JP2642998B2 - プロドラツグの製造に関する改良 - Google Patents

プロドラツグの製造に関する改良

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JP2642998B2
JP2642998B2 JP1509635A JP50963589A JP2642998B2 JP 2642998 B2 JP2642998 B2 JP 2642998B2 JP 1509635 A JP1509635 A JP 1509635A JP 50963589 A JP50963589 A JP 50963589A JP 2642998 B2 JP2642998 B2 JP 2642998B2
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    • C07C237/28Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by amino groups having the carbon atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a non-condensed six-membered aromatic ring of the carbon skeleton
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプロドラッグ(pro−drug)に関し、及び特
に酵素活性化可能なプロドラッグの製造のための新規中
間体に関する。
数年来癌の化学療法に潜在的な有用性を有する多くの
細胞毒性化合物が見出されている。ナイトロジェンマス
タードはこうした細胞毒性化合物の一つの重要な部類を
形成している。一般的な、及び特にナイトロジェンマス
タードに属する細胞毒化合物の臨床的使用は、腫瘍細胞
及び正常細胞の間の細胞毒的効果の選択性に乏しいの
で、制限されている。
この問題を克服する一つのアプローチは細胞毒薬剤の
誘導体であり、元の薬剤に比較して細胞毒的性質が著し
く弱められている、しばしば比較的簡単な誘導体であ
る、いわゆるプロドラッグの開発を含んでいる。薬効作
用を意図する部位の領域においてのみプロドラッグが細
胞毒薬剤に転化される治療規制下で、かようなプロドラ
ッグを患者に投与するための多数の提案がなされた。
一つの特に有望なアプローチは、意図した作用部位で
酵素の影響下で元のナイトロジェンマスタードに転化で
きるプロドラッグを形成する、アミノ酸又はオリゴペプ
チドとの反応生成物へのナイトロジェンマスタードの転
化を含んでいる。このアプローチはプロドラッグと関連
して抗体/酵素結合体(conjugate)の利用により実行
に移すことができる。抗体/酵素結合体は抗原に関連し
た腫瘍への抗体及びプロドラッグを細胞毒に転化する酵
素から形成される結合体である。実際の臨床において
は、最初に抗体/酵素結合体が患者に投与され、治療す
べき腫瘍の区域に集中される。次いで患者にプロドラッ
グが投与されるので、プロドラッグの細胞毒への転化は
集中した酵素の影響下に治療すべき腫瘍の区域に限定さ
れる。こうした方式はWO88/07378として公開された本発
明者等の同時出願された国際出願PCT/GB88/00181に記載
されている。
上記の国際出願で使用できる特殊なプロドラッグは安
息香酸ナイトロジェンマスタードを基剤としたものであ
る。細胞毒性の安息香酸ナイトロジェンマスタードは上
記の国際出願に記載された方法に従ってアルファ−アミ
ノ酸との反応によりアミドに転化されるが、好適なアル
ファ−アミノ酸はグルタミン酸である。この場合にはグ
ルタミン酸は安息香酸ナイトロジェンマスタードのカル
ボキシル基とグルタミン酸のアルファ−アミノ基との間
に形成したアミド基によりナイトロジェンマスタードに
結合する。
他のプロドラッグもカルボキシル基が治療すべき腫瘍
の区域に集中している酵素の影響下で、生体内で除去で
きるオリゴペプチド又は他の保護基との誘導体に転化さ
