JPH07793Y2 - 締付バンド - Google Patents
締付バンドInfo
- Publication number
- JPH07793Y2 JPH07793Y2 JP10139191U JP10139191U JPH07793Y2 JP H07793 Y2 JPH07793 Y2 JP H07793Y2 JP 10139191 U JP10139191 U JP 10139191U JP 10139191 U JP10139191 U JP 10139191U JP H07793 Y2 JPH07793 Y2 JP H07793Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- end side
- main body
- tool
- channel wall
- band
- Prior art date
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- Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
Description
【0001】本考案は硬質な可撓材から成る防塵用や継
手用ベローズ、その他の被固定物を各種機器の接続部分
へ固定する締付バンドの改良に関する。
手用ベローズ、その他の被固定物を各種機器の接続部分
へ固定する締付バンドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】定寸にカツトされた金属帯板から成るバ
ンド主体を、その一端側と他端側との部分的にオーバー
ラツプする円形リング状に捲き曲げ立体化し、その口径
を人為強制的に収縮変形させた上、両端を互いに係止さ
せることによって、各種流体の給送用ゴムホースをその
継手管や開閉コツク、その他の機器の口金部分へ接続固
定する締付バンドは公知であり、本考案者も先に実願平
3−19212号、同3−34310号並びに同3−5
5873号を提案した。
ンド主体を、その一端側と他端側との部分的にオーバー
ラツプする円形リング状に捲き曲げ立体化し、その口径
を人為強制的に収縮変形させた上、両端を互いに係止さ
せることによって、各種流体の給送用ゴムホースをその
継手管や開閉コツク、その他の機器の口金部分へ接続固
定する締付バンドは公知であり、本考案者も先に実願平
3−19212号、同3−34310号並びに同3−5
5873号を提案した。
【0003】そして、これら先願考案の場合、その締付
バンドのバンド主体は半径方向に沿って伸縮するバネ作
用を発揮しないが、被固定物に係るゴムホースのそれ自
身が弾力性を有する軟質品であるため、そのゴムホース
の表面全体にバンド主体が間隙なく密着することとな
り、これを位置ズレや脱落のおそれなく、確固に安定良
く緊締することができる。
バンドのバンド主体は半径方向に沿って伸縮するバネ作
用を発揮しないが、被固定物に係るゴムホースのそれ自
身が弾力性を有する軟質品であるため、そのゴムホース
の表面全体にバンド主体が間隙なく密着することとな
り、これを位置ズレや脱落のおそれなく、確固に安定良
く緊締することができる。
【0004】ところが、例えば各種瓶類の成形に見られ
る如き、熱可塑性プラスチツクからブロー成形された防
塵用や継手用のベローズについては、これが実質上弾力
性を有しない硬質品であるため、これを上記締付バンド
によって各種機器の接続部分へ確固に緊締することがで
きない。
る如き、熱可塑性プラスチツクからブロー成形された防
塵用や継手用のベローズについては、これが実質上弾力
性を有しない硬質品であるため、これを上記締付バンド
によって各種機器の接続部分へ確固に緊締することがで
きない。
【0005】蓋し、そのバンド主体が上記のように、半
径方向に沿う伸縮バネ性を有しないからであり、ベロー
ズの表面との相互に必らずや間隙を生ずる結果、特に回
転力や振動などを受ける車両やその他の機器に使用した
場合、位置ズレや脱落の事故を起すおそれがある。
径方向に沿う伸縮バネ性を有しないからであり、ベロー
ズの表面との相互に必らずや間隙を生ずる結果、特に回
転力や振動などを受ける車両やその他の機器に使用した
場合、位置ズレや脱落の事故を起すおそれがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
の改良を企図しており、そのための構成上定寸にカツト
された金属帯板から成るバンド主体を、その一端側へ他
端側が部分的に外接することとなる円形リング状に捲き
曲げ立体化し、その口径を人為強制的に収縮変形させる
ことにより、硬質な可撓材から成るベローズやその他の
被固定物を、各種機器の接続部分へ首締め状態に固定す
る締付バンドにおいて、上記捲き曲げ一端側の先端部に
は、外向きに隆起する第1凸状チヤンネル壁と、これに
よって開口エツジの画定される工具受け入れ口とを設け
ると共に、そのチヤンネル壁からバンド主体自身よりも
狭幅な裏当て舌片を連続的に延長させ、同じく捲き曲げ
一端側の中途部には、上記工具受け入れ口に隣り合う工
具逃し入れ口と抜き窓とを、やはり外向きに隆起する第
2凸状チヤンネル壁を介して開口分布させる一方、上記
捲き曲げ他端側の先端部には、上記第2凸状チヤンネル
壁の受け入れ口と、その受け入れ口の開口エツジから内
向きに張り出して、上記第2凸状チヤンネル壁と係脱自
在に喰い付き係止する固定爪とを設け、同じく捲き曲げ
他端側の中途部には、上記工具受け入れ口並びに工具逃
し入れ口と連通開口する工具逃し入れ用連通口と、上記
裏当て舌片を逃し入れるための外向きに隆起する第3凸
状チヤンネル壁とを設けて、上記裏当て舌片をその第3
凸状チヤンネル壁へ裏当て状態に逃し入れ係合させるこ
とにより、バンド主体をその捲き曲げ一端側に対して他
端側が外接することとなる正面視の円形リング状に捲き
曲げた上、上記捲き曲げ一端側の工具受け入れ口と他端
側の工具逃し入れ用連通口へ、拡開操作工具の作用爪を
各々挿入係止させて、その捲き曲げ一端側と他端側とを
相反方向へ押し開くことにより、バンド主体の口径を強
制的に収縮変形させた時、上記捲き曲げ一端側の第2凸
状チヤンネル壁と、他端側の固定爪とが互いに喰い付き
係止するように関係設定すると共に、上記バンド主体に
おける円周面の一部に、正面視のほぼU字型や波型など
の弾性凸起を設けて、その弾性凸起によりバンド主体の
半径方向に沿う伸縮バネ力を蓄積させたことを特徴とす
るものである。
の改良を企図しており、そのための構成上定寸にカツト
された金属帯板から成るバンド主体を、その一端側へ他
端側が部分的に外接することとなる円形リング状に捲き
曲げ立体化し、その口径を人為強制的に収縮変形させる
ことにより、硬質な可撓材から成るベローズやその他の
被固定物を、各種機器の接続部分へ首締め状態に固定す
る締付バンドにおいて、上記捲き曲げ一端側の先端部に
は、外向きに隆起する第1凸状チヤンネル壁と、これに
よって開口エツジの画定される工具受け入れ口とを設け
ると共に、そのチヤンネル壁からバンド主体自身よりも
狭幅な裏当て舌片を連続的に延長させ、同じく捲き曲げ
一端側の中途部には、上記工具受け入れ口に隣り合う工
具逃し入れ口と抜き窓とを、やはり外向きに隆起する第
2凸状チヤンネル壁を介して開口分布させる一方、上記
捲き曲げ他端側の先端部には、上記第2凸状チヤンネル
壁の受け入れ口と、その受け入れ口の開口エツジから内
向きに張り出して、上記第2凸状チヤンネル壁と係脱自
在に喰い付き係止する固定爪とを設け、同じく捲き曲げ
他端側の中途部には、上記工具受け入れ口並びに工具逃
し入れ口と連通開口する工具逃し入れ用連通口と、上記
裏当て舌片を逃し入れるための外向きに隆起する第3凸
状チヤンネル壁とを設けて、上記裏当て舌片をその第3
凸状チヤンネル壁へ裏当て状態に逃し入れ係合させるこ
とにより、バンド主体をその捲き曲げ一端側に対して他
端側が外接することとなる正面視の円形リング状に捲き
曲げた上、上記捲き曲げ一端側の工具受け入れ口と他端
側の工具逃し入れ用連通口へ、拡開操作工具の作用爪を
各々挿入係止させて、その捲き曲げ一端側と他端側とを
相反方向へ押し開くことにより、バンド主体の口径を強
制的に収縮変形させた時、上記捲き曲げ一端側の第2凸
状チヤンネル壁と、他端側の固定爪とが互いに喰い付き
係止するように関係設定すると共に、上記バンド主体に
おける円周面の一部に、正面視のほぼU字型や波型など
の弾性凸起を設けて、その弾性凸起によりバンド主体の
半径方向に沿う伸縮バネ力を蓄積させたことを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】本考案の上記構成によれば、バンド主体の捲き
