JP3523178B2 - 締付け口径の調整可能な汎用クランプ金具 - Google Patents

締付け口径の調整可能な汎用クランプ金具

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JP3523178B2
JP3523178B2 JP2000330147A JP2000330147A JP3523178B2 JP 3523178 B2 JP3523178 B2 JP 3523178B2 JP 2000330147 A JP2000330147 A JP 2000330147A JP 2000330147 A JP2000330147 A JP 2000330147A JP 3523178 B2 JP3523178 B2 JP 3523178B2
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賢二 長野
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株式会社ケンロック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は締付け口径の調整可
能な汎用クランプ金具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゴムや合成樹脂などの可塑物か
ら成る流体給送用ホースを初め、空調用ダクトや防塵用
ベローズ、軸用ブーツ、防錆用カバーなどの被締付け物
を、その対象となるバルブの口金や接手管、車軸、その
他の各種機器における接続円周面へ締付け固定するため
の開放型クランプ金具では、一定長さの金属帯板材料か
ら成るクランプバンドの切り離し一端側を内側重合部分
とし、残る切り離し他端側を外側重合部分として、その
両部分からクランプバンドの締付け口径を強制的に収縮
変形させる操作工具係止手段の一対が、何れも外向きに
隆起されている。
【0003】しかも、その一対の操作工具係止手段へ係
止使用したプライヤーなどの操作工具により、クランプ
バンドの締付け口径を強制的に収縮変形させた時、互い
に係止し合うこととなる機械的な連結手段が、そのクラ
ンプバンドの内側重合部分には外向き隆起する係止爪と
して、同じくクランプバンドの外側重合部分には逆な内
向き隆起する係止爪又は係止孔として、その雌雄関係の
もとに対応形成されている通例である。
【0004】殊更、上記クランプバンドの内側重合部分
から外向きに隆起する機械的な連結手段の係止爪を、そ
の複数個の点在分布状態として配列設置したクランプ金
具も、特公平5−63641号や特公平7−10743
4号、特開平8−232919号、特許第275896
8号、特許第3001266号などに見られる如く公知
である。
【0005】これらの公知発明は実質的に同一であるた
め、その本発明に最も近似すると考えられる特公平7−
107434号を代表例に挙げて言えば、これではバン
ド本体(11)の内側重なり部分(18)に複数個の戻
り止め突起(19)が互いに等ピッチ(p)として、そ
のバント本体(11)から一定高さ(h)だけ外向きに
切り起し又は打ち出されている一方、その戻り止め突起
(19)と係合可能な複数個の係止孔(15)がやはり
等ピッチ(p)として、同じくバント本体(11)の外
側重なり部分(13)に開口分布されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】つまり、上記特公平7
−107434号発明の場合、バンド本体(11)の内
側重なり部分(18)から外向く戻り止め突起(19)
と、その外側重なり部分(13)に開口する係止孔(1
5)とは、全く同じ複数個づつとして悉く係合し得るよ
うに対応形成されており、バンド本体(11)の締付け
口径を被締付け物の太さに応じて、調整使用するもので
はない。その複数個づつの戻り止め突起(19)と係止
孔(15)とを機械的な連結手段として、その全体の重
畳的な係合状態を確保するものであるに過ぎない。
【0007】そのため、被締付け物の太さ変化に応じた
各種締付け口径のクランプ金具を予じめ作成準備すると
共に、その規格の多品種を在庫しておく必要があり、こ
れらを被締付け物の太さに応じて一々使い分けなければ
ならず、クランプ金具としての量産効果と汎用性に劣
る。
【0008】殊更、被締付け物が新品や純正品であれば
ともかく、これが中古品や非純正品として、その補修や
改造などのためにクランプ金具を交換装着するような場
合、被締付け物の太さや厚みなどには規格外のバラツキ
変化があるため、予じめ締付け口径が一定に作成準備さ
れた規格品のクランプ金具では、その被締付け物を正確
に安定良く締付け固定することができず、到底使用に耐
えないのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の抜本的な解決を企図しており、そのための構成上一定
長さにカットされた金属帯板材料から成るクランプバン
ドを、その切り離し一端側の内側重合部分と切り離し他
端側の外側重合部分とが部分的にオーバーラップするこ
ととなる円形リング状に捲き曲げ立体化し、
【0010】そのクランプバンドの締付け口径を強制的
に収縮変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの可
塑物から成る流体給送用ホースや空調用ダクト、防塵用
ベローズ、軸用ブーツ、防錆用カバー、その他の被締付
け物を、その対象とする各種機器の接続円周面へ締付け
固定するクランプ金具において、
【0011】上記内側重合部分の切り離し自由端のみ
金属帯板材料の一定幅よりも狭い一定幅の差し込みノー
ズとして切り欠き、
【0012】その内側重合部分には上記差し込みノーズ
からクランプバンドにおける中間非重合部分の存在側
順次に、クランプバンドの最大締付け口径から最小締付
け口径までの調整用となる開口幅と開口長さ並びに間隔
ピッチが各々ほぼ等しい複数個の内向き連結爪用選択受
け入れ孔と、その選択受け入れ孔よりも開口幅と開口長
さが広大な寸法の第1操作工具受け入れ孔とを各々切り
抜き開口分布させ、
【0013】その各選択受け入れ孔における上記差し込
みノーズと隣り合う側の切り抜き開口エッジを一定な曲
げ起し高さの外向き連結爪として、又第1操作工具受け
入れ孔における上記選択受け入れ孔と隣り合う側の切り
抜き開口エッジをその外向き連結爪よりも背高い曲げ起
し高さの第1操作工具係止爪として、上記外向き連結爪
の複数個と第1操作工具係止爪との悉くほぼ等しい45
度未満の傾斜角度を保つ斜め外向きの倒立U字型に曲げ
起す一方、
【0014】上記外側重合部分にはその切り離し自由端
からクランプバンドにおける中間非重合部分の存在側
順次に、上記内向き連結爪用選択受け入れ孔とほぼ等し
い開口幅と開口長さの外向き連結爪用択一受け入れ孔
と、上記第1操作工具受け入れ孔とほぼ等しい開口幅を
備えつつも、その開口長さは第1操作工具受け入れ孔の
それよりも長い第2操作工具受け入れ長孔と、上記差し
込みノーズの受け入れ長孔を各々切り抜き開口分布さ
せ、
【0015】その外向き連結爪用の択一受け入れ孔にお
