JP2650145B2 - キャスター - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、特許請求の範囲第１項の上記概念によるキ
ャスターに関する。

（従来の技術） この種のキャスターは米国特許第4677706号明細書か
ら知られており、その際キャスターローラの間に延びる
支持体が射出成形品として形成されている。その下側に
は板ばね状に形成したブレーキ要素がねじ止めされてお
り、その自由端は組付軸内で長手方向に摺動可能に案内
されたブレーキピストンの歯と協働する。ブレーキピス
トンを上方へ移動する時にブレーキ要素はブレーキピス
トンの歯に噛み合う。更にブレーキ要素はキャスターロ
ーラに対するブレーキ位置にもたらされる。この様な形
態はその構造が複雑である。更にこの形態は大きな力を
障害なく取り出すのに殆ど適していない。

（発明の課題） 本発明は、上記の形式のキャスターを製造技術的に簡
単に形成し、構造が簡単で組立を容易にすると共に高い
ブレーキ力を障害なく担うことができるように構成する
ことを課題とする。

（課題の解決のための手段） この課題は特許請求の範囲に記載された構成によって
解決される。

この様な形態によって利用価値が高くて簡単な構造の
初めに述べた種類のキャスターが示される。支持体とし
て専ら円板状に形成され安価に製造される構成部材が役
立つものである。工具なしにこの構成部材にはブレーキ
ピストンとして形成したブレーキ要素が付設され、しか
もブレーキピストンは前記支持体の穴にスライド可能に
装着される。ブレーキピストンと支持体の穴とのスライ
ド可能な係合は、ブレーキピストンが横から円板状の支
持体の穴の中に差し込まれ、続いてこれと直角方向に動
かされることにより形成され、それによりブレーキピス
トンは支持体に外れないようになる。ブレーキピストン
はそれ自体安定して構成され、高いブレーキ力を障害な
く伝達することが出来る。キャスターローラにブレーキ
ピストンを係合させるのにブレーキピストンにその側方
に、従ってキャスターローラの外周面上に渡って延びる
ブレーキシューが役立つ。これらブレーキシューはブレ
ーキピストンと材料を同一に形成することも出来る。ブ
レーキピストンがブレーキピストンの操作棒から解放さ
れるや否や穴の下方の境界壁に支持している圧縮ばねが
ブレーキピストンを解放位置へと戻す。それにより正確
に限定された終端位置が設けられる。

ブレーキピストンと支持体の穴とのスライド可能な係
合のために、穴には側方の案内突起が形成され、案内突
起はブレーキピストンの保持突起との組付け状態で形状
一体的になっている。ブレーキピストンは、西ドイツ特
許公告第3119649号公報におけるのと同じ機能でキャス
ターのブレーキ及び旋回止めが行われうるように造られ
ている。これは組付ピン内に案内された操作棒を用いて
行える。この為にブレーキピストンの上端面と棒の下端
面とに旋回止めのための歯が設けられている。操作棒の
制御は先ず旋回止めが行われるようにするのが良い。先
ず歯が噛み合い係合する。しかしながらブレーキピスト
ンはまだキャスターローラに対するブレーキ位置に強制
されない、操作棒を更に移動させると、そこで付加的に
キャスターローラのブレーキ止めが行われる。しかしな
がら操作棒の移動によりブレーキ止めを旋回止めも同時
に行われるようにすることも可能である。実用的な長所
は、キャスターローラがその互いに向かい合った内方の
段の付いたブレーキ面リングを形成することによって得
られる。これらリングはブレーキシューと協働する。支
持体上にカバーを差し込みうるようにして支持体は別の
機能を満たす。このカバーから下側に出る保持突起は周
縁線に沿って両側に円板状の支持体の方に続いており、
それにより横方向のカバーを確保する。この固定はキャ
スターローラとカバーとの間に何ら接触が起こらないよ
うに安定している。更にカバーは汚れない様にキャスタ
ーを保護している。このカバーは組付ピンを取り巻くス
リーブに続いており、このスリーブが組付ピンケーシン
グを受ける様に構成されている。このケーシングは同様
に差し込み結合部式に形成され、この為にスリーブは対
応する差し込み溝を形成する。この手段は、種々形成し
た組付ピンハウジングを簡単にキャスターに付設する様
にすることが出来る。例えば組付ピンハウジングはキャ
スターローラを被せる保護薄板に続くようにすることも
出来る。更に適当な走行台に対するアダプターとして役
立つ様なハウジングが簡単に差し込み可能である。差し
込み溝が垂直に延びている時に、簡単となった一緒の差
し込みが成される。そこで支持体自体は軸を保持する為
に引き込まれている。軸としてスリーブが役立ち、円板
状の支持体を介して突出するスリーブの部分に軸受を介
してキャスターローラが支持している。スリーブを組み
付けるために外側のキャスターローラ壁に組立開口が役
立つ。後れや糸等から軸受個所を守るために半径方向に
向いた閉鎖カバーが役立つ。このカバーは二重に確保さ
れている。このために閉鎖カバーは１つの中心のクリッ
プ突起とこれに対して半径方向にずれたクリップ突起と
を有しており、これら突起はキャスターローラ壁に対し
て対応するクリップ結合をしている。閉鎖カバーを二重
に確保することはキャスターローラ壁に対して安定であ
る。閉鎖カバーが外側のキャスターローラ壁に移行すれ
ば、見た目にも実用的にも好ましい。

