JP2642928B2 - 光デイスク記録再生装置 - Google Patents

光デイスク記録再生装置

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JP2642928B2
JP2642928B2 JP61170425A JP17042586A JP2642928B2 JP 2642928 B2 JP2642928 B2 JP 2642928B2 JP 61170425 A JP61170425 A JP 61170425A JP 17042586 A JP17042586 A JP 17042586A JP 2642928 B2 JP2642928 B2 JP 2642928B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明を以下の順序で説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段 F 作用 G 実施例 G−1 主要構成(第1図,第2図) G−2 光学ヘッド部及びその関連部分(第3図,第4
図) G−3 データ書込み動作(第1図,第3図,第5図) G−4 システム・コントローラの具体例(第6図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、データの書込み及び読取りが可能とされた
光ディスクを用いての情報記録及び情報再生を行う光デ
ィスク記録再生装置に関する。
B 発明の概要 本発明は、複数の環状記録トラックが形成され、各環
状記録トラックが複数のセクターに区分されて、セクタ
ーを単位としてのデータの書込み及び読取りが可能とさ
れた光ディスク(以下、書込可能光ディスクという)を
用い、そのセクターにデータを書き込む動作を通じて情
報記録を行い、また、そのセクターに書き込まれたデー
タを読み取る動作を通じて情報再生を行う光ディスク記
録再生装置において、光学ヘッド部からの書込み光ビー
ムと読取り光ビームとを、ディスク駆動部により回転駆
動される書込可能光ディスクの環状記録トラックに、書
込み光ビームが読取り光ビームに先行する状態をもって
入射するものとなし、書込み光ビームにより、選択され
たセクターに対するデータの書込みがなされるととも
に、読取り光ビームにより、選択されたセクターに書込
み光ビームによって書き込まれたデータの読取りが行わ
れる状態をとり、また、そのとき読取り光ビームにより
選択されたセクターから読み取られるデータについて得
られる読取信号に基づいて、選択されたセクターに書き
込まれたデータの検証を行って、書込み光ビームによ
り、選択されたセクターにおけるデータが書き込まれた
部分に続く部分に検証の結果をあらわすフラッグ・デー
タの書込みがなされる状態、さらには、検証の結果が選
択されたセクターに書き込まれたデータが適正な読取信
号が得られる状態にないことを示す場合には、書込み光
ビームにより、選択されたセクターを含む環状記録トラ
ックにおける予め定められた位置に配された第1の交替
用セクターに、選択されたセクターに対する書込みがな
されたデータと同一のデータの書込みがなされ、その
後、第1の交替用セクターに関連して設けられた第2の
交替用セクターに第1の交替用セクターに書き込まれた
データの転移がなされる状態をとることにより、書込可
能光ディスクの環状記録トラックに対するデータの書込
みを、各セクターから適正な読取信号が確実に得られる
状態をもって、しかも、データ転送速度を低下させるこ
となく行うことができるようにしたものである。
C 従来の技術 情報記録媒体としてのディスクにおいて、完成された
ディスクとして形成された後に、光ビームを用いてデー
タの書込み,消去及び読取りを行うことができる、所
謂、書込可能光ディスクが提案されている。このような
書込可能光ディスクのうち、データの書込み及び消去を
反復して行えるものとして、通常、光磁気ディスクと称
されるものがある。斯かる光磁気ディスク、基板の面上
に記録層を形成する垂直磁化膜が設けられ、さらに、そ
の垂直磁化膜が保護層によって覆われた構造を有し、全
体が円板状に形成されたものとなされる。そして、デー
タの消去及び新たなデータの書込みが行われて情報記録
がなされ、また、書き込まれたデータの読取りが行われ
て情報再生がなされる。
このような光磁気ディスクに対するデータの消去及び
新たなデータの書込みがなされるに際しては、光磁気デ
ィスクがその中央部を回転中心として所定の回転速度で
回転するものとされ、所定の外部磁界が作用せしめられ
たもとでその垂直磁化膜にレーザ光ビームが入射せしめ
られて、垂直磁化膜におけるレーザ光ビームの入射を受
けた部分が、それによる温度上昇に伴って外部磁界の向
きに応じた磁化方向を有するものとされる。そして、垂
直磁化膜が、外部磁界の作用のもとにおけるレーザ光ビ
ームの入射により、その磁化方向が均一に揃えられるこ
とによってデータの消去が行われ、また、所定のパター
ンをもって磁化方向反転領域が形成されたものとなされ
ることによってデータの書込みが行われる。一方、光磁
気ディスクに書き込まれたデータの読取りがなされるに
際しては、垂直磁化膜に、データの消去及び書込み時に
おける小パワーとされたレーザ光ビームが入射せしめら
れ、垂直磁化膜からの反射レーザ光ビームが光検出部に
よって検出されて、光検出部から光磁気ディスクに書き
込まれたデータに応じた読取信号が得られるものされ
る。このデータの読取り時においては、垂直磁化膜から
の反射レーザ光ビームが、カー効果に基づいて、書き込
まれたデータに対応する垂直磁化膜における磁化方向反
転パターンに応じた偏光面の回転を生じたものとなる。
そして、斯かる偏光面の回転が、例えば、反射レーザ光
ビームの直交偏光成分の夫々が別個に検出されて比較さ
れることにより検知され、偏光面の回転に応じた変化を
有するものとなる比較出力に基づいて読取信号が形成さ
れる。
このようにして、データの書込み,消去及び読取りが
行われる光磁気ディスクにあっては、垂直磁化膜の部分
に、例えば、その中央部を取り囲む多数の環状記録トラ
ックが形成されるとともに、各環状記録トラックが複数
のセクターに区分され、所定の回転速度で回転駆動され
たもとで記録トラックの夫々がレーザ光ビームによって
走査され、セクターを単位としてのデータの書込み及び
読取りが行われる。このため、光磁気ディスクに対する
情報記録及び光磁気ディスクからの情報再生を行うディ
スク記録再生装置は、光磁気ディスクを回転駆動するデ
ィスク駆動部,光磁気ディスクに所定の外部磁界を作用
させる磁界発生部,ディスク駆動部に装着された光磁気
ディスクに対面するものとされ、レーザ光ビームを発生
して光磁気ディスクの垂直磁化膜の部分に形成された環
状記録トラックに入射させる光学ヘッド部,光磁気ディ
スクの垂直磁化膜の部分に形成された環状記録トラック
からの反射レーザ光ビームを検出して読取信号を形成す
る受光部等を備えるものとされる。
斯かるディスク記録再生装置により光磁気ディスクに
セクター単位でのデータの書込みがなされる際には、通
常、情報がディジタル・データの形で各セクターに書き
込まれることになるが、セクターに書き込まれたディジ
タル・データが、情報再生時になされる誤り訂正処理に
よっては訂正不可能な誤りを含んでしまい、従って、適
正な読取信号を得ることができないものとされる虞があ
る。そこで、光磁気ディスクにおける所定の位置に、デ
ィジタル・データの通常の書込みがなされる、所謂、ユ
ーザ・セクターとは区別された交替用セクターを用意し
ておき、光磁気ディスクにセクター単位でのディタル・
データの書込みを行うにあたっては、セクターに対する
ディジタル・データに書込みを行った後、セクターに書
き込まれたディジタル・データの検証を行い、それが適
正な読取信号を得ることができないものとされている場
合には、そのセクターに書き込まれたディジタル・デー
タと同一のディジタル・データを交替用セクターに書き
込むようになし、情報再生時には、ディジタル・データ
の書き込みが適正に行われなかったセクターからの読取
信号に代えて交替用セクターからの読取信号を用いるよ
うにする、不良セクター交替処理を行うことが考えられ
ている。
D 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来のディスク記録再生装置におい
て、光磁気ディスクにセクター単位でのデータの書込み
を行うにあたって、上述の不良セクター交替処理が行わ
れるようにされる場合には、セクターに対するデータの
書込みを行った後に行われる、セクターに書き込まれた
データの検証,その結果に基づいてなされる交替用セク
ターに対するアクセス、及び、交替用セクターへのデー
タの書込みを完了するに比較的長時間を要し、そのた
