JP2641612B2 - フレーズ演奏装置及びフレーズ演奏方法 - Google Patents

フレーズ演奏装置及びフレーズ演奏方法

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JP2641612B2 JP2296684A JP29668490A JP2641612B2 JP 2641612 B2 JP2641612 B2 JP 2641612B2 JP 2296684 A JP2296684 A JP 2296684A JP 29668490 A JP29668490 A JP 29668490A JP 2641612 B2 JP2641612 B2 JP 2641612B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動的にフレーズを演奏するフレーズ演奏
装置に関する。
[発明の概要] 本発明は、楽音の発音を指示する指示手段の指示によ
り、通常の単音の楽音のほか、自動的にフレーズ演奏も
できるようにしたものである。これにより、手動演奏よ
り容易に演奏を行うことができるとともに、一曲分の自
動演奏に比べ演奏内容をかなり広く変化させることがで
きる。
[従来技術] 従来、リズム演奏を行うための電子楽器としては、キ
ーボードの各キーのオンにより、パーカッシブ音を放音
させるものがある。このリズムキーボードの各キーを順
次操作していくことにより、リズム演奏を行うことがで
きる。また、自動的にリズム演奏を行うための電子楽器
としては、あらかじめリズム演奏の全パターンを記憶し
ておき、スイッチオンにより、リズム演奏をスタートさ
せるものがある。このリズムマシンの自動リズム演奏
は、スイッチオフまで繰り返し続けられることになる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記リズムキーボードでは、リズム演
奏を行うには、熟練を要するキー操作を行わなくてはな
らず、初心者にとっては演奏することは難しかった。特
に、キーボードの各キーに応じたパーカッシブ音をパッ
ドに割り当てるものにあっては、キーボードでリズム演
奏しながら、リズムパターンに多少変化を加えるため、
パッド演奏を行うのは、難しいものであった。
一方、上記リズムマシンでは、リズム演奏のパターン
は完全に固定させたものであり、演奏者が演奏パターン
に変化をもたせることは全くできなかった。
このようなことは、リズム演奏以外のコード演奏やメ
ロディ演奏でも同じであった。
[課題を解決するための手段] このような課題を解決するために、本発明は、楽音の
発音を指示する指示手段の指示により、通常の単音の楽
音のほか、自動的にフレーズ演奏もできるようにしたも
のである。
[作用] これにより、手動演奏より容易に演奏を行うことがで
きるとともに、一曲分の自動演奏に比べ演奏内容をかな
り広く変化させることができる。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して
説明する。
1.キーボード1 第1図は、電子楽器のキーボード1を示すものであ
る。このキーボード1は音高C3〜B5の3オクターブ分の
キーよりなっている。このうち、音高C3〜B4のロアーキ
ーは、キーオンにより、パーカッシブ音の単音が放音さ
れる単音エリア1aとなっており、音高C5〜B5のアッパー
キーは、キーオンにより、パーカッシブ音のフレーズが
自動的に演奏されるフレーズエリア1bとなっている。
このフレーズエリア1bの奥には、パッド2…が設けら
れている。このパッド2…は、指やステック等で叩く等
することにより、パーカッシブ音等が放音されるもので
ある。このパーカッシブ音は、キーボード1の単音エリ
ア1aまたはフレーズエリア1bのパーカッシブ音と同じ単
音またはフレーズが割り当てられる。この割り当ては、
キーボード1のキーとパッド2とを同時にオンすれば達
成される。
2.全体回路 第2図は、電子楽器の全体回路図を示すものである。
上記キーボード1の各キーのオン、オフの状態を示す
データは、キーボードインターフェイス3を介してバス
ラインに出力されて、RAM8に書き込まれる。そして、そ
れまでRAM8に記憶されていたオン、オフの状態を示すデ
ータと比較され、各キーのオンイベント、オフイベント
の判別が行われる。パネルスイッチ群4は、上述したパ
ッド2…のほか、自動演奏スタート/ストップスイッ
