JP2644938B2 - 分岐付き高圧電力配線路 - Google Patents
分岐付き高圧電力配線路Info
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- JP2644938B2 JP2644938B2 JP3268331A JP26833191A JP2644938B2 JP 2644938 B2 JP2644938 B2 JP 2644938B2 JP 3268331 A JP3268331 A JP 3268331A JP 26833191 A JP26833191 A JP 26833191A JP 2644938 B2 JP2644938 B2 JP 2644938B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分岐付き高圧電力配線
路に係り、特に、ビル内における高圧電力幹線からの分
岐配線及び幹線の大容量化技術に関するものである。
路に係り、特に、ビル内における高圧電力幹線からの分
岐配線及び幹線の大容量化技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高度な情報通信と建物全体の自動
管理を中央コンピューターによって制御するシステムを
採用したビル、いわゆるインテリジェントビル(情報化
ビル)や超高層ビルの出現によって、電力供給のための
電力ケーブルの大容量化が問題となりつつある。
管理を中央コンピューターによって制御するシステムを
採用したビル、いわゆるインテリジェントビル(情報化
ビル)や超高層ビルの出現によって、電力供給のための
電力ケーブルの大容量化が問題となりつつある。
【0003】従来、ビル内の電力用幹線を構築する場合
には、使用電圧(100〜400V級)に合わせて低圧
ケーブルが使用されてきたが、前述の超高層ビル等で
は、大容量化を図るために、例えば6600V級の電力
ケーブルが使用される。図3及び図4は、超高層ビルに
おける電力用幹線の布設例を示すものである。これら各
図において、符号1は幹線(電力ケーブル)、2は接続
部、3は分岐ケーブル、4は補助変圧器、5は分岐部、
Bはビル完成部分、Xはビル未完成部分、Sは配線シャ
フト、Wは吊り下げ部である。
には、使用電圧(100〜400V級)に合わせて低圧
ケーブルが使用されてきたが、前述の超高層ビル等で
は、大容量化を図るために、例えば6600V級の電力
ケーブルが使用される。図3及び図4は、超高層ビルに
おける電力用幹線の布設例を示すものである。これら各
図において、符号1は幹線(電力ケーブル)、2は接続
部、3は分岐ケーブル、4は補助変圧器、5は分岐部、
Bはビル完成部分、Xはビル未完成部分、Sは配線シャ
フト、Wは吊り下げ部である。
【0004】前者の図3例では、ビル完成部分Bにおけ
る配線シャフトSに沿って幹線1を立ち上げながら、複
数箇所に接続部(接続筐)2を取り付け、該接続部2に
分岐ケーブル3及び補助変圧器4を分岐接続するととも
に、ビル構築工事の進捗に合わせて、接続部2の上方に
幹線1を新たに接続しながら上階に延長して布設するも
のであり、ビルの竣工までの作業工程中に数回ないし数
十回の電気工事を要している。
る配線シャフトSに沿って幹線1を立ち上げながら、複
数箇所に接続部(接続筐)2を取り付け、該接続部2に
分岐ケーブル3及び補助変圧器4を分岐接続するととも
に、ビル構築工事の進捗に合わせて、接続部2の上方に
幹線1を新たに接続しながら上階に延長して布設するも
のであり、ビルの竣工までの作業工程中に数回ないし数
十回の電気工事を要している。
【0005】後者の図4例では、1本の長い幹線(高圧
電力ケーブル)1に、プラグインユニット等からなる複
数の分岐部5を間隔を空けて取り付けるとともに、幹線
1等の全体重量を吊り下げ部Wによって支持し、分岐部
5に分岐ケーブル3等を接続することによって、各階に
布設するものであり、吊り下げ部Wは電力ケーブル1及
び分岐部5の重量を支える構造となっている。
電力ケーブル)1に、プラグインユニット等からなる複
数の分岐部5を間隔を空けて取り付けるとともに、幹線
1等の全体重量を吊り下げ部Wによって支持し、分岐部
5に分岐ケーブル3等を接続することによって、各階に
布設するものであり、吊り下げ部Wは電力ケーブル1及
び分岐部5の重量を支える構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