キャスターローラ壁は走行リングを収容するためのリ
ム外周部を形成する。このリングと一体的にブレーキリ
ングは段を形成して形状付けられている。走行リングの
摩耗は従ってブレーキ作用には影響しない。走行リング
のために取り分けゴム又は適当なプラスチックのような
可撓性材料が使用されるので、ブレーキリングもブレー
キピストン又はそのブレーキシューと協働するための好
適な要件を得ることになる。ブレーキリングを有する走
行リングの高い位置安定性はリム外周部の外面が円錐形
で外側に拡がって延びている様にして達成される。

次に図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する
ことにする。

（実施例） 第１図〜第13図に示された本発明の第１の実施例によ
るキャスターは円板状に形成されかつ両キャスターロー
ラ1,2の間に延びる支持体３を有する。円板状の支持体
３の最大直径はキャスターローラ1,2の外径よりも小さ
い。支持体３の下方の領域は段状に凹んでおり、同様に
小さな直径の円弧部分に続いている。段４及び５で示さ
れる。

支持体３は中央でキャスターローラ１、２のための軸
を受けており、この軸はスリーブ６として形成されてい
る。このスリーブ６は支持体３内に回転不可能に位置
し、横断面の大きなカラー６′で支持体３の一方の側面
に支持される。カラーの代わりに支持体３の向かい合う
側でスリーブ６上にディスタンスカラー７が差し込ま
れ、ディスタンスカラー７はスリーブ６上に支承された
軸受８によって軸方向を支持され、この軸受８はスリー
ブ６の他端のフランジ９によって軸方向を支持されてい
る。

軸受８は幾分膨らんでいる外側のキャスターローラ壁
11の中央で内側に向いたボス10によって支持される。ス
リーブ端部にフランジ９を作ることが出来るようにする
ために、各キャスターローラ壁11には組立開口12が設け
られ、この組立開口12は半径方向に延びる閉鎖カバー13
によってカバーされる。閉鎖カバー13が外側のキャスタ
ーローラ壁11と共にキャスターローラの外面を形成す
る。キャスターローラ壁11は閉鎖カバー13が嵌入するた
めの半径方向の切欠き14を有する。閉鎖カバー13を保持
するために中央のクリップ突起15と、これに対して半径
方向にずれた位置にあるクリップ突起16が役立ち、これ
ら突起はキャスターローラ壁11の対抗クリップ溝17,18
と協働する。

各キャスターローラ壁11はゴム等のような可撓性材料
からなる走行リング20を受けるためのリム外周部19を備
えている。このリングから一体的に段を形成しながらブ
レーキ面リング21が出ている。走行面及びブレーキ面は
キャスターローラ軸に略平行である。更に走行リング20
及びブレーキ面リング21は略同一長さを有する。リム外
周部19の外面19′は、その面が外側に向かって拡がるよ
うに円錐形になっている。そこでリム外周部19には後方
アンダカットが設けられ、それに合うように走行リング
20の突起が係合し、走行リング20をリム外周部19に係留
している。