チ、パーカッシブ音割り当てスイッチ、リズム選択スイ
ッチ群、音色選択スイッチ群、各種エフェクト選択スイ
ッチ群等からなっている。このパネルスイッチ群4の各
スイッチのオン、オフの状態を示すデータは、パネルイ
ンターフェイス5を介してバスライン出力され、RAM8に
書き込まれる。そして、それまでRAM8に記憶されていた
オン、オフの状態を示すデータと比較され、各スイッチ
のオンイベント、オフイベントの判別が行われる。
自動演奏パターンデータメモリ6には、上述のフレー
ズエリア1bで演奏されるパーカッシブ音のフレーズの演
奏パターンを示すフレーズ自動演奏データや、一曲分の
自動演奏のパターンを示す一曲自動演奏データが記憶さ
れている。この自動演奏には、リズム音のほか、コード
演奏、メロディ演奏等もある。
楽音波形メモリ10には、各種音色に応じた種々の楽音
波形データが記憶されており、上述のパネルスイッチ群
4の音色選択スイッチ群によって選択指定される。この
選択指定された楽音波形データは、上記キーボード1の
キーのオンイベントタイミングで読み出し開始され、オ
フイベントタイミングで読み出し終了される。この読み
出された楽音波形データは、楽音発生回路11へ送られ、
アンプ12、スピーカ13を介して放音される。
上記楽音波形データの読み出しは、自動演奏パターン
データメモリ6からのフレーズ自動演奏データまたは一
曲自動演奏データの中の発音タイミングを示すデータの
読み出しによっても実行される。
プログラムメモリ9には、CPU7がフレーズ自動演奏処
理や発音処理等を行うための各種プログラムが記憶され
ている。RAM8には、上述したデータのほか、各種処理デ
ータが記憶される。
3.ワーキングメモリ20 第3図は、上記RAM8内に形成されるワーキングメモリ
20を示すものである。このワーキングメモリ20には、パ
ッド割り当てメモリ21、フレーズ自動演奏フラグレジス
タ22、一曲自動演奏フラグレジスタ23、オンキーレジス
タ24、ステップタイムレジスタ25、カウントリクエスト
レジスタ26、タイミングカウンタ27、読出アドレスカウ
ンタ28等が設けられている。
パッド割り当てメモリには、パッド2…に割り当てら
れたパーカッシブ音の内容を示すキーボード1の各キー
ナンバが記憶されている。なお、パッド2…には、パー
カッシブ音以外のピアノ音、バイオリン音、フルート音
等も割り当ててもよい。
フレーズ自動演奏フラグレジスタ22には、フレーズ自
動演奏フラグがセットされ、このフラグは、キーボード
1のフレーズエリア1bのキーがオンされたときに立てら
れる。
一曲自動演奏フラグレジスタ23には、一曲自動演奏フ
ラグがセットされ、このフラグは、パネルスイッチ群4
内の自動演奏スタート/ストップスイッチのオンされた
ときに立てられる。
オンキーレジスタ24には、キーオンイベントに係るキ
ーナンバがセットされる。
ステップタイムレジスタ25には、フレーズ自動演奏デ
ータの中のステップタイムデータがセットされ、ステッ
プタイムデータに応じた時間計測に使われる。
カウントリクエストレジスタ26は、4分音符の1/24の
タイミングごとに「1」がセットされ、この「1」がセ
ットされているときのみ、オートプレイ処理すなわち一
曲自動演奏処理またはフレーズ自動演奏処理が行われ、
オートプレイ処理が終わるとクリアされる。これによ
り、正確に4分音符の1/24のタイミングごとに、オート
プレイ処理が行われることになる。
タイミングカウンタ27は、上記カウントリクエストレ
ジスタが「1」になるごとにインクリメントされ、上記
ステップタイムレジスタ25のステップタイムデータに一
致すると、次のフレーズ自動演奏データの発音処理が実
行され、ステップタイムデータに応じた時間計測に使わ
れる。
読出アドレスカウンタ28は、上記自動演奏パターンデ
ータメモリ6内のフレーズ自動演奏データの読み出しに
使用される。
4.フレーズ自動演奏データ 第4図は、フレーズ自動演奏データの内容を示すもの
である。
このデータの先頭部分のイデックスデータには、キー
ボード1のフレーズエリア1bの各キーのキーナンバに応
じたフレーズナンバが記憶されている。このフレーズナ
ンバは、フレーズエリア1bの各キーに応じたフレーズ自
動演奏パターンのナンバを示しており、各フレーズ自動
演奏データの先頭アドレスデータに変換される。この変
換は、フレーズナンバの下位に、例えば「00Hは16