れている、安息香酸ナイトロジェンマスタードを基剤と
して製造することができる。
上記の出願に記載されている形式のプロドラッグ及び
同じ原理を具体化する他のプロドラッグはグルタミン酸
又は類似の残基、例えばアスパラギン酸中に存在するカ
ルボキシル基が遊離のカルボン酸形であるプロドラッグ
として投与される。これらのプロドラッグはグルタミン
酸又は類似の反応剤中に存在するカルボキシル基を、通
常エチルエステルの形で保護する合成方法により製造さ
れる。エトキシカルボニル化合物の形でプロドラッグが
製造されると、カルボキシル保護基は除去され、遊離の
カルホン酸基が開放される。上記の国際出願に記載され
た合成方法では、保護エチルエステル基が水酸化ナトリ
ウム水溶液を用いる慣用のアルカル性加水分解により除
去され、次いで得られるナトリウム塩が塩酸を用いて遊
離のジカルボン酸に転化される。このアルカリ性加水分
解法はエチルエステルを遊離のカルボン酸に転化する場
合完全に満足すべきものであるが、エチルエステルをカ
ルボン酸に転化するために使用される反応条件は又ナイ
トロジェンマスタードの分子の一部に分解を起こし、そ
のためプロドラッグの収率に損失を与えるという悪影響
を有する点で、実施上重要な欠点を有している。
本発明者等はプロドラッグの合成の際に、グルタミン
酸又は類似の反応剤、例えばアスラギン酸中の遊離のカ
ルボキシル基を保護するために第三ブチルエステルを利
用することに基づいた改良された合成方法を新規に見出
した。本発明によれば、所望のプロドラッグの合成は第
三ブチルエステル基を含む反応剤を利用すれば好都合に
進行し、第三ブチルエステルは、例えば非水媒体中で酸
で処理することにより遊離のカルボン酸に転化できるこ
とが見出された。トリフルオロ酢酸及び蟻酸は、カルボ
キシル保護基を除去するために使用可能で、分子中のナ
イトロジェンマスタード部分への悪影響を与えない反応
剤の例である。
従って本発明は式XX: M−Ar−CONH−R (XX) 上式中、 Arは芳香族環系を表し、R−NHは第三ブチルエステル
の形で少なくとも一つのカルボン酸基を含むα−アミノ
酸R−NH2又はオルゴペプチドR−NH2の残基であり、及
びMは下記式のナイトロジェンマスタード基を表す、 上式中、 Y及びLは一分子中で同一又は異なってもよい脱離性
基、例えばハロゲン(例えば塩素)、メシルオキシ、ト
リフルオロメシルオキシ又は4−トシルオキシ基であ
る、 のナイトロジェンマスタード化合物を提供する。
芳香族基Arは好適には基M及び−CONH−Rにより置換
されているフェニル環である。かような環において、基
Mは好適には基−CONH−Rに対し4−位に存在する。
アミノ酸又はオリゴペプチドR−NH2は本発明の化合
物の基R−NHが酵素の影響下に生体内で除去できるよう
に選択される。他のα−アミノカルボン酸も使用できる
が、グルタミン酸及びアスパラギン酸は適当なアミノ酸
である。アミノ酸はD又はL配置であることができる。
本発明の化合物の製造は上記のようなアミノ酸又はオ
リゴペプチドR−NH2の使用を必要とする。t−ブチル
化アミノ酸又はオリゴペプチドは慣用の手段により製造
できる。例えば、グルタミン酸はt−ブチルアセテート
と反応することができる。
t−ブチル保護基を有するアミノ酸又はオリゴペプチ
ド、R−NH2又はそれらの酸付加塩、例えばR−NH3 +Cl-
は、次いで式 Z−Ar−COX 上式中、 Arは上に定義した通りであり、Xはヒドロキシ、ハロ
ゲン、例えば塩素、又はペプチド化学の分野で周知の技
術によって残基−COがアミノ結合を形成することを可能
とするような他の基であり、及びZはナイトロジェンマ
スタード基Mに転化される基である、 の化合物と反応できる。基Zはアミンに転化できる基が
好都合である。得られるアミンは例えば−NH2又はヒド
ルキシルアミンであることができる。
好適な合成方法はt−ブチル化アミノ酸又はオリゴペ
プチド、又はそられの酸付加塩、例えばジ−t−ブチル
グルタメート塩酸塩と式O2N−Ar−CONH−Rの化合物と