曲げ一端側から延長する裏当て舌片を、同じく他端側の
中途部に形成された第3凸状チヤンネル壁へ、裏当て状
態に逃し入れ係合させることにより、バンド主体をその
捲き曲げ一端側に対して他端側が外接することとなる円
形リング状に捲き曲げ立体化することができる。
曲げ一端側から延長する裏当て舌片を、同じく他端側の
中途部に形成された第3凸状チヤンネル壁へ、裏当て状
態に逃し入れ係合させることにより、バンド主体をその
捲き曲げ一端側に対して他端側が外接することとなる円
形リング状に捲き曲げ立体化することができる。
【0008】上記バンド主体の捲き曲げ一端側と、他端
側とがクロスした被固定物への仮り止め状態では、その
一端側における工具受け入れ口の開口エツジをなす第1
凸状チヤンネル壁と、他端側の工具逃し入れ口と第2凸
状チヤンネル壁受け入れ口とを仕切る仕切壁とが、左右
位置関係のもとに並列すると共に、その一端側に開口す
る工具受け入れ口と工具逃し入れ口との双方に亘って、
他端側の工具逃し入れ用連通口が合致連通することにな
る。
側とがクロスした被固定物への仮り止め状態では、その
一端側における工具受け入れ口の開口エツジをなす第1
凸状チヤンネル壁と、他端側の工具逃し入れ口と第2凸
状チヤンネル壁受け入れ口とを仕切る仕切壁とが、左右
位置関係のもとに並列すると共に、その一端側に開口す
る工具受け入れ口と工具逃し入れ口との双方に亘って、
他端側の工具逃し入れ用連通口が合致連通することにな
る。
【0009】そのため、その捲き曲げ他端側の工具逃し
入れ用連通口を経て、一端側の工具受け入れ口や工具逃
し入れ口へ、外方から拡開操作工具の作用爪を挿入し
て、その作用爪によりバンド主体の捲き曲げ一端側と他
端側とを相反する左右方向へ強制的に押し開き、上記円
形リング状バンド主体の口径を収縮変形させることがで
きる。
入れ用連通口を経て、一端側の工具受け入れ口や工具逃
し入れ口へ、外方から拡開操作工具の作用爪を挿入し
て、その作用爪によりバンド主体の捲き曲げ一端側と他
端側とを相反する左右方向へ強制的に押し開き、上記円
形リング状バンド主体の口径を収縮変形させることがで
きる。
【0010】そして、その拡開操作工具の押し開きによ
りバンド主体を収縮変形させた時には、ベローズなどの
被固定物が弾力性を有しない硬質品であっても、そのバ
ンド主体の円周面一部に付与されている弾性凸起が、自
から半径方向に沿って弾力的に伸び変形し、その抗力に
より被固定物の表面に密着することになるので、この種
被固定物を機器の接続部分へ安定・確固な首締め状態に
緊締することができるのである。
りバンド主体を収縮変形させた時には、ベローズなどの
被固定物が弾力性を有しない硬質品であっても、そのバ
ンド主体の円周面一部に付与されている弾性凸起が、自
から半径方向に沿って弾力的に伸び変形し、その抗力に
より被固定物の表面に密着することになるので、この種
被固定物を機器の接続部分へ安定・確固な首締め状態に
緊締することができるのである。
【0011】又、その固定状態は上記バンド主体の捲き
曲げ一端側から隆起する第2凸状チヤンネル壁と、同じ
く他端側の開口エツジから張り出す固定爪との喰い付き
係止作用によって、施錠保持されることになり、従って
万一使用中に振動や衝撃などの外力を受けても、更には
上記機器が回転運動するような場合にも、決して位置ズ
レ弛緩したり、解離したりするおそれがない。
曲げ一端側から隆起する第2凸状チヤンネル壁と、同じ
く他端側の開口エツジから張り出す固定爪との喰い付き
係止作用によって、施錠保持されることになり、従って
万一使用中に振動や衝撃などの外力を受けても、更には
上記機器が回転運動するような場合にも、決して位置ズ
レ弛緩したり、解離したりするおそれがない。
【0012】
【実施例】以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的
構成を詳述すると、図1、2はその締付バンドの展開平
板状態(材料加工状態)を、又図3〜10は同じく捲き
曲げ立体化による完成品としての使用状態を各々表わし
ており、その締付バンドの材料としては、一定の厚み
(T)(例えば約0.5mm)と幅(W)(例えば約7
mm)を備えたステンレス鋼(例えばSUS304)や
その他の金属帯板(M)が用いられ、その予じめの長尺
物から目的とするベローズや、その他の被固定物(1
0)の太さに応じて、適当な定寸にカツトされることと
なる。
構成を詳述すると、図1、2はその締付バンドの展開平
板状態(材料加工状態)を、又図3〜10は同じく捲き
曲げ立体化による完成品としての使用状態を各々表わし
ており、その締付バンドの材料としては、一定の厚み
(T)(例えば約0.5mm)と幅(W)(例えば約7
mm)を備えたステンレス鋼(例えばSUS304)や
その他の金属帯板(M)が用いられ、その予じめの長尺
物から目的とするベローズや、その他の被固定物(1
0)の太さに応じて、適当な定寸にカツトされることと
なる。
【0013】(11)はこのような定寸にカツトされた
帯板材料(M)から、正面視の円形リング状に捲き曲げ
立体化されることにより、被固定物(10)の締付け作
用に言わば直接奉仕するバンド主体であって、その捲き
曲げ一端側(11a)に同じく他端側(11b)が外接
する如く、一定量(L)だけ部分的にオーバーラツプし
ている。バンド主体(11)は言うまでもなく上記帯板
材料(M)自身の一定幅(W)を有しており、その捲き
曲げ一端側(11a)には工具受け入れ口(12)が平
面視のほぼ四角形に打抜かれている。その工具受け入れ
口(12)の開口幅(W1)は、上記一定幅(W)(約
7mm)との相関々係において、約3.5〜4mmに寸
法化されている。
帯板材料(M)から、正面視の円形リング状に捲き曲げ
立体化されることにより、被固定物(10)の締付け作
用に言わば直接奉仕するバンド主体であって、その捲き
曲げ一端側(11a)に同じく他端側(11b)が外接
する如く、一定量(L)だけ部分的にオーバーラツプし
ている。バンド主体(11)は言うまでもなく上記帯板
材料(M)自身の一定幅(W)を有しており、その捲き
曲げ一端側(11a)には工具受け入れ口(12)が平
面視のほぼ四角形に打抜かれている。その工具受け入れ
口(12)の開口幅(W1)は、上記一定幅(W)(約
7mm)との相関々係において、約3.5〜4mmに寸
法化されている。
【0014】その場合、バンド主体(11)における捲
き曲げ一端側(11a)の切り離し先端部は、約3mm
の狭い一定幅(W2)を備えた裏当て舌片(13)とし
て、一定の長さ(F)(約7mm)だけ連続的に延長さ
れている。しかも、その上記工具受け入れ口(12)と
の境界をなす根元部には補強ビードが付与されることに
より、その裏当て舌片(13)の根元部が帯板材料
(M)の厚み(T)とほぼ同じ量だけ外向きに隆起する
第1凸状チヤンネル壁(14)として造形されてもい
る。
き曲げ一端側(11a)の切り離し先端部は、約3mm
の狭い一定幅(W2)を備えた裏当て舌片(13)とし
て、一定の長さ(F)(約7mm)だけ連続的に延長さ
れている。しかも、その上記工具受け入れ口(12)と
の境界をなす根元部には補強ビードが付与されることに
より、その裏当て舌片(13)の根元部が帯板材料
(M)の厚み(T)とほぼ同じ量だけ外向きに隆起する
第1凸状チヤンネル壁(14)として造形されてもい
る。
【0015】つまり、上記工具受け入れ口(12)にお
けるバンド主体(11)の円周方向(帯板材料の長手方
向)と直交する開口エツジ(上記四角形の一辺)が、そ
の第1凸状チヤンネル壁(14)によって画定されてい
るわけであり、そのチヤンネル壁(14)を後述する拡
開操作工具の受け止め用として、ここに外方から拡開操
作工具を確実に安定良く係止させることができるように
なっている。
けるバンド主体(11)の円周方向(帯板材料の長手方
向)と直交する開口エツジ(上記四角形の一辺)が、そ
の第1凸状チヤンネル壁(14)によって画定されてい
るわけであり、そのチヤンネル壁(14)を後述する拡
開操作工具の受け止め用として、ここに外方から拡開操
作工具を確実に安定良く係止させることができるように
なっている。
【0016】(15)(16)は同じく捲き曲げ一端側
(11a)の中途部に位置しつつ、上記工具受け入れ口
(12)からの順次に並列する如く開口分布された工具
逃し入れ口と抜き窓であり、その何れも同じ約4mmの
開口幅(W1)を備えている。(17)はその工具逃し
入れ口(15)と抜き窓(16)との仕切り部に補強ビ
