JP2641520B2 - 自動販売機の商品取出口装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動販売機の商品取出口に関するものであ
る。

従来の技術 近年、自動販売機において、大きさの異なった色々な
種類の商品や、販売の種数が増えると共に、大型化とな
り、商品取出口数も増え、商品購入者がどこの位置に搬
出されたか、立ったままの目視ですぐ確認できない、又
近年、自動販売機に対して、前もって毒入飲料容器等が
商品取出口に置いていたずらされることがあり、容易に
外から商品取出口の中が確認できる構造にする要望が年
々増えてきている。

以下図面を参照しながら、上述した従来の自動販売機
の商品取出口装置の一例について説明する。

第４図から第６図は従来の自動販売機の商品取出口装
置を示すものである。図において、１は自動販売機の本
体で、２は前記本体１に取付けられ、一方をヒンジ３に
て回動自在に軸支された扉である。前記扉２には商品展
示室４が設けられている。前記本体１の庫内に販売商品
５を収容して搬出するコラム６を設けている。７は下部
にコラム６より搬出された販売商品５により、開閉され
る小扉でこの小扉７の上部両側に凸形状の軸支するヒン
ジ7aを備えるとともに、前記本体１の前面を開閉する断
熱扉８である。９は前記コラム６より搬出される販売商
品５を、前記扉２の商品取出口10へ案内するシュートで
ある。前記商品取出口10は扉２の下方で取出口枠体11を
備え、この取出口枠体11の前面に開口部12を備え、この
開口部12を常時閉塞する開閉自在に軸支された透視性の
蓋13で、この蓋13の上端を凸形状14を支軸とし、前記開
口部12の周設で、前記蓋13を軸支する凹部15を備えた取
出口化粧枠16を備え、ビス17で固定されている。前記取
出口枠体11の内部に前記搬出された販売商品５を受ける
受け箱18を備え、この受け箱18の底面上部19に衝撃吸収
用のフォーム20を貼付けてある。受け箱18は取出口枠体
11、ビス17に取付けられている。前記蓋13を開いて、盗
難及びいたずら等を防ぐ防盗板21を前記受け箱18の上部
に位置し、前記蓋13の前面と平行し、防盗板21は上端を
凸部形状22を有し、防盗保持板23で軸支する保持部24を
有している。この防盗保持板23を前記取出口枠体11の内
側にビス17で固定されている。そして、前記防盗板21の
奥方向（第５図右側）へ開きすぎるのを防止する止め板
片25を防盗保持板23の先端を略Ｌ字形状を有している。

以上のように構成された自動販売機の商品取出口装置
について、以下動作について説明する。

まず扉２の取出口枠体11の開口部12の前方に、取出口
化粧枠16を介在し、この取出口化粧枠16の凹部15に前記
蓋13の凸形状14を係合し、軸支され、ビス17で取出口化
粧枠16を固定する。さらに前記取出口枠体11の内部に、
受け箱18をビス17で固定し、受け箱18の底面上部19にフ
ォーム20を貼付ける。さらに防盗を目的として、防盗板
21の凸部形状22に防盗保持板23の保持部24に軸支し、防
盗保持板23を取出口枠体11の内側にビス17で固定する。
以上の構成されたうえで、別途販売指示によりコラム６
より搬出された販売商品５はシュート９を通り、小扉７
を押し開き、受け箱18に落下する。商品購入者が蓋13を
開いて、販売商品５を受け箱18より取出す。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、商品購入者が立
ったままの状態で商品取出口で透視性の蓋を介して、受
け箱内の販売商品の可視部はａのごく少ない部分しか見
えないので、商品取出口近辺まで目線ｂを下げて確認し
なければならなく、商品購入者へ戸惑いや不信感を与え
且つ搬出された販売商品がどの位置であるか確認に手間
がかかり、さらに夜間は商品取出口近辺が暗い為、特に
搬出された販売商品が確認しにくく不安感さえ与えると
いう課題を有していた。

