JP2643481B2 - 熱転写型プリンタ装置 - Google Patents

熱転写型プリンタ装置

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JP2643481B2
JP2643481B2 JP1271008A JP27100889A JP2643481B2 JP 2643481 B2 JP2643481 B2 JP 2643481B2 JP 1271008 A JP1271008 A JP 1271008A JP 27100889 A JP27100889 A JP 27100889A JP 2643481 B2 JP2643481 B2 JP 2643481B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プラテンローラの回転に対応して転写記録
タイミング信号を出力するパルス発生器を取り付けて、
転写記録を行うようにした熱転写型等のプリンタ装置に
係わり、パルス発生器から出力されるパルスのうち、転
写記録の基準となるアブソリュートパルスの位置が、あ
らかじめ設定した所定の位置からずれている場合に、所
定の取り付け位置に対して、取り付け位置の位相差を電
気的に補正し、転写記録を可能にした熱転写型プリンタ
装置に関する。
(従来の技術) 近年、カラー印刷記録分野において、高解像度、多階
調でかつ取り扱い容易なプリンタ装置として、熱転写型
等のプリンタ装置が多く採用されている。この装置に使
用される転写紙はイエロー,マゼンタ,シアンおよびブ
ラック等の複数色のカラーインクからなり、サーマルヘ
ッドの熱で溶かしたり昇華させたりして、記録用紙にイ
ンクを転写してカラー印刷記録を行うことは周知のこと
である。
この種のプリンタ装置として、記録用紙を巻回して回
転駆動するプラテンローラと、プラテンローラに転写紙
および記録用紙を介して圧接するサーマルヘッドとを備
え、記録用紙を移送して記録する従来例のプリンタ装置
について第7図および第8図を用いて説明する。
第7図は従来例の一例の熱転写型プリンタ装置の構成
図、第8図は従来例のプラテンローラの駆動系を示す構
造図である。
第7図において熱転写型プリンタ装置は、記録用紙4
の先端を挟持するクランパ2を保持し、かつ記録用紙4
の長さとほぼ等しい外周長からなるプラテンローラ1
と、接離自在なサーマルヘッド3とを備えている。記録
用紙4の先端はクランパ2で挟持されて、かつ記録用紙
4はプラテンローラ1の外周に巻回し、プラテンローラ
1と一緒に矢印A方向に回転する。そしてクランパ2が
サーマルヘッド3の圧接点を通過後、サーマルヘッド3
で記録用紙4と転写紙5をプラテンローラ1に圧接す
る。そして記録用紙4はそのままプラテンローラ1と一
緒に矢印A方向に回転し、転写紙5は矢印B方向へと移
送され、一色目(例えばイエロー)の転写記録を行う。
以上の動作を繰り返して複数回(n回)の転写記録が行
われ、カラー印刷記録が終了する。
上記したようなプラテン楼ら1の詳細な構造は、第8
図に示す如く、記録用紙4の先端を挟持するクランパ2
がプラテンローラ1に一体的に固着されている。またプ
ラテンローラ1の回転軸1aの端部には、プラテンローラ
1の回転に対応したパルスを出力するパルス発生器6
(以下エンコーダ6と言う)が一体的に嵌着されてい
る。このエンコーダ6は、内部に固定されたパルス発生
器(図示せず)と、プラテンローラ1の回転と共に回転
するスリット状の円盤(図示せず)とで構成されてい
る。そしてプラテンローラ1の1回転に対して1回のパ
ルス(以下アブソリュートパルスと言う)と、例えば1
回転に対して1500回のパルス(以下インクリメントパル
スと言う)の2種類のパルスを出力する。アブソリュー
トパルスは転写記録の基準となるパルスであり、インク
リメントパルスはプラテンローラ1の相対的な回転位置
を検出するパルスである。更にプラテンローラ1の回転
