JPH03138293A - 循環円形エスカレータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は循環円形エスカレータに関するものである。

［従来の技術］ 第６図及び第７図は例えば特開昭５０−３５８８４号公
報に示された従来の循環円形エスカレータを示す図で、
図中、符号（１）は固定内筒、（２）は固定内筒（１）
に同心状態に配置された回転外筒、（３）は回転外筒（
２）に接して設けられた下階床、（４）は上階床、（５
）は下階床（３）に対応して回転外筒（２）に設けられ
た下乗降口、（６）は上階床（４）に対応して回転外筒
（２）に設けられた上乗降口、（７）は多数の踏段で、
固定内筒（１）の外面に多数が互いに隣接して放射状に
配置され、固定内筒（１）側の端部が上下方向に移動可
能に固定内筒（１）に係合されている。（８）は回転外
筒（２）の内面に無端状に設けられて、上昇部、下降部
を形成し、踏段（７）の下側を支持し、回転外筒（２）
とと６に回転するレール体である。

従来の循環円形エスカレータは上記のように構成され、
回転外筒（２）が駆動機（図示しない）によって回転駆
動される。これにより下乗降口（５）、上乗降口（６）
及びレール体（８）が回転外筒（２）とともに同転動作
する。そして、レール体（８）に支持された踏段（７）
は、固定内筒（１）に対して平面における一定位置を昇
降動作する。したがって、例えば下階床（３）から上階
床（４）へ行く乗客は、下乗降口（５）からそのときに
下乗降口（５）に対応した踏段（７）に乗り、この踏段
（７）が上昇して上乗降口（６）に対応したときに上乗
降口（６）に降り立つ ［発明が解決しようとする課題］ 上記のような従来の循環円形エスカレータでは、下乗降
口（５）及び上乗降口＜６）が常時円周方向に移動して
いるため、乗降に不便である。またこれら乗降口は円周
方向に移動しており、従って、その移動方向は、回転外
筒（２）の軸線方向に向かって乗降する乗降方向と直交
しているために、乗客は斜め方向に動作することになっ
て危険が佳うという問題点があり、このような間Ｕ点を
解決したいという課題を有していた。

この発明は、かかる課題を解決するためになされたもの
であり、容易に乗降することができる循環円形エスカレ
ータを得ることを目的としている。

［課題を解決するための手段］ この発明に係る循環円形エスカレータにおいては、複数
階床各々の定位置に設けられたエスカレータ乗降口と、
鉛直方向に立設され、この鉛直方向を軸として回転する
筒状の回転体と、この回転体に係合して各階床のエスカ
レータ乗降口間を昇降する踏段とを備えているものであ
る。

［作　用コ 上記のように構成されている循環円形エスカレータによ
ると、踏段は回転体の回転によって回転すると共に昇降
しているので、エスカレータ乗降口においては順次踏段
が到来すると共に、その踏段は回転しながら上昇又は下
降し、次のエスカレータ乗降口に到る。

［実施例］ 以下、この発明をその一実施例を示す第１図〜第５図に
よって説明する。

図中、第６図及び第７図に示されている符号と同一符号
で示すものは第６図、第７図で示したものと同−又は相
当する部分である。

（９）は建築躯体からなる固定体、（１０）は横断面円
形でその軸線が鉛直方向に配置され、固定体（９）に枢
持されて回転する回転体、（１０ａ）は回転体く１０）
の円周内面に回転体の軸線に平行に等間隔に設けられて
いる多数の案内条で、案内条（１０ａ）はその両側に突
壁（１０ｂ）を有し、その突壁（１０ｂ）の側面は底面
（１０ｃ）を形成すると共に先端には内向きの側壁（１
０ｄ）を有して溝形に形成されている。

