JP2004019683A - 狭幅な開放型クランプ金具 - Google Patents

狭幅な開放型クランプ金具 Download PDF

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Kenji Nagano
長野 賢二
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KENROKKU KK
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Abstract

【課題】約3〜5mmの狭幅な金属帯板材料から成るも、締付け力と耐久性に富む開放型のクランプ金具を提供する。
【解決手段】約3〜5mmの一定幅(W)を備えた金属帯板材料(M)から成るクランプバンド(1)の内側重合部分(1a)には、締結爪(3)と第1操作工具受け止め爪(4)を各々クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と平行に延在する一定長さ(L2)(L3)として、その何れもクランプバンドの片辺側から外向きの直角に切り起し垂立させる一方、同じくクランプバンドの外側重合部分(1b)には上記締結爪受け入れ孔(10)のほか、上記第1操作工具受け止め爪とほぼ左右対称な第2操作工具受け止め爪(11)を、やはりクランプバンドの長手中心線と平行に延在する一定長さ(L3)として、そのクランプバンドの片辺側から外向きの直角に切り起し垂立させた。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は特に狭幅な開放型クランプ金具に係り、ゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースを初め、軸用ブーツや防塵用ベローズ、防錆用カバーなどの被固定物を、その対象となるバルブの口金や接手管、車軸、その他の各種機器における接続円周面へ締め付け固定するために使用される。
【0002】
【従来の技術】
本発明者はこの種用途の開放型クランプ金具として、既に実公平7−47671号を提案し、その実施事業化も行なっている。これが、本発明に最も近似する公知技術であると考えられる。
【0003】
そして、この公知考案の構成では一定長さ(L)の金属帯板材料(M)から成るクランプバンド(11)の切り離し一端側を内側重合部分(11a)とし、残る切り離し他端側を外側重合部分(11b)として、その両重合部分(11a)(11b)からクランプバンド(11)の口径を収縮変形させる操作工具受け止め爪(第2、3凸状チャンネル壁)(18)(24)の一対が、何れも外向きの並立状態に膨出されている。
【0004】
又、その一対の操作工具受け止め爪(第2、3凸状チャンネル壁)(18)(24)へ係止使用した引き絞り式の操作工具(P)によって、上記クランプバンド(11)の口径を強制的に収縮変形させた時、互いに喰い付く一方の締結爪(喰い付き爪)(16a)が内側重合部分(11a)から外向きに膨出する第1凸状チャンネル壁(16)の中央部へ、他方の締結爪(固定爪)(22b)が外側重合部分(11b)から逆な内向きに膨出(陥没)する凹状チャンネル壁(22)の中央部へ、その対応的な雌雄一対として各々形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記公知考案における一対の操作工具受け止め爪(第2、3凸状チャンネル壁)(18)(24)は、金属帯板材料(M)の長手中心線上に沿って打ち抜き加工された操作工具受け入れ孔(17)(20)の開口エッジから、その何れも文字通りの凸状チャンネル壁として断面ほぼ倒立U字型に曲げ起し加工(絞り加工)されており、上記クランプバンド(11)を一定幅だけ横断する橋絡状態にある。
【0006】
このような橋絡状態となる操作工具受け止め爪(第2、3凸状チャンネル壁)(18)(24)を、背低くとも金属帯板材料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向きに曲げ起して、市販のありふれた操作工具(P)を確実に安定良く受け止めることができるようにするためには、その操作工具受け入れ孔(17)(20)の開口幅を狭くとも約3mmとして、予じめ打ち抜き加工しておく必要がある。
【0007】
さもなければ、上記操作工具受け止め爪(第2、3凸状チャンネル壁)(18)(24)は断面ほぼ倒立U字型として、クランプバンド(11)を横断する橋絡状態にあるため、これが金属帯板材料(M)の曲げ起し加工(絞り加工)中、滑らかに安定良く伸び変形できず、その操作工具受け止め爪(第2、3凸状チャンネル壁)(18)(24)の膨出先端部にクラックの発生することが必至であり、このことは金属帯板材料(M)における厚み(T)の厚い程、顕著となる。
【0008】
又、上記公知考案の場合、雌雄一対の締結爪(喰い付き爪と固定爪)(16a)(22b)を形作るための第1凸状チャンネル壁(16)と凹状チャンネル壁(22)も、やはり金属帯板材料(M)の長手中心線上に打ち抜かれた固定爪受け入れ孔(15)と第1凸状チャンネル壁受け入れ孔(19)の各開口エッジから、その文字通りの対応的な凸状チャンネル壁並びに凹状チャンネル壁として、図8のようなクランプバンド(11)を一定幅だけ横断する橋絡状態に曲げ起し加工(絞り加工)されている。
【0009】