ードが付与されることによって、やはり帯板材料(M)
の厚み(T)とほぼ同じ量だけ外向きに隆起された第2
凸状チヤンネル壁であり、ここに後述する捲き曲げ他端
側(11b)の固定爪が喰い付き係止作用するようにな
っている。
(11a)の中途部に位置しつつ、上記工具受け入れ口
(12)からの順次に並列する如く開口分布された工具
逃し入れ口と抜き窓であり、その何れも同じ約4mmの
開口幅(W1)を備えている。(17)はその工具逃し
入れ口(15)と抜き窓(16)との仕切り部に補強ビ
ードが付与されることによって、やはり帯板材料(M)
の厚み(T)とほぼ同じ量だけ外向きに隆起された第2
凸状チヤンネル壁であり、ここに後述する捲き曲げ他端
側(11b)の固定爪が喰い付き係止作用するようにな
っている。
【0017】次に、(18)は上記捲き曲げ一端側(1
1a)に外接することとなるバンド主体(11)の捲き
曲げ他端側(11b)に打抜かれた上記第2凸状チヤン
ネル壁(17)の受け入れ口であって、平面視の四角形
を呈していると共に、その開口幅(W1)も約4mmに
寸法化されている。
1a)に外接することとなるバンド主体(11)の捲き
曲げ他端側(11b)に打抜かれた上記第2凸状チヤン
ネル壁(17)の受け入れ口であって、平面視の四角形
を呈していると共に、その開口幅(W1)も約4mmに
寸法化されている。
【0018】(19)はその捲き曲げ他端側(11b)
の切り離し先端部から、上記受け入れ口(18)の内部
に向かって一定量(Y)だけ張り出された固定爪であ
り、約3mmの狭い一定幅(W2)を備えている。しか
も、その固定爪(19)は帯板材料(M)の厚み(T)
とほぼ同じ量だけ内向き凹状に陥没されており、その張
り出し先端部が上記捲き曲げ一端側(11a)の爪係止
用第2凸状チヤンネル壁(17)へ、自づと沈み込む如
くに喰い付き係止作用するようになっている。
の切り離し先端部から、上記受け入れ口(18)の内部
に向かって一定量(Y)だけ張り出された固定爪であ
り、約3mmの狭い一定幅(W2)を備えている。しか
も、その固定爪(19)は帯板材料(M)の厚み(T)
とほぼ同じ量だけ内向き凹状に陥没されており、その張
り出し先端部が上記捲き曲げ一端側(11a)の爪係止
用第2凸状チヤンネル壁(17)へ、自づと沈み込む如
くに喰い付き係止作用するようになっている。
【0019】又、(20)は同じく捲き曲げ他端側(1
1b)の中途部に位置しつつ、上記第2凸状チヤンネル
壁受け入れ口(18)と並列する如く開口形成された工
具逃し入れ用連通口であり、約4mmの開口幅(W1)
を備えている。その連通口(20)は上記捲き曲げ一端
側(11a)の工具逃し入れ口(15)よりもかなり細
長く、その固定爪(19)を捲き曲げ一端側(11a)
の第2凸状チヤンネル壁(17)へ喰い付き係止させた
状態において、その捲き曲げ一端側(11a)の工具逃
し入れ口(15)と工具受け入れ口(12)との双方に
亘って連通する大きさに開口形成されている。
1b)の中途部に位置しつつ、上記第2凸状チヤンネル
壁受け入れ口(18)と並列する如く開口形成された工
具逃し入れ用連通口であり、約4mmの開口幅(W1)
を備えている。その連通口(20)は上記捲き曲げ一端
側(11a)の工具逃し入れ口(15)よりもかなり細
長く、その固定爪(19)を捲き曲げ一端側(11a)
の第2凸状チヤンネル壁(17)へ喰い付き係止させた
状態において、その捲き曲げ一端側(11a)の工具逃
し入れ口(15)と工具受け入れ口(12)との双方に
亘って連通する大きさに開口形成されている。
【0020】そして、その捲き曲げ他端側(11b)の
工具逃し入れ用連通口(20)と上記チヤンネル壁受け
入れ口(18)とが、仕切壁(21)を介して隔離され
ている。そのため、この仕切壁(21)を上記捲き曲げ
一端側(11a)の第1凸状チヤンネル壁(14)と同
様に、拡開操作工具の受け止め用として機能させつつ、
ここに外方から拡開操作工具を安定良く確実に係止させ
ることができる。
工具逃し入れ用連通口(20)と上記チヤンネル壁受け
入れ口(18)とが、仕切壁(21)を介して隔離され
ている。そのため、この仕切壁(21)を上記捲き曲げ
一端側(11a)の第1凸状チヤンネル壁(14)と同
様に、拡開操作工具の受け止め用として機能させつつ、
ここに外方から拡開操作工具を安定良く確実に係止させ
ることができる。
【0021】(X)は上記捲き曲げ他端側(11b)に
おける工具逃し入れ用連通口(20)の開口部分に位置
しつつ、そのバンド主体(11)の円周方向(帯板材料
の長手方向)と直交する関係状態に付与された複数の平
行な屈曲稜線であって、これによりバンド主体(11)
の捲き曲げ他端側(11b)が内向きに張り出す正面視
のほぼU字型や波型、ジグザク型などとして部分的に屈
曲されている。
おける工具逃し入れ用連通口(20)の開口部分に位置
しつつ、そのバンド主体(11)の円周方向(帯板材料
の長手方向)と直交する関係状態に付与された複数の平
行な屈曲稜線であって、これによりバンド主体(11)
の捲き曲げ他端側(11b)が内向きに張り出す正面視
のほぼU字型や波型、ジグザク型などとして部分的に屈
曲されている。
【0022】その趣旨は、このようなU字型や波型など
の屈曲部分を言わば弾性凸起又はコルゲート(22)と
して、バンド主体(11)の半径方向に沿う伸縮バネ力
を蓄積することにある。尚、この弾性凸起(22)がバ
ンド主体(11)における捲き曲げ一端側(11a)と
同じく他端側(11b)との上記オーバーラツプ部分に
存在すること、言うまでもない。
の屈曲部分を言わば弾性凸起又はコルゲート(22)と
して、バンド主体(11)の半径方向に沿う伸縮バネ力
を蓄積することにある。尚、この弾性凸起(22)がバ
ンド主体(11)における捲き曲げ一端側(11a)と
同じく他端側(11b)との上記オーバーラツプ部分に
存在すること、言うまでもない。
【0023】(23)は上記捲き曲げ一端側(11a)
の裏当て舌片(13)を受け入れ得るように、同じく捲
き曲げ他端側(11b)に対応形成された第3凸状チヤ
ンネル壁であって、やはり補強ビードの付与により、帯
板材料(M)の厚み(T)とほぼ同じ量だけ外向きに隆
起されている。そのため、バンド主体(11)の捲き曲
げ一端側(11a)と同じく他端側(11b)とが、そ
の内周面の全体的な面一状態にオーバーラツプすること
となる。
の裏当て舌片(13)を受け入れ得るように、同じく捲
き曲げ他端側(11b)に対応形成された第3凸状チヤ
ンネル壁であって、やはり補強ビードの付与により、帯
板材料(M)の厚み(T)とほぼ同じ量だけ外向きに隆
起されている。そのため、バンド主体(11)の捲き曲
げ一端側(11a)と同じく他端側(11b)とが、そ
の内周面の全体的な面一状態にオーバーラツプすること
となる。
【0024】上記のような構成を備えた締付バンドは、
金属帯板(M)を材料として、次の通りに量産すること
ができる。即ち、その長尺な帯板材料(M)を自動間歇
的に移送する過程において、先づ図外の打抜き加工金型
により、上記舌片(13)や固定爪(19)を輪郭付け
るべき切り欠きと、工具受け入れ口(12)や第2凸状
チヤンネル壁(17)の受け入れ口(18)、工具逃し
入れ口(15)、工具逃し入れ用連通口(20)並びに
抜き窓(16)の打抜きとを一挙に行なう。その打抜き
加工状態は図11〜13に示す通りである。
金属帯板(M)を材料として、次の通りに量産すること
ができる。即ち、その長尺な帯板材料(M)を自動間歇
的に移送する過程において、先づ図外の打抜き加工金型
により、上記舌片(13)や固定爪(19)を輪郭付け
るべき切り欠きと、工具受け入れ口(12)や第2凸状
チヤンネル壁(17)の受け入れ口(18)、工具逃し
入れ口(15)、工具逃し入れ用連通口(20)並びに
抜き窓(16)の打抜きとを一挙に行なう。その打抜き
加工状態は図11〜13に示す通りである。
【0025】次いで、上記帯板材料(M)を図外のプレ
ス加工金型に通過させて、図14の加工状態から示唆さ
れるように、第1〜3凸状チヤンネル壁(14)(1
7)(23)や固定爪(19)の段付き加工を行なうと
共に、弾性凸起(22)を造形するための屈曲稜線
(X)も一挙に付与するのである。
ス加工金型に通過させて、図14の加工状態から示唆さ
れるように、第1〜3凸状チヤンネル壁(14)(1
7)(23)や固定爪(19)の段付き加工を行なうと
共に、弾性凸起(22)を造形するための屈曲稜線
(X)も一挙に付与するのである。
【0026】その後、図11〜14の符号(K−K)で
