JP2670686B2 - 低圧幹線の分岐装置 - Google Patents

低圧幹線の分岐装置

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JP2670686B2 JP63172351A JP17235188A JP2670686B2 JP 2670686 B2 JP2670686 B2 JP 2670686B2 JP 63172351 A JP63172351 A JP 63172351A JP 17235188 A JP17235188 A JP 17235188A JP 2670686 B2 JP2670686 B2 JP 2670686B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ビル等の電気シャフトに配置される低圧幹
線から各階に給電を行うために用いられる分岐装置に関
し、特に、送電を中断することなしに、給電線を接続す
る動作を行い得るようにするために、幹線ケーブルに対
して一体に電源側コネクターを設けてなる低圧幹線の分
岐装置に関する。
(従来の技術) オフィスビル等のように電力使用量の大きい建物にお
いては、送電線の容量が大きく、送電能力の大きい平型
ケーブル等が多く使用されており、そのような送電線を
用いた低圧幹線から各階に給電線を分岐する際には、例
えば、実開昭58−141574号公報等に示されるような分岐
手段を用いていることが多い。
上記したような従来の給電線の分岐手段としては、第
11図または、第12図に示されるような分岐部の接続方法
が用いられる。
例えば、第11図および第11a図に示されるように、分
岐スリーブを用いて分岐線を接続する方法による場合に
は、幹線ケーブルの被覆として絶縁部材を剥離して導電
線を露出させ、その露出部分を覆うようにして分岐スリ
ーブ10を固定し、該分岐スリーブ10から側部に突出して
形成した接続板13に分岐線の端部を接続するようにして
いる。
これとは別に、第12図に示されるような接続方法が用
いられる場合がある。この第12図に示される接続方式に
おいては、幹線ケーブル1の絶縁部材を除去して、その
導電線2の露出部分に対して分岐スリーブ10を固定する
が、その分岐スリーブ10には、分岐線19の導電体19aを
も一体に取付けることによって、直接分岐線19を接続出
来るようになっている。
そして、上記したようにして分岐スリーブを介して分
岐線を接続し、その周囲を絶縁テープ等を巻き付ける等
して絶縁を行うことによって、分岐線の固定の作業を必
要に応じて随時行うことが出来る。
上記したような分岐線の接続方法としては、第11図に
示されるような例が多く用いられており、前記した従来
例の他に、例えば、実公昭52−21904号公報や、実開昭5
8−141573号公報等に示されるような例がある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記したような従来の低圧幹線の分岐
装置においては、建物内の各階に給電を行うための分岐
線は、その建物の施工時に想定された電力使用量に応じ
て設けられているために、最近のOA化等に対応させて、
OA機器を多く使用するようになると、事務スペース内で
の電力使用量が飛躍的に増大して、従来の分岐線ではそ
の電力需要に対応出来ない等の問題が発生する。
そこで、幹線ケーブルに対して固定している容量の小
さい分岐線を幹線ケーブルから取り外し、新たな大容量
の分岐線を接続換えすることが必要になる。しかし、前
述したような幹線ケーブルに接続されている分岐線は、
容易に取り外しが出来ない状態で固定されているもので
あり、その工事のためには、導電線2を覆っている絶縁
テープ等の絶縁部材を除去し、接続部分での分岐スリー
ブを外して、新しい大容量の分岐線を固定する作業を行
う。
ところが、上記したような作業は、幹線ケーブルに通
電したままの状態では行い得ないものであり、当然その
工事の間は停電状態となる。また、オフィスビルのよう
に、テナントが引っ越しを行う都度、その階での電力使
