JP4700285B2 - クランプバンド - Google Patents

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Description

本発明は、ブーツなどの被固定物を外周から緊締することが可能なクランプバンドに関し、特に被固定物が硬質である場合に関する。
自動車の駆動力伝達部において、デファレンシャルギアと車輪との間には、等速ジョイントを両端に備えたドライブシャフトが配置される。等速ジョイントは潤滑油を充填するためのカップを有しており、カップに例えば硬質ゴムや合成樹脂からなるブーツが装着されることにより潤滑油が封入される。ここで、カップに対してブーツを固定するために、帯状のクランプバンドが用いられるのが一般的である。
クランプバンドは、ブーツなどの被固定物の外周に巻回され、その長手方向一端側及び他端側がそれぞれ内側及び外側となるよう重合され互いに係止されることにより、被固定物を外周から緊締することができるが、その係止にかかる構成は様々である。例えば、バンドの重合部分をΩ状に加締める構成、バンドの両端側に係止部を設けてそれらを互いに係合させる構成(特許文献1参照)などがある。
上記文献のクランプバンドは、一定の厚みを有する単一の帯状金属板からなり、その内側及び外側重合部分にそれぞれ工具引掛部及び係止部などを設け、係止部同士を係合させることにより、その長手方向両端を互いに係止するというものである。より詳細には、内側及び外側重合部分に形成された工具引掛部は共に外側に膨出した爪であり、内側及び外側重合部分に形成された係止部はそれぞれ外側及び内側に膨出した爪である。当該クランプバンドによる緊締は、バンドを被固定物の外周に巻回し、例えば2つの脚を有するペンチ状の工具を用い、その脚を各工具引掛部の爪にそれぞれ引っ掛けて両脚を互いに近づけることでバンド径を縮め、各係止部の爪同士を係合させることによって、実現される。
特開平7−198077号公報
クランプバンドにおいては、被固定物に対して効果的に緊締力を付与するなどの観点から、被固定物に対する密着性を高くする必要がある。密着性を高める方法としては、バンドの厚みを薄くしたり、バンドを比較的低張力で柔軟な材料から構成したりすることが考えられる。
しかしながら、上記構成のクランプバンドにおいて、密着性を高める目的でバンドの厚みを薄くすると、特に工具引掛部の変形又は破損が問題となる。これは、上述のように被固定物を緊締するにあたって工具引掛部に工具を引っ掛けてバンド径を縮める作業が行われるため、このときに工具引掛部に集中的に力がかかることからである。また密着性を高めるためにバンドの構成材料に比較的低張力で柔軟なものを選択した場合も同様に、工具引掛部が変形又は破損し得る。つまり、上記構成のクランプバンドにおいて、被固定物に対する密着性の向上と、工具引掛部の変形又は破損の防止とを同時に図ることは困難である。
被固定物が合成樹脂や硬質ゴムなどの硬質材料からなる場合、当該被固定物とクランプバンドとの間に隙間が生じやすいため、特に密着性を高くする必要がある。しかしこれと同時に、被固定物が軟質材料からなる場合に比べて大きな緊締力が必要であるため、バンド径を縮める作業を行う時に工具引掛部にかかる力がさらに大きくなる。つまり、被固定物が硬質である場合、上述した問題が顕著になる。
そこで、本発明の目的は、工具引掛部を有するクランプバンドにおいて、工具引掛部の変形又は破損を防止しつつ、被固定物に対する密着性を向上させることが可能なクランプバンドを提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明のクランプバンドは、被固定物の外周に巻回され、その長手方向一端側及び長手方向他端側がそれぞれ内側及び外側となるよう重合され互いに係止されることにより、前記被固定物を外周から緊締する帯状のクランプバンドにおいて、前記一端側に形成された第1の係止部と、前記第1の係止部より前記他端側に形成された第1の工具引掛部と、前記他端側に形成された、前記第1の係止部と係合可能な第2の係止部と、前記第2の係止部より前記一端側に形成された第2の工具引掛部と、前記第1の工具引掛部が形成された第1の板状部材と、前記第2の工具引掛部が形成された第2の板状部材と、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材が固定された外側面を有する第3の板状部材と、を備え、前記緊締時において、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材が前記被固定物と接触せず、前記第3の板状部材が前記被固定物と接触し、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材の強度が、前記第3の板状部材の強度に比べて大きい。
