JP2644317B2 - ポリオキシアルキレンポリオール誘導体及びその製造方法 - Google Patents
ポリオキシアルキレンポリオール誘導体及びその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリオキシアルキレンポリオール誘導体及
びその製造方法に関し、さらに詳しくは、分子末端にベ
ンジルアミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオ
ール、分子末端にベンゾニトリル骨格を有するポリオキ
シアルキレンポリオール誘導体及び、 第1工程;ポリオキシアルキレンポリオールとハロゲン
置換ベンゾニトリルとを反応させて、分子末端にベンゾ
ニトリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール
誘導体を製造する工程、 第2工程;第1工程で得られたポリオキシアルキレンポ
リオール誘導体を、接触水添する工程、 より成ることを特徴とする、分子末端にベンジルアミン
骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘導体の
製造方法に関するものである。
びその製造方法に関し、さらに詳しくは、分子末端にベ
ンジルアミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオ
ール、分子末端にベンゾニトリル骨格を有するポリオキ
シアルキレンポリオール誘導体及び、 第1工程;ポリオキシアルキレンポリオールとハロゲン
置換ベンゾニトリルとを反応させて、分子末端にベンゾ
ニトリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール
誘導体を製造する工程、 第2工程;第1工程で得られたポリオキシアルキレンポ
リオール誘導体を、接触水添する工程、 より成ることを特徴とする、分子末端にベンジルアミン
骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘導体の
製造方法に関するものである。
末端にアミノ基を有するポリエーテルはポリイソシア
ナートとの重付加反応によりポリウレアを提供し、ポリ
ウレア系のRIM、エラストマー、軟質フォーム、硬質フ
ォーム等の原料として用いられる。また、エポキシ樹
脂、ポリアミド、ポリイミド等の各種プラスチック原料
としても有用な化合物である。
ナートとの重付加反応によりポリウレアを提供し、ポリ
ウレア系のRIM、エラストマー、軟質フォーム、硬質フ
ォーム等の原料として用いられる。また、エポキシ樹
脂、ポリアミド、ポリイミド等の各種プラスチック原料
としても有用な化合物である。
末端にアミノ基を有するポリオキシアルキレンポリオ
ール誘導体は、従来、多くの試みがなされ、独自のもの
が提供されている。
ール誘導体は、従来、多くの試みがなされ、独自のもの
が提供されている。
ポリオキシアルキレンポリオールの末端水酸基を、水
素化−脱水素触媒を用いて高温高圧下にアンモニアと反
応させて製造する方法(例えばベルギー特許677124号公
報)、ポリオキシアルキレンポリオールの末端水酸基
を、ラネー金属触媒を用いて高温高圧下に1級アミンと
反応させて製造する方法(例えば特公昭45−7289号公
報)、ポリオキシアルキレンポリオールとアクリロニ
トリルを反応させ、ポリオキシアルキレンポリオールの
末端をシアノエチル化し、次いで接触還元して製造する
方法(例えば特公昭53−95906号公報)、ポリオキシ
アルキレンポリオールとアミノ安息香酸エステルとのエ
ステル交換反応によって製造する方法(例えば特公昭60
−38412号公報)、ポリオキシアルキレンポリオール
とパラニトロ安息香酸クロリドとを反応させ、次いでニ
トロ基を還元して製造する方法(例えば米国特許第4,32
8,322号公報)、イサト酸無水物をポリオキシアルキ
レンポリオールと強塩基の存在下に反応させて製造する
方法(例えば特公昭46−5245号公報)等が知られてい
る。
素化−脱水素触媒を用いて高温高圧下にアンモニアと反
応させて製造する方法(例えばベルギー特許677124号公
報)、ポリオキシアルキレンポリオールの末端水酸基
を、ラネー金属触媒を用いて高温高圧下に1級アミンと
反応させて製造する方法(例えば特公昭45−7289号公
報)、ポリオキシアルキレンポリオールとアクリロニ
トリルを反応させ、ポリオキシアルキレンポリオールの
末端をシアノエチル化し、次いで接触還元して製造する
方法(例えば特公昭53−95906号公報)、ポリオキシ
アルキレンポリオールとアミノ安息香酸エステルとのエ
ステル交換反応によって製造する方法(例えば特公昭60
−38412号公報)、ポリオキシアルキレンポリオール
とパラニトロ安息香酸クロリドとを反応させ、次いでニ
トロ基を還元して製造する方法(例えば米国特許第4,32
8,322号公報)、イサト酸無水物をポリオキシアルキ
レンポリオールと強塩基の存在下に反応させて製造する
方法(例えば特公昭46−5245号公報)等が知られてい
る。
