JP2651774B2 - 即席乾燥食品の製造方法 - Google Patents

即席乾燥食品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は即席乾燥食品の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のとおり、調理またはブランチング
したのち乾燥を行うことにより容易に湯戻りする乾燥食
品(以下、「即席乾燥食品」という)が普及している。
この即席乾燥食品は即席麺等の具材や即席スープとして
巾広く利用されている。
【0003】そして、即席乾燥食品を製造する方法につ
いては食品加工業者間で各種の試みが行われている。即
ち、畜肉製品や水産練製品の乾燥は調理後熱風乾燥によ
る乾燥が通常であるが、野菜類については湯通しまたは
ボイル等のブランチングのうえ脱水し、さらに、糖液あ
るいは調味料を添加したのち凍結乾燥をする方法が行わ
れている。
【0004】各種製法によって得られた即席乾燥食品を
個々にまたは各種組み合わせて包装容器に充填するに際
しては、それぞれ計量したうえ該容器に充填する方法が
採用されているが、包装容器に充填される即席乾燥食品
は、作業上または品質上、幾つかの欠点を有している。
例えば、その1は、複数種の即席乾燥食品を組み合わせ
る場合、通常、個々の即席乾燥食品を少量づつ計量充填
することは煩瑣な作業である。特に、野菜類を凍結乾燥
した食品の場合、野菜どうしのからまりが起こり、計量
充填時の作業性の低下は顕著である。その2は、充填時
あるいは流通時に起こる即席乾燥食品の破損により、外
観上その商品価値を著しく低下する場合が多く、さらに
は、その3として、包装容器中の即席乾燥食品は個々の
乾燥食品間に保たれる空隙により嵩比重が増大し、その
結果、保管、流通のコストが多大となる。
【0005】一方、食品素材を1種または複数種まとめ
て成型した凍結乾燥食品を得る技術手段が特開昭57−
39733号公報に開示されている。この技術は、野菜
類を凍結乾燥するに際し、ブランチング処理後糖液に浸
漬したのち、糊化した澱粉液あるいは合成糊料溶液等を
配合、混和して乾燥することにより、成型凍結乾燥野菜
の保型性を向上させようとするものである。しかし、こ
の技術にあっては、凍結前の野菜と糊料の混合物はペー
ストもしくは液状であり、所定形状の製品を得るために
は凍結後に切断工程を経るか、あるいは、所定のデポジ
ット等に充填したのちに冷凍して型枠から取り出す等の
手段を経て、乾燥処理を施さねばならず、非常に煩雑な
作業を必要とするうえ、型崩れが多く、工程および品質
管理上不十分なものと言わざるを得ない。
【0006】他方、コラーゲンやゼラチン等の水可溶性
蛋白粉末または水膨潤性蛋白粉末を成型食品に利用する
技術手段が特開昭54−8752号公報に開示されてい
るが、この技術は、魚卵成型品の外皮のフイルムとして
コラーゲンまたはゼラチンを酸あるいは塩化カルシウム
を利用してゲル化被覆するものである。また、特開昭5
7−166975号公報にはゼラチンによって結着した
凍結乾燥ブロック状即席食品の製造技術が開示されてい
るが、この技術は、ゼラチンの水溶液を用いているもの
である。また、特開平3−133363号公報には繊維
状凍結乾燥練り製品(例えばカニ肉風カマボコ)にコラ
ーゲン粉末とグリセリンとを添加することによって該凍
結乾燥練り製品の脆さを改善する技術が開示されている
が、この技術はコラーゲンとグリセリンとの相乗効果に
よって凍結乾燥後の脆さを改善するものである。
【0007】さらに、特開昭61ー227744号公報
および特開昭62ー65658号公報には、ゼラチンを
加熱溶解して食品素材と混合することにより成型食品を
得る技術手段が開示されており、また、特開昭62ー6
5649号公報にはゼラチン、ペクチンおよびカルシウ
ムイオンを水溶液中で混合しゲル状食品を得る技術手段
が開示されている。しかしながら、これら各技術は、予