そして、このような雌雄一対の締結爪(喰い付き爪と固定爪)(16a)(22b)を、背低くとも金属帯板材料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ内外方向へ曲げ起して、その相互の確実に安定良く喰い付かせるためには、上記固定爪受け入れ孔(15)の開口幅と第1凸状チャンネル壁受け入れ孔(19)の開口幅を狭くとも約3mmとして、やはり予じめ打ち抜き加工しておかなければならない。その技術的な理由は、上記操作工具受け止め爪(第2、3凸状チャンネル壁)(18)(24)について説明したそれと実質上同一である。
【0010】
何れにしても、上記操作工具受け入れ孔(17)(20)と固定爪受け入れ孔(15)並びに第1凸状チャンネル壁受け入れ孔(19)の開口幅は、その悉く金属帯板材料(M)自身の厚み(T)よりも必らず広大であるため、上記公知考案に例示された約7〜10mmの一定幅(W)を有する広幅な金属帯板材料(M)であればともかく、その一定幅(W)が約3〜5mmの狭幅な金属帯板材料(M)では、上記操作工具受け入れ孔(17)(20)の開口エッジから操作工具受け止め爪(第2、3凸状チャンネル壁)(18)(24)を曲げ起したり、上記固定爪受け入れ孔(15)と第1凸状チャンネル壁受け入れ孔(19)の各開口エッジから雌雄一対の締結爪(喰い付き爪と固定爪)(16a)(22b)を曲げ起したりすることは不可能であって、上記開口幅の両辺縁部に残存する個所の耐久強度を考慮に入れた場合、その金属帯板材料(M)の一定幅(W)として狭くとも約6mmは必要となる。
【0011】
つまり、上記公知考案のように操作工具受け止め爪(第2、3凸状チャンネル壁)(18)(24)と雌雄一対の締結爪(喰い付き爪と固定爪)(16a)(22b)が、何れもクランプバンド(11)を一定幅だけ横断する橋絡状態として、その操作工具受け入れ孔(17)(20)と固定爪受け入れ孔(15)並びに第1凸状チャンネル壁受け入れ孔(19)の各開口エッジから曲げ起し加工(絞り加工)されるようになっている限り、約3〜5mmの一定幅(W)を備えた狭幅な金属帯板材料(M)から、上記構成のクランプ金具を製作することは到底不可能であって、そのクランプ金具を使用する被固定物や、これを締め付け固定する対象機器が制限されてしまうことになる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題の改良を企図しており、そのための構成上約3〜5mmの一定幅を有する金属帯板材料から適当な一定長さにカットされたクランプバンドを、その切り離し一端側の内側重合部分と切り離し他端側の外側重合部分とが一定量だけ部分的にオーバーラップする円形リング状に巻き曲げ立体化し、
【0013】
上記クランプバンドの口径を引き絞り式操作工具により強制的に収縮変形させて、ゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースや軸用ブーツ、防塵用ベローズ、その他の被固定物を、その対象とする各種機器の接続円周面へ締め付け固定する狭幅な開放型クランプ金具において、
【0014】
上記内側重合部分の切り離し一端のみを金属帯板材料の一定幅よりも狭い一定幅のパイロットノーズとして切り欠くと共に、
【0015】
その内側重合部分には上記パイロットノーズからクランプバンドの中間非重合部分が存在する側に向かって、順次締結爪と第1操作工具受け止め爪とを各々クランプバンドの長手中心線と平行に延在する一定長さとして、その何れもクランプバンドの片辺側から外向きの直角に切り起し垂立させる一方、
【0016】
同じくクランプバンドの上記外側重合部分にはその切り離し他端から逆な中間非重合部分の存在側に向かって、順次上記締結爪の受け入れ孔と第2操作工具受け止め爪並びに上記パイロットノーズの受け入れ孔を配列設置し、
【0017】
しかも、その第2操作工具受け止め爪はやはりクランプバンドの長手中心線と平行に延在する一定長さとして、そのクランプバンドの片辺側から上記第1操作工具受け止め爪とほぼ左右対称な外向きの直角に切り起し垂立させて、
【0018】
上記第1、2操作工具受け止め爪の双方へ係止させた引き絞り式操作工具により、そのクランプバンドの口径を強制的に収縮変形させた時、上記内側重合部分の締結爪とその外側重合部分に開口する締結爪受け入れ孔とが、自づと喰い付き係止し合うように関係設定したことを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の詳細を説明すると、図1〜7はその開放型クランプ金具の展開平板状態(材料加工状態)を示しており、又図8〜15は同じく巻き曲げ立体化された製品とその使用状態を示している。
【0020】
本発明に係るクランプ金具の材料としては、約0.5〜0.9mmの一定厚み(T)と約3〜5mmの一定幅(W)を有するステンレス鋼やその他の金属帯板(M)が採用され、その予じめの長尺物から目的とする流体給送用ホースや軸用ブーツ、防塵用ベローズなどの被固定物(B)を、対象機器(A)の接続円周面へ締め付け固定するために必要な一定長さ(L)として、適用にカットされることとなる。
【0021】
この点、図示実施形態のクランプ金具は具体的な一例として、約0.6mmの厚み(T)と約3.4mmの幅(W)並びに約173mmの長さ(L)を備えたステンレス鋼板(SUS304)から成り、これを全体的な基準として、その金属帯板材料(M)に加工された各部分の数値を後述する。
【0022】
図1〜15において、(1)はこのような金属帯板材料(M)から正面視の円形リング状に巻き曲げ立体化されることにより、被固定物(B)の締付け作用に直接奉仕するクランプハンドであって、その切り離し一端側に切り離し他端側が外接する如く、一定量(X)だけ部分的にオーバーラップしている。