この構成によると、部分的に強度を異ならせることで、工具引掛部の変形又は破損を防止しつつ、被固定物に対する密着性を向上させることが可能になる。より具体的には、第1の工具引掛部及び第2の工具引掛部の近傍は、バンド径を縮める作業を行う時に当該部分にかかる力に耐え得るよう強度を比較的大きくし、それ以外の部分は、被固定物と適切に密着するよう強度を比較的小さく柔軟にすることができる。したがって、被固定物が合成樹脂や硬質ゴムなどの硬質材料からなる場合にも対応可能である。
しかも、クランプバンドを1つの部材から構成した場合は部分的に強度を変化させるのに比較的複雑な加工が必要であるが、上記のようにクランプバンドを異なる強度を有する複数の部材から構成した場合は複雑な加工を必要としない。したがって複雑な加工が不要な分、製造コストを大幅に削減することができる。また上記構成によると、工具引掛部の変形又は破損を防止するために第1の板状部材及び第2の板状部材の強度を比較的大きくしても、これら部材は被固定物とは接触しないので、被固定物に対する密着性を低下させることがない。そしてその一方で被固定物と接触する第3の板状部材の強度を比較的小さく柔軟にすることで、クランプバンドを被固定物の全周にわたって適切に密着させることができる。つまり、工具引掛部の変形又は破損の防止と被固定物に対する密着性の向上との両立をより確実に実現することができる。
本発明のクランプバンドでは、前記第1の係止部が、前記一端側から前記他端側に向けて前記外側に膨出した爪であり、前記第2の係止部が、前記他端側から前記一端側に向けて前記内側に膨出した爪であることが好ましい。
係止部が例えば凸部とそれを受容する穴の内周面との組み合わせである場合などと比較して、各係止部が上記構成のような爪である場合、係止にかかる信頼性が高い。これは、爪同士を係合させた場合、係合を解除するときにバンドを縮径する必要があるからである。したがって、上記構成によると、回転や振動、衝撃を受ける車両などの機器に使用した場合であっても、第1の係止部と第2の係止部との係合が外れにくく、被固定物の緊締を確実に保持することができる。
本発明のクランプバンドでは、前記第1の係止部が穴の内周面であり、記第2の係止部が、前記他端側から前記一端側に向けて前記内側に膨出した爪であってよい。
上記のように爪を穴の内周面に係合する構成では、爪同士を係合させる場合のように爪先端の一方が他方を乗り越えるようにバンドを径縮させる必要がないので、被固定物の緊締を比較的小さな力で容易に行うことができる。
さらに本発明のクランプバンドでは、前記第1の係止部が、前記一端側から前記他端側に向けて前記外側に膨出した爪であり、前記第2の係止部が穴の内周面であってよい。この構成では、上述と同様の理由から、被固定物の緊締を比較的小さな力で容易に行うことができる。
本発明のクランプバンドでは、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材が、前記第3の板状部材よりも大きな厚みを有していることが好ましい。
この構成によると、第3の板状部材の厚みを小さくすることで被固定物に対する密着性を効果的に向上させると共に、材料コストを抑制することができる。
本発明のクランプバンドでは、前記第3の板状部材が、その長手方向一端側に前記第1の係止部を有し、前記第1の板状部材が、前記第1の係止部に対して前記第3の板状部材の長手方向他端側に隣接するよう、前記第3の板状部材に固定されており、前記第2の板状部材が、前記第2の工具引掛部に隣接する前記第2の係止部を有すると共に、前記第3の板状部材の長手方向他端側に前記第2の係止部、これよりも一端側に前記第2の工具引掛部がそれぞれ配置され、且つ、前記第3の板状部材の長手方向他端から延伸するよう、前記第3の板状部材に固定されており、前記第3の板状部材の前記一端側の前記第1の板状部材が固定されていない部分の長手方向に沿う長さと、前記第2の板状部材の前記第3の板状部材の他端から延伸している部分の長手方向に沿う長さとが実質的に等しいことが好ましい。