め水を添加し加熱操作を施した多量のコラーゲンまたは
ゼラチンに目的の食品素材を埋没せしめるものであっ
て、ここに得られた成型食品を即席乾燥食品に利用しよ
うとするときは、その乾燥コストが膨大なものとなるた
め実用性に乏しい。
【0008】また、当業者間では、即席乾燥食品を得る
ために、少量の糊料をもって食品素材を板状に成型し、
これを切断または型抜したのち凍結乾燥するか、あるい
は、板状に成型したものを凍結乾燥したのち切断または
型抜する方法も行われているが、何れも型崩れが極めて
多く、優れた即席乾燥食品の製法とは言い難い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記1〜3
の欠点が解決でき、即席乾燥食品の保型性や外観等によ
る商品価値を容易に高めることができる即席乾燥食品の
製造方法を提供することを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
とおりの本発明により達成できる。即ち、本発明は、調
理済み食品素材にコラーゲン粉末またはゼラチン粉末を
1〜7%配合すると共にpH8.5〜12.5となるよ
うにpH調整剤を添加した混和物を食品成型機によって
機械成型した凍結乾燥することを特徴とする即席乾
燥食品の製造方法である。
【0011】以下に本発明をさらに詳細に説明する。本
発明における即席乾燥食品としては、熱湯を加えて食品
として供することができる即席ラーメン、即席うどん、
即席そばあるいは即席ご飯等に添える具材や湯を加えて
そのまま飲用に供することのできる即席スープなどの食
品が挙げられる。
【0012】本発明に用いる食品素材には、豚肉、牛
肉、鶏肉などの畜肉類、鮭、しらす、いか、えび、あさ
りなどの魚介類、キャベツ、もやし、ネギ、メンマ、コ
ーンなどの野菜類、わかめなどの海藻類、その他卵製
品、凍豆腐、油揚などの大豆製品あるいは植物蛋白から
なる人工肉等が使用できる。これらの食品素材は、乾燥
食品となしたのち湯戻しして直ちに喫食できる食品とす
るため調理済みのもの(例えば加熱処理ブランチン
グ処理を行ったもの)を用いる。なお、必要に応じて、
予め食塩、砂糖等で調味を行ったものや、前記食品素材
を使用した加工食品、即ちハム、チャーシュー、蒲鉾類
または卵焼きなどの加工食品を用いて、本発明の即席乾
燥食品を製造することも可能である。
【0013】本発明においては、コラーゲン粉末および
ゼラチン粉末(以下、これらを「特定蛋白粉末」とい
う)を用いるが、特に、コラーゲン粉末を使用する場合
には、予め、軽度の酸あるいはアルカリ処理または温水
膨潤処理を施し、水膨潤性を高めたものを使用すること
が好ましい。また、特定蛋白粉末は、食品素材との混合
時、その膨潤性を高めるため20メッシュ以下となるよ
うに粉砕したものを使用することが望ましい。さらに、
アルギン酸、カラギーナンまたはペクチン等の増粘多糖
類のほかアルファー化澱粉等の澱粉類など他の保水剤と
特定蛋白粉末とを併用して使用することもできる。
【0014】次いで、本発明の即席乾燥食品の製造方法
を説明する。まず、原料となる各種調理済み食品素材を
ミキサーあるいはニーダー等の食品用混合機に投入す
る。2種類以上の食品素材を用いる場合は、予め食品用
混合機中で均一になるまで混和する。このとき、前記食
品素材中の水分が多い場合には特定蛋白粉末の結着効果
が低下するとともに、凍結乾燥工程での長時間の乾燥が
必要となるため、とくに、食品素材が野菜等である場合
には、その投入前に、脱水機あるいはザルなどによる水
切りを行い、該食品素材中の水分を90%以下にするこ
とが好ましい。
【0015】前記調理済み食品素材に特定蛋白粉末を配
合して両者が均一になるまで混和して、食品素材・特定
蛋白粉末混合物を作成する。蛋白粉末の食品素材に対す
る配合量は後記する表1に示すごとく、0.5〜10
%、好ましくは1〜7%が必要であり、蛋白粉末はpH
