JP2008187814A - 分岐用部材および分岐ケーブルの接続方法 - Google Patents

分岐用部材および分岐ケーブルの接続方法 Download PDF

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一郎 田中
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Abstract

【課題】引込ケーブルの張り替え、再接続を、回数を気にせずに簡単に行う。ハンドホールのように狭い個所でも分岐口数を多くする。
【解決手段】分岐用部材100Aは、接続部111と、端子部を構成する平板状端子112a,112bとを備えている。接続部111は、幹線ケーブル201に電気的に接続される部分である。平板状端子112a,112bは、接続部111に電気的に接続され、引込ケーブル202を着脱自在に接続可能な部分である。接続部111と平板状端子112a,112bとの間にはリード線113が介在されている。幹線ケーブル201の分岐個所の導体201aと分岐用部材100Aの接続部111とをC型スリーブ203により一括して圧縮接続し、分岐用部材100Aを幹線ケーブル201に接続する。分岐用部材100Aの平板状端子112a,112bに引込ケーブル202の端部を接続して、分岐を行う。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えば地中低圧幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する際に使用して好適な分岐用部材および分岐ケーブルの接続方法に関する。
近年、都市部においては、美観上の理由等から配電ケーブルの地中化が進んでいる。地中低圧幹線ケーブルから各需要家へ電圧を供給するため、幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐することが行われる。幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する方法として、幹線ケーブルから地上に設置された低圧分岐箱を介して引込ケーブルを多条布設する方法がある。しかし、低圧分岐箱の占有スペースが大きく、都市部においては道路幅が狭い場所等、対応が困難な場合がある。そこで、地中に、ケーブルの接続工事および接続部保護を行うためのコンパクトなハンドホール(分岐桝)を設け、幹線ケーブルから各需要家への引き込み分岐を個々に行うシステムが採用されるようになってきている。
図10は、幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する場合における分岐構造の一例を示している。なお、図10は、説明を簡単にするため、幹線ケーブルのうち一相の結線のみを示している。例えば、灯動共用負荷に配電するための三相4線式の地中低圧幹線ケーブルは、4相の幹線ケーブルにより構成されている。
幹線ケーブル201の分岐個所の被覆が剥ぎ取られて導体201aが露出された状態とされている。また、引込ケーブル202の端部の被覆が剥ぎ取られて導体202aが露出された状態とされている。そして、幹線ケーブル201の導体201aと引込ケーブル202の導体202aとが、C型スリーブ(C型コネクタ)203により、一括して圧縮接続されている。なお、図示していないが、接続個所(破線位置)には、当該接続個所が湿気、腐食などから保護されるように、例えば、防水絶縁ジェル付きカバーが取り付けられている。
図10に示すような分岐構造は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開平9−284972号公報
図10に示すような分岐構造によれば、以下のような問題がある。
(a)需要家の負荷が増設された場合には、引込ケーブル202を流れる電流が多くなることから、当該引込ケーブル202を張り替える必要がある。その場合、図11に示すように、接続個所Paに接続されている古い引込ケーブル202(破線図示)を切断し、別の接続個所Pbの被覆を剥ぎ取り、C型スリーブを用いて新たな引込ケーブル202(実線図示)を圧縮接続するという作業が必要なり、張り替えを簡単に行うことができなく、また、張り替えを行う毎に分岐し得るスペースが減っていく。
なお、図11には、三相4線式の4本の幹線ケーブル201のうち、需要家に単相3線式の100V/200Vの電圧を供給するために、3本の幹線ケーブル201から引込ケーブル202を分岐する例を示している。