（１１）は回転体（１０）の内径面に設けられているラ
ックと、このラックにかみ合うビニオンを有する駆動機
、（１２）は案内条（１０ａ）のそれぞれに対応して放
射状に配置され互いに隣接踏段に近接して設けられて平
面形が扇形をなす踏段であり、（１２ａ）は各案内条（
１０ａ）に対応し案内条側端部が案内条（１０ａ）に係
合して配置されている踏段（１２）の構成部材であるブ
ラケット、（１２ｂ）はブラケット（１２ａ）の上下端
、両側にそれぞれ枢持されて案内条（１０ａ）の底面（
１０ｃ）を転動する第１０−ラ、（１２ｃ）は第１０−
ラ（１２ｂ）のそれぞれに対応してブラケット（１２ａ
）に枢持されて案内条（１０ａ）の側壁（１０ｄ）を転
勤する第２０−ラ、（１２ｄ）は幅方向の一側がブラケ
ット（１２ａ）に固着されて突出した踏板で、踏面（１
２ｅ）には回転体（１０）の円形と同心をなす円弧から
なる多数のクリート（１２ｆ）が設けられている。　（
１２ｇ）は踏板（１２ｄ）の奥行方向の端部立面に装着
されて下垂したライザー板に設けられた多数の桟で、隣
接した他の踏段（１２ｄ）の桟（１２ｇ）と空隙を形成
してかみ合うように配置されている。（１２ｈ）は長手
が踏板（１２ｄ）の幅方向に沿い踏板（１２ｄ）の下側
に設けられた軸の両端にそれぞれ枢持された第３０−ラ
、（１２ｉ）は踏板（１２ｄ）のブラケット（１２ａ）
側の端部から立設された把手、（１３）は固定体（９）
に設けられて回転体（１０）と同心に設けられて円筒状
をなし第３０−ラ（１２ｈ）を案内するレール体で、上
端面に下部水平部（１３ａ）　、傾斜部である上昇側傾
斜部（１３ｂ）　、上部水平部（１３ｃ）及び傾斜部で
ある下降側傾斜部（１３ｄ）並びに水平部の両端に上昇
側傾斜部（１３ｂ）　、下降側傾斜部（１３ｄ）を接続
する曲部（１３ｅ）が無端状に形成されてなる案内面（
１：Ｈ）が設けられている。なお、上記上昇側傾斜部（
１３ｂ）及び下降側傾斜部（１３ｄ）のいずれか一方を
緩傾斜とし、他方を急傾斜として緩傾斜の傾斜部にかか
る踏段（１２）のみを乗客の搬送用踏段とし、急傾斜の
傾斜部にかかる踏段（１２）には乗降しないＪｌ−搬送
用踏段とすることもできる。この状態の案内面＜１３ｆ
）の展開図を示しなのが第２図である。

次に、（１４）は固定体（９）から突設されレール体（
１３）の下部水平部（１３ａ）及び上部水平部（１３ｃ
）に対応してそれぞれ配置され、踏段（１２）の踏面（
１２ｅ）の上をおおって設けられている乗降床で、踏段
（１２）幅方向に対応した縁部には桟（１２ｇ）とかみ
合う櫛板（１４ａ）が設けられている。また、下部水平
部（１３ａ）に対応した乗降床（１４）は下階床（３）
に接続して配置され、上部水平部（１３ｃ）に対応した
乗降床（１４）は上階床（４）に接続して配置される。

上記のように構成された循環円形エスカレータにおいて
、駆動機（１１）が付勢されて回転体（１０）が例えば
第１図に示す矢印Ａ方向へ回転したとすると、全部の踏
段（１２）は回転体（１０）の回転に伴い矢印Ａ方向へ
回動動作する。そして、踏段（１２）は回転体（１０）
の案内条（１０ａ）に昇降可能に係合されていると共に
レール体（１３）に支持されているので、次のように移
動動作する。すなわち、案内面（１３ｆ）の下部水平部
（１３ａ）において、乗降床（１４）の下を水平移動し
、次いで上昇側傾斜部（１３ｂ）に案内されて上昇移動
する。そして上部水平部（１３ｃ）に達し、乗降床（１
４）の下を水平移動して、下降側傾斜部（１３ｄ）によ
り下降移動した後、下部水平部（１３ａ）へ循環移動す
る。そして、この循環円形エスカレータを利用する乗客
は乗降床（１４）から把手（１２ｉ）をつかんで踏段（
１２）の移動方向に向いて踏板（１２ｄ）に乗り込み、
目的階床の乗降床（１４）に踏段（１２）の移動方向に
向いたまま降り立つ、この場合に乗降床（１４）は所定
位置に固定されていて、また乗客の乗降動作は踏板（１
２）の移動方向と同じである。従って乗客は安全かつ容
易に乗降することができる。　なお、第１図〜第５図の
実施例において、次に述べる作用を得ることができる。