【0023】
つまり、クランプバンド(1)の切り離し一端側が内側重合部分(1a)をなし、同じく切り離し他端側が外側重合部分(1b)をなす部分的な二重のオーバーラップ状態にある。(1c)はその残余の中間非重合部分を示している。
【0024】
上記クランプバンド(1)は言うまでもなく金属帯板材料(M)自身の一定幅(W)と一定厚み(T)を備えているが、その内側重合部分(1a)の切り離し一端(自由端)のみは図1、2、5のように、クランプバンド(1)の一定幅(W)よりも狭い一定幅(W1)(例えば約1mm)と一定長さ(L1)(例えば約2mm)を有するパイロットノーズ(2)として切り欠かれている。そのパイロットノーズ(2)がクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)上に沿って、上記一定長さ(L1)だけ延在していることは勿論である。
【0025】
(3)(4)は上記クランプバンド(1)の内側重合部分(1a)に位置しつつ、そのパイロットノーズ(2)から中間非重合部分(1c)の存在側に向かって、順次切り起し配列された締結爪と第1操作工具受け止め爪であり、その両者が上記外側重合部分(1b)の切り離し他端(自由端)を逃し入れ得る一定間隔(D)(例えば約2.5mm)のもとに並立している。
【0026】
但し、締結爪(3)がクランプバンド(1)の安定・強固な機械的締結状態を得るため、そのクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)上に配置されている反して、第1操作工具受け止め爪(4)は後述する操作工具(P)の引き絞り操作力に対する対抗強度を発揮させるため、同じくクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)から一定量(E)(例えば約0.3mm)だけ片辺側へ偏心されている。
【0027】
即ち、図2、3の展開平板状態から明白なように、ほぼ三角形の締結爪(3)とほぼ平行四辺形の第1操作工具受け止め爪(4)を残すように、これらと交互する第1〜3切欠(5)(6)(7)があたかも全体的な鋸歯形態として、上記一定幅(W)(先に例示した約3.4mm)を有するクランプバンド(1)の片辺側(前側)に打ち抜かれているのである。
【0028】
その際、ほぼ三角形の締結爪(3)を挟む位置関係にある第1、2切欠(5)(6)は、クランプバンド(1)の一定幅(W)を半分(例えば約1.7mm)だけ残す深さとして、その片辺側(前側)から切り欠かれており、これらとの相対的に残る締結爪(3)が、上記クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)上に延在する一定長さ(L2)(例えば約4mm)の折曲げ稜線(8)から、引き続き図5〜7のような直角に曲げ起し垂立されているのである。
【0029】
更に言えば、上記締結爪(3)はほぼ三角形として、そのパイロットノーズ(2)から第1操作工具受け止め爪(4)の存在側に向かい徐々に背高くなる外側重合部分(1b)の乗り上げ用傾斜ガイド面(3f)を備えており、しかもその第1操作工具受け止め爪(4)と向かい合う背面が、外側重合部分(1b)における後述する締結爪受け入れ孔の開口縁部へ、言わばオーバーハング状態に喰い付く係止楔面(3r)として造形されている。
【0030】
図2、3の展開平板状態において、その締結爪(3)の傾斜ガイド面(3f)が上記クランプバンド(1)からの折曲げ稜線(8)と鋭角(α)(例えば約20度)に交叉しているに対し、係止楔面(3r)は同じく折曲げ稜線(8)と鈍角(β)(例えば約115度)に交叉しているのである。
【0031】
他方、上記第2切欠(6)と相俟って第1操作工具受け止め爪(4)を挟む位置関係にある第3切欠(7)は、クランプバンド(1)における一定幅(W)の半分に満たない深さ(例えば約1.4mm)として、同じ片辺側(前側)から浅く切り欠かれており、これとの相対的に残る第1操作工具受け止め爪(4)が、上記クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)から一定量(E)(例えば約0.3mm)だけ片辺側(前側)へ偏心した位置に平行する一定長さ(L3)(例えば約2.8mm)の折曲げ稜線(9)から、やはり図5〜7のような直角に曲げ起し垂立されている。
【0032】
その第1操作工具受け止め爪(4)はほぼ平行四辺形として、上記締結爪(3)から中間非重合部分(1c)の存在側に向かい徐々に背高くなる外側重合部分(1b)用の傾斜逃し面(4f)を備えており、しかもその中間非重合部分(1c)に向かう背面が、後述する操作工具(P)の爪先を奥深くまで受け入れる受け止め楔面(4f)として、言わばオーバーハング状態に造形されている。
【0033】
図2、3の展開平板状態において、その第1操作工具受け止め爪(4)の傾斜逃し面(4f)が上記クランプバンド(1)からの折曲げ稜線(9)と鋭角(γ)(例えば約55度)に交叉しているに反し、操作工具(P)の受け止め楔面(4r)は同じく折曲げ稜線(9)と鈍角(θ)(例えば約105度)に交叉しているのである。
【0034】
次に、上記クランプバンド(1)の外側重合部分(1b)には、その切り離し他端(自由端)から逆な中間非重合部分(1c)の存在側に向かって、順次締結爪受け入れ孔(10)と第2操作工具受け止め爪(11)並びにパイロットノーズ受け入れ孔(12)が配列設置されている。
【0035】