(b)家屋解体時には、電源遮断(安全処置)のために、引込ケーブル202を切断している。そのため、再度需要家に電圧を供給する場合、上述した引込ケーブル202の張り替えの場合と同様に、幹線ケーブル201の別の接続個所の被覆を剥ぎ取り、C型スリーブを用いて引込ケーブル202を圧縮接続するという作業が必要となり、引込ケーブル202の再接続を簡単に行うことができなく、また、再接続を行う毎に分岐し得るスペースが減っていく。
(c)ひとつの引込ケーブル毎に幹線ケーブルに圧縮接続して分岐しているため、ハンドホールのように狭い個所では、図12に示すように、引込ケーブル202の分岐口数は少数(2口程度)に限られる。なお、図12には、三相4線式の4本の幹線ケーブル201のうち、需要家に単相3線式の100V/200Vの電圧を供給するために、3本の幹線ケーブル201から引込ケーブル202を分岐する例を示しており、Pは幹線ケーブル201と引込ケーブル202との接続個所を示している。
この発明の目的は、引込ケーブルの張り替え、再接続を、回数を気にせずに簡単に行い得ると共に、分岐口数を多くできる分岐用部材を提供することにある。この発明の他の目的は、地中低圧幹線ケーブルに接続されている分岐用部材の平板状端子に引込ケーブルの端部に設けられた平板状端子を重ねてボルトおよびナットを用いて接続するものにあって、ボルトおよびナットの緩みによる接触不良を防止すると共に、ジェルの水密性を向上させるようにした分岐ケーブルの接続方法を提供することにある。
この発明の概念は、
幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する際に使用する分岐用部材であって、
上記幹線ケーブルに電気的に接続される接続部と、
上記接続部に電気的に接続され、上記引込ケーブルを着脱自在に接続可能な端子部と
を備えることを特徴とする分岐用部材にある。
また、この発明の概念は、
地中低圧幹線ケーブルに接続されている分岐用部材の平板状の第1の端子に引込ケーブルの端部に設けられた平板状の第2の端子を重ねてボルトおよびナットを用いて接続するステップと、
上記第1の端子および上記第2の端子の接続個所に、上記ボルトの頭部および上記ナットに嵌合される嵌合穴を有する端子キャップを取り付けるステップと、
上記端子キャップが取り付けられた上記接続個所に、防水絶縁ジェル付カバーを取り付けるステップと
を備えることを特徴とする分岐ケーブルの接続方法にある。
この発明において、分岐用部材には、幹線ケーブルに電気的に接続される接続部の他に、引込ケーブルに着脱自在に接続可能な端子部が備えられる。この分岐用部材は、使用時には、その接続部が幹線ケーブルに接続された状態とされる。
例えば、接続部と端子部との間にはリード線が介在され、接続部はリード線の被覆が剥がされて形成され、接続部は圧縮スリーブにより幹線ケーブルに接続される。この場合、分岐用部材の接続部を幹線ケーブルに接続する際に圧縮スリーブが必要となるが、分岐用部材自体はリード線などの既存の部材を用いて生成できる。
また、例えば、端子部は接続部と一体的に形成されており、接続部は、C型スリーブを構成しており、幹線ケーブルに圧縮接続される。この場合、分岐用部材の接続部を幹線ケーブルに接続する際に圧縮スリーブ等の他の部材を必要としない。
この発明においては、引込ケーブルの張り替え、再接続は端子部を用いて行われるため、幹線ケーブルの別の接続個所の被覆剥ぎ取り、C型スリーブによる引込ケーブルの圧縮接続という作業が不要となると共に、また、張り替え、再接続を行う毎に分岐し得るスペースが減っていくということもなく、引込ケーブルの張り替え、再接続を、回数を気にせずに、簡単に行い得る。
また、この発明においては、引込ケーブルの端部が分岐用部材の端子部に接続されることで、当該引込ケーブルが幹線ケーブルに接続される。ひとつの引込ケーブル毎に幹線ケーブルに圧縮接続して分岐するというものではなく、ひとつの端子部に複数の引込ケーブルを接続することができ、ハンドホールのように狭い個所でも、分岐口数を多くできる。例えば、端子部は平板状の端子で構成され、この端子部には、引込ケーブルの端部に接続された平板状の端子が、ボルトおよびナットを用いて接続される。この場合、端子部に複数の引込ケーブルを接続することが容易となる。
また、分岐用部材の平板状端子に引込ケーブルの端部に設けられた平板状端子を重ねてボルトを用いて接続するものにあっては、ボルトおよびナットの突出部に嵌合される嵌合穴を有する端子キャップが接続個所に取り付けられた後に、防水絶縁ジェル付きカバーが取り付けられる。この場合、端子キャップの取り付けによってボルト、ナットの緩みが抑制されるので、接触不良を防止できる。また、端子キャップの取り付けによって、ボルト、ナットによる凹凸が解消されるので、ジェルの水密性を向上させることができる。
