JPH0650710Y2 - ホースバンド - Google Patents

ホースバンド

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JPH0650710Y2
JPH0650710Y2 JP1921291U JP1921291U JPH0650710Y2 JP H0650710 Y2 JPH0650710 Y2 JP H0650710Y2 JP 1921291 U JP1921291 U JP 1921291U JP 1921291 U JP1921291 U JP 1921291U JP H0650710 Y2 JPH0650710 Y2 JP H0650710Y2
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band
band main
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hose
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賢二 長野
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株式会社大阪山幸製作所
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は各種流体用の可撓ホース
を、その接手管や開閉弁、その他の機器の口金部分へ、
半永久的に接続固定するホースバンドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス綱やその他の金属帯板から成
るバンド主体に、多数の噛合孔を打抜き開口分布させ
て、そのハンド主体を円形リング状に捲き曲げ立体化す
ると共に、その口径を人為強制的に収縮変形させること
により、ホースを所謂首締め状態に固定する方式のホー
スバンドについては、上記円形リング状のバンド主体を
ウオームホイールとして機能させると共に、そのバンド
主体の円周面上に取付けハンジングを介して保持させた
操作ネジ杆をウオームとして、そのネジをバンド主体の
噛合孔に噛合させ、そのネジ杆を回動操作することによ
り、バンド主体の口径を収縮させる形態品と、上記バン
ド主体の円周面から蟻溝型の耳片を予じめ連続的に張り
出しておき、その耳片を引き絞ると同時に圧潰すること
により、そのバンド主体の口径を収縮させる形態品との
2種類が公知である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前者ではバ
ンド主体の円周面に操作ネジ杆が、その取付ハウジング
を介して保持されているため、これらがバンド主体から
嵩高く張り出すこととなり、その結果特にホースやその
接手管、開閉弁などの機器が回転運動するような場合に
は、その回転運動に支障を与えることになる関係上採用
し難く、又この種多量に使うホースバンドとして、著し
く重量化すると共に、量産効果を最大限に期待できない
問題もある。
【0004】他方、後者では蟻溝型の耳片がプライヤー
などの工具によって、バンド主体の円周面へ密着状態に
圧潰されるため、上記のように嵩張るおそれはないが、
その耳片の引き絞り量がホースの太さと正しく対応し合
う関係寸法に設定されていないと、バンド主体の口径収
縮力に過不足を生じることになり、永久的に使用するホ
ースバンドとしては、未だホースの固定状態につき耐久
強度と安定性を欠く。
【0005】この点、後者の形態品において、バンド主
体の円周面に多数の係止爪と、その受け入れ噛合孔とを
対応分布させることにより、ホースの太さに応じた円形
リング状として、その捲き曲げ口径を調整できるように
工夫したものも見受けられるが、これでも上記蟻溝型の
耳片は、その係止爪と噛合孔とを噛合させた後の最終段
階において、プライヤーなどにより引き絞り操作される
ため、上記のような問題を生ずるおそれがあることに変