の反応を含む。得られる中間体XXII: O2N−Ar−CONH−R (XXII) を次いでナイトロジェンマスタード基Mに転化すること
ができる。
この転化は本発明者等の前記の国際特許出願中に記載
されているように慣用の方法で実施できる。例えば、最
初に水素化により、例えばPd/C触媒の存在において水素
によりニトロ基をアミノ基に転化し、中間体XXIII H2N−Ar−CONH−R (XXIII) を得ることができる。
次いでアミン基は適当な置換により所望のナイトロジ
ェンマスタードに転化できる。例えば、アミン基は溶
剤、例えば酢酸中で中間体XXIIIとエチレンオキシドと
の反応により転化してXXIIIのビス(2−ヒドロキシエ
チル)アミン誘導体を生じ、次いで更に有機溶剤、例え
ばピリジン中で式 A−SO3−B 上式中、Aはメチル、トリフルオロメチル又はトリル
であり、及びBはハロゲン(例えば塩素)である、 の化合物と反応させて、本発明による化合物を得ること
ができる。
例えば中間体XXIIの転化による本発明のナイトロジェ
ンマスタード化合物の製造に続いて、該化合物は慣用の
方法、例えばクロマトグラフィー及び/又は結晶化によ
り精製することができる。
本発明による第三ブチルエステル化合物の合成に続い
て、本発明者等の前記の国際特許出願中に記載された方
式で使用するためのプロドラッグが得られる。
本発明の更に別に具体化によれば、本発明のナイトロ
ジェンマスタード化合物は下記式: M−Ar−CONH−R′ 上式中、M及びArは上に定義した通りであり、R′−
NHはα−アミノ酸R′−NH3又はオリゴペプチドR′−N
H2の残基である、 のナイトロジェンマスタードプロドラッグを得るために
使用することができる。これは式XXの化合物の加水分解
によりt−ブチル保護基を除去することにより達成でき
る。適当な酸は事実上無水形のトリフルオロ酢酸及び蟻
酸を含む。
第三ブチルエステルの除去は、事実上無水溶液中で第
三ブチルエステルをトリフルオロ酢酸と一緒に室温、例
えば15−25℃に保持することにより極めて簡単に行うこ
とができる。少なくとも加水分解されるべき第三ブチル
エステル基と当量である量のトリフルオロ酢酸を使用す
ることが望ましく、トリフルオロ酢酸の正確な比率及び
加水分解温度は特に重要ではないが、低温の使用及びト
リフルオロ酢酸の比率を小さくすることは、第三ブチル
エステル基の全体的加水分解が生起するのに必要な期間
を長引かすのに役立つだけである。
本発明に従って、無水条件下でトリフルオロ酢酸を用
いて行われる第三ブチルエステル基の加水分解は、これ
らの反応条件下でのナイトロジェンマスタードの分解を
事実上完全に回避しながら、殆ど定量的に(>80%)進
行することが見出された。
蟻酸はトリフルオロ酢酸の代替物として使用すること
ができる。しかしより苛酷な反応条件が必要である。温
度は室温以下、好適には10℃に保持されなければならな
い;エステルの濃度は低く、好適には5mg/mlでなければ
なない;反応時間は好適には48時間まで延長しなければ
ならない。この反応時間後、蟻酸は凍結乾燥により除去
できる。これらの条件下で保護基の脱離は定量的な収率
で完結まで進行し、得られるプロドラッグは更に製剤化
することなく使用できる。
下記の実施例は本発明を説明するために示されたもの
である。下記の反応図式は対応するジ−第三ブチルエス
テルの加水分解による三種の安息香酸ナイトロジェンマ
スタードグルタメートプロドラッグの製造を例示してい
る: 実施例1 実験の部 メルク(Merck)のシリカ(種類7734、9385及び1511
1)が重力カラム(gravity column)に使用された。TCL
は予備被覆されたシリカ60F254(メルク、種類5753)上
で行われた。TLCの斑点はエプスタイン(Epstein)噴霧
で発色させた。融点はコフラー(Kofler)ブロック
[ライチャート・サーモヴァール(Reichert Thermova
r)]融点測定装置で測定され補正は行わなかった。電
子衝撃スペクトルはVG7070Hスペクトロメーター及びVG2
