一方、第1、2凹状チヤンネル壁(24)(26)を同
    じく金属帯板材料(M)の一定厚み(T)とほぼ等しい
    寸法だけ逆な内向きに膨出させたことを特徴とする請求
    項1記載のクランプ金具。
  3. 【請求項3】外側重合部分(11b)に開口する第2凸
    状チヤンネル壁受け入れ孔(23)が第2操作工具受け
    入れ孔(22)と隣り合う側の開口エツジを突っ張りキ
    ー(27)として、内向きに膨出させる一方、 その突っ張りキー(27)の受け入れ孔(15)を、内
    側重合部分(11a)における第1、2凹状チヤンネル
    壁受け入れ孔(14)(16)の隣り合う相互間に開口
    形成して、 2次喰い付き爪(18a)と2次固定爪(26b)との
    相互間に解除力が作用した時には、上記突っ張りキー
    (27)がその受け入れ孔(15)の開口エツジへ一早
    く係止して、内側重合部分(11a)の第2凸状チヤン
    ネル壁(18)をその背後から突っ張るように関係設定
    したことを特徴とする請求項1記載のクランプ金具。
  4. 【請求項4】ノーズ(12)の先端部を凸曲形態のパイ
    ロツト片(12a)として、内側重合部分(11a)か
    ら金属帯板材料(M)の一定厚み(T)とほぼ等しい寸
    法だけ外向きに膨出させたことを特徴とする請求項1記
    載のクランプ金具。
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