円板状の支持体３の上方領域で支持体に位置する水平
の接戦に沿ってアングル部材３′が形成される。その水
平の脚部は22で示す組付ピンを固定するのに役立つ。組
付ピン22は２つのキャスターローラの間の空間に延び、
走行平面に対して略垂直（鉛直）に向けられている。組
付軸は上方のアングル脚部に溶接によって固定されたベ
アリングケース23を有し、このベアリングケース23は軸
受24を受ける。軸受24は差し込みスリーブ25の下端を取
り囲む。軸方向に拘束するために軸受24の上方の差し込
みスリーブ25は突起26を有する。差し込みスリーブ25の
下端部27はフランジを備え、フランジは軸受24を掴んで
いる。突起26と軸受の上方側との間でそれから１つのカ
バーリング28が延びている。それによって支持体３はそ
の支持体に支承されたキャスターローラ1,2と共に垂直
軸線の周りに旋回しうる。差し込みスリーブ25自体は図
示してない受け部に組み込まれる。

差し込みスリーブ25で中央で長手方向摺動可能ではあ
るが回転不能に操作棒29が案内されている。操作棒29は
両側を平らにされて回転不能にされる。

図示していないばねにより上方向付勢される操作棒29
の下端は軸方向に張り出した座板30として形成されてい
る。その下端面には歯31が設けられている。操作棒29を
制御する為に図示しないレバー操作可能なカムが使用さ
れる。

上記歯31にはブレーキピストン32の上端面が向かい合
っている。上端面は操作棒29の方向に突出する円形の歯
環34を有する正方形のディスク33によって形成される
（11図）。ディスク33の中央の穴35内にブレーキピスト
ン32の端面の軸部分36が進入している。ディスク33は半
径方向に向き合う２つのウェブ37によって回転止めされ
るが、これらウェブはブレーキピストン32を組み込んだ
時の円板状の支持体３の平面に平行である。上記両方の
ウェブ37はブレーキピストン32の側面から拡がったブレ
ーキジョー38にあり、このブレーキジョー38はブレーキ
面リング21に上方から当接する。

ブレーキピストン32は支持体３の穴39内に摺動可能に
位置している。この穴は操作棒29の下方に延び、アング
ル部材３′の上方アングル脚部で開口している。ブレー
キピストン32は円板状の支持体３の一側から挿入され、
引き続いて横方向に移動させることによって円板状の支
持体の穴にスライド可能に係合される。かかる構成を実
現するために穴39内に側方の突起39′,39″が突き出し
ており、これら突起はブレーキピストン32の保持突起4
0,41,42と組立状態で形状一体的に係合している。これ
は差し込みの間保持突起40,41が案内突起39′,39″によ
って形成された窪みに埋まるように見える。差し込み運
動はブレーキピストン32の全長に亘る保持突起42によっ
て制限される。そのためにブレーキ要素又はブレーキピ
ストン32の横変位が行われなければならず、その際保持
突起40,41は穴39の側方の案内突起39′に把持された状
態となる。この係合状態は圧縮ばね43によって維持さ
れ、このばね43はブレーキピストン32の底部側の袋孔44
に係入し、穴39の下方の境界壁39に支持され、ばね43
によってブレーキピストン32はその解放位置に付勢され
ている。ブレーキピストン32のストッパーはそれぞれ向
かい合う保持突起41,42の間の下方の結合ウェブ45によ
り、この結合ウェブ45は案内突起39′に支持される。ブ
レーキピストン32のストッパーにより確定された位置は
その解放位置であり、この位置で凹状に延びるブレーキ
面38′はブレーキ面リング21に対して僅かの距離離れ
て、ブレーキ解放位置にある（第４図及び第12図参
照）。ブレーキ効果を高めるためにブレーキジョー38は
横方向に延びるブレーキリブ38″を備える。