め、データ転送速度が実質的に低下することになってし
まうという問題がある。
斯かる点に鑑み、本発明は、回転駆動される書込可能
光ディスクに対して光ビームを入射せしめて、その書込
可能光ディスクに形成される環状記録トラックに対する
データの書込み及び書き込まれたデータの読取りを行う
ことができ、特に、書込可能光ディスクの環状記録トラ
ックに対するセクターを単位としてのデータの書込みに
際して、データ転送速度を実質的に低下させることなく
不良セクター交替処理を行うことができ、その結果、各
セクターに対するデータの書込みをそれから適正な読取
信号が確実に得られる状態をもって行うことができる光
ディスク記録再生装置を提供することを目的とする。
E 問題点を解決するための手段 上述の目的を達成すべく、本発明に係る光ディスク記
録再生装置は、書込可能光ディスクが装着されてそれを
回転駆動するディスク駆動部と、書込み光ビームと読取
り光ビームとを、ディスク駆動部により回転駆動される
書込可能光ディスクの環状記録トラックに、書込み光ビ
ームが読取り光ビームに先行する状態をもって入射せし
めるものとされた光学ヘッド部と、光学ヘッド部からの
書込み光ビームに、書込可能光ディスクの環状記録トラ
ックにおけるセクターへのデータの書込みを行わせ、ま
た、光学ヘッド部からの読取り光ビームに、セクターの
書き込まれたデータの読取りを行わせる光ビーム制御部
と、読取り光ビームによりセクターから読み取られたデ
ータについての読取信号を形成する信号形成部と、光学
ヘッド部及び光ビーム制御部に対する動作制御部とを備
えて構成される。そして、動作制御部が、光学ヘッド部
及び光ビーム制御部に、書込み光ビームにより、選択さ
れたセクターに対するデータの書込みがなされるととも
に、読取り光ビームにより、選択されたセクターに書き
込まれたデータの読取りが行われる状態をとらせ、か
つ、そのとき信号形成部から得られる読取信号に基づい
て、選択されたセクターに書き込まれたデータの検証を
行って、書込み光ビームにより、選択されたセクターに
おけるデータが書き込まれた部分に続く部分に検証の結
果をあらわすフラッグ・データの書込みがなされる状態
をとらせ、さらに、検証の結果が選択されたセクターに
書き込まれたデータが適正な読取信号が得られる状態に
ないことを示す場合には、光学ヘッド部及び光ビーム制
御部に、書込み光ビームにより、選択されたセクターを
含む環状記録トラックにおける予め定められた位置に配
された第1の交替用セクターに対して、選択されたセク
ターに対する書込みがなされたデータと同一のデータの
書き込みがなされ、その後、第1の交替用セクターに関
連して設けられた第2の交替用セクターに第1の交替用
セクターに書き込まれたデータの転移がなされる状態を
とらせるものとされる。
F 作用 このように構成される本発明に係る光ディスク記録再
生装置においては、ディスク駆動部に装着されて所定の
回転速度で回転駆動される書込可能光ディスクに光学ヘ
ッド部からの書込み光ビーム及び読取り光ビームが入射
せしめられて、書込可能光ディスクに形成される環状記
録トラックの各セクターに対するデータの書込み及び各
セクターからのデータの読取りが、前述の不良セクター
交替処理を伴って行われる。
不良セクター交替処理を伴うデータの書込みがなされ
る際には、光学ヘッド部から発せられる書込み光ビーム
と読取り光ビームとが、ディスク駆動部によって回転駆
動される書込可能光ディスクの環状記録トラック上に同
時に入射するようにされ、書込可能光ディスクの回転に
伴い、書込み光ビームと読取り光ビームとの夫々の環状
記録トラック上での入射位置が、後者が前者に追従する
ものとなる状態がとられる。このような状態において、
動作制御部による制御のもとに、書込み光ビームによる
書込可能光ディスクにおける選択されたセクターへのデ
ータの書込みが行われるとともに、読取り光ビームによ
る、選択されたセクターの書込み光ビームによって書き
込まれたデータの読取りが行われ、信号形成部により、
その読取り光ビームが検出されて得られる検出出力に応
じて、選択されたセクターに書き込まれたビームについ
ての読取信号が形成される。そして、動作制御部によ
り、信号形成部から得られる読取信号に基づいて、選択
されたセクターに書き込まれたデータの検証が行われ
る。そして、検証の結果をあらわすフラッグ・データ
が、書込み光ビームにより、選択されたセクターにおけ
るデータが書き込まれた部分に続く部分に書き込まれる
とともに、検証の結果が選択されたセクターに書き込ま
れたデータが適正な読取信号が得られる状態にないこと
を示す場合には、動作制御部による制御のもとに、書込
み光ビームによる、書込可能光ディスクの選択されたセ
クターを含む環状記録トラックにおける予め定められた
位置に配された第1の交替用セクターへの、選択された
セクターに対する書込みがなされたデータと同一のデー
タの書込みがなされ、その後、第1の交替用セクターに
関連して設けられた第2の交替用セクターに第1の交替
用セクターに書き込まれたデータの転移がなされる。
このようにされることにより、書込可能光ディスクの
環状記録トラックに対するセクター単位でのデータの書
込みにあたり、その書込み動作中にセクターに対するデ
ータの書き直しが繰り返される場合にも、書き直される
データを一時的に保存しておく別途のメモリ手段等を設
けることが不要とされるもとで、書込可能光ディスク上
の処理により、不良セクター交替処理が、データ転送速
度を実質的に低下させることなく行われ、各セクターに
対するデータの書込みがそれから適正な読取装置が確実
に得られる状態をもって行われることになる。
G 実施例 G−1 主要構成(第1図,第2図) 第1図及び第2図は、本発明に係る光ディスク記録再
生装置の一例を概略的に示す。この例は、書込可能光デ
ィスクとして光磁気ディスクが用いられるものとされ、
第1図及び第2図において破線で示される如く、光磁気
ディスク11がその中央部に係合させて装着される、円形
台状のディスク装着部13を備えている。ディスク装着部
13は、その中心軸を回転軸として回動自在とされてお
り、モータ15によって所定の回転速度で回転せしめられ
る。これらディスク装着部13及びモータ15は、ディスク
装着部13に装着された光磁気ディスク11を所定の回転速
度をもって回転駆動するディスク駆動部を形成している
のである。光磁気ディスク11は、例えば、その記録トラ
ック形成領域11aにおける垂直磁化膜部に、その中央部
に取り囲む多数の同心円状の環状記録トラックが形成さ
れ、各環状記録トラックが複数のセクターに区分された
ものとなされる。
ディスク装着部13に装着された光磁気ディスク11の上
方となる位置に、ディスク装着部13の真上位置、従っ
て、光磁気ディスク11の中央部の真上となる位置を挾ん
で相対向するとともに、各々が、光磁気ディスク11の半
径方向に、光磁気ディスク11の記録トラック形成領域11
aに並行してその内周縁部から外周縁部に亙って伸びる
ものとされた一対のマグネット17a及び17bが固定位置さ
れている。これらマグネット17a及び17bの夫々は、第2
図に示される如く、光磁気ディスク11の半径方向に直交
する方向に所定の幅を有した矩形板状に形成されてい
る。そして、例えば、マグネット17aが、その光磁気デ
ィスク11に対する対向面側、即ち、下面側がN極側とな
るとともに上面側がS極側になる磁極配置を有するもの
とされ、それに対して、マグネット17bが、その光磁気
ディスク11に対する対向面側、即ち、下面側がS極側と
なるとともに上面側がN極側となる磁極配置を有するも
のとされる。
また、ディスク装着部13に装着された光磁気ディスク
11の下方には、マグネット17a及び17bに夫々光磁気ディ
スク11を挾んで対向するものとなる一対の光学ヘッド部
19a及び19bが配されている。光学ヘッド部19a及び19b
は、各々が書込み及び消去用光ビームと読取り用光ビー
ムとを発生するレーザ光発生部及び光検出部を内蔵し、
また、夫々、光磁気ディスク11に対面するディスク対面
部分20a及び20bを有して、光磁気ディスク11の中央部位
置を挟んで相対向する位置をとるものとされている。そ
して、ディスク対面部分20a及び20bの夫々は、光学ヘッ
ド部19a及び19bに内蔵されたレーザ光発生部から得られ
る書込み及び消去用光ビームと読取り用光ビームとを光
磁気ディスク11の記録トラック形成領域11aに入射させ
るとともに、光磁気ディスク11の記録トラック形成領域
11aからの反射光ビームを受け入れるものとされた対物
レンズを内臓しており、ディスク対面部分20a及び20bの
夫々に内臓された対物レンズによって受け入れられた反
射光ビームは光学ヘッド部19a及び19bの夫々に内蔵され