用量が変化したり、社内セクションの移動等によって各
階毎のOA機器の配置が変わった場合等には、それに対応
した容量の給電線を幹線に対して接続換えすることが必
要となる。
そして、その分岐線の容量アップの工事は、活線状態
では行い得ないために、当然休日等を利用して工事を行
うことになるが、ビルのフロアの数が多い場合には、各
フロアに対応して設ける分岐線の数も多くなり、工事に
多くの人手を必要とすることのほかに、古い分岐線を取
り外して、新しい分岐線を接続し、それに対する絶縁部
材の施工等の多くの面倒な工事を行うことが要求され
る。さらに、通常のビルにおける電気シャフトは比較的
狭い場所であり、作業能率が非常に良くない等の問題が
ある。
前述したような幹線ケーブルからの分岐線を用いるこ
とに代えて、特開昭52−135081号公報等に示されるよう
に、分岐線をケーブル本体に枝別れした状態に一体に設
けたものを使用することも考えられる。
しかし、このようなプレハブ化したケーブルユニット
は、工事現場等における照明用、または、手持ち工具用
の電源として開発されたものであって、その電線の給電
容量を1000Aまたは、それ以上のものとすることには、
ケーブルのヘレキシビリティ等の点からも多くの問題が
ある。
つまり、前記公報に示されたような幹線ケーブルに対
する分岐部に設けられるソケット、およびプラグは、数
十A程度までは耐えられるものであっても、それを数百
Aの容量のものとする場合には、その接続部の構成が複
雑になることの他に、その接続部の装置の占める容積が
大きくなり過ぎて、実用に耐えられない等の問題が発生
する。
また、前述したような分岐線を枝別れさせた幹線ケー
ブルをビル等の給電用の幹線ケーブルとして用いる場合
には、その枝別れした分岐線がダクト内に多数吊り下げ
られることになるので、該幹線ケーブルの布設工事が繁
雑になる等の別の欠点が発生することにもなる。
(発明の目的) 本発明は上記したような従来の低圧幹線の分岐装置の
欠点を解消するもので、幹線ケーブルから分岐する電源
側コネクターを大容量のもので構成しておき、その端部
に給電線の接続部を設けておくことによって、電力需要
の変化に対応させる場合には、大容量の給電線をコネク
ターの接続換えを行うのみによって、容易に活線状態で
の工事を行い得るようにすることが出来る装置を提供す
ることを目的としており、さらに、幹線ケーブルに直接
コネクターを設けることによって、該ケーブルから枝別
れする部材をなくし、ケーブルの取り扱いを容易に行う
ことが出来るようにする装置を提供することを目的とし
ている。
(問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、平型ケーブルの絶縁部材を剥離して導体を
露出させた部分に、U字状断面を有する2つのスリーブ
部材を組み合わせ、圧縮して固定する分岐スリーブと、
前記スリーブ部材に設けたネジ孔にネジ部を挿入して固
定する電源側コネクタと、負荷側コネクタを挿入する端
部のみを露出させ、前記分岐スリーブと電源側コネクタ
とを覆う保護カバーと、電源側コネクタの負荷側コネク
タを挿入する固定側円筒の先端部と、前記負荷側コネク
タのプラグの先端に、それぞれ設けた消弧子と、前記2
つのコネクタを覆うゴムカバーと、を設けた低圧幹線の
分岐装置である。
したがって、本発明の低圧幹線の分岐装置によると、
各フロアの電力需要に対応させて配線換えの作業を行う
場合でも、幹線ケーブルに対する接続は、単に幹線ケー
ブルの分岐部に設けた電源側コネクターに対して、給電
線のコネクターを挿入するのみの作業で済むことによ
り、活線状態の幹線ケーブルに対して、その送電を中断
することなしに、大容量の給電線の接続を行うことが出
来る。また、ビル内の各フロアの電力需要に対応させて
配線代えの作業を行う場合でも、給電側のケーブルを幹
線ケーブルに接続する作業は、単に、幹線ケーブルの分
岐部に設けた電源側コネクターに対して、給電側のコネ
クターを挿入するのみの作業で済むことになり、活線状
態の幹線ケーブルに対して、その送電を中断する等の処