この構成では、被固定物を緊締した状態においてバンド内側面(クランプ面)に段差が生じないようにすることができ、その結果、被固定物を全周に亘ってほぼ均一に緊締することができる。より具体的には、第3の板状部材の長手方向一端側の第1の板状部材が固定されていない部分に、第2の板状部材の第3の板状部材の他端から延伸している部分を外接させるように重合し、互いに係止することができる。このとき第3の板状部材の長手方向一端及び他端が隙間なく当接することから、バンド内側面(クランプ面)に段差が生じない。また、このとき第1の板状部材の一端及び第2の板状部材の他端が当接し、両者間の隙間がほとんどなくなって、第1及び第2の板状部材が連続した形態となるので、外観上にも簡素で優れたものとなる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るクランプバンドの展開平板状態を示す平面図である。図2は、図1のクランプバンドのII−II断面図である。図3は、図1のクランプバンドを環状に立体化した状態を示す斜視図である。図4は、図1のクランプバンドを環状に立体化してその長手方向一端側及び他端側を互いに係止させた状態を示す正面図である。
以下の説明では、図1に描かれた面をバンドの外側面、図1及び図2の右側をバンドの長手方向一端側、左側を長手方向他端側とする。
本実施形態のクランプバンド1は、ほぼ一定幅(例えば5〜10mm)の帯状であって、ブーツなどの被固定物50(図4参照)の外周に巻回され、その長手方向一端側及び長手方向他端側がそれぞれ内側及び外側となるよう重合され互いに係止されることにより、被固定物50を外周から緊締するものである。クランプバンド1の長さは被固定物50のサイズ(外周の長さ)に応じて決まる。
クランプバンド1は、第1の板状部材10と、第2の板状部材20と、第1の板状部材10及び第2の板状部材20が固定された第3の板状部材30とを備えている。第1の板状部材10及び第2の板状部材20は、第3の板状部材30の外側面に溶接により固定されている。第1〜第3の板状部材10,20,30は、いずれもSUS430、SUS304、SUS316などのステンレス鋼からなる帯板に加工を施して形成されたものである。図1に示すように、第1〜第3の板状部材10,20,30はほぼ同じ幅を有すると共に、幅方向両端が互いに一致している。本実施形態において、第1〜第3の板状部材10,20,30は同一材料から構成され、同じ材料強度を有するものとする。
第3の板状部材30は、その長手方向一端側に第1の係止爪(第1の係止部)31a及び開口31を有している。第3の板状部材30における所定位置に楕円形の略半分の輪郭に沿った切り込みを入れ、この切り込み端部と連続させるようにバンド長手方向他端側に凸となる弧を描く半円状の切り込みをさらに入れることで、開口31が形成される。そして開口31のバンド長手方向一端側(図1右側)の半円状エッジを外側(図1の紙面垂直方向上側)に曲げ起こすことにより、図2に示すようにバンド長手方向一端側から他端側に向けて外側に膨出した第1の係止爪31aが形成される。第1の係止爪31aの基部(図1の点線部分)はバンド平板部分と連続し、基部より先端側は外側に向くよう張り出している。第1の係止爪31aを構成する部分は平面視において略円形であって(図1参照)、第1の係止爪31aにおける基部の輪郭線(図1の点線)と開口31の楕円形略半分の輪郭線とで全体として1つの楕円形になるようになっている。
第1の板状部材10は、その長手方向一端側に、上述した第1の係止爪31a及び開口31と同様の構成の、第1の工具引掛爪(第1の工具引掛部)11a及び開口11を有している。この第1の板状部材10は、第1の係止爪31aに対してバンド長手方向他端側に所定間隔を隔てて隣接するように、且つ、第1の工具引掛爪11aがバンド長手方向一端側に位置するように、第3の板状部材30に固定されている。