ける上記外側重合部分の切り離し自由端側に位置する切
り抜き開口エッジを上記外向き連結爪との雌雄関係に対
応する1個の内向き連結爪として、その外向き連結爪と
ほぼ等しい曲げ起し高さと傾斜角度を保つ逆な斜め内向
のU字型に曲げ起すと共に、
【0016】上記外向き連結爪用択一受け入れ孔と第2
操作工具受け入れ長孔との境界部に、その外向き連結爪
の上記間隔ピッチよりも長い一定間隔距離分だけ延在
る第2操作工具係止爪を、上記外向き連結爪よりも背高
い曲げ起し高さのトンネルとして、その第2操作工具受
け入れ長孔との連通する内部へ上記外向き連結爪を逃し
入れることができる外向きの倒立U字型に曲げ起し、
【0017】上記内側重合部分の第1操作工具係止爪と
外側重合部分の第2操作工具係止爪との双方へ差し入れ
係止させた操作工具を引き絞り操作して、その第2操作
工具係止爪のトンネル内部に逃し入れられる内側重合部
分の外向き連結爪へ、上記外側重合部分の内向き連結爪
をクランプバンドの重合平面上と長手中心線上において
択一的に喰い付き係止させることにより、そのクランプ
バンドの締付け口径を大小に調整使用できるように定め
たことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、図1〜10は本発明に係るクラン
プ金具の展開状態(材料加工状態)を、又図11〜23
は同じく捲き曲げ立体化した製品とその使用状態を各々
示している。尚、下記の長さや厚み、幅、高さ、角度な
どを示す数値は、あくまでも一実施例としてのそれであ
り、その全体の有機的に関係し合っていることは言うま
でもない。
【0019】本発明に係るクランプ金具の材料として
は、一定の厚み(T)(約0.8mm)と幅(W)(約
10mm)を備えたステンレス鋼(例えばSUS30
1、SUS304又はSUS431)やその他の金属帯
板(M)が採用され、その予じめの長尺物から目的とす
る適当な一定長さ(L)(約415.5mm)にカット
されることとなる。
【0020】(10)はこのような一定長さ(L)にカ
ットされた金属帯板材料(M)から、円形リング状に捲
き曲げ立体化されることにより、ゴムや合成樹脂などの
可塑物から成る流体給送用ホース、空調用ダクト、防塵
用ベローズ、軸用ブーツ、その他の被締付け物(A)
を、その対象とする各種機器(B)の接続円周面へ締付
け作用するクランプバンドであって、その金属帯板材料
(M)の切り離し一端側に同じく切り離し他端側が外接
する如く、部分的にオーバーラップしている。
【0021】つまり、図11〜13から明白なように、
金属帯板材料(M)の切り離し一端側をクランプバンド
(10)の内側重合部分(10a)とし、同じく切り離
し他端側をクランプバンド(10)の外側重合部分(1
0b)として、その部分的なオーバーラップ状態に捲き
曲げられているのである。(10c)はその余のオーバ
ーラップしないクランプバンド(10)の中間非重合部
分を示している。
【0022】上記クランプバンド(10)は言うまでも
なく金属帯板材料(M)自身の一定幅(W)を有してい
るが、その内側重合部分(10a)の切り離し自由端の
みは先細り状の切欠きサイドエッジ(11)を経て、金
属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定幅(w
1)(約4mm)の差し込みノーズ(12)として張り
出されている。(d1)はそのクランプバンド(10)
の長手中心線上に沿って延在する差し込みノーズ(1
2)の張り出し長さを示しており、その一定長さ(d
1)は約9mmである。
【0023】その場合、上記差し込みノーズ(12)の
張り出し先端部は山型の先導パイロット片(12a)と
して、金属帯板材料(M)の一定厚み(T)に対する約
3〜4倍の一定高さ(h1)(約3mm)だけ外向きに
曲げ起されている。
【0024】その結果、クランプバンド(10)の締付
け口径(D)が後述する大小に調整使用されたとして
も、上記差し込みノーズ(12)の先導パイロット片
(12a)を外側重合部分(10b)の後述するノーズ
受け入れ長孔へ常時確実に安定良く受け入れることがで
き、クランプバンド(10)の内側重合部分(10a)
と外側重合部分(10b)とを幅方向へ相対的に位置ズ
レするおそれなく、自づと正しく合致するオーバーラッ
プ状態に保てるのである。
【0025】上記クランプバンド(10)の内側重合部
分(10a)には、その切り離し自由端の差し込みノー
ズ(12)から中間非重合部分(10c)の存在側に向
かって、順次に図1、2のような捲き曲げ成形用の係止
ピン受け入れ孔(13)と内向き連結爪用の第1〜4選
択受け入れ孔(14a)(14b)(14c)(14
d)並びに第1操作工具受け入れ孔(15)が開口分布
されており、その悉くクランプバンド(10)の長手中
心線上に点在している。
【0026】先ず、上記捲き曲げ成形用の係止ピン受け
入れ孔(13)はその使用状態を図示省略してあるが、
クランプバンド捲き曲げ成形用芯金ロールの円周面から
植立する係止ピンを受け入れ、その係止ピンとの係止状
態のもとで、芯金ロールが回転されることによって、上
記クランプバンド(10)を円形リング状に捲き曲げ成
形するために使われるものであり、上記内側重合部分
(10a)における差し込みノーズ(12)の張り出し
基端部付近に位置しつつ、一定の開口直径又は開口幅
(x)(約4mm)を備えた平面視の円形又は楕円形に
切り抜かれている。
【0027】次に、上記内向き連結爪用の第1〜4選択
受け入れ孔(14a)(14b)(14c)(14d)
は外側重合部分(10b)の後述する内向き連結爪を択
一的に受け入れて、クランプバンド(10)の締付け口
径(D)を大小に調整使用するためのものであり、上記
捲き曲げ成形用の係止ピン受け入れ孔(13)から一定
距離(d2)(約32mm)だけ比較的遠く離れた位置
に、図3〜5のような悉く同じ方向性と大きさを有する
平面視のほぼ半円形として、しかも隣り合う相互のほぼ
等しい間隔ピッチ(p)(約5.5mm)を保つ集中的
な順列状態に整然と切り抜かれている。その各選択受け
入れ孔(14a)〜(14d)の一定な開口幅(x1)
は約4mm、同じく一定の開口長さ(y1)は約3mm
である。
【0028】その際、各選択受け入れ孔(14a)〜
(14d)の方向性としては図3、4から明白なよう
に、そのほぼ半円形を縁取る円弧状の切り抜き開口エッ
ジ(16)が、クランプバンド(10)における中間非
重合部分(10c)の存在側にある一方、同じくほぼ半
円形を縁取るストレートな切り抜き開口エッジが、クラ
ンプバンド(10)の長手中心線とほぼ直交する線分と
して、上記差し込みノーズ(12)の存在側にある全体
的な順列状態を呈している。
【0029】そして、その各選択受け入れ孔(14a)
〜(14d)のストレートな切り抜き開口エッジは、特
に外側重合部分(10b)の後述する内向き連結爪と喰
い付き係止し合う補完又は雌雄関係の第1〜4外向き連
結爪(17a)(17b)(17c)(17d)とし
て、クランプバンド(10)から一定の高さ(h2)
(約1.3mm)と傾斜角度(α)(約25度)だけ斜