進数であることを示す記号)」を付加したり、インデッ
クスデータに各フレーズナンバと各先頭アドレスデータ
とを対応させて記憶する等である。むろん、直接キーナ
ンバと各先頭アドレスデータとを対応させて記憶させて
もよい。
上記インデックスデータの次には、ビートデータが記
憶されており、このビートデータは、キーナンバ、ゲー
トタイムデータ、ベロシティデータ、ステップタイムデ
ータよりなっている。キーナンバは、キーボード1の単
音エリア1aの各キーのキーナンバと同じものであり、リ
ズム音の音色を示すデータである。この音色は、例え
ば、スネアドラム、ハイハット、タムタム等を示してい
る。ゲートタイムデータは、発音開始から発音終了まで
の時間長を示すデータである。ベロシティデータは、オ
ンキーまたはオフキーの操作速度または操作強度を示す
データである。ステップタイムデータは、フレーズ自動
演奏開始から当該フレーズ自動演奏データの発音開始ま
での時間長を示すデータである。
末尾のビートデータは、エンドマークデータとステッ
プタイムデータとよりなっている。エンドマークデータ
は、フレーズ自動演奏の終了を示すデータであり、この
場合のステップタイムデータは、最後のビートデータの
発音開始から演奏終了までの時間長を示すデータとな
る。このエンドマークデータの代わりに、リピートデー
タを記憶してもよく、これにより、キーボード1のフレ
ーズエリア1bのキーがオンされている間、フレーズ自動
演奏が繰り返し実行されることになる。
このフレーズ演奏データは、コード音、メロディ音で
も同様のフォーマットとなっている。
5.全体処理 第5図は、全体処理のフローチャートを示すものであ
る。
この処理は、電源投入によりスタートし、電源オフま
でステップ102〜104の処理が繰り返される。
この処理では、まずCPU7は、イニシャライズ処理を行
う(ステップ101)。このイニシャライズ処理では、RAM
8内の各種レジスタやメモリ等がクリア等される。そし
て、CPU7は、パネル処理(ステップ102)、キー処理
(ステップ103)、オートプレイ(自動演奏)処理(ス
テップ104)を繰り返す。パネル処理は、上記パネルス
イッチ群4のスイッチのオン、オフに応じた処理であ
る。キー処理は、キーボード1の各キーのオン、オフに
応じた処理である。オートプレイ処理は、自動演奏パタ
ーンデータメモリ6に記憶されているフレーズ自動演奏
データや一曲自動演奏データに応じた演奏を行う処理で
ある。これらの処理の詳しい内容は後述する。
6.パネル処理 第6図は、上記ステップ102のパネル処理のフローチ
ャートを示すものである。
この処理では、まずCPU7は、パネルスイッチ群4のス
イッチのオンまたはオフのイベントを判別する(ステッ
プ201)。オンイベントまたはオフイベントがなければ
リターンする。イベントがあれば、パッド2…のオンイ
ベントであるか否かを判別する(ステップ202)。パッ
ド2…のオンイベントであれば、オンされたパッド2に
割り当てられているキーナンバが音高C5以上か否かを判
別する(ステップ203)。
この音高C5は、第1図に示すように単音のパーカッシ
ブ音を放音する単音エリア1aと、フレーズのパーカッシ
ブ音を放音するフレーズエリア1bとの境界を示してい
る。上記ステップ203で、オンパッドのキーナンバが音
高C5以上であれば、フレーズ自動演奏スタート処理を行
う(ステップ204)。音高C5未満であれば、パーカッシ
ブ音単音の発音処理を行う(ステップ205)。
こうして、パッド2…において、パーカッシブ音単音
の演奏とパーカッシブ音のフレーズ演奏の両方を行うこ
とができる。
上記ステップ202で、パッド2…オンイベント以外で
のイベントであれば、このイベントに応じたその他の処
理を行う(ステップ206)。上記ステップ205の発音処理
は、オンパッドのキーナンバ等を楽音発生回路11のアサ
イメントメモリ(図示せず)に転送してパーカッシブ音
を発音させる処理である。
7.キー処理 第7図は、上記ステップ103のキー処理のフローチャ
ートを示すものである。
この処理では、まず、CPU7は、キーボード1のキーの
オンまたはオフのイベントを判別する(ステップ30
1)。オンイベントがなければリターンする。イベント
があれば、キーのオンイベントであるか否かを判別する
(ステップ302)。キーのオンイベントであれば、この
オンキーのキーナンバをRAM8内のワーキングメモリ20内