その締結爪受け入れ孔(10)は上記内側重合部分(1a)から垂立する締結爪(3)を受け入れるため、図1、2のような一定幅(W2)(例えば約1.2mm)と一定長さ(L4)(例えば約4mm)の長方形又は楕円形として、クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)に沿い打ち抜き加工されている。
【0036】
又、第2操作工具受け止め爪(11)は上記内側重合部分(1a)の第1操作工具受け止め爪(4)と相互のほぼ左右対称な輪郭形状並びにほぼ等しい大きさとして、やはりクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)から一定量(E)(例えば約0.3mm)だけ同じ片辺側(前側)へ偏心している。
【0037】
つまり、図2、4の展開平板状態から示唆されるように、ほぼ平行四辺形の第2操作工具受け止め爪(11)を挟む位置関係の第4、5切欠(13)(14)が、クランプバンド(1)における一定幅(W)の半分に満たない深さ(例えば約1.4mm)として、そのクランプバンド(1)の同じ片辺側(前側)から浅く切り欠かれており、これらとの相対的に残る第2操作工具受け止め爪(11)が、上記クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)から一定量(E)だけ片辺側(前側)へ偏心した位置に平行する一定長さ(L3)(例えば約2.8mm)の折曲げ稜線(15)から、引き続き図5〜7のような直角に曲げ起し垂立されているのである。
【0038】
そして、その第2操作工具受け止め爪(11)は上記内側重合部分(1a)の第1操作工具受け止め爪(4)とほぼ左右対称な平行四辺形として、上記締結爪受け入れ孔(10)から中間非重合部分(1c)の存在側に向かい徐々に背高くなる傾斜面(11f)を備えており、しかもその中間非重合部分(1c)に向かう背面がやはり操作工具(P)の爪先を奥深くまで受け入れる受け止め楔面(11r)として、言わばオーバーハング状態に造形されている。
【0039】
その場合、第2操作工具受け止め爪(11)の傾斜面(11f)がクランプバンド(1)からの折曲げ稜線(15)と交叉する鋭角(γ)の数値については、上記内側重合部分(1a)における第1操作工具受け止め爪(4)の傾斜逃し面(4f)について説明したそれと同じであり、又第2操作工具受け止め爪(11)の受け止め楔面(11r)が上記折曲げ稜線(15)と交叉する鈍角(θ)の数値については、上記内側重合部分(1a)における第1操作工具受け止め爪(4)の受け止め楔面(4r)について説明したそれと同じであるため、その共通の符号を図面に記入している。
【0040】
更に、パイロットノーズ受け入れ孔(12)は上記クランプバンド(1)の口径を強制的に収縮変形させて、その内側重合部分(1a)の締結爪(3)と外側重合部分(1b)の締結爪受け入れ孔(10)とが喰い付き係止し合う状態に締結した時、その内側重合部分(1a)の上記パイロットノーズ(2)を受け入れ得る対応位置関係にあるものとして、一定幅(W3)(例えば約1.2mm)と一定長さ(L5)(例えば約4mm)の長方形又は楕円形に打ち抜き開口されており、そのクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)上に沿って延在している。
【0041】
(16)は上記クランプバンド(1)の内周面(被固定物の締付け作用面)を無段差の連続状態に保つため、その外側重合部分(1b)と中間非重合部分(1c)との境界位置へ、金属帯板材料(M)自身の厚み(T)とほぼ等しい高低差だけ付与された段部(ステップ)であり、その段部(16)から切り離し他端(自由端)までの一定長さだけ延在する外側重合部分(1b)が、内側重合部分(1a)と一定量(X)だけオーバーラップするものとして外向きに一段背高く、その段部(16)を境界とする中間非重合部分(1c)が、相対的に一段背低く形成されている。これによって、クランプバンド(1)の外側重合部分(1b)にオーバーラップする内側重合部分(1a)の内面と、その残る中間非重合部分(1c)の内面とが図12〜14のような無段差の連続状態となり、被固定物(B)を挟み詰めるおそれがない。
【0042】
しかも、上記長方形又は楕円形に開口しているパイロットノーズ受け入れ孔(12)は、図2、7のように、その段部(16)に位置する開口一端縁部からの一定長さ(L5)として、中間非重合部分(1c)に開口延在しているため、クランプバンド(1)の口径を収縮変形させる締結時に、上記内側重合部分(1a)のパイロットノーズ(2)をそのパイロットノーズ受け入れ孔(12)の内部へ、自づと直進的に無理なく受け入れることができる。
【0043】
何れにしても、上記締結爪(3)と第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)はその例示の数値から確認できるように、金属帯板材料(M)の一定厚み(T)に対する2倍以上の寸法として、これとの相対的にクランプバンド(1)の片辺側(前側)へ付与された第1〜5切欠(5)(6)(7)(13)(14)により、そのクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と平行に延在する一定長さ(L2)(L3)の折曲げ稜線(8)(9)(15)から直角に曲げ起し垂立されるようになっていると共に、その垂立した上記締結爪(3)並びに第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)の一定幅は、金属帯板材料(M)自身の厚み(T)と等しいため、約3〜5mmの一定幅(W)を有するに過ぎない極めて狭幅な金属帯板材料(M)から、本発明のクランプ金具を支障なく製作することができ、その締結爪(3)と第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)の曲げ起しも、単純な直角の折り曲げ加工として容易に行なえるのである。