め外向きに曲げ起されている。しかも、その各外向き連
結爪(17a)〜(17d)は図4、5のように、各選
択受け入れ孔(14a)〜(14d)を横断するほぼ倒
立U字型として弯曲形成されている。
【0030】その結果、上記クランプバンド(10)か
ら斜め外向きに曲げ起された各外向き連結爪(17a)
〜(17d)の背中面(表面)は、各選択受け入れ孔
(14a)〜(14d)との全体的な平面視の楕円形を
縁取る如く、その残る平面視のほぼ半円形を呈して、上
記差し込みノーズ(12)の存在側を向く姿勢状態にあ
る。
【0031】この点、図示の実施形態では第1〜4選択
受け入れ孔(14a)〜(14d)のストレートな切り
抜き開口エッジを第1〜4外向き連結爪(17a)〜
(17d)として、その悉くクランプバンド(10)か
ら斜め外向きに曲げ起しているが、これら選択受け入れ
孔(14a)〜(14d)と外向き連結爪(17a)〜
(17d)の設置個数は合計4個づつに限らず、少なく
とも2個づつあれば足りる。
【0032】又、その各外向き連結爪(17a)〜(1
7d)の曲げ起し高さ(h2)は金属帯板材料(M)の
一定厚み(T)に対する約1.5〜2.0倍の寸法とし
て、同じくクランプバンド(10)からの曲げ起し傾斜
角度(α)は約45度よりも小さな鋭角として各々設定
されている。
【0033】更に、上記第1操作工具受け入れ孔(1
5)は内向き連結爪用第1〜4選択受け入れ孔(14
a)〜(14d)のうち、そのクランプバンド(10)
の中間非重合部分(10c)側に最も片寄った第4選択
受け入れ孔(14d)と隣り合う位置での中間非重合部
分(10c)へ、上記の各選択受け入れ孔(14a)〜
(14d)よりも大きな一定の開口幅(x2)(約5m
m)と開口長さ(y2)(約4.5mm)を備えた平面
視のほぼ半円形に切り抜かれている。
【0034】そして、第1操作工具受け入れ孔(15)
の方向性としても図3、4のように、そのほぼ半円形を
縁取る円弧状の切り抜き開口エッジ(18)が、クラン
プバンド(10)における中間非重合部分(10c)の
存在側にある一方、同じくほぼ半円形を縁取るストレー
トな切り抜き開口エッジは、やはりクランプバンド(1
0)の長手中心線とほぼ直交する線分として、上記第4
選択受け入れ孔(14d)と隣り合う側に位置してい
る。
【0035】しかも、その第1操作工具受け入れ孔(1
5)のストレートな切り抜き開口エッジは特に第1操作
工具係止爪(19)として、図3、4のようなクランプ
バンド(10)から上記各外向き連結爪(17a)〜
(17d)よりも若干背高い一定の高さ(h3)(約
1.5mm)と傾斜角度(β)(約25度)だけ、やは
り斜め外向きに曲げ起されており、上記第1〜4外向き
連結爪(17a)〜(17d)との順列状態に並んでい
る。
【0036】その際、第1操作工具係止爪(19)も上
記各外向き連結爪(17a)〜(17d)に準じて、そ
の第1操作工具受け入れ孔(15)を横断する図4、6
のようなほぼ倒立U字型に弯曲形成されており、その第
1操作工具係止爪(19)の背中面(表面)が上記第1
操作工具受け入れ孔(15)との全体的な平面視の楕円
形を縁取る如く、その残る平面視のほぼ半円形として、
第1操作工具受け入れ孔(15)と上記第4選択受け入
れ孔(14d)との境界部に介在している。
【0037】上記各外向き連結爪(17a)〜(17
d)と第1操作工具係止爪(19)は何れもほぼ倒立U
字型として、クランプバンド(10)から一定な傾斜角
度(α)(β)だけ同じ姿勢状態の外向きに曲げ起され
ているため、後述の操作工具による過大な締付けトルク
を受けるも、決して反り起き降伏したり、或いは引き裂
かれてしまったりするおそれがなく、高強度な対抗力を
発揮することができる。
【0038】又、第1操作工具受け入れ孔(15)は上
記各選択受け入れ孔(14a)〜(14d)よりも若干
大きく開口形成されているほか、第1操作工具係止爪
(19)は上記各外向き連結爪(17a)〜(17d)
よりも若干背高く曲げ起されているため、これらの相違
を識別目印として、後述の操作工具が誤って各外向き連
結爪(17a)〜(17d)に係止使用されることを予
防することができる。
【0039】他方、上記クランプバンド(10)の外側
重合部分(10b)には、その内側重合部分(10a)
の差し込みノーズ(12)と逆な位置の切り離し自由端
から中間非重合部分(10c)の存在側に向かって、順
次に図1、2のような外向き連結爪用の択一受け入れ孔
(20)と第2操作工具受け入れ長孔(21)並びにノ
ーズ受け入れ長孔(22)が開口分布されており、これ
らも悉くクランプバンド(10)の長手中心線上に並列
している。
【0040】先ず、外向き連結爪用の択一受け入れ孔
(20)は内側重合部分(10a)の上記第1〜4外向
き連結爪(17a)〜(17d)を択一的に受け入れ
て、やはりクランプバンド(10)の締付け口径(D)
を大小に調整使用するためのもの であり、外側重合部分
(10b)の切り離し自由端付近に図7のような平面視
のほぼ半円形として切り抜かれている。その一定な開口
幅(x3)(約4mm)と開口長さ(y3)(約3m
m)は、上記内側重合部分(10a)に切り抜かれた各
選択受け入れ孔(14a)〜(14d)のそれらとほぼ
等しい寸法である。
【0041】但し、その択一受け入れ孔(20)の方向
性としては上記第1〜4選択受け入れ孔(14a)〜
(14d)のそれと逆な対称形態にあり、そのほぼ半円
形を縁取る円弧状の切り抜き開口エッジ(23)が、ク
ランプバンド(10)における中間非重合部分(10
c)の存在側にある一方、同じくほぼ半円形を縁取るス
トレートな切り抜き開口エッジが、クランプバンド(1
0)の長手中心線とほぼ直交する線分として、外側重合
部分(10b)の切り離し自由端側に位置している。
【0042】そして、上記択一受け入れ孔(20)のス
トレートな切り抜き開口エッジは、特に内側重合部分
(10a)の上記第1〜4外向き連結爪(17a)〜
(17d)と択一的に喰い付き係止し合う1個の内向き
連結爪(24)として、図8、9のようにクランプバン
ド(10)から一定高さ(h4)(約1.3mm)と傾
斜角度(γ)(約25度)だけ斜め内向きに曲げ起され
ており、上記内側重合部分(10a)の第1〜4外向き
連結爪(17a)〜(17d)と言わば正しく向かい合
う姿勢状態にある。
【0043】しかも、内向き連結爪(24)は上記択一
受け入れ孔(20)を横断するほぼU字型に弯曲形成さ
れており、そのクランプバンド(10)から斜め内向く
連結爪(24)の背中面(裏面)が、上記択一受け入れ
孔(20)との全体的な底面視の楕円形を縁取る如く、
その残る底面視のほぼ半円形を呈して、上記外側重合部
分(10b)の切り離し自由端側を向いている。
【0044】つまり、上記内側重合部分(10a)の第
1〜4外向き連結爪(17a)〜(17d)がクランプ
バンド(10)から外向きに曲げ起されているに反し
て、外 側重合部分(10b)の内向き連結爪(24)は
逆な内向きに曲げ起されており、その各外向き連結爪
(17a)〜(17d)と内向き連結爪(24)が互い
にほぼ等しい曲げ起し高さ(h2)(h4)と曲げ起し