235データ処理設備を用い、直接挿入法、70eVのイオン
化電圧及び100μAのトラップ電流、及び180゜−200℃
のイオン源温度を使用して測定された。FAB質量スペク
トルはキセノンガスを用いて測定された。報告されたス
ペクトル値は特に断らない限り電子衝撃法によるもので
ある。NMRスペクトルは内部標準としてMe4Siを用い、ブ
ルーカー(Bruker)AC250(250MHz)を用いてMe2SO−d6
中で測定された。元素分析はCHNアナリシス(Analysi
s)社、ウィグストン(Wigston)街、レスター(Leices
ter)、イングランド、により測定された。
ジ−t−ブチル4−アミノベンゾイル−グルタミン酸
(IV)。
ジ−t−ブチル4−ニトロベンゾイル−グルタミン酸
は文献の方法の変更方法により製造された。Et3N(19
mL、137ミリモル)に溶解したジ−t−ブチルL−グル
タメート塩酸塩(20g、68ミリモル)の溶液にCH2Cl2(1
60mL)に溶解した塩化4−ニトロベンゾイル(II)(13
g、70ミリモル)の溶液を滴下して加えた。抽出処理す
ると固体(III)が得られ、それを水素化すると所望の
アミン(IV)が得られた。これをEtOH−シクロヘキサン
(45:55)から結晶化した;収率−85%。
ジ−t−ブチル4−[ビス(2−ヒドロキシエチル)
アミノ]ベンゾイル−L−グルタメート(V)。HOAc
(120mL)に溶解したアミン(IV)(21.97g、58ミリモ
ル)をエチレンオキシド(12mL、240ミリモル)と共に
室温で48時間撹拌した。溶剤を真空中で45℃で除去し、
残渣をCH2Cl2とH2Oの間に分配した。有機相を分離し、H
2Oで洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、蒸発乾固した。粗製の
油状物をシリカゲル(メルク、種類9385)上でクロマト
グラフにかけ、EtOAc−CH2Cl2(1:1)で溶離した。生成
物(21.17g、78%)は64゜−65℃で熔融した。NMR(Me2
SO−d6)δ1.36(s、9H、t−ブチル)、1.39(s、9
H、t−ブチル)、1.97(m、2H、C 2CH2CO2t−ブチ
ル)、2.31(t、2H、J=7.4Hz、CH2C 2CO2t−ブチ
ル)、3.51(m、8H、2HOC 2C )、4.29(m、1H、
CH)、4.80(t、2H、J=4.8Hz、2HO)、6.69(ABq、2
H、J=8.9Hz、芳香族H−3、5)、7.70(ABq、2H、
芳香族H−2、6)、8.15(d、1H、J=7.6Hz、N
H);質量スペクトルm/z466(M+,16%)、435(M−HOC
H2、65%)、208(M−NHCH(CO2t−ブチル)CH2CH2CO2
t−ブチル100%)。分析値(C24H38N2O7・0.25H2O)
C、H、N(表1参照)。
ジ−t−ブチル4−[ビス(2−メシルオキシエチ
ル)アミノ]ベンゾイル−L−グルタメート(VI)。
ジ−t−ブチル4−[(2−クロロエチル)(2−メ
チルオキシエチル)アミノ]ベンゾイル−L−グルタメ
ート(VII)。
ジ−t−ブチル4−[ビス(2−クロロエチル)アミ
ノ]ベンゾイル−L−グルタメート(VIII)。
ピリジン(9.5mL)に溶解した(V)(2.00g、4.29ミ
リモル)の溶液を塩化メタンスルホニル(1.3mL、17.2
ミリモル)と共に2℃で20分間撹拌し、次いで50℃で10
分間撹拌した。反応混合物をCH2Cl2及びH2Oの間に分配
した。有機相を分離し、H2Oで洗浄し、乾燥(Na2SO4
し、そして蒸発乾固した。濃縮物は各々がエプスタイン
試薬で陽性の結果(青い着色)を与える三種の生成物を
含んでいた。混合物をシリカゲル(メルク、種類1511
1)上でクロマトグラフにかけ、EtOAc−CH2Cl2(1:9)
で溶離した。最も遅い溶離分はビス(2−メシルオキシ
エチル)誘導体(VI)(0.6g、22%)であった:融点11
4−116℃;NMR(Me2SO−d6)δ1.39(s、9H、t−ブチ