本発明は上記課題に鑑み、搬出された販売商品が立っ
た状態で位置確認ができ、販売商品を確実に見ることが
できる。さらには、夜間でも搬出された販売商品の確認
が容易にでき、安心して販売商品を取出せる明るく、イ
タズラを未然に防止できる自動販売機の商品取出口を提
供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の自動販売機の商品
取出口は、扉と、この扉の下面の左右方向に複数個設け
た、透過性の窓部と防盗板支持部の左右方向に複数個設
けた透過性の窓部とこの各々の窓部の上方に位置した照
明灯と前記扉の前面より外方へ突出した商品取出口の枠
体と、この枠体の内部に販売商品を受ける底面が扉の前
面方向に下がり傾斜を有した受け箱と、前記枠体の前面
から上面に延在した開口部と、この開口部に追従し折曲
った形状で、開閉自在に軸支された透視性の蓋と、前記
開口部に周設し、蓋の軸支部を設けた取出口化粧枠を備
えたという構成を有している。

作用 本発明は上記した構成によって、扉の下面の左右方向
に複数個設けた透過性の窓部と、防盗板支持部の左右方
向に複数個設けた透過性の窓部とこの各々の窓部の上方
に照明灯を位置し、商品取出口枠体を扉より突出し、こ
の取出口枠体の前面から上面に延在した開口部とこの開
口部に追従し折曲った形状で透視性の蓋を介して、商品
購入者が立ったままで搬出された商品を夜間でも容易に
目視で確認することとなる。

実施例 以下本発明の一実施例の自動販売機の商品取出口装置
について、第１図から第３図を用いて図面を参照しなが
ら説明するが、従来と同一構成については同一番号を付
してその詳細な説明を省略する。

第１図，第２図において、26は透過性を有した窓部で
扉２の下面2aの左右方向に複数個設けられている。27は
防盗板支持部で扉２の下面2aの下方の後部の平行な位置
に屈曲して設けられており、前記防盗板支持部27の左右
方向には、透過性の窓部27aを複数個設けている。ま
た、前記防盗支持部27の左右方向の任意の間隔をおいて
防盗板21を軸支する軸支片27bを有し、後面は略Ｌ字状
に屈曲した防盗板止部27cを有し、防盗板21が防盗板支
持部27の奥方向へ開きすぎるのを防止する。なお防盗板
支持部27は取出口枠体30及び受箱33にビス17等で固定し
て設けることも出来る。28は照明灯取付板で前記透過性
を複数個の窓部26と防盗板支持部27に設けた複数個の窓
部27aの上方の適切な位置で断熱扉８の前面にビス17等
で固定されている。29は照明灯で、前記照明灯で、前記
照明灯取付板27に装着され、前記透過性を窓部27の上方
で商品展示室４内に位置している。30は商品取出口枠体
で扉２より外方へ突出しており、前面30aから上面30bに
延在した開口部30cを備えている。31は透視性の蓋で、
前記商品取出口枠体30の開口部30cに追従する折曲った
一体形状で、常時閉塞するよう開閉自在に軸支されるよ
う設けられた凸部31aを両端の上部で前後方向において
は中央近辺に有している。

32は取出口化粧枠体で、前記商品取出口枠体30の開口
部30cの周設で、前面から上面にかけて折曲った形状を
有し、蓋31の凸形状31aを軸支し係合する凹部32aを有し
前記商品取出口枠体30にビス17等で固定される。33は受
箱で底面33aは扉２の前方向に下がり傾斜33bを有し、前
記蓋31の上面及び前面より搬出された販売商品５が透視
確認できる位置形状を有しており、前記商品取出口枠体
30の内部にビス17等で固定されている。34は衝撃吸収用
のフォームで前記受箱33の底面上部33cに貼付けてあ
る。

21は防盗板で従来の一例と同様の構成で、防盗板支持
部27の下面に取付けられている。

以上のように構成された自動販売機の商品取出口装置
について、第３図を用いてその動作を説明する。

まず、扉２の下面2aの左右方向に複数個設けた透過性
の窓部26と防盗板支持部27の左右方向に設けた複数個の
窓部27aの、各々の上方の、適切な位置であり、断熱扉
８の前面に照明灯取付板28をビス17等で固定し、照明灯
29を装着する。