軸1aの他端部には、タイミングプーリ7が一体的に嵌着
してあり、タイミングベルト8を介してプラテン駆動モ
ータ10のタイミングプーリ9とに連結されていて、プラ
テン駆動モータ10を回転駆動することにより、プラテン
ローラ1が回転自在な構造となっている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記したような装置の従来例の熱転写型プ
リンタ装置において、プラテンローラ1には、クランパ
2が一体的に固着されている。このプラテンローラ1
に、エンコーダ6を取り付けるには、所定の位置関係を
保つて一体的に嵌着しなければならない。即ち、転写記
録の基準となるアブソリュートパルスのパルス位置と、
プラテンローラ1のクランパ2の位置とは、常に所定の
位置から転写記録を開始しなければならないので、所定
の位置関係を保つ必要がある。従って、プラテンローラ
1にエンコーダ6を取り付ける時は、従来はプラテンロ
ーラ1の基準となる構造形状の位置と、エンコーダ6の
基準となる構造形状の位置とを、位置合わせ用の取り付
け治具を使用して機械的に合致させて、プラテンローラ
1の回転軸1aにエンコーダ6をネジにて一体的に嵌着し
ていた。この方法による場合、プラテンローラ1および
エンコーダ6に、あらかじめ基準となる構造形状を設け
ておくので、部品コストが高くなる。また、製造時ある
いはサービス時に、位置合わせ用の取り付け治具が必要
となり、エンコーダ6の取り付け作業の簡易化が望まれ
ていた。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、記録
用紙の先端を挟持するクランプ機構を備えて前記記録用
紙を巻回しながら回転駆動により該記録用紙を移送する
プラテンローラと、このプラテンローラに転写紙および
前記記録用紙を介して圧接するサーマルヘッドとを備
え、転写記録開始時には前記記録用紙の先端を挟持した
前記クランプ機構が前記プラテンローラと一体に回転す
ると共に、前記サーマルヘッドによる前記記録用紙への
転写記録開始基準位置を前記クランプ機構により確定さ
れるプリンタ装置であって、 前記プラテンローラの回転基準位置を示すと共に、前
記クランプ機構により確定される前記転写記録開始基準
位置を検出しうる第1のパルスを該プラテンローラの1
回転中に1発出力する第1のパルス発生器と、 前記第1のパルスの出力周波数よりも十分に高い出力
周波数で前記プラテンローラの1回転中に多数発出力さ
れ、且つ、前記第1のパルスを基準とした前記プラテン
ローラの回転基準位置からの回転位置を示すと共に、前
記第1のパルスを基準として前記サーマルヘッドの転写
記録動作タイミングを設定するための第2のパルスを出
力する第2のパルス発生器と、 前記クランプ機構の前記プラテンローラに対する絶対
位置を示す第3のパルスを前記クランプ機構の1回転中
に1発出力する位置検出器と、 前記第1のパルスを基準として第2のパルスをカウン
トするカウンタ部および設定したパルス数を記憶する記
憶部および前記設定したパルス数と前記カウンタ部でカ
ウトした第2のパルス数とを演算する演算処理部からな
る演算処理回路と、 前記演算処理回路の出力により前記プラテンローラを
回転制御するプラテン駆動モータ制御回路とを備えてな
り、 x2=前記第1のパルス発生器を取り付けた時の前記第1
のパルス位置から前記第3のパルス位置までの前記プラ
テンローラの回転区間を前記第2のパルスでカウントし
たパルス数 k2=設計時に設定した前記第1のパルス位置から前記第
3のパルス位置までの前記プラテンローラの回転区間を
前記第2のパルスの数に換算して前記記憶部に設定した
パルス数 とすると、 前記第1のパルス発生器を取り付けた時の前記第1の
パルス位置と、設計時に設定した前記第1のパルス位置
との位相差x1の前記第2のパルスの数に換算して x1=x2−k2として算出し、前記第1のパルス発生器の
