JP6194027B2 - ベルト取付治具 - Google Patents
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Description
当該ベルト取付治具を前記第一プーリの外周に設置した際に前記第一プーリの外周に接するように、前記プーリ押圧部の前記第一プーリ外周側に設けられた、弾性を有する保護層と、
このプーリ押圧部に掛けられた上記ベルトのうち前記第一プーリの外周上から外れている部分を引っ掛けて保持する、ベルト保持部と、
前記第一プーリの外周に対して対向するように配置され、上記プーリ押圧部に掛けられた上記ベルトのうち前記第一プーリの外周上に沿わせている部分を前記第一プーリの外周に対して押圧する、ベルト押さえ部と、
を備えている。
また、弾性を有する保護層が、ベルト取付治具を第一プーリの外周に設置した際に第一プーリの外周に接するように、プーリ押圧部の第一プーリ外周側に設けられている。これにより、プーリ押圧部にベルトが掛けられ、プーリ押圧部が第一プーリの外周側に押圧された場合、弾性を有する保護層が第一プーリの外周に直接接触するため、第一プーリの外周に対する損傷、及び、プーリ押圧部に対する損傷を防止することができる。また、弾性を有する保護層は、ベルト取付治具が第一プーリに対して滑る(位置ズレ)のを抑制することができる。
また、プーリ押圧部に保護層を取り付ける際の作業性も向上する。
そこで、上記構成により、保護層の厚みを1mm以上、3mm以下にすることにより、プーリ押圧部に保護層を取り付ける際の作業性を低下させずに、保護層の強度を高めることができる。
以下、図面を参照しつつ、本願発明の第一実施形態を説明する。本実施形態に係るベルト取付治具は、クランクプーリとオルタネータのオルタネータプーリとの間にVリブドベルトを掛巻するのに用いている。先ず、図1を参照しつつ、クランクプーリとオルタネータプーリに対するVリブドベルトの掛巻を説明し、図2を参照しつつ、クランクプーリの構造を説明する。
次に、図7〜図14を参照しつつ、上記のベルト取付治具6の使用方法を説明する。先ず、図8及び図9に示されるように、クランクプーリ2のボス部5にレンチ13の円筒形状である連結部13aを連結し、クランクプーリ2を手動で自由に回転できるようにして
おく。
次に、図8及び図9に示すように、上記Vリブドベルト4をオルタネータプーリ3に掛巻すると共に、上記Vリブドベルト4が、図7(a)に示すように、プーリ押圧部7のプーリ径方向外側からベルト押さえ部9のプーリ径方向内側を通過し、更に、ベルト保持部8に引っ掛けられた状態となるように、ベルト取付治具6をクランクプーリ2の外周に設置する。このとき、図7(b)に示すように、プーリ押圧部7の摩擦部材7bに設けられた保護層71は、プーリ径方向においてはプーリ溝2aと当接し、プーリ軸方向においては一対のプーリフランジ2bに挟まれる関係とする。プーリ押圧部7の摩擦部材7bに設けられた保護層71がプーリ軸方向において一対のプーリフランジ2bに挟まれるという上記関係は、ベルト取付治具6のプーリ軸方向における位置決めと位置ズレ防止に寄与する。なお、このとき、レンチ13の柄がベルト取付治具6とクランクプーリ2の中心を挟んで反対側に位置するようにすると上記の作業がやり易い。
次に、図10に示すように、クランクプーリ2の外周に上記Vリブドベルト4が直接的に掛巻される掛巻角度θが大きくなるように、レンチ13を用いてクランクプーリ2を第一回転方向Aに回転させる。
上記構成によれば、プーリ押圧部7は、Vリブドベルト4の高い張力を利用してベルト取付治具6をクランクプーリ2の外周に対して強力に固定する機能を発揮する。また、ベルト保持部8とベルト押さえ部9の存在によりVリブドベルト4は問題なくプーリ押圧部7のプーリ径方向外側に位置することとなるので、ベルト保持部8とベルト押さえ部9は、ベルト取付治具6をクランクプーリ2の外周に対して強力に固定する機能を安定して発揮させる役割を担っている。
また、弾性を有する保護層71が、ベルト取付治具6をクランクプーリ2の外周に設置した際にクランクプーリ2の外周に接するように、プーリ押圧部7のクランクプーリ2外周側に設けられている。これにより、プーリ押圧部7にVリブドベルト4が掛けられ、プーリ押圧部7がクランクプーリ2の外周側に押圧された場合、弾性を有する保護層71がクランクプーリ2の外周に直接接触するため、クランクプーリ2の外周に対する損傷、及び、プーリ押圧部7に対する損傷を防止することができる。また、保護層71は、ベルト取付治具6がクランクプーリ2に対して滑る(位置ズレ)のを抑制する機能も果たす。
次に、図15を参照しつつ、本願発明の第二実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第一実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は適宜、割愛する。