た光検出部に導かれる。これら光学ヘッド部19a及び19b
は、各々がマグネット17a及び17bの下方の位置におい
て、光磁気ディスク11の半径方向に、光磁気ディスク11
の記録トラック形成領域11aに並行してその内周縁部か
ら外周縁部に亙って伸びるものとされた、第2図に示さ
れる如くに対をなす2本のバーから成るガイド部材21a
及び21bにより夫々支持されるとともに、それらによる
案内を受けて、光磁気ディスク11の半径方向に移動可能
とされている。
そして、光学ヘッド部19a及び19bに対して、ヘッド駆
動部23a及び23bが夫々設けられており、これらヘッド駆
動部23a及び23bは、光学ヘッド部19a及び19bを、ガイド
部材21a及び21bに沿って相互に近接もしくは離隔させる
べく、同期させて移動させる。即ち、光学ヘッド部19a
及び19bは、ガイド部材21a及び21bにより案内される状
態でヘッド駆動部23a及び23bにより駆動され、ディスク
装着部13に装着された光磁気ディスク11の径方向に、相
互に近接もしくは離隔するように同時に移動せしめられ
るのであり、ガイド部材21a及び21bとヘッド駆動部23a
及び23bとはヘッド駆動機構を形成しているのである。
また、光学ヘッド部19a及び19bが有する、各々対物レン
ズを内臓したディスク対面部分20a及び20bに対して、夫
々、トラッキング制御部25aとフォーカス制御部27a、及
び、トラッキング制御部25bとフォーカス制御部27bが設
けられており、これらトラッキング制御部25aとフォー
カス制御部27a、及び、トラッキング制御部25bとフォー
カス制御部27bは、夫々、ディスク対面部分20a及び20b
から光磁気ディスク11の記録トラック形成領域11aに入
射せしめられる書込み及び消去用光ビームと読取り用光
ビームとの夫々の入射位置を環状記録トラック上に適正
に位置させ、また、その集束状態を適正なものとする制
御を行う。
このように、ヘッド駆動部23a及び23bによる光学ヘッ
ド部19a及び19bの駆動がなされ、また、トラッキング制
御部25aとフォーカス制御部27a、及び、トラッキング制
御部25bとフォーカス制御部27bが作動せしめられること
により、光学ヘッド部19a及び19bのディスク対面部分20
a及び20bの夫々から光磁気ディスク11の記録トラック形
成領域11aに入射せしめられ書込み及び消去用光ビーム
と読取り用光ビームとの夫々が、環状記録トラック形成
領域11aにおける垂直磁化膜部に形成された多数の同心
円状の記録トラックにおける同一周上に、適切な集束状
態をもって到達するものとされる。
さらに、光学ヘッド部19a及び19bに関連して、光ビー
ム制御部49a及び49b、及び、信号形成部51a及び51bが設
けられている。光ビーム制御部49aは、光学ヘッド部19a
に内蔵されたレーザ光発生部に書込み及び消去用光ビー
ム用の駆動信号Qwと読取り用光ビーム用の駆動信号Qrと
を供給し、また、光ビーム制御部49bは、光学ヘッド部1
9bに内蔵されたレーザ光発生部に書込み及び消去用光ビ
ーム用の駆動信号Qwと読取り用光ビーム用の駆動信号Qr
とを供給する。そして、光ビーム制御部49a及び49bに関
連して、記録及び消去信号供給部53及び信号分配部55が
配されており、記録及び消去信号供給部53は、端子57か
ら供給される記録データDrに対応するデータ信号や所定
の消去信号等とされる記録変調信号Smを信号分配部55に
送出し、信号分配部55が、この記録変調信号Smを、光ビ
ーム制御部49a及び49bに分配供給する。光ビーム制御部
49a及び49bが夫々光学ヘッド部19a及び19bに内蔵された
レーザ光発生部に供給する書込み及び消去用光ビーム用
の駆動信号Qwは、信号分配部55からの記録変調信号Smに
応じて形成される。
信号形成部51aは、光学ヘッド部19aに内蔵された光検
出部により、光磁気ディスク11の記録トラック形成領域
11aからの反射光ビームの変化に応じて得られる複数の
検出出力信号Pdを受け、それらに基づいて光磁気ディス
ク11の各セクターから読取られたデータについての読取
信号Si,各セクターに付されたアドレス・データの再生
出力である再生アドレス・データAd,トラッキング・エ
ラー信号St及びフォーカス・エラー信号Sfを形成し、夫
々、信号処理部59,システム・コントローラ61,トラッキ
ング制御部25a及びフォーカス制御部27aに供給する。ま
た、信号形成部51bは、光学ヘッド部19bに内蔵された光
検出部により、光磁気ディスク11の記録トラック形成領
域11aからの反射光ビームの変化に応じて得られる複数
の検出出力信号Pdを受け、それらに基づいて読取信号S
i、再生アドレス・データAd,トラッキング・エラー信号
St及びフォーカス・エラー信号Sfを形成し、夫々、信号
処理部59,システム・コントローラ61,トラッキング制御
部25b及びフォーカス制御部27bを供給する。
信号処理部59は、信号形成部51a及び51bからの読取信
号Siに基づいて、再生データDr′を得、それを出力端子
63に送出するとともに、検証用読取信号Si′をシステム
・コントローラ61に供給する。
なお、モータ15に対してモータ制御部65が設けられて
おり、モータ15は、モータ制御部65による制御を受けて
所定の回転速度で回転せしめられる。
システム・コントローラ61は、上述の信号形成部51a
及び51bからの再生アドレス・データAd及び信号処理部5
9からの検証用読取信号Si′を加えて、端子67から、デ
ータ書込み動作モード及びデータ読取り動作モードを選
択的に指定するモード指定信号DMが、また、端子69か
ら、データの書込みもしくは読取りを行うべき、光磁気
ディスク11の記録トラック形成領域11aにおける位置を
指定するアドレス指定信号DAが供給されるものとされて
いる。そして、これら各種のデータあるいは信号を受け
るもとで、光磁気ディスク11の記録トラック形成領域11
aに入射せしめられる書込み及び消去用光ビームと読取
り用光ビームとの夫々の入射位置を制御するためのアク
セス制御信号Caをヘッド駆動部23a及び23bとトラッキン
グ制御部25a及び25bとに、信号形成部51a及び51bからの
読取信号Siに基づいて再生データDr′を得るデータ再生
動作を制御するための再生データ制御信号Ciを信号処理
部59に、書込み及び消去用光ビームを発生させるための
第1の光ビーム制御信号Cw及び読取り用光ビームを発生
させるための第2の光ビーム制御信号Crの夫々を光ビー
ム制御部49a及び49bに、モータ15の回転速度を所定値に
維持するためのモータ回転制御信号Cmをモータ制御部65
に、記録変調信号Smが光ビーム制御部49aに供給される
状態と光ビーム制御部49bに供給される状態とを選択す
るための分配制御信号Cdを信号分配部55に,記録変調信
号Smの実体の選択を行うための選択制御信号Csを記録及
び消去信号供給部53に、夫々、供給する。
さらに、システム・コントローラ61は、後述されるフ
ラッグ・データDgを、所定の条件のもとで記録変調信号
Smとして信号分配部55に選択的に供給されるものとすべ
く、記録及び消去信号供給部53に供給する。
G−2 光学ヘッド部及びその関連部分(第3図,第4
図) 光学ヘッド部19a及び19bは同一の内部構成を有するも
のとされ、例えば、それらのうちの一方である光学ヘッ
ド部19aは、第3図に示される如くに構成される。
即ち、光学ヘッド部19aの内部には、レーザ素子30と
レーザ素子31とが配されており、これらのうち、レーザ
素子30は、光ビーム制御部49aを構成するレーザ駆動制
御部70によって駆動されて、例えば、830nmの波長を有
するレーザ光ビームを書込み及び消去用光ビームLwとし
て、比較的大なるパワーをもって発生し、一方、レーザ
素子31は、レーザ駆動制御部70と共に光ビーム制御部49
aを構成するレーザ駆動制御部71によって駆動されて、
例えば、780nmの波長を有するレーザ光ビームを読取り
用光ビームLrとして、比較的小なるパワーをもって発生
する。レーザ駆動制御部70は、システム・コントローラ
61からの第1の光ビーム制御信号Cwに応じて、記録及び
消去信号供給部53から信号分配部55を介して供給される
記録変調信号Smに対応する書込み及び消去用光ビーム用
の駆動信号Qwをレーザ素子30に供給し、レーザ素子30か
らの記録変調信号Smに応じて変調された書込み及び消去
用光ビームLwが得られるようになす。
ここで、記録及び消去信号供給部53は、記録データDr
に対応するデータ信号Swを発生するデータ信号形成部72
と、消去信号Seを発生する消去信号形成部73と、システ
ム・コントローラ61からの選択制御信号Csに応じて、デ
ータ信号Sw,消去信号Se及びシステム・コントローラ61