理を行うことなしに、大容量の給電線の接続を行うこと
が出来る。そして、分岐部に配置する電源側コネクタと
負荷側コネクタにおいては、その接続部に消弧子を設け
ていることから、活線状態での接続を可能にし、さら
に、カバーで覆っていることから、完全に接続作業を行
うことができる。
(実施例) 図示された例にしたがって、本発明の低圧幹線の分岐
装置の構成を説明する。第1図に示されるように、幹線
ケーブル1は複数本の導電線(銅導体)2、2……を並
列状態にし、その周囲を絶縁部材3で被覆して形成して
いるものである。また、このケーブルは、通常平型ケー
ブルと呼ばれている形式のケーブル(例えば600V単心架
橋ポリエチレン絶縁ビニールシース平型ケーブル)であ
り、配線が3相交流の場合には、同様のケーブルが3本
並列に電気シャフト内で配置され、ビル内での各フロア
ーに設けたOA機器等に対して、該幹線ケーブル1より分
岐部5を会して給電を行い得るようにされている。な
お、本発明の装置は、その対象とするケーブルが、通常
の丸断面のものでも良いものであるが、この実施例にお
いては、平型ケーブルを用いる場合について説明する。
そして、第1図に示される例においては、幹線ケーブ
ル1から各階の給電線21に分岐する際に、該幹線ケーブ
ル1の所定の箇所に設けた分岐部5から、その側方に突
出している電源側コネクター15に対して、給電線21のコ
ネクター20を接続することによって、給電を行い得るよ
うになっている。
この実施例において、例えば、600V以下の低圧電源が
3相交流である場合には、分岐部5を同一の位置に設け
た3本の幹線ケーブル1を、並列して設け、需要側の3
本の給電線をそれぞれ接続するようになる。
前記幹線ケーブル1から分岐スリーブ10を介して設け
た電源側コネクター(メス型コネクター)15に対して、
各階に配線した給電線21の端末に設けた負荷側コネクタ
ー(オス型コネクター)23を装着することによって、容
易に給電を行うことが出来る状態にすることが可能であ
る。
本発明の分岐部5は、第2図に示されるようにして構
成されることが出来る。本発明の図示される実施例にお
いては、幹線ケーブル1の絶縁部材を剥離し、導電線2
を露出させた部分に対して、略リング状の分岐スリーブ
10を取付けるようにしている。
この分岐スリーブ10は、略U字状の2つのスリーブ部
材10a、10bを、嵌合組合せで、一体に組み合わせて形成
しているもので、導電線2の巾方向の両側からスリーブ
部材10aと10bとを配置し、その2つの部材を互いにハシ
箱状嵌合部をスライドさせて嵌合させ、その組み合わせ
を行った後で、例えば、実開昭59−146890号公報等に示
されるような構成の電線接続用の圧縮装置を用いて、両
方のスリーブ部材を一体に接続し、それによって、導電
線に対して分岐スリーブ10を固定するようにしている。
すなわち、本発明の分岐スリーブ10の中央部の挿入孔
11には導電線2が挿入された状態で、前述したような圧
縮装置を用いて、該分岐スリーブ10に対して外側から圧
力を加える。
そのような作業を行うことによって、銅鋳物製の分岐
スリーブ10は各々の孔に挿入された導電体をそれぞれ圧
縮するものとなり、導電線に対して分岐スリーブを電気
的に接続した状態で固定出来るようになる。
また、本発明の分岐スリーブ10においては、一方のス
リーブ部材10aの側部にネジ穴11を設けており、このネ
ジ穴11に対して電源側コネクター15のネジ部分16をネジ
込むことによって、該分岐スリーブ10に対して一体に電
源側コネクター15を設けることが出来る。
そして、前記電源側コネクター15の先端部を、分岐部
5を覆うようにして設けた絶縁部材、および、該絶縁部
材の表面を覆うようにして設けた保護カバー7から突出
させることによって、その電源側コネクター15突出部分
を介して、給電線21のコネクター20を接続することが出
来る。
第3図に示される本発明の別の実施例において、幹線
ケーブル1に対して1個の分岐部5を設けるが、その分
岐部5に対して2つの給電線21、21aに接続する二又部
材25を設けている。