傾斜角度(α)(γ)を備え、しかも互いに向かい合う
対称な曲げ起し姿勢状態として喰い付き係止する補完又
は雌雄関係にある。
【0045】そのため、上記の各外向き連結爪(17
a)〜(17d)と内向き連結爪(24)とは相対的に
滑り込む如く喰い付き係止し合い、その時にはクランプ
バンド(10)の内側重合部分(10a)と外側重合部
分(10b)とが、その重合平面上へ自づと引き寄せら
れることになって、互いに密着した強固な連結状態を確
保することができるのであり、その連結状態では外側重
合部分(10b)の切り離し自由端が、内側重合部分
(10a)における外向き連結爪(17a)〜(17
d)の背中面によって拘束され、その背中面を外側重合
部分(10b)の切り離し自由端が逆に滑り登らない限
り、上記連結状態の解除されるおそれはない。
【0046】又、同じく各外向き連結爪(17a)〜
(17d)はほぼ倒立U字型として、これとの対称な内
向き連結爪(24)はほぼU字型として、何れも弯曲形
成されているため、その互いに喰い付き係止し合った時
には、上記内側重合部分(10a)と外側重合部分(1
0b)とがクランプバンド(10)の長手中心線上へも
自づと引き寄せられることになり、正しく合致したオー
バーラップ状態に安定良く維持されるのである。
【0047】更に、上記外向き連結爪用の択一受け入れ
孔(20)とそのストレートな切り抜き開口エッジから
曲げ起された内向き連結爪(24)は、クランプバンド
(10)における外側重合部分(10b)の切り離し自
由端へ最も接近した位置にあるため、その外側重合部分
(10b)が切り離し自由端から不慮に反り起きるおそ
れもない。
【0048】次に、第2操作工具受け入れ長孔(21)
は上記外向き連結爪用の択一受け入 れ孔(20)から一
定距離(d3)(約6.5mm)だけ比較的近く離れた
位置に、図7のような平面視の細長いほぼ楕円形として
切り抜かれている。
【0049】その第2操作工具受け入れ長孔(21)の
開口幅(x4)(約5mm)は、上記第1操作工具受け
入れ孔(15)の開口幅(x2)とほぼ等しい寸法であ
るが、同じく開口長さ(y4)は上記第1操作工具受け
入れ孔(15)の開口長さ(y2)(約4.5mm)よ
りも長い寸法(約12mm)として、内側重合部分(1
0a)における第1〜4外向き連結爪(17a)〜(1
7d)の幾つか(図示実施形態では2個)を円滑に逃し
入れることもできるように寸法化されている。
【0050】その場合、第2操作工具受け入れ長孔(2
1)の切り抜き開口形状を平面視の細長いほぼ楕円形で
あると上記したが、その外向き連結爪用択一受け入れ孔
(20)と隣り合う側に位置する切り抜き開口エッジ
は、クランプバンド(10)の長手中心線とほぼ直交す
る線分のストレートな切り抜き開口エッジをなしてい
る。
【0051】そして、その第2操作工具受け入れ長孔
(21)のストレートな切り抜き開口エッジと、上記外
向き連結爪用択一受け入れ孔(20)における円弧状の
切り抜き開口エッジ(23)との境界部には、その相互
間隔距離(d3)(約6.5mm)を一定長さとして延
在するトンネル形態の第2操作工具係止爪(25)が、
一定高さ(h5)(約2.5mm)だけ外向きに曲げ起
されており、そのトンネル内部と上記第2操作工具受け
入れ長孔(21)の内部とは連通状態にある。
【0052】つまり、クランプバンド(10)における
外側重合部分(10b)の第2操作工具係止爪(25)
は上記内側重合部分(10a)の第1操作工具係止爪
(19)と異なって、図7、8、10のようなほぼ倒立
U字型に弯曲形成されており、その一定長さ(d3)
(約6.5mm)の一端部をなす上記第2操作工具受け
入れ長孔(21)のストレートな切り抜き開口エッジ
へ、後述の操作工具を係止させるようになっているほ
か、その操作工具の係止使用によりクランプバンド(1
0)の締付け口径(D)を収縮変形させる操作中、その
ほぼ倒立U字型のトンネル内部へ上記内側重合部分(1
0a)における外向き連結爪(17a)〜(17d)の
幾つか(図示実施形態では2個)を、支障なく逃し入れ
ることができるようになっている。
【0053】そのために、トンネル形態をなす第2操作
工具係止爪(25)の一定長さ(d3)(約6.5m
m)は、上記第1〜4外向き連結爪(17a)〜(17
d)の間隔ピッチ(p)(約5.5mm)よりも長く寸
法化されていると共に、同じく第2操作工具係止爪(2
5)の曲げ起し高さ(h5)(約2.5mm)がその第
1〜4外向き連結爪(17a)〜(17d)の曲げ起し
高さ(h2)(約1.3mm)よりも背高く設定されて
いるのである。
【0054】上記のように、第2操作工具係止爪(2
5)は一定長さ(d3)のトンネルとして、ほぼ倒立U
字型に曲げ起されているため、後述の操作工具による過
大な締付けトルクを受けるも、これに耐える高強度な対
抗力を発揮することができ、クランプバンド(10)の
補強ビードとしても働かせ得ることになる。
【0055】更に、上記ノーズ受け入れ長孔(22)は
内側重合部分(10a)の差し込みノーズ(12)を受
け入れることによって、クランプバンド(10)の締付
け作用面に段差が生じないようにすると共に、そのクラ
ンプバンド(10)の締付け口径(D)を大小に調整使
用できるようにするためのものであり、上記第2操作工
具受け入れ長孔(21)から一定距離(d4)(約15
mm)だけ中間非重合部分(10c)の存在方向へ片寄
った位置に、一定の開口幅(x5)(約4mm)と開口
長さ(y5)(約34mm)を有する平面視の細長い楕
円形として切り抜かれている。
【0056】(26)は同じく外側重合部分(10b)
の上記第2操作工具受け入れ長孔(21)と、ノーズ受
け入れ長孔(22)との相互間に介在する伸縮バネ要素
としての弾性ハンプであって、上記クランプバンド(1
0)から一定高さ(h6)( 約4mm)だけ外向きの山
型に曲げ起されており、クランプバンド(10)の捲き
曲げ状態では図12、13や図15〜21のように、そ
の弾性ハンプ(26)の開口下面が内側重合部分(10
a)によって遮蔽される関係にある。
【0057】つまり、弾性ハンプ(26)は内側重合部
分(10a)と外側重合部分(10b)とのオーバーラ
ップ部分において、その外側重合部分(10b)から外
向きに曲げ起されることにより、クランプバンド(1
0)の円周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積するためのもの
である。
【0058】このような弾性ハンプ(26)を設置して
おくならば、被締付け物(A)が弾力性に乏しい硬質な
合成樹脂からの成形品である場合や、これが弾力性に富
むゴムや軟質の合成樹脂から成るも、経年的な老化など
により弾力性を消失するに至ったような場合、その弾性
ハンプ(26)の伸縮バネ力によって、クランプバンド
(10)の締付け作用面を被締付け物(A)の円周面
へ、全体的な密着状態に固定一体化することができ、そ
の使用中の振動や衝撃なども自づと吸収し得る点で好適
と言える。
【0059】尚、図示の実施形態では上記弾性ハンプ
(26)を、その外側重合部分(10b)の単純な折り
曲げにより外向きの山型に隆起させているが、クランプ