りはない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような諸問
題の相克を企図しており、そのための構成上定寸カツト
された金属帯板から成るバンド主体を、その一端側へ他
端側が部分的に外接することとなる円形リング状に捲き
曲げ立体化し、その口径を人為強制的に収縮変形させる
ことにより、ホースを首締め状態に固定するホースバン
ドにおいて、上記バンド主体の捲き曲げ一端側に、その
バンド主体の円周面と90度未満の一定な迎え角を保っ
て交叉する係止爪を、外向きに切り起すと共に、同じく
捲き曲げ一端側からバンド主体の円周方向に沿って延長
させた狭幅なクロスノーズの切り離し先端部を、口径収
縮用の操作耳としてやはり外向きに曲げ起す一方、上記
バンド主体の捲き曲げ他端側に、係止爪の受け入れ口と
クロスノーズの受け入れ口とを対応的に打抜き開口させ
ると共に、その両受け入れ口の相互間から上記操作耳と
向かい合う別な操作耳を、外向きに切り起して、上記ク
ロスノーズをその受け入れ口へ内方から逃し入れ通過さ
せることにより、バンド主体をその捲き曲げ一端側に対
して他端側が外接することとなる円形リング状に捲き曲
げ立体化し得るように定めると共に、上記操作耳の一対
を突っ張り操作工具により相反する方向へ押し開いて、
上記係止爪とその受け入れ口の開口エツジとを係止させ
るように設定したことを主な特徴とするものである。
【0007】
【作用】本考案の上記構成によれば、バンド主体(1
1)の捲き曲げ一端側から延長されたクロスノーズ(1
5)を、同じく他端側に対応開口されたノーズ受け入れ
口(19)へ、内方から逃し入れ通過させることによ
り、バンド主体(11)をその捲き曲げ一端側に対して
他端側が外接することとなる円形リング状に捲き曲げ立
体化することができる。
【0008】そうすれば、そのクロスノーズ(15)の
先端部から曲げ起された操作耳(16)と、バンド主体
(11)の捲き曲げ他端側から切り起された別な操作耳
(23)とが、そのバンド主体(11)から外方へ並立
状態に露出するため、その両操作耳(16)(23)の
向かい合う相互間へ、突っ張り操作工具(25)の作用
爪(26)(27)を挿入係止させて、その作用爪(2
6)(27)により両操作耳(16)(23)を相反す
る左右方向へ押し開き、上記円形リング状バンド主体
(11)の口径(D)を収縮変形させることができる。
【0009】その結果、ホース(10)はその接手管や
開閉弁、その他の機器の口金部分(24)へ、所謂首締
め状態に接続固定されることになるが、その固定状態は
上記バンド主体(11)の捲き曲げ一端側から切り起さ
れた係止爪(14)と、同じく他端側に対応形成された
係止爪受け入れ口(17)の開口エツジとの係止作用に
よって、安定・強固に保たれるのであり、振動や衝撃な
どに際会するも決して弛緩したり、解離したりするおそ
れがない。
【0010】又、そのバンド主体(11)の材料として
金属平板(M)のみから塑性加工されているにとどまる
ため、全体的に嵩張らず、上記機器が回転運動するよう
な場合にも、その回転運動に支障を与えるおそれがな
く、量産効果も最大限に期待し得るのである。
【0011】
【実施例】以下、図示の実施例に基いて本考案の具体的
構成を詳述すると、図1〜3はそのホースバンドの展開
平板状態(材料加工状態)を、又図4〜6は同じく捲き
曲げ立体化による完成品としての使用状態を各々表わし
ており、そのホースバンドの材料としては、一定の厚み
(T)(例えば約0.5mm)と幅(W)(例えば約7
mm)を備えたステンレス鋼(例えばSUS304)や
その他の金属帯板(M)が用いられ、その予じめの長尺
物から目的とするホース(10)の太さに応じて、適当
に定寸カツトされることとなる。
【0012】(11)はこのような定寸カツトされた帯
板材料(M)から、正面視の円形リング状に捲き曲げら
れることにより、ホース(10)の締付け作用に直接奉