そして、1つの分岐部から複数の給電線を引き出すこ
とが必要となる場合に、上記したような二又部材(Y分
岐コネクター)25を用いると、その電源側コネクターが
1個の場合にも、2系統の給電線に対する給電を行い得
るように構成することが可能である。
また第4図に示される本発明の別の実施例において
は、分岐部5に複数個の電源側コネクター15、15a、15b
を設けておき、それぞれの電源側コネクターに対して、
別系統の給電線21、21a、21bを接続出来るようにしてい
る。
そして、上記したように分岐部を構成する場合には、
各電源側コネクターに対してそれぞれ別系統の給電線を
3系統接続することが出来るので、負荷系統が異なる場
合でも、容易に給電系統の工事を行い得るものとなる。
なお、上記したように、3つの電源側コネクターを設
ける場合は、1個の分岐部に対して3個の分岐スリーブ
を固定し、各々の分岐スリーブに電源側コネクターを設
けること、または、1個の分岐スリーブに対して、3つ
の電源側コネクターを取付ける等の任意の手段を用いる
ことが出来るものであるが、いずれの場合でも、1個の
電源側コネクターを設ける場合に比較して、分岐スリー
ブの導電線に対する接触面積を大きく設定することが必
要となる。
そして、上記したように構成する場合には、前期2つ
の実施例の場合に比較して、各階での電力の使用の余裕
が生じるものとなり、その後の配線換え等の工事を容易
に行い得るものとなる。
第5図に示される実施例において、分岐部5に設けら
れる電源側コネクター15の容量を大きく設定しておき、
例えば、電源側コネクターを500Aに設定しても、それに
対応する給電線が200Aで良い場合に、レジューサ27を介
してコネクター20を接続し、給電を行い得るようにする
ものである。
また、その特定の分岐部に対して、電力需要が増大し
た場合には、レジューサ27の出力側を大容量のものに変
換して、大容量の給電線側の需要に対応させることが出
来ることになる。
なお、上記したような両端部のコネクターの間には、
いずれの場合でも、レジューサを介在させることが出来
るものであり、給電側と受電側とで、通電容量の異なる
ものとして構成したコネクター部材を使用することによ
って、分岐線から給電線に対する給電を良好な状態で行
い得るものとなる。
また、上記した第5図に示される例においては、給電
線を1系統接続する場合であるが、2系統の給電線を1
つの電源側コネクターに接続する場合には、第6図に示
されるような構成の二又部材25を用いることが可能であ
る。この第6図に示される実施例の場合には、第3図に
示されたものと同様に構成した二又部材25をを用いてい
る。
前述したように、幹線ケーブル1に対して電源側コネ
クター15を直角方向に突出させて設けることに代えて、
本発明の装置においては、第7図または第9図に示され
るように、電源側コネクターを幹線ケーブルと平行な状
態に配置するような手段を用いることが出来る。
この第7図に示される実施例においては、第8図に示
されるような略L字状に形成された電源側コネクター15
aを用いるもので、該電源側コネクター15aのネジ部分16
を、分岐スリーブ10のネジ孔11にネジ込み、そのコネク
ターの開口部をケーブル1に平行な状態に回転させて固
定し、その外周を絶縁テープ等の絶縁部材と、保護カバ
ーとによって覆うようにする。
したがって、第7図に示されるような分岐部5aに対し
ては、給電線のコネクター20を該ケーブル1に平行な方
向から挿入することによって、その接続の動作を容易に
行うことが出来るものとなる。
また、第9図に示される本発明の別の実施例において
は、分岐スリーブ10に対して、引き出し線19の導電線19
aを直接接続し、該引き出し線を非常に短くして電源側
コネクター15bを設けている。そして、図示されるよう
に、前記分岐部を絶縁テープ等の絶縁部材6と保護カバ
ー7とによって覆い、該カバー7から電源側コネクター
の開口部には、コネクター15bのみを露出させた状態に
設ける。
したがって、前記第9図に示されるように分岐部を構
成した場合でも、負荷側(給電線側)のコネクターは、
