JPH0643483U - クランプ金具 - Google Patents

クランプ金具

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JPH0643483U
JPH0643483U JP2690693U JP2690693U JPH0643483U JP H0643483 U JPH0643483 U JP H0643483U JP 2690693 U JP2690693 U JP 2690693U JP 2690693 U JP2690693 U JP 2690693U JP H0643483 U JPH0643483 U JP H0643483U
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】元来弾力性を有しない被固定物や経時的に弾力
性を消失した被固定物であっても、各種機器の接続円周
面へ常時安定・確固な緊締状態に維持できるクランプ金
具を提供する。 【構成】定寸にカツトされた金属帯板材料(M)から成
るクランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と
外側重合部分(11b)とを、操作工具(P)により強
制的に引き絞り操作して、その内側重合部分(11a)
の喰い付き爪(16a)と外側重合部分(11b)の固
定爪(22b)とを喰い付き係止させることにより、ク
ランプバンド(11)の口径を収縮状態に保ち、その状
態を施錠する突っ張りキー(23)を外側重合部分(1
1b)から内側重合部分(11a)と係止し得るように
張り出すと共に、クランプバンド(11)の円周方向に
沿う伸縮バネ力を蓄積する弾性瘤(25)を、その外側
重合部分(11b)から外向きに膨出させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースを初め、防塵 用ベローズや軸継手用ブーツ、その他の被固定物を、各種機器の接続円周面へ半 永久的に固定使用するクランプ金具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一定長さにカツトされた金属帯板材料から成るクランプバンドを、その一端側 と他端側との部分的にオーバーラツプする円形リング状に捲き曲げ立体化して、 その口径を人為強制的に収縮変形させた上、両端を互いに係止させることにより 、各種流体の給送用ゴムホースをその継手管や開閉コツク、その他の機器の円筒 状口金部分へ接続一体化する所謂開放型クランプ金具は公知であり、殊更オエテ イカー(Oetiker)と称する耳付きのクランプ金具が、有名であると言え る。
【0003】 これは、クランプバンドの円周面から1又は2以上の架橋型耳片を予じめ連続 一体に張り出したものであり、その耳片をプライヤーなどの専用工具によって、 引き絞り操作すると同時に圧潰して、そのクランプバンドの口径を収縮させるよ うになっている。
【0004】 その場合、クランプバンドは円周方向に沿って伸縮作用するバネ性を発揮しな いけれども、被固定物である上記ゴムホースのそれ自身が、通例シヨアー硬度の 約60未満として、比較的低度の硬さ(弾力性)を有するゴム材料から成るため 、そのゴムホースの円周面全体にクランプバンドが間隙なく密着作用することと なり、これを各種機器へ位置ズレや脱落のおそれなく、安定・確固な緊締状態に 保つことができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 ところが、例えば熱可塑性の合成樹脂材料からブロー成形された防塵用ベロー ズや軸継手用ブーツなどの被固定物は、シヨアー硬度−約90以上の高度な硬さ を有し、それ自身弾力性を有しないために、これを上記耳付きクランプ金具によ り、各種機器の接続円周面へ間隙を生じない密着状態として、安定・確固に緊締 することが困難であり、特に回転力や振動、衝撃を受ける車両などの機器に使用 した場合、位置ズレや脱落の事故を起すおそれがある。
【0006】 つまり、上記耳付きクランプ金具のクランプバンドに、上記耳片を張り出し形 成するほか、仮令多数の係止爪とその受け入れ噛合孔とを対応分布させて、その 収縮変形するクランプバンドの口径を調整できるように定めたとしても、上記耳 片が係止爪と噛合孔とを係止させた後の最終段階において、工具により引き絞り 操作される以上、その引き絞り量が被固定物の太さと正しく対応し合う関係寸法 に設定されていなければ、その被固定物に弾力性がない場合、そのクランプバン ドの口径収縮力に過不足を生じ、安定・確固な緊締状態を保つことができない。 まして、上記耳片の引き絞り力並びに圧潰力を解くと、その耳片が拡開する方向 にスプリングバツクするため、上記問題は顕著となる。
【0007】 そして、このようなことは高硬度の合成樹脂材料から成る上記被固定物のみな らず、弾力性を有するゴム材料から成る被固定物であっても、その使用中の経時 的な老化により弾力性が消失した場合には、ほぼ同様に起ることであり、やはり 緊締状態の耐久強度を維持することができない。
【0008】 更に、上記耳付きクランプ金具ではその耳片が圧潰状態のもとに使用されるた め、これがクランプバンドの円周面から嵩高く張り出さない利点がある反面、そ のクランプバンドとしての重量配分が極度に片寄り、そのため特に高速回転され る機器に使用した場合、上記クランプバンドによる締付け力が被固定物の円周面 全体へ均等に作用せず、部分的な弱点を生ずることになる。
【0009】 本考案はこのような課題を改良するために工夫されたものであり、従ってその 目的とする処は第1に、クランプバンドをステンレス鋼やその他の金属帯板材料 から円形リング状に捲き曲げ立体化しつつも、その外側重合部分に正面視の倒立 V字型やW字型、その他の屈曲形状をなす弾性瘤を外向きに膨出形成して、その 弾性瘤にクランプバンドの円周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積させることにより、 仮令弾力性のない高硬度の合成樹脂材料から成る防塵用ベローズや軸継手用ブー ツ、その他の被固定物であっても、又弾力性のあるゴム材料から成る流体給送用 ホースなどの被固定物が、その老化により弾力性を消失したとしても、これらを 各種機器の接続円周面へ常時確実に密着作用させて、安定・堅牢な緊締状態に固 定維持できるようにする点にある。
【0010】 第2に、上記屈曲形状としてクランプバンドの外側重合部分から外向きに膨出 形成された弾性瘤の開口下面を、そのクランプバンドの内側重合部分により遮蔽 すると共に、その内側重合部分の切り離し一端から派出する狭幅なノーズを、外 側重合部分に対応開口されたノーズ受け入れ孔へ逃し入れることにより、上記ク ランプバンドの締付け作用面に段差や間隙を生じないように保ち、その締付け力 を被固定物の円周面全体に対して均等に働かせ、部分的な弱点を生じないように する点にある。
【0011】 第3に、クランプバンドの内側重合部分から第1凸状チヤンネル壁を外向きに 膨出させる一方、同じく外側重合部分から凹状チヤンネル壁を逆な内向きに膨出 させて、その第1凸状チヤンネル壁の中央一部をなす喰い付き爪と、凹状チヤン ネル壁の中央一部をなす固定爪との向かい合う相互を、上記内側重合部分と外側 重合部分との重合平面上において喰い付き係止させることにより、クランプバン ドの全体的な扁平化を達成すると共に、上記喰い付き爪と固定爪との解除方向に 向かう反り起きを防止して、回転力や振動、衝撃などに対する耐久強度を昂める 点にある。上記第1凸状チヤンネル壁や凹状チヤンネル壁が、その悉く金属帯板 材料の厚みとほぼ等しい寸法だけ膨出されているに過ぎないことも、上記クラン プバンドのいたづらな嵩張りを防ぐことに寄与する。