支持体３には差し込み可能なカバー46が付設されてい
る。このカバー46は円形に延びる部分47で走行リング20
の間で係合し、その際ブレーキ面リング21を上からカバ
ーする。この部分47は約120゜の角度に渡って延び、相
当な領域で支持体３の外径に適合する内径を有する。部
分47の上端部は組付ピン22を取り囲むスリーブ48から出
ている。スリーブ48は軸受ケース23を形状一体的に取り
囲み、従ってカバー46をその範囲でセンタリングして固
定している。このスリーブ48は部分47に向かい合う側に
垂直に向けられた部分49に続き、この部分は短い円弧状
の端部分50に移行する。部分49も端部分50も支持体３の
外輪郭に当接している。更に端部分50も部分47の自由端
も内側に向いた休止肩部51,52を形成し、これら休止肩
部は支持体３の段4,5をカバー46の差し込み運動の最終
相で把持する。休止突起51,52は支持体３の最大直径よ
りも小さい。このことは、差し込み運動の間部分47,49
は弾性的に撓み、そのためのカバーのため適当な材料が
選ばれる。

部分47は下側に保持突起53,54を備える。これらの保
持突起53,54は周縁線に沿って両側で支持体３の側面に
対して両側に次の様に、即ち保持突起53が支持体３の一
側に、そして他方の保持突起54が支持体３の他側に位置
する様に続いている。こうしてカバー46の部分47は支持
体３に対する横変位しないように確保されている。

組付ピン22を取り囲む前記したスリーブ48は組付ピン
ハウジング56を保持する為に直径的に向かい合う差し込
み溝55を付形する。この組付ピンハウジング56はスリー
ブ48の直径より大きな直径をもってブッシュ状に形成さ
れている。組付ピンハウジグ56の半径方向内方の間隔ウ
ェブ57はスリーブ48の周縁面に対して当接しており、従
って組付ピンハウジングをセンタリングしている。ブッ
シュ形状の組付ピンハウジングの下方の端縁は走行リン
グ20に対して中心的に延びている。組付ピンハウジング
56はスリーブ48に対して回転しない。即ち内側に向いた
半径方向ウェブ59が組付ピンハウジング56から出発し、
そのウェブが形状的に適合して垂直に延びる、スリーブ
48に設けられた差し込み溝55に嵌まり込むように構成さ
れている（特に第５図参照）。差し込み結合は特に有利
には摩擦的に行われ従って組付ピンハウジング56は固定
保持されている。この固定持は差し込みピン、ねじ等に
よって行うことも出来る。

組付ピンハウジング56は差し込みスリーブ25上に載置
されたカバーリング60によって上から捕捉されている。

本発明によるキャスターは次のように作動する。

第３図及び第12図によればブレーキピストン32は解放
位置にある。これは操作棒29にも当てはまる。ブレーキ
止め及び旋回止めを行う場合、手動レバー操作によって
操作棒29はレバーを付勢するばねとは反対に下方方向へ
と移動される。棒プレート30の歯31は閉じた円形リング
面上に全面的にブレーキピストン32の歯環34に係合す
る。ブレーキピストン32が下方向に一緒に動かされ、そ
の際ブレーキジョー38のブレーキ面38′はキャスターロ
ーラ1,2のブレーキ面リング21に当接する。この形状
は、高いブレーキ力が障害なく伝達されることを可能に
する。

解放位置からもたらされる様にする時には、操作棒29
が反対方向に移動されねばならない。その歯31はブレー
キピストン32から離れる。このピストンもその圧縮ばね
作用を受ける為に一定の値だけ上方向にストッパー位置
までブレーキ面リング21からブレーキジョー38の通気の
下に移動しうる。

部分移動により専らキャスターの旋回止めが行われる
様な操作棒29の制御が可能である。それによってキャス
ターローラ1,2を有する支持体３は垂直軸の周りで旋回
されない。キャスターローラ1,2だけがその軸の周りに
回転出来ることになる。操作棒29の更に移動により前記
したブレーキ及び旋回止めが生ずる。