幹線ケーブル1に対して平行な方向から挿入することが
出来る。
上記したように、電源側コネクターを幹線ケーブルに
対して平行に設ける場合には、第1図に示された実施例
とは異り、ケーブル1に対してコネクターが大きく突出
しないので、該幹線ケーブルの巻き取り、布設等に際し
ての、ケーブルの取り扱いを容易に行うことが出来る。
また、前述したように、ケーブルに対して給電側コネ
クターを平行に設ける場合にも、該コネクターを分岐部
の上下方向に設けることや、負荷側コネクターとの間に
レジューサーを介在させること等、前述したような任意
の手段を付加することが可能である。
第10図に示されるコネクターは、本発明の電源側コネ
クターと、負荷側コネクターとして用いられるものの最
適な構成を有する例である。この実施例においては、符
号を異るもので表しているが、上記実施例において示さ
れた電源側コネクター15を符号30で示し、負荷側コネク
ター20を符号40で示している。
この第10図に示されるコネクターの例において、電源
側のコネクター30には、その中央部にレセップ31を、該
レセップ31の周囲に固定円筒32を設けており、その周囲
にゴムカバー35を配置している。
また、前記固定円筒32の解放部側に消弧子33を設けて
いるが、この消弧子をポリアセタール樹脂等のような絶
縁性能の高い合成樹脂材料で形成し、レセップ31と負荷
側コネクター40のプラグ41との離接に際して、アークが
発生した際に、そのアークが周囲に影響を及ぼさない状
態とするために用いられる。
前記コネクター30に対して設けられる負荷側コネクタ
ー40は、前記したようなプラグ41と、該プラグ41の先端
部から突出する消弧子43と、プラグ41の基部に自由に回
転が可能なネジ部材44とを設けるとともに、これ等の各
部材を覆うことが出来るようにゴムカバー45を設けてい
る。なお、前記ネジ部材44は、消弧子と同様に絶縁体で
形成されるので、作業員等が直性触れることが出来るも
のとして構成される。
なお、前記プラグ41の先端部に設けられる消弧子43と
しては、上記コネクター30に設けた消弧子33と同様な材
料で構成することが出来、2つの消弧子にレセップとプ
ラグとが離接する際のアークを、狭い隙間の中で消弧す
る作用を行うようにして、そのアークが外部に漏れ出す
ことを防止出来るようにする。
そして、電源側コネクター30に対して、負荷側コネク
ター40を装着する際に、まず、最初にレセップ31に対し
てプラグ41の先端部の消弧子43が挿入されて、その後の
プラグの摺動のガイドとしての役目を行い、その後で、
プラグ41がレセップ31に挿入されるようになる。
本発明の実施例において、前記電源側コネクター30
は、レセップ31の先端と円筒32の挿入側先端部との間隔
L1と、負荷側コネクターのプラグ41の長さL1とは、L1>
L2の関係に形成されている。したがって、プラグ41をレ
セップ31に向けて挿入する間は、レセップ31に対してプ
ラグ41の先端に設けた消弧子43が係合される状態とな
り、両者の導電体は直接接続されることがないので、通
電状態とはならない。
そして、上記したような状態でプラグが挿入された後
で、プラグ41の後部に設けたネジ部材をプラグ本体に対
して自由に回転させて、前記円筒部の先端に設けたメネ
ジ34に対してネジ部材44をネジ込む動作を行う途中で、
プラグ41がレセップ31に挿入され、両者は通電状態に設
定される。
また、上記したような通電状態の設定に際して、導電
体の間でアークが発生したとしても、そのアークは密閉
状態に設定された円筒の内部で消弧されることになるの
で、外部に洩れ出すことは完全に防止されるものとな
る。
そして、前記したように、ネジ部材44をメネに固定さ
れ、通電状態を確保することが出来るものとなる。な
お、前述したコネクターの装着に際して、ネジ部材44は
プラグ41の周囲で自由に回転することが出来るように設
けられているので、該ネジ部材44を回転させても、負荷
側ケーブルがねじられたりすることはなく、プラグがレ
セップ31の内部に深く挿入されるような動作が行われる