本発明の目的は、分子末端にベンジルアミン骨格を有
するポリオキシアルキレンポリオール誘導体、分子末端
にベンゾニトリル骨格を有するポリオキシアルキレンポ
リオール誘導体及びその製造方法を提供するものであ
る。
するポリオキシアルキレンポリオール誘導体、分子末端
にベンゾニトリル骨格を有するポリオキシアルキレンポ
リオール誘導体及びその製造方法を提供するものであ
る。
従来知られている末端にアミノ基を有するポリオキシ
アルキレンポリオール誘導体は、末端が脂肪族アミンで
構成されたもの(従来技術の、、の項)、末端が
芳香族アミンでエステル結合によって構成されたもの
(従来技術の、、の項)で、本発明の末端にベン
ジルアミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオー
ル誘導体とは、構造を異にする。
アルキレンポリオール誘導体は、末端が脂肪族アミンで
構成されたもの(従来技術の、、の項)、末端が
芳香族アミンでエステル結合によって構成されたもの
(従来技術の、、の項)で、本発明の末端にベン
ジルアミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオー
ル誘導体とは、構造を異にする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討し、
遂に本発明に至った。
遂に本発明に至った。
即ち、本発明は、一般式(I) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンジル
アミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体、 一般式(II) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンゾニ
トリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体及び、 第1工程;ポリオキシアルキレンポリオールとハロゲン
置換ベンゾニトリルとを反応させて、一般式(II) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンゾニ
トリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体を製造する工程、 第2工程;第1工程で得られた分子末端にベンゾニトリ
ル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘導体
を、接触水添する工程、 より成ることを特徴とする、一般式(I) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンジル
アミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体を製造する方法である。
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンジル
アミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体、 一般式(II) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンゾニ
トリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体及び、 第1工程;ポリオキシアルキレンポリオールとハロゲン
置換ベンゾニトリルとを反応させて、一般式(II) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンゾニ
トリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体を製造する工程、 第2工程;第1工程で得られた分子末端にベンゾニトリ
ル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘導体
を、接触水添する工程、 より成ることを特徴とする、一般式(I) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンジル
アミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体を製造する方法である。
本発明で用いるポリオキシアルキレンポリオールと
は、2〜8官能性で、平均分子量400以上のものが適当
である。例えば、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコ
ール、ビスフェノールA、グリセリン、ヘキサントリオ
ール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、スクロース、ジプロピレングリコー
ル、ビスフェノールF、ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン、レゾル
シン、ナフタレンジオール、アミノフェノール、アミノ