【0012】 第4に、クランプバンドの内側重合部分に突っ張りキー受け入れ孔を開口させ る一方、同じく外側重合部分から突っ張りキーを張り出し屈曲させて、上記固定 爪と喰い付き爪との相互間に不慮な解除力が作用した時には、突っ張りキーをそ のキー受け入れ孔の開口エツジへ一早く係止させることにより、仮令高速な回転 力や激しい振動、衝撃などを受けたとしても、そのクランプバンドが被固定物と の関係上、位置ズレしたり、まして脱落したりする事故を起さぬように保つ点に ある。そして、その回転力や振動、衝撃などは、上記弾性瘤によっても自づと効 果的に吸収されることになる。
【0013】 第5に、クランプバンドにおける内側重合部分の切り離し一端に、その捲き曲 げ成形用芯金ロールの係止ピンと係止する成形用係止ピン受け入れ孔を開口形成 すると共に、上記内側重合部分と外側重合部分とのオーバーラツプしない中間部 分に、そのクランプバンドのスプリングバツク量を予じめ見越した位置関係とし て、同じく捲き曲げ成形用の第1〜3逃し孔を開口分布させることにより、上記 芯金ロールの回転によりクランプバンドを口径の安定した円形リング状として、 且つ容易に捲き曲げ立体化できるようにする点にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、一定長さにカツトされた金属帯板材料か ら成るクランプバンドを、その捲き曲げ一端側となる内側重合部分と、同じく他 端側となる外側重合部分とが一定量だけ部分的にオーバーラツプする円形リング 状に捲き曲げ立体化し、そのクランプバンドの口径を人為強制的に収縮変形させ ることにより、ゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースや防塵用 ベローズ、軸継手用ブーツ、その他の被固定物を、各種機器の接続円周面へ固定 使用するクランプ金具において、
【0015】 上記内側重合部分の切り離し一端のみを金属帯板材料の一定幅よりも狭い一定 幅のノーズとして切り欠くと共に、
【0016】 その内側重合部分にはノーズからクランプバンドがオーバーラツプしない中間 部分の存在方向に向かって、順次に突っ張りキー受け入れ孔と固定爪受け入れ孔 を、そのオーバーラツプしない中間部分には上記固定爪受け入れ孔と隣り合う第 1操作工具受け入れ孔を各々開口分布させ、
【0017】 その第1操作工具受け入れ孔における上記固定爪受け入れ孔と隣り合う側の開 口エツジを、操作工具受け止め用の第2凸状チヤンネル壁として外向きに膨出さ せ、
【0018】 上記固定爪受け入れ孔における突っ張りキー受け入れ孔と隣り合う側の開口エ ツジを、第1凸状チヤンネル壁としてやはり外向きに膨出させ、且つその第1凸 状チヤンネル壁の中央一部を喰い付き爪として、上記固定爪受け入れ孔の内部に 向かって張り出し形成する一方、
【0019】 上記外側重合部分にはその切り離し他端からクランプバンドがオーバーラツプ しない中間部分の存在方向に向かって、順次に上記第1操作工具受け入れ孔と並 列する第2操作工具受け入れ孔と、上記第1凸状チヤンネル壁の受け入れ孔並び に上記ノーズの受け入れ孔を開口分布させ、
【0020】 その第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔における上記第2操作工具受け入れ孔と 隣り合う側の開口エツジを、上記第1凸状チヤンネル壁と向かい合う凹状チヤン ネル壁として逆な内向きに膨出させ、且つその凹状チヤンネル壁の中央一部を上 記喰い付き爪と喰い付き係止し得る固定爪として、上記第1凸状チヤンネル壁受 け入れ孔の内部に向かい張り出し形成し、
【0021】 同じく第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔における上記凹状チヤンネル壁と向か い合う側の開口エツジからは、その第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔を通じて上 記突っ張りキー受け入れ孔の内部へ没入し得る突っ張りキーを張り出し屈曲させ 、
【0022】 上記第2操作工具受け入れ孔における切り離し他端側の開口エツジを、上記第 2凸状チヤンネル壁と向かい合う操作工具受け止め用の第3凸状チヤンネル壁と して外向きに膨出させると共に、
【0023】 上記第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔とノーズ受け入れ孔との相互間には、ク ランプバンドの円周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積するための弾性瘤を外向きに膨 出させて、
【0024】 上記内側重合部分に開口する第1操作工具受け入れ孔の第2凸状チヤンネル壁 と、上記外側重合部分に開口する第2操作工具受け入れ孔の第3凸状チヤンネル 壁との双方へ、引き絞り式操作工具の作用爪を各々係止させて、その一対の作用 爪を引き絞り操作することにより、上記クランプバンドの口径を強制的に収縮変 形させた時、その内側重合部分の喰い付き爪と外側重合部分の固定爪とが、互い に喰い付き係止することとなり、
【0025】 その固定爪と喰い付き爪との相互間に解除力が作用した時、上記外側重合部分 の突っ張りキーが内側重合部分に開口する突っ張りキー受け入れ孔の開口エツジ へ、一早く係止することとなるように関係設定したことを特徴とするものである 。
【0026】
【作用】
本考案の上記構成によれば、所謂開放型のクランプ金具として、そのクランプ バンドを各種流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸継手用ブーツ、その他の被 固定物へ、その直径方向からでも仮り止め状態に便利良く捲き掛けることができ る。
【0027】 そして、その捲き掛け状態ではクランプバンドの内側重合部分と、外側重合部 分とが部分的にオーバーラツプしているため、その外側重合部分に開口する第2 操作工具受け入れ孔の第3凸状チヤンネル壁と、内側重合部分に開口する第1操 作工具受け入れ孔の第2凸状チヤンネル壁との向かい合う双方へ、引き絞り式操 作工具の作用爪を各々挿入係止させて、その第2、3凸状チヤンネル壁を互いに 近づける如く引き絞り操作し、上記クランプバンドの口径を強制的に収縮変形さ せるのである。
【0028】 そうすれば、上記内側重合部分の切り離し一端をなすノーズが、外側重合部分 のノーズ受け入れ孔へ逃げ入ることになる一方、その外側重合部分における凹状 チヤンネル壁の中央一部をなす固定爪と、内側重合部分における第1凸状チヤン ネル壁の中央一部をなす喰い付き爪とが、相互に乗り越える如く変移して、その 最終的に喰い付き係止し合う結果、上記被固定物を各種機器の接続円周面に対す る緊締状態として、半永久的に固定することができる。
【0029】 特に、上記外側重合部分から弾性瘤が外向きに膨出されており、これによって クランプバンドの円周方向に沿う伸縮バネ力が蓄積されているため、仮令弾力性 を有しない高硬度の合成樹脂材料から成る被固定物であっても、又弾力性を有す るゴム材料から成る被固定物が、その老化により弾力性を消失したとしても、上 記弾性瘤の引っ張りバネ力により、クランプバンドの締付け作用面を被固定物の 円周面全体へ、常時安定良く密着作用させることができ、使用中に受ける回転力 や振動、衝撃なども自づと効果的に吸収作用し得るのである。
【0030】 しかも、その弾性瘤はクランプバンドの外側重合部分と、内側重合部分との一 定量だけオーバーラツプする部分に位置しつつ、その外側重合部分から外向きに 膨出されており、その開口下面が内側重合部分により遮蔽されているため、上記 内側重合部分のノーズが外側重合部分のノーズ受け入れ孔へ逃し入れられること とも相俟って、クランプバンドの締付け作用面を被固定物の円周面全体へ、その 間隙や段差を生ずることなく、完全に密着作用させることができ、締付け作用上 の部分的な弱点を生じるおそれがない。