次に、図16を参照しつつ、本願発明の第三実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第一実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は適宜、割愛する。
次に、図17〜図20を参照しつつ、本願発明の第四実施形態に係るベルト取付治具206の構成を説明する。なお、第一実施形態と同様の箇所は説明を省略する。図17(a)〜(d)は、夫々、ベルト取付治具206を異なる方向から見た斜視図である。図18は、クランクプーリ2の外周にベルト取付治具206が設置された状態を示す図である。図19は、クランクプーリ2の外周にベルト取付治具206が設置され、Vリブドベルト4がセットされた状態を示す図である。図20は、ベルト取付治具206の使用方法の説明図である。
次に、図19〜図20を参照しつつ、上記のベルト取付治具206の使用方法を説明する。先ず、図20に示されるように、クランクプーリ2のボス部5にレンチ13の円筒形状である連結部13aを連結し、クランクプーリ2を手動で自由に回転できるようにしておく。
上記構成によれば、プーリ押圧部207全体を、チューブ形状をした保護層271によって覆うことができる。これにより、プーリ押圧部207全体を保護することができる。また、プーリ押圧部207に保護層271を取り付ける際の作業性も向上する。
次に、図21〜図22を参照しつつ、第五実施形態に係るベルト取付治具306の構成を説明する。なお、第四実施形態と同様の箇所は説明を省略し、相違する構成を中心に説明する。図21(a)〜(d)は、夫々、ベルト取付治具306を異なる方向から見た斜視図である。図22は、クランクプーリ2の外周にベルト取付治具306が設置された状態を示す図である。
次に、図23〜図24を参照しつつ、第六実施形態に係るベルト取付治具406の構成を説明する。なお、第四実施形態と同様の箇所は説明を省略し、相違する構成を中心に説明する。図23(a)〜(d)は、夫々、ベルト取付治具406を異なる方向から見た斜視図である。図24は、クランクプーリ2の外周にベルト取付治具406が設置された状態を示す図である。
次に、図25〜図26を参照しつつ、第七実施形態に係るベルト取付治具506の構成を説明する。なお、第六実施形態と同様の箇所は説明を省略し、相違する構成を中心に説明する。図25(a)〜(d)は、夫々、ベルト取付治具506を異なる方向から見た斜視図である。図26は、クランクプーリ2の外周にベルト取付治具506が設置された状態を示す図である。
次に、図27〜図28を参照しつつ、第八実施形態に係るベルト取付治具606の構成を説明する。なお、第四実施形態と同様の箇所は説明を省略し、相違する構成を中心に説明する。図27(a)〜(d)は、夫々、ベルト取付治具606を異なる方向から見た斜視図である。図28は、クランクプーリ2の外周にベルト取付治具606が設置された状態を示す図である。
3 オルタネータプーリ
4 Vリブドベルト
6 ベルト取付治具
7 プーリ押圧部
8 ベルト保持部
9 ベルト押さえ部
71 保護層
Claims (5)
- 第一プーリと第二プーリの間に、周長方向に伸縮可能なベルトを、前記第一プーリと前記第二プーリの軸間距離を固定したまま掛巻するに際し、前記第一プーリの外周に設置して使用する、ベルト取付治具であって、
前記第一プーリの外周上に配置され、上記ベルトが掛けられて、このベルトの張力によって前記第一プーリの外周側に押圧される、プーリ押圧部と、
当該ベルト取付治具を前記第一プーリの外周に設置した際に前記第一プーリの外周に接するように、前記プーリ押圧部の前記第一プーリ外周側に設けられた、弾性を有する保護層と、
このプーリ押圧部に掛けられた上記ベルトのうち前記第一プーリの外周上から外れている部分を引っ掛けて保持する、ベルト保持部と、
前記第一プーリの外周に対して対向するように配置され、上記プーリ押圧部に掛けられた上記ベルトのうち前記第一プーリの外周上に沿わせている部分を前記第一プーリの外周に対して押圧する、ベルト押さえ部と、
を備えたベルト取付治具。 - 前記保護層が樹脂により成形されている、請求項1に記載のベルト取付治具。
- 前記保護層を成形する樹脂が軟質塩化ビニルである、請求項2に記載のベルト取付治具。
- 前記保護層は、中空のチューブ形状をしており、前記プーリ押圧部に嵌め込まれている、請求項1〜3の何れか一項に記載のベルト取付治具。
- 前記保護層の厚みが1mm以上、3mm以下である、請求項1〜4の何れか一項に記載のベルト取付治具。
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