【0044】
又、上記締結爪(3)と第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)が金属帯板材料(M)の厚み(T)と等しく狭幅であるとしても、その締結爪(3)は図11〜13や図15のように、クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)上に位置する折曲げ稜線(8)から直角に曲げ起し垂立され、あたかも垂直翼又は背鰭のように一定長さ(L2)だけ延在して、その対応的な締結爪受け入れ孔(10)と喰い付き係止し合うようになっているため、クランプバンド(1)が解離する方向への強大な突っ張り抵抗力を発揮させることができる。
【0045】
他方、第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)はクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と一定量(E)だけ偏心した位置に平行する一定長さ(L3)の折曲げ稜線(9)(15)から、そのクランプバンド(1)における一定幅(W)の半分以上を残した関係状態として、やはり垂直翼又は背鰭をなす如く直角に曲げ起し垂立されているため、クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と平行に一定長さ(L3)だけ延在することとも相俟って、操作工具(P)によるクランプバンド(1)の引き絞り操作力を確実に安定良く受け止める対抗力を発揮でき、そのクランプバンド(1)の耐久強度を低下させるおそれもない。
【0046】
その場合、図示の実施形態では図2〜4から明白なように締結爪(3)の折曲げ稜線(8)と、第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)の折曲げ稜線(9)(15)とが偏心する一定量(E)だけ、その締結爪(3)を第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)に比して背低く曲げ起し垂立させているが、その最低限度は金属帯板材料(M)の厚み(T)に対する約1.5倍として、締結爪受け入れ孔(10)と確実に安定良く喰い付き係止し合うように設定する。但し、その締結爪(3)を第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)との同等高さとして、背高く曲げ起し垂立させても良い。
【0047】
又、図1〜15では第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)をクランプバンド(1)の同じ片辺側(前側)から切り起しており、これによれば同じ方向から直角に折り曲げ加工できるほか、その第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)を同じ直線上に揃えて並列設置し得る利点があるが、図2と対応する図18の変形実施形態から明白なように、その第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)をクランプバンド(1)の相反する片辺側(前側と後側)から各別に切り起してもさしつかえない。一定幅(W)が約3〜5mmの狭幅なクランプバンド(1)であるため、このように構成するも第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)へ操作工具(P)の爪先を支障なく係止使用できるからである。
【0048】
更に、図18、19から明白なように、上記クランプバンド(1)の一定量(X)だけオーバーラップする部分において、その外側重合部分(1b)の第2操作工具受け止め爪(11)と上記段部(16)との相互間から、クランプバンド(1)の円周方向に沿う伸縮バネ要素となる弾性ハンプ(17)を、正面視の倒立V字型やW字型などの屈曲形態として外向きに突き起すことが好ましい。
【0049】
そうすれば、その弾性ハンプ(17)がクランプバンド(1)の円周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積するため、被固定物(B)が弾力性の乏しい硬質な合成樹脂から成る軸用ブーツや防塵用ベローズなどであっても、又弾力性に富む柔軟なゴムから成る流体給送用ホースなどの被固定物(B)が、その経年的な老化により弾力性を消失するに至ったとしても、上記クランプバンド(1)の弾性ハンプ(17)が追従的に弾性変形して、その引っ張りバネ力により被固定物(B)を対象機器(A)の接続円周面へ、常時全面的に密着作用させることができ、その締め付け状態を強固に保てるほか、使用中の振動や衝撃などを自づと吸収し得る利点もある。
【0050】
図8、9のような製品として完成した本発明のクランプ金具は開放型であるため、これを用いてゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースや軸用ブーツ、防塵用ベローズ、その他の被固定物(B)を、その対象となるバルブの口金や接手管、車軸などの各種機器(A)の接続円周面へ締め付け固定するに当っては、そのクランプバンド(1)を被固定物(B)へ直径方向から差し込む如く、一旦脱落不能な仮り止め状態に巻き掛ける。
