JP2648641B2 - 円錐部を有する振動クラッシャと前記クラッシャの運転を制御する方法 - Google Patents

円錐部を有する振動クラッシャと前記クラッシャの運転を制御する方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明によるクラッシャは、円錐部と前記円錐部を包
囲する底無し円錐台形本体との間にて材料を粉砕するも
ので、前記円錐部と前記本体の作業面には耐耗性被覆部
を設け、本体は、支持体に対して移動可能なクレームに
取付けられると共に、円形でほぼ水平な振動又は揺動が
そこに伝達されるようにした装置を備え、それにより全
ての半径方向面において円錐部及び本体を連続的に近づ
けたり遠ざけたりすることを特徴とする。前記本体を振
動又は揺動させるために使用する前記装置は、偏心振動
装置や電磁振動装置等でもよい。
もともとかかる装置はずいぶん前から既知であった
が、実際にはほとんど使用されていなかった。この種の
既知の装置の場合、円錐部がそれの支持体にしっかり固
定されているので、粉砕すべき材料を粉砕するための円
錐部と本体との接近運動及び遠隔運動には、本体の円形
運動の故に、接線面に平行な相対移動を伴うので機械が
不安定となり、円錐部及び本体の作動面が著しく摩耗す
る。更に既知の装置は自動運転には不適なので、所定の
粒度の製品を得ることができない。
本発明の目的は、クラッシャの運転制御を可能にして
作業の監視状態を良くし、作業面の寿命を長くすること
である。
本発明のクラッシャは、軸を中心に自由に回転可能な
ように円錐部をそれの支持体に取付け、前記円錐部がそ
れの軸を中心に回転する時の速度測定装置を備え、該速
度測定装置は本体を振動させる装置の振動数や振幅など
のパラメータを制御する装置と、本体に対する円錐部の
高さを調節する位置制御装置とに機能的に連結すること
を特徴とする。
円錐部の回転速度を知ることによって、クラッシャを
所定どおりに制御(粉砕された材料出口面における環状
間隙の幅の調節)するために粉砕材料の出口面における
材料層の厚さが決定可能であり、必要ならば本体の振動
装置の振動数及び又は振幅と円錐部の高さの位置を制御
することによって前記厚さを変えて希望の粒度の粉砕製
品を得ることが可能であり、前記装置によってクラッシ
ャの自動運転が可能となる。更に、本体振動装置の振動
数や振幅及び出口間隙の幅を所定どおりに制御するため
に、円錐部の回転速度を変えて円錐部と本体との作動面
の摩耗を監視することが出来る。
同様に、本発明の目的は、前記種類のクラッシャの制
御方法であり、前記方法は、軸を中心とする円錐部の回
転速度を測定する段階と、円錐部の回転速度の測定値
と、クラッシャが休止状態にある時に円錐部と本体との
間にある粉砕材料の出口面に存在する環状間隙の幅の値
とによって前記面における材料層の最小の厚さを決定す
る段階と、所定値に等しい材料層の厚さを最小に保持す
るために本体の振動装置のパラメータ及び又は本体に対
する円錐部の高さ位置を制御する段階とで構成されるこ
とを特徴とする。
本発明の実施例を添付の図面を参照して非制限例とし
て以下に説明する。
第1図は本発明による振動円錐部を有するクラッシャ
の平面図である。
第2図は第1図のクラッシャの線A−Aにおける垂直
断面図である。
第1及び第2図のクラッシャの場合、円錐部10は、支
持体16によって支持されるシャフト端12に軸受14を介し
て取付けられる。このように取付けることによって円錐
部はそれの軸を中心に自由回転可能となる。支持体16
は、応力や振動を底面に伝達しにくくするために弾性装
置上に取付けられる。フレームの振幅を減少させるため
に、粉砕時における本体18からの応力に対抗する応力を
フレームに提供する振動装置を前記フレームに設けるこ
とも出来る。支持体16は正確に寸法決めした支台に直接
取付けてもよい。
本体18は、フレーム20と支持体に末端部を関節取付け
した一連のロッド22によって支持される前記フレームに
固定される。
フレーム20には複数の偏心振動装置24を取付ける。こ
れら振動装置は、フレームと本体との組立体の振幅を僅
かにして水平円形運動を起こすように同期的に駆動され
る。前記駆動は、ベルト36、ベルト張り車38、駆動プー
リ40、自在継手42、モータ46、及び仏国特許第92 0164
2号(公報第2 687 080号)に記載の種類のもので振
幅の制御が可能な偏心装置44とを備える機構によって実
施される。モータ46は振動数の制御を可能にする変速装
置を備える。
フレームと本体の組立体の振動運動によって全半径方
向面にて本体と円錐部を定期的に接近させると本体と円
錐部との間で材料が粉砕される。本体内面には材料の層
が形成され、その厚さは材料の流量と、振動数及び振幅
によって変化する。前記層は本体の下の方に移動し、粉
砕製品は出口間隙を介して排出され、支持体内に設けた