バンド(10)の円周方向に沿う伸縮バネ要素として機
能し得る限り、その弾性ハンプ(26)を上記山型の連
続するほぼ倒立W字型やオメガ型、その他の適当な屈曲
形状に曲げ起してもさしつかえない。
【0060】上記構成を備えた本発明のクランプ金具
は、一定の幅(W)と厚み(T)を有するステンレス鋼
やその他の金属帯板材料(M)から、例えば次の製造法
により量産することができる。
【0061】即ち、その予じめの長尺物である金属帯板
材料(M)を移送ラインに沿い、一方向へ自動間歇的に
順送する過程において、先ず図外の切り抜き加工金型に
より 、上記差し込みノーズ(12)も含むクランプバン
ド(10)としての輪郭形状や、係止ピン受け入れ孔
(13)と内向き連結爪用の第1〜4選択受け入れ孔
(14a)〜(14d)、第1操作工具受け入れ孔(1
5)、外向き連結爪用の択一受け入れ孔(20)、第2
操作工具受け入れ長孔(21)並びにノーズ受け入れ長
孔(22)の切り抜き(所謂姿抜き)を一挙同時に行な
う。
【0062】次に、その切り抜き加工後の金属帯板材料
(M)を図外の曲げ起し加工金型に通過させて、上記ク
ランプバンド(10)の第1〜4外向き連結爪(17
a)〜(17d)と第1操作工具係止爪(19)、内向
き連結爪(24)並びに第2操作工具係止爪(25)の
曲げ起し(所謂ダボ出し)を行ない、引続き上記金属帯
板材料(M)をクランプバンド(10)としての必要な
一定長さ(L)に切り離しカット(所謂寸法切り)し、
これと一挙同時か又はその後に上記差し込みノーズ(1
2)の先導パイロット片(12a)や弾性ハンプ(2
6)の折り曲げ加工を行なう。
【0063】そして、未だ図1、2のような展開状態に
ある一定長さ(L)のクランプバンド(10)を、最後
に図外のフォーミングマシンに送り込み、そのフォーミ
ングマシンの上記芯金ロールなどにより、上記内側重合
部分(10a)と外側重合部分(10b)とが部分的に
オーバーラップすることとなる円形リング状に捲き曲げ
立体化して、図11のような製品に仕上げるのである。
【0064】図11のような製品として仕上がった本発
明のクランプ金具は開放型であるため、これの使用によ
り、上記被締付け物(A)をその対象となるバルブの口
金や接手管、車軸、その他の各種機器(B)の接続円周
面へ締付けるに当っては、そのクランプバンド(10)
を被締付け物(A)へ直径方向から、一旦脱落不能に捲
き掛ければ良い。
【0065】その捲き掛け状態では図14から示唆され
るように、クランプバンド(10)の内側重合部分(1
0a)と外側重合部分(10b)とが仮り止め状態にオ
ーバ ーラップしているため、その内側重合部分(10
a)に開口する第1操作工具受け入れ孔(15)の第1
操作工具係止爪(19)と、外側重合部分(10b)に
開口する第2操作工具受け入れ長孔(21)の第2操作
工具係止爪(25)との向かい合う双方へ、図14のよ
うな引き絞り式操作工具(27)の先端部に具備する一
対の作用爪(28)を、各々差し入れ係止させる。
【0066】そして、上記操作工具(27)における一
対の開閉ハンドル(29)を強く握り締め操作して、そ
の両作用爪(28)を組立支点軸(30)の廻りに引き
絞れば、上記クランプバンド(10)の締付け口径
(D)が強制的に収縮変形され、その過程では図15〜
21から明白なように、上記内側重合部分(10a)の
切り離し自由端をなす差し込みノーズ(12)の就中先
導パイロット片(12a)が、外側重合部分(10b)
のノーズ受け入れ長孔(22)へ円滑に進入して、その
幅方向へ振れ動かない正確なオーバーラップ状態に保た
れる。
【0067】又、外側重合部分(10b)の切り離し自
由端に位置する上記内向き連結爪(24)はやがて図1
5〜23のように、内側重合部分(10a)の第1〜4
外向き連結爪(17a)〜(17d)を相対的に乗り越
える如く変移して、その選択された1個の外向き連結爪
(17a)〜(17d)と内向き連結爪(24)とが、
上記クランプバンド(10)の重合平面上において喰い
付き係止し合うことになり、茲に被締付け物(A)はそ
の対象機器(B)の接続円周面へ強力に締付け固定され
る結果となる。
【0068】この点、図示の実施形態に一例として記載
した具体的な数値は、クランプバンド(10)の締付け
口径(D)を約108mm、約110mm、約112m
m並びに約114mmと云う約2mmづつの4段階に調
整使用するものとして、そのために内向き連結爪(2
4)と択一的に喰い付き係止し合う第1〜4外向き連結
爪(17a)〜(17d)の合計4個を、その隣り合う
相互の等しい間隔ピッチ(p)に配列設置している。
【0069】そして、図12、15並びに図17〜19
ではそのうちの最も太い被締付け物(A)を目的とし
て、上記クランプバンド(10)における内側重合部分
(10a)の第1外向き連結爪(17a)と、外側重合
部分(10b)の内向き連結爪(24)とが喰い付き係
止し合った連結使用状態を示しており、又図13、16
並びに図20〜23では最も細い被締付け物(A)を目
的として、同じく内側重合部分(10a)の第4外向き
連結爪(17d)と、外側重合部分(10b)の内向き
連結爪(24)とが喰い付き係止し合った連結使用状態
を示しているが、その目的とする被締付け物(A)の太
さ変化に応じて、上記内側重合部分(10a)の第1〜
4外向き連結爪(17a)〜(17d)を択一的に使用
し、クランプバンド(10)の締付け口径(D)を大小
に調整することができ、その意味から汎用性に著しく優
れる。
【0070】その場合、内側重合部分(10a)から複
数個の外向き連結爪(17a)〜(17d)が外向きに
曲げ起されているとしても、これらはクランプバンド
(10)における締付け口径(D)の収縮変形操作時、
図20〜23から示唆されるように、外側重合部分(1
0b)の第2操作工具受け入れ長孔(21)の内部と第
2操作工具係止爪(25)のトンネル内へ逃し入れられ
ることになり、同じく内側重合部分(10a)の差し込
みノーズ(12)も外側重合部分(10b)のノーズ受
け入れ長孔(22)へ逃し入れられることになるため、
上記締付け口径(D)の調整作用を円滑に行なえ、その
大きな口径(D)の調整状態と小さな口径(D)の調整
状態とをバラツキなく、常時均一に確保することができ
る。
【0071】又、上記トンネル形態の第2操作工具係止
爪(25)を挟む位置関係として、その外側重合部分
(10b)の切り離し自由端側には内向き連結爪(2
4)が曲げ起されている一方、中間非重合部分(10
c)の存在側には上記内側重合部分(10a)の外向き
連結爪(17a)〜(17d)を逃し入れることもでき
る第2操作工具受け入れ長孔(21)が切り抜かれてい
るため、その外向き連結爪(17a)〜(17d)の択
一使用によってクランプバンド(10)の締付け口径
(D)を大小調整するに当り、その並列する第1、2操
作工具係止爪(19)( 25)の相互間隔距離を予じめ
極力短かく接近させることができ、開閉度の小さな引き
絞り式操作工具(27)を用いて、そのクランプバンド
(10)の締付け作業を無理なく行なえる利点もある。