【0051】
その状態では、クランプバンド(1)の内側重合部分(1a)と外側重合部分(1b)とが仮りにオーバーラップしているため、その内側重合部分(1a)と外側重合部分(1b)とから外向きに垂立する第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)の双方へ、図16のように引き絞り式操作工具(P)が具備する左右一対の爪先(18)を、その奥深くまで差し込み係止させる。
【0052】
そして、その操作工具(P)を図16の矢印方向へ引き絞り操作して、上記クランプバンド(1)の口径を図17のように収縮変形させれば、その過程では図11〜14のように内側重合部分(1a)の切り離し一端(自由端)をなすパイロットノーズ(2)が、外側重合部分(1b)のパイロットノーズ受け入れ孔(12)へ自づと進入することになり、上記段部(16)によって中間非重合部分(1c)と内側重合部分(1a)とが、その内面同志の均一な連続状態に保たれる。
【0053】
他方、外側重合部分(1b)の切り離し他端(自由端)は内側重合部分(1a)から外向きに垂立する締結爪(3)の傾斜ガイド面(3f)へ乗り上げて、その乗り越えるや否や外側重合部分(1b)の締結爪受け入れ孔(10)と、内側重合部分(1a)の上記締結爪(3)とが自づと喰い付き係止し合うことになる結果、上記被固定物(B)はその対象機器(A)の接続円周面へ、図10〜15のような締め付け態に固定一体化されるのである。
【0054】
その最後に、上記操作工具(P)の爪先(18)をそのクランプバンド(1)の第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)から抜き出すことは言うまでもない。尚、回動支点軸(19)によって組み付け枢着されたプライヤーなどのありふれた市販操作工具(P)を図示しているが、このような手動開閉式のみに限らず、自動機械力により開閉作動される操作工具(P)を用いて、上記クランプバンド(1)の口径を強制的に収縮変形させても良い。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明では約3〜5mmの一定幅(W)を有する金属帯板材料(M)から適当な一定長さ(L)にカットされたクランプバンド(1)を、その切り離し一端側の内側重合部分(1a)と切り離し他端側の外側重合部分(1b)とが一定量(X)だけ部分的にオーバーラップする円形リング状に巻き曲げ立体化し、
【0056】
上記クランプバンド(1)の口径を引き絞り式操作工具(P)により強制的に収縮変形させて、ゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースや軸用ブーツ、防塵用ベローズ、その他の被固定物(B)を、その対象とする各種機器(A)の接続円周面へ締め付け固定する狭幅な開放型クランプ金具において、
【0057】
上記内側重合部分(1a)の切り離し一端のみを金属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定幅(W1)のパイロットノーズ(2)として切り欠くと共に、
【0058】
その内側重合部分(1a)には上記パイロットノーズ(2)からクランプバンド(1)の中間非重合部分(1c)が存在する側に向かって、順次締結爪(3)と第1操作工具受け止め爪(4)とを各々クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と平行に延在する一定長さ(L2)(L3)として、その何れもクランプバンド(1)の片辺側から外向きの直角に切り起し垂立させる一方、
【0059】
同じくクランプバンド(1)の上記外側重合部分(1b)にはその切り離し他端から逆な中間非重合部分(1c)の存在側に向かって、順次上記締結爪(3)の受け入れ孔(10)と第2操作工具受け止め爪(11)並びに上記パイロットノーズ(2)の受け入れ孔(12)を配列設置し、
【0060】
しかも、その第2操作工具受け止め爪(11)はやはりクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と平行に延在する一定長さ(L3)として、そのクランプバンド(1)の片辺側から上記第1操作工具受け止め爪(4)とほぼ左右対称な外向きの直角に切り起し垂立させて、
【0061】
上記第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)の双方へ係止させた引き絞り式操作工具(P)により、そのクランプバンド(1)の口径を強制的に収縮変形させた時、上記内側重合部分(1a)の締結爪(3)とその外側重合部分(1b)に開口する締結爪受け入れ孔(10)とが、自づと喰い付き係止し合うように関係設定してあるため、冒頭に述べた従来技術の課題を完全に改良できる効果がある。
【0062】
即ち、本発明の上記構成によれば、クランプバンド(1)における内側重合部分(1a)の締結爪(3)並びに第1操作工具受け止め爪(4)と、同じく外側重合部分(1b)の第2操作工具受け止め爪(11)とが、各々クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と平行に延在する一定長さ(L2)(L3)として、何れもそのクランプバンド(1)の片辺側から外向きの直角に切り起し垂立されており、金属帯板材料(M)自身の一定厚み(T)と等しく狭幅であるにとどまるため、一定幅(W)が約3〜5mmの極めて狭幅な金属帯板材料(M)から成る開放型クランプ金具を支障なく得られるのである。