第2の板状部材20は、その長手方向他端側及び略中央に、第2の係止爪(第2の係止部)21a及び開口21、並びに、第2の工具引掛爪(第2の工具引掛部)22a及び開口22をそれぞれ有している。第2の工具引掛爪22a及び開口22並びに開口21はそれぞれ上述した第1の係止爪31a及び開口31と同様である。一方、第2の係止爪21aは他の爪11a,22a,31aとは異なり、半円状エッジを内側(図1の紙面垂直方向下側)に曲げ倒すことにより、図2に示すようにバンド長手方向他端側から一端側に向けて内側に膨出するように形成される。第2の係止爪21aの基部(図1の点線部分)はバンド平板部分と連続し、基部より先端側は内側に向くよう張り出している。つまり、第1の係止爪31aが長手方向一端側から他端側に向けて外側に膨出しているのに対し、第2の係止爪21aは第1の係止爪31aと係合可能なように長手方向他端側から一端側に向けて内側に膨出している。これにより両者は、高い信頼性を持って互いに係合できるようになっている。
第2の板状部材20は、第3の板状部材30の長手方向他端から延伸するよう、より詳細には、図1に示すように、平面視で略円形である第2の係止爪21aの半分が第3の板状部材30に重なり且つ残り半分が第3の板状部材30からはみ出るように、第3の板状部材30に固定されている。図1及び図2に示すように、第3の板状部材30における長手方向一端側の第1の板状部材10が固定されていない部分の長手方向に沿う長さL1と、第2の板状部材20における第3の板状部材30の他端から延伸している部分の長手方向に沿う長さL2とはほぼ等しい。
クランプバンド1全体として見ると、その長手方向一端側に第1の係止爪31a、第1の係止爪31aより長手方向他端側に第1の工具引掛爪11aが形成されており、またその長手方向他端側に第2の係止爪21a、第2の係止爪21aより長手方向一端側に第2の工具引掛爪22aが形成されていることになる。
図2に示すように、第3の板状部材30は厚みT3を有し、第1の板状部材10及び第2の板状部材20は厚みT3よりも大きく互いに等しい厚みT1,T2を有する(例えばT1=T2=1.0mm>T3=0.6〜0.7mm)。したがって、第1の板状部材10及び第2の板状部材20は共に第3の板状部材30より大きな強度を有する。
なお、上述した爪11a,21a,22a,31aの膨出量(基部から先端までのバンド厚み方向の高さ)について、第1の係止爪31a及び第2の係止爪21aは互いに係合可能な程度、第1の工具引掛爪11a及び第2の工具引掛爪22aは例えば2つの脚を有するペンチ状の工具(図示せず)の当該脚を引っ掛け可能な程度である。本実施形態では、図2に示すように、爪11a,21a,22a,31aの膨出量が第3の板状部材30の厚みT3とほぼ同じである。ここで、特に内側に膨出された第2の係止爪21aについては、後述のように被固定物50を緊締した状態においてバンド内側面(クランプ面)に段差が生じないよう、第3の板状部材30の厚みT3より大きくならないようにする必要がある。
図1及び図2に示す平板状のクランプバンド1は、曲げ加工が施されることによって、図3及び図4に示すように、図1に描かれた面が外側面になるよう環状に立体化される。被固定物50を外周から緊締する際には、先ずクランプバンド1を被固定物50の外周に巻回し、各工具引掛爪11a,22aに例えば工具の2つの脚をそれぞれ引っ掛けて両脚を互いに近づけることでバンド径を図3の矢印方向に沿って縮める。
バンド径を縮めるにあたっては、クランプバンド1の長手方向一端側(図1及び図2において右側)及び他端側(図1及び図2において左側)をそれぞれ内側及び外側となるように重合させる。具体的には、第3の板状部材30における長手方向一端側の第1の板状部材10が固定されていない部分(図1及び図2における長さL1の部分)の外側面に第2の板状部材20における第3の板状部材30の他端から延伸している部分(図1及び図2における長さL2の部分)の内側面が接するように重合する。
また、バンド径を縮めるにあたっては、第1の係止爪31a及び第2の係止爪21aの先端同士を互いに近接させる。そして、第1の係止爪31a及び第2の係止爪21aの先端の一方が他方を越えた時点で縮径力を解除する。これにより、図4に示すように、係止爪31a,21a同士が係合されて、被固定物50が外周から緊締される。
このときクランプバンド1を構成する第1〜第3の板状部材10,20,30のうち被固定物50と接触するのは第3の板状部材30のみで、第1及び第2の板状部材10,20は被固定物50と接触しない。
また上述のようにL1=L2であることから、図4のように被固定物50を外周から緊締した状態において、第3の板状部材30の長手方向一端及び他端は隙間なく当接している。このようにして長手方向両端が連結されて形成された第3の板状部材30の内側面によって、ほとんど段差のないクランプバンド1の内側面(クランプ面)が形成される。またこのとき第1の板状部材10の一端(図1及び図2において右側端)及び第2の板状部材20の他端(図1及び図2において左側端)が当接し、両者間の隙間がほとんどなくなる。