調整剤によりそのpHを8.5〜12.5に調整するこ
とがましいことは、これもまた後記する表2および表
3のとおりである。
【0016】その後、該混合物を所定の形態および重量
に成型するため、食品用成型機を用いて機械成型を行う
ことにより、同時に、蛋白粉末による食品素材の結着も
完了する。この際使用する食品用成型機を例示すれば、
ドラム型成型機、ボール型成型機あるいは打抜き成型機
等があり、これらの成型機を使用して機械成型すること
により、食品素材を簡便に定型かつ定重量に成型するこ
とができる。
【0017】成型した食品素材は通常−15℃に予備凍
結を行ったのち、真空凍結乾燥機を使用して、棚加熱温
度20℃〜70℃、かつ、庫内真空度が10Torr以
下の条件で乾燥を行うことにより、本発明の即席乾燥食
品を得ることができる。
【0018】食品素材に対する特定蛋白粉末の配合割合
検討のための試験を行った結果を表1に示す。本試験に
おいては、食品素材に対する特定蛋白粉末の配合割合を
変え、それぞれの成型時の保型性、即ち結着力を、作業
時の製品割れ率を比較することにより評価した。本試験
の食品素材には、長葱100重量部を長さ30mm幅5
mmの短冊状にスライスしたものをフライパンで胡麻油
および食塩と共に炒めたうえ、市販の野菜絞り器により
その水分を80%とし、さらに、30重量部の刻みカニ
足風味蒲鉾を配合したものを用いた。そして、特定蛋白
粉末には、新田ゼラチン株式会社製「コラーゲンパウダ
ーPK(商品名)」(以下、「CP」という)および新
田ゼラチン株式会社製「ゼラチンSGC(商品名)」
(以下、「GP」という)を使用した。前記食品素材に
対し各蛋白粉末を粉末のまま、CPでは0.5%〜10
%(試験番号1〜5)、GPでは2および7%(試験番
号6、同7)をそれぞれ配合し、フードミキサーで均一
になるまで混合後、有限会社山中食品機製作所製投入式
ドラム型成型機にて、50mm(長さ)×30mm
(巾)×10mm(厚さ)に成型し、成型後ベルトコン
ベアより50cm下の凍結乾燥用冷凍パンに落下せしめ
たときの成型品の身割れ数を測定した(n=20)。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなように、食品素材にCP
あるいはGPを配合したものは成型時の保型性が向上
し、作業時の製品身割れ率が減少した。しかし、試験番
号1では保型性が向上したもののその身割れ数は20個
中12個であった。なお、試験番号5ではCPの配合量
が多かったため、食品素材間にCPのゲルが点在し、製
品の外観にやや劣るものがあった。予備的な試験におけ
るGP10%添加もまた同様であった。従って、食品素
材に対する蛋白粉末の配合量1%〜7%とすることに
より、目的の即席乾燥食品を得ることができる。
【0021】さらに、特定蛋白粉末の結着機能を充分に
発揮し得るpHを求める目的で、CPにつき各種pHを
調整して試験を行ったが、その結果を後記する表2およ
び表3に示した。本試験においては、まずpH調整剤を
所定量添加したCPの水分散時のpHとその時のゲルの
破断強度を比較して表2に表す試験とした(試験番号8
−〜20−)。次いで、食品素材に配合するCPに
添加するpH調整剤を表2の試験と同量にしたときの製
品成型時の保型性を、その作業時の製品の割れ数を比較
することにより評価し、表3に表す試験とした(試験番
号8−〜20−)。
【0022】即ち、表2は蛋白粉末の水分散ゲルの破断
強度におよぼすpHの影響を表す表である。この場合、
CP10gに対し食品添加物用水酸化ナトリウム粉砕物
あるいは貝殻焼成カルシウムを予め添加し、これを水分
散液となした場合、試料のpHが8〜12.5となるよ
うに調整した。このようにpHを調整したCPに蒸留水
100mlを加え、分散後2時間経過したときのゲルの
破断強度を測定した。ここで、破断強度とは、レオメー
ター(不動工業株式会社製)を用いて測定したもので、