【0072】更に、クランプバンド(10)の外側重合
部分(10b)に上記伸縮バネ要素となる弾性ハンプ
(26)も設置しておくならば、被締付け物(A)にお
ける材質の硬軟変化に対応できるばかりでなく、その締
付け口径(D)の調整作用を言わば無段階として、ます
ます円滑に達成し得ることになるため、特に太さや厚み
などのバラツキ変化が大きな中古品や非純正品の被締付
け物(A)に使用するクランプ金具として、顕著な効果
がある。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明では一定長さ
(L)にカットされた金属帯板材料(M)から成るクラ
ンプバンド(10)を、その切り離し一端側の内側重合
部分(10a)と切り離し他端側の外側重合部分(10
b)とが部分的にオーバーラップすることとなる円形リ
ング状に捲き曲げ立体化し、
【0074】そのクランプバンド(10)の締付け口径
(D)を強制的に収縮変形させることにより、ゴムや合
成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースや空調用
ダクト、防塵用ベローズ、軸用ブーツ、防錆用カバー、
その他の被締付け物(A)を、その対象とする各種機器
(B)の接続円周面へ締付け固定するクランプ金具にお
いて、
【0075】上記内側重合部分(10a)の切り離し自
由端のみを金属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭
い一定幅(w1)の差し込みノーズ(12)として切り
欠き、
【0076】その内側重合部分(10a)には上記差し
込みノーズ(12)からクランプバンド(10)におけ
る中間非重合部分(10c)の存在側へ順次に、クラン
プバ ンド(10)の最大締付け口径(D)から最小締付
け口径(D)までの調整用となる開口幅(x1)と開口
長さ(y1)並びに間隔ピッチ(p)が各々ほぼ等しい
複数個の内向き連結爪用選択受け入れ孔(14a)(1
4b)(14c)(14d)と、その選択受け入れ孔
(14a)〜(14d)よりも開口幅(x2)と開口長
さ(y2)が広大な寸法の第1操作工具受け入れ孔(1
5)とを各々切り抜き開口分布させ、
【0077】その各選択受け入れ孔(14a)〜(14
d)における上記差し込みノーズ(12)と隣り合う側
の切り抜き開口エッジを一定な曲げ起し高さ(h2)の
外向き連結爪(17a)(17b)(17c)(17
d)として、又第1操作工具受け入れ孔(15)におけ
る上記選択受け入れ孔(14a)〜(14d)と隣り合
う側の切り抜き開口エッジをその外向き連結爪(17
a)〜(17d)よりも背高い曲げ起し高さ(h3)の
第1操作工具係止爪(19)として、上記外向き連結爪
(17a)〜(17d)の複数個と第1操作工具係止爪
(19)との悉くほぼ等しい45度未満の傾斜角度
(α)(β)を保つ斜め外向きの倒立U字型に曲げ起す
一方、
【0078】上記外側重合部分(10b)にはその切り
離し自由端からクランプバンド(10)における中間非
重合部分(10c)の存在側へ順次に、上記内向き連結
爪用選択受け入れ孔(14a)〜(14d)とほぼ等し
い開口幅(x3)と開口長さ(y3)の外向き連結爪用
択一受け入れ孔(20)と、上記第1操作工具受け入れ
孔(15)とほぼ等しい開口幅(x4)を備えつつも、
その開口長さ(y4)は第1操作工具受け入れ孔(1
5)のそれよりも長い第2操作工具受け入れ長孔(2
1)と、上記差し込みノーズ(12)の受け入れ長孔
(22)とを各々切り抜き開口分布させ、
【0079】その外向き連結爪用の択一受け入れ孔(2
0)における上記外側重合部分(10b)の切り離し自
由端側に位置する切り抜き開口エッジを上記外向き連結
爪(17a)〜(17d)との雌雄関係に対応する1個
の内向き連結爪(24)とし て、その外向き連結爪(1
7a)〜(17d)とほぼ等しい曲げ起し高さ(h4)
と傾斜角度(γ)を保つ逆な斜め内向きのU字型に曲げ
起すと共に、
【0080】上記外向き連結爪用択一受け入れ孔(2
0)と第2操作工具受け入れ長孔(21)との境界部
に、その外向き連結爪(17a)〜(17d)の上記間
隔ピッチ(p)よりも長い一定間隔距離(d3)分だけ
延在する第2操作工具係止爪(25)を、上記外向き連
結爪(17a)〜(17d)よりも背高い曲げ起し高さ
(h5)のトンネルとして、その第2操作工具受け入れ
長孔(21)との連通する内部へ上記外向き連結爪(1
7a)〜(17d)を逃し入れることができる外向きの
倒立U字型に曲げ起し、
【0081】上記内側重合部分(10a)の第1操作工
具係止爪(19)と外側重合部分(10b)の第2操作
工具係止爪(25)との双方へ差し入れ係止させた操作
工具(27)を引き絞り操作して、その第2操作工具係
止爪(25)のトンネル内部に逃し入れられる内側重合
部分(10a)の外向き連結爪(17a)〜(17d)
へ、上記外側重合部分(10b)の内向き連結爪(2
4)をクランプバンド(10)の重合平面上と長手中心
線上において択一的に喰い付き係止させることにより、
そのクランプバンド(10)の締付け口径(D)を大小
に調整使用できるように定めてあるため、冒頭に述べた
従来技術の課題を抜本的に解決することができ、太さや
厚みなどに規格外のバラツキ変化が大きな中古品や非純
正品の被締付け物(A)でも、これを対象とする各種機
器(B)の接続円周面ヘ確実に安定良く締付け固定し得
るのであり、汎用性に著しく優れる。
【0082】即ち、本発明の上記構成によれば、外側重
合部分(10b)の切り離し自由端側に内向き連結爪
(24)が曲げ起されており、これと第2操作工具受け
入れ長孔(21)との境界部に、上記一定長さ(d3)
のトンネル形態をなす第2操作工具係止爪(25)が外
向きに曲げ起し介在されている一方、内側重合部分(1
0a)における最も中間非重合部分(10c)の存在側
へ片寄った位置から、上記第2操作工具係止爪(25)
と並列する第1操作工具係止爪(19)がやはり 外向き
に曲げ起されている。
【0083】その結果、クランプバンド(10)の締付
け口径(D)を大小に調整使用すべく、その外側重合部
分(10b)の上記内向き連結爪(24)と択一的に喰
い付き係止し合う複数個の外向き連結爪(17a)〜
(17d)を、内側重合部分(10a)から順列状態に
曲げ起したとしても、開閉度の極力小さな引き絞り式の
操作工具(27)を使用しつつ、そのクランプバンド
(10)の締付け作業を無理なく行なえるのである。
【0084】しかも、その操作工具(27)による締付
け口径(D)の収縮変形操作時、上記内側重合部分(1
0a)から曲げ起されている外向き連結爪(17a)〜
(17d)は、外側重合部分(10b)における第2操
作工具受け入れ長孔(21)の内部と第2操作工具係止
爪(25)のトンネル内へ逃し入れられて、その外側重
合部分(10b)の内向き連結爪(24)と内側重合部
分(10a)の外向き連結爪(17a)〜(17d)と
が択一的に、且つ確実に喰い付き係止し合うことになる
ため、その締付け口径(D)の調整作用を極めて円滑に
達成することもできる。
【0085】又、本発明の上記内向き連結爪用選択受け