【0031】 又、上記固定爪と喰い付き爪はクランプバンドの内側重合部分と、外側重合部 分との重合平面上において喰い付き係止し合うようになっているため、クランプ バンドの全体として著しく扁平な状態に保たれ、その固定爪と喰い付き爪との解 除方向に向かう反り起きも、効果的に防止することができる。
【0032】 更に、クランプバンドの外側重合部分から張り出す突っ張りキーが、その外側 重合部分の第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔を通じて、内側重合部分に開口する 突っ張りキー受け入れ孔の内部に没入しており、上記固定爪と喰い付き爪との相 互間に万一解除力が作用した時には、上記突っ張りキーがその受け入れ孔の開口 エツジへ一早く係止するようになっているため、上記緊締状態の弛緩したり、ま して解離するおそれがなく、高速な回転力や激しい振動、衝撃などに対する耐久 強度にも著しく優れる。
【0033】
【実施例】
以下、図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、図1〜3はその本考案 に係るクランプ金具の展開平板状態(材料加工状態)を、又図4〜9は同じく捲 き曲げ立体化した製品とその使用状態を各々示しており、そのクランプ金具の材 料としては一定厚み(T)(例えば約0.7〜1.0mm)と、一定幅(W)( 例えば約7〜10mm)とを備えたステンレス鋼(例えばSUS301又はSU S304)やその他の金属帯板(M)が採用され、その予じめの長尺物から目的 とする防塵用ベローズや軸継手用ブーツなどの被固定物(10)における太さに 応じた一定長さ(L)として、適当にカツトされることとなる。
【0034】 (11)はこのような定寸にカツトされた金属帯板材料(M)から、正面視の 円形リング状に捲き曲げ立体化されることにより、被固定物(10)の締付け作 用に言わば直接奉仕するクランプバンドであって、その捲き曲げ一端側に同じく 他端側が外接する如く、一定量(X)だけ部分的にオーバーラツプしている。つ まり、クランプバンド(11)の捲き曲げ一端側が内側重合部分(11a)をな し、同じく捲き曲げ他端側が外側重合部分(11b)をなすオーバーラツプ状態 にある。(11c)はその余のオーバーラツプしない中間部分を示している。
【0035】 上記クランプバンド(11)は言うまでもなく金属帯板材料(M)自身の一定 幅(W)を備えているが、その内側重合部分(11a)の切り離し一端のみが、 金属帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定幅(W1 )(例えば約2.5 〜3.0mm)のノーズ(12)として切り欠かれている。(L1)はそのノー ズ(12)の張り出し長さを示しており、例えば約7〜10mmに寸法化されて いる。
【0036】 (13)(14)(15)は上記クランプバンド(11)の内側重合部分(1 1a)に位置しつつ、そのノーズ(12)から中間部分(11c)の存在方向に 向かって、順次に開口分布された捲き曲げ成形用係止ピン受け入れ孔、突っ張り キー受け入れ孔並びに固定爪受け入れ孔であり、その何れも金属帯板材料(M) の長手中心線上に並んでいる。
【0037】 そして、その捲き曲げ成形用係止ピン受け入れ孔(13)は、後述する捲き曲 げ成形用芯金ロールの円周面から植立する係止ピンを受け入れ、その係止ピンと の係止状態のもとで、芯金ロールが回転されることによって、上記クランプバン ド(11)を円形リング状に捲き曲げ立体化するために使われるものであり、そ のため上記ノーズ(12)の張り出し基端部付近に位置しつつ、平面視のほぼ円 形に開口されている。
【0038】 又、突っ張りキー受け入れ孔(14)は上記成形用係止ピン受け入れ孔(13 )から相当に離隔しつつも、やはりクランプバンド(11)の内側重合部分に平 面視の四角形として開口されており、その固定爪受け入れ孔(15)と隣り合う 側の開口エツジが、後述する外側重合部分(11b)の突っ張りキーと係止可能 である。
【0039】 更に、上記固定爪受け入れ孔(15)は突っ張りキー受け入れ孔(14)との 接近位置に開口しており、特にその突っ張りキー受け入れ孔(14)と隣り合う 側の開口エツジが、金属帯板材料(M)の曲げ起し加工により、その帯板材料( M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向きに膨出する第1凸状チヤンネル壁 (16)として造形されている。
【0040】 しかも、その第1凸状チヤンネル壁(16)の中央一部は喰い付き爪(16a )として、固定爪受け入れ孔(15)の内部に向かい一定量(L2)(例えば約 1.5mm)だけ連続一体に張り出されており、その喰い付き爪(16a)が後 述する外側重合部分(11b)の固定爪と係止し合うようになっている。尚、固 定爪受け入れ孔(15)における上記第1凸状チヤンネル壁(16)と向かい合 う開口エツジは、図2のような凹曲面を呈している。
【0041】 (17)はその固定爪受け入れ孔(15)における上記突っ張りキー受け入れ 孔(14)との反対側に隣り合う第1操作工具受け入れ孔であるが、これはクラ ンプバンド(11)のオーバーラツプしない中間部分(11c)に平面視の細長 い四角形として開口されており、その内部に後述の操作工具を受け入れる。
【0042】 しかも、その第1操作工具受け入れ孔(17)の上記固定爪受け入れ孔(15 )と隣り合う側の開口エツジは、やはり金属帯板材料(M)の曲げ起し加工によ り、その帯板材料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向きに膨出する第 2凸状チヤンネル壁(18)として造形されている。
【0043】 その第2凸状チヤンネル壁(18)を後述する操作工具の引き絞り操作力に対 抗する操作工具受け止め用補強ビード又はリブとして機能させ、ここによって操 作工具を確実に安定良く受け止めることができるようになっているのである。
【0044】 他方、クランプバンド(11)の外側重合部分(11b)には、その切り離し 他端から中間部分(11c)の存在方向に向かって、順次に第2操作工具受け入 れ孔(19)と、第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)並びにノーズ受け入 れ孔(21)が開口分布されている。
【0045】 その第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)における上記第2操作工具受け 入れ孔(19)と隣り合う側の開口エツジは、図5〜8のようなクランプバンド (11)の捲き曲げ立体状態において、その上記内側重合部分(11a)の第1 凸状チヤンネル壁(16)と向かい合う凹状チヤンネル壁(22)として、金属 帯板材料(M)の逆方向への曲げ起し加工により、その帯板材料(M)の厚み( T)とほぼ等しい寸法だけ内向きに陥没されている。
【0046】 上記内側重合部分(11a)の第1、2凸状チヤンネル壁(16)(18)が 外向きに膨出されているに反して、外側重合部分(11b)の凹状チヤンネル壁 (22)は内向きに膨出形成されているわけである。しかも、その凹状チヤンネ ル壁(22)の中央一部は固定爪(22b)として、第1凸状チヤンネル壁受け 入れ孔(20)の内部に向かい一定量(L3)(例えば約1.5mm)だけ連続 一体に張り出されており、その固定爪(22b)が上記内側重合部分(11a) の喰い付き爪(16a)と係止し合う対応位置関係にある。