のオンキーレジスタにセーブする(ステップ303)。
そして、パネルスイッチ群4の音色選択スイッチ群の
選択音色がドラム音であるか否かを判別する(ステップ
304)。このドラム音のモードはキーボード1でパーカ
ッシブ音を演奏するモードであり、音色選択スイッチ群
を切り換えることにより、他に、ピアノ音、バイオリン
音、フルート音等をキーボード1で発音させることがで
きる。
選択音色がドラム音であれば、同時にパッド2…がオ
ンされているか否かを判別する(ステップ305)。オン
されていれば、上記キーナンバをRAM8内のワーキングメ
モリ20内のパッド割り当てメモリ21のオンパッドのエリ
アに書き込む(ステップ306)。これにより、オンパッ
ド2にオンキーのパーカッシブ音が割り当てられること
になる。
次に、上記オンキーのキーナンバが音高C5未満が否か
判別する(ステップ307)。音高C5未満であれば、上記
ステップ205と同じ発音処理を行う(ステップ308)。こ
の発音処理では、上記ステップ303で、オンキーレジス
タ24にセットされたオンキーのキーナンバ等が楽音発生
回路11のアサイメントメモリ(図示せず)に転送され
て、パーカッシブ音が発音される。
上記ステップ307で、オンキーのキーナンバが音高C5
以上であれば、上記ステップ204と同じフレーズ自動演
奏スタート処理を行う。また、上記ステップ305で、キ
ーオンと同時にパッドオンされていなければ、ステップ
306のパッド2へのパーカッシブ音の割り当ては行われ
ない。さらに、上記ステップ304で、ドラム音が選択さ
れていなければ、ステップ305〜307の処理は行わず、上
記ステップ308の発音処理を行う。
こうして、キーボード1の単音エリア1aで単音の演奏
を行うことができ、キーボード1のフレーズエリア1bで
フレーズ自動演奏を行うことができ、フレーズエリア1b
を使って手動演奏より容易に演奏を行うことができる
し、一曲分の自動演奏に比べ演奏内容をかなり広く変化
させることもできる。
上記ステップ302で、キーイベントがオフイベントで
あれば、ステップ310に進む。ステップ310では、オンキ
ーのキーナンバが音高C5以上であるか否かを判別する
(ステップ310)。音高C5以上であれば、フレーズ自動
演奏停止処理を行い(ステップ311)、消音処理を行う
(ステップ312)。この消音処理は、上記発生回路11の
アサインメントメモリに転送したキーナンバに係る楽音
をオン状態からオフ状態に切り換える。上記ステップ31
0で、オンキーのキーナンバが音高C5未満であれば、ス
テップ311のフレーズ自動演奏停止処理は行わない。
なお、上記ステップ304、305の間には、アサインモー
ド判別処理を入れて、YESならステップ305へ進み、NOな
らステップ307へ進むようにしてもよい。この場合、パ
ッド2…にキーボード1のフレーズエリア1bのパーカッ
シブ音を割り当てるモードを設定するパーカッシブ音割
り当てスイッチのオン/オフにより、フラグをセット/
クリアし、このフラグの有無により、上記アサインモー
ドの判別を行うことになる。
また、ステップ304の処理は省略してもよい。そうす
れば、ピアノ音、バイオリン音、フルート音等について
も単音演奏とフレーズ演奏とを行うことができる。
さらに、上記ステップ310で、オンキーのキーナンバ
が音高C5以上であれば、ステップ311、312の処理は行わ
ず、そのままステップ301に戻るようにしてもよい。そ
うすれば、キーボード1のフレーズエリア1bでキーオフ
があっても、1フレーズ分の演奏が終了するまでは必ず
演奏が実行されることになる(第11図ステップ702、70
8)。
8.オートプレイ(自動演奏)処理 第8図は、上記ステップ104のオートプレイ処理のフ
ローチャートを示すものである。
この処理では、まず、カウントリクエストレジスタ26
が「0」か否かを判別する(ステップ401)。カウント
リクエストレジスタ26が「0」であればリターンする。
カウントリクエストレジスタ26は、4分音符の1/24の
タイミングで「1」となり、次述するステップ402〜405
の一曲自動演奏及びフレーズ自動演奏を行うと、ステッ
プ406で−1されてクリアされる。従って、このクリア
後は、次に「1」になるまでは、重複してステップ402
〜405の処理は行われず、正確に4分音符の1/24のタイ
ミングごとに、オートプレイ処理が行われることにな
る。