入れ孔(14a)〜(14d)は、その複数個の悉くほ
ぼ等しい開口幅(x1)と開口長さ(y1)を備えてお
り、その開口幅(x1)並びに開口長さ(y1)が外向
き連結爪用択一受け入れ孔(20)の開口幅(x3)並
びに開口長さ(y3)とほぼ等しく寸法化されているほ
か、その各選択受け入れ孔(14a)〜(14d)の切
り抜き開口エッジから外向きに曲げ起された外向き連結
爪(17a)〜(17d)の曲げ起し高さ(h2)並び
に傾斜角度(α)が、上記択一受け入れ孔(20)の切
り抜き開口エッジから逆な内向きに曲げ起された内向き
連結爪(24)の曲げ起し高さ(h4)並びに傾斜角度
(γ)とほぼ等しく設定されており、しかもその外向き
連結爪(17a)〜(17d)と内向き連結爪(24)
とは雌雄関係のU字型に曲げ起されているため、内側重
合部分(10a)の外向き連結爪(17a)〜(17
d) と外側重合部分(10b)の内向き連結爪(24)
とを、そのクランプバンド(10)の締付け口径(D)
が如何なる大きさに調整使用されたとしても、常時内側
重合部分(10a)と外側重合部分(10b)との重合
平面上並びに長手中心線上において、強固な喰い付き連
結状態に保つことができ、使用中の振動や衝撃などを受
けるも、決して解離してしまうおそれがない。
【0086】他方、第1操作工具受け入れ孔(15)の
開口幅(x2)並びに開口長さ(y2)は、上記内向き
連結爪用選択受け入れ孔(14a)〜(14d)の開口
幅(x1)並びに開口長さ(y1)よりも広大に寸法化
されていると共に、その第1操作工具受け入れ孔(1
5)の切り抜き開口エッジから斜め外向きに曲げ起され
た第1操作工具係止爪(19)の曲げ起し高さ(h3)
が、上記各選択受け入れ孔(14a)〜(14d)の切
り抜き開口エッジから斜め外向きに曲げ起された外向き
連結爪(17a)〜(17d)の曲げ起し高さ(h2)
よりも背高い寸法として、相違変化されているため、複
数個の外向き連結爪(17a)〜(17d)と第1操作
工具係止爪(19)が内側重合部分(10a)から悉く
斜め外向きとして、且つ全体的な順列状態に曲げ起され
ているとしても、これらを一目瞭然に識別することがで
き、操作工具(27)が誤って外向き連結爪(17a)
〜(17d)へ係止使用されることを予防し得る効果が
ある。
【0087】又、外側重合部分(10b)の上記内向き
連結爪(24)と択一的に喰い付き係止する内側重合部
分(10a)の外向き連結爪(17a)〜(17d)
は、その複数個のほぼ等しい間隔ピッチ(p)を保って
いるため、クランプバンド(10)における締付け口径
(D)の大小調整状態を容易・確実に知ることができる
ほか、その複数個の外向き連結爪(17a)〜(17
d)における曲げ起し高さ(h2)や傾斜角度(α)が
悉く一定であることとも相俟って、そのクランプ金具の
量産効果もますます向上することになる。
【0088】特に、外側重合部分(10b)の第2操作
工具係止爪(25)は上記外向き連結爪(17a)〜
(17d)の間隔ピッチ(p)よりも長い一定間隔距離
(d3 )分だけ延在するトンネルとして、その外向き連
結爪(17a)〜(17d)の曲げ起し高さ(h2)よ
りも背高い曲げ起し高さ(h3)を備えた外向きの倒立
U字型に弯曲形成されており、そのトンネルの内部とこ
れに連通する第2操作工具受け入れ長孔(21)の内部
へ、上記外向き連結爪(17a)〜(17d)を逃し入
れることができるようになっているため、その第2操作
工具係止爪(25)をクランプバンド(10)の補強ビ
ードとして、ここへ引き絞り式操作工具(27)を係止
使用することにより、クランプバンド(10)の締付け
口径(D)を収縮変形させる操作中、内側重合部分(1
0a)の外向き連結爪(17a)〜(17d)をその操
作工具(27)と干渉するおそれなく、上記第2操作工
具係止爪(25)のトンネル内と第2操作工具受け入れ
長孔(21)の内部へ逃し入れることができ、上記締付
け口径(D)の調整作用をますます円滑に営なませ得る
こととなる。
【0089】更に、請求項2の構成を採用するならば、
弾性ハンプ(26)がクランプバンド(10)の円周方
向に沿う伸縮バネ要素として、その締付け口径(D)の
無段階な調整作用を発揮するため、特に太さや厚みなど
のバラツキ変化が大きい中古品や非純正品の被締付け物
(A)に適用して、その安定・強固な締付け上顕著な効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクランプ金具の展開状態(材料加
工状態)を示す平面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の内側重合部分を抽出して示す拡大平面図
である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】図4の5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】図4の6−6線に沿う拡大断面図である。
【図7】図1の外側重合部分を抽出して示す拡大平面図
である。
【図8】図7の8−8線に沿う拡大断面図である。
【図9】図8の9−9線に沿う拡大断面図である。
【図10】図8の10−10線に沿う拡大断面図であ
る。
【図11】クランプ金具の捲き曲げ立体化した製品を示
す斜面図である。
【図12】最も太い被締付け物に対応するクランプ金具
の締付け状態を示す斜面図である。
【図13】最も細い被締付け物に対応するクランプ金具
の締付け状態を示す斜面図である。
【図14】被締付け物に対するクランプ金具の仮り止め
状態とその締付け操作過程を示す断面図である。
【図15】図12と対応するクランプ金具の締付け操作
完了状態を示す断面図である。
【図16】図13と対応するクランプ金具の締付け操作
完了状態を示す断面図である。
【図17】図15の拡大した使用状態を示す平面図であ
る。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】図18の要部を拡大して示す断面図である。
【図20】図16の拡大した使用状態を示す断面図であ
る。
【図21】図20の要部を拡大して示す断面図である。
【図22】図21の22−22線に沿う拡大断面図であ
る。
【図23】図21の23−23線に沿う拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
(10)・クランプバンド (10a)・内側重合部分 (10b)・外側重合部分 (10c)・中間非重合部分 (12)・差し込みノーズ (14a)・内向き連結爪用第1選択受け入れ孔 (14b)・内向き連結爪用第2選択受け入れ孔 (14c)・内向き連結爪用第3選択受け入れ孔 (14d)・内向き連結爪用第4選択受け入れ孔 (15)・第1操作工具受け入れ孔 (17a)・第1外向き連結爪 (17b)・第2外向き連結爪 (17c)・第3外向き連結爪 (17d)・第4外向き連結爪 (19)・第1操作工具係止爪 (20)・外向き連結爪用択一受け入れ孔 (21)・第2操作工具受け入れ長孔 (22)・ノーズ受け入れ長孔 (24)・内向き連結爪 (25)・第2操作工具係止爪 (26)・弾性ハンプ (27)・操作工具 (A)・被締付け物 (B)・機器 (M)・金属帯板材料 (D)・締付け口径 (T)・クランプバンドの厚み (W)・クランプバンドの幅 (L)・クランプバンドの長さ (p)・第1〜4選択受け入れ孔の間隔ピッチ (d3)・第2操作工具係止爪の長さ (d4)・ノーズ受け入れ長孔と第2操作工具受け入れ