ナフトール、フェノールホルムアルデヒド縮合物、フロ
ログルシン、メルジエタノールアミン、エチルジイソプ
ロパノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、ビス(p−アミノシ
クロヘキシル)メタン、トリレンジアミン、ジフェニル
メタンジアミン、ナフタレンジアミンなどに、エチレン
オキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ス
チレンオキシドなどを1種または2種以上付加せしめて
得られるポリオキシアルキレンポリオールである。以上
のほか、テトラヒドロフランの開環重合によって得られ
るポリテトラメチレンエーテルグリコールなども例に挙
げられる。
は、2〜8官能性で、平均分子量400以上のものが適当
である。例えば、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコ
ール、ビスフェノールA、グリセリン、ヘキサントリオ
ール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、スクロース、ジプロピレングリコー
ル、ビスフェノールF、ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン、レゾル
シン、ナフタレンジオール、アミノフェノール、アミノ
ナフトール、フェノールホルムアルデヒド縮合物、フロ
ログルシン、メルジエタノールアミン、エチルジイソプ
ロパノールアミン、トリエタノールアミン、エチレンジ
アミン、ヘキサメチレンジアミン、ビス(p−アミノシ
クロヘキシル)メタン、トリレンジアミン、ジフェニル
メタンジアミン、ナフタレンジアミンなどに、エチレン
オキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ス
チレンオキシドなどを1種または2種以上付加せしめて
得られるポリオキシアルキレンポリオールである。以上
のほか、テトラヒドロフランの開環重合によって得られ
るポリテトラメチレンエーテルグリコールなども例に挙
げられる。
本発明で用いるハロゲン置換ベンゾニトリルとして
は、o−クロロベンゾニトリル、m−クロロベンゾニト
リル、p−クロロベンゾニトリル、o−ブロモベンゾニ
トリル、m−ブロモベンゾニトリル、p−ブロモベンゾ
ニトリル等が、挙げられる。
は、o−クロロベンゾニトリル、m−クロロベンゾニト
リル、p−クロロベンゾニトリル、o−ブロモベンゾニ
トリル、m−ブロモベンゾニトリル、p−ブロモベンゾ
ニトリル等が、挙げられる。
本発明で使用されるハロゲン置換ベンゾニトリルの量
は、用途に応じて決められるが、通常、水酸基に対し
て、0.2〜20当量、好ましくは0.5〜10当量、更に好まし
くは1〜5当量が使用される。
は、用途に応じて決められるが、通常、水酸基に対し
て、0.2〜20当量、好ましくは0.5〜10当量、更に好まし
くは1〜5当量が使用される。
本発明の第1工程で用いる塩基としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金
属炭酸水素塩、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム
等のアルカリ土類金属水酸化物、トリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリブチルアミン等の3級アミン化合
物が例に挙げられる。尚、ポリオキシアルキレンポリオ
ールと、上記したアルカリ金属水酸化物、または、金属
ナトリウム、金属カリウムとから、予め調製したポリオ
キシアルキレンポリオールのアルコキシドを用いること
もできる。
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金
属炭酸水素塩、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム
等のアルカリ土類金属水酸化物、トリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリブチルアミン等の3級アミン化合
物が例に挙げられる。尚、ポリオキシアルキレンポリオ
ールと、上記したアルカリ金属水酸化物、または、金属
ナトリウム、金属カリウムとから、予め調製したポリオ
キシアルキレンポリオールのアルコキシドを用いること
もできる。
本発明の第1工程で用いる塩基は、ハロゲン化水素捕
捉剤として使用され、通常、ハロゲン置換ベンゾニトリ
ルに対し、当量〜10倍当量が使用される。
捉剤として使用され、通常、ハロゲン置換ベンゾニトリ
ルに対し、当量〜10倍当量が使用される。
本発明の第2工程で用いる触媒としては、従来公知の
触媒を使用することができ、例えばニッケル、コバルト
等をケイソウ土、アルミナ、シリカのような担体に担持
させた担持型触媒、ニッケル、コバルト系のラネー型触
媒、パラジウム、白金、ルテニウム等の貴金属をカーボ
ン、アルミナ、シリカのような担体に担持させた担持型