仕するバンド主体であって、その捲き曲げ一端側に同じ
く他端側が外接する如く、部分的にオーバーラツプして
いる。バンド主体(11)は上記帯板材料(M)自身の
一定幅(W)を有しており、その捲き曲げ一端側には同
じく他端側の切り離し先端部を沈み入れるための受け入
れ口(12)が、平面視の四角形に打抜き形成されてい
る。
【0013】つまり、バンド主体(11)の上記捲き曲
げ一端側に対して外接することとなる他端側の切り離し
先端部が、図3から示唆されるように、その中央の内向
きに張り出すチヤンネル型の段付き壁(13)として塑
性加工されており、その段付き壁(13)を上記捲き曲
げ一端側に開口する受け入れ口(12)の内部へ、安定
良く受け入れ埋没させ得るようになっているのである。
その段付き壁(13)の内向き張り出し量(H)は、多
くとも帯板材料(M)の厚み(T)と実質上等しい。
【0014】(14)は上記段付き壁(13)の受け入
れ口(12)におけるバンド主体(11)の円周方向
(帯板材料の長手方向)と直交する開口エツジから連続
して、外向きに曲げ起された係止爪であり、図2、5か
ら明白なように、その受け入れ口(12)の開口平面と
90度未満の一定な迎え角(α)を保って交叉する関係
状態に傾斜している。上記受け入れ口(12)の打抜き
残片がそのまま曲げ起されることにより、後述の楔爪を
迎え入れ係止する係止爪(14)として形作られている
のである。
【0015】又、(15)は同じくバンド主体(11)
の捲き曲げ一端側から、その円周方向の赤道線(帯板材
料の長手中心線)上に沿って延長された一定長さ(L)
のクロスノーズであり、上記一定幅(W)の帯板材料
(M)が切り欠かれることによって、そのバンド主体
(11)よりも狭い一定幅(W1)(例えば約3mm)
に寸法化されていると共に、その狭幅なノーズ(15)
の切り離し先端部が口径収縮用の操作耳(16)とし
て、やはり外向き連続的に曲げ起されてもいる。
【0016】バンド主体(11)における捲き曲げ他端
側の切り離し先端部が段付き壁(13)として加工され
ている旨を上記したけれども、その段付き壁(13)を
一辺とする平面視の四角形な係止爪受け入れ口(17)
が、バンド主体(11)の捲き曲げ他端側に打抜き形成
されている。しかも、その係止爪受け入れ口(17)の
開口エツジを画定する段付き壁(13)の中央部は、図
5、6から明白なように断面三角形の楔爪(18)とし
て、その張り出し先端部が上記係止爪(14)の迎え角
(α)と対応する内向き傾斜状態に面取り加工されてお
り、その係止爪(14)との奥深く進入し合う如く喰い
付くようになっている。
【0017】つまり、その係止爪受け入れ口(17)内
に張り出し露呈する段付き壁(13)の楔爪(18)
が、該受け入れ口(17)の開口平面と90度未満の一
定な進入角(β)を保って交叉する傾斜状態に設定され
ているのである。(Y)はその段付き壁(13)の中央
部から連続して、若干内向きに張り出す楔爪(18)の
張り出し量を示している。
【0018】又、(19)は同じくバンド主体(11)
の捲き曲げ他端側に打抜き開口された四角形なノーズ受
け入れ口であって、上記クロスノーズ(15)を逃し入
れ通過させることにより、バンド主体(11)を部分的
にオーバーラツプする円形リング状として、その捲き曲
げ可能にすると共に、そのバンド主体(11)の円周面
にホース(10)を詰めてしまう如き段差や不陸を生成
しないようになっている。
【0019】更に、(20)は上記係止爪受け入れ口
(17)とノーズ受け入れ口(19)との相互間に、各
々仕切り壁(21)(22)を介して打抜き形成された
工具逃し入れ口であり、やはり平面視の四角形を呈して
いる。そして、その工具逃し入れ口(20)と係止爪受
け入れ口(17)とを区分する仕切り壁(21)から連
続して、口径収縮用の操作耳(23)が外向きに曲げ起
されている。
【0020】つまり、工具逃し入れ口(20)の打抜き
残片が上記クロスノーズ(15)の先端部から曲げ起さ