配線技術であると、ビル建設の進捗状況に合わせて、幹
線1を延長する電気工事を繰り返して実施する必要があ
り、ビル建設工程との干渉が生じ易く、また、後者の配
線技術であると、ビル建設工程による干渉を受けること
が少なくなるものの、ビル建設後における電力容量の増
加に、幹線を対応させることが困難である。
配線技術であると、ビル建設の進捗状況に合わせて、幹
線1を延長する電気工事を繰り返して実施する必要があ
り、ビル建設工程との干渉が生じ易く、また、後者の配
線技術であると、ビル建設工程による干渉を受けること
が少なくなるものの、ビル建設後における電力容量の増
加に、幹線を対応させることが困難である。
【0007】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
ので、ビル建設工事と幹線布設工事との干渉を少なく
して、ビル建設工程を削減すること、幹線の電力容量
の増加に対する適用性を向上させること等を目的とする
ものである。
ので、ビル建設工事と幹線布設工事との干渉を少なく
して、ビル建設工程を削減すること、幹線の電力容量
の増加に対する適用性を向上させること等を目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、電力ケーブルの途中に分岐配線を行なうための分
岐部を配する電力配線路において、分岐部が、電力ケー
ブルの端部に固着された一対の幹線圧縮端子の間に、分
岐ユニットの両端を締結解除可能な締結具によって介在
状態に取り付け、該分岐ユニットに接続された分岐用プ
ラグインユニットのチューリップコンタクトに、分岐ケ
ーブルに固着されたピンコンタクトが挿着される構成の
分岐付き高圧電力配線路としている。
めに、電力ケーブルの途中に分岐配線を行なうための分
岐部を配する電力配線路において、分岐部が、電力ケー
ブルの端部に固着された一対の幹線圧縮端子の間に、分
岐ユニットの両端を締結解除可能な締結具によって介在
状態に取り付け、該分岐ユニットに接続された分岐用プ
ラグインユニットのチューリップコンタクトに、分岐ケ
ーブルに固着されたピンコンタクトが挿着される構成の
分岐付き高圧電力配線路としている。
【0009】
【作用】分岐配線は、分岐用プラグインユニットのチュ
ーリップコンタクトに、分岐ケーブルに固着しておいた
ピンコンタクトを挿着することにより行なわれる。幹線
電力ケーブルあるいは分岐配線の電力容量の増加時に
は、分岐部の幹線圧縮端子と分岐ユニットとの締結状態
を解除し、所望の電力ケーブルあるいは分岐ケーブルに
交換することによって実施される。
ーリップコンタクトに、分岐ケーブルに固着しておいた
ピンコンタクトを挿着することにより行なわれる。幹線
電力ケーブルあるいは分岐配線の電力容量の増加時に
は、分岐部の幹線圧縮端子と分岐ユニットとの締結状態
を解除し、所望の電力ケーブルあるいは分岐ケーブルに
交換することによって実施される。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る分岐付き高圧電力配線路
の一実施例について、図1及び図2に基づいて説明す
る。該一実施例にあっては、複数本の電力ケーブル1を
分岐部5を介在させた状態で直列接続する構成であり、
図1及び図2において、符号11は幹線圧縮端子、12
は分岐用プラグインユニット、13は分岐ユニット、1
4は締結具、15はチューリップコンタクト、16はL
型コネクタ、17は分岐圧縮端子、18はピンコンタク
ト、19は半導電層、20は絶縁ゴム層、21は半導電
層、22は絶縁ゴム層、23は被覆層、24は被覆層、
25はケーブルアダプタ、26はケーブルアダプタ、2
7は消弧カラーである。
の一実施例について、図1及び図2に基づいて説明す
る。該一実施例にあっては、複数本の電力ケーブル1を
分岐部5を介在させた状態で直列接続する構成であり、
図1及び図2において、符号11は幹線圧縮端子、12
は分岐用プラグインユニット、13は分岐ユニット、1
4は締結具、15はチューリップコンタクト、16はL
型コネクタ、17は分岐圧縮端子、18はピンコンタク
ト、19は半導電層、20は絶縁ゴム層、21は半導電
層、22は絶縁ゴム層、23は被覆層、24は被覆層、
25はケーブルアダプタ、26はケーブルアダプタ、2
7は消弧カラーである。
【0011】これらの詳細について説明すると、幹線圧
縮端子11は、図1及び図2に示すように、電力ケーブ
ル1の口出しされた導体1aに圧着状態に取り付けられ