ル)、1.40(s、9H、t−ブチル)、1.97(m、2H、C
2CH2CO2t−ブチル)、2.32(t、2H、J=7.4Hz、CH2
C 2CO2t−ブチル)、3.16(s、6H、2CH3SO3)、3.81
(t、4H、J=5.5Hz、2CH3SO3CH2C )、4.34(m、
5H、2CH3SO3C 2CH2及びCH)、6.84(ABq、2H、J=8.9
Hz、芳香族H−3、5)、7.72(ABq、2H、芳香族H−
2、6)、8.26(d、1H、J=7.7Hz、NH);質量スペ
クトル(FAB)m/z623([M+H+]、19%)364(M−NH
CH(CO2t−ブチル)CH2CH2CO2t−ブチル100%)。分析
値(C26H42N2O11S2)C、H、N(表1参照)。
二番目に溶離したものは(2−クロロエチル)(2−
メチルオキシエチル)誘導体(VII)(0.25、8%)で
あった:融点71−73℃;NMR(Me2SO−d6)δ1.39(s、9
H、t−ブチル)、1.40(s、9H、t−ブチル)、2.00
(m、2H、C 2CH2CO2t−ブチル)、2.31(t、2H、J
=7.3Hz、CH2C 2CO2t−ブチル)、3.15(s、3H、CH3S
O3)、3.77(s、4H、ClCH2CH2)、3.82(t、2H、J=
5.5Hz、CH3SO3CH2C )、4.33(m、3H、CH3SO3C 2C
H2及びCH)、6.82(ABq、2H、J=8.9Hz、芳香族H−
3、5)、7.77(ABq、2H、芳香族H−2、6)、8.24
(d、1H、J=7.6Hz、NH);質量スペクトルm/z562(M
+、100%)453(M−CH2SO3CH2、9%)304(M−NHCH
(CO2t−ブチル)CH2CH2CO2t−ブチル、17%)。分析値
(C25H39N2O8ClS)C、H、N、Cl,S(表1参照)。
最も早い溶離物であるビス(2−クロロエチル)誘導
体(VIII)は非常に収率が低い(0.01g、0.4%)ので異
なる手法による製造が行われた。(V)(2.53g、5.43
ミリモル)の溶液を2℃でピリジン(1.7mL、22.5ミリ
モル)中で塩化メタンスルホニル(1.7mL、22.5ミリモ
ル)と共に20分間、次いで80℃で80分間処理した。混合
物を従前のように分配し、乾燥し、及び濃縮してエプス
タイン噴霧で陽性の結果(青い着色)を与える二つの生
成物を得た。混合物をシリカゲル(メルク、7734)上で
クロマトグラフにかけ、従前のような溶剤で溶離した。
溶離の遅い(2−クロロエチル)(2−メシルオキシエ
チル)誘導体(VII)は極めて少ない収率(0.01g、0.3
%)で存在した。溶離の速い成分はビス(2−クロロエ
チル)誘導体(VIII)(2.11g、77%)であった:融点1
42−143℃;NMR(Me2SO−d6)δ1.39(s、9H、t−ブチ
ル)、1.40(s、9H、t−ブチル)、1.99(m、2H、C
2CH2CO2t−ブチル)、2.31(t、2H、J=7.4Hz、CH2
C 2CO2t−ブチル)、3.78(t、8H、J=5.0Hz,2ClCH2
CH2)、4.24(m、1H、CH)、6.70(ABq、2H、J=9.0H
z、芳香族H−3、5)、7.77(ABq、2H、芳香族H−
2、6)、8.26(d、1H、J=7.6Hz、NH);質量スペ
クトルm/z502(M+、4%)、453(M−ClCH2、4%)、
244(M−NHCH(CO2t−ブチル)CH2CH2CO2t−ブチル、1
00%)。分析値(C24H36N2O5Cl2)C、H、N、Cl(表
1参照)。
二酸の製造−一般的方法。化合物(VI)(0.213g)、
(VII)(0.127g)又は(VIII)(0.402g)をTFA(1−
2%w/v)中に懸濁し、室温で30分間撹拌した。30−35
℃で減圧下で酸を除去した。残留する油状物を酢酸エチ
ル(1mL)で希釈し、同じ温度で蒸発した。この希釈/
蒸発段階を更に19回繰り返した。化合物(IX)(0.19
g、83%)、4−[ビス(2−メシルオキシエチル)ア
ミノ]ベンゾイル−L−グルタミン酸が(VI)から純粋