れた操作耳(16)と対峙する操作耳(23)として、
そのまま外向きに曲げ起されているわけであり、従いそ
の左右一対の操作耳(16)(23)に後述の突っ張り
操作工具を係止させた上、その両操作耳(16)(2
3)を相反する左右方向へ強制的に押し開き、上記円形
リング状バンド主体(11)の口径(D)を収縮変形さ
せることができるようになっている。
【0021】上記のような構成を備えたホースバンド
は、金属帯板(M)を材料として、次の通り量産するこ
とができる。即ち、その長尺な帯板材料(M)を自動間
歇的に移送する過程において、先づ図外の打抜き加工金
型により、上記狭幅なクロスノーズ(15)を輪郭付け
るべき切り欠きと、段付き壁(13)の受け入れ口(1
2)や係止爪受け入れ口(17)、ノーズ受け入れ口
(19)並びに工具逃し入れ口(20)の打抜きとを一
挙に行なう。その打抜き加工状態は図7〜9に示す通り
である。
【0022】次いで、上記帯板材料(M)を図外のプレ
ス加工金型に通過させて、図10の加工状態から示唆さ
れるように、上記段付き壁(13)の段付き加工と、係
止爪(14)や操作耳(16)の曲げ起し加工とを一挙
に行なうのである。その場合、上記段付き壁(13)の
中央部から係止爪受け入れ口(17)に向かって張り出
す楔爪(18)は、その受け入れ口(12)の開口エツ
ジを上記進入角(β)と対応する方向に沿って、言わば
面取りする如く斜めに抜き加工することにより、これを
断面三角形に造形することができる。
【0023】その後、図7、8の符号(C)で示す位置
から帯板材料(M)を切り離すように定寸カツトし、そ
のカツトされたバンド主体(11)を図外のフオーミン
グマシンによって、引き続き図2の鎖線で示唆する如
く、円形リング状に捲き曲げ立体化し、茲に図4のよう
な製品として完成するのである。尚、図7、8の符号
(A)は上記打抜き加工金型とプレス加工金型の必要な
大きさを示唆している。
【0024】又、バンド主体(11)の捲き曲げ一端側
に加工された段付き壁(13)の受け入れ口(12)
と、同じく他端側に加工されたノーズ受け入れ口(1
9)との間隔距離(S)を、帯板材料(M)の移送速度
制御などによって長短変化させることにより、目的とす
るホース(10)の太さに応じたホースバンドの多品種
を、極めて容易に製造することができることとなる。そ
の多品種を製造するに際して、上記打抜き加工金型やプ
レス加工金型までも改変する必要性が、全然ないわけで
あり、その対応性や量産性に著しく優れる。
【0025】本考案のホースバンドを用いて、ホース
(10)をその接手管や開閉弁、その他の機器の口金部
分(24)へ接続固定するに当っては、そのバンド主体
(11)をホース(10)へ仮り止め状態に捲き付け
る。その捲き付け操作は、これをホース(10)におけ
る長手方向の中途部からでも行なえること、勿論であ
る。
【0026】即ち、バンド主体(11)の捲き曲げ一端
側に対して同じく他端側が外接することとなるように、
その捲き曲げ一端側から延長されたクロスノーズ(1
5)を、同じく他端側に対応開口するノーズ受け入れ口
(19)へ内方から逃し入れ通過させれば、そのノーズ
(15)の先端部に位置する操作耳(16)が、上記捲
き曲げ他端側から曲げ起されている操作耳(23)との
並列状態として、外方へ露出するので、その両操作耳
(16)(23)の向かい合う相互間へ、突っ張り操作
工具(25)の作用爪(26)(27)を図11のよう
に挿入係止させる。
【0027】この点、同図に例示した操作工具(25)
ではその構成上、両作用爪(26)(27)の何れか一
方をくちばし形態として、これにより上記した両操作耳
(16)(23)の何れか一方を安定良く、確固に挟持
できるように定めている。
【0028】そして、その操作工具(25)のハンドル
(28)を引き絞り操作し、その作用爪(26)(2
7)によって左右一対の操作耳(16)(23)を、同