取り付け誤差を前記位相差x1だけ補正することを特徴と
した熱転写型プリンタ装置を提供するものである。
(実施例) 以下に本発明に係わる熱転写型プリンタ装置の一実施
例を第1図ないし第6図を参照して詳細に説明する。な
お、従来例の構成部分と同等の構成部分には同一の符号
を付して、その具体的な説明は省略する。
第1図は本発明の熱転写型プリンタ装置の要部の一部
を構成するブロック図、第2図は本発明のエンコーダの
取り付け時の補正値を求めるフローチャート、第3図は
本発明の熱転写型プリンタ装置の転写記録のタイミング
チャート、第4図は本発明のプラテンローラの駆動系を
示す構造図、第5図はプラテンローラとアブソリュート
パルス(第1のパルス),インクリメントパルス(第2
のパルス)および位置検出パルス(第3のパルス)との
位相関係を同一図上で示す模式図、第6図は第5図の対
応して第1〜第3のパルス及びパルス数k1,k2,x1,x2,n
を夫々示したタイミングチャートである。
第4図および第5図において、プラテンローラ1は、
ゴム等の弾性体から形成され、その外周長は記録用紙4
の長さよりも短く、減速機構を介してプラテン駆動モー
タ10を回転駆動することにより、回転自在な構造となっ
ている。このプラテンローラ1の回転軸1aの両端には、
クランプ機構11を構成するリング12が設けられている。
このクランプ機構11は、記録用紙4の先端を挟持して後
述するようにサーマルヘッド3による記録用紙4への転
写記録開基準位置(サーマルヘッド押圧開始位置及び転
写記録開始位置)を確定するための機能を備えている。
そして、転写記録開始時には記録用紙4の先端を挟持し
たクランプ機構11がサーマルヘッド押圧開始位置から転
写記録開始位置をへて所定の位置(転写記録開始後ほぼ
半回転した位置)までプラテンローラ1と一体になって
回転し、所定の位置に到達したら図示しないクラッチ機
構の解除により記録用紙4の先端を挟持したまま回転軸
1a上で停止し、プラテンローラ1のみが回転する構造と
なっている。尚、クランプ機構11の具体的な構造および
転写記録動作については、本出願人が先に特願平1−11
0878号で提案した如くの構造となっているがここでは省
略する。
また、プラテンローラ1の回転軸1aの端部には、エン
コーダ6がプラテンローラ1に一体的に嵌着されてい
る。このエンコーダ6は、内部に固定されたパルス発生
器6A,6Bと、それらに対応するプラテンローラ1の回転
と共に回転する例えばスリット状の円盤6a,6bとで構成
されている。即ち、プラテンローラ1の回転基準位置を
示すと共に、クランプ機構11により確定される前記転写
記録開始基準位置(サーマルヘッド押圧開始位置及び転
写記録開始位置)を検出しうるアブソリュートパルス
(第1のパルス)P1のプラテンローラ1の1回転中に1
パルス(1発)出力する第1のパルス発生器6Aと、前記
第1のパルスの出力周波数よりも十分に高い出力周波数
でプラテンローラ1の1回転中に例えば1500個(多数
発)連続して出力され、且つ、前記第1のパルスを基準
としたプラテンローラ1の回転基準位置からの回転位置
を示すと共に、前記第1のパルスを基準としてサーマル
ヘッド3の転写記録動作タイミングを設定するためのイ
ンクリメントパルス(第2のパルス)P2を出力する第2
のパルス発生器6Bから構成されている。従って、アブソ
リューパルスP1はプラテンローラ1の位相の基準となる
パルスでもあり、一方インクリメントパルスP2は、アブ
ソリュートパルスP1を基準としてカウントし、このイン
クリメントパルスP2のパルス数に従って、転写記録の開
始および終了等の転写記録タイミング信号を出力すると
か、プラテンローラ1の位置情報を出力する。
更に、クランプ機構11を構成するリング12の片面に
は、円盤状のブレーキ板13が一体的に固着されており、
前述したクランプ機構11と同一の回転動作をする。この
ブレーキ板13の円周上の任意の位置に、クランプ機構11