のみである。
前述したコネクターの固定の動作の後で、負荷側コネ
クター40のカバー45を、電源側コネクター30の端部に接
するようにして、その固定円筒32に対して移動させて、
該2つのゴムカバー35、45によって接続部をシールす
る。
なお、図示される実施例においては、カバー35と45と
は、ケーブルの外径、および固定円筒32よりも若干小径
に形成されており、さらに、ケーブル17と、給電線21と
のそれぞれに摺動する部分のカバーには、それぞれ、リ
ング状の溝36と、46とが設けられていて、それらの溝に
シリコングリスを収容することによって、該カバーの摺
動を良好に行い得るようにするとともに、その部分での
水密性能を得ることが出来るようにされる。したがっ
て、本発明のコネクター部分では、本体の周囲をゴムカ
バーで覆うことによって、接続部でのシールを完全に行
うことが出来る。
また、前記第10図に示されるようなコネクターを本発
明の分岐接続部に適用する場合には、電源側コネクター
30のケーブル17を除去した状態で、その導電体を直接ネ
ジ16を介して分岐スリーブ10に接続するものとなり、該
コネクター本体30を、第2図または第8図等のコネクタ
ー15、15aに置き換えることが出来る。
なお、上記したような本発明の幹線ケーブルに対し
て、分岐部を取付ける作業は、工事現場でも出来ること
であるが、建物の仕様に合せて、工場で製造して、その
ケーブルを工事現場に搬入し、建物のケーブルシャフト
に取付けて、各階の負荷側コネクターを順次接続するよ
うにする場合には、現場での工事を大幅に簡素化するこ
とが出来る。
以上記載した本発明の実施例においては、一般のオフ
ィスビル等に多く使用される平型ケーブルに対して、負
荷側のコネクターを容易に接続することが出来るように
する場合の例を説明したが、本発明の分岐装置は、前述
したような平型ケーブルに対してのみ適用されるもので
はなく、その他に、一般の丸型断面を有するケーブル等
に対しても、同様に適用が可能である。
その場合には、分岐スリーブの形状をそのケーブルの
断面に一致するように構成し、そのケーブルに対して、
分岐用コネクターを分岐スリーブを一体に圧着させる等
の手段によって固着し、該スリーブから電源側コネクタ
ーを突出させて設けることによって、分岐部を容易に形
成出来るものとなる。
(発明の効果) 本発明の低圧幹線の分岐装置は、上記したような構成
を有するものであるから、各フロアの電力需要に対応さ
せて配線換えの作業を行う場合でも、幹線ケーブルに対
する接続は、単に幹線ケーブルの分岐部に設けた電源側
コネクターに対して、給電線のコネクターを挿入するの
みの作業で済むことにより、活線状態の幹線ケーブルに
対して、その送電を中断することなしに、大容量の給電
線の接続を行うことが出来る。また、ビル内の各フロア
の電力需要に対応させて配線代えの作業を行う場合で
も、給電側のケーブルを幹線ケーブルに接続する作業
は、単に、幹線ケーブルの分岐部に設けた電源側コネク
ターに対して、給電側のコネクターを挿入するのみの作
業で済むことになり、活線状態の幹線ケーブルに対し
て、その送電を中断する等の処理を行うことなしに、大
容量の給電線の接続を行うことが出来る。そして、分岐
部に配置する電源側コネクタと負荷側コネクタにおいて
は、その接続部に消弧子を設けていることから、活線状
態での接続を可能にし、さらに、カバーで覆っているこ
とから、安全に接続作業を行うことができる。
また、本発明においては、幹線ケーブルに電源側コネ
クターを一体に設ける状態で工場での生産が可能であ
り、一旦建物に設けたケーブルは、その電力需要が増大
したとしても、電源側コネクターに対して通電容量の異
なる給電線のコネクターを接続し直すことによって、容
易に対処が可能である。さらに、各階の給電線の容量を
変更する場合には、単に幹線ケーブルに対する分岐スリ
ーブ等を変更することなしに、大容量の給電線を接続す
るのみで、十分に対応が可能であり、その接続変更に際
しても、幹線ケーブルが通電の状態でも工事を行うこと