図の矢印(P)で示す相反方向へ強制的に押し開くので
ある。そうすれば、バンド主体(11)の捲き曲げ一端
側から外向きに曲げ起されている係止爪(14)と、同
じく他端側の段付き壁(13)に造形加工されている楔
爪(18)とが、図12から明白なように、その相互の
乗り越える如くに変移して、遂には喰い付き係止し合う
ことになり、茲に円形リング状バンド主体(11)の口
径(D)が収縮変形される結果、ホース(10)は緊締
状態に固定されるのである。その固定後に上記操作工具
(25)を抜き取れば良いこと、言うまでもない。
【0029】その場合、バンド主体(11)の捲き曲げ
他端側に段付き加工された段付き壁(13)は、図5、
6から明白なように、その同じく一端側に開口する受け
入れ口(12)内へ沈み入れられることとなり、併せて
その受け入れ口(12)から一定の迎え角(α)を保っ
て外向きに曲げ起された係止爪(14)と、上記段付き
壁(13)から対応する進入角(β)のもとに内向く楔
爪(18)とが、互いに奥深く喰い付き係止し合うた
め、係止爪(14)がその迎え角(α)の大きくなる如
く、不正に負け起きてしまうおそれなく、又万一振動や
衝撃などを受けるも、上記ホース(10)の緊締状態が
少しも弛緩せず、その固定強度と安定性に著しく優れ
る。上記係止爪(14)と楔爪(18)との喰い付き力
が、バンド主体(11)の捲き曲げ他端側と内接する一
端側に作用し、しかもその帯板材料(M)自身における
一定厚み(T)の中心線上に沿って、効果的に働くこと
になるからでもある。
【0030】更に、バンド主体(11)の捲き曲げ一端
側から延長されたクロスノーズ(15)は、同じく他端
側に開口するノーズ受け入れ口(19)へ、内方から逃
し入れ通過されるため、ホース(10)を直接締付け作
用すべき円形リング状バンド主体(11)の円周面に、
そのホース(10)を不慮に詰める如き段差や不陸を生
成してしまうこともない。尚、上記係止爪(14)と楔
爪(18)との係止状態を解くことにより、そのホース
バンドをホース(10)から取りはずすことも可能であ
る。
【0031】
【考案の効果】以上のように、本考案では定寸カツトさ
れた金属帯板(M)から成るバンド主体(11)を、そ
の一端側へ他端側が部分的に外接することとなる円形リ
ング状に捲き曲げ立体化し、その口径(D)を人為強制
的に収縮変形させることにより、ホース(10)を首締
め状態に固定するホースバンドにおいて、上記バンド主
体(11)の捲き曲げ一端側に、そのバンド主体(1
1)の円周面と90度未満の一定な迎え角(α)を保っ
て交叉する係止爪(14)を、外向きに切り起すと共
に、同じく捲き曲げ一端側からバンド主体(11)の円
周方向に沿って延長させた狭幅なクロスノーズ(15)
の切り離し先端部を、口径収縮用の操作耳(16)とし
てやはり外向きに曲げ起す一方、上記バンド主体(1
1)の捲き曲げ他端側に、係止爪(14)の受け入れ口
(17)とクロスノーズ(15)の受け入れ口(19)
とを対応的に打抜き開口させると共に、その両受け入れ
口(17)(19)の相互間から上記操作耳(16)と
向かい合う別な操作耳(23)を、外向きに切り起し
て、上記クロスノーズ(15)をその受け入れ口(1
9)へ内方から逃し入れ通過させることにより、バンド
主体(11)をその捲き曲げ一端側に対して他端側が外
接することとなる円形リング状に捲き曲げ立体化し得る
ように定めると共に、上記操作耳(16)(23)の一
対を突っ張り操作工具(25)により相反する方向へ押
し開いて、上記係止爪(14)とその受け入れ口(1
7)の開口エツジとを係止させるように設定してあるた
め、冒頭に述べた従来技術の課題を悉く改良できる効果
がある。
【0032】即ち、本考案のホースバンドは定寸カツト
された金属帯板(M)のみから成り、その材料に係止爪
受け入れ口(17)やクロスノーズ受け入れ口(19)
などの打抜きと、係止爪(14)や両操作耳(16)
(23)などの曲げ起しとが施されているにとどまるた