から送出されるフラッグ・データDgを選択的に取り出
し、記録変調信号Smとして送出するスイッチ74とで構成
されている。また、信号分配部55は、システム・コント
ローラ61からの分配制御信号Cdに応じて、記録及び消去
信号供給部53のスイッチ74から取り出される記録変調信
号Smを、光ビーム制御部49a及び49bに選択的に供給する
スイッチ76で構成されている。
一方、レーザ駆動制御部71は、システム・コントロー
ラ61からの第2の光ビーム制御信号Crに応じて、所定レ
ベルの読取り光ビーム用の駆動信号Qrをレーザ素子31に
供給し、レーザ素子31から一定値とされたパワーをもっ
て読取り用光ビームLrが得られるようになす。
レーザ素子30から得られる書込み及び消去用光ビーム
Lwは、コリメータレンズ32において平行ビーム化され、
ビームスプリッタ33を経た後ダイクロイック・ミラー34
及び35の夫々により反射されて、光学ヘッド部19aにお
けるディスク対面部分20aの内部に配された対物レンズ3
6に導かれ、対物レンズ36により集束されて、ディスク
装着部13に装着された光磁気ディスク11に入射せしめら
れる。また、レーザ素子31から得られる読取り光ビーム
Lrは、コリメータレンズ37において平行ビーム化され、
ビームスプリッタ38を経た後ダイクロイック・ミラー35
を透過して対物レンズ36に導かれ、対物レンズ36により
集束されて、ディスク装着部13に装着された光磁気ディ
スク11に入射せしめられる。従って、対物レンズ36は、
書込み及び消去用光ビームLwと読取り光ビームLrと共通
に設けられており、両光ビームLw及びLrの夫々を集束状
態として、光磁気ディスク11における垂直磁化膜部に形
成された多数の同心円状の環状記録トラックにおける同
一周上に入射させる。その際、第4図A及びBに示され
る如く、対物レンズ36によって集束された書込み及び消
去用光ビームLw及び読取り光ビームLrは、光磁気ディス
ク11の垂直磁化膜部11bに形成された多数の環状記録ト
ラックのうちの1本である環状記録トラックTx上におけ
る、極めて近接した相異なる位置Zw及びZrに夫々入射せ
しめられ、第4図A及びBにおいて矢印Rであらわさえ
る環状記録トラックの進行方向(光磁気ディスク11の回
転方向)に対して、書込み及び消去用光ビームLwの入射
位置Zwが読取り光ビームLrの入射位置Zrより先行するよ
うにされる。
光磁気ディスク11の環状記録トラックに入射せしめら
れた書込み及び消去用光ビームLwにより、環状記録トラ
ックの各セクターにおいて、垂直磁化膜における磁化方
向の記録変調信号Smに応じた反転あるいは維持がなさ
れ、その環状記録トラックにおけるセクターに対するデ
ータの書込みもしくはデータの消去が行われる。また、
それとともに、書込み及び消去用光ビームLwが、環状記
録トラックにおいて反射され、反射光ビームLw′として
再び対物レンズ36に戻る。対物レンズ36に戻った反射光
ビームLw′は、ダイクロイック・ミラー35及び34の夫々
において反射され、さらに、ビームスプリッタ33及びミ
ラー39において反射され、光検出部40に導かれる。反射
光ビームLw′を受けた光検出部40は、反射光ビームLw′
の変化に応じた検出出力信号を発生して信号形成部51a
に供給する。信号形成部51aにおいては、光検出部40か
らの検出出力信号に基づいて、書込み及び消去用光ビー
ムLwの光磁気ディスク11の環状記録トラック上における
集束状態に応じたフォーカス・エラー信号Sfが形成され
る。
一方、光磁気ディスク11の環状記録トラックに入射せ
しめられた読出し用光ビームLrにより、その環状記録ト
ラックの各セクターに、例えば、ピット配列をもって記
録されたアドレス・データ、及び、そのセクターに垂直
磁化膜における磁化方向反転パターンを形成して書き込
まれたデータの読取りが行われるが、アドレス・データ
の読出しは、セクターに入射した読取り用光ビームLr
が、そこで反射されるに際してピット配列に応じた変調
を受けることによりなされ、また、セクターに書き込ま
れたデータの読出しは、セクターに入射した読取り用光
ビームLrが、そこで反射されるに際し、垂直磁化膜にお
ける書き込まれたデータに対応する磁化方向反転パター
ンに応じて、カー効果に基づく偏光面の回転を生じたも
のとされることによりなされる。
環状記録トラックにおけるセクターでピット配列に応
じた変調を受けた状態あるいは偏光面の回転を生じた状
態で反射された読取り用光ビームLrは、反射光ビームL
r′として再び対物レンズ36に戻る。対物レンズ36に戻
った反射光ビームLr′は、ダイクロイック・ミラー35を
透過し、ビームスプリッタ38及びミラー41において反射
され、さらに、その一部がハーフミラー42及びミラー43
で夫々反射して光検出部44に導かれ、また、他の一部が
ハーフミラー42を透過してウォーラストン・プリズム45
に入射せしめられる。
ハーフミラー42で反射された反射光ビームLr′を受け
た光検出部44は、反射光ビームLr′が受けたピット配列
による変調に応じた検出出力信号を発生して信号形成部
51aに供給する。これにより、信号形成部51aにおいて
は、光検出部44からの検出出力信号に基づいて再生アド
レス・データAdが得られる。また、ウォーラストン・プ
リズム45に入射せしめられた反射光ビームLr′は、ウォ
ーラストン・プリズム45によりその直交偏光成分の夫々
が分離された状態で、光検出部46に導かれる。ハーフミ
ラー42を透過した反射光ビームLr′の直交偏光成分を夫
々別個に受けた光検出部46は、直交偏光成分の夫々の変
化に応じた2つの検出出力信号を発生して信号形成部51
aに供給する。これにより、信号形成部51aにおいては、
光検出部46からの2つの検出出力信号の夫々が相互比較
されることにより、反射光ビームLr′が受けた偏光面の
回転が検知され、その偏光面の回転に応じた変化を有す
るものとなる比較出力に基づいて読取信号Siが形成され
る。
さらに、信号形成部51aからは、読取り用光ビームLr
の光磁気ディスク11の記録トラックに対する追従状態に
応じたトラッキング・エラー信号Stも形成される。
また、光学ヘッド部19bも、上述の光学ヘッド部19aの
構成と同様な構成を有するものとされるとともに、それ
に関連して、光ビーム制御部49bも光ビーム制御部49aと
同様に構成される。
G−3 データ書込み動作(第1図,第3図,第5図) 上述の光磁気ディスク11は、その記録トラック形成領
域11aに形成される多数の環状記録トラックの夫々が、
第5図Aに示される如く、例えば、88個のセクターX0
X87に区分されるものとなされており、これらのうちセ
クターX0〜X83が、通常のデータの書込みがなされるユ
ーザ・セクター部を形成して、環状記録トラックの終端
側の4個のセクターX84〜X87が、セクターX0〜X83のう
ちのデータの書込みが適正になされなかったものに書き
込まれたデータと同一のデータが書き込まれる交替セク
ター部を形成するものとされ、さらに、交替セクター部
を形成する4個のセクターX84〜X87は、そのうちのセク
ターX84及びX85が暫定交替セクター部を形成し、かつ、
セクターX86及びX87が本交替セクター部を形成するもの
とされる。また、セクターX0〜X87の夫々は、第5図B
に示される如く、その始端側にアドレス・データ記録部
AAが配されたものとされ、このアドレス・データ記録部
AAは、各セクターに対応したアドレス・データがピット
配列をもって予め記録されたものとされる。
さらに、光磁気ディスク11は、例えば、その記録トラ
ック形成領域11aにおける内周縁部に形成される複数の
環状記録トラックを、各環状記録トラックに設けられた
交替セクター部だけでは容量不足を生じる場合に使用さ
れる交替トラックとして備えるものとされる。
斯かる光磁気ディスク11に対して、上述の如くに構成
される本発明に係る光ディスク記録再生装置の一例によ
り、それにおける選択されたセクターに対するデータの
書込みがなされるにあたっては、以下の如くにして、選
択されたセクターに既に書き込まれているデータの消
去,選択されたセクターへの新たなデータの書込み,選
択されたセクターに新たに書込まれたデータの検証、及
び、その検証結果に基づいての、交替セクター部を形成
するセクターに対するその新たなデータの書込みが行わ
れる。
先ず、光磁気ディスク11がディスク装着部13に装着さ
れて所定の回転速度で回転せしめられ、システム・コン
トローラ61にデータ書込み動作モードを指定するモード
指定式号DMと、データの書込みを行うべき選択されたセ
クター(例えば、選択されたセクターを、環状記録トラ
ックTxにおけるセクターXn〜Xn+3とする)を指定するア