【0063】
念のために言えば、アメリカ特許第4299012号の第38図には本発明の締結爪(3)と同一機能を発揮し得る垂直翼型のフック(tab−like hooks)(96)が開示されているけれども、これは前後一対づつの並列状態として、クランプバンド(11)における内側バンド部分(11b)の両辺縁部から外向きに切り起されており、そのクランプバンド(11)の長手中心線上に存在しないため、本発明のように一定幅(W)が約3〜5mmの狭幅な金属帯板材料(M)から製作することは、実際上不可能である。
【0064】
それにもまして、上記アメリカ特許発明のホースクランプは開放型であると雖も、本発明のようなほぼ左右対称の第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)を具備しておらず、その内側バンド部分(11b)から垂立する複数の上記フック(96)を、予じめこれらと対応する外側バンド部分(11a)の切欠き(cutout portions )(94’) へ係止させた状態のもとで、その後オエティカーの耳(Oetiker ear)(13)を引き締め圧潰することにより、そのクランプバンド(11)の口径を収縮変形させるものである点で、本発明のような外側重合部分(1b)の締結爪受け入れ孔(10)が内側重合部分(1a)の締結爪(3)を乗り越えることにより初めて、その締結爪(3)と喰い付き係止し合うようになっているクランプ金具とは根本的に相違する。
【0065】
又、本発明の場合上記締結爪(3)が金属帯板材料(M)自身の一定厚み(T)と等しく狭幅であるとしても、これはクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と平行に延在する一定長さ(L2)の折曲げ稜線(8)から垂直に切り起し垂立されているため、あたかも垂直翼又は背鰭として外側重合部分(1b)の締結爪受け入れ孔(10)と安定良く喰い付き係止し、そのクランプバンド(1)の解離方向に抵抗する強大な突っ張り力を発揮し得るのであり、特に請求項2の構成を採用するならば、その締結爪(3)の折曲げ稜線(8)がクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)上に沿って延在するため、上記効果をますます向上させることができる。
【0066】
他方、本発明の上記第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)も金属帯板材料(M)自身の一定厚み(T)と等しく狭幅であるが、これらもクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と平行に延在する一定長さ(L3)の折曲げ稜線(9)(15)から直角に切り起し垂立されているため、操作工具(P)によるクランプバンド(1)の引き絞り操作力を確実に安定良く受け止めることができ、その強大な対抗力を発揮し得るのであり、特に請求項3の構成を採用するならば、上記第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)の折曲げ稜線(9)(15)がクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)から一定量(E)だけ片辺側へ偏心した位置に平行しているため、上記効果をますます向上でき、そのクランプバンド(1)自身の耐久強度を低下させるおそれもない。
【0067】
請求項4の構成を採用するならば、クランプバンド(1)の口径を収縮変形させる引き絞り操作時に、その内側重合部分(1a)のパイロットノーズ(2)を外側重合部分(1b)のパイロットノーズ受け入れ孔(12)へ、自づと直進的に無理なく進入させて、そのクランプバンド(1)の内周面(被固定物の締付け作用面)を無段差の連続状態に保つことができ、被固定物(B)を間隙なく締め付け得る効果がある。
【0068】
更に、請求項5の構成を採用するならば、弾性ハンプ(17)がクランプバンド(1)の円周方向に沿う伸縮バネ要素として、その口径の無段階な調整作用を発揮するため、常に被固定物(B)の円周面を全面密着状態に締め付け維持し得る効果があり、その使用中の振動や衝撃などを吸収することにも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランプ金具の展開平板状態を示す平面図である。
【図2】図1の中途部を切り欠いて示す拡大平面図である。
【図3】図2のY部を抽出して示す拡大図である。
【図4】図2のZ部を抽出して示す拡大図である。
【図5】図2からの曲げ起し加工状態を示す平面図である。
【図6】図5の正面図である。
【図7】図5の7−7線断面図である。
【図8】クランプ金具としての巻き曲げ立体化した製品を示す斜面図である。
【図9】図8の締結状態を示す斜面図である。
【図10】クランプ金具の使用状態を示す半欠截断面図である。
【図11】図10の部分拡大平面図である。
【図12】図9の部分拡大正面図である。
【図13】図11の13−13線に沿う部分拡大断面図である。
【図14】図13の14−14線に沿う拡大断面図である。
【図15】図13の15−15線に沿う拡大断面図である。
【図16】クランプ金具の引き絞り操作過程を示す正面図である。