この発明よる分岐用部材によれば、引込ケーブルの張り替え、再接続を、回数を気にせずに簡単に行うことができ、また、ハンドホールのように狭い個所でも分岐口数を多くできる。また、この発明による分岐ケーブルの接続方法によれば、ボルトの緩みによる接触不良を防止できると共に、ジェルの水密性を向上させることができる。
第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態としての、分岐用部材100Aの構成を示している。この分岐用部材100Aは、地中低圧幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する際に使用されるものである。この分岐用部材100Aは、接続部111と、端子部を構成する平板状端子112a,112bとを備えている。接続部111は、幹線ケーブルに電気的に接続される部分である。平板状端子112a,112bは、接続部111に電気的に接続され、引込ケーブルを着脱自在に接続可能な部分である。この平板状端子112a,112bには、ボルトのねじ部を通すための貫通穴114が穿設されている。
接続部111と平板状端子112a,112bとの間にはリード線113が介在されている。接続部111は、リード113の被覆が剥がされて形成されている。この実施の形態では、平板状端子112a,112bとして、いわゆる、はご板端子が使用されており、当該平板状端子112a,112bはリード線113の端部に圧縮接続されている。
図1に示す分岐用部材100Aは、上述したように、リード線およびはご板端子等の既存の部材を用いて生成できる。この分岐用部材100Aを用いて幹線ケーブルから分岐ケーブルを分岐する際、まず、当該分岐用部材100Aが幹線ケーブル201に接続される。
図2は、分岐用部材100Aを幹線ケーブル201に接続した状態を示している。幹線ケーブル201の分岐個所の被覆が剥ぎ取られて導体201aが露出された状態とされる。そして、幹線ケーブル201の導体201aと分岐用部材100Aの接続部111とが、C型スリーブ(C型コネクタ)203により、一括して圧縮接続される。
このように分岐用部材100Aが幹線ケーブル201に接続された状態で、引込ケーブルの端部が分岐用部材100Aの平板状端子112a,112bに接続されることで、幹線ケーブル201から引込ケーブルの分岐が行われる。図3を用いて、分岐用部材100Aの平板状端子112(112a,112b)に対する引込ケーブルの接続例について説明する。
図3(A)は、この接続例における各部材を並べて示している。この接続例では、ひとつの平板状端子112に、ふたつの引込ケーブル202A,202Bの端部が接続される。引込ケーブル202A,202Bの端部には平板状端子212A,212Bが接続されている。この平板状端子212A,212Bは、いわゆる、はご板端子で構成されており、引込ケーブル202A,202Bの端部に圧縮接続されている。この平板状端子212A,212Bには、ボルトのねじ部を通すための貫通穴214が穿設されている。
この接続例では、2個のボルト115、2個のナット116が使用される他、さらに、2個の端子キャップ117も使用される。端子キャップ117は、難燃性材料が用いられ、全体としてかまぼこ状に形成されている。この端子キャップ117の平面側には、ボルト115またはナット116に嵌合される嵌合穴117aが形成されている。この嵌合穴117aの径は、ボルト115やナット116の径より若干小さく形成されている。
分岐用部材100Aの平板状端子112に、引込ケーブル202A,202Bの平板状端子212A,212Bを接続する際、まず、図3(B)に示すように、平板状端子212A,112,212Bをこの順に重ね、貫通穴114,214にボルト115のねじ部を一端側から通し、他端側に突出したねじ部にナット116を螺合する。
次に、図3(C)に示すように、端子の接続個所に端子キャップ117を取り付ける。この場合、一方の端子キャップ117は、平面側が平板状端子212Bに当接するように取り付けられる。この場合、嵌合穴117aにボルト115の頭部が嵌合されるが、上述したように嵌合穴117aの径はボルト115の径より若干小さく形成されているので、ボルト115の頭部が嵌合穴117aに圧入された状態となり、端子キャップ117は平板状端子212Bに当接した状態が安定して保持される。
また、他方の端子キャップ117は、平面側が平板状端子212Aに当接するように取り付けられる。この場合、嵌合穴117aに、ナット116が嵌合されるが、上述したように嵌合穴117aの径はナット116の径より若干小さく形成されているので、ナット116が嵌合穴117aに圧入された状態となり、端子キャップ117は平板状端子212Aに当接した状態が安定して保持される。