示す位置から帯板材料(M)を切り離すように定寸カツ
トし、その定寸にカツトされたバンド主体(11)を図
外のフオーミングマシンによって、引き続き図2の鎖線
や図3、4に示唆する如く、一定量(L)だけオーバー
ラツプする円形リング状に捲き曲げ立体化し、茲に図
6、7のような製品として完成するのである。尚、図1
1〜14の符号(A)は上記打抜き加工金型とプレス加
工金型の必要な大きさを示唆している。
示す位置から帯板材料(M)を切り離すように定寸カツ
トし、その定寸にカツトされたバンド主体(11)を図
外のフオーミングマシンによって、引き続き図2の鎖線
や図3、4に示唆する如く、一定量(L)だけオーバー
ラツプする円形リング状に捲き曲げ立体化し、茲に図
6、7のような製品として完成するのである。尚、図1
1〜14の符号(A)は上記打抜き加工金型とプレス加
工金型の必要な大きさを示唆している。
【0027】又、バンド主体(11)の捲き曲げ一端側
(11a)に開口された抜き窓(16)と、同じく捲き
曲げ他端側(11b)に形成された工具逃し入れ用連通
口(20)との間隔距離(S)を、帯板材料(M)にお
ける移送速度の制御などによって長短変化させることに
より、目的とする被固定物(10)の太さに応じた締付
バンドの多品種を、極めて容易に製造することができ
る。その多品種を製造するに際して、上記打抜き加工金
型やプレス加工金型までも改変する必要性が全然ないわ
けであり、その対応性と量産性に著しく優れる。
(11a)に開口された抜き窓(16)と、同じく捲き
曲げ他端側(11b)に形成された工具逃し入れ用連通
口(20)との間隔距離(S)を、帯板材料(M)にお
ける移送速度の制御などによって長短変化させることに
より、目的とする被固定物(10)の太さに応じた締付
バンドの多品種を、極めて容易に製造することができ
る。その多品種を製造するに際して、上記打抜き加工金
型やプレス加工金型までも改変する必要性が全然ないわ
けであり、その対応性と量産性に著しく優れる。
【0028】本考案の締付バンドを用いて、例えば被固
定物(10)である防塵用や継手用のベローズを、その
機器の接続部分(24)へ固定するに当っては、そのバ
ンド主体(11)を図2の鎖線から示唆されるように、
被固定物(10)の根元部へ仮り止め状態に捲き付け
る。
定物(10)である防塵用や継手用のベローズを、その
機器の接続部分(24)へ固定するに当っては、そのバ
ンド主体(11)を図2の鎖線から示唆されるように、
被固定物(10)の根元部へ仮り止め状態に捲き付け
る。
【0029】即ち、バンド主体(11)の捲き曲げ一端
側(11a)に対して、同じく他端側(11b)が部分
的に外接することとなるように、その捲き曲げ一端側
(11a)から延長されている狭い一定幅(W2)の裏
当て舌片(13)を、同じく他端側(11b)に対応位
置する第3凸状チヤンネル壁(23)のビード溝へ、内
方から逃し入れるのである。
側(11a)に対して、同じく他端側(11b)が部分
的に外接することとなるように、その捲き曲げ一端側
(11a)から延長されている狭い一定幅(W2)の裏
当て舌片(13)を、同じく他端側(11b)に対応位
置する第3凸状チヤンネル壁(23)のビード溝へ、内
方から逃し入れるのである。
【0030】その際には、その裏当て舌片(13)の根
元部をなす第1凸状チヤンネル壁(14)が、上記捲き
曲げ他端側(11b)に開口する工具逃し入れ用連通口
(20)と係合し乍ら、その移動案内作用のもとで捲き
曲げられることになるため、その操作を至極円滑に行な
えると共に、バンド主体(11)がその捲き曲げ一端側
(11a)と他端側(11b)との横ズレしない正確な
オーバーラツプ状態に保たれるのである。
元部をなす第1凸状チヤンネル壁(14)が、上記捲き
曲げ他端側(11b)に開口する工具逃し入れ用連通口
(20)と係合し乍ら、その移動案内作用のもとで捲き
曲げられることになるため、その操作を至極円滑に行な
えると共に、バンド主体(11)がその捲き曲げ一端側
(11a)と他端側(11b)との横ズレしない正確な
オーバーラツプ状態に保たれるのである。
【0031】そして、バンド主体(11)の捲き曲げ一
端側(11a)と、同じく他端側(11b)とがクロス
した被固定物(10)への仮り止め状態では、その一端
側(11a)における工具受け入れ口(12)の開口エ
ツジをなす第1凸状チヤンネル壁(14)と、同じく他
端側(11b)の工具逃し入れ用連通口(20)と第2
凸状チヤンネル壁受け入れ口(18)とを仕切る仕切壁
(21)とが、左右位置関係のもとに並列するので、そ
の第1凸状チヤンネル壁(14)と仕切壁(21)に対
して、図15、16のようなプライヤー型拡開操作工具
(B)の先端部に具備する左右一対の作用爪(25)を
各々係止させるのである。
端側(11a)と、同じく他端側(11b)とがクロス
した被固定物(10)への仮り止め状態では、その一端
側(11a)における工具受け入れ口(12)の開口エ
ツジをなす第1凸状チヤンネル壁(14)と、同じく他
端側(11b)の工具逃し入れ用連通口(20)と第2
凸状チヤンネル壁受け入れ口(18)とを仕切る仕切壁
(21)とが、左右位置関係のもとに並列するので、そ
の第1凸状チヤンネル壁(14)と仕切壁(21)に対
して、図15、16のようなプライヤー型拡開操作工具
(B)の先端部に具備する左右一対の作用爪(25)を
各々係止させるのである。
【0032】その拡開操作工具(B)における左右一対
の作用爪(25)は互いに同一であり、何れもバンド主
体(11)の捲き曲げ一端側(11a)に開口する上記
工具受け入れ口(12)や、同じく他端側(11b)に
開口する工具逃し入れ用連通口(20)へ出し入れ可能
な大きさに形成されている。(26)は両作用爪(2
5)の開閉枢軸であり、左右一対のハンドル(27)を
閉合させれば、両作用爪(25)がその枢軸(26)を
支点として拡開作用することになる。(28)は両ハン
ドル(27)の相互間に介挿連繋されたバネ材である。
の作用爪(25)は互いに同一であり、何れもバンド主
体(11)の捲き曲げ一端側(11a)に開口する上記
工具受け入れ口(12)や、同じく他端側(11b)に
開口する工具逃し入れ用連通口(20)へ出し入れ可能
な大きさに形成されている。(26)は両作用爪(2
5)の開閉枢軸であり、左右一対のハンドル(27)を
閉合させれば、両作用爪(25)がその枢軸(26)を
支点として拡開作用することになる。(28)は両ハン
ドル(27)の相互間に介挿連繋されたバネ材である。
【0033】そのため、このような拡開操作工具(B)
の両作用爪(25)をバンド主体(11)における捲き
曲げ一端側(11a)の工具受け入れ口(12)と、同
じく他端側(11b)の工具逃し入れ用連通口(20)
へ何れも挿入しつつ、その両作用爪(25)を第1凸状
チヤンネル壁(14)と仕切壁(21)へ、各々図17
のように係止させた上、その操作工具(B)のハンドル
(27)を引き絞り操作し、両作用爪(25)によって
バンド主体(11)の捲き曲げ一端側(11a)と他端
側(11b)とを、図17の矢印(P)で示す相反方向
へ強制的に押し開くのである。
の両作用爪(25)をバンド主体(11)における捲き
曲げ一端側(11a)の工具受け入れ口(12)と、同
じく他端側(11b)の工具逃し入れ用連通口(20)
へ何れも挿入しつつ、その両作用爪(25)を第1凸状
チヤンネル壁(14)と仕切壁(21)へ、各々図17
のように係止させた上、その操作工具(B)のハンドル
(27)を引き絞り操作し、両作用爪(25)によって
バンド主体(11)の捲き曲げ一端側(11a)と他端
側(11b)とを、図17の矢印(P)で示す相反方向
へ強制的に押し開くのである。
【0034】そうすれば、バンド主体(11)の捲き曲
げ一端側(11a)から外向きに隆起している第2凸状
チヤンネル壁(17)と、同じく他端側(11b)の内
向きに陥没している固定爪(19)とが相互に乗り越え
る如く変移して、遂にはその固定爪(19)が上記第2
凸状チヤンネル壁(17)へ、図18のように喰い付き
係止することとなり、茲にバンド主体(11)の口径
(D)が収縮変形される結果、被固定物(10)がその
機器の接続部分(24)へ、図5〜10のような緊締状
態に固定されるのである。尚、その固定後には上記開閉
操作工具(B)を外方へ抜き出すこと、言うまでもな
い。
げ一端側(11a)から外向きに隆起している第2凸状
チヤンネル壁(17)と、同じく他端側(11b)の内
向きに陥没している固定爪(19)とが相互に乗り越え