【図17】図16に続くクランプ金具の締結状態を示す正面図である。
【図18】図2に対応する本発明の変形実施形態を示す平面図である。
【図19】図18の使用状態を示す図13に対応する断面図である。
【符号の説明】
(1)・クランプバンド
(1a)・内側重合部分
(1b)・外側重合部分
(1c)・中間非重合部分
(2)・パイロットノーズ
(3)・締結爪
(4)・第1操作工具受け止め爪
(5)・第1切欠
(6)・第2切欠
(7)・第3切欠
(8)・締結爪の折曲げ稜線
(9)・第1操作工具受け止め爪の折曲げ稜線
(10)・締結爪受け入れ孔
(11)・第2操作工具受け止め爪
(12)・パイロットノーズ受け入れ孔
(13)・第4切欠
(14)・第5切欠
(15)・第2操作工具受け止め爪の折曲げ稜線
(16)・段部
(17)・弾性ハンプ
(A)・対象機器
(B)・被固定物
(M)・金属帯板材料
(P)・操作工具
(E)・偏心量
(L)・長さ
(T)・厚み
(X)・オーバーラップ量
(W)・幅
(O−O)・クランプバンドの長手中心線

Claims (5)

  1. 約3〜5mmの一定幅(W)を有する金属帯板材料(M)から適当な一定長さ(L)にカットされたクランプバンド(1)を、その切り離し一端側の内側重合部分(1a)と切り離し他端側の外側重合部分(1b)とが一定量(X)だけ部分的にオーバーラップする円形リング状に巻き曲げ立体化し、
    上記クランプバンド(1)の口径を引き絞り式操作工具(P)により強制的に収縮変形させて、ゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースや軸用ブーツ、防塵用ベローズ、その他の被固定物(B)を、その対象とする各種機器(A)の接続円周面へ締め付け固定する狭幅な開放型クランプ金具において、
    上記内側重合部分(1a)の切り離し一端のみを金属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定幅(W1)のパイロットノーズ(2)として切り欠くと共に、
    その内側重合部分(1a)には上記パイロットノーズ(2)からクランプバンド(1)の中間非重合部分(1c)が存在する側に向かって、順次締結爪(3)と第1操作工具受け止め爪(4)とを各々クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と平行に延在する一定長さ(L2)(L3)として、その何れもクランプバンド(1)の片辺側から外向きの直角に切り起し垂立させる一方、
    同じくクランプバンド(1)の上記外側重合部分(1b)にはその切り離し他端から逆な中間非重合部分(1c)の存在側に向かって、順次上記締結爪(3)の受け入れ孔(10)と第2操作工具受け止め爪(11)並びに上記パイロットノーズ(2)の受け入れ孔(12)を配列設置し、
    しかも、その第2操作工具受け止め爪(11)はやはりクランプバンド(1)の長手中心線(O−O)と平行に延在する一定長さ(L3)として、そのクランプバンド(1)の片辺側から上記第1操作工具受け止め爪(4)とほぼ左右対称な外向きの直角に切り起し垂立させて、
    上記第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)の双方へ係止させた引き絞り式操作工具(P)により、そのクランプバンド(1)の口径を強制的に収縮変形させた時、上記内側重合部分(1a)の締結爪(3)とその外側重合部分(1b)に開口する締結爪受け入れ孔(10)とが、自づと喰い付き係止し合うように関係設定したことを特徴とする狭幅な開放型クランプ金具。
  2. 一定幅(W)のクランプバンド(1)をその片辺側から半分だけ残す深さとして切り欠き、その切り欠きとの相対的に残るほぼ三角形の締結爪(3)を、上記クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)上に延在する一定長さ(L2)の折曲げ稜線(8)から、外向きの直角に曲げ起し垂立させたことを特徴とする請求項1記載の狭幅な開放型クランプ金具。
  3. 一定幅(W)のクランプバンド(1)をその片辺側から半分に満たない深さとして切り欠き、その切り欠きとの相対的に残るほぼ左右対称な平行四辺形の第1、2操作工具受け止め爪(4)(11)を、何れも上記クランプバンド(1)の長手中心線(O−O)から一定量(E)だけ片辺側へ偏心した位置に平行する一定長さ(L3)の折曲げ稜線(9)(15)から、各々外向きの直角に曲げ起し垂立させたことを特徴とする請求項1記載の狭幅な開放型クランプ金具。
  4. クランプバンド(1)における外側重合部分(1b)と中間非重合部分(1c)との境界位置に、その中間非重合部分(1c)の内面と内側重合部分(1a)の内面とを無段差の連続状態に保つ段部(16)を付与して、
    上記外側重合部分(1b)のパイロットノーズ受け入れ孔(12)を、上記段部(16)に位置する開口一端縁部からの一定長さ(L5)として、上記中間非重合部分(1c)に開口延在させたことを特徴とする請求項1記載の狭幅な開放型クランプ金具。
  5. クランプバンド(1)の外側重合部分(1b)における第2操作工具受け止め爪(11)とパイロットノーズ受け入れ孔(12)との相互間から、そのクランプバンド(1)の円周方向に沿う伸縮バネ要素となる弾性ハンプ(17)を外向きに突き起したことを特徴とする請求項1記載の狭幅な開放型クランプ金具。
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