るとともに、その先端の一部(半分)を切り欠いた状態
として分岐ユニット13に圧接させるための平面状の接
触面11a及び締結座11bが配される。
縮端子11は、図1及び図2に示すように、電力ケーブ
ル1の口出しされた導体1aに圧着状態に取り付けられ
るとともに、その先端の一部(半分)を切り欠いた状態
として分岐ユニット13に圧接させるための平面状の接
触面11a及び締結座11bが配される。
【0012】前記分岐用プラグインユニット12は、接
続する電力ケーブル1の途中に介在させる分岐ユニット
13と、チューリップコンタクト15と、L型コネクタ
16とから構成される。そして、前記分岐ユニット13
は、図1に示すように、一対の幹線圧縮端子11の間に
またがった状態で介在して、電気的接続及び機械的接続
を行なうものであり、幹線圧縮端子11の接触面11a
に圧接状態とするための接触面13aと、締結座11b
の位置に合わせたねじ穴13bと、中間部に位置してチ
ューリップコンタクト15を取り付けるためのねじ穴1
3cとが形成され、該分岐ユニットが、接触面(11
a、13a)を接触させた状態における分岐ユニットと
切り欠いた状態の幹線圧縮端子とを合わせた形状が、切
り欠く前の幹線圧縮端子の外側面形状の範囲に収まる大
きさに設定される。
続する電力ケーブル1の途中に介在させる分岐ユニット
13と、チューリップコンタクト15と、L型コネクタ
16とから構成される。そして、前記分岐ユニット13
は、図1に示すように、一対の幹線圧縮端子11の間に
またがった状態で介在して、電気的接続及び機械的接続
を行なうものであり、幹線圧縮端子11の接触面11a
に圧接状態とするための接触面13aと、締結座11b
の位置に合わせたねじ穴13bと、中間部に位置してチ
ューリップコンタクト15を取り付けるためのねじ穴1
3cとが形成され、該分岐ユニットが、接触面(11
a、13a)を接触させた状態における分岐ユニットと
切り欠いた状態の幹線圧縮端子とを合わせた形状が、切
り欠く前の幹線圧縮端子の外側面形状の範囲に収まる大
きさに設定される。
【0013】前記締結具14は、例えばボルトであり、
幹線圧縮端子11の締結座11bを介して、分岐ユニッ
ト13のねじ穴13bに螺合させることによって、幹線
圧縮端子11及び分岐ユニット13の一体化を行なう。
幹線圧縮端子11の締結座11bを介して、分岐ユニッ
ト13のねじ穴13bに螺合させることによって、幹線
圧縮端子11及び分岐ユニット13の一体化を行なう。
【0014】前記チューリップコンタクト15は、ピン
コンタクト18の挿入によって電気的接続をするもので
あるが、その基部に、アーレン・キー等の適宜工具を挿
入して回転操作を行なうための着脱操作穴15aと、図
2に示すように締結具14と同一方向から分岐ユニット
13のねじ穴13cに螺合することによって取り付ける
ためのおねじ部15bとが配される。
コンタクト18の挿入によって電気的接続をするもので
あるが、その基部に、アーレン・キー等の適宜工具を挿
入して回転操作を行なうための着脱操作穴15aと、図
2に示すように締結具14と同一方向から分岐ユニット
13のねじ穴13cに螺合することによって取り付ける
ためのおねじ部15bとが配される。
【0015】前記L型コネクタ16は、分岐ケーブル3
とピンコンタクト18との間を一体に接続するもので、
分岐ケーブル3の口出しされた導体3aに圧着状態に取
り付けられる分岐圧縮端子17と、該分岐圧縮端子17
の先端に直角に方向を変えて一体に取り付けられるピン
コンタクト18とから構成される。
とピンコンタクト18との間を一体に接続するもので、
分岐ケーブル3の口出しされた導体3aに圧着状態に取
り付けられる分岐圧縮端子17と、該分岐圧縮端子17
の先端に直角に方向を変えて一体に取り付けられるピン
コンタクト18とから構成される。
【0016】また、幹線圧縮端子11、分岐ユニット1
3、締結具14及びチューリップコンタクト15等の周
囲には、半導電性を有するゴム等によって半導電層19
が形成され、該半導電層19の上には、絶縁ゴム層20
が一体に配されて高電圧に対する電気絶縁がなされると
ともに、その一部がチューリップコンタクト15の先端
よりも突出したスリーブ状に形成される。
3、締結具14及びチューリップコンタクト15等の周
囲には、半導電性を有するゴム等によって半導電層19
が形成され、該半導電層19の上には、絶縁ゴム層20
が一体に配されて高電圧に対する電気絶縁がなされると