ドレス指定信号DAとが供給される。これらの信号を受け
たシステム・コントローラ61は、第2の光ビーム制御信
号Crとアクセス制御信号Caとを送出し、それにより、光
学ヘッド部19a及び19bの夫々からの読取り光ビームLr
が、光磁気ディスク11に、両者の入射位置が同一の環状
記録トラック上に置かれる状態がとられるように入射せ
しめられて、それら読取り光ビームLrにより各セクター
に記録されたアドレス・データが読み取られ、信号形成
部51a及び51bから再生アドレス・データAdが得られて、
それがシステム・コントローラ61に供給されるもとで、
光磁気ディスク11に対する読取り光ビームの入射位置
が、選択されたセクター、即ち、セクターXn〜Xn+3を含
む環状記録トラックTXに到達すべく近接せしめられてい
くアクセス動作状態がとられる。
斯かるアクセス動作の結果、光学ヘッド部19a及び19b
の夫々からの読取り光ビームLrの入射位置が、環状記録
トラックTXに到達すると、その入射位置の移動が停止せ
しめられて、環状記録トラックTx上に継続的に置かれる
状態とされる。そして、光磁気ディスク11の回転に伴っ
て、光学ヘッド部19aもしくは19bのいずれかからの読取
り光ビームLr、例えば、光学ヘッド部19aからの読取り
光ビームLrの入射位置がセクターXnに到達すると、シス
テム・コントローラ61が、さらに、消去信号Seを選択す
る選択制御信号Csと,光ビーム制御部49aへの信号分配
を指示する分配制御信号Cdと,第1の光ビーム制御信号
Cwとを送出する。これにより、光学ヘッド部19aからの
書込み及び消去用光ビームLwが、消去信号Seに応じて変
調された状態でセクターXnに入射せしめられ、それが、
光磁気ディスク11の回転に伴ってセクターXn〜Xn+3を走
査する間に、そこにおけるアドレス・データ記録部AAに
続く部分に書き込まれていたデータの消去が行われる。
そして、光学ヘッド部19aからの書込み及び消去用光ビ
ームLwによるセクターXn〜Xn+3の走査が終了すると、シ
ステム・コントローラ61が選択制御信号Cs,分配制御信
号Cd及び第1の光ビーム制御信号Cwの送出を停止し、そ
れによって、光学ヘッド部19aからの書込み及び消去用
光ビームLwが発生されなくなる。
その後、光磁気ディスク11の回転に伴って、光学ヘッ
ド部19aもしくは19bのいずれかからの読取り光ビームLr
が、環状記録トラックTxにおける暫定交替セクター部を
形成するセクターX84に到達すると、システム・コント
ローラ61が、再び、消去信号Seを選択する選択制御信号
Csと,それからの読取り光ビームLrがセクターX84に到
達した方の光学ヘッド部19aもしくは19bに接続された光
ビーム制御部49aもしくは49bへの信号分配を指示する分
配制御信号Cdと,第1の光ビーム制御信号Cwとを送出す
る。これにより、光学ヘッド部19aもしくは19bからの書
込み及び消去用光ビームLwが、消去信号Seに応じて変調
された状態で、セクターX84に入射せしめられ、それ
が、光磁気ディスク11の回転に伴ってセクターX84及びX
85を走査する間に、それらにおけるアドレス・データ記
録部AAに続く部分に書き込まれていたデータの消去が行
われる。即ち、暫定交替セクター部におけるデータの消
去が行われるのである。そして、光学ヘッド部19aもし
くは19bからの書込み及び消去用光ビームLwによるセク
ターX84及びX85の走査が終了すると、システム・コント
ローラ61が選択制御信号Cs,分配制御信号Cd及び第1の
光ビーム制御信号Cwの送出を停止し、それによって、光
学ヘッド部19aもしくは19bからの書込み及び消去用光ビ
ームLwが発生されなくなる。
このように、セクターXn〜Xn+3におけるデータの消
去、及び、環状記録トラックTxにおける暫定交替セクタ
ー部におけるデータの消去が行われた後、光学ヘッド部
19bからの読取り光ビームLrの入射位置がセクターXn
達する状態となる。このとき、システム・コントローラ
61が、第2の光ビーム制御信号Crに加えて、データ信号
Swを選択する選択制御信号Csと,光ビーム制御部49bへ
の信号分配を指示する分配制御信号Cdと,第1の光ビー
ム制御信号Cwとを送出する。これにより、光学ヘッド部
19bからの書込み及び消去用光ビームLwが、データ信号S
wに応じて変調された状態で、セクターXnに入射せしめ
られ、それがセクターXnを走査する間に、そこにおける
アドレス・データ記録部AAに続く部分に、端子57からの
記録データDrの書き込みが行われることになり、セクタ
ーXnにおいて、アドレス・データ記録部AAに所定のスペ
ースをおいて連なるデータ記録領域が形成される。
また、それとともに、このようにしてセクターXnのデ
ータ記録領域に書き込まれた記録データDrが、光学ヘッ
ド部19bからの書込み及び消去用光ビームLwに追従して
セクターXnのデータ記録領域を走査するものとなる光学
ヘッド部19bからの読取り光ビームLrによって直ちに読
み取られ、信号形成部51bから読取信号Siが得られて、
信号処理部59に供給される。それに応じて、信号形成部
51bから検証用読取信号Si′がシステム・コントローラ6
1に供給され、システム・コントローラ61は、検証用読
取信号Si′に基づいて、セクターXnのデータ記録領域に
書き込まれた記録データDrが、適正な読取信号が得られ
る状態にあるか否を判断する。即ち、セクターXnのデー
タ記録領域に書き込まれた記録データDrの検証を行うの
である。
システム・コントローラ61は、斯かる検証の結果、セ
クターXnのデータ記録領域に書き込まれた記録データDr
が適正な読取信号が得られる状態にあれば、書き込まれ
たデータが良好であることを示すフラッグ・データDgを
送出するとともに、選択制御信号Csによってそのフラッ
グ・データDgが信号分配部55に供給されるようになし、
また、セクターXnのデータ記録領域に書き込まれた記録
データDrが適正な読取信号が得られる状態になければ、
書き込まれたデータが不良であることを示すフラッグ・
データDgを送出し、それによって、記録及び消去信号供
給部53に、セクターXnのデータ記録領域に書き込まれた
記録データDrを保持させるとともに、選択制御信号Csに
よってそのフラッグ・データDgが信号分配部55に供給さ
れるようになす。それにより、いずれの場合にも、光学
ヘッド部19bからの書込み及び消去用光ビームLwが、フ
ラッグ・データDgに応じて変調された状態で、セクター
Xnのデータ記録領域に続く部分に入射せしめられ、その
部分にフラッグ・データDgの書き込みが行われて、セク
ターXnにおいて、データ記録領域に所定のスペースをお
いて連なるフラッグ記録部が形成される。
このようにして記録データDrの書込み及びフラッグ・
データDgの書込みがなされる結果、セクターXnは、第5
図Cに示される如く、その始端側にアドレス・データ記
録部AAが配され、それにスペース部Efを介して、記録デ
ータDrが書き込まれたデータ記録領域DDが形成され、さ
らに、データ記憶領域DDにスペース部Erを介して、フラ
ッグ・データDgが書き込まれたフラッグ記録部Fがその
終端部に形成されるものとなされる。
このようにして、セクターXnに対するデータの書込み
がなされた後、光学ヘッド部19bからの読取り光ビームL
rの入射位置がセクターXnに続くセクターXn+1に到達す
る。それにより、システム・コントローラ61が、光学ヘ
ッド部19bからの読取り光ビームLrの入射位置がセクタ
ーXnに到達した後と同様な制御動作を行い、その結果、
セクターXn+1に対するデータの書込みが、セクターXnに
対する場合と同様に行われる。さらに、セクターXn+1
続くセクターXn+2及びXn+3に対するデータの書込みも同
様に行われる。
このようにして、セクターXn〜Xn+3の夫々に対するデ
ータの書込みがなされ、各々が、第5図Cに示される如
くに、アドレス・データ記録部AAにスペース部Efを介し
て続くデータ記録領域DDが配され、さらに、データ記録
領域DDにスペース部Erを介して続くフラッグ記録部Fが
配されたものとされる。そして、セクターXn〜Xn+3の夫
々のフラッグ記録部Fに書き込まれたフラッグ・データ
Dgが、データ記録領域DDに書き込まれたデータが良好で
あることを示すものである場合には、セクターXn+3のフ
ラッグ記録部Fにおける書込みが終了したとき、セクタ
ーXn〜Xn+3に対するデータ書込み動作が終了する。
一方、セクターXn〜Xn+3のうちの少なくとも一つが、
そのフラッグ記録部Fに書き込まれたフラッグ・データ
Dgがデータ記録領域DDに書き込まれたデータが不良であ
ることを示すものとされたもの、即ち、不良セクターで
ある場合には、セクターXn+3のフラッグ記録部Fにおけ