以上に述べたように、本実施形態のクランプバンド1によると、部分的に強度を異ならせることで、各工具引掛爪11a,22aの変形又は破損を防止しつつ、被固定物50に対する密着性を向上させることが可能になる。より具体的には、第1及び第2の工具引掛爪11a,22aがそれぞれ形成された第1及び第2の板状部材10,20の厚みT1,T2は互いに等しく、且つ、被固定物50に接触する第3の板状部材30の厚みT3より大きい(T1=T2>T3)。これにより、第1及び第2の工具引掛爪11a,22aの近傍はバンド径を縮める作業を行う時に当該部分にかかる力に耐え得るよう強度が比較的大きく、それ以外の部分(即ち第3の板状部材30)は被固定物50と適切に密着するよう強度が比較的小さく柔軟になっている。したがって、被固定物50が合成樹脂や硬質ゴムなどの硬質材料からなる場合にも対応可能である。
また、バンドの長手方向両端近傍の重合部分に形成される係止部が、例えば凸部とそれを受容する穴の内周面との組み合わせである場合などと比較して、本実施形態のようにバンド径縮方向(図3の矢印方向)に関して逆方向に沿って厚み方向に関して互いに逆方向に膨出した第1及び第2の係止爪31a,21aである場合、係止にかかる信頼性が高い。これは、爪31a,21a同士を係合させた場合、係合を解除するときにバンド1を縮径する必要があるからである。したがって、本実施形態によると、回転や振動、衝撃を受ける車両などの機器に使用した場合であっても、第1の係止爪31aと第2の係止爪21aとの係合が外れにくく、被固定物50の緊締を確実に保持することができる。また、爪同士を係合させる構成では、被固定物50の緊締を、各係止爪31a,21aの先端が近づくようにバンド径を縮め、爪先端の一方が他方を乗り越えた時点で縮径力を解除する、という比較的単純な作業で実現可能である。さらに、各係止爪31a,21aの形成は、開口31,21のエッジに曲げ起こし加工を施すなど比較的簡単な加工を施せばよく、比較的容易であるので、製造コストも抑制できる。
また、クランプバンド1を1つの部材から構成した場合は部分的に強度を変化させるのに比較的複雑な加工が必要であるが、本実施形態のようにクランプバンド1を異なる強度を有する3つの部材10,20,30から構成した場合は複雑な加工を必要としない。したがって複雑な加工が不要な分、製造コストを大幅に削減することができる。また本実施形態によると、工具引掛爪11a,22aの変形又は破損を防止するために第1の板状部材10及び第2の板状部材20の強度を比較的大きくしても、これら部材10,20は被固定物50とは接触しないので、被固定物50に対する密着性を低下させることがない。そしてその一方で被固定物50と接触する第3の板状部材30の強度を比較的小さく柔軟にすることで、クランプバンド1を被固定物50の全周にわたって適切に密着させることができる。つまり、工具引掛爪11a,22aの変形又は破損の防止と被固定物50に対する密着性の向上との両立をより確実に実現することができる。
さらに本実施形態では、被固定物50と接触する第3の板状部材10の厚みT3を第1及び第2の板状部材の厚みT1,T2に比べて小さくすることで(T1=T2>T3)、被固定物50に対する密着性を効果的に向上させると共に、材料コストを抑制することができる。
また、本実施形態では、被固定物50を緊締した状態においてバンド内側面(クランプ面)に段差が生じないようにすることができ、その結果、被固定物50を全周に亘ってほぼ均一に緊締することができる。より具体的には、第3の板状部材30における長手方向一端側の第1の板状部材10が固定されていない部分(図1及び図2における長さL1の部分)に、第2の板状部材20における第3の板状部材30の他端から延伸している部分(図1及び図2における長さL2の部分)を外接させるように重合し、互いに係止することができる。このとき第3の板状部材30の長手方向一端及び他端が隙間なく当接することから、バンド内側面(クランプ面)に段差が生じない。また、このとき第1の板状部材10の一端及び第2の板状部材20の他端が当接し、両者間の隙間がほとんどなくなって、第1及び第2の板状部材10,20が連続した形態となるので、外観上にも簡素で優れたものとなる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