る如く変移して、遂にはその固定爪(19)が上記第2
凸状チヤンネル壁(17)へ、図18のように喰い付き
係止することとなり、茲にバンド主体(11)の口径
(D)が収縮変形される結果、被固定物(10)がその
機器の接続部分(24)へ、図5〜10のような緊締状
態に固定されるのである。尚、その固定後には上記開閉
操作工具(B)を外方へ抜き出すこと、言うまでもな
い。
【0035】その場合、被固定物(10)のそれ自身が
弾力性を有しない硬質品であっても、これを締付け作用
するバンド主体(11)には、その半径方向に沿う伸縮
バネ力が弾性凸起(22)によって蓄積されているた
め、そのバンド主体(11)の弾性凸起(22)が伸び
変形して、その抗力により被固定物(10)の表面と全
体的に密着し、決して位置ズレ弛緩したり、まして解離
したりするおそれなく、安定・確固に緊締できるのであ
る。
弾力性を有しない硬質品であっても、これを締付け作用
するバンド主体(11)には、その半径方向に沿う伸縮
バネ力が弾性凸起(22)によって蓄積されているた
め、そのバンド主体(11)の弾性凸起(22)が伸び
変形して、その抗力により被固定物(10)の表面と全
体的に密着し、決して位置ズレ弛緩したり、まして解離
したりするおそれなく、安定・確固に緊締できるのであ
る。
【0036】図19〜22は本考案に係る締付バンドの
第1変形実施例を示しており、その構成上図1〜18の
基本実施例と異なる点は、次の通りである。
第1変形実施例を示しており、その構成上図1〜18の
基本実施例と異なる点は、次の通りである。
【0037】即ち、上記基本実施例の場合、バンド主体
(11)の捲き曲げ一端側(11a)に外接することと
なる他端側(11b)へ、伸縮バネ作用する弾性凸起
(22)を設置すると共に、その弾性凸起(22)を造
形するに当って、帯板材料(M)の幅(W)全体に至る
屈曲稜線(X)を刻印しているが、第1変形実施例では
逆にバンド主体(11)の捲き曲げ他端側(11b)と
内接する一端側(11a)において、その工具受け入れ
口(12)と工具逃し入れ口(15)との隣り合う相互
間へ、平面視の前後対称なL字型切欠(29)を付与
し、その切欠(29)により分別された両サイドの一部
分だけを並列する一対の弾性凸起(22)として、やは
りバンド主体(11)の円周方向(帯板材料の長手方
向)と直交する複数の平行な屈曲稜線(X)により、内
向きに張り出す平面視のほぼV字型やU字型に屈曲させ
ている。
(11)の捲き曲げ一端側(11a)に外接することと
なる他端側(11b)へ、伸縮バネ作用する弾性凸起
(22)を設置すると共に、その弾性凸起(22)を造
形するに当って、帯板材料(M)の幅(W)全体に至る
屈曲稜線(X)を刻印しているが、第1変形実施例では
逆にバンド主体(11)の捲き曲げ他端側(11b)と
内接する一端側(11a)において、その工具受け入れ
口(12)と工具逃し入れ口(15)との隣り合う相互
間へ、平面視の前後対称なL字型切欠(29)を付与
し、その切欠(29)により分別された両サイドの一部
分だけを並列する一対の弾性凸起(22)として、やは
りバンド主体(11)の円周方向(帯板材料の長手方
向)と直交する複数の平行な屈曲稜線(X)により、内
向きに張り出す平面視のほぼV字型やU字型に屈曲させ
ている。
【0038】このような並列する一対として切り起し区
分された弾性凸起(22)でも、そのバンド主体(1
1)が硬質な被固定物(10)の締付けに供された時、
その半径方向に沿って伸縮バネ作用することに変りがな
く、そのためやはりバンド主体(11)を被固定物(1
0)の表面へ密着させることができ、安定・確固な緊締
状態を得られるのであり、却ってその両弾性凸起(2
2)の相互間に残る連続部分によって、バンド主体(1
1)の円周面と被固定物(10)の表面に開口しやすい
空隙をも、確実に無くすことができる。
分された弾性凸起(22)でも、そのバンド主体(1
1)が硬質な被固定物(10)の締付けに供された時、
その半径方向に沿って伸縮バネ作用することに変りがな
く、そのためやはりバンド主体(11)を被固定物(1
0)の表面へ密着させることができ、安定・確固な緊締
状態を得られるのであり、却ってその両弾性凸起(2
2)の相互間に残る連続部分によって、バンド主体(1
1)の円周面と被固定物(10)の表面に開口しやすい
空隙をも、確実に無くすことができる。
【0039】しかも、上記切欠(29)の付与により、
正面視のほぼV字型やU字型として内向きに切り起され
た弾性凸起(22)は、その一端部がフリーエンドとし
てバンド主体(11)からの切り離し状態にあるため、
被固定物(10)の締付け時における上記伸縮バネ作用
が著しく滑らかに促進されることとなる。
正面視のほぼV字型やU字型として内向きに切り起され
た弾性凸起(22)は、その一端部がフリーエンドとし
てバンド主体(11)からの切り離し状態にあるため、
被固定物(10)の締付け時における上記伸縮バネ作用
が著しく滑らかに促進されることとなる。
【0040】更に、上記弾性凸起(22)はバンド主体
(11)の捲き曲げ一端側(11a)に設置されてお
り、これには捲き曲げ他端側(11b)がオーバーラツ
プ状態として外接されることになるため、その弾性凸起
(22)がバンド主体(11)の円周面から外方へいた
づらに張り出し露呈せず、その結果締付バンドの全体を
極力扁平に保てる利点もある。
(11)の捲き曲げ一端側(11a)に設置されてお
り、これには捲き曲げ他端側(11b)がオーバーラツ
プ状態として外接されることになるため、その弾性凸起
(22)がバンド主体(11)の円周面から外方へいた
づらに張り出し露呈せず、その結果締付バンドの全体を
極力扁平に保てる利点もある。
【0041】又、第1変形実施例の場合バンド主体(1
1)における捲き曲げ他端側(11b)の切り離し先端
部が、その仕切壁(21)に付与された屈曲稜線(X)
を境界として、その余の主体部と鈍角(θ)に交叉する
如く、内向きに屈曲されている。そのため、その鈍角
(θ)に屈曲する部分も弾性凸起(22)として、バン
ド主体(11)の半径方向に沿う伸縮バネ力の蓄積に役
立てることができるほか、上記捲き曲げ他端側(11
b)の切り離し先端部に存在する固定爪(19)を、捲
き曲げ一端側(11a)に対応位置する第2凸状チヤン
ネル壁(17)へ、一層すばやく安定裡に喰い付き係止
させることもできるのである。
1)における捲き曲げ他端側(11b)の切り離し先端
部が、その仕切壁(21)に付与された屈曲稜線(X)
を境界として、その余の主体部と鈍角(θ)に交叉する
如く、内向きに屈曲されている。そのため、その鈍角
(θ)に屈曲する部分も弾性凸起(22)として、バン
ド主体(11)の半径方向に沿う伸縮バネ力の蓄積に役
立てることができるほか、上記捲き曲げ他端側(11
b)の切り離し先端部に存在する固定爪(19)を、捲
き曲げ一端側(11a)に対応位置する第2凸状チヤン
ネル壁(17)へ、一層すばやく安定裡に喰い付き係止
させることもできるのである。
【0042】本考案の上記基本実施例と第1変形実施例
では、バンド主体(11)における捲き曲げ一端側(1
1a)と同じく他端側(11b)との何れか一方に、伸
縮バネ作用する弾性凸起(22)を設置しているけれど
も、図23の第2変形実施例に示唆する如く、その双方
のオーバーラツプする各部分に上記弾性凸起(22)を
付与しても良い。
では、バンド主体(11)における捲き曲げ一端側(1
1a)と同じく他端側(11b)との何れか一方に、伸
縮バネ作用する弾性凸起(22)を設置しているけれど
も、図23の第2変形実施例に示唆する如く、その双方
のオーバーラツプする各部分に上記弾性凸起(22)を
付与しても良い。
【0043】更に言えば、図24の第3変形実施例に示
唆する如く、バンド主体(11)の円周面にこれと直交
する複数の屈曲稜線(X)を付与して、その各屈曲稜線
(X)からバンド主体(11)を鈍角(θ)に屈曲させ
ることにより、そのバンド主体(11)の全体を正面視
の円形に近似する多角形として造形してもさしつかえな
い。その屈曲稜線(X)を1個として、局部的に屈曲す
る非真円形に造形することも考えられる。
唆する如く、バンド主体(11)の円周面にこれと直交
する複数の屈曲稜線(X)を付与して、その各屈曲稜線
(X)からバンド主体(11)を鈍角(θ)に屈曲させ
ることにより、そのバンド主体(11)の全体を正面視
の円形に近似する多角形として造形してもさしつかえな
い。その屈曲稜線(X)を1個として、局部的に屈曲す
る非真円形に造形することも考えられる。