る書込みが終了した後、光磁気ディスク11の回転に伴っ
て、光学ヘッド部19aもしくは19bのいずれかからの読取
り光ビームLrが、環状記録トラックTxにおける暫定交替
セクター部を形成するセクターX84に到達すると、シス
テム・コントローラ61が、記録及び消去信号供給部53に
保持させた不良セクターに書き込まれた記録データDrに
対応するデータ信号Swを取り出すものとされた選択制御
信号Csと,それからの読取り光ビームLrがセクターX84
に到達した方の光学ヘッド部19aもしくは19bに接続され
た光ビーム制御部49aもしくは49bへの信号分配を指示す
る分配制御信号Cdと,第1の光ビーム制御信号Cwとを送
出する。これにより、光学ヘッド部19aもしくは19bから
の書込み及び消去用光ビームLwが、セクターXX〜Xn+3
うちの不良セクター対する書込みが動作時と同一のデー
タ信号Swに応じて変調された状態で、セクターX84に入
射せしめられ、それがセクターX84を走査する間に、そ
こにおけるアドレス・データ記録部AAに続く部分に、不
良セクターに書き込まれた記録データDrと同一の記録デ
ータDrの書き込みが行われ、セクターX84において、ア
ドレス・データ記録部AAに所定のスペースをおいて連な
るデータ記録領域が形成される。
そして、さらに、セクターX84におけるデータ記録領
域が形成されると、システム・コントローラ61は、不良
セクターに対応するアドレス・データを表すものとされ
たフラッグ・データDgを送出するとともに、選択制御信
号Csによってそのフラッグ・データDgが信号分配部55に
供給されるようになす。それにより、光学ヘッド部19a
もしくは19bからの書込み及び消去用光ビームLwが、フ
ラッグ・データDgに応じて変調された状態で、セクター
X84のデータ記録領域に続く部分に入射せしめられ、そ
の部分にフラッグ・データDgの書き込みが行われて、セ
クターX84において、データ記録領域に所定のスペース
をおいて連なる、不良セクターに対応するアドレス・デ
ータが書き込まれたフラッグ記録部が形成される。これ
により、セクターXn〜Xn+3のうちの不良セクターについ
ての不良セクター交換処理がなされることになる。斯か
る不良セクター交換処理は、環状記録トラックTxにおけ
るセクターX85を用いてもなし得、従って、セクターXn
〜Xn+3のうちの2個の不良セクターまでについての、環
状記録トラックTXにおける暫定交換セクター部を使用し
ての不良セクター交換処理が可能である。そして、この
場合には、環状記録トラックTxにおけるセクターX84
しくはX85またはそれらの両者のフラッグ記録部におけ
る書込みが終了したとき、セクターXn〜Xn+3に対するデ
ータ書込み動作が終了する。
そして、アドレス指定信号DAが指定するセクターXn
Xn+3に対するデータ書込み動作が終了すると、システム
・コントローラ61は、第1の光ビーム制御信号Cw,第2
の光ビーム制御信号Cr,分配制御信号Cd,選択制御信号Cs
を適宜送出して、暫定交替セクター部を形成するセクタ
ーX84もしくはX85またはそれらの両者に書き込まれた記
録データ及びアドレス・データを、環状記録トラックTx
における本交替セクター部を形成するセクターX86及びX
87に移転させる動作を行う。
なお、アドレス指定信号DAが、データの書込みを行う
べく選択されたセクターとして、環状記録トラックTx
おけるユーザ・セクター部を形成するセクターX0〜X83
の全てを指定する場合には、環状記録トラックTxにおけ
る暫定交替セクター部を形成するセクターX84及びX85
おけるデータの消去に代えて、本交替セクター部を形成
するセクターX86及びX87におけるデータの消去が行わ
れ、また、上述の暫定交替セクター部を形成するセクタ
ーX84もしくはX85またはそれらの両者への不良セクター
に書き込まれた記録データと同一の記録データの書込み
に代えて、直接に、環状記録トラックTxにおける本交替
セクター部を形成するセクターX86もしくはX87またはそ
れらの両者への不良セクターに書き込まれた記録データ
と同一の記録データの書込みが行われる。
また、いずれの不良セクター交換処理に際しても、環
状記録トラックTxに設けられた暫定交替セクター部を形
成するセクターX84及びX85、もしくは、本交替セクター
部を形成するセクターX86及びX87では容量不足を生じる
場合には、システム・コントローラ61は、例えば、その
記録トラック形成領域11aにおける内周縁部に設けられ
た交替トラックを使用しての記録データの書込みを行う
べく、所定のアクセス制御信号Caを送出して、光学ヘッ
ド部19a及び19bからの読取り光ビームLrと書込み及び消
去用光ビームLwとの夫々の光磁気ディスク11に対する入
射位置の制御を行う。
上述の如くにして、システム・コントローラ61による
制御のもとに、光磁気ディスク11における選択されたセ
クターに対するデータの書込みがなされることにより、
光磁気ディスク11に対するセクター単位でのデータ書込
みにあたって、不所望な光磁気ディスク11の回転待ちの
状態を伴うことなく、従って、データ転移速度を実実質
的に低下させることなく、不良セクター交替処理が行わ
れることになる。
また、光磁気ディスク11の各環状記録トラックに配さ
れる交替セクター部が、暫定交替セクター部と本交替セ
クター部とに区分され、データの書込みを行うべく選択
されたセクターが一本の環状記録トラックにおけるユー
ザ・セクター部を形成するセクターX0〜X83の全てを含
むものとされない場合に、書込み動作中においては、暫
定交替セクター部を使用しての不良セクター交替処理が
なされて、書込み動作終了時に、暫定交替セクター部に
書き込まれたデータが本交替セクター部に転移せしめら
れるものとされるので、書込み動作中に、選択されたセ
クターに対するデータの書き直しが繰り返される場合に
も、データ転移速度が実質的に低下せしめられることな
く、不良セクター交替処理が行われることになる。
G−4 システム・コントローラの具体例(第6図) 上述の如くの制御動作を行うシステム・コントローラ
61は、例えば、マイクロプロセッサが用いられて構成さ
れるが、斯かる場合において、マイクロプロセッサが、
光磁気ディスク11における選択されたセクターに対する
データの書込みに際して実行するプログラムの一例を、
第6図に示されるフローチャートを参照して説明する。
このプログラムにおいては、スタート後、プロセス80
で、ヘッド駆動部23a及び23b、及び、トラッキング制御
部25a及び25b等に、光学ヘッド部19a及び19bの夫々から
の書込み及び消去用光ビームLwと読取り光ビームLrの光
磁気ディスク11への入射位置が、アドレス指定信号DAに
より指定された環状記録トラックTX上に置かれるように
なすアクセス動作をとらせる。次に、ディシジョン81
で、アドレス指定信号DAにより指定された、データの書
込みがなされるべく選択されたセクター(この選択され
たセクターを単数か複数かにかかわらずXxと表す)が、
環状記録トラックTXにおけるユーザ・セクター部を形成
するセクターX0〜X83の全てを含むか否かを判断する。
その結果、セクターX0〜X83の全てを含む場合には、プ
ロセス82において、光学ヘッド部19a及び19bの一方から
の書込み及び消去用光ビームLwに、セクターX0〜X83
びそれに続く交替セクター部を形成するセクターX84〜X
87の夫々に対するデータ消去を行わせる。これととも
に、プロセス83で、光学ヘッド部19a及び19bの他方から
の書込み及び消去用光ビームLw及びそれに追従して環状
記録トラックTxを走査するものとなる読取り用光ビーム
Lrに、データ消去が行われた環状記録トラックTxのセク
ターX0〜X83の夫々に対する、記録データDrの書込み、
書き込まれた記録データの読取り、及び、記録データの
読取りの結果に応じた内容を有するフラッグ・データDg
の書込みを行わせる。その際、読取り用光ビームLrによ
り読み取られた記録データに応じて信号処理部59から得
られる検証用読取信号Si′に基づいて、セクターX0〜X
83の夫々の書き込まれた記録データDrが適正な読取信号
Siが得られる状態にあるか否かの検証を行い、フラッグ
・データDgをその検証結果に応じた内容を有するものと
なすとともに、記録データDrが適正な読取信号Siが得ら
れる状態にないとされたセクター、即ち、不良セクター
については、それに書き込まれた元の記録データを保存
しておく。
次に、ディシジョン84において、プロセス83での検証
結果に基づき、不良セクター交替処理が必要が否かを判
断する。その結果、不良セクター交替処理が不要であれ
ば、ディシジョン97に進み、また、不良セクター交替処
理が必要である場合には、プロセス85で、セクターX0