め、そのバンド主体(11)を円形リング状に捲き曲げ
て、ホース(10)の首締め状態に固定使用するも、そ
の円周面から上記係止爪(14)や操作耳(16)(2
3)が嵩高く張り出さず、その結果ホース(10)の接
手管や開閉弁、その他の機器が回転運動するような場合
にも、その回転運動に支障を与えるおそれがなく、広く
適用できるほか、量産効果も最大限に発揮させ得るので
ある。
【0033】又、本考案の場合バンド主体(11)の捲
き曲げ一端側から延長されたクロスノーズ(15)を、
その捲き曲げ他端側に対応開口されたノーズ受け入れ口
(19)へ、内方から逃し入れ通過させることによっ
て、上記バンド主体(11)をその円周面の段差や不陸
なく、円形リング状に捲き曲げ立体化することができ、
その捲き曲げ立体化すれば、上記クロスノーズ(15)
から外向きに曲げ起されている操作耳(16)が、バン
ド主体(11)の捲き曲げ他端側から同じく外向きに切
り起されている別な操作耳(23)と対峙して、そのバ
ンド主体(11)の円周面から露出することになるた
め、その両操作耳(16)(23)を突っ張り操作工具
(25)の使用により、相反する方向へ安定良く確実に
押し開き、上記バンド主体(11)の口径(D)を収縮
変形させることができる。
【0034】そして、そのバンド主体(11)の捲き曲
げ一端側から切り起された係止爪(14)と、その一端
側に対して外接することとなる捲き曲げ他端側に開口形
成された係止爪受け入れ口(17)の開口エツジとが、
上記操作耳(16)(23)の押し開き時に係止し合う
ようになっているため、ホース(10)の首締め状態を
安定・強固に保つことができ、そのホース(10)を締
付けるべき口径収縮力に過不足を生じるおそれがない。
【0035】しかも、その係止爪(14)はバンド主体
(11)の円周面と90度未満の一定な迎え角(α)を
保って交叉する関係状態に外方へ切り起されているた
め、不慮に振動や衝撃を受けるも、上記係止状態の弛緩
したり、まして解離してしまうおそれがなく、半永久的
な固定力を維持し得るのである。
【0036】つまり、本考案では冒頭に述べた蟻溝型耳
片を備えた公知品のように、その耳片を圧潰する必要が
なく、上記操作耳(16)(23)の一対を単に押し開
き操作するだけで足る。その操作性に優れるにも拘ら
ず、常時ホース(10)の太さに応じた口径収縮力を作
用させることができ、その安定・堅牢なホース(10)
の固定状態を得られるわけである。
【0037】特に、請求項2の構成を採用するならば、
バンド主体(11)の捲き曲げ他端側にチヤンネル型と
して加工された段付き壁(13)が、同じく捲き曲げ一
端側に打抜き形成された受け入れ口(12)内へ、沈み
入れられるようになっており、しかもその受け入れ口
(12)の開口エツジから一定の迎え角(α)を保っ
て、外向きの傾斜状態に曲げ起された係止爪(14)
と、上記段付き壁(13)の中央部から対応する一定の
進入角(β)を保ちつつ内向きに張り出された楔爪(1
8)とが、互いに奥深く進入し合う如く喰い付き係止す
るようになっているため、その係止爪(14)が不慮に
起きてしまう如く不正変形せず、上記ホース(10)に
おける固定状態の耐久強度と安定性を更に一層昂め得る
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るホースバンドの展開状態を示す平
面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿う拡大断面図である。
【図4】そのホースバンドの捲き曲げ状態を示す正面断
面図である。
【図5】図4の要部拡大断面図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】ホースバンドの打抜き加工状態を示す平面図で
ある。
【図8】図7の要部拡大平面図である。
【図9】図8の9−9線に沿う断面図であって、打抜き
加工状態を示している。