が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の低圧幹線の分岐装置の構成を示す斜視
図、第2図は幹線ケーブルに取付ける分岐スリーブと電
源側コネクターの関係を示す斜視図、第3図は2系統の
給電線を接続する場合の斜視図、第4図は3系統の給電
線を接続する場合の分岐部の構成を示す斜視図、第5図
は2つのコネクターの間にレジューサを設ける場合の例
を示す説明図、第6図は本発明の第5図とは別の実施例
の構成を示す斜視図、第7図は分岐部を幹線ケーブルに
平行に形成する場合の斜視図、第8図は第7図のコネク
ターに適用される分岐手段の構成を示す斜視図、第9図
は本発明の他の分岐部の構成を示す説明図、第10図は本
発明の実施例で用いられるコネクターの構成を示す断面
図、第11図と第11a図は従来の分岐スリーブを用いる場
合の例を示し、第12図は給電線としての分岐線を直接接
続する場合の従来例の説明図である。 図中の符号 1……幹線ケーブル、2……導電線、3……絶縁部材、
5……分岐部、7……保護カバー、10……分岐スリー
ブ、11……ネジ孔、15……電源側コネクター、20……負
荷側コネクター、21……給電線、22……導電線、25……
二又部材、27……レジューサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 国道 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 梶家 治 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 柿崎 治郎 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 土谷 勇 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 落合 恒昭 東京都文京区湯島4丁目1番18号 株式 会社関電工内 (72)発明者 高水 正貴 東京都文京区湯島4丁目1番18号 株式 会社関電工内 (72)発明者 見染 悠紀夫 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 三菱電線工業株式会社東京事務所内 (72)発明者 子安 勝 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 三菱電線工業株式会社東京事務所内 (72)発明者 稲垣 達夫 埼玉県熊谷市新堀1008番地 三菱電線工 業株式会社熊谷製作所内 (72)発明者 宗政 義仁 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱 電線工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭49−21185(JP,U) 実開 昭61−180549(JP,U) 実開 昭47−10088(JP,U) 実開 平1−90235(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平型ケーブルの絶縁部材の剥離して導体を
    露出させた部分に、U字状断面を有する2つのスリーブ
    部材を組み合わせ、圧縮して固定する分岐スリーブと、 前記スリーブ部材に設けたネジ孔にネジ部を挿入して固
    定する電源側コネクタと、 負荷側コネクタを挿入する端部のみを露出させ、前記分
    岐スリーブと電源側コネクタとを覆う保護カバーと、 電源側コネクタの負荷側コネクタを挿入する固定側円筒
    の先端部と、前記負荷側コネクタのプラグの先端に、そ
    れぞれ設けた消弧子と、 前記2つのコネクタを覆うゴムカバーと、 を設けることを特徴とする低圧幹線の分岐装置。
JP63172351A 1988-07-11 1988-07-11 低圧幹線の分岐装置 Expired - Fee Related JP2670686B2 (ja)

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