な生成物として得られた:NMR(Me2SO−d6)δ1.99
(m、2H、C 2CH2CO2H)、2.34(t、2H、J=7.4H
z、CH2C 2CO2H)、3.16(s、6H、2CH3SO3)、3.81
(t、4H、J=5.4Hz、2CH3SO3CH2C )、4.33(m、
5H、2CH3SO3C 2CH2及びCH)、6.84(ABq、2H、J=8.9
Hz、芳香族H−3、5)、7.75(ABq、2H、芳香族H−
2、6)、8.29(d、1H、J=7.7Hz、NH)。元素分析
中で注目されたEtOAcの存在はNMRにより確証された;;質
量スペクトル(FAB)m/z511([M+H+]、20%)、364
(M−NHCH(CO2H)CH2CH2CO2H、100%)。分析値(C18
H26N2O11S2・1.1TFA・0.45EtOAc)C、H、N、S、F
(表1参照)。この化合物はエプスタイン噴霧試薬で陽
性(青い着色)に反応した。
化合物(X)(0.09、82%)、4−[(2−クロロエ
チル)(2−メシルオキシエチル)アミノ]ベンゾイル
−L−グルタミン酸は(VII)から同様にして得られた:
NMR(Me2SO−d6)δ1.99(m、2H、C 2CH2CO2H)、2.
33(t、2H、J=7.3Hz、CH2C 2CO2H)、3.16(s、3
H、CH3SO3)、3.77(s、4H、ClCH2CH2)、3.83(t、2
H、J=5.7Hz、CH3SO3CH2C )、4.33(m、3H、CH3S
O3C 2CH2及びCH)、6.82(ABq、2H、J=9.0Hz、芳香
族H−3、5)、7.77(ABq、2H、芳香族H−2、
6)、8.29(d、1H、J=7.7Hz、NH);質量スペクト
ル(FAB)m/z451([M+H+]、5%)、401(M−ClCH
2、4%)、341(M−CH3SO3CH2、17%)。分析値(C17
H23N2O8ClS・0.25TFA)C、H、N、Cl、F、S(表1
参照)。この化合物はエプスタイン噴霧試薬で陽性(青
い着色)に反応した。
化合物(XI)(0.33g、94%)、4−[ビス(2−ク
ロロエチル)アミノ]ベンゾイル−L−グルタミン酸も
(VIII)から同様に得られた:NMR(Me2SO−d6)δ2.00
(m、2H、C 2CH2CO2H)、2.34(t、2H、J=7.4H
z、CH2C 2CO2H)、3.78(t、2H、J=5.2Hz、2ClCH2C
H2),4.34(モル、1H、CH)、6.80(ABq、2H、J=9.0H
z、芳香族H−3、5)、7.77(ABq、2H、芳香族H−
2、6)、8.29(d、1H、J=7.8Hz、NH);質量スペ
クトルm/z372(M−H2O、12%)、244(M−NHCH(CO
2H)CH2CH2CO2H、45%)。分析値(C16H20N2O5Cl2・0.4
TFA)C、H、N、Cl、F(表1参照)。この化合物は
エプスタイン噴霧試薬で陽性(青い着色)に反応した。
実施例2 実施例1で生成したジ−t−ブチルエステルVII(3.0
0g、5.33ミリモル)を蟻酸(98%、600ml)中において1
0℃で48時間撹拌する。次いでバイヤル壜中に移し、凍
結乾燥機により凍結乾燥する前に、液体窒素中で冷凍す
る。酸が総て除去された時に、凍結乾燥機上でまだ真空
下にある間にバイヤル壜に蓋をする。保護基の脱離は定
量的であり、最終生成物として白色粉末状のジカルボキ
シレートX(2.40g、100%)が得られる。
NMR(Me2SO−d6)δ1.98(m、2H、C 2CH2CO2H)、
2.34(t、2H、J=7.3Hz、CH2C 2CO2H)、3.16(s、
3H、CH3SO3)、3.77(s、4H、ClCH2CH2)、3.83(t、
2H、J=5.4Hz、CH2SO3CH2C )、4.33(m、3H、CH3
SO3C 2CH2及びCH)、6.82(ABq、2H、J=8.9Hz、芳香
族H−3、5)、7.77(ABq、2H、芳香族H−2、
6)、8.27(d、1H、J=7.8Hz、NH);質量スペクト
ルFABm/z451([M+H+]、17%)、401(M−ClCH2