環状通路を介して、粉砕装置の下方に配置した集積ホッ
パ内に落下する。
本体が運動すると、粉砕すべき材料を介して、本体に
よって生じる接線方向応力の作用で軸を中心に円錐部10
が回転する。前記回転の故に粉砕は安定したものとな
り、円錐部と本体の被覆部の摩耗が著しく減少する。
本発明のクラッシャには、本体18に対して円錐部の高
さを調節する装置26、例えば、ねじナット装置や液圧ジ
ャッキなどを設ける。前記装置によって、粉砕材料の出
口面34内にある円錐部と本体との間の環状間隙の幅調節
が可能となる。クラッシャが休止状態にある時、前記間
隙は周辺部全体に渡り一定の幅を有するが、これは出口
面34内の円錐部と本体との半径差に等しくなる。
粉砕中、円錐部と本体との間に材料の層が形成され、
出口面における円錐部と本体との間の最小間隔によって
決定される前記層の最小の厚さは、本体に対する円錐部
の高さの最初の調節位置、それに振幅及び振動数等と共
に変化する。粉砕製品の粒度は材料層の最小の厚さによ
って変化するので、振動装置の振幅又は振動数を調整
し、装置26によってある程度円錐部の高さ位置を制御す
ることによって前記粒度の調節が可能となる。
磁気誘導センサの如き円錐部の回転速度測定装置28
(例えば、商標IFM型IFK3004BP0G)によってその前記値
を常時認知可能であり、環状出口間隙の幅の制御値を認
知して材料層の厚さを計算することが出来る。
円錐部の回転速度を公式にすると、 K=定数 n=振動数(振動装置の回転速度) f=環状出口間隙の制御値 e=層の厚さ α=円錐部頂部の1/2角 前記公式によってeの値を計算可能であり、計算によ
って得られた値と目標値とを比較し、必要ならば振幅及
び又は振動数又は間隙fの値を制御可能である。
従ってセンサ28から受け取った情報を偏心装置44とモ
ータ46に指令して振幅及び又は振動数を制御し、装置26
に指令して円錐部の高さ位置を変えることが出来る自動
装置又はコンピュータ32によって目標値の粒度を有する
粉砕製品が得られるようなクラッシャの自動操作が可能
となる。
前述の如く、与えられた操作条件下にて円錐部の回転
速度の変化を監視することによって円錐部と本体の作動
面の摩耗を見つけ出すことも可能となる。
当然のことながら、特に支持体に円錐部を回転可能に
取付ける方法や本体の振動装置など、本発明を逸脱する
ことなく、相応する技術方法を用いることによって前述
の実施例の別型が可能である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と、前記支持体に対して移動可能な
    フレームによって支持される底無し本体と、前記本体内
    に設ける円錐部と、円形でほぼ水平な振動又は揺動を前
    記本体に伝達するようにした装置とを備えたクラッシャ
    において、前記円錐部(10)が、それの軸を中心に自由
    に回転可能なように前記支持体(16)に取付けられ、前
    記本体の振動又は揺動の振動数及び又は振幅の制御装置
    (32)と連動して軸を中心に円錐部の回転速度を測定す
    るための装置(28)を備えることを特徴とするクラッシ
    ャ。
  2. 【請求項2】本体(18)の運動が前記フレーム(20)に
    取付けた振動装置(24)によって生じることを特徴とす
    る請求項1記載のクラッシャ。
  3. 【請求項3】前記本体に対する円錐部の高さの位置の制
    御装置(26)を備えることを特徴とする請求項1又は2
    記載のクラッシャ。
  4. 【請求項4】軸を中心とする円錐部の回転速度を測定す
    る段階と、前記回転速度の測定値と、前記クラッシャの
    休止中に前記円錐部と前記本体との間にある粉砕材料の
    出口面に存在する環状間隙の幅の値とによって前記面に
    ある材料層の最小の厚さを決定する段階と、材料層の最
    小の厚さを目標値に維持するように前記本体の振動又は
    揺動の振動数及び又は振幅を制御する段階とで構成する
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載のクラッシャの
    制御方法。
  5. 【請求項5】材料層の最小の厚さを目標値に維持するた
    めに本体(18)に対する円錐部(10)の高さの位置を制
    御することを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】振動又は揺動の振幅数と振幅及び出口間隙
    の幅を所定どおりに制御するための軸を中心とする円錐
    部の回転速度の変化によって、本体(18)と円錐部(1
    0)との作動面の摩耗を決定することを特徴とする請求
    項4又は5記載の方法。
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