長孔との間隔距離 (h2)・各外向き連結爪の曲げ起し高さ (h3)・第1操作工具係止爪の曲げ起し高さ (h4)・内向き連結爪の曲げ起し高さ (h5)・第2操作工具係止爪の曲げ起し高さ (h6)・弾性ハンプの曲げ起し高さ (w1)・パイロットノーズの幅 (x1)・各選択受け入れ孔の開口幅 (x2)・第1操作工具受け入れ孔の開口幅 (x3)・択一受け入れ孔の開口幅 (x4)・第2操作工具受け入れ長孔の開口幅 (x5)・ノーズ受け入れ長孔の開口幅 (y1)・各選択受け入れ孔の開口長さ (y2)・第1操作工具受け入れ孔の開口長さ (y3)・択一受け入れ孔の開口長さ (y4)・第2操作工具受け入れ長孔の開口長さ (y5)・ノーズ受け入れ長孔の開口長さ (α)・各外向き連結爪の傾斜角度 (β)・第1操作工具係止爪の傾斜角度 (γ)・内向き連結爪の傾斜角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 2/00 - 2/24 F16L 29/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定長さ(L)にカットされた金属帯板材
    料(M)から成るクランプバンド(10)を、その切り
    離し一端側の内側重合部分(10a)と切り離し他端側
    の外側重合部分(10b)とが部分的にオーバーラップ
    することとなる円形リング状に捲き曲げ立体化し、 そのクランプバンド(10)の締付け口径(D)を強制
    的に収縮変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの
    可塑物から成る流体給送用ホースや空調用ダクト、防塵
    用ベローズ、軸用ブーツ、防錆用カバー、その他の被締
    付け物(A)を、その対象とする各種機器(B)の接続
    円周面へ締付け固定するクランプ金具において、 上記内側重合部分(10a)の切り離し自由端のみを金
    属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定幅(w
    1)の差し込みノーズ(12)として切り欠き、 その内側重合部分(10a)には上記差し込みノーズ
    (12)からクランプバンド(10)における中間非重
    合部分(10c)の存在側へ順次に、クランプバンド
    (10)の最大締付け口径(D)から最小締付け口径
    (D)までの調整用となる開口幅(x1)と開口長さ
    (y1)並びに間隔ピッチ(p)が各々ほぼ等しい複数
    個の内向き連結爪用選択受け入れ孔(14a)(14
    b)(14c)(14d)と、その選択受け入れ孔(1
    4a)〜(14d)よりも開口幅(x2)と開口長さ
    (y2)が広大な寸法の第1操作工具受け入れ孔(1
    5)とを各々切り抜き開口分布させ、 その各選択受け入れ孔(14a)〜(14d)における
    上記差し込みノーズ(12)と隣り合う側の切り抜き開
    口エッジを一定な曲げ起し高さ(h2)の外向き連結爪
    (17a)(17b)(17c)(17d)として、又
    第1操作工具受け入れ孔(15)における上記選択受け
    入れ孔(14a)〜(14d)と隣り合う側の切り抜き
    開口エッジをその外向き連結爪(17a)〜(17d)
    よりも背高い曲げ起し高さ(h3)の第1操作工具係止
    爪(19)として、上記外向き連結爪(17a)〜(1
    7d)の複数個と第1操作工具係止爪(19)との悉く
    ぼ等しい45度未満の傾斜角度(α)(β)を保つ
    め外向きの倒立U字型に曲げ起す一方、 上記外側重合部分(10b)にはその切り離し自由端か
    クランプバンド(10)における中間非重合部分(1
    0c)の存在側へ順次に、上記内向き連結爪用選択受け
    入れ孔(14a)〜(14d)とほぼ等しい開口幅(x
    3)と開口長さ(y3)の外向き連結爪用択一受け入れ
    孔(20)と、上記第1操作工具受け入れ孔(15)と
    ほぼ等しい開口幅(x4)を備えつつも、その開口長さ
    (y4)は第1操作工具受け入れ孔(15)のそれより
    も長い第2操作工具受け入れ長孔(21)と、上記差し
    込みノーズ(12)の受け入れ長孔(22)を各々切
    り抜き開口分布させ、 その外向き連結爪用の択一受け入れ孔(20)における
    上記外側重合部分(10b)の切り離し自由端側に位置
    する切り抜き開口エッジを上記外向き連結爪(17a)
    〜(17d)との雌雄関係に対応する1個の内向き連結
    爪(24)として、その外向き連結爪(17a)〜(1
    7d)とほぼ等しい曲げ起し高さ(h4)と傾斜角度
    (γ)を保つ逆な斜め内向きのU字型に曲げ起すと共
    に、 上記外向き連結爪用択一受け入れ孔(20)と第2操作
    工具受け入れ長孔(21)との境界部に、その外向き連
    結爪(17a)〜(17d)の上記間隔ピッチ(p)よ
    りも長い一定間隔距離(d3)分だけ延在する第2操作
    工具係止爪(25)を、上記外向き連結爪(17a)〜
    (17d)よりも背高い曲げ起し高さ(h5)のトンネ
    ルとして、その第2操作工具受け入れ長孔(21)との
    連通する内部へ上記外向き連結爪(17a)〜(17
    d)を逃し入れることができる外向きの倒立U字型に曲
    げ起し、 上記内側重合部分(10a)の第1操作工具係止爪(1
    9)と外側重合部分(10b)の第2操作工具係止爪
    (25)との双方へ差し入れ係止させた操作工具(2
    7)を引き絞り操作して、その第2操作工具係止爪(2
    5)のトンネル内部に逃し入れられる内側重合部分(1
    0a)の外向き連結爪(17a)〜(17d)へ、上記
    外側重合部分(10b)の内向き連結爪(24)をクラ
    ンプバンド(10)の重合平面上と長手中心線上におい
    択一的に喰い付き係止させることにより、そのクラン
    プバンド(10)の締付け口径(D)を大小に調整使用
    できるように定めたことを特徴とする締付け口径の調整
    可能な汎用クランプ金具。
  2. 【請求項2】外側重合部分(10b)における第2操作
    工具受け入れ長孔(21)と差し込みノーズ受け入れ長
    孔(22)との相互間から、クランプバンド(10)の
    円周方向に沿う伸縮バネ要素となる弾性ハンプ(26)
    を外向きに曲げ起したことを特徴とする請求項1記載の
    締付け口径の調整可能な汎用クランプ金具。
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