例えば、図5及び図6に示すような変形例が考えられる。図5及び図6は、図1及び図2に対応するものである。本変形例に係るクランプバンド101では、第3の板状部材130に、上述の実施形態のクランプバンド1における第1の係止爪31aの代わりとして、第1の係止口131が形成されている。この第1の係止口131は、第1の係止爪31aの基部(図1の点線部分)及び開口11を含む楕円と同じ形状である。つまり、上述の実施形態ではバンドの長手方向両端近傍の重合部分を互いに係止するのに第1の係止爪31aと第2の係止爪21aとの爪同士を係合するのに対し、本変形例では第1の係止口131の内周面131aに第2の係止爪21aを係合する。上述の実施形態のように爪31a,21a同士を係合させる場合は爪31a,11a先端の一方が他方を乗り越える必要があり、その分大きな力が必要であるが、本変形例ではその必要が無い。つまり、本変形例では、爪31a,21a同士を係合させる場合のように爪先端の一方が他方を乗り越えるようにバンド1を径縮させる必要がないので、被固定物50の緊締を比較的小さな力で容易に行うことができる。
さらに、上記変形例と類似した別の変形例として、上述の実施形態のクランプバンド1における第1の係止爪31aはそのままで、第2の係止爪21aの代わりに開口を形成し、この開口の内周面に第1の係止爪31aを係合する構成が考えられる。この場合にも上記変形例と同様の効果を得ることができる。つまり、第1の係止部及び第2の係止部の一方を爪、他方を開口の内周面としてよい。なお、係止にかかる信頼性を高めるという観点からいうと、上述の実施形態のように爪同士を係合させる構成の方が好ましい。
各係止部は、上述の実施形態のような爪同士、上記変形例のような爪と開口の内周面との組み合わせに限定されない。例えば、凸部とそれを受容する穴の内周面との組み合わせであってもよい。爪に隣接して形成される開口(上述の実施形態の開口11,21,22,31)の有無も任意である。また上述の実施形態の開口11,21,22,31や上記変形例の第1の係止口131のように貫通した開口の代わりに、窪みを形成してもよい。上記変形例において第1の係止口131を窪みとした場合、その窪みの内周面が爪21aと係合することになる。
工具引掛部は、工具の脚を引っ掛けることができればよく、上述の実施形態のような爪に限定されない。例えば、バンド厚み方向に略垂直に突出した突起や、突起に工具の一部を受容するための孔が形成されたものでもよいし、開口や窪みを形成してその内周面を工具引掛部としてもよい。
また、各工具引掛部を2つの部材にわたって形成することで、各工具引掛部近傍の強度を大きくしてもよい。例えば、上述の実施形態において、第1の工具引掛爪11a及び開口11を第1及び第3の板状部材10,30にわたって形成し、第2の工具引掛爪22a及び開口22を第2及び第3の板状部材20,30にわたって形成するなどの構成が考えられる。
さらに、被固定物50の周長のばらつきに対応可能となるよう、第2の板状部材20における第2の係止爪21aと第2の工具引掛爪22aとの間にバネを設けてよい。
上述の実施形態では第3の板状部材30における長手方向一端側の第1の板状部材10が固定されていない部分の長手方向に沿う長さL1と、第2の板状部材20における第3の板状部材30の他端から延伸している部分の長手方向に沿う長さL2とがほぼ等しいが、これに限定されない。例えばL1>L2の場合、第1及び第2の板状部材10,20は連続した形態とならないが、第3の板状部材30の長手方向一端及び他端が隙間なく当接するので、クランプバンドの内側面(クランプ面)に段差を生じさせることなく、被固定物50を全周に亘ってほぼ均一に緊締することができる。
上述の実施形態では第1〜第3の板状部材10,20,30が同一材料から構成され、同じ材料強度を有するとしているが、第1の板状部材10及び第2の板状部材20を構成する材料として第3の板状部材30を構成する材料より強度の大きいものを選択するのが好ましい。これにより、第1〜第3の板状部材10,20,30の厚みを同じにしても(T1=T2=T3)、その材料強度の違いから、第1及び第2の板状部材10,20の強度を第3の板状部材30の強度より大きくすることができる。