のプラテンローラ1に対する絶対位置関係を把握する位
置検出孔13aが1個形成されており、反射型ホトセンサ
等からなる位置検出器14Aにより位置検出パルス(第3
のパルス)P3がクランプ機構11の1回転中に1パルス
(1発)出力される。
次に、プラテンローラ1とエンコーダ6のアブソリュ
ートパルス(第1のパルス)P1,インクリメントパルス
(第2のパルス)P2および位置検出器14Aの位置検出パ
ルス(第3のパルス)P3の位相関係について記述する。
第5図において、エンコーダ6のアブソリュートパル
スP1の位置およびインクリメントパルスP2の位置と位置
検出孔13aの孔位置を、プラテンローラ1に対応して同
一図上に模試的に示してある。またエンコーダ6から出
力されるあらかじめ設定したアブソリュートパルスP1の
位置Z0に対応するプラテンローラ1上の位置は、プラテ
ンローラ1の中心点とZ0を結んだ線上にある。またエン
コーダ6内のアブソリュートパルスP1の位置およびイン
クリメントパルスP2の位置と位置検出孔13aの位置は、
プラテンローラ1と共に回転し、一方それらに対応する
エンコーダ6内のパルス発生器6A,6Bおよび位置検出器1
4Aは、例えば図示の位置に固定されている。
更に、第5図はサーマルヘッドが押圧を開始した位置
で、プラテンローラ1を仮に固定した状態での位相関係
を示し、かつプラテンローラ1に対してエンコーダ6の
あらかじめ設定したアブソリュートパルスP1の位置Z0
は、図の位置に設定した状態である。あた、第6図に
は、第5図と対応して、プラテンローラ1の回転に伴っ
て発生する第1〜第3のパルスを示し、且つ、後述のパ
ルス数k1,k2,x1,x2,nを夫々示している。
そしてエンコーダ6を取り付けた時の円周上の各点を
下記のように定義する。
Z0=あらかじめ設定したアブソリュートパルスP1の位置
(設計時にクランプ機構11との関係位置を設定した位
置)、 Z1=エンコーダ6を取り付けた時のアブソリュートパル
スP1の位置、 H=サーマルヘッド押圧開始位置、 T=転写記録開始位置、 S=位置検出孔13aの位置、 弧K1=あらかじめ設定したアブソリュートパルスP1の位
置Z0を基準として、サーマルヘッド押圧開始位置Hまで
のインクリメントパルスP2の数k1、 弧K2=あらかじめ設定したアブソリュートパルスP1の位
置Z0を基準として、位置検出孔13aの位置Sまでのイン
クリメントパルスP2の数k2、 弧X2=エンコーダ6を取り付けた時のアブソリュートパ
ルスP1の位置Z1を基準として、位置検出孔13aの位置S
までのインクリメントパルスP2の数x2、 とすると、パルス数k1およびパルス数k2は、あらかじめ
設計時に設定した所定のパルス数で固定値であり、パル
ス数x2はエンコーダ6の取り付けにより変動するパルス
数である。
また、パルス数k1は、Z0点が矢印A方向と反対方向に
許される許容値(以下位相差許容値とも言う)でもあ
る。この位相差許容値のパルス数k1はあらかじめ設定し
たアブソリュートパルスP1の位置(Z0点)からサーマル
ヘッド押圧開始位置(H点)までで、回転角度にしてほ
ぼ15度で、インクリメントパルスP2の数にすると、ほぼ
60パルスに相当する。すなわちZ0点がH点より後方(矢
印A方向と反対方向)に取り付けられると、ほぼ一回転
しないとクランプ機構11との関係上、サーマルヘッド押
圧開始位置(H点)に至らないために、エンコーダ6の
取り付け位置を限定している。
次に、本発明の転写記録の基準となるアブソリュート
パルスP1の位置が、エンコーダ6を取り付けた時、あら
かじめ設定した所定の位置からずれている場合に、所定
の取り付け位置に対して、取り付け位置の位相差を算出
し、かつ転写記録の補正を行う補正値を算出する方法を
説明する。
弧X2のパルス数x2から弧K2のパルス数k2を引いた値
が、プラテンローラ1を取り付けた時のあらかじめ設定