このように端子の接続個所に端子キャップ117を取り付けた状態では、端子の接続個所におけるボルト115およびナット116の突出部が端子キャップ117により覆われた状態となるので、端子の接続個所の表面の凹凸が解消される。
次に、図示していないが、上述したように端子キャップ117が取り付けられた端子の接続個所に、当該接続個所が湿気、腐食などから保護されるように、防水絶縁ジェル付きカバーが取り付けられる。
上述したように端子の接続個所に端子キャップ117を取り付けることで、以下のような効果を得ることができる。つまり、道路下に設置され、車の往来による振動にさらされる環境にあっても、ボルト115、ナット116の緩みを抑制でき、分岐用部材100Aの平板状端子112と引込ケーブル202A,202Bの平板状端子212A,212Bとの電気的接続状態を良好な状態に保つことができ、接触不良を防止できる。また、端子キャップ117の取り付けによって、上述したように端子の接続個所の表面の凹凸が解消されるため、防水絶縁ジェル付きカバーの取り付けにおいて、ジェルの水密性を向上させることができる。
図4は、図1に示す分岐用部材100Aを用いて、幹線ケーブル201から引込ケーブル202を分岐する、分岐構造を示している。なお、図4は、説明を簡単にするため、幹線ケーブルのうち一相の結線のみを示している。例えば、灯動共用負荷に配電するための三相4線式の地中低圧幹線ケーブルは、4相の幹線ケーブルにより構成されている。
幹線ケーブル201の分岐個所の被覆が剥ぎ取られて導体201aが露出された状態とされている。幹線ケーブル201の導体201aと分岐用部材100Aの接続部111とがC型スリーブ(C型コネクタ)203により一括して圧縮接続されて、分岐用部材100Aが幹線ケーブル201に接続されている。そして、分岐用部材100Aの平板状端子112a,112bに、引込ケーブル202の端部が接続されている。
なお、幹線ケーブル201の導線201aと分岐用部材100Aの接続部111との接続個所(破線位置)、分岐用部材100Aの平板状端子112a,112bと引込ケーブル202の端部との接続個所(破線位置)には、当該接続個所が湿気、腐食などから保護されるように、例えば、防水絶縁ジェル付きカバーが取り付けられている。
図1に示す分岐用部材100Aを用いて幹線ケーブル201から引込ケーブル202を分岐するものにあっては、引込ケーブル202の張り替え、再接続は、分岐用部材100Aの平板状端子112a,112bを用いて行われる。すなわち、図5に示すように、古い引込ケーブル202(破線図示)が接続個所Pに配された分岐用部材100Aの端子112から取り外され、新たな引込ケーブル202(実線図示)が当該分岐用部材100Aの端子112に取り付けられる。
従来のように、幹線ケーブルの別の接続個所の被覆剥ぎ取り、C型スリーブによる引込ケーブルの圧縮接続という作業が不要となると共に、また、張り替え、再接続を行う毎に分岐し得るスペースが減っていくということもなく、引込ケーブル202の張り替え、再接続を、回数を気にせずに簡単に行うことができる。
なお、図5には、三相4線式の4本の幹線ケーブル201のうち、需要家に単相3線式の100V/200Vの電圧を供給するために、3本の幹線ケーブル201から引込ケーブル202を分岐する例を示している。
また、図1に示す分岐用部材100Aを用いて幹線ケーブル201から引込ケーブル202を分岐するものにあっては、引込ケーブル202の端部が分岐用部材100Aの端子部(平板状端子112a,112b)に接続されることで、当該引込ケーブル202が幹線ケーブル201に接続される。
ひとつの引込ケーブル毎に幹線ケーブルに圧縮接続して分岐するというものではなく、端子部にそれぞれ複数の引込ケーブル202(図3の例ではふたつの引込ケーブル202A,202B)を接続することができ、ハンドホールのように狭い個所でも、分岐口数を多くできる。
図6は、分岐部材100Aを用いることで、幹線ケーブル201のひとつの接続個所Pから、4本の引込ケーブル202を分岐した例を示している。なお、図6には、三相4線式の4本の幹線ケーブル201のうち、需要家に単相3線式の100V/200Vの電圧を供給するために、3本の幹線ケーブル201から引込ケーブル202を分岐する例を示している。
この場合、図1に示す分岐用部材100Aのように、端子部を平板状端子112a,112bとし、図3に示すように、引込ケーブル202の端部の平板状端子がボルト、ナットを用いて接続されるようにすることで、当該端子部に複数の引込ケーブル202を容易に接続できる。