前記の如く作成したCPゲルに直角に5mm球のプラン
ジャーを押し込んだときの破断荷重(g)の平均値(n
=8)を数値で表したものである。
【0023】表3においては、表2の試験に基づき、水
酸化ナトリウムあるいは貝殻焼成カルシウムを添加して
所定のpHに調整したCPを表1で用いた食品素材に1
%配合し、表1の試験と同様の操作で製品成型時の身割
れ数を比較した。なお、表2および表3において、水酸
化ナトリウムを「NaOH」として表し、貝殻焼成カル
シウムを「貝焼成Ca」として表した。また、pH調整
剤添加量(%)はCPに対する添加量を指し、表3にお
けるCPの配合量(%)は食品素材に対する配合量を指
すものである。
【0024】表2の結果から、CPに水酸化ナトリウム
あるいは貝殻焼成カルシウムのごときpH調整剤を添加
することによりそのゲル形成能が向上する。とくに、p
Hが8.5〜12となるようにpH調整剤を添加した場
合にはCP水分散ゲルの破断強度は少なくとも20%を
大幅に超える増加を示した。
【0025】
【表2】
【0026】表3に示す試験では、表2の試験の結果と
同様に、pH調整剤を添加したCPを食品素材に配合し
た場合には、その結着機能が高まり製品成型時の保型性
が向上した。しかし、試験番号18によるとCPの水分
散pHを12.5に調整した場合、そのゲルの破断強度
は低下し194gに過ぎなくなるが(表2、試験番号1
8ー)、同様のCPを食品素材に添加した場合、保型
性が向上する(表3、試験番号18ー)。
【0027】
【表3】
【0028】従って、表2および表3に示す試験の結果
より、本発明の蛋白粉末は、本試験に使用した水酸化ナ
トリウムや貝殻焼成カルシウムのごとき水溶液がアルカ
リ性を示すpH調整剤を予め添加し、その水分散液のp
Hが8.5〜12.5となるように調整したものを用い
ることにより保型性の一層優れた即席乾燥食品を得るこ
とができる。
【0029】
【作用】本発明においては、即席乾燥食品の製造に当た
って、調理済み食品素材に特定蛋白粉末を配合して機械
成型することにより、特定蛋白粉末が食品素材の水分を
吸収して急速に膨潤ゲル化する。その結果、食品素材ど
うしが強固に結着するため保型性に優れたものとなる。
また、本発明によって製造した即席乾燥食品は、その結
着に熱湯に容易に膨潤・溶解する特定蛋白粉末を使用し
ているため、熱湯により個々の食品素材がバラケるとと
もにその復元性も極めて優れた食品となる。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明する。 実施例1.フードミキサーにダイスカットした焼豚2.
5Kg、味付けメンマ2.5Kg、および、80℃で5
分間ブランチング後短冊状にカットした長ねぎ4Kgを
ともに入れ、すべての食品素材が均一になるまで混合し
た。次に、CPを粉末のまま200g添加し、さらに均
一になるまで混合した。この混合物を有限会社山中食品
機製作所製投入式ドラム型成型機にて40mm(長さ)
×30mm(巾)×15mm(厚さ)で100個打ち抜
いたところ、成型時の身割れ数は3個であった。 成型
した食品素材を、直ちに−25℃まで予備凍結を行った
のち、共和真空技術株式会社製真空凍結乾燥装置で真空
度1Torr、加熱温度30℃の条件で20時間乾燥を
行った。得られた即席乾燥食品は保型性が良好で、市販
のカップラーメンに入れ、熱湯を加えたのち3分後に喫
食したが、湯戻りも良く美味しいものであった。
【0031】実施例2.約30mm×10mmにカット
したキャベツ4Kg、もやし2Kg、冷凍コーン2K
g、牛脂硬化油300g、食塩100gを株式会社サン
ゴー製ロータリー炒め機で十分にソテーしたところ水分
82%の食品素材7.4Kgを得た。このものを食品用
ニーダーに入れ、さらに、予め貝殻焼成カルシウム1g
を添加してpH10.8となるように調整したGP10
0gを配合して均一になるまで混合して食品素材混合物
を得た。該混合物をレオン自動機株式会社製複合成型機