触媒等が代表的な例である。中でも担持型触媒は特に好
適な触媒の一つである。
触媒を使用することができ、例えばニッケル、コバルト
等をケイソウ土、アルミナ、シリカのような担体に担持
させた担持型触媒、ニッケル、コバルト系のラネー型触
媒、パラジウム、白金、ルテニウム等の貴金属をカーボ
ン、アルミナ、シリカのような担体に担持させた担持型
触媒等が代表的な例である。中でも担持型触媒は特に好
適な触媒の一つである。
本発明の第2工程で用いる触媒は、ポリオキシアルキ
レンに対し、通常0.1〜20wt%、好ましくは0.3〜10wt%
が使用される。
レンに対し、通常0.1〜20wt%、好ましくは0.3〜10wt%
が使用される。
本発明の反応条件は、特に限定されるものではない
が、第1工程は、一般には、反応温度50〜250℃、好ま
しくは100〜200℃、反応時間1〜20時間、好ましくは5
〜10時間で行う。反応圧力は減圧でもよいし、加圧下で
行ってもよい。反応系内に溶媒を存在させてもよいし、
させなくてもよい。溶媒としては、該反応条件下で不活
性であり、かつ、極性溶媒であるものが特に好ましく、
例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルフォキシ
ド、ジメチルイミダゾリジノン、スルフォラン等が例示
できる。反応終了後は、中和、未反応ハロゲン置換ベン
ゾニトリルの蒸発による回収、水洗、乾燥等の方法を適
宜組み合わせることにより、目的物である、分子末端に
ベンゾニトリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリ
オールを得ることができる。
が、第1工程は、一般には、反応温度50〜250℃、好ま
しくは100〜200℃、反応時間1〜20時間、好ましくは5
〜10時間で行う。反応圧力は減圧でもよいし、加圧下で
行ってもよい。反応系内に溶媒を存在させてもよいし、
させなくてもよい。溶媒としては、該反応条件下で不活
性であり、かつ、極性溶媒であるものが特に好ましく、
例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルフォキシ
ド、ジメチルイミダゾリジノン、スルフォラン等が例示
できる。反応終了後は、中和、未反応ハロゲン置換ベン
ゾニトリルの蒸発による回収、水洗、乾燥等の方法を適
宜組み合わせることにより、目的物である、分子末端に
ベンゾニトリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリ
オールを得ることができる。
第2工程は、一般には、反応温度30〜200℃、好まし
く50〜150℃、反応圧力1〜90kg/cm2G、好ましくは10〜
50kg/cm2G、反応時間1〜20時間、好ましくは5〜10時
間で行う。反応系内に、溶媒を存在させてもよいし、さ
せなくてもよい。溶媒は、該反応条件下で不活性なも
の、例えは、メタノール、エタノール等の低級アルコー
ルや、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素が例示で
きる。また、反応系内にアンモニアを存在させてもよい
し、させなくてもよい。反応終了後は、触媒濾別、水
洗、乾燥等の方法を適宜組み合わせることにより、目的
物である、分子末端にベンジルアミン骨格を有するポリ
オキシアルキレンポリオール誘導体を得ることができ
る。
く50〜150℃、反応圧力1〜90kg/cm2G、好ましくは10〜
50kg/cm2G、反応時間1〜20時間、好ましくは5〜10時
間で行う。反応系内に、溶媒を存在させてもよいし、さ
せなくてもよい。溶媒は、該反応条件下で不活性なも
の、例えは、メタノール、エタノール等の低級アルコー
ルや、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素が例示で
きる。また、反応系内にアンモニアを存在させてもよい
し、させなくてもよい。反応終了後は、触媒濾別、水
洗、乾燥等の方法を適宜組み合わせることにより、目的
物である、分子末端にベンジルアミン骨格を有するポリ
オキシアルキレンポリオール誘導体を得ることができ
る。
以下、実施例により本発明を説明する。
実施例1 1000mlのガラス製四ツ口フラスコに、グリセリンにプ
ロピレンオキシドを付加重合させて得られるポリオキシ
プロピレントリオール(水酸基価33.4mg/KOH/g、平均分
子量5040;以下ポリオールPと略称する。)300g、o−
クロロベンゾニトリル24.8g、水酸化ナトリウム7.2g、
ジメチルホルムアミド300mlを仕込み、攪拌しながら130
℃に昇温し、6時間反応させた。反応終了後は、塩酸中
和、水洗、乾燥、溶媒及び未反応o−クロロベンゾニト
リルの蒸発除去を行った。得られたポリオキシアルキレ
ンポリオールのIRスペクトルにより、シアノ基の吸収
(2310cm-1)を確認した。元素分析による窒素重合量
は、0.72%であった。また、JIS K1557に従い、水酸基
価を定量したところ、2.5mgKOH/gで、水酸基の転化率が