ともに、その一部がチューリップコンタクト15の先端
よりも突出したスリーブ状に形成される。
【0017】同様に、L型コネクタ16にあっても、分
岐圧縮端子17とピンコンタクト18の基部とを覆うよ
うに、半導電層21とこれに一体の絶縁ゴム層22とが
配されて、高電圧に対する電気絶縁がなされるととも
に、絶縁ゴム層22の一部がスリーブ状に形成されて、
前述の絶縁ゴム層20に外嵌め状態に挿着される。
岐圧縮端子17とピンコンタクト18の基部とを覆うよ
うに、半導電層21とこれに一体の絶縁ゴム層22とが
配されて、高電圧に対する電気絶縁がなされるととも
に、絶縁ゴム層22の一部がスリーブ状に形成されて、
前述の絶縁ゴム層20に外嵌め状態に挿着される。
【0018】さらに、前記被覆層23・24は、絶縁ゴ
ム層20・22の上をそれぞれ覆うように一体に形成さ
れ、両ケーブル1・3と両半導電層19・21及び両絶
縁ゴム層20・22との間には、合成樹脂からなるケー
ブルアダプタ25・26がそれぞれ挿入状態に配され
る。
ム層20・22の上をそれぞれ覆うように一体に形成さ
れ、両ケーブル1・3と両半導電層19・21及び両絶
縁ゴム層20・22との間には、合成樹脂からなるケー
ブルアダプタ25・26がそれぞれ挿入状態に配され
る。
【0019】なお、前記チューリップコンタクト15の
先端には、無負荷条件で開閉される場合を考慮して消弧
カラー27が配される。
先端には、無負荷条件で開閉される場合を考慮して消弧
カラー27が配される。
【0020】このような分岐付き高圧電力配線路にあっ
ては、電力ケーブル1の布設時の作業効率を考慮して、
電力ケーブル1に分岐用プラグインユニット12のチュ
ーリップコンタクト15を取り付けた状態のものを用意
しておいて、これらの電力ケーブル1等を図4例で説明
した方法に準じて、ビル完成状態の配線シャフトSに吊
持することにより布設する。
ては、電力ケーブル1の布設時の作業効率を考慮して、
電力ケーブル1に分岐用プラグインユニット12のチュ
ーリップコンタクト15を取り付けた状態のものを用意
しておいて、これらの電力ケーブル1等を図4例で説明
した方法に準じて、ビル完成状態の配線シャフトSに吊
持することにより布設する。
【0021】そして、分岐配線を行なう場合には、分岐
用プラグインユニット12のチューリップコンタクト1
5に、分岐ケーブル3の先端に取り付けておいたL型コ
ネクタ16のピンコンタクト18を挿着することにより
行なわれる。
用プラグインユニット12のチューリップコンタクト1
5に、分岐ケーブル3の先端に取り付けておいたL型コ
ネクタ16のピンコンタクト18を挿着することにより
行なわれる。
【0022】一方、ビル内の電力容量あるいはフロアの
電力容量が増大して、電力ケーブル1を大容量のものと
交換する必要が生じた場合には、電力ケーブル1におけ
る幹線圧縮端子11と分岐ユニット13との間が、締結
解除可能な構造であることを利用して以下のように実施
される。
電力容量が増大して、電力ケーブル1を大容量のものと
交換する必要が生じた場合には、電力ケーブル1におけ
る幹線圧縮端子11と分岐ユニット13との間が、締結
解除可能な構造であることを利用して以下のように実施
される。
【0023】ピンコンタクト18をチューリップコンタ
クト15から引き抜くととともに、消弧カラー27を取
り外してからチューリップコンタクト15を回転させ
て、そのおねじ部15bを分岐ユニット13のねじ穴1
3cから外して除去し、分岐部を覆っている被覆層23
を剥がして、半導電層19及び絶縁ゴム層20等を電力
ケーブル1の長手方向に沿ってずらし、締結具14を露
出状態にする。
クト15から引き抜くととともに、消弧カラー27を取
り外してからチューリップコンタクト15を回転させ
て、そのおねじ部15bを分岐ユニット13のねじ穴1
3cから外して除去し、分岐部を覆っている被覆層23
を剥がして、半導電層19及び絶縁ゴム層20等を電力
ケーブル1の長手方向に沿ってずらし、締結具14を露
出状態にする。
【0024】次いで、締結具14を緩めて幹線圧縮端子
11と分岐ユニット13との締結状態を解除し、所望の
大容量の電力ケーブル1の先端に、幹線圧縮端子11を
取り付けたものを用意する。この場合において、分岐用
プラグインユニット12や分岐ユニット13にあって
も、必要に応じて所望の仕様のものを準備しておいて、
これらと交換することによって実施される。
11と分岐ユニット13との締結状態を解除し、所望の
大容量の電力ケーブル1の先端に、幹線圧縮端子11を
取り付けたものを用意する。この場合において、分岐用
プラグインユニット12や分岐ユニット13にあって
も、必要に応じて所望の仕様のものを準備しておいて、
これらと交換することによって実施される。
【0025】これらの交換作業における組立作業は、図
2に矢印及び鎖線で示す各部品の移動によって行なわ
れ、解体作業はその逆方向の移動となる。組立作業の場
合であると、電力ケーブル1の先端に取り付けた幹線圧
縮端子11を、分岐ユニット13の上に重ね、締結具1
4による締結によってこれらを一体化するとともに、分
岐ユニット13のねじ穴13cに、チューリップコンタ
クト15のおねじ部15bを螺合させ、着脱操作穴15
aを利用してチューリップコンタクト15を回転させて
一体化し、ずらしておいた半導電層19及び絶縁ゴム層
20等を電力ケーブル1の長手方向に沿ってずらして元
の位置に戻し、再び被覆層23を形成するとともに、L
型コネクタ16の先端のピンコンタクト18を、チュー
リップコンタクト15に挿着することによって図1に示
す状態とするのである。
2に矢印及び鎖線で示す各部品の移動によって行なわ
れ、解体作業はその逆方向の移動となる。組立作業の場
合であると、電力ケーブル1の先端に取り付けた幹線圧
縮端子11を、分岐ユニット13の上に重ね、締結具1
4による締結によってこれらを一体化するとともに、分
岐ユニット13のねじ穴13cに、チューリップコンタ
クト15のおねじ部15bを螺合させ、着脱操作穴15
aを利用してチューリップコンタクト15を回転させて
一体化し、ずらしておいた半導電層19及び絶縁ゴム層
20等を電力ケーブル1の長手方向に沿ってずらして元
の位置に戻し、再び被覆層23を形成するとともに、L
型コネクタ16の先端のピンコンタクト18を、チュー
リップコンタクト15に挿着することによって図1に示
す状態とするのである。
【0026】<他の実施態様について>本発明にあって
は、次の実施態様を採用することもできる。 (1)ビルのフロアへの分岐配線が省略される場合等に
あって、分岐用プラグインユニット12におけるL型コ
ネクタ16の挿着を必要としないとき、L型コネクタ1
6の挿着箇所に適宜絶縁キャップを取り付けて覆うこ
と。 (2)分岐ケーブル3、分岐用プラグインユニット1
2、分岐ユニット13を部分的に交換する場合に、分岐
ユニット13の締結箇所を解体して行なうこと。 (3)幹線圧縮端子11と分岐ユニット13とを結合し
た状態の外側形状を円形として、絶縁構造の設計性や組
立性を向上させること。 (4)幹線圧縮端子11と分岐ユニット13との接合面
を平面以外の凹面等として材料の弾性による緩み止めを
行なうこと、あるいは、曲面や凹凸面相互の接触状態と
してずれ止め等を改良すること。
は、次の実施態様を採用することもできる。 (1)ビルのフロアへの分岐配線が省略される場合等に
あって、分岐用プラグインユニット12におけるL型コ
ネクタ16の挿着を必要としないとき、L型コネクタ1
6の挿着箇所に適宜絶縁キャップを取り付けて覆うこ
と。 (2)分岐ケーブル3、分岐用プラグインユニット1
2、分岐ユニット13を部分的に交換する場合に、分岐
ユニット13の締結箇所を解体して行なうこと。 (3)幹線圧縮端子11と分岐ユニット13とを結合し
た状態の外側形状を円形として、絶縁構造の設計性や組
立性を向上させること。 (4)幹線圧縮端子11と分岐ユニット13との接合面
を平面以外の凹面等として材料の弾性による緩み止めを
行なうこと、あるいは、曲面や凹凸面相互の接触状態と
してずれ止め等を改良すること。
【0027】
【発明の効果】本願発明に係る分岐付き高圧電力配線路
であると、分岐部が、電力ケーブルの端部に固着された
一対の幹線圧縮端子の間に、分岐ユニットの両端を締結
解除可能な締結具によって介在状態に取り付け、分岐ユ
ニットに接続された分岐用プラグインユニットのチュー
リップコンタクトに、分岐ケーブルに固着されたピンコ
ンタクトが挿着される構成となっているから、以下のよ
うな効果を奏する。 (1) ビルの配線シャフト完成後に、電力ケーブルや
分岐部を吊持することによって幹線布設が行なわれるの
で、ビル建設工事と幹線布設工事との干渉が起こりにく
く、工程の短縮及び簡略化を図ることができる。 (2) 幹線圧縮端子と分岐ユニットとの間の締結部分
を解体することによって、所望範囲の電力ケーブルの交
換等が容易になり、幹線の電力容量の増大に速やかに対
応することができる。 (3) 上記により、幹線や分岐配線の将来の交換や仕
様変更に対する融通性を付与することができる。(4) チューリップコンタクトと締結具とを同一方向
から分岐ユニットのねじ穴に螺合して取り付けることに
より、ケーブルの作業性を確保向上させることができ
る。 (5) 幹線圧縮端子の接触面と、分岐ユニットの接触
面との接触時において、該分岐ユニットが、接触面を接
触させた状態における分岐ユニットと切り欠いた状態の
幹線圧縮端子とを合わせた形状が、切り欠く前の幹線圧
縮端子の外側面形状の範囲に収まる大きさに設定される
ことにより、分岐部分における外径の拡大を抑制すると
ともに、その回りの絶縁処理部分の組み付け作業を容易
に行うことができる。
であると、分岐部が、電力ケーブルの端部に固着された
一対の幹線圧縮端子の間に、分岐ユニットの両端を締結
解除可能な締結具によって介在状態に取り付け、分岐ユ
ニットに接続された分岐用プラグインユニットのチュー
リップコンタクトに、分岐ケーブルに固着されたピンコ
ンタクトが挿着される構成となっているから、以下のよ
うな効果を奏する。 (1) ビルの配線シャフト完成後に、電力ケーブルや
分岐部を吊持することによって幹線布設が行なわれるの
で、ビル建設工事と幹線布設工事との干渉が起こりにく
く、工程の短縮及び簡略化を図ることができる。 (2) 幹線圧縮端子と分岐ユニットとの間の締結部分
を解体することによって、所望範囲の電力ケーブルの交
換等が容易になり、幹線の電力容量の増大に速やかに対
応することができる。 (3) 上記により、幹線や分岐配線の将来の交換や仕
様変更に対する融通性を付与することができる。(4) チューリップコンタクトと締結具とを同一方向
から分岐ユニットのねじ穴に螺合して取り付けることに
より、ケーブルの作業性を確保向上させることができ
る。 (5) 幹線圧縮端子の接触面と、分岐ユニットの接触
面との接触時において、該分岐ユニットが、接触面を接
触させた状態における分岐ユニットと切り欠いた状態の
幹線圧縮端子とを合わせた形状が、切り欠く前の幹線圧
縮端子の外側面形状の範囲に収まる大きさに設定される
ことにより、分岐部分における外径の拡大を抑制すると
ともに、その回りの絶縁処理部分の組み付け作業を容易
に行うことができる。
【図1】本発明に係る分岐付き高圧電力配線路の一実施
例を示す一部を断面した要部の正面図である。
例を示す一部を断面した要部の正面図である。
【図2】組立例を示す図1に示す部分の分解図である。
【図3】超高層ビルにおける電力用幹線の布設例を示す
正面図である。
正面図である。
【図4】超高層ビルにおける電力用幹線の他の布設例を
示す正面図である。
示す正面図である。
1……幹線(電力ケーブル)、1a……導体、3……分
岐ケーブル、3a……導体、5……分岐部、11……幹
線圧縮端子、11a……接触面、11b……締結座、1
2……分岐用プラグインユニット、13……分岐ユニッ
ト、13a……接触面、13b……ねじ穴、13c……
ねじ穴、14……締結具、15……チューリップコンタ
クト、15a……着脱操作穴、15b……おねじ部、1
6……L型コネクタ、17……分岐圧縮端子、18……
ピンコンタクト、19……半導電層、20……絶縁ゴム
層、21……半導電層、22……絶縁ゴム層、23……
被覆層、24……被覆層、25……ケーブルアダプタ、
26……ケーブルアダプタ、27……消弧カラー、B…
…ビル完成部分、S……配線シャフト、W……吊り下げ
部。
岐ケーブル、3a……導体、5……分岐部、11……幹
線圧縮端子、11a……接触面、11b……締結座、1
2……分岐用プラグインユニット、13……分岐ユニッ
ト、13a……接触面、13b……ねじ穴、13c……
ねじ穴、14……締結具、15……チューリップコンタ
クト、15a……着脱操作穴、15b……おねじ部、1
6……L型コネクタ、17……分岐圧縮端子、18……
ピンコンタクト、19……半導電層、20……絶縁ゴム
層、21……半導電層、22……絶縁ゴム層、23……
被覆層、24……被覆層、25……ケーブルアダプタ、
26……ケーブルアダプタ、27……消弧カラー、B…
…ビル完成部分、S……配線シャフト、W……吊り下げ
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 友彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−38974(JP,A) 実開 昭51−22794(JP,U) 実開 昭61−180549(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 電力ケーブル(1)の途中に分岐配線を
行なうための分岐部(5)を配する電力配線路であっ
て、分岐部が、電力ケーブルの端部に固着された一対の
幹線圧縮端子(11)の間に、分岐ユニット(13)の
両端を締結解除可能な締結具(14)によって介在状態
に取り付けられるとともに、該分岐ユニットが、接触面
(11a、13a)を接触させた状態における分岐ユニ
ットと切り欠いた状態の幹線圧縮端子とを合わせた形状
が、切り欠く前の幹線圧縮端子の外側面形状の範囲に収
まる大きさに設定され、分岐ユニットに接続された分岐
用プラグインユニット(12)のチューリップコンタク
ト(15)に、分岐ケーブル(3)に固着されたピンコ
ンタクト(18)が挿着されることを特徴とする分岐付
き高圧電力配線路。 - 【請求項2】締結具(14)とチューリップコンタクト
(15)とが、同一方向からの操作により分岐ユニット
(13)のねじ穴(13b,13c)とに螺合すること
により取り付けられることを特徴とする請求項1記載の
分岐付き高圧電力配線路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3268331A JP2644938B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 分岐付き高圧電力配線路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3268331A JP2644938B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 分岐付き高圧電力配線路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0583840A JPH0583840A (ja) | 1993-04-02 |
JP2644938B2 true JP2644938B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=17457062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3268331A Expired - Lifetime JP2644938B2 (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | 分岐付き高圧電力配線路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2644938B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3317779B2 (ja) * | 1994-06-03 | 2002-08-26 | 昭和電線電纜株式会社 | ケーブル端末部 |
CN105140730A (zh) * | 2015-08-24 | 2015-12-09 | 河北华通线缆集团有限公司 | 一种低烟无卤型耐火预分支电缆连接方法及连接体 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5226304B2 (ja) * | 1973-01-16 | 1977-07-13 | ||
JPS6064938A (ja) * | 1983-09-21 | 1985-04-13 | Agency Of Ind Science & Technol | 酸素含有炭化水素化合物の製造法 |
JP2728405B2 (ja) * | 1987-08-05 | 1998-03-18 | 東光電気工事株式会社 | 低圧幹線におけるケーブル線路構造 |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP3268331A patent/JP2644938B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0583840A (ja) | 1993-04-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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