次に、第2の実施の形態について説明する。図7は、第2の実施の形態としての、分岐用部材100Bの構成を示している。この分岐用部材100Bは、地中低圧幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する際に使用されるものである。分岐用部材100Bは、銅、アルミニウム等の導体金属で形成されている。この分岐用部材100Bは、接続部151と、端子部152a,152とを備えている。
接続部151は、幹線ケーブルに電気的に接続される部分であり、C型スリーブを構成している。端子部152a,152bは、接続部151と一体的に形成され、従って当該接続部151に電気的に接続されている。端子部152a,152bは、接続部151から周方向とは直交する方向に突出した平板状部分が90度ひねられて形成されており、平板状端子となっている。この端子部152a,152bは、引込ケーブルを着脱自在に接続可能な部分である。この端子部152a,152bには、ボルトのねじ部を通すための貫通穴154が穿設されている。
上述したように接続部151から突出した平板状部分を90度ひねって端子部152a,152bとすることで、接続部151が幹線ケーブルに圧縮接続されるとき、当該端子部152a,152bの側面が幹線ケーブルに対向した状態となり、端子部152a,152bに対する引込ケーブルの接続作業が容易となる。
図7に示す分岐用部材100Bは、接続部151がC型スリーブを構成しているので、分岐用部材100Bの接続部151を幹線ケーブルに接続する際に、圧縮スリーブ等の他の部材を必要としない。
図8は、分岐用部材100Bを幹線ケーブル201に接続した状態を示している。幹線ケーブル201の分岐個所の被覆が剥ぎ取られて導体201aが露出された状態とされる。そして、幹線ケーブル201の導体201aに、分岐用部材100Bの接続部(C型スリーブ)151が、圧縮接続される。
このように分岐用部材100Bが幹線ケーブル201に接続された状態で、引込ケーブルの端部が分岐用部材100Bの端子部152a,152bに接続され、幹線ケーブル201から引込ケーブルの分岐が行われる。なお、詳細説明は省略するが、端子152a,152bに対する引込ケーブルの接続方法は、上述した分岐用部材100Aの平板状端子112a,112bに対する引込ケーブルの接続方法(図3参照)と同様である。
図9は、図7に示す分岐用部材100Bを用いて、幹線ケーブル201から引込ケーブル202を分岐する、分岐構造を示している。なお、図9は、説明を簡単にするため、幹線ケーブルのうち一相の結線のみを示している。例えば、灯動共用負荷に配電するための三相4線式の地中低圧幹線ケーブルは、4相の幹線ケーブルにより構成されている。
幹線ケーブル201の分岐個所の被覆が剥ぎ取られて導体201aが露出された状態とされている。幹線ケーブル201の導体201aに、分岐用部材100Bの接続部(C型スリーブ)151が圧縮接続されて、分岐用部材100Bが幹線ケーブル201に接続されている。そして、分岐用部材100Bの端子部152a,152bに、引込ケーブル202の端部が接続されている。
なお、幹線ケーブル201の導線201aと分岐用部材100Bの接続部151との接続個所、分岐用部材100Bの端子部152a,152bと引込ケーブル202の端部との接続個所とを含む位置(破線位置)には、当該接続個所が湿気、腐食などから保護されるように、例えば、防水絶縁ジェル付きカバーが取り付けられている。
図7に示す分岐用部材100Bを用いて幹線ケーブル201から引込ケーブル202を分岐するものにあっても、上述した図1に示す分岐用部材100Aを用いて幹線ケーブル201から引込ケーブル202を分岐する場合と同様の作用効果を得ることができる。
すなわち、従来のように、幹線ケーブルの別の接続個所の被覆剥ぎ取り、C型スリーブによる引込ケーブルの圧縮接続という作業が不要となると共に、また、張り替え、再接続を行う毎に分岐し得るスペースが減っていくということもなく、引込ケーブル202の張り替え、再接続を、回数を気にせずに簡単に行うことができる(図5参照)。また、ひとつの引込ケーブル毎に幹線ケーブルに圧縮接続して分岐するというものではなく、端子部にそれぞれ複数の引込ケーブル202を接続することができ、ハンドホールのように狭い個所でも、分岐口数を多くできる(図6参照)。
なお、上述実施の形態における分岐用部材100A,100Bは、端子部として平板状端子を持っているが、端子部の形状あるいは構造は平板状端子に限定されない。要は、端子部としては、引込ケーブルを着脱自在に接続可能な形状あるいは構造のものであればよい。