【0047】 その際、凹状チヤンネル壁(22)は外側重合部分(11b)から金属帯板材 料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ内向きに膨出されており、上記第1 凸状チヤンネル壁(16)は内側重合部分(11a)から同じく金属帯板材料( M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向きに膨出されているため、その前者 の固定爪(22b)と後者の喰い付き爪(16a)は、内側重合部分(11a) と外側重合部分(11b)との重合平面上において喰い付き係止し合うこととな る。
【0048】 そして、同じく第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)における上記凹状チ ヤンネル壁(22)と向かい合う側の開口エツジからは、突っ張りキー(23) がその第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)の内部に向かって、一定量(L 4)だけ連続一体に張り出し屈曲されており、上記固定爪(22b)と喰い付き 爪(16a)との相互間に不慮な解除力が働いた時には、その突っ張りキー(2 3)が上記内側重合部分(11a)に開口する突っ張りキー受け入れ孔(14) の内部に没入して、その開口エツジへ一早く係止することにより、その第1凸状 チヤンネル壁(16)を言わば背後から突っ張る如く、固定爪(22b)と喰い 付き爪(16a)とを解除しない施錠状態に拘束する。
【0049】 つまり、固定爪(22b)と喰い付き爪(16a)とが完全に喰い付き係止し 合っている時には、図9から明白な通り、突っ張りキー(23)の張り出し先端 部とその突っ張りキー受け入れ孔(14)の開口エツジとの相互間には、一定の 間隙(S)が確保される一方、突っ張りキー(23)がその突っ張りキー受け入 れ孔(14)の開口エツジへ係止した時にも、未だ固定爪(22b)と喰い付き 爪(16a)とが僅少と雖も係止し合う関係にある。その喰い付き係止量(L5 )が上記間隙(S)よりも、僅かに大きく寸法化されているわけである。
【0050】 上記外側重合部分(11b)の第2操作工具受け入れ孔(19)は内側重合部 分(11a)の第1操作工具受け入れ孔(17)と対称形態に並列しており、そ の外側重合部分(11b)における切り離し他端側の開口エツジが、金属帯板材 料(M)の曲げ起し加工により、その金属帯板材料(M)の厚み(T)とほぼ等 しい寸法だけ外向きに膨出する第3凸状チヤンネル壁(24)として造形されて いる。
【0051】 その外側重合部分(11b)の第3凸状チヤンネル壁(24)が上記内側重合 部分(11a)の第2凸状チヤンネル壁(18)と同じく、操作工具の引き絞り 操作力に対抗する操作工具受け止め用補強ビード又はリブとして、ここへ操作工 具を確実に安定良く係止させることができるようになっているのである。
【0052】 上記ノーズ受け入れ孔(21)は外側重合部分(11b)に平面視の細長い四 角形として開口されており、内側重合部分(11a)の切り離し一端に位置する ノーズ(12)を逃し入れることによって、クランプバンド(11)の締付け作 用面に段差を生じないようになっている。
【0053】 更に、(25)は外側重合部分(11b)における上記第1凸状チヤンネル壁 受け入れ孔(20)と、ノーズ受け入れ孔(21)との相互間に介在された弾性 瘤であり、平面視の倒立W字型やジグザク型、その他の屈曲形状として外向きに 膨出形成されていると共に、上記クランプバンド(11)の捲き曲げ立体状態で は、その弾性瘤(25)の開口下面が内側重合部分(11a)によって遮蔽され ることとなっている。つまり、弾性瘤(25)はクランプバンド(11)におけ る一定量(X)のオーバーラツプ部分に位置しつつ、その外側重合部分(11b )から外向きに膨出されているわけであり、これによってクランプバンド(11 )の円周方向に沿う伸縮バネ力を、蓄積するようになっている。
【0054】 そのため、被固定物(10)が例えばシヨアー硬度の約90以上として、その 比較的高度の硬さを有し、弾力性のない合成樹脂材料から成る防塵用ベローズや 軸継手用ブーツなどであっても、又例えばシヨアー硬度の約60未満として、そ の弾力性を有するゴム材料から成る流体給送用ホースなどの被固定物(10)が 、経時的な老化により弾力性を消失するに至ったとしても、上記クランプバンド (11)の弾性瘤(25)が弾性変形して、その引つ張りバネ力により被固定物 (10)の円周面へ常時間隙なく密着作用し、その被固定物(10)を各種機器 (26)の接続円周面へ安定・確実な緊締状態に固定維持することができるほか 、その被固定物(10)が使用中に受ける振動や衝撃などを、上記弾性瘤(25 )によって自づと効果的に吸収することも可能である。
【0055】 この点、クランプバンド(11)の円周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積させる意 味から言えば、そのための弾性瘤(25)をクランプバンド(11)のオーバー ラツプしない中間部分(11c)から外向きに膨出させることも考えられるが、 そうすると弾性瘤(25)の開口下面が遮蔽されないので、クランプバンド(1 1)の締付け作用面と被固定物(10)の円周面とが全体的に密着作用せず、そ の相互に間隙が露呈することとなり、緊締効果に劣る。そのために、本考案では 上記弾性瘤(25)をクランプバンド(11)の外側重合部分(11b)から膨 出させている。
【0056】 又、図示の実施例では上記引っ張りバネ要素としての弾性瘤(25)を、倒立 W字型に曲げ起しているが、上記作用を果し得る限り、倒立V字型やアーチ型な どとして膨出形成しても勿論良い。但し、その屈曲形状の開口下面が内奥部より も狭小なオメガ型は好ましくない。後述の芯金ロールによる捲き曲げ成形時に、 その弾性瘤(25)の開口下面へ内側重合部分(11a)のノーズ(12)が侵 入しやすく、円滑に捲き曲げ難くなるからである。その開口下面が内奥部よりも 広大な屈曲形状が好適と言える。尚、その各弾性瘤(25)の板面を部分的に印 刻して、これに補強ビード又はリブを付与することも可能である。
【0057】 (27)(28)(29)は上記クランプバンド(11)における外側重合部 分(11b)と内側重合部分(11a)とのオーバーラツプしない中間部分(1 1c)に開口分布された捲き曲げ成形用の第1〜3逃し孔であり、その何れも平 面視のほぼ円形として、金属帯板材料(M)の長手中心線上に並列している。
【0058】 そして、これら第1〜3逃し孔(27)(28)(29)は上記クランプバン ド(11)を円形リング状に捲き曲げ立体化する際に使用されるが、その詳細は 後述する。
【0059】 このような本考案のクランプ金具は、これを上記ステンレス鋼やその他の金属 帯板材料(M)から次の通りに量産することができる。
【0060】 即ち、その予じめの長尺物である金属帯板材料(M)を移送ラインに沿い、一 方向へ自動間歇的に移送する過程において、先づ図外の打抜き加工金型により、 上記クランプバンド(11)のノーズ(12)や喰い付き爪(16a)、固定爪 (22b)、突っ張りキー(23)を輪郭付けるべき切り欠き加工と、成形用係 止ピン受け入れ孔(13)や第1、2操作工具受け入れ孔(17)(19)、突 っ張りキー受け入れ孔(14)、固定爪受け入れ孔(15)、成形用第1〜3逃 し孔(27)(28)(29)、ノーズ受け入れ孔(21)、第1凸状チヤンネ ル壁受け入れ孔(20)の打抜き加工とを一挙に行なう。その加工状態は図10 〜12に示す通りである。
【0061】 上記打抜き加工後の金属帯板材料(M)を、引き続き図外の曲げ起し加工金型 に通過させて、上記クランプバンド(11)の第1〜3凸状チヤンネル壁(16 )(18)(24)や凹状チヤンネル壁(22)、突っ張りキー(23)の曲げ 起し加工を行なう。その加工状態は図13、14に示す通りであり、その場合第 1〜3凸状チヤンネル壁(16)(18)(24)が外向きに膨出されるに反し て、凹状チヤンネル壁(22)や突っ張りキー(23)は逆な内向きに膨出され ること、言うまでもない。尚、図10〜14の符号(A)は上記打抜き加工金型 と曲げ起し加工金型の必要な大きさを示唆している。