X83のうちの不良セクターについて、プロセス83におい
てそれに書き込まれるとともに保存された記録データDr
と不良セクターを表すアドレス・データを示すフラッグ
・データDgとを、環状記録トラックTxにおける本交替セ
クター部を形成するセクターX86及びX87の少なくとも一
方に書き込む動作を、光学ヘッド部19a及び19bの他方か
らの書込み及び消去用光ビームLwに行わせ、また、それ
とともに、光学ヘッド部19a及び19bの他方からの読取り
用光ビームLrに、セクターX86及びX87に書き込まれたデ
ータの読取りを行わせて、読み取られたデータに応じて
得られる検証用読取信号Si′に基づいての検証を行い、
その後、ディシジョン86に進む。
一方、ディシジョン81における判断の結果、アドレス
指定信号DAにより指定されたセクターXxが、環状記録ト
ラックTXにおけるユーザ・セクター部を形成するセクタ
ーX0〜X83の全てを含むものでない場合には、プロセス8
7において、光学ヘッド部19a及び19bの一方からの書込
み及び消去用光ビームLwに、セクターXxと環状記録トラ
ックTXにおける暫定交替セクター部を形成するセクター
X84及びX85の夫々に対するデータ消去を行わせる。これ
とともに、プロセス88で、光学ヘッド部19a及び19bの他
方からの書込み及び消去用光ビームLw及び読取り用光ビ
ームLrに、データ消去が行われた環状記録トラックTX
セクターXxの個々に対する、記録データDrの書込み、書
き込まれた記録データの読取り、及び、記録データの読
取りの結果に応じた内容を有するフラッグ・データDgの
書込みを行わせる。その際、読取り用光ビームLrにより
読み取られた記録データに応じて信号処理部59から得ら
れる検証用読取信号Si′に基づいて、セクターXxの個々
に書き込まれた記録データDrが適正な読取信号Siが得ら
れる状態にあるか否かの検証を行い、フラッグ・データ
Dgをその検証結果に応じた内容を有するものとなすとと
もに、セクターXxのうちの記録データDrが適正な読取信
号Siが得られる状態にないとされたもの、即ち、不良セ
クターについては、それに書き込まれた元の記録データ
を保存しておく。
次に、ディシジョン89において、プロセス83での検証
結果に基づき、不良セクター交替処理が必要か否かを判
断する。その結果、不良セクター交替処理が不要であれ
ば、ディシジョン97に進み、また、不良セクター交替処
理が必要である場合には、プロセス90で、セクターXxの
うちの不良セクターについて、プロセス88においてそれ
に書き込まれるとともに保存された記録データDrと不良
セクターを表すアドレス・データを示すフラッグ・デー
タDgとを、環状記録トラックTXにおける暫定交替セクタ
ー部を形成するセクターX84及びX85の少なくとも一方に
書き込む動作を、光学ヘッド部19a及び19bの他方からの
書込み及び消去用光ビームLwに行わせ、また、それとと
もに、光学ヘッド部19a及び19bの他方からの読取り用光
ビームLrに、セクターX84及びX85に書き込まれたデータ
の読取りを行わせて、読み取られたデータに応じて得ら
れる検証用読取信号Si′に基づいての検証を行い、その
後、ディシジョン86に進む。
ディシジョン86においては、プロセス85もしくは90で
の検証の結果に基づいて、光磁気ディスク11に設けられ
た交替トラックを使用しての不良セクター交替処理が必
要か否かを判断する。この判断の結果、交替トラックを
使用しての不良セクター交替処理は不要であれば、ディ
シジョン97に進み、また、交替トラックを使用しての不
良セクター交替処理が必要であれば、プロセス91におい
て、ヘッド駆動部23a及び23b、及び、トラッキング制御
部25a及び25b等に、光学ヘッド部19a及び19bの夫々から
の書込み及び消去用光ビームLwと読取り用光ビームLrの
光磁気ディスク11への入射位置が、交替トラック上に置
かれるようになすアクセス動作をとらせる。
次に、プロセス92で、光学ヘッド部19a及び19bの一方
からの書込み及び消去用光ビームLwに、交替トラックに
おける使用すべき交替セクターに対するデータ消去を行
わせ、続いて、プロセス93で、光学ヘッド部19a及び19b
の他方からの書込み及び消去用光ビームLwに、データ消
去が行われた交替セクターに対する、不良セクターに関
しての記録データの書込みを行わせるとともに、光学ヘ
ッド部19a及び19bの他方からの読取り用光ビームLrに、
交替セクターに書き込まれたデータの読取りを行わせ
て、読み取られたデータに応じて得られる検証用読取信
号Si′に基づいての検証を行う。さらに、ディシジョン
94において、プロセス93でなされた検証の結果の良否を
判断し、検証結果が良であれば、プロセス95において、
光学ヘッド部19a及び19bの他方からの書込み及び消去用
光ビームLwに、交替セクターに対しての、不良セクター
に関するアドレス・データ等の交替情報を内容とするフ
ラッグ・データDgの書込みを行わせる。そして、プロセ
ス96において、再び、ヘッド駆動部23a及び23b、及び、
トラッキング制御部25a及び25b等に、光学ヘッド部19a
及び19bの夫々からの書込み及び消去用光ビームLwと読
取り用光ビームLrの光磁気ディスク11への入射位置が、
元の環状記録トラックTX上に置かれるようになすアクセ
ス動作をとらせ、その後、ディシジョン97に進む。
ディシジョン97においては、アドレス指定信号DAによ
り指定されたセクターXxに対する記録データDrの書込み
が完了したか否かを判断し、それが完了していない場合
には、デイシジョン81に戻って、上述の各ステップを繰
り返す。また、アドレス指定信号DAにより指定されたセ
クターXxに対する記録データDrの書込みが完了した場合
には、デイシジョン98において、環状記録トラックTX
おける暫定交替セクター部を形成するセクターX84及びX
85に対するデータの書込みがなされたか否かを判断し、
セクターX84及びX85に対するデータの書込みがなされて
いなけば、制御動作を終了する。
ディシジョン98での判断の結果、セクターX84及びX85
に対するデータの書込みがなされていない場合には、デ
ィシジョン99において、環状記録トラックTXにおける本
交替セクター部を形成するセクターX86及びX87に対する
データの書込みが可か否かを判断する。そして、セクタ
ーX86及びX87に対するデータの書込みが不可であれば、
セクターX84及びX85に書き込まれているデータを、交替
トラックに転移させるべく、プロセス100において、光
学ヘッド部19aもしくは19bのいずれかからの読取り用光
ビームLrにセクターX84及びX85に書き込まれているデー
タの読取りをさせた後、プロセス91に戻り、上述と同様
にして、プロセス91以降の各ステップを実行する。
また、ディシジョン99での判断の結果、セクターX86
及びX87に対するデータの書込みが可であるときには、
プロセス101で、光学ヘッド部19aもしくは19bのいずれ
かからの書込み及び消去用光ビームLwに、セクターX86
及びX87に対するデータ消去を行わせ、続いて、プロセ
ス102で、光学ヘッド部19aもしくは19bのいずれかから
の読取り用光ビームLrに、セクターX84及びX85に書き込
まれたデータの読取りをさせた後、プロセス103におい
て、光学ヘッド部19aもしくは19bのいずれかからの書込
み及び消去用光ビームLwに、データ消去が行われたセク
ターX86及びX87に対する、セクターX84及びX85から読み
取られたデータの書込みを行わせるとともに、その書込
み及び消去用光ビームLwに続く読取り用光ビームLrに、
セクターX86及びX87に書き込まれたデータの読取りを行
わせて、読み取られたデータに応じて得られる検証用読
取信号Si′に基づいての検証を行う。そして、ディシジ
ョン104において、プロセス103でなされた検証の結果の
良否を判断し、検証結果が良であれば制御動作を終了
し、また、検証結果が不良であれば、ディシジョン99に
戻り、上述と同様にして、ディシジョン99以降の各ステ
ップを繰り返す。
一方、ディシジョン94での判断の結果、検証結果が不
良である場合には、プロセス105で交替回数フラッグFN
を1だけ増加させた後、ディシジョン106において、交
替回数フラッグFNが示す交替回数が限界回数FNMを越え
たか否かを判断する。この判断の結果、交替回数フラグ
FNが示す交替回数が限界回数FNMを越えていなければ、
プロセス92に戻り、上述と同様にして、プロセス92以降
の各ステップを繰り返し、また、交替回数フラッグFN
示す交替回数が限界回数FNMを越えていれば、プロセス1
07で、適切なエラー処理を行って、制御動作を終了す
る。