つぎに、商品取出口枠体30の前面30aから上面30bに延
在した開口部30cの前方に、取出口化粧枠32を介在し、
この取出口化粧枠32の凹部32aに前記蓋31の凸形状31aを
係合し、軸支され、ビス17で取出口化粧枠32を固定す
る。さらに前記取出口枠体30の内部に、受け箱33をビス
17で固定し、受け箱33の底面33aの底面上部33bにフォー
ム34を貼付ける。さらに防盗として、防盗板21の凸部形
状22を防盗板支持部27の軸支片27bに挿入し、軸支す
る。以上のように構成されたうえで、別途販売指示によ
りコラム６より搬出された販売商品５はシュート９を通
り、小扉７を押し開き、受け箱33に落下し、底面33aの
下がり傾斜33bに沿って受け箱33の前方向に販売商品５
が搬出される。さらには、別途点灯指示により点灯され
た照明灯29の光29aが、扉２の下面2aの透過性の窓部27
より蓋31を透過して、外方より受箱33内を照射するとと
もに照明灯29の光29aは、防盗板支持部27の透過性の窓
部27aを透過し内部より受箱33内が照射され商品購入者
が立った状態で、搬出された位置を確認し、商品購入者
が蓋31を開いて、販売商品５を受け箱33より取出す。

以上のように本実施例によれば、扉２の下面2aの左右
方向に複数個設けた透過性の窓部26と防盗板支持部27の
左右方向に複数個設けた透過性の窓部27aの上方に照明
灯29を位置することにより、夜間等でも容易に搬出され
た販売商品５が確認出来る。また扉２の前面より外方へ
突出した商品取出口枠体30を前面30aから上面30bに延在
した開口部30cを備え、開口部30cに追従する折曲った一
体形状で、常時閉塞する開閉自在に軸支された透視性の
蓋31を備え、前記取出口枠体30の内部に、搬出された販
売商品５を前方に導く、傾斜を有した受け箱33により商
品購入者が立ったままで、搬出された販売商品の目視で
確認できる。

発明の効果 以上のように本発明は扉の下面の左右方向に複数個設
けた透過性の窓部と、防盗板支持部の左右方向に複数個
設けた透過性の窓部とこの各々窓部の上方の適切な位置
に設けられた照明灯と扉の前面より外方へ突出した商品
取出口枠体と、この取出口枠体の内部に販売商品を受け
る箱と、前記取出口枠体の前面から上面に延在した開口
部と、この開口部に追従し折曲った形状で開閉自在に軸
支された透視性の蓋を備えたことにより、照明灯の光が
扉の下面の窓部を透過し外方から蓋を透過し、さらに照
明灯の光は防盗板支持部の窓部を透過するため、扉の外
方及び内方の両方から受け箱を照射する為、受け箱の明
るさは増加し夜間でも容易に販売商品を確認でき、さら
に異常物等の有無を商品購入者が事前に確認できイタズ
ラを未然に防止できる。前記開口部に周設し、蓋の軸支
部を設けた取出口化粧枠を備え、前記受け箱の底面は、
扉の前面方向に下がり傾斜を備えたことにより、商品購
入者が立つままの状態で、可視部ａ′は広く搬出された
販売商品を確認できるとともに商品取出時においても目
線の可視部ｂ′は広くなる。

その他、上記以外の効果として、下記に示す。

（ａ）本一実施例のように扉の下方の扉下部板を扉の前
面より奥方向に下がって、この面より商品取出口が突出
るため、従来同様の奥行を保持することができ、販売商
品の取出口の蓋を大きくすることができ、取出性も向上
する。

（ｂ）扉の下面の照明灯が位置しているため、下部商品
展示室の明るさも向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における自動販売機の外観矢
視図、第２図は部分分解斜視図、第３図は商品取出口部
縦断面図、第４図は従来の自動販売機の外観矢視図、第
５図は従来例の商品取出口部縦断面図、第６図は従来例
の部分分解斜視図である。 ２……扉、26……扉下面の透過性の窓部、27……防盗板
支持部、27a……防盗板支持部の透過性の窓部、29……
照明灯、30……取出口枠体、30a……開口部、31……透
視性の蓋、32……取出口化粧枠、33……受け箱、33a…
…底面、33b……下がり傾斜。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】扉と、この扉の下面の左右方向に複数個設
   けた、透過性の窓部と、防盗板支持部の左右方向に複数
   個設けた透過性の窓部と、この各々の窓部の上方に位置
   した照明灯と、前記扉の前面より外方へ突出した商品取
   出口枠体と、この取出口枠体の内部に販売商品を受ける
   底面が扉の前面方向に下がり傾斜を有した受箱と、前記
   取出口枠体の前面から上面に延在した開口部と、この開
   口部に追従し、折曲した形状で開閉自在に軸支された透
   視性の蓋と、前記開口部に周設し、蓋の軸支部を設けた
   取出口化粧枠とを備えたことを特徴とする自動販売機の
   商品取出口装置。