上記、ステップ401で、カウントリクエストレジスタ2
6が「1」であれば、RAM8のワーキングメモリ20の一曲
自動演奏フラグレジスタ23にフラグが立っているか否か
判別する(ステップ402)。立っていれば、一曲自動演
奏のモードに入っているため、一曲自動演奏処理を行う
(ステップ403)。
次に、RAM8のワーキングメモリ20のフレーズ自動演奏
フラグレジスタ22にフラグが立っているか否かを判別す
る(ステップ404)。立っていれば、フレーズ自動演奏
に入っているため、フレーズ自動演奏処理を行う(ステ
ップ405)。
この後、カウントリクエストレジスタ26を−1して
「0」とし、(ステップ406)、ステップ401に戻って、
カウントリクエストレジスタ26が「0」であることを判
別して、リターンする。
9.フレーズ自動演奏スタート処理 第9図は、上記ステップ204,309のフレーズ自動演奏
スタート処理のフローチャートを示すものである。
この処理では、まず,CPU7は、自動演奏パターンデー
タメモリ6内のフレーズ自動演奏データのインデックス
データに基づいて、上記オンキーのキーナンバをフレー
ズナンバに変換する(ステップ501)。そして、このフ
レーズナンバに応じたフレーズパターンデータの先頭ア
ドレスデータを読出アドレスカウンタ28にセットし(ス
テップ502)、先頭のビートデータのステップタイムデ
ータを読み出して(ステップ503)、ステップタイムレ
ジスタ25にセットする。この後、タイミングカウンタ27
をクリアして(ステップ504)、RAM8のワーキングメモ
リ20のフレーズ自動演奏がフラグレジスタ22にフラグを
立てる(ステップ505)。
10.フレーズ自動演奏停止処理 第10図は、上記ステップ311及び後述するステップ708
のフレーズ自動演奏停止処理のフローチャートを示すも
のである。
この処理では、まず、CPU7は、RAM8のワーキングメモ
リ20の各レジスタ等をクリアし(ステップ601)、フレ
ーズ自動演奏フラグもクリアする(ステップ602)。
11.フレーズ自動演奏処理 第11図は、上記ステップ405のフレーズ自動演奏処理
のフローチャートを示すものである。
この処理では、まず、CPU7はワーキングメモリ20のタ
イミングカウンタ27の値が、ワーキングメモリ20のステ
ップタイムレジスタ25にセットされているビートデータ
内のステップタイムデータに一致しているか否か判別す
る(ステップ701)。一致していなければ、このタイミ
ングカウンタ27をインクリメントしてリターンする(ス
テップ707)。
このフレーズ自動演奏処理は、上記ステップ405で実
行されているが、このステップ405は、カウントリクエ
ストレジスタ26が「1」になったときのみ、すなわち4
分音符の1/24のタイミングごとに行われるので、フレー
ズ自動演奏処理の中のステップ707のタイミングカウタ2
7のインクリメント処理も正確に4分音符の1/24のタイ
ミングごとに行われる。
上記ステップ701で、タイミングカウンタ27がステッ
プタイムデータに一致していれば、次のビートデータが
エドマークか否か判別する(ステップ702)。エンドマ
ークであれば、フレーズ自動演奏停止処理を行ってリタ
ーンする(ステップ708)。
エンドマークでなければ、次のビートデータはキーナ
ンバーであるから、このキーナンバと続くゲートタイム
データ、ベロシティデータを読み出し(ステップ70
3)、発音処理を行う(ステップ704)。この発音処理
は、発音発生回路11内のアサインメントメモリに、上記
各データをセットして、パーカッシブ音を発音させる処
理である。
そして、読出アドレスカウンタを+4して(ステップ
705)、次のビートデータのステップタイムデータをワ
ーキングメモリ20のステップタイムレジスタ25にセット
し(ステップ706)、ステップ701に戻る。この場合のス
テップ701では、NOと判別されるので、タイミングカウ
ンタ27をインクリメントしてリターンする(ステップ70
7)。
なお、フレーズ演奏データの末尾をエンドマークでは
なくリピートデータにしたときには、ステップ702でリ
ピートデータを判別した後、ステップ708で、フレーズ
演奏スタート処理を行うことになる。
本発明は上記実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、フレーズ
自動演奏データとしては、リズム音のデータのほか、コ