【0044】このような第2、3変形実施例の構成で
も、その鈍角(θ)に屈曲する部分が各々弾性凸起(2
2)として、バンド主体(11)の半径方向に沿う伸縮
バネ作用を営なめ、硬質なベローズなどの被固定物(1
0)を安定良く確固に緊締できることに変りがないから
である。
も、その鈍角(θ)に屈曲する部分が各々弾性凸起(2
2)として、バンド主体(11)の半径方向に沿う伸縮
バネ作用を営なめ、硬質なベローズなどの被固定物(1
0)を安定良く確固に緊締できることに変りがないから
である。
【0045】尚、第1〜3変形実施例におけるその他の
構成は、上記基本実施例と実質的に同一であるため、そ
の図19〜24に図1〜18との対応符号を記入するに
とどめて、その詳細な説明を省略する。
構成は、上記基本実施例と実質的に同一であるため、そ
の図19〜24に図1〜18との対応符号を記入するに
とどめて、その詳細な説明を省略する。
【0046】何れにしても、バンド主体(11)の捲き
曲げ一端側(11a)と他端側(11b)とを相反方向
へ押し開く作用過程では、その一端側(11a)の裏当
て舌片(13)が他端側(11b)における第3凸状チ
ヤンネル壁(23)のビード溝内に受け入れ係合されて
おり、しかもその裏当て舌片(13)の根元部に隆起す
る第1凸状チヤンネル壁(14)が、捲き曲げ他端側
(11b)に開口する工具逃し入れ用連通口(20)と
係合してもいるため、決して横ズレし合うおそれなく、
上記バンド主体(11)が常に正しいオーバーラツプ状
態を保ち乍ら、円滑に収縮変形されることとなる。
曲げ一端側(11a)と他端側(11b)とを相反方向
へ押し開く作用過程では、その一端側(11a)の裏当
て舌片(13)が他端側(11b)における第3凸状チ
ヤンネル壁(23)のビード溝内に受け入れ係合されて
おり、しかもその裏当て舌片(13)の根元部に隆起す
る第1凸状チヤンネル壁(14)が、捲き曲げ他端側
(11b)に開口する工具逃し入れ用連通口(20)と
係合してもいるため、決して横ズレし合うおそれなく、
上記バンド主体(11)が常に正しいオーバーラツプ状
態を保ち乍ら、円滑に収縮変形されることとなる。
【0047】又、バンド主体(11)の捲き曲げ他端側
(11b)には第2凸状チヤンネル壁(17)が隆起さ
れており、これに反して捲き曲げ一端側(11a)には
そのチヤンネル壁受け入れ口(18)の開口エツジから
凹状に陥没する固定爪(19)が連続一体に張り出され
ているため、その固定爪(19)は一端側(11a)に
開口する抜き窓(16)内へ沈み込み乍ら、他端側(1
1b)の上記第2凸状チヤンネル壁(17)と喰い付き
係止することとなり、そのためやはり横ズレし合うおそ
れがなく、万一振動や衝撃などの外力を受けるも、その
喰い付き係止状態が不慮に解離したり、弛緩したりせ
ず、その固定強度と安定性並びに耐久性にも著しく優れ
る。
(11b)には第2凸状チヤンネル壁(17)が隆起さ
れており、これに反して捲き曲げ一端側(11a)には
そのチヤンネル壁受け入れ口(18)の開口エツジから
凹状に陥没する固定爪(19)が連続一体に張り出され
ているため、その固定爪(19)は一端側(11a)に
開口する抜き窓(16)内へ沈み込み乍ら、他端側(1
1b)の上記第2凸状チヤンネル壁(17)と喰い付き
係止することとなり、そのためやはり横ズレし合うおそ
れがなく、万一振動や衝撃などの外力を受けるも、その
喰い付き係止状態が不慮に解離したり、弛緩したりせ
ず、その固定強度と安定性並びに耐久性にも著しく優れ
る。
【0048】更に、拡開操作工具(B)の作用爪(2
5)が係止される捲き曲げ他端側(11b)の仕切壁
(21)や、同じく捲き曲げ一端側(11a)の第1凸
状チヤンネル壁(14)は、その文字通りのチヤンネル
型を呈しているため、上記作用爪(25)による拡開操
作力の対抗強度に優れ、しかも鋭角に嵩高く張り出して
いないので、締付バンド自身の全体的な扁平化と、取扱
い上の安全性にとっても著しく有益である。
5)が係止される捲き曲げ他端側(11b)の仕切壁
(21)や、同じく捲き曲げ一端側(11a)の第1凸
状チヤンネル壁(14)は、その文字通りのチヤンネル
型を呈しているため、上記作用爪(25)による拡開操
作力の対抗強度に優れ、しかも鋭角に嵩高く張り出して
いないので、締付バンド自身の全体的な扁平化と、取扱
い上の安全性にとっても著しく有益である。
【0049】尚、上記固定爪(19)と第2凸状チヤン
ネル壁(17)との係止状態を意図的に解くことによっ
て、その締付バンドをベローズなどの被固定物(10)
から取りはずせることは、言うまでもない。
ネル壁(17)との係止状態を意図的に解くことによっ
て、その締付バンドをベローズなどの被固定物(10)
から取りはずせることは、言うまでもない。
【0050】
【考案の効果】以上のように、本考案では定寸にカツト
された金属帯板(M)から成るバンド主体(11)を、
その一端側(11a)へ他端側(11b)が部分的に外
接することとなる円形リング状に捲き曲げ立体化し、そ
の口径(D)を人為強制的に収縮変形させることによ
り、硬質な可撓材から成るベローズやその他の被固定物
(10)を、各種機器の接続部分(24)へ首締め状態
に固定する締付バンドにおいて、上記捲き曲げ一端側
(11a)の先端部には、外向きに隆起する第1凸状チ
ヤンネル壁(14)と、これによって開口エツジの画定
される工具受け入れ口(12)とを設けると共に、その
チヤンネル壁(14)からバンド主体(11)自身より
も狭幅な裏当て舌片(13)を連続的に延長させ、同じ
く捲き曲げ一端側(11a)の中途部には、上記工具受
け入れ口(12)に隣り合う工具逃し入れ口(15)と
抜き窓(16)とを、やはり外向きに隆起する第2凸状
チヤンネル壁(17)を介して開口分布させる一方、上
記捲き曲げ他端側(11b)の先端部には、上記第2凸
状チヤンネル壁(17)の受け入れ口(18)と、その
受け入れ口(18)の開口エツジから内向きに張り出し
て、上記第2凸状チヤンネル壁(17)と係脱自在に喰
い付き係止する固定爪(19)とを設け、同じく捲き曲
げ他端側(11b)の中途部には、上記工具受け入れ口
(12)並びに工具逃し入れ口(15)と連通開口する
工具逃し入れ用連通口(20)と、上記裏当て舌片(1
3)を逃し入れるための外向きに隆起する第3凸状チヤ
ンネル壁(23)とを設けて、上記裏当て舌片(13)
をその第3凸状チヤンネル壁(23)へ裏当て状態に逃
し入れ係合させることにより、バンド主体(11)をそ
の捲き曲げ一端側(11a)に対して他端側(11b)
が外接することとなる正面視の円形リング状に捲き曲げ
た上、上記捲き曲げ一端側(11a)の工具受け入れ口
(12)と他端側(11b)の工具逃し入れ用連通口
(20)へ、拡開操作工具(B)の作用爪(25)を各
々挿入係止させて、その捲き曲げ一端側(11a)と他
端側(11b)とを相反方向(P)へ押し開くことによ
り、バンド主体(11)の口径(D)を強制的に収縮変
形させた時、上記捲き曲げ一端側(11a)の第2凸状
チヤンネル壁(17)と、他端側(11b)の固定爪
(19)とが互いに喰い付き係止するように関係設定す
ると共に、上記バンド主体(11)における円周面の一
部に、正面視のほぼU字型や波型などの弾性凸起(2
2)を設けて、その弾性凸起(22)によりバンド主体
(11)の半径方向に沿う伸縮バネ力を蓄積させてある
構成のため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改良
できる効果がある。
された金属帯板(M)から成るバンド主体(11)を、
その一端側(11a)へ他端側(11b)が部分的に外
接することとなる円形リング状に捲き曲げ立体化し、そ
の口径(D)を人為強制的に収縮変形させることによ
り、硬質な可撓材から成るベローズやその他の被固定物
(10)を、各種機器の接続部分(24)へ首締め状態
に固定する締付バンドにおいて、上記捲き曲げ一端側
(11a)の先端部には、外向きに隆起する第1凸状チ
ヤンネル壁(14)と、これによって開口エツジの画定
される工具受け入れ口(12)とを設けると共に、その
チヤンネル壁(14)からバンド主体(11)自身より
も狭幅な裏当て舌片(13)を連続的に延長させ、同じ
く捲き曲げ一端側(11a)の中途部には、上記工具受
け入れ口(12)に隣り合う工具逃し入れ口(15)と
抜き窓(16)とを、やはり外向きに隆起する第2凸状
チヤンネル壁(17)を介して開口分布させる一方、上
記捲き曲げ他端側(11b)の先端部には、上記第2凸
状チヤンネル壁(17)の受け入れ口(18)と、その