第14図で明瞭に示した第２の実施例は第１の実施例と
かなり対応している。従って同一構成部材には同一の符
号を付した。第１の実施例と違っているのは、組付ピン
ハウジング56がキャスターローラ1,2をも捕捉する保護
薄板61を一体的に備えている。従ってこの薄板及び組付
ピンハウジング56は同様に差し込み結合式に適用されう
る関連する構造をなしている。

（発明の効果） この様な形態によって利用価値が高くて簡単な構造の
初めに述べた種のキャスター、特にキャスターが示され
る。支持体として専ら円板状に形成され安価に製造され
る構成部材が役立つものである。工具なしでこの構成部
材にはブレーキピストンとして形成したブレーキ要素を
付設し、しかもブレーキピストンを支持体の穴にスライ
ド可能に係合させることができる。ブレーキピストンは
それ自体安定して構成され、高いブレーキ力を障害なく
伝達することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の実施例によるキャスターの正面図であ
り、第２図は第１図の線II−IIによる断面図であり、第
３図は第２図の線III−IIIによる断面図であり、第４図
は第３図の線IV−IVであり、第５図は第３図の線Ｖ−Ｖ
による断面図であり、第６図は走行リングの詳細図であ
って、外側から見た図であり、第７図は第６図の線VII
−VIIのよる断面図であり、第８図は閉鎖カバーの詳細
図であり、第９図は第８図の線IX−IXによるその断面図
であり、第10図はクリップ突起が見えるようにした閉鎖
カバーの裏側の図であり、第11図は歯形ディスクを有す
るブレーキピストンの斜視図であり、第12図は解放位置
にあるブレーキジョーの所のブレーキ面リングの高さで
のキャスターを通る部分的縦断面図であり、第13図は第
12図に相当する図面であるが、ブレーキリングに対して
作用状態にあるブレーキピストンを表しており、そして
第14図は第２の実施例によるキャスターの正面図であ
り、組付ピン−ハウジングはキャスターローラを捕捉す
る保護薄板に続いている所を示すものである。 図中符号 １……キャスターローラ ２……キャスターローラ ３……支持体 ６……スリーブ ８……軸受 11……キャスターローラ壁 12……組立開口 13……閉鎖カバー 15……クリップ突起 16……クリップ突起 19……リム外周部 19′……外面 20……走行リング 21……ブレーキ面リング 22……組付ピン 29……操作棒 31……操作棒端面 32……ブレーキピストン 34……歯環 38……ブレーキジョー 38′……ブレーキジョー 38″……ブレーキジョー 39……穴 39′……案内突起 39″……案内突起 39……境界壁 40……保持突起 41……保持突起 42……保持突起 43……圧縮ばね 46……カバー 48……スリーブ 53……保持突起 54……保持突起 55……差し込み溝 56……組付ピンハウジング

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウオルフガング・ブロック ドイツ連邦共和国、シユウエルム、ハー ゲネル・ストラーセ、54 (56)参考文献 特開 昭61−18502（ＪＰ，Ａ) 実開 昭54−85658（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−51768（ＪＰ，Ｕ)