7%)、304(M−NHCH(CO2H)CH2CH2CO2H、100%)。
分析値(C17H23N2O8ClS・0.2H2O) 計算値 実測値 C 44.92 44.89 H 5.19 5.41 N 6.17 5.78 Cl 7.79 7.83 S 7.05 6.97
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 31/195 ADU A61K 31/195 ADU 31/215 AGZ 31/215 AGZ 38/00 37/02

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式XX: M−Ar−CONH−R (XX) 上式中、 Arは芳香族環系を表し、R−NHはα−アミノ酸R−NH2
    又はオリゴペプチドR−NH2の残基であり、そして第三
    ブチルエステルの形で少なくとも一つのカルボン酸基を
    含み、及びMは下記式 上式中、 Y及びLは一分子中で同一又は異なっていてもよい脱離
    性基である、のナイトロジェンマスタード基を表す、 の化合物。
  2. 【請求項2】一分子中で同一又は異なっていてもよいY
    及びLがハロゲン、メシルオキシ、トリフルオロメシル
    オキシ及び4−トシルオキシから選択される、請求の範
    囲1項に記載の化合物。
  3. 【請求項3】Ar基が−M及び−CONH−R基により置換さ
    れているフェニル環である、請求の範囲1又は2項に記
    載の化合物。
  4. 【請求項4】−M基が−CONH−R基に対して4−位に存
    在する、請求の範囲3項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】アミノ酸R−NH2がグルタミン酸又はアス
    パラギン酸である、上記請求の範囲のいずれかに記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】アミノ酸R−NH2がLアミノ酸である、上
    記請求の範囲のいずれかに記載の化合物。
  7. 【請求項7】式 上式中、 一分子中で同一又は異なっていてもよいY及びLがクロ
    ロ又はメシルオキシ基である、 請求の範囲1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】式 Z−Ar−COX 上式中、 Arは請求項1に定義した通りであり、Xはヒドロキシ、
    ハロゲンであり、そしてZは請求項1に定義されたナイ
    トロジェンマスタード基Mに転化される基である、 の化合物を式 R−NH2 上式中、 Rは請求の範囲1に定義した通りである、 のα−アミノ酸又はオリゴペプチドと反応させ、次いで
    Z基を請求の範囲1に定義されたM基に転化することを
    特徴とする、請求の範囲1に記載の化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】式 (HOCH2CH22N−Ar−CONH−R 上式中、 R−NHは請求の範囲1に定義された通りである、 の化合物を式 A−SO2−B 上式中、 Aはメチル、トリフルオロメチル又は4−トリル基であ
    り、Bはハロゲンである、 の化合物と反応させることを特徴とする、請求の範囲2
    に記載の化合物の製造方法。
  10. 【請求項10】請求の範囲1ないし7の任意の項に記載
    の化合物を加水分解してt−ブチル保護基を除去するこ
    とを含んで成る、式 M−Ar−CONH−R′ 上式中、M及びArは請求の範囲1に定義した通りであ
    り、R′−NHはα−アミノ酸R′−NH2又はオリゴペプ
    チドR′−NH2の残基である、 のプロドラッグの製造方法。
  11. 【請求項11】酸加水分解がトリフルオロ酢酸又は蟻酸
    を用いて行われる、請求の範囲10に記載の方法。
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