【0062】 その後、図10〜14の符号(C−C)で示す位置から、金属帯板材料(M) を切り離す如くカツトすることにより、クランプバンド(11)としての一定長 さ(L)に寸法化し、最後にそのクランプバンド(11)のノーズ受け入れ孔( 21)と第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)との相互間を、別な図外の曲 げ起し加工金型により曲げ起し、外向きに膨出する弾性瘤(25)として造形す る。
【0063】 そして、このように加工された未だ展開平板状態にある一定長さ(L)のクラ ンプバンド(11)を、その上記移送ラインからフオーミングマシンに送り込み 、そのフオーミングマシンにより上記外側重合部分(11b)と内側重合部分( 11a)とが、一定量(X)だけオーバーラツプする円形リング状に捲き曲げ立 体化して、図4のような製品に仕上げるわけであるが、そのフオーミングマシン から取りはずした時には、クランプバンド(11)がスプリングバツグする関係 上、これを仕上がり製品よりもスプリングバツクの見込み量だけ、予じめ小さな 口径に捲き曲げる必要がある。
【0064】 そのために、上記クランプバンド(11)に開口する捲き曲げ成形用の係止ピ ン受け入れ孔(13)と第1〜3逃し孔(27)(28)(29)が、次の通り 使用されるようになっている。
【0065】 つまり、図15〜19はそのフオーミングマシンとこれによるクランプバンド (11)の捲き曲げ成形作用を示しており、上記クランプバンド(11)の内側 重合部分(11a)に開口する係止ピン受け入れ孔(13)を、クランプ金具の 仕上がり製品よりも予じめ径小な捲き曲げ成形用芯金ロール(30)の円周面か ら植立する係止ピン(31)へ係止させる。(32)はその係止されたクランプ バンド(11)の切り離し一端に位置するノーズ(12)を、芯金ロール(30 )の円周面から没入させるためのノーズ受け入れ凹溝であり、その芯金ロール( 30)の円周面に切り欠かれている。
【0066】 そして、上記芯金ロール(30)の回転駆動によりクランプバンド(11)を 引き廻して、その芯金ロール(30)の円周面へ図19のような2重の密着状態 に捲き付けるのである。その際、クランプバンド(11)を滑らかな2重巻きの 状態に保つため、そのクランプバンド(11)の中間部分(11c)に開口する 第1逃し孔(27)へ、上記芯金ロール(30)の係止ピン(31)を、同じく 第2、3逃し孔(28)(29)へクランプバンド(11)の第1、2凸状チヤ ンネル壁(16)(18)を各々逃し入れる。このように正しく逃し入れること ができる対応位置関係として、上記捲き曲げ成形用の第1〜3逃し孔(27)( 28)(29)がクランプバンド(11)の中間部分(11c)に開口分布され ているわけである。
【0067】 このような2重の密着状態として、芯金ロール(30)に捲き付けられたクラ ンプバンド(11)は、その芯金ロール(30)から取りはずし解放された時、 その見込み量のスプリングバツグによって、図4のような製品としてのクランプ 金具に仕上がることとなる。
【0068】 上記図15〜19の符号(33)は固定フレーム(34)に支持された芯金ロ ール軸、(35)はその芯金ロール軸(33)との平行状態として、同じく固定 フレーム(34)に支架されたピニオンギヤ軸であり、そのピニオンギヤ軸(3 5)上のピニオンギヤ(36)が、往復直線運動するラツクギヤ(37)と噛合 している。
【0069】 又、同じくピニオンギヤ軸(35)上に並列設置された径大な原動ギヤ(38 )と、上記芯金ロール軸(33)上に対応設置された径小な従動ギヤ(39)と が噛合しており、ラツクギヤ(37)の運動に連れて、上記芯金ロール(30) が図18、19の矢印(F)で示す方向へ回転されるようになっている。
【0070】 更に、(40)は上記芯金ロール(30)への進退制御可能な移動フレーム( 41)に軸支されたクランプバンド用押えロールであり、その円周面がウレタン ゴムなどのクツシヨン材料から成るが、芯金ロール(30)やこれに捲き付けら れたクランプバンド(11)と一緒に連れ廻るように対応並設されている。
【0071】 つまり、芯金ロール(30)に捲き付けられたクランプバンド(11)を、そ の押えロール(40)の円周面によって弾圧作用し、そのクランプバンド(11 )から上記第1〜3凸状チヤンネル壁(16)(18)(24)や弾性瘤(25 )が外向きに膨出されていると雖も、その支障なくクランプバンド(11)を捲 き曲げることができるようになっている。そして、その押えロール(40)を芯 金ロール(30)から離す如く退動させることによって、上記クランプバンド( 11)を芯金ロール(30)から取りはずすことができる。
【0072】 図4のような製品として仕上がった本考案のクランプ金具は開放型であるため 、これを用いてゴムや合成樹脂などの可塑物から成る流体給送用ホースや防塵用 ベローズ、軸継手用ブーツ、その他の被固定物(10)を各種機器(26)の接 続円周面へ固定作業するに当っては、そのクランプバンド(11)を図20から 示唆されるように、直径方向から被固定物(10)の接続円周面へ一旦脱落不能 に捲き掛ける。
【0073】 その捲き掛け状態では、クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)と 外側重合部分(11b)とが仮りの状態にオーバーラツプしているため、その外 側重合部分(11b)に開口する第2操作工具受け入れ孔(19)の第3凸状チ ヤンネル壁(24)と、内側重合部分(11a)に開口する第1操作工具受け入 れ孔(17)の第2凸状チヤンネル壁(18)との向かい合う双方へ、図20の ような引き絞り式操作工具(P)の先端部に具備する左右一対の作用爪(42) を各々挿入係止させる。
【0074】 そして、上記操作工具(P)における左右一対のハンドル(43)を握り絞り 操作して、その左右一対の作用爪(42)を組立支点軸(44)の廻りに引き絞 れば、上記クランプバンド(11)の口径が強制的に収縮変形され、その過程で は図21、22から示唆される通り、内側重合部分(11a)の切り離し一端を なすノーズ(12)が、外側重合部分(11b)のノーズ受け入れ孔(21)に 逃げ入ることとなる一方、その外側重合部分(11b)の切り離し他端に位置す る凹状チヤンネル壁(22)と内側重合部分(11a)の第1凸状チヤンネル壁 (16)とが、相互に乗り越える如く変移することとなり、併せて外側重合部分 (11b)の突っ張りキー(23)が第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20) を通じて、内側重合部分(11a)に開口する突っ張りキー受け入れ孔(14) の内部へ没入する。そして、その最終的に固定爪(22b)と喰い付き爪(16 a)とが完全に喰い付き係止し合う結果、被固定物(10)は各種機器(26) の接続円周面へ図5〜9のような緊締状態に固定一体化されるのである。その後 、上記操作工具(P)の作用爪(42)を外方へ抜き出すこと言うまでもない。
【0075】 その場合、内側重合部分(11a)の第1凸状チヤンネル壁(16)は金属帯 板材料(M)の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ外向きに膨出されている一方、 外側重合部分(11b)の凹状チヤンネル壁(22)は同じく金属帯板材料(M )の厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ逆な内向きに膨出されているため、その前 者の喰い付き爪(16a)と後者の固定爪(22b)とは内側重合部分(11a )と外側重合部分(11b)との重合平面上において喰い付き係止し合うことと なり、従って解除方向へ反り起き負けてしまうおそれがなく、使用中の回転力や 振動、衝撃などに対する耐久強度に優れるほか、クランプバンド(11)の全体 的な扁平化にも役立つ。