Claims (12)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】キャスターローラ軸によって貫通され、２
   つのキャスターローラの間に延びていて、前記キャスタ
   ーローラ軸に対して垂直に向けられた組付ピンを保持し
   かつキャスターローラの回転ブロッキングのためのブレ
   ーキピストンを収容する支持体を備え、 組付ピンにブレーキピストンの移動用の操作棒が案内さ
   れており、操作棒はその下端面にその軸線に対して放射
   状の歯を備え、この歯は、キャスターローラの組付ピン
   のまわりの旋回ロッキングのために、ブレーキピストン
   の上端面の対抗歯に噛合う、キャスターにおいて、 支持体（３）は円板状に形成されておりかつ組付ピン
   （22）の軸線方向に位置する穴（39）を有し、穴にはブ
   レーキピストン（32）が支持体（３）の穴（39）の下方
   の境界壁（39）に支持された圧縮ばね（43）によって
   解放位置へ付勢されて配設されており、 ブレーキピストン（32）はこれと一体的に形成されたブ
   レーキジョー（38に、前記穴（39）中のブレーキピスト
   ン（32）の案内のための保持突起（40、41、42）を備
   え、 長い保持突起（42）に対して２つの短い保持突起（40、
   41）が所定の間隔で配置されかつ長い保持突起（42）と
   一方の短い保持突起（41）とがそれらの下端で連結して
   結合ウエブ（45）を形成しており、 前記穴（39）内においてブレーキピストン（32）の前記
   短い保持突起（40、41）と前記長い保持突起（42）との
   間に前記穴（39）の側方の案内突起（39′、39″）が嵌
   入され、それによって前記ブレーキピストン（32）は前
   記穴（39）中でその縦方向に移動可能に案内されかつ前
   記結合ウエブ（45）と前記側方の案内突起（39′）の下
   端との当接によって前記ブレーキピストン（32）の縦方
   向の移動が阻止され、 前記ブレーキジョウ（38）はキャスタローラ（２）の外
   周に沿っており、そしてブレーキピストン（32）の上端
   面はブレーキ及び旋回ブロッキングのために操作棒（2
   9）によって付勢可能であることを特徴とするキャスタ
   ー。
2. 【請求項２】ブレーキピストン（32）の上端面及び操作
   棒（29）の下端面が旋回防止の為に歯を備えている請求
   項１記載のキャスター。
3. 【請求項３】キャスターローラ（1,2）はその互いに向
   き合う内方にブレーキジョー（38）と協働するため段の
   付いたブレーキ面リング（21）を形成している請求項１
   又は請求項２に記載のキャスター。
4. 【請求項４】支持体（３）に差し込み可能なカバー（4
   6）が設けられ、このカバーが下側に保持突起（53、5
   4）を形成し、これら保持突起は円板状の支持体（３）
   の周縁線に沿って両側で支持体（３）の側面に当接して
   いる請求項１から請求項３のうちのいずれか１項に記載
   のキャスター。
5. 【請求項５】カバー（46）は組付ピン（22）を取り囲む
   スリーブ（48）に続き、このスリーブ（48）は組付ピン
   ハウジング（56）を保持する差し込み溝（55）を有して
   いることを特徴とする請求項１から請求項４のうちのい
   ずれか１項に記載のキャスター。
6. 【請求項６】差し込み溝（55）が垂直に延びていること
   を特徴とする請求項５に記載のキャスター。
7. 【請求項７】軸が支持体（３）の中央に収容されたスリ
   ーブ（６）によって形成され、このスリーブはそれぞれ
   一端で軸受（８）を介してキャスターローラ（1,2）を
   支持する、請求項１から請求項６のうちのいずれか１項
   に記載のキャスター。
8. 【請求項８】外側のキャスターローラ壁（11）にある組
   立開口（12）が半径方向を向いた閉鎖カバー（13）によ
   って閉鎖されており、この組立カバーは、キャスターロ
   ーラ壁（11）に保持するために、中央のクリップ突起
   （15）と、これに対して半径方向にずれたクリップ突起
   （16）とを備えている請求項１から請求項７のうちのい
   ずれか１項に記載のキャスター。
9. 【請求項９】閉鎖カバー（13）が外側のキャスターロー
   ラ壁（11）と共にキャスターローラ外面を形成する、請
   求項１から請求項８のうちのいずれか１項に記載のキャ
   スター。
10. 【請求項１０】キャスターローラ壁（11）のリム外周部
    （19）によって収容された走行リング（20）が段を形成
    するようにしてブレーキ面リング（21）に続いている請
    求項１から請求項９のうちのいずれか１項記載のキャス
    ター。
11. 【請求項１１】リム外周部（19）の外面（19′）が円錐
    状で外側へ拡がるように延びている請求項１から請求項
    10のうちのいずれか１項に記載のキャスター。
12. 【請求項１２】歯（31）を備えた操作棒端面の歯（31）
    がブレーキピストンの歯環（34）と噛み合う、請求項１
    から請求項11までのうちのいずれか１項に記載のキャス
    ター。