バンド各部の強度については、厚み以外にも構成材料など、その他様々な観点から変化させてよい。
本発明の一実施形態に係るクランプバンドの展開平板状態を示す平面図である。 図1のクランプバンドのII−II断面図である。 図1のクランプバンドを環状に立体化した状態を示す斜視図である。 図1のクランプバンドを環状に立体化してその長手方向一端側及び他端側を互いに係止させた状態を示す正面図である。 図1のクランプバンドの一変形例の展開平板状態を示す平面図である。 図5のクランプバンドのVI−VI断面図である。
符号の説明
1、101 クランプバンド
10 第1の板状部材
11a 第1の工具引掛爪(第1の工具引掛部)
20 第2の板状部材
21a 第2の係止爪(第2の係止部、爪)
22a 第2の工具引掛爪(第2の工具引掛部)
30、130 第3の板状部材
31a 第1の係止爪(第1の係止部、爪)
50 被固定物
131 第1の係止口
131a 第1の係止口の内周面(第1の係止部)

Claims (6)

  1. 被固定物の外周に巻回され、その長手方向一端側及び長手方向他端側がそれぞれ内側及び外側となるよう重合され互いに係止されることにより、前記被固定物を外周から緊締する帯状のクランプバンドにおいて、
    前記一端側に形成された第1の係止部と、
    前記第1の係止部より前記他端側に形成された第1の工具引掛部と、
    前記他端側に形成された、前記第1の係止部と係合可能な第2の係止部と、
    前記第2の係止部より前記一端側に形成された第2の工具引掛部と、
    前記第1の工具引掛部が形成された第1の板状部材と、
    前記第2の工具引掛部が形成された第2の板状部材と、
    前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材が固定された外側面を有する第3の板状部材と、を備え、
    前記緊締時において、前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材が前記被固定物と接触せず、前記第3の板状部材が前記被固定物と接触し、
    前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材の強度が、前記第3の板状部材の強度に比べて大きいことを特徴とするクランプバンド。
  2. 前記第1の係止部が、前記一端側から前記他端側に向けて前記外側に膨出した爪であり、
    前記第2の係止部が、前記他端側から前記一端側に向けて前記内側に膨出した爪であることを特徴とする請求項1に記載のクランプバンド。
  3. 前記第1の係止部が穴の内周面であり、
    前記第2の係止部が、前記他端側から前記一端側に向けて前記内側に膨出した爪であることを特徴とする請求項1に記載のクランプバンド。
  4. 前記第1の係止部が、前記一端側から前記他端側に向けて前記外側に膨出した爪であり、
    前記第2の係止部が穴の内周面であることを特徴とする請求項1に記載のクランプバンド。
  5. 前記第1の板状部材及び前記第2の板状部材が、前記第3の板状部材よりも大きな厚みを有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のクランプバンド。
  6. 前記第3の板状部材が、その長手方向一端側に前記第1の係止部を有し、
    前記第1の板状部材が、前記第1の係止部に対して前記第3の板状部材の長手方向他端側に隣接するよう、前記第3の板状部材に固定されており、
    前記第2の板状部材が、前記第2の工具引掛部に隣接する前記第2の係止部を有すると共に、前記第3の板状部材の長手方向他端側に前記第2の係止部、これよりも一端側に前記第2の工具引掛部がそれぞれ配置され、且つ、前記第3の板状部材の長手方向他端から延伸するよう、前記第3の板状部材に固定されており、
    前記第3の板状部材の前記一端側の前記第1の板状部材が固定されていない部分の長手方向に沿う長さと、前記第2の板状部材の前記第3の板状部材の他端から延伸している部分の長手方向に沿う長さとが実質的に等しいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のクランプバンド。
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