【0076】 又、被固定物(10)のそれ自身が仮令弾力性を有しない高硬度の合成樹脂材 料から成るとしても、これを各種機器(26)の接続円周面へ締付けるクランプ バンド(11)には、その円周方向に沿う伸縮バネ力が、上記弾性瘤(25)に よって蓄積されているため、そのクランプバンド(11)の弾性瘤(25)が弾 性変形して、その引っ張りバネ力により被固定物(10)の円周面と常時間隙な く密着することになり、その緊締状態を半永久的に維持する。このことは、弾力 性のあるゴム材料から成る被固定物(10)が、その老化により弾力性を消失す るに至った場合でも、全く同様に維持される効果である。
【0077】 しかも、上記各種機器(26)に対する被固定物(10)の緊締状態において 、その固定爪(22b)と喰い付き爪(16a)との相互間に、不慮な解除力が 働いた時には、その外側重合部分(11b)の突っ張りキー(23)が、内側重 合部分(11a)に開口する突っ張りキー受け入れ孔(14)の開口エツジへ一 早く係止して、上記第1凸状チヤンネル壁(16)の背後から突っ張り作用する ため、上記緊締状態の弛緩したり、ましてクランプバンド(11)の解離してし まったりするおそれがなく、完全な施錠状態に保たれる。そして、その使用中に 受ける回転力や振動、衝撃などは、上記弾性瘤(25)によっても自づと効果的 に吸収されるのである。
【0078】 更に、上記弾性瘤(25)はクランプバンド(11)の外側重合部分(11b )と、内側重合部分(11a)との一定量(X)だけオーバーラツプする部分に 位置しつつ、その外側重合部分(11b)から外向きに膨出しており、その開口 下面が内側重合部分(11a)により遮蔽されているため、クランプバンド(1 1)の全体として被固定物(10)の円周面へ、段差や間隙なく密着作用するほ か、その締付け力としても被固定物(10)の円周面全体へ均等に働かせること ができ、部分的な弱点を生じることもない。
【0079】 又、上記左右一対の作用爪(42)は、内側重合部分(11a)における第1 操作工具受け入れ孔(17)の開口エツジをなす第2凸状チヤンネル壁(18) と、外側重合部分(11b)における第2操作工具受け入れ孔(19)の開口エ ツジをなす第3凸状チヤンネル壁(24)との双方に係止されるようになってお り、その第2、3凸状チヤンネル壁(18)(24)の何れも外向きに膨出形成 されているため、上記作用爪(42)による引き絞り操作力を確実に安定良く受 け止めることができ、その対抗力にも著しく優れる。
【0080】
【考案の効果】
以上のように、本考案では一定長さ(L)にカツトされた金属帯板材料(M) から成るクランプバンド(11)を、その捲き曲げ一端側となる内側重合部分( 11a)と、同じく他端側となる外側重合部分(11b)とが一定量(X)だけ 部分的にオーバーラツプする円形リング状に捲き曲げ立体化し、そのクランプバ ンド(11)の口径を人為強制的に収縮変形させることにより、ゴムや合成樹脂 などの可塑物から成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸継手用ブーツ、そ の他の被固定物(10)を、各種機器(26)の接続円周面へ固定使用するクラ ンプ金具において、
【0081】 上記内側重合部分(11a)の切り離し一端のみを金属帯板材料(M)の一定 幅(W)よりも狭い一定幅(W1)のノーズ(12)として切り欠くと共に、
【0082】 その内側重合部分(11a)にはノーズ(12)からクランプバンド(11) がオーバーラツプしない中間部分(11c)の存在方向に向かって、順次に突っ 張りキー受け入れ孔(14)と固定爪受け入れ孔(15)を、そのオーバーラツ プしない中間部分(11c)には上記固定爪受け入れ孔(15)と隣り合う第1 操作工具受け入れ孔(17)を各々開口分布させ、
【0083】 その第1操作工具受け入れ孔(17)における上記固定爪受け入れ孔(15) と隣り合う側の開口エツジを、操作工具受け止め用の第2凸状チヤンネル壁(1 8)として外向きに膨出させ、
【0084】 上記固定爪受け入れ孔(15)における突っ張りキー受け入れ孔(14)と隣 り合う側の開口エツジを、第1凸状チヤンネル壁(16)としてやはり外向きに 膨出させ、且つその第1凸状チヤンネル壁(16)の中央一部を喰い付き爪(1 6a)として、上記固定爪受け入れ孔(15)の内部に向かって張り出し形成す る一方、
【0085】 上記外側重合部分(11b)にはその切り離し他端からクランプバンド(11 )がオーバーラツプしない中間部分(11c)の存在方向に向かって、順次に上 記第1操作工具受け入れ孔(17)と並列する第2操作工具受け入れ孔(19) と、上記第1凸状チヤンネル壁(16)の受け入れ孔(20)並びに上記ノーズ (12)の受け入れ孔(21)を開口分布させ、
【0086】 その第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)における上記第2操作工具受け 入れ孔(19)と隣り合う側の開口エツジを、上記第1凸状チヤンネル壁(16 )と向かい合う凹状チヤンネル壁(22)として逆な内向きに膨出させ、且つそ の凹状チヤンネル壁(22)の中央一部を上記喰い付き爪(16a)と喰い付き 係止し得る固定爪(22b)として、上記第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(2 0)の内部に向かい張り出し形成し、
【0087】 同じく第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)における上記凹状チヤンネル 壁(22)と向かい合う側の開口エツジからは、その第1凸状チヤンネル壁受け 入れ孔(20)を通じて上記突っ張りキー受け入れ孔(14)の内部へ没入し得 る突っ張りキー(23)を張り出し屈曲させ、
【0088】 上記第2操作工具受け入れ孔(19)における切り離し他端側の開口エツジを 、上記第2凸状チヤンネル壁(18)と向かい合う操作工具受け止め用の第3凸 状チヤンネル壁(24)として外向きに膨出させると共に、
【0089】 上記第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)とノーズ受け入れ孔(21)と の相互間には、クランプバンド(11)の円周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積する ための弾性瘤(25)を外向きに膨出させて、
【0090】 上記内側重合部分(11a)に開口する第1操作工具受け入れ孔(17)の第 2凸状チヤンネル壁(18)と、上記外側重合部分(11b)に開口する第2操 作工具受け入れ孔(19)の第3凸状チヤンネル壁(24)との双方へ、引き絞 り式操作工具(P)の作用爪(42)を各々係止させて、その一対の作用爪(4 2)を引き絞り操作することにより、上記クランプバンド(11)の口径を強制 的に収縮変形させた時、その内側重合部分(11a)の喰い付き爪(16a)と 外側重合部分(11b)の固定爪(22b)とが、互いに喰い付き係止すること となり、
【0091】 その固定爪(22b)と喰い付き爪(16a)との相互間に解除力が作用した 時、上記外側重合部分(11b)の突っ張りキー(23)が内側重合部分(11 a)に開口する突っ張りキー受け入れ孔(14)の開口エツジへ、一早く係止す ることとなるように関係設定してあるため、冒頭に述べた諸目的を合理的に達成 できる効果がある。