また、上述実施の形態における分岐用部材100A,100Bは2つの端子部を持っているが、端子部の個数は2個に限定されるものではない。端子部の個数を、1個あるいは3個以上とする構成も考えることができる。
また、上述実施の形態においては、分岐用部材100A,100Bを地中低圧幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する場合に用いるものとして説明したが、この分岐用部材100A,100Bは、一般に、幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する際に使用できることは勿論である。
この発明は、引込ケーブルの張り替え、再接続を、回数を気にせずに簡単に行うことができ、また、ハンドホールのように狭い個所でも分岐口数を多くできるものであり、例えば地中低圧幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する際に適用できる。
第1の実施の形態としての分岐用部材の構成を示す斜視図である。 分岐用部材を幹線ケーブルに接続した状態を示す斜視図である。 分岐用部材の平板状端子に対する引込ケーブルの接続例を説明するための図である。 分岐用部材を用いて幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する分岐構造を示す図である。 分岐用部材を用いた場合における引込ケーブルの張り替えを説明するための図である。 分岐用部材を用いた場合における引込ケーブルの分岐口数を説明するための図である。 第2の実施の形態としての分岐用部材の構成を示す斜視図である。 分岐用部材を幹線ケーブルに接続した状態を示す斜視図である。 分岐用部材を用いて幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する分岐構造を示す図である。 幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する従来の分岐構造の一例を示す図である。 従来の分岐構造を用いた場合における引込ケーブルの張り替えを説明するための図である。 従来の分岐構造を用いた場合における引込ケーブルの分岐口数を説明するための図である。
符号の説明
100A,100B・・・分岐用部材、111,151・・・接続部、112,112a,112b・・・平板状端子、113・・・リード線、114,154・・・貫通穴、115・・・ボルト、116・・・ナット、117・・・端子キャップ、117a・・・嵌合穴、152a,152b・・・端子部、201・・・幹線ケーブル、201a・・・導体、202,202a,202b・・・引込ケーブル、203・・・C型スリーブ、212A,212B・・・平板状端子、214・・・貫通穴

Claims (5)

  1. 幹線ケーブルから引込ケーブルを分岐する際に使用する分岐用部材であって、
    上記幹線ケーブルに電気的に接続される接続部と、
    上記接続部に電気的に接続され、上記引込ケーブルを着脱自在に接続可能な端子部と
    を備えることを特徴とする分岐用部材。
  2. 上記端子部は平板状の端子で構成され、
    上記端子部には、上記引込ケーブルの端部に接続された平板状の端子が、ボルトおよびナットを用いて接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の分岐用部材。
  3. 上記接続部と上記端子部との間にはリード線が介在され、
    上記接続部は上記リード線の被覆が剥がされて形成され、
    上記接続部は圧縮スリーブにより上記幹線ケーブルに接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の分岐用部材。
  4. 上記端子部は上記接続部と一体的に形成されており、
    上記接続部は、C型スリーブを構成しており、上記幹線ケーブルに圧縮接続される
    ことを特徴とする分岐用部材。
  5. 地中低圧幹線ケーブルに接続されている分岐用部材の平板状の第1の端子に引込ケーブルの端部に設けられた平板状の第2の端子を重ねてボルトおよびナットを用いて接続するステップと、
    上記第1の端子および上記第2の端子の接続個所に、上記ボルトの頭部および上記ナットに嵌合される嵌合穴を有する端子キャップを取り付けるステップと、
    上記端子キャップが取り付けられた上記接続個所に、防水絶縁ジェル付カバーを取り付けるステップと
    を備えることを特徴とする分岐ケーブルの接続方法。
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