した設定値に対する位相差で弧1となる。
すなわち位相差の弧X1のパルス数x1は x1(位相差のパルス数)=x2−k2 ……(1式) が成立する。
そして後述するエンコーダ6を取り付けた時の補正値
は弧Nとなり、その時のパルス数nは n(補正値のパルス値)=x1+k1 ……(2式) とする。即ち、補正値のパルス数nは、エンコーダ6を
取り付けた時のアブソリュートパルスP1の位置(Z1点)
を基準として、インクリメントパルスP2をnパルス数カ
ウントし、サーマルヘッド押圧開始位置(H点)とな
る。
尚、前述したエンコーダ6のを取り付けた時の位相差
許容値を満足するためには x1+k1≧0 ……(3式) が成立しなければならない。すなわちZ0点はH点より回
転方向の前方にある。
ここで第1図のブロック図および第2図のフローチャ
ートを用いて、前述した位相差のパルス数x1,補正値の
パルス数nを求めるプロセスついて説明する。
第1図の如く、エンコーダ6のアブソリュートパルス
P1およびインクリメントパルスP2と位置検出パルスP3
は、演算処理回路(CPU)15に入力される。演算処理回
路15は図示しない内部に、アブソリュートパルスP1を基
準としてインクリメントパルスP2をカウントするカウン
タ部と、パルス数を記憶する記憶部と、演算処理をする
演算処理部とから構成されている。パルス数を記憶する
記憶部は、前述したあらかじめ設定したパルス数k1およ
びパルス数k2を記憶し、かつ後述するサーマルヘッド押
圧開始位置(H点)から転写記録開始位置(T点)まで
の例えばパルス数100を記憶している。また演算処理部
は設定したパルス数とカウンタ部でカウントしたインク
リメントパルスP2のパルス数とを加減演算して位相差の
パルス数x1および補正値のパルス数nを算出する。ま
た、転写記録開始位置(T点)も算出する。そして後述
するプロセスをへて演算処理回路から出力された制御信
号は、プラテン駆動モータ制御回路16に入力されてプラ
テン駆動モータ10を回転制御する構成となっている。
次に補正値のパルス数nを求める具体的なプロセス
は、第2図の如くである。尚、下記するプロセスは、熱
転写型プリンタ装置に電源を投入した直後の初期化動作
の一部として実行される。
第2図において、エンコーダ6が取り付けられたプラ
テンローラ1を回転する(ステップ1)。このエンコー
ダ6から出力されるアブソリュートパルスP1を演算処理
回路15に入力する(ステップ2)。このアブソリュート
パルスP1をトリガとして演算処理回路15内のカウンタ部
をクリアし(ステップ3)、エンコーダ6から出力され
るインクリメントパルスP2を演算処理回路15内のカウン
タ部に入力し、カウンタ部をインクリメントする(ステ
ップ4〜ステップ5)。更にプラテンローラ1は回転し
て、ブレーキ板13の円周上の位置検出孔13aを位置検出
器14Aで検出し、この位置検出パルスP3が演算処理回路1
5に入力されると、プラテンローラ1の回転を停止し、
カウンタ部のカウントが停止される(ステップ6〜ステ
ップ7)。そして演算処理回路15内でカウンタ部のイン
クリメントパルスP2のパルス数(x2)と記憶部のパルス
数(k2)とで、前述した(1式)による演算処理をして
位相差のパルス数x1を求め(ステップ8)、(3式)の
位相差許容値を満足するか否かの演算処理をして判定を
行う(ステップ9)。条件が満たされない場合は、エン
コーダエラーが表示され(ステップ10)、エンコーダ6
の取り付けを修正するが、前述した如く位相差許容値の
パルス数k1の範囲はかなり広く、しかもクランプ機構11
の位置が目安となり、エンコーダ6の再取り付けを行う
必要な殆だ起こらない。一方、ステップ9において条件
が満たされたならば、演算処理回路15内で(2式)によ
る演算処理をして補正値のパルス数nを求める(ステッ
プ11)。以上のプロセスにより、本発明の熱転写型プリ
ンタ装置における転写記録の基準おなるアブソリュート