【0092】 即ち、本考案の上記構成によれば、そのクランプバンド(11)をステンレス 鋼やその他の金属帯板材料(M)から作成しつつも、その外側重合部分(11b )から弾性瘤(25)を外向きに膨出させて、これによりクランプバンド(11 )の円周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積させてあるため、被固定物(10)が仮令 弾力性のない高硬度の合成樹脂材料から成る防塵用ベローズや軸継手用ブーツな どであっても、又その被固定物(10)が弾力性のあるゴム材料から成る流体給 送用ホースなどとして、その老化により弾力性の消失することが起っても、これ らを各種機器(26)の接続円周面へ常時確実に密着作用させることができ、そ の安定・確固な緊締状態に維持し得るのである。
【0093】 しかも、その弾性瘤(25)は従来の耳付きクランプ金具における耳片と異な って、そのプライヤーなどによる引き絞り力や圧潰力を受けず、その放任状態の もとに引っ張りバネ要素として働くものであるから、クランプバンド(11)の 円周方向に沿う重量配分も殊更に片寄らず、その締付け力を被固定物(10)の 円周面全体へ均等に働かせることができ、使用中に受ける回転力や振動、衝撃な ども自づと効果的に吸収し得ることとなる。
【0094】 又、上記弾性瘤(25)はクランプバンド(11)の内側重合部分(11a) と、外側重合部分(11b)との一定量(X)だけオーバーラツプする部分に位 置しつつ、その外側重合部分(11b)から外向きに膨出されており、その開口 下面が内側重合部分(11a)による遮蔽状態に保たれている。
【0095】 そのため、内側重合部分(11a)の切り離し一端に派出する狭幅なノーズ( 12)が、外側重合部分(11b)のノーズ受け入れ孔(21)へ逃し入れられ ることとも相俟って、上記クランプバンド(11)の締付け作用面を段差や間隙 なく、その全体として被固定物(10)の円周面へ完全に密着作用させることが でき、その意味からも締付け力の部分的な弱点を生じるおそれがない。
【0096】 更に、クランプバンド(11)の内側重合部分(11a)から外向きに膨出す る第1凸状チヤンネル壁(16)の中央一部が喰い付き爪(16a)として、同 じく外側重合部分(11b)から逆な内向きに膨出する凹状チヤンネル壁(22 )の中央一部が固定爪(22b)として、その相互が外側重合部分(11b)と 内側重合部分(11a)との重合平面上において、喰い付き係止するようになっ ているため、クランプバンド(11)の全体を著しく扁平化できるばかりでなく 、上記喰い付き爪(16a)と固定爪(22b)との解除方向に向かう反り起き も、効果的に防止し得るのである。このような効果は、請求項2の構成を採用す ることによって、ますます昂めることができ、高速な回転力や激しい振動、衝撃 などに対する耐久強度にも優れる。
【0097】 又、クランプバンド(11)の外側重合部分(11b)から張り出す突っ張り キー(23)が、その外側重合部分(11b)の第1凸状チヤンネル壁受け入れ 孔(20)を通じて、内側重合部分(11a)に開口する突っ張りキー受け入れ 孔(14)の内部に没入されており、上記固定爪(22b)と喰い付き爪(16 a)との相互間に不慮な解除力が作用した時には、上記突っ張りキー(23)が その受け入れ孔(14)の開口エツジへ一早く係止するようになっているため、 その固定爪(22b)と喰い付き爪(16a)との係止による被固定物(10) の緊締状態が、使用中に弛緩したり、まして解離してしまったりするおそれなく 、常に安定・確固なものとして維持される効果がある。
【0098】 上記クランプバンド(11)はその口径の収縮上、引き絞り式操作工具(P) によって引き絞られる形態であるが、その操作工具(P)における左右一対の作 用爪(42)は、クランプバンド(11)の外側重合部分(11b)に開口する 第2操作工具受け入れ孔(19)の第3凸状チヤンネル壁(24)と、内側重合 部分(11a)に開口する第1操作工具受け入れ孔(17)の第2凸状チヤンネ ル壁(18)との向かい合う双方へ、各々挿入係止されるようになっており、そ の第2、3凸状チヤンネル壁(18)(24)の何れも外向きに膨出形成されて いるため、これによって上記作用爪(42)を安定良く確実に受け止めることが でき、その引き絞り操作力に対する対抗強度にも著しく優れる。
【0099】 更に、請求項3の構成を採用するならば、クランプバンド(11)をそのスプ リングバツク力の見越された2重の密着状態として、その仕上がり製品よりも予 じめ径小な捲き曲げ成形用芯金ロール(30)の円周面へ、極めて容易に捲き付 け作業することができ、その目的とする口径の円形リング状として高精度に、且 つ安定良く量産し得る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るクランプ金具の展開平板状態を示
す平面図である。
【図2】図1の一部を切り欠いて示す拡大平面図であ
る。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】クランプ金具を捲き曲げ立体化した製品として
の正面図である。
【図5】クランプ金具による被固定物の緊締使用状態を
示す半欠截断面図である。
【図6】図5の部分拡大平面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図6の8−8線に沿う拡大断面図である。
【図9】図7の一部を抽出して示す拡大断面図である。
【図10】金属帯板材料に対するクランプ金具の打抜き
加工状態を示す平面図である。
【図11】図10の一部を抽出して示す拡大平面図であ
る。
【図12】図11の12−12線断面図である。
【図13】図11に対応する曲げ起し加工状態を示す拡
大平面図である。
【図14】図13の14−14線断面図である。
【図15】クランプ金具の捲き曲げ成形用フオーミング
マシンを示す正面図である。
【図16】図15の側面図である。
【図17】フオーミングマシンの芯金ロールに対するク
ランプ金具の係止状態を示す平面図である。
【図18】図17の18−18線断面図である。
【図19】図18に対応するクランプ金具の捲き曲げ成
形作用を示す断面図である。
【図20】被固定物に対するクランプ金具の捲き掛け状
態と、その引き絞り式操作工具の係止状態を示す正面図
である。
【図21】図20に対応するクランプ金具の引き絞り操
作過程を示す正面図である。
【図22】同じく引き絞り操作の完了によるクランプ金
具の緊締状態を示す正面図である。
【符号の説明】
(10)・被固定物 (11)・クランプバンド (11a)・内側重合部分 (11b)・外側重合部分 (11c)・中間部分 (12)・ノーズ (13)・係止ピン受け入れ孔 (14)・突っ張りキー受け入れ孔 (15)・固定爪受け入れ孔 (16)・第1凸状チヤンネル壁 (16a)・喰い付き爪 (17)・第1操作工具受け入れ孔 (18)・第2凸状チヤンネル壁 (19)・第2操作工具受け入れ孔 (20)・第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔 (21)・ノーズ受け入れ孔 (22)・凹状チヤンネル壁 (22b)・固定爪 (23)・突っ張りキー (24)・第3凸状チヤンネル壁 (25)・弾性瘤 (26)・各種機器 (27)・第1逃し孔 (28)・第2逃し孔 (29)・第3逃し孔 (30)・芯金ロール (31)・係止ピン (40)・押えロール (42)・作用爪 (M)・・金属帯板材料 (P)・・操作工具 (L)・・一定長さ (T)・・一定厚み (X)・・オーバーラツプ量 (W)・・一定幅 (W1)・一定幅

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定長さ(L)にカツトされた金属帯板材
    料(M)から成るクランプバンド(11)を、その捲き
    曲げ一端側となる内側重合部分(11a)と、同じく他