93%であった。(第1工程) 次いで、200mlの高圧オートクレーブに、ニッケルケ
イソウ土触媒(ニッケル含有率50%)4g、得られたベン
ゾニトリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオー
ル80gを仕込み、窒素置換を5回(10kg/cm2G)行った
後、アンモニア23kg/cm2G、次いで水素を初期圧力40kg/
cm2で仕込んだ。攪拌しながら120℃まで昇温し、5時間
後に圧力低下がみられなくなったので反応を終了した。
反応終了後、触媒濾別、減圧乾燥により分子末端にベン
ジルアミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオー
ルを精製した。(第2工程) 結果を第1表に示す。
ロピレンオキシドを付加重合させて得られるポリオキシ
プロピレントリオール(水酸基価33.4mg/KOH/g、平均分
子量5040;以下ポリオールPと略称する。)300g、o−
クロロベンゾニトリル24.8g、水酸化ナトリウム7.2g、
ジメチルホルムアミド300mlを仕込み、攪拌しながら130
℃に昇温し、6時間反応させた。反応終了後は、塩酸中
和、水洗、乾燥、溶媒及び未反応o−クロロベンゾニト
リルの蒸発除去を行った。得られたポリオキシアルキレ
ンポリオールのIRスペクトルにより、シアノ基の吸収
(2310cm-1)を確認した。元素分析による窒素重合量
は、0.72%であった。また、JIS K1557に従い、水酸基
価を定量したところ、2.5mgKOH/gで、水酸基の転化率が
93%であった。(第1工程) 次いで、200mlの高圧オートクレーブに、ニッケルケ
イソウ土触媒(ニッケル含有率50%)4g、得られたベン
ゾニトリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオー
ル80gを仕込み、窒素置換を5回(10kg/cm2G)行った
後、アンモニア23kg/cm2G、次いで水素を初期圧力40kg/
cm2で仕込んだ。攪拌しながら120℃まで昇温し、5時間
後に圧力低下がみられなくなったので反応を終了した。
反応終了後、触媒濾別、減圧乾燥により分子末端にベン
ジルアミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオー
ルを精製した。(第2工程) 結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1の第1工程において、水酸化ナトリウムのか
わりに、炭酸カリムウを用い、ポリオールP/o−クロロ
ベンゾニトリル/炭酸カリムウの当量比を1/1/10にか
え、溶媒としてジメチルスルフォキシドを用い、反応温
度150℃にて実施した。第2工程においては、触媒をラ
ネーニッケルにかえ、反応温度150℃にて実施した。結
果を第1表に示す。
わりに、炭酸カリムウを用い、ポリオールP/o−クロロ
ベンゾニトリル/炭酸カリムウの当量比を1/1/10にか
え、溶媒としてジメチルスルフォキシドを用い、反応温
度150℃にて実施した。第2工程においては、触媒をラ
ネーニッケルにかえ、反応温度150℃にて実施した。結
果を第1表に示す。
実施例3 実施例1の第1工程において、ポリオールPのかわり
に、グリセリンにプロピレンオキシド、次いでエチレン
オキシドを付加重合させて得られるポリオキシプロピレ
ンポリオキシエチレントリオール(エチレンオキシド含
量15wt%、水酸基価33.0mgKOH/g、平均分子量5100;以下
ポリオールQと略称する。)を用いた以外は、実施例1
と同一条件で反応を行った。結果を第1表に示す。
に、グリセリンにプロピレンオキシド、次いでエチレン
オキシドを付加重合させて得られるポリオキシプロピレ
ンポリオキシエチレントリオール(エチレンオキシド含
量15wt%、水酸基価33.0mgKOH/g、平均分子量5100;以下
ポリオールQと略称する。)を用いた以外は、実施例1
と同一条件で反応を行った。結果を第1表に示す。
実施例4 実施例1の第1工程において、ポリオールPのかわり
に、テトラヒドロフランの開環重合によって得られるポ
リテトラメチレンエーテルグリコール(水酸基価112mgK
OH/g、平均分子量1000;以下ポリオールRと略称する)
を用いた以外は、実施例1と同一条件で反応を行った。
結果を第1表に示す。
に、テトラヒドロフランの開環重合によって得られるポ
リテトラメチレンエーテルグリコール(水酸基価112mgK
OH/g、平均分子量1000;以下ポリオールRと略称する)
を用いた以外は、実施例1と同一条件で反応を行った。
結果を第1表に示す。
実施例5 実施例1の第1工程において、o−クロロベンゾニト
リルのかわりに、p−クロロベンゾニトリルを用い、第
2工程において、アンモニアを共存させずに、反応温度
140℃にかえた以外は、実施例1と同一条件で反応を行
った。結果を第1表に示す。
リルのかわりに、p−クロロベンゾニトリルを用い、第
2工程において、アンモニアを共存させずに、反応温度
140℃にかえた以外は、実施例1と同一条件で反応を行