火星人を用いて長さ50mm最大直径35mmのラグビ
ーボール状に成型したところ、成型時の身割れはなかっ
た。この成型物を−35℃に予備凍結したのち、ヤマト
科学株式会社製凍結乾燥装置を用いて真空度0.3To
rrの条件で16時間乾燥を行った。得られた即席乾燥
食品は保型性が良好で、市販のカップ焼きそばに入れ、
熱湯を加えたのち3分後に湯を捨てソースを加えて喫食
したが、湯戻りも十分であり美味しいものであった。
【0032】実施例3.溶き卵を熱湯に流し込んだの
ち、ザルで水切りしたもの6Kg、細かくカットしたボ
イル筍1.5Kg、水煮した椎茸のスライス1.5K
g、短冊状にカットしたのち75℃でブランチングした
長葱400g、カットわかめ400gそれぞれをトレイ
に入れて手で混合した。これらを野菜用水切り機にて水
分が50%になるまで脱水したところ、得られた食品素
材は3.2Kgであった。この食品素材をフードミキサ
ーに投入後、すり生姜100g、市販の顆粒状白湯スー
プ500gおよび胡麻油300gをともに加え均一にな
るまで混合したのち、予め食品添加物用炭酸カリウム2
0gを添加してpHを8.7に調整したコラーゲン粉末
(原末は今中株式会社より購入)200gを配合しさら
に均一になるまで混合した。以上の混合物を有限会社山
中食品機製作所製投入式ドラム型成型機にて50mm
(長さ)×40mm(巾)×20mm(厚さ)で100
個打ち抜き成型したところ、打ち抜き時の身割れ数は4
個であった。ここで得た食品素材成型品を−20℃まで
予備凍結したのち、共和真空技術株式会社製真空凍結乾
燥装置で真空度0.5Torr、加熱温度40℃の条件
で18時間乾燥を行った。得られた即席乾燥食品は保型
性に優れ、木椀に入れ150mlの熱湯を注いだとこ
ろ、直ちに湯戻りする美味しい中華スープであった。
【0033】実施例4.短冊状にスライスした長葱5K
g、胡麻油100gおよび食塩100gをフライパンで
炒め、市販の野菜絞り機により水分が80%になるまで
脱水し、さらに、刻みカニ足風味蒲鉾1.5Kgを加え
て食品素材混合物を4.5Kgとした。これをフードミ
キサーに投入後、予め粉砕した水酸化ナトリウム3gを
添加しpHを11.7に調整したCP60gを加え均一
になるまで混合し、有限会社山中食品機製作所製投入式
ドラム型成型機にて50mm(長さ)×30mm(巾)
×10mm(厚さ)に成型した。この場合、200個成
型したが成型時の身割れは全く見られなかった。このも
のを共和真空技術株式会社製真空凍結乾燥装置で真空度
0.2Torr、加熱温度30℃の条件で12時間乾燥
を行った。得られた即席乾燥食品は保型性が良好で、市
販のカップワンタンに入れ熱湯を注いだのち1分後に喫
食したが、湯戻りもよく美味しいものであった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、保型性および外観に優
れ、湯戻りの良好な即席乾燥食品を、簡便な機械成型に
より歩留りよく製造することができるので、当業界に資
するところが大きい。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理済み食品素材にコラーゲン粉末また
    はゼラチン粉末を1〜7%配合すると共にpH8.5〜
    12.5となるようにpH調整剤を添加した混和物を食
    品用成型機によって機械成型した凍結乾燥すること
    を特徴とする即席乾燥食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 pH調整剤食品添加物用水酸化ナトリ
    ウム粉砕物である請求項1記載の即席乾燥食品の製造
    法。
  3. 【請求項3】 pH調整剤貝殻焼成カルシウムである
    請求項1記載の即席乾燥食品の製造法。
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