パルスP1の位置を、あらかじめ設定した設計上のアブソ
リュートパルスP1の位置から、取り付けた時のアブソリ
ュートパルスP1の位置に電気的に補正することが可能と
なる。
この結果、エンコーダ6を取り付けた時のアブソリュ
ートパルスP1の位置を基準にしても、サーマルヘッド押
圧開始位置(H点)は、あらかじめ設定した所定の位置
と同一となり、更に転写記録開始位置(T点)も同一と
なる。
この方法によると、前述したように熱転写型プリンタ
装置に電源を投入した時点で、一度補正値のパルス数n
を求めるだけで、その後の転写記録時には補正値のパル
ス数nを求める必要はない。あるいは工場出荷時に補正
値のパルス数nはロム化して固定しても良い。
従って、転写記録を行う時は、第3図に示すごとくエ
ンコーダ6のアブソリュートパルスP1を検出した後、イ
ンクリメントパルスP2をカウントしてインクリメントパ
ルスP2のパルス数が補正値のパルス数nに達したら、サ
ーマルヘッド3の押圧を開始する(H点)。更にプラテ
ンローラ1を回転し、演算処理回路15の記憶部にあらか
じめ設定したサーマルヘッド押圧開始位置(H点)から
転写記録開始位置(T点)までの例えばパルス数100を
加算して例えばインクリメントパルスP2のパルスの数が
(n+100)の位置に達したら転写記録を開始する(T
点)。この転写記録開始位置(T点)は常に一定とな
る。
従って熱転写型プリンタ装置の転写記録開始位置のバ
ラツキがなく信頼性の向上がえられる。更に従来例の如
く、プラテンローラにエンコーダを取り付ける際に、位
置合わせ用の治具を使用する必要がなくなる。
尚、本発明の熱転写型プリンタ装置は、プラテンロー
ラ1の外周長は記録用紙4の長さよりも短く、クランプ
機構が所定の位置に到達したらクラッチ機構の解除によ
り記録用紙4の先端を挟持したまま回転軸1a上で停止す
る構造のプラテンローラ1にエンコーダ6を取り付けた
が、前述した第6図に示した従来例の如くのプラテンロ
ーラ1にエンコーダ6および位相検出器14Aを取り付け
て補正値のパルス数nを求めることも可能である。ま
た、プラテンローラ1にクランプ2に保持しない熱転写
型プリンタ装置(図示せず)が従来例としてあるが、こ
の種の装置の場合においても、本発明と同様な構成にす
ることにより、補正値を求めて、転写記録することも可
能である。
(発明の効果) 以上詳述したように、本願発明に係わる熱転写型プリ
ンタ装置によると、プラテンローラの回転に伴って第1
〜第3のパルス発生器を用いて第1〜第3のパルスを夫
々発生させ、プラテンローラに第1のパルス発生器を取
り付けた時の第1のパルス位置と、設計時に設定した第
1のパルス位置との位相差があっても、この位相差を第
2のパルス数に換算して算出しているため、これによ
り、記録用紙への転写時に、第1のパルス発生器を取り
付けた時の第1のパルス位置に対して上記位相差を考慮
すれば、サーマルヘッドのプラテンローラへの押圧開始
位置、転写開始位置を設計時に予め設定した位置に自動
的に補正することが可能となるので、記録用紙上の転写
開始位置をバラッキなく常に一定維持することができ、
熱転写型プリンタ装置の信頼性向上及び品質向上を寄与
できる。
また、熱転写型プリンタ装置に電源を投入した時に上
記位相差を一度算出するだけで良く、予め設定したパル
ス数の再設定をする必要も全くない。
更に従来例の如く、プラテンローラに第1,第2のパル
ス発生器(エンコーダ)を取り付ける際に、位置合わせ
用の治具を使用する必要がなくなり、製造時あるいはサ
ービス時に、簡易にエンコーダを取り付けることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱転写型プリンタ装置の要部の一部を
構成するブロック図、第2図は本発明のエンコーダの取
り付け時の補正値を求めるフローチャート、第3図は本
発明の熱転写型プリンタ装置の転写記録のタイミングチ