受け入れ口(18)の開口エツジから内向きに張り出し
て、上記第2凸状チヤンネル壁(17)と係脱自在に喰
い付き係止する固定爪(19)とを設け、同じく捲き曲
げ他端側(11b)の中途部には、上記工具受け入れ口
(12)並びに工具逃し入れ口(15)と連通開口する
工具逃し入れ用連通口(20)と、上記裏当て舌片(1
3)を逃し入れるための外向きに隆起する第3凸状チヤ
ンネル壁(23)とを設けて、上記裏当て舌片(13)
をその第3凸状チヤンネル壁(23)へ裏当て状態に逃
し入れ係合させることにより、バンド主体(11)をそ
の捲き曲げ一端側(11a)に対して他端側(11b)
が外接することとなる正面視の円形リング状に捲き曲げ
た上、上記捲き曲げ一端側(11a)の工具受け入れ口
(12)と他端側(11b)の工具逃し入れ用連通口
(20)へ、拡開操作工具(B)の作用爪(25)を各
々挿入係止させて、その捲き曲げ一端側(11a)と他
端側(11b)とを相反方向(P)へ押し開くことによ
り、バンド主体(11)の口径(D)を強制的に収縮変
形させた時、上記捲き曲げ一端側(11a)の第2凸状
チヤンネル壁(17)と、他端側(11b)の固定爪
(19)とが互いに喰い付き係止するように関係設定す
ると共に、上記バンド主体(11)における円周面の一
部に、正面視のほぼU字型や波型などの弾性凸起(2
2)を設けて、その弾性凸起(22)によりバンド主体
(11)の半径方向に沿う伸縮バネ力を蓄積させてある
構成のため、冒頭に述べた従来技術の課題を確実に改良
できる効果がある。
【0051】即ち、本考案の締付バンドは金属帯板
(M)から成るが、そのバンド主体(11)における円
周面の一部には、正面視のほぼU字型や波型などの弾性
凸起(22)が設けられているため、弾力性を有しない
硬質なベローズやその他の被固定物(10)に適用し
て、これを機器の接続部分(24)へ固定すべく使用し
た場合にも、そのバンド主体(11)が弾性凸起(2
2)によって半径方向へ伸びる如く弾性変形し、その抗
力によって被固定物(10)の表面へ密着することにな
り、決して位置ズレ弛緩したり、解離したりするおそれ
なく、極めて安定・堅牢な緊締状態を得られるのであ
る。
(M)から成るが、そのバンド主体(11)における円
周面の一部には、正面視のほぼU字型や波型などの弾性
凸起(22)が設けられているため、弾力性を有しない
硬質なベローズやその他の被固定物(10)に適用し
て、これを機器の接続部分(24)へ固定すべく使用し
た場合にも、そのバンド主体(11)が弾性凸起(2
2)によって半径方向へ伸びる如く弾性変形し、その抗
力によって被固定物(10)の表面へ密着することにな
り、決して位置ズレ弛緩したり、解離したりするおそれ
なく、極めて安定・堅牢な緊締状態を得られるのであ
る。
【0052】又、本考案の場合バンド主体(11)の捲
き曲げ一端側(11a)から外向きに隆起する第2凸状
チヤンネル壁(17)へ、同じく捲き曲げ他端側(11
b)の逆な内向きに陥没する固定爪(19)が、その一
端側(11a)の抜き窓(16)内へ沈み込んだ状態の
もとに喰い付き係止作用するようになっているため、そ
の第2凸状チヤンネル壁(17)が不慮に外方へ曲がり
起きてしまうおそれなく、常時扁平な状態のもとに、且
つ安定・強固に被固定物(10)を緊締保持できるので
ある。
き曲げ一端側(11a)から外向きに隆起する第2凸状
チヤンネル壁(17)へ、同じく捲き曲げ他端側(11
b)の逆な内向きに陥没する固定爪(19)が、その一
端側(11a)の抜き窓(16)内へ沈み込んだ状態の
もとに喰い付き係止作用するようになっているため、そ
の第2凸状チヤンネル壁(17)が不慮に外方へ曲がり
起きてしまうおそれなく、常時扁平な状態のもとに、且
つ安定・強固に被固定物(10)を緊締保持できるので
ある。
【0053】更に、捲き曲げ一端側(11a)の第1凸
状チヤンネル壁(14)や、同じく他端側(11b)の
第3凸状チヤンネル壁(23)も、やはり文字通りのチ
ヤンネル型としてバンド主体(11)の横断状態にある
ため、そのバンド主体(11)から外方へ鋭く曲げ起さ
れたものと異なり、取扱い上著しく安全であるばかりで
なく、締付バンド自身の全体としても著しく扁平とな
り、その結果被固定物(10)自身やその機器が回転運
動するような場合にも、その回転運動に支障を与えるお
それが一切ない。
状チヤンネル壁(14)や、同じく他端側(11b)の
第3凸状チヤンネル壁(23)も、やはり文字通りのチ
ヤンネル型としてバンド主体(11)の横断状態にある
ため、そのバンド主体(11)から外方へ鋭く曲げ起さ
れたものと異なり、取扱い上著しく安全であるばかりで
なく、締付バンド自身の全体としても著しく扁平とな
り、その結果被固定物(10)自身やその機器が回転運
動するような場合にも、その回転運動に支障を与えるお
それが一切ない。
【0054】しかも、拡開操作工具(B)における左右
一対の作用爪(25)は、その捲き曲げ一端側(11
a)の上記第1凸状チヤンネル壁(14)と、同じく他
端側(11b)の仕切壁(21)へ係止されるようにな
っているため、その作用爪(26)による拡開操作力の
対抗強度にも著しく優れ、その操作力を受けるチヤンネ
ル壁(14)や仕切壁(21)が反り曲がる如く負けて
しまうおそれもない。
一対の作用爪(25)は、その捲き曲げ一端側(11
a)の上記第1凸状チヤンネル壁(14)と、同じく他
端側(11b)の仕切壁(21)へ係止されるようにな
っているため、その作用爪(26)による拡開操作力の
対抗強度にも著しく優れ、その操作力を受けるチヤンネ
ル壁(14)や仕切壁(21)が反り曲がる如く負けて
しまうおそれもない。
【0055】特に、請求項2の構成を採用するならば、
バンド主体(11)における捲き曲げ一端側(11a)
と他端側(11b)とのオーバーラツプ部分に、上記弾
性凸起(22)が設置されているため、拡開操作工具
(B)の押し開きによるバンド主体(11)の口径収縮
操作を、極めて容易に行なえると共に、バンド主体(1
1)もその弾性凸起(22)から円滑に伸び変形するこ
ととなり、被固定物(10)の締付け作業性がますます
向上される。
バンド主体(11)における捲き曲げ一端側(11a)
と他端側(11b)とのオーバーラツプ部分に、上記弾
性凸起(22)が設置されているため、拡開操作工具
(B)の押し開きによるバンド主体(11)の口径収縮
操作を、極めて容易に行なえると共に、バンド主体(1
1)もその弾性凸起(22)から円滑に伸び変形するこ
ととなり、被固定物(10)の締付け作業性がますます
向上される。
【0056】又、請求項3の構成を採用するならば、バ
ンド主体(11)の捲き曲げ他端側(11b)へ内接す
る一端側(11a)のオーバーラツプ部分から、上記弾
性凸起(22)の並列する一対が切り起されているた
め、両弾性凸起(22)はその一端部をフリーエンドと
して、バンド主体(11)の半径方向に沿う伸縮バネ作
用をますます円滑に営なむこととなる。
ンド主体(11)の捲き曲げ他端側(11b)へ内接す
る一端側(11a)のオーバーラツプ部分から、上記弾
性凸起(22)の並列する一対が切り起されているた
め、両弾性凸起(22)はその一端部をフリーエンドと
して、バンド主体(11)の半径方向に沿う伸縮バネ作
用をますます円滑に営なむこととなる。
【0057】しかも、その両弾性凸起(22)の相互間
に残存する連続部分によって、バンド主体(11)の円
周面と被固定物(10)の表面との相互間に開口しやす
い空隙をも、確実に無くすことができ、被固定物(1
0)の表面へ全体的に密着する安定な緊締状態を得られ
る効果もある。
に残存する連続部分によって、バンド主体(11)の円
周面と被固定物(10)の表面との相互間に開口しやす
い空隙をも、確実に無くすことができ、被固定物(1
0)の表面へ全体的に密着する安定な緊締状態を得られ
る効果もある。
【0058】更に、上記弾性凸起(22)を切り起した
としても、その捲き曲げ一端側(11a)には他端側
(11b)がオーバーラツプ状態に外接されるため、締
付バンドをいたづらに嵩張らせるおそれもなく、その全
体的な扁平に維持することができる。
としても、その捲き曲げ一端側(11a)には他端側
(11b)がオーバーラツプ状態に外接されるため、締
付バンドをいたづらに嵩張らせるおそれもなく、その全
体的な扁平に維持することができる。
【0059】又、その外接される捲き曲げ他端側(11
b)の先端部は、仕切壁(21)に付与された屈曲稜線
(X)から、内向きの鈍角(θ)に屈曲形成されている
ため、その先端部の固定爪(19)を捲き曲げ一端側