    端側となる外側重合部分(11b)とが一定量(X)だ
    け部分的にオーバーラツプする円形リング状に捲き曲げ
    立体化し、 そのクランプバンド(11)の口径を人為強制的に収縮
    変形させることにより、ゴムや合成樹脂などの可塑物か
    ら成る流体給送用ホースや防塵用ベローズ、軸継手用ブ
    ーツ、その他の被固定物(10)を、各種機器(26)
    の接続円周面へ固定使用するクランプ金具において、 上記内側重合部分(11a)の切り離し一端のみを金属
    帯板材料(M)の一定幅(W)よりも狭い一定幅(W
    1)のノーズ(12)として切り欠くと共に、 その内側重合部分(11a)にはノーズ(12)からク
    ランプバンド(11)がオーバーラツプしない中間部分
    (11c)の存在方向に向かって、順次に突っ張りキー
    受け入れ孔(14)と固定爪受け入れ孔(15)を、そ
    のオーバーラツプしない中間部分(11c)には上記固
    定爪受け入れ孔(15)と隣り合う第1操作工具受け入
    れ孔(17)を各々開口分布させ、 その第1操作工具受け入れ孔(17)における上記固定
    爪受け入れ孔(15)と隣り合う側の開口エツジを、操
    作工具受け止め用の第2凸状チヤンネル壁(18)とし
    て外向きに膨出させ、 上記固定爪受け入れ孔(15)における突っ張りキー受
    け入れ孔(14)と隣り合う側の開口エツジを、第1凸
    状チヤンネル壁(16)としてやはり外向きに膨出さ
    せ、且つその第1凸状チヤンネル壁(16)の中央一部
    を喰い付き爪(16a)として、上記固定爪受け入れ孔
    (15)の内部に向かって張り出し形成する一方、 上記外側重合部分(11b)にはその切り離し他端から
    クランプバンド(11)がオーバーラツプしない中間部
    分(11c)の存在方向に向かって、順次に上記第1操
    作工具受け入れ孔(17)と並列する第2操作工具受け
    入れ孔(19)と、上記第1凸状チヤンネル壁(16)
    の受け入れ孔(20)並びに上記ノーズ(12)の受け
    入れ孔(21)を開口分布させ、 その第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)における
    上記第2操作工具受け入れ孔(19)と隣り合う側の開
    口エツジを、上記第1凸状チヤンネル壁(16)と向か
    い合う凹状チヤンネル壁(22)として逆な内向きに膨
    出させ、且つその凹状チヤンネル壁(22)の中央一部
    を上記喰い付き爪(16a)と喰い付き係止し得る固定
    爪(22b)として、上記第1凸状チヤンネル壁受け入
    れ孔(20)の内部に向かい張り出し形成し、 同じく第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)におけ
    る上記凹状チヤンネル壁(22)と向かい合う側の開口
    エツジからは、その第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔
    (20)を通じて上記突っ張りキー受け入れ孔(14)
    の内部へ没入し得る突っ張りキー(23)を張り出し屈
    曲させ、 上記第2操作工具受け入れ孔(19)における切り離し
    他端側の開口エツジを、上記第2凸状チヤンネル壁(1
    8)と向かい合う操作工具受け止め用の第3凸状チヤン
    ネル壁(24)として外向きに膨出させると共に、 上記第1凸状チヤンネル壁受け入れ孔(20)とノーズ
    受け入れ孔(21)との相互間には、クランプバンド
    (11)の円周方向に沿う伸縮バネ力を蓄積するための
    弾性瘤(25)を外向きに膨出させて、 上記内側重合部分(11a)に開口する第1操作工具受
    け入れ孔(17)の第2凸状チヤンネル壁(18)と、
    上記外側重合部分(11b)に開口する第2操作工具受
    け入れ孔(19)の第3凸状チヤンネル壁(24)との
    双方へ、引き絞り式操作工具(P)の作用爪(42)を
    各々係止させて、その一対の作用爪(42)を引き絞り
    操作することにより、上記クランプバンド(11)の口
    径を強制的に収縮変形させた時、その内側重合部分(1
    1a)の喰い付き爪(16a)と外側重合部分(11
    b)の固定爪(22b)とが、互いに喰い付き係止する
    こととなり、 その固定爪(22b)と喰い付き爪(16a)との相互
    間に解除力が作用した時、上記外側重合部分(11b)
    の突っ張りキー(23)が内側重合部分(11a)に開
    口する突っ張りキー受け入れ孔(14)の開口エツジ
    へ、一早く係止することとなるように関係設定したこと
    を特徴とするクランプ金具。
  2. 【請求項2】第1〜3凸状チヤンネル壁(16)(1
    8)(24)を何れも金属帯板材料(M)の一定厚み
    (T)とぼぼ等しい寸法だけ外向きに膨出させる一方、 凹状チヤンネル壁(22)を同じく金属帯板材料(M)
    の一定厚み(T)とほぼ等しい寸法だけ内向きに膨出さ
    せたことを特徴とする請求項1記載のクランプ金具。
  3. 【請求項3】クランプバンド(11)の内側重合部分
    (11a)におけるノーズ(12)と突っ張りキー受け
    入れ孔(14)との相互間に、捲き曲げ成形用係止ピン
    受け入れ孔(13)を開口形成すると共に、 そのクランプバンド(11)がオーバーラツプしない中
    間部分(11c)に、同じく捲き曲げ成形用の第1〜3
    逃し孔(27)(28)(29)を開口分布させて、 上記係止ピン受け入れ孔(13)を予じめ径小な捲き曲
    げ成形用芯金ロール(30)の円周面から植立する係止
    ピン(31)へ係止させた上、その芯金ロール(30)
    の回転駆動によりクランプバンド(11)を引き廻す如
    く捲き曲げた時、上記第1逃し孔(27)へ芯金ロール
    (30)の係止ピン(31)が、上記第2、3逃し孔
    (28)(29)へクランプバンド(11)の第1、2
    凸状チヤンネル壁(16)(28)が各々逃し入れられ
    ることにより、そのクランプバンド(11)を2重の密
    着状態として上記芯金ロール(30)の円周面へ捲き付
    けることができるように関係設定したことを特徴とする
    請求項1記載のクランプ金具。
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DE0621431T DE621431T1 (de) 1993-04-23 1993-07-08 Klemmvorrichtung.
DE69315557T DE69315557T2 (de) 1993-04-23 1993-07-08 Klemmvorrichtung
EP93110944A EP0621431B1 (en) 1993-04-23 1993-07-08 Clamping device
US08/091,903 US5307541A (en) 1993-04-23 1993-07-15 Clamping device
CN93117826A CN1033662C (zh) 1993-04-23 1993-09-21 夹紧装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016210505A (ja) * 2015-04-29 2016-12-15 トーマス・アンド・ベッツ・インターナショナル・エルエルシー 成形ウェーブを有するアコーディオン式ストラップ

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