ャート、第4図は本発明のプラテンローラの駆動系を示
す構造図、第5図はプラテンローラとアブソリュートパ
ルス(第1のパルス),インクリメントパルス(第2の
パルス)および位置検出パルス(第3のパルス)との位
相関係を同一図上で示す模式図、第6図は第5図と対応
して第1〜第3のパルス及びパルス数k1,k2,x1,x2,nを
夫々示したタイミングチャート、第7図は従来の一例の
熱転写型プリンタ装置の構成図、第8図は従来例のプラ
テンローラの駆動系を示す構造図である。 P1……アブソリュートパルス(第1のパルス)、 P2……インクリメントパルス(第2のパルス)、 P3……位置検出パルス(第3のパルス)、 n……補正値のパルス数、 1……プラテンローラ、3……サーマルヘッド、 6……パルス発生器(エンコーダ) 6A……第1のパルス発生器、 6B……第2のパルス発生器、 11……クランプ機構、 13a……位置検出孔、14A……位置検出器、 15……演算処理回路、 16……プラテン駆動モータ制御回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録用紙の先端を挟持するクランプ機構を
    備えて前記記録用紙を巻回しながら回転駆動により該記
    録用紙を移送するプラテンローラと、このプラテンロー
    ラに転写紙および前記記録用紙を介して圧接するサーマ
    ルヘッドとを備え、転写記録開始時には前記記録用紙の
    先端を挟持した前記クランプ機構が前記プラテンローラ
    と一体に回転すると共に、前記サーマルヘッドによる前
    記記録用紙への転写記録開始基準位置を前記クランプ機
    構により確定されるプリンタ装置であって、 前記プラテンローラの回転基準位置を示すと共に、前記
    クランプ機構により確定される前記転写記録開始基準位
    置を検出しうる第1のパルスを該プラテンローラの1回
    転中に1発出力する第1のパルス発生器と、 前記第1のパルスの出力周波数よりも十分に高い出力周
    波数で前記プラテンローラの1回転中に多数発出力さ
    れ、且つ、前記第1のパルスを基準とした前記プラテン
    ローラの回転基準位置からの回転位置を示すと共に、前
    記第1のパルスを基準として前記サーマルヘッドの転写
    記録動作タイミングを設定するための第2のパルスを出
    力する第2のパルス発生器と、 前記クランプ機構の前記プラテンローラに対する絶対位
    置を示す第3のパルスを前記クランプ機構の1回転中に
    1発出力する位置検出器と、 前記第1のパルスを基準として第2のパルスをカウント
    するカウンタ部および設定したパルス数を記憶する記憶
    部および前記設定したパルス数と前記カウンタ部でカウ
    トした第2のパルス数とを演算する演算処理部からなる
    演算処理回路と、 前記演算処理回路の出力により前記プラテンローラを回
    転制御するプラテン駆動モータ制御回路とを備えてな
    り、 x2=前記第1のパルス発生器を取り付けた時の前記第1
    のパルス位置から前記第3のパルス位置までの前記プラ
    テンローラの回転区間を前記第2のパルスでカウントし
    たパルス数 k2=設計時に設定した前記第1のパルス位置から前記第
    3のパルス位置までの前記プラテンローラの回転区間を
    前記第2のパルスの数に換算して前記記憶部に設定した
    パルス数 とすると、 前記第1のパルス発生器を取り付けた時の前記第1のパ
    ルス位置と、設計時に設定した前記第1のパルス位置と
    の位相差x1の前記第2のパルスの数に換算して x1=x2−k2として算出し、前記第1のパルス発生器の取
    り付け誤差を前記位相差x1だけ補正することを特徴とし
    た熱転写型プリンタ装置。
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