った。結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明は、従来提供されている分子末端にアミノ基を
有するポリオキシアルキレンポリオール誘導体と構造を
異にする、分子末端にベンジルアミン骨格を有するポリ
オキシアルキレンポリオール誘導体を提供するものであ
る。
有するポリオキシアルキレンポリオール誘導体と構造を
異にする、分子末端にベンジルアミン骨格を有するポリ
オキシアルキレンポリオール誘導体を提供するものであ
る。
本発明の方法によって得られる化合物は、イソシアナ
ートと反応して、ウレア結合によるポリウレア樹脂を得
る等の、プラスチック原材料として有効に利用できる。
ートと反応して、ウレア結合によるポリウレア樹脂を得
る等の、プラスチック原材料として有効に利用できる。
Claims (9)
- 【請求項1】一般式(I) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンジル
アミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体。 - 【請求項2】一般式(II) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンゾニ
トリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体。 - 【請求項3】第1工程;ポリオキシアルキレンポリオー
ルとハロゲン置換ベンゾニトリルとを反応させて、一般
式(II) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンゾニ
トリル骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体を製造する工程、 第2工程;第1工程で得られたポリオキシアルキレンポ
リオール誘導体を、接触水添する工程、 より成ることを特徴とする、一般式(I) (式中のnは2〜8の整数を表し、Rはn価のポリオキ
シアルキレンポリオールから水酸基を除くことにより得
られるn価の基を表す)で示される分子末端にベンジル
アミン骨格を有するポリオキシアルキレンポリオール誘
導体の製造方法。 - 【請求項4】ポリオキシアルキレンポリオールが、ポリ
オキシプロピレンポリオールである請求項3記載のポリ
オキシアルキレンポリオール誘導体の製造方法。 - 【請求項5】ポリオキシアルキレンポリオールが、ポリ
オキシプロピレンポリオキシエチレンポリオールである
請求項3記載のポリオキシアルキレンポリオール誘導体
の製造方法。 - 【請求項6】ポリオキシアルキレンポリオールが、ポリ
テトラメチレンエーテルグリコールである請求項3記載
のポリオキシアルキレンポリオール誘導体の製造方法。 - 【請求項7】ハロゲン置換ベンゾニトリルが、クロロベ
ンゾニトリルである請求項3記載のポリオキシアルキレ
ンポリオール誘導体の製造方法。 - 【請求項8】塩基の存在下に第1工程を実施する請求項
3記載のポリオキシアルキレンポリオール誘導体の製造
方法。 - 【請求項9】金属触媒と水素の存在下に第2工程を実施
する請求項3記載のポリオキシアルキレンポリオール誘
導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3264289A JP2644317B2 (ja) | 1989-02-14 | 1989-02-14 | ポリオキシアルキレンポリオール誘導体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3264289A JP2644317B2 (ja) | 1989-02-14 | 1989-02-14 | ポリオキシアルキレンポリオール誘導体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02212519A JPH02212519A (ja) | 1990-08-23 |
JP2644317B2 true JP2644317B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=12364504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3264289A Expired - Fee Related JP2644317B2 (ja) | 1989-02-14 | 1989-02-14 | ポリオキシアルキレンポリオール誘導体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2644317B2 (ja) |
-
1989
- 1989-02-14 JP JP3264289A patent/JP2644317B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02212519A (ja) | 1990-08-23 |
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