すなわち、 θ：上上昇側斜斜部１３ｂ）又は下降側傾斜部（１３ｄ
）と水平線のなす角度 ■二上昇側傾斜部（１３ｂ）又は下降側傾斜部（１３ｄ
）における踏段（１２）の速度Ｖｏ：上部水平部（１３
ｃ）又は下部水平部（１３ａ）における踏段（１２）の
速度 としたときに Ｖ＝Ｖｏ／ｃｏｓθ であって、例えばＶ。−３０ａ＋／ｍｉｎのときθ−３
０°であれば　Ｖ　＝　３４．６ｍ／　ｍｉｎ／ｌ？＝
４５°であれば　Ｖ　＝　４２．４ｍ／　ｗｉｎとなる
。従って、第２図に示すように、θ＝３０°。

θ′−４５°とすると、乗降時には安全な３０ｍ／糟ｉ
ｎの低速であり、搬送の中間では３４．６ｎｉ／ｗｉｎ
の安全速度となり、更に帰還時には４２．３ｍ／ｓｉｎ
の高速になって高い搬送効率を得ることができる。

また、第１図〜第５図の実施例においてレール体（１３
）の直径を２０ｍ、上昇側及び下降側傾斜角θ３０”、
上下部水平部の水平長さを各約７　ｒｎとした場りには
、揚程的１４ｍとなって、高揚程のエスカレータを比較
的小形の装置によって実現することができ、又、一部に
急傾斜部を設けて、上昇側傾斜角θ＝３０°、下降側傾
斜角θ°＝５５°とすると、揚程は約２０ｍとなって、
−層高揚程、小形化が可能になる。

なお、上記実施例では、回転体（１０）を内部に設けて
踏段（１２）をその外周に放射状に設けたものを示した
が、これに限らず、回転体を外部に設けてその内周面に
安内条を設け、踏段（１２）を軸線に向けて放射条に設
けてもよく、その場合、レール体は回転体の内部に設け
られる。もちろんその場合も、上記実施例と同じ作用、
効果を有する。

また、上記実施例では、乗降床（１４）をそれぞれ上、
下階床（３）（４）に固定したものとして説明したが、
必要に応じて、はね上げ式に可動可能に構成してもよく
、更に、乗降床（１４）を途中階床に設けてもよい。

［発明の効果］ この発明は、以上説明したように、複数階床各マの定位
置に設けられたエスカレータ乗降口と、鉛直方向に立設
され、この鉛直方向を軸として回転する筒状の回転体と
、この回転体に係合して各階床のエスカレータ乗降口間
を昇降する踏段とを備えているので、乗降口を固定する
ことができて所定位置からの乗降が容易で安全かつ便利
である効果をえることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による循環円形エスカレータの一実施
例を示す概念平面図、第２図は第１図の■−■線含線間
展開示す概念立面図、第３図は第２図の■部拡大図、第
４図は第１図の■部の拡大図、第５図は第４図の右側面
図、第６図は従来の循環円形エスカレータの一例を示す
概念平面図、第７図は第６図の概念正面図である。 〈９）・・固定体、（１０）・・回転体、（１０ａ）案
内条、（１２）・・踏段、（１２ｅ）　　・・踏面、（
１３）・レール体、（１３ａ）　　・・下部水平部、（
１３ｂ）　　・・傾斜部（上昇側傾斜部）、（１３ｃ）
　　・・上部水平部、（１３ｄ）・・傾斜部（下降側傾
斜部、帰還部）、（１３ｆ）・案内面、（１４）・・乗
降床。 なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。 ９　：ｉプ【イネ １０：互転体 １３ａ：下部水￥部 １３ｂ：傾斜部Ｃ科側傾糾部） １２（′ １２ｅ：踏ｉ １３：　ンールイ令 １３ｆ二亥内面 （乙：　衆降床 第 ４ 図 第 図 ２ｃ ６３８−

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数階床各々の定位置に設けられたエスカレータ
   乗降口と、 鉛直方向に立設され、この鉛直方向を軸として回転する
   筒状の回転体と、 この回転体に係合して各階床のエスカレータ乗降口間を
   昇降する踏み段と、 を備えたことを特徴とする循環円形エスカレータ。
2. （２）踏み段は、往路を乗客の搬送用とし、復路を乗客
   の非搬送用として、復路の傾斜角度を往路の傾斜角度よ
   り急勾配にしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の循環円形エスカレータ。