H 発明の効果 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る光ディス
ク記録再生装置によれば、回転駆動される書込可能光デ
ィスクに対して光ビームを入射せしめて、その書込可能
光ディスクに形成される環状記録トラックに対するデー
タの書込み及び書込まれたデータの読取りを行うことが
でき、特に、書込可能光ディスクの環状記録トラックに
対するセクターを単位としてのデータの書込みに際し
て、データの書込みがなされるべく選択されたセクター
に書き込まれたデータが、その書込みに続いて読み取ら
れて検証され、その検証の結果をあらわすフラッグ・デ
ータが選択されたセクターにおけるデータが書き込まれ
た部分に続く部分に書き込まれるとともに、検証の結果
が選択されたセクターに書き込まれたデータが適正な読
取信号が得られる状態にないことを示す場合には、その
セクターに対する書込みがなされたデータと同一のデー
タが、選択されたセクターを含む環状記録トラックに予
め定められた位置をもって配された第1の交替用セクタ
ーに書き込まれることにより不良セクター交替処理がな
され、しかも、第1の交替用セクターに書き込まれたデ
ータが第2の交替用セクターに転移されるので、書込み
動作中にセクターに対するデータの書き直しが繰り返さ
れる場合にも、書き直されるデータを一時的に保存して
おく別途のメモリ手段等を設けることが不要とされるも
とで、書込可能光ディスク上の処理により、不良セクタ
ー交替処理をデータ転送速度を実質的に低下させること
なく行うことができ、その結果、書込可能光ディスクに
おける各セクターに対するデータの書込みを、それから
適正な読取信号が確実に得られる状態をもって行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る光ディスク記録再生装置の一例を
示す概略構成図、第2図は第1図に示される例における
光学ヘッド部及びマグネットの位置関係を示す概略構成
図、第3図は第1図に示される例における光学ヘッド部
及びその関連部分の具体例を示す概略構成図、第4図A
及びBは第3図に示される光学ヘッド部により光磁気デ
ィスクに入射せしめられる光ビームの説明に供される
図、第5図A,B及びCは光磁気ディスク及び第1図に示
される例の光磁気ディスクに対するデータ書込み動作の
説明に供される図、第6図は、第1図に示される例に用
いられるシステム・コントロールの具体例を構成するマ
イクロプロセッサが、光磁気ディスクへのデータ書込み
動作に際して実行する制御プログラムの説明に供される
フローチャートである。 図中、11は光磁気ディスク、13はディスク装着部、17a
及び17bはマグネット、19a及び19bは光学ヘッド部、23a
及び23bはヘッド駆動部、49a及び49bは光ビーム制御
部、51a及び51bは信号形成部、53は記録及び消去信号供
給部、55は信号分配部、59は信号処理部、61はシステム
・コントローラである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の環状記録トラックが形成され、各環
    状記録トラックが複数のセクターに区分されて、セクタ
    ーを単位としてのデータの書込み及び読取りが可能とさ
    れた光ディスクが装着され、該光ディスクを回転駆動す
    るディスク駆動部と、 該ディスク駆動部により回転駆動される光ディスクの環
    状記録トラックに、書込み光ビームと読取り光ビームと
    を、該書込み光ビームが該読取り光ビームに先行する状
    態をもって入射させる光学ヘッド部と、 該光学ヘッド部からの上記書込み光ビームに上記セクタ
    ーに対するデータの書込みを行わせ、また、上記光学ヘ
    ッド部からの上記読取り光ビームに上記セクターに書き
    込まれたデータの読取りを行わせる光ビーム制御部と、 上記読取り光ビームにより上記セクターから読み取られ
    たデータについての読取信号を形成する信号形成部と、 上記光学ヘッド部及び光ビーム制御部に、上記書込み光
    ビームにより、選択されたセクターに対するデータの書
    込みがなされ、かつ、上記読取り光ビームにより、上記
    選択されたセクターに書き込まれたデータの読取りが行
    われる状態をとらせるとともに、そのとき上記信号形成
    部から得られる読取信号に基づいて上記選択されたセク
    ターに書き込まれたデータの検証を行い、上記光学ヘッ
    ド部及び光ビーム制御部に、上記書込み光ビームによ
    り、上記選択されたセクターにおける上記データが書き
    込まれた部分に続く部分に上記検証の結果をあらわすフ
    ラッグ・データの書込みがなされる状態をとらせ、さら
    に、上記検証の結果が上記選択されたセクターに書き込
    まれたデータが適正な読取信号が得られる状態にないこ
    とを示す場合には、上記光学ヘッド部及び光ビーム制御
    部に、上記書込み光ビームにより、上記選択されたセク
    ターを含む環状記録トラックにおける予め定められた位
    置に配された第1の交替用セクターに対して、上記選択
    されたセクターに対する書込みがなされたデータと同一
    のデータに書込みがなされ、その後、上記第1の交替用
    セクターに関連して設けられた第2の交替用セクターに
    上記第1の交替用セクターに書き込まれたデータの転移
    がなされる状態をとらせる動作制御部と、 を備えて構成される光ディスク記録再生装置。
JP61170425A 1986-07-02 1986-07-18 光デイスク記録再生装置 Expired - Lifetime JP2642928B2 (ja)

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JP61170425A JP2642928B2 (ja) 1986-07-18 1986-07-18 光デイスク記録再生装置
US07/063,526 US4845696A (en) 1986-07-02 1987-06-18 Apparatus for optically recording and reproducing information in record tracks on a rotatable record disk
AU74507/87A AU600280B2 (en) 1986-07-02 1987-06-18 Apparatus for optically recording and reproducing information in record tracks on a rotatable record disc
KR1019870006664A KR950010417B1 (ko) 1986-07-02 1987-06-30 디스크 기록재생장치
DE8787109558T DE3776597D1 (de) 1986-07-02 1987-07-02 Geraet zur optischen aufzeichnung und wiedergabe von informationen in aufzeichnungsspuren auf eine drehbare aufzeichnungsplatte.
EP87109558A EP0252445B1 (en) 1986-07-02 1987-07-02 Apparatus for optically recording and reproducing information in record tracks on a rotatable record disc

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0634312B2 (ja) * 1983-09-13 1994-05-02 松下電器産業株式会社 光学的情報記録再生装置
JPS60121533A (ja) * 1983-12-02 1985-06-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学的情報記録再生装置
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JPS6220140A (ja) * 1985-07-18 1987-01-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学式情報記録再生装置

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JPS6326867A (ja) 1988-02-04

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