ード音のデータまたはメロディ音のデータでもよい。ま
た、フレーズ自動演奏データは、通常数小節分のデータ
であるが、1小節分以下でもよく、フレーズはモチー
フ、ピリオドまでの概念を含むものである。また、楽音
の放音を指示する指示手段は、キーボード1、パッド2
のほか、電子弦楽器、電子管楽器、電子打楽器いずれで
もよい。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、発音の放音を指示す
る指示手段の指示により、通常の単音の楽音のほか、自
動的にフレーズ演奏もできるようにした。従って、手動
演奏より容易に演奏を行うことができるとともに、一曲
分の自動演奏に比べ演奏内容をかなり広く変化させるこ
とができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第11図は本発明の実施例を示すもので、第1
図はキーボード1、パッド2…を示す図であり、第2図
は電子楽器の全体回路図であり、第3図はRAM8のワーキ
ングメモリ20を示す図であり、第4図は自動演奏パター
ンデータメモリ6に記憶されているフレーズ自動演奏デ
ータを示す図であり、第5図は全体処理のフローチャー
トを示す図であり、第6図は第5図のステップ102のパ
ネル処理のフローチャートを示す図であり、第7図は第
5図のステップ103のキー処理のフローチャートを示す
図であり、第8図は第5図のステップ104のオートプレ
イ処理のフローチャートを示す図であり、第9図は第6
図のステップ204及び第7図のステップ309のフレーズ自
動演奏スタート処理のフローチャートを示す図であり、
第10図は第7図のステップ311及び第11図のステップ708
のフレーズ自動演奏停止処理のフローチャートを示す図
であり、第11図は第8図のステップ405のフレーズ自動
演奏処理のフローチャートをを示す図である。 1……キーボード、1a……単音エリア、1b……フレーズ
エリア、2……パッド、6……自動演奏パターンデータ
メモリ、7……CPU、20……ワーキングメモリ、21……
パッド割り当てメモリ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】演奏のフレーズを示す情報を記憶する記憶
    手段と、 楽音の発音を指示する複数の指示手段と、 この複数の指示手段のうち、一部の指示手段のオンの指
    示により、上記記憶手段の記憶情報に基づいて演奏のフ
    レーズを出力するフレーズ出力手段と、 このオンの指示のあった指示手段のオフの指示により、
    このフレーズ出力手段による演奏のフレーズの出力を停
    止するフレーズ停止手段と、 上記複数の指示手段のうち、他の一部の指示手段の指示
    により、単音の楽音を出力する単音出力手段とを備えた
    ことを特徴とするフレーズ演奏装置。
  2. 【請求項2】演奏のフレーズを示す情報を記憶する記憶
    手段と、 楽音の発音を指示する複数のキーよりなるキーボード
    と、 このキーボードの複数のキーのうち、一部のキーの1つ
    の指示により、上記記憶手段の記憶情報に基づいて演奏
    のフレーズを出力するフレーズ出力手段と、 上記キーボードの複数のキーのうち、他の一部のキーの
    1つの指示により、単音の楽音を出力する単音出力手段
    とを備えたことを特徴とするフレーズ演奏装置。
  3. 【請求項3】上記記憶手段は、パーカッシブ音の演奏の
    フレーズを示す情報を記憶しており、上記指示手段は、
    キーボードまたはパッドであり、上記演奏のフレーズを
    示す情報は、複数の演奏の内容と各演奏のタイミングと
    を示していることを特徴とする請求項1記載のフレーズ
    演奏装置。
  4. 【請求項4】楽音の発音を指示する複数の指示手段のう
    ち、一部の指示手段のオンの指示により、記憶された演
    奏のフレーズを示す情報に基づいて、演奏のフレーズを
    出力させる工程と、 このオンの指示のあった指示手段のオフの指示により、
    この演奏のフレーズの出力を停止させる工程と、 上記複数の指示手段のうち、他の一部の指示手段の指示
    により、単音の楽音を出力させる工程とを備えたことを
    特徴とするフレーズ演奏方法。
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