(11a)の第2凸状チヤンネル壁(17)へ喰い付き
係止させることも、極めて容易に行なえることとなり、
その係止状態の解離してしまうおそれを、確実に防止で
きる効果がある。
b)の先端部は、仕切壁(21)に付与された屈曲稜線
(X)から、内向きの鈍角(θ)に屈曲形成されている
ため、その先端部の固定爪(19)を捲き曲げ一端側
(11a)の第2凸状チヤンネル壁(17)へ喰い付き
係止させることも、極めて容易に行なえることとなり、
その係止状態の解離してしまうおそれを、確実に防止で
きる効果がある。
【図1】本考案に係る締付バンドの展開状態を示す平面
図である。
図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】締付バンドの捲き曲げ過程を示す側面図であ
る。
る。
【図4】図3の拡大平面図である。
【図5】締付バンドの使用状態を示す半欠截断面図であ
る。
る。
【図6】図5の部分拡大平面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図7の要部を破断して示す拡大正面図である。
【図9】図6の9−9線に沿う拡大断面図である。
【図10】図6の10−10線に沿う拡大断面図であ
る。
る。
【図11】締付バンドの打抜き加工状態を示す平面図で
ある。
ある。
【図12】図11の要部を拡大して示す平面図である。
【図13】図12の13−13線断面図であって、打抜
き加工状態を示している。
き加工状態を示している。
【図14】図13に対応する曲げ起し加工状態を示す断
面図である。
面図である。
【図15】拡開操作工具を示す正面図である。
【図16】図15の側面図である。
【図17】その拡開操作工具による締付バンドの口径収
縮作用を示す断面図である。
縮作用を示す断面図である。
【図18】図17に対応する作用完了状態を示す断面図
である。
である。
【図19】本考案の第1変形実施例を示す図3に対応す
る側面図である。
る側面図である。
【図20】図19の拡大平面図である。
【図21】図20の21−21線断面図である。
【図22】その締付バンドの図7に対応する使用状態の
正面図である。
正面図である。
【図23】本考案の第2変形実施例を示す断面模式図で
ある。
ある。
【図24】同じく第3変形実施例を示す断面模式図であ
る。
る。
(10)・被固定物 (11)・バンド主体 (11a)・一端側 (11b)・他端側 (12)・工具受け入れ口 (13)・裏当て舌片 (14)・第1凸状チヤンネル壁 (15)・工具逃し入れ口 (16)・抜き窓 (17)・第2凸状チヤンネル壁 (18)・第2凸状チヤンネル壁受け入れ口 (19)・固定爪 (20)・工具逃し入れ用連通口 (21)・仕切壁 (22)・弾性凸起 (23)・第3凸状チヤンネル壁 (24)・接続部分 (B)・・拡開操作工具 (D)・・口径 (M)・・金属帯板 (P)・・相反方向 (X)・・屈曲稜線 (θ)・・鈍角
Claims (3)
- 【請求項1】定寸にカツトされた金属帯板(M)から成
るバンド主体(11)を、その一端側(11a)へ他端
側(11b)が部分的に外接することとなる円形リング
状に捲き曲げ立体化し、その口径(D)を人為強制的に
収縮変形させることにより、硬質な可撓材から成るベロ
ーズやその他の被固定物(10)を、各種機器の接続部
分(24)へ首締め状態に固定する締付バンドにおい
て、 上記捲き曲げ一端側(11a)の先端部には、外向きに
隆起する第1凸状チヤンネル壁(14)と、これによっ
て開口エツジの画定される工具受け入れ口(12)とを
設けると共に、そのチヤンネル壁(14)からバンド主
体(11)自身よりも狭幅な裏当て舌片(13)を連続
的に延長させ、 同じく捲き曲げ一端側(11a)の中途部には、上記工
具受け入れ口(12)に隣り合う工具逃し入れ口(1
5)と抜き窓(16)とを、やはり外向きに隆起する第
2凸状チヤンネル壁(17)を介して開口分布させる一
方、 上記捲き曲げ他端側(11b)の先端部には、上記第2
凸状チヤンネル壁(17)の受け入れ口(18)と、そ
の受け入れ口(18)の開口エツジから内向きに張り出
して、上記第2凸状チヤンネル壁(17)と係脱自在に
喰い付き係止する固定爪(19)とを設け、 同じく捲き曲げ他端側(11b)の中途部には、上記工
具受け入れ口(12)並びに工具逃し入れ口(15)と
連通開口する工具逃し入れ用連通口(20)と、上記裏
当て舌片(13)を逃し入れるための外向きに隆起する
第3凸状チヤンネル壁(23)とを設けて、 上記裏当て舌片(13)をその第3凸状チヤンネル壁
(23)へ裏当て状態に逃し入れ係合させることによ
り、バンド主体(11)をその捲き曲げ一端側(11
a)に対して他端側(11b)が外接することとなる正
面視の円形リング状に捲き曲げた上、 上記捲き曲げ一端側(11a)の工具受け入れ口(1
2)と他端側(11b)の工具逃し入れ用連通口(2
0)へ、拡開操作工具(B)の作用爪(25)を各々挿
入係止させて、その捲き曲げ一端側(11a)と他端側
(11b)とを相反方向(P)へ押し開くことにより、
バンド主体(11)の口径(D)を強制的に収縮変形さ
せた時、上記捲き曲げ一端側(11a)の第2凸状チヤ
ンネル壁(17)と、他端側(11b)の固定爪(1
9)とが互いに喰い付き係止するように関係設定すると
共に、 上記バンド主体(11)における円周面の一部に、正面
視のほぼU字型や波型などの弾性凸起(22)を設け
て、その弾性凸起(22)によりバンド主体(11)の
半径方向に沿う伸縮バネ力を蓄積させたことを特徴とす
る締付バンド。 - 【請求項2】バンド主体(11)のオーバーラツプする
こととなる捲き曲げ一端側(11a)又は/及び他端側
(11b)に、その円周方向と直交する複数の屈曲稜線
(X)を付与して、その屈曲稜線(X)からバンド主体
(11)を正面視のほぼU字型や波型などに屈曲させる
ことにより、弾性凸起(22)として造形したことを特
徴とする請求項1記載の締付バンド。 - 【請求項3】バンド主体(11)の捲き曲げ一端側(1
1a)に開口分布する工具受け入れ口(12)と工具逃
し入れ口(15)との隣り合う相互間を部分的に切り起
すことにより、正面視のほぼV字型やU字型をなす一対
の並列する弾性凸起(22)として造形する一方、 上記捲き曲げ一端側(11a)に外接することとなる他
端側(11b)の先端部を、その第2凸状チヤンネル壁
受け入れ口(18)と工具逃し入れ用連通口(20)と
の仕切壁(21)に付与した屈曲稜線(X)から、内向
きの鈍角(θ)に屈曲させたことを特徴とする請求項1
記載の締付バンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10139191U JPH07793Y2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 締付バンド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10139191U JPH07793Y2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 締付バンド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542884U JPH0542884U (ja) | 1993-06-11 |
JPH07793Y2 true JPH07793Y2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=14299454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10139191U Expired - Lifetime JPH07793Y2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 締付バンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07793Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-12 JP JP10139191U patent/JPH07793Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0542884U (ja) | 1993-06-11 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |