JP3075441B2 - 垂直幹線ケーブル布設方法 - Google Patents

垂直幹線ケーブル布設方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層ビルディングにお
ける垂直幹線ケーブルを構成する複数の単心ケーブルを
一括して吊り上げ、上階に吊留支持するためのケーブル
吊留支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高層ビルディングや超高層ビル
ディング等の高層建築物に於ては、鉛直方向に布設され
た高圧垂直幹線ケーブルにより、3階乃至4階毎に設け
られた電気室への給電がなされている。従来、このよう
な垂直幹線ケーブルの布設においては、単心ケーブルを
床貫通孔に挿通させつつ1本ずつ引き上げて上階の天井
部等に固定する作業を繰り返し行って、複数本の単心ケ
ーブルを鉛直に配設していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高層ビ
ルディングや超高層ビルディングでは、最上階付近へ単
心ケーブルを1本ずつ引き上げる布設方法では引き上げ
距離が長くなり、かつ引き上げ回数が多くなるため施工
に手間と時間がかかる欠点があった。
【0004】この引き上げ回数を減少させる方法とし
て、複数本の単心ケーブルを撚合せた単心撚合型ケーブ
ルを使用するのが有効と考えられる。しかし、垂直幹線
ケーブルではその上端部に前記の電気室への接続ケーブ
ル(横引きケーブル)の端末部と接続されるべき接続部
もしくは分岐部を備える必要があり、高圧ケーブルでは
この接続部もしくは分岐部が大サイズとなるので、これ
ら接続部もしくは分岐部をも床貫通孔に挿通させながら
単心ケーブル撚合せ型ケーブルを引上げようとすれば、
床貫通孔が著しく大きくなり、最近の高層ビルディング
における垂直幹線ケーブルの布設スペースのコンパクト
化の要求、特に壁面に垂直な方向の前後幅寸法の低減に
対する強い要求に反することになる。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、本発明の目的は、垂直幹線ケーブルを構成する複数
の単心ケーブルを一括して引き上げ、かつ一括して吊留
支持し、引き上げ回数及び吊留め個数を減少させること
を可能とし、しかも、垂直幹線ケーブル布設用の床貫通
孔の大きさを最小限に抑えることを可能にする垂直幹線
ケーブルの吊留支持装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、垂直幹線ケーブルを構成する複数の単心ケーブル
を一括して吊り上げ、上階に吊留支持するためのケーブ
ル吊留支持装置であって、前記単心ケーブルのそれぞれ
の上端部に該ケーブルと同軸的に延長するように接続さ
れる棒状金属導体を絶縁部材で被覆してなる接続短線
と、前記複数の接続短線を一括支持する帯状金具とから
なり、前記接続短線には、その棒状金属導体の下端に前
記単心ケーブルの導体端を接続固定する接続部およびそ
の中間に導体外径を拡径した膨出部と、さらに絶縁部材
の周部に外方へ拡径膨出した外鍔部とをそれぞれ設け、
前記帯状金具には、前記接続短線の外鍔部を挿通する横
一列の配列状態とした複数個の挿通孔を設けると共に、
該外鍔部を上下方向に位置調節可能に係止する張力調整
機構を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明においては、垂直幹線ケーブルを構成す
る複数の単心ケーブルの上端部にそれぞれ接続された接
続短線が、帯状金具に設けた横一列の配列状態にされた
複数個の挿通孔に挿入固定されているので、帯状金具を
引き上げることにより複数の単心ケーブルを一括して引
き上げることができ、また帯状金具を吊留支持すること
により複数の単心ケーブルを一括して吊留支持すること
ができる。すなわち、ケーブルの引き上げ回数を減少で
き、吊留め作業回数も減少できる。
【0008】単心ケーブルと接続短線との接続部、吊留
支持装置(接続短線の中間部)及び接続短線上端の接続
子は単心ケーブルよりも寸法が増大することを避け難い
ものであるが、本発明においては、上記の各部分が単心
ケーブルの軸方向すなわち垂直方向に直列に配置されて
いるので、上記各部の寸法増大が相加されることがな
い。しかも、上記各部が位置する単心ケーブルの上端側
は横一列に並列するように配列されているので、各単心
ケーブルにおける上記各部の寸法増大が互いに干渉し合
って横一列方向に対して垂直な幅方向に寸法増大が相加
されるようなことはない。すなわち、上記各部による幅
方向の寸法増大が最小限に抑えられる。
【0009】接続短線の中間部が挿入され、固定される
帯状金具の挿通孔は並列するように配置されているの
で、帯状金具の厚さ寸法(図5の寸法B)は、単心ケー
ブルを撚合わせた撚合せ型垂直幹線の撚合せ外径よりも
小さくできる。また、接続短線の上端の接続子は接続短
線の軸方向に延長しており、該軸方向に直角な方向への
突出がないので、床貫通孔のサイズを拡大させる要因に
はならない。
【0010】上記のとおりであるから、本発明による垂
直幹線ケーブルの吊留支持装置並びにこれに連なる垂直
幹線ケーブルを、床貫通孔に挿通しつつ引き上げる場合
に必要な床貫通孔の前後幅寸法(図5の寸法A)は、結
局、ケーブルラック及び垂直幹線ケーブルを挿通させる
寸法があれば足りることになり、本発明によれば、コン
パクト化の要求が強い床貫通孔の前後幅寸法をケーブル
本体が挿通するのに必要な最小限の寸法に抑えることが
できる。
【0011】また、本発明の垂直幹線ケーブルの吊留支
持装置を適用して複数の単心ケーブルからなる垂直幹線
ケーブルを一括して引き上げ、一括して吊留支持する場
合は、従来の単心ケーブルを1本ずつ引き上げ、吊留支
持する場合に較べてケーブルラックの横幅寸法及び床貫
通孔の横幅寸法を減少できる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づき本発明を詳
説する。
【0013】図1において、1は複数本の単心ケーブル
を撚合せた単心撚合型垂直幹線ケーブルである。図例で
は6.6kV以上の高圧単心ケーブル2,・・を3本撚
合わせたトリプレックス型の垂直幹線ケーブルを示して
おり、高層ビルディングや超高層ビルディング等の高層
建築物に鉛直方向に布設して上階への給電に使用する。
【0014】垂直幹線ケーブル1は吊下げ支持される上
端の近傍部、すなわち垂直幹線ケーブル1の上端から例
えば1500〜2000mmの位置に取付けられた結束金
具6より上方側が3本の単心ケーブル2,・・に分離さ
れ、単心ケーブル2,・・の上端部が互いに平行に並列
するように配列されている。
【0015】単心ケーブル2の上端は、図3に示されて
いるとおり、接続短線9の下端に接続されている。接続
短線9は金属導体8と金属導体の周囲に被覆された合成
樹脂、好ましくはエポキシ樹脂の絶縁部材10とからな
り、単心ケーブル2と同軸的に垂直方向に延長してい
る。
【0016】接続短線9の上端部には接続子7が形成さ
れている。すなわち、接続短線9の金属導体8の上端部
には雌ネジ部20を有する接続用孔21が設けられてい
る。この接続用孔21にソケット23つまり接続子7が
挿入され、ソケット23の下端に形成された雄ネジ部2
2が雌ネジ部20に螺合する。このソケット23には上
方開口状の差込孔24が形成されている。
【0017】従って、接続短線9の上端部の接続子7、
具体的にはソケット23は接続短線の軸方向に延長し、
後に述べるとおり、垂直幹線ケーブルが引き上げられ、
所定階において吊留め支持されたのちに、被接続ケーブ
ルのL型コネクタ43の端子45が該ソケット23に差
し込まれ接続される。このように接続されるまで、接続
子7にはゴム等の弾性部材からなる保護キャップ36を
取付けておく。
【0018】接続短線9の下方側には下端接続部19が
形成され、この下端接続部19に単心ケーブル2が接続
される。すなわち接続短線9の金属導体8の下端部の下
端接続部19には雌ネジ部14を有する接続用孔12が
設けられ、雌ネジ部14には金属端子13の上端に形成
された雄ネジ部15が螺合している。
【0019】金属端子13は、単心ケーブル2の導体1
1の上端部に外嵌状に圧縮される圧着部13aと、その
圧着部13aから延設される突出部13bとから成る。
この突出部13bに上述の雄ネジ部15が形成されてい
る。16はモールドにより形成された絶縁筒であり、内
部半導電層16aと絶縁層16bと外部半導電層16c
とから成る。
【0020】接続短線9の中間部には吊留支持装置3が
形成される。この吊留支持部装置3は、上下方向に延長
する3個の挿通孔4,・・が横一列の配列状態で配設さ
れた帯状金具5を備えている。
【0021】帯状金具5の左右には、吊止用孔40a,
40aと固定用孔40b,40bを有する突片41,4
1が形成されている(図1参照)。なお、帯状金具5は
図では一体型に形成されているが、前後中間部において
2分割した形状の金具をボルト・ナット結合等により結
合して形成するようにしてもよい。
【0022】図3に示すように、夫々の接続短線9の中
間部において絶縁部材10を外方に拡径膨出させた外鍔
部18,・・を形成し、その外鍔部18,・・を帯状金
具5の挿通孔4内に係止する。かくして、帯状金具5は
接続短線9を相互にほぼ平行に並べて横一列に保持する
(図1参照)。
【0023】接続短線9の金属導体8の中間部には、絶
縁部材10から金属導体8が抜け落ちるのを防止する膨
出部17が形成される。なお、金属導体8の途中部の外
周面をローレット加工しておくのも好ましい(図示省
略)。
【0024】図1から理解されるように、垂直幹線ケー
ブル1の上端近傍の3本の単心ケーブル2,・・には、
下方に吊持される垂直幹線ケーブル1の荷重が負荷され
る。この荷重は超高層ビルディングに布設される鉛直方
向に長尺の垂直幹線ケーブル1においては極めて大重量
となる。
【0025】このような垂直幹線ケーブル1の大きな荷
重が3本の単心ケーブル2,・・に均等に配分されず、
その荷重を1本又は2本の単心ケーブル2のみに負荷す
ることとなれば断線等の事故が発生する虞れがある。
【0026】このような事故を未然に防止するために、
前記の帯状金具5の挿通孔4,・・の接続短線係止部に
は、それぞれの単心ケーブル2,・・の張力を独立して
調整可能とする張力調整機構25を設けている。
【0027】この張力調整機構25は、外周に雄ネジ部
26aが形成された下リング状体26と、同様に外周に
雄ネジ部27aが形成された上リング状体27とを備え
る。
【0028】また、帯状金具5の挿通孔4内の下部に
は、下リング状体26の雄ネジ部26aが螺合する雌ネ
ジ部28が形成されている。また、挿通孔4内の上部に
は、上リング状体27の雄ネジ部27aが螺合する雌ネ
ジ部29が形成されている。この雌ネジ部28と雌ネジ
部29とは連続状にされてもよい。
【0029】下リング状体26の下端面及び上リング状
体27の上端面には、その下リング状体26と上リング
状体27を帯状金具5の挿通孔4に螺入する際に締付具
(図示省略)を係止するための溝部32,33が設けら
れている。
【0030】下リング状体26の上方には、帯状金具5
の挿通孔4内に挿入されると共に接続短線9の外鍔部1
8の傾斜した下面を支持する2個の楔状体31,31が
配設される。この楔状体31,31は夫々半リング状と
され、その内周面は外鍔部18の傾斜した下面に対応し
て傾斜している。
【0031】なお、楔状体31,31はこれらを一体化
させてリング状として形成してもよく、また、下リング
状体26とその上方の楔状体31,31を一体化させて
もよい。
【0032】また、外鍔部18の傾斜した下面と楔状体
31,31の内周面との間には、ゴム等の弾性体から成
る緩衝材30が介装される。
【0033】上リング状体27の下端部の内周部は、接
続短線9の外鍔部18の上端の外周に沿って形成された
切欠部34の水平面に当接して接続短線9のがたつきを
防止する。
【0034】しかして、図3に示す状態に対して、上リ
ング状体27を上方へ螺退させ、さらに、下リング状体
26を上方へ螺進させることにより、接続短線9及びこ
れに接続された単心ケーブル2は帯状金具5に対して相
対的に上方へ移動する。
【0035】また、逆に、下リング状体26を下方へ螺
退させ、さらに、上リング状体27を下方へ螺進させる
ことにより、接続短線9及び単心ケーブル2は帯状金具
5に対して相対的に下方へ移動する。
【0036】上述のように単心ケーブル2を帯状金具5
に対して相対的に上下移動させることにより単心ケーブ
ル2の張力を1本ずつ独立して調整して、3本の単心ケ
ーブル2,・・に負荷される荷重を均等に配分するよう
に調整する。張力調整機構25による上記の調整は、工
場内或は布設現場何れにおいても行い得るが、布設工事
前に工場において行っておくのが好ましい。
【0037】本発明による吊留支持装置を備える垂直幹
線ケーブル1は、図4に示すとおり、吊留支持部3、具
体的には帯状金具5に掛止された引き上げ用のワイヤ
(図示省略)により、各階の床部38に形成された床貫
通孔35に挿通されつつ上階へ引き上げられる。
【0038】接続短線9の中間部を係止固定する帯状金
具5の挿通孔4は前述のとおり横一列に配設しているの
で、吊留支持部3の帯状金具5の厚さ寸法Bは図5に示
すように単心ケーブルを撚合せた垂直幹線ケーブル1の
外径寸法Dよりも小さくできる。また、接続短線9の上
端の接続子7は接続短線9の軸方向に延長しており、帯
状金具5の厚さ方向への突出はない。
【0039】従って、床貫通孔35の前後幅寸法Aは、
鉛直方向に配設されるラック37と垂直幹線ケーブル1
とを挿通できる程度あればよい。すなわち、床貫通孔3
5の前後幅寸法Aをケーブル本体が挿通するのに必要な
最小限の寸法に抑えることができる。
【0040】一方、帯状金具5の横幅寸法C(図5参
照)は垂直幹線ケーブル1の外径寸法より大であるが、
従来のように単心ケーブルを複数本並設した場合に較べ
ると、小さい横幅内に同数の単心ケーブル2,・・を布
設することができる。従って、ラック37の横幅寸法を
減少でき、床貫通孔35の横幅寸法E(図6参照)を減
少し得る。
【0041】垂直幹線ケーブル1を高層ビルの上階へ引
き上げたのち、図6に示すように、ケーブル吊留支持部
3の帯状金具5を懸垂金具39,39を介して床部38
の下面等に固定する。かくして、垂直幹線ケーブル1は
鉛直方向に配設される。そして、必要に応じて上述と同
様にして、複数本のトリプレックス型の垂直幹線ケーブ
ル1,・・を平行に並設する。なお、図4及び図6にお
いて、46は単心ケーブル2,・・をラック37に固定
支持するための固定金具である。
【0042】上述のように垂直幹線ケーブル1を鉛直方
向に布設した後、単心ケーブル2,・・の上端に接続さ
れた接続短線9の上端の接続子7,・・を覆う保護キャ
ップ36,・・を取外す。そして、図7に示すように、
接続子7に被接続用ケーブル42を差込み接続する。
【0043】被接続用ケーブル42は各階の電気室への
給電やさらにその上階への給電に使用されるケーブルで
ある。この被接続用ケーブル42の基端にはL字形コネ
クタ43が取付けられており、L字形コネクタ43は、
被接続用ケーブル42の導体線44と導通する接続端子
45を有している。この接続端子45が前記の接続短線
9の軸方向に延長するソケット23の差込孔24に圧入
される(図3参照)。
【0044】かくして、垂直幹線ケーブル1の布設が完
了する。
【0045】なお、垂直幹線ケーブル1の布設形態とし
ては、図8に略示するように、垂直幹線ケーブル1を超
高層ビルディング等の最下階の配電盤47から最上階M
にわたって布設する場合や、途中の階にまで布設する場
合、さらには途中の階にまで布設した垂直幹線ケーブル
1の上端部に他の垂直幹線ケーブル1の下端部を接続し
てさらにその上階へと給電する場合等がある。なお、垂
直幹線ケーブル1は、2本、又は4本以上の単心ケーブ
ルで構成されてもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、垂直幹線ケーブルを構
成する複数の単心ケーブルの並列配列部分がそれぞれ接
続短線を介して吊留支持装置の帯状金具に固定されてい
るので、該帯状金具を介して複数の単心ケーブルからな
る垂直幹線ケーブルを一括して高層ビルの上階へ引き上
げかつ一括して吊留め支持することができる。従って、
高層ビルディングにおける垂直幹線ケーブルの布設にあ
たり、ケーブルの引き上げ回数を減少させ、また、ケー
ブルの吊留支持の個数を減少させ、垂直幹線ケーブルの
布設を効率化できる。
【0047】殊に、本発明の吊留支持装置においては、
単心ケーブルに接続される接続短線を係止する帯状金具
の各挿通孔に、ケーブル吊り張力を独立して調整可能と
した張力調整機構を設けているため、各ケーブル間に加
わる負荷荷重が均一化され、ケーブル荷重のアンバラン
スによる断線等の事故が未然に防止できる。
【0048】また、本発明によれば、吊留支持装置の帯
状金具の厚さ寸法を撚合せ型垂直幹線の外径寸法より小
さくでき、かつ接続短線の上端の接続子は軸方向すなわ
ち垂直方向に延長し直角な方向には延長していないの
で、該帯状金具及びこれに連なる垂直幹線ケーブルを床
貫通孔に挿通しつつ引き上げるに必要な床貫通孔の前後
幅寸法はケーブルラック及び垂直幹線ケーブルを挿通さ
せるに必要な前後幅寸法あればよく、コンパクト化の要
求が強い床貫通孔の前後幅寸法を最小限の寸法に抑える
ことができる。
【0049】更には、前記のとおり垂直幹線ケーブルを
構成する単心ケーブルを一括して引き上げ、一括して吊
留めるので、従来の単心ケーブルを1本ずつ引き上げ、
吊留めする場合に較べてケーブルラックの横幅寸法及び
床貫通孔の横幅寸法も減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の垂直幹線ケーブルの吊留支持装置の要
部の正面図である。
【図2】要部の側面図である。
【図3】被接続ケーブルのL字型コネクタを差し込み接
続した状態における要部の断面図である。
【図4】本発明の垂直幹線ケーブルの吊留支持装置を床
貫通孔に挿通する場合の説明図である。
【図5】床貫通孔と本発明の垂直幹線ケーブルの吊留支
持装置との寸法関係を説明する説明図である。
【図6】垂直幹線ケーブルを布設した状態を示す正面図
である。
【図7】被接続用ケーブルを接続した状態を示す側面図
である。
【図8】布設形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 垂直幹線ケーブル 2 単心ケーブル 3 吊留支持装置 4 挿通孔 5 帯状金具 7 接続子 8 金属導体 9 接続短線 10 絶縁部材 17 膨出部 18 外鍔部 25 張力調整機構 35 床貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−102593(JP,A) 実開 平4−76121(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直幹線ケーブルを構成する複数の単心ケ
    ーブルを一括して吊り上げ、上階に吊留支持するための
    ケーブル吊留支持装置であって、前記単心ケーブルのそ
    れぞれの上端部に該ケーブルと同軸的に延長するように
    接続される棒状金属導体を絶縁部材で被覆してなる接続
    短線と、前記複数の接続短線を一括支持する帯状金具と
    からなり、前記接続短線には、その棒状金属導体の下端
    に前記単心ケーブルの導体端を接続固定する接続部およ
    びその中間に導体外径を拡径した膨出部と、さらに絶縁
    部材の周部に外方へ拡径膨出した外鍔部とをそれぞれ設
    け、前記帯状金具には、前記接続短線の外鍔部を挿通す
    る横一列の配列状態とした複数個の挿通孔を設けると共
    に、該外鍔部を上下方向に位置調節可能に係止する張力
    調整機構を設けたことを特徴とする垂直幹線ケーブルの
    吊留支持装置。
  2. 【請求項2】前記複数の接続短線の棒状金属導体には、
    その上端に、被接続ケーブルを接続するための導体接続
    子を設けたことを特徴とする請求項1に記載の垂直幹線
    ケーブルの吊留支持装置。
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