【図10】図9に対応する曲げ起し加工状態の断面図で
ある。
【図11】ホースバンドの口径収縮操作過程を示す正面
断面図である。
【図12】図11に対応する操作完了状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
(10) ホース (11) バンド主体 (12) 受け入れ口 (13) 段付き壁 (14) 係止爪 (15) クロスノーズ (16) 操作耳 (17) 係止爪受け入れ口 (18) 楔爪 (19) ノーズ受け入れ口 (23) 操作耳 (25) 突っ張り操作工具 (D) 口径 (M) 金属帯板 (α) 迎え角 (β) 進入角

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】定寸カツトされた金属帯板(M)から成る
    バンド主体(11)を、その一端側へ他端側が部分的に
    外接することとなる円形リング状に捲き曲げ立体化し、
    その口径(D)を人為強制的に収縮変形させることによ
    り、ホース(10)を首締め状態に固定するホースバン
    ドにおいて、上記バンド主体(11)の捲き曲げ一端側
    に、そのバンド主体(11)の円周面と90度未満の一
    定な迎え角(α)を保って交叉する係止爪(14)を、
    外向きに切り起すと共に、同じく捲き曲げ一端側からバ
    ンド主体(11)の円周方向に沿って延長させた狭幅な
    クロスノーズ(15)の切り離し先端部を、口径収縮用
    の操作耳(16)としてやはり外向きに曲げ起す一方、
    上記バンド主体(11)の捲き曲げ他端側に、係止爪
    (14)の受け入れ口(17)とクロスノーズ(15)
    の受け入れ口(19)とを対応的に打抜き開口させると
    共に、その両受け入れ口(17)(19)の相互間から
    上記操作耳(16)と向かい合う別な操作耳(23)
    を、外向きに切り起して、上記クロスノーズ(15)を
    その受け入れ口(19)へ内方から逃し入れ通過させる
    ことにより、バンド主体(11)をその捲き曲げ一端側
    に対して他端側が外接することとなる円形リング状に捲
    き曲げ立体化し得るように定めると共に、上記操作耳
    (16)(23)の一対を突っ張り操作工具(25)に
    より相反する方向へ押し開いて、上記係止爪(14)と
    その受け入れ口(17)の開口エツジとを係止させるよ
    うに設定したことを特徴とするホースバンド。
  2. 【請求項2】バンド主体(11)の切り離し先端部を内
    向きに張り出すチヤンネル型の段付き壁(13)とし
    て、その段付き壁(13)によりバンド主体(11)の
    捲き曲げ他端側に開口する係止爪(14)の受け入れ口
    (17)を画定すると共に、その段付き壁(13)の中
    央部を断面三角形の楔爪(18)として、その先端部を
    上記係止爪(14)の迎え角(α)と対応する一定な進
    入角(β)のもとに、係止爪(14)の受け入れ口(1
    7)内へ張り出す一方、同じくバンド主体(11)の捲
    き曲げ一端側に、上記段付き壁(13)を沈み入れるた
    めの受け入れ口(12)を打抜き開口させると共に、そ
    の受け入れ口(12)の開口エツジから上記係止爪(1
    4)を外向きに曲げ起して、一対の操作耳(16)(2
    3)を相反する方向へ押し開いた時、上記係止爪(1
    4)と楔爪(18)とが奥深く進入し合う如く喰い付き
    係止するように設定したことを特徴とする請求項1記載
    のホースバンド。
JP1921291U 1991-03-04 1991-03-04 ホースバンド Expired - Lifetime JPH0650710Y2 (ja)

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