JP3000342U - 自動販売機用補助ボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動販売機によって販売される缶入り飲料の
空缶等、商品の空容器の回収を有効に行え、良好な美観
を得ることができるとともに、自動販売機への商品補充
作業を効率良く行えて、経費を削減することができる自
動販売機用補助ボックスを提供すること。 【構成】 自動販売機Ａの近傍に配置される自動販売機
用補助ボックスであって、前面が開放された補助ボック
ス本体１の内部スペースのうち、下部領域に空容器回収
スペース３が設けられるとともに、上部領域に補充商品
保管スペース４が設けられ、補助ボックス本体１の前面
開放部１１に取り付けられた開閉扉２に、空容器回収ス
ペース３に連通する空容器投入口６が形成されてなるも
の。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動販売機の近傍に配置される自動販売機用補助ボックスに関す る。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

缶ジュース、缶コーヒー等の缶入り飲料や、瓶入り飲料等の容器入り飲食物等 においては、商品の中身を製造する業者によって、空缶、空瓶等の空容器の回収 が義務付けられている。このため近年では、缶入り飲料等の自動販売機の近傍に 空缶回収箱を設置して、自動販売機によって販売される缶入り飲料の空缶を、購 買者によって前記空缶回収箱に投入してもらうことにより、空缶を有効に回収す るようにしている。しかしながら、空缶回収箱は、空缶投入位置の高さ等を考慮 すると、自動販売機よりも高さがかなり低くなるので、自動販売機との外観上の バランスが図られず、良好な美観を得ることができないという問題があった。

【０００３】 一方、自動販売機は、その内部に商品を補充する場合、一般的に、商品保管倉 庫から商品を自動販売機設置箇所まで搬送し、そこで不足分を補充するようにし ている。しかしながら、商品保管倉庫から自動販売機設置箇所までの交通の便が 悪い場合や、商品保管倉庫が自動販売機設置箇所から遠方にある場合等において は、商品の搬送に手間取って商品補充作業を効率良く行えず、商品搬送による経 費が増大してコストの増大を招く恐れがあった。

【０００４】 この考案は、上記従来技術の問題を解消し、缶入り飲料の空缶等の商品の空容 器の回収を有効に行え、さらに良好な美観が得られるとともに、自動販売機の商 品補充作業を効率良く行えて、経費を削減することができる自動販売機用補助ボ ックスを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、この考案は、自動販売機の近傍に配置される自動販 売機用補助ボックスであって、前面が開放された補助ボックス本体の内部スペー スのうち、下部領域に前記自動販売機によって販売される商品の空容器を回収す るための空容器回収スペースが設けられるとともに、上部領域に前記自動販売機 に補充する商品を保管するための補充商品保管スペースが設けられ、前記補助ボ ックス本体の前面開放部に開閉自在な開閉扉が取り付けられ、前記開閉扉に、前 記空容器回収スペースに連通する空容器投入口が形成されてなることを要旨とす るものである。

【０００６】 この考案において、前記開閉扉に、広告表示用開口部が形成され、その開口部 に前面側から順に、透明板および広告板が取り付けられるとともに、前記広告板 を照明するための光源が装備されてなる構成を採用するのが好ましい。

【０００７】

【作用】

この考案の自動販売機用補助ボックスにおいては、前面が開放された補助ボッ クス本体の内部スペースのうち、下部領域に空容器回収スペースが設けられると ともに、上部領域に補充商品保管スペースが設けられ、補助ボックス本体の前面 開放部に取り付けられた開閉扉に、空容器回収スペースに連通する空容器投入口 が形成されてなるものである。このため、自動販売機によって販売された缶入り 飲料の空缶等の空容器は、空容器投入口から投入されることによって、空容器回 収スペース内の空容器回収箱に収容されることとなる。また、補充商品保管スペ ース内に商品を保管することができるため、自動販売機への商品補充作業を、例 えば自動販売機の近隣の者等に委託し、すなわちその近隣の者によって補助ボッ クスに保管された商品を自動販売機に補充してもらうようにすれば、補助ボック ス内の商品がなくなるまで商品の搬送を行う必要がなく、商品の搬送回数を減少 させることができる。さらに、補助ボックスを、その上部に補充商品保管スペー スを設けることにより、無駄なく高い寸法に形成できるので、隣接される自動販 売機との外観上のバランスを図り得るものとなる。

【０００８】 また、本考案において、開閉扉に広告表示用開口部を形成し、その開口部に、 透明板および広告板を取り付けるとともに、広告板を照明するための光源を装備 する構成を採用する場合には、光源を点灯することにより、照明式の広告表示を 行えるものとなる。

【０００９】

【実施例】

図１はこの考案の第１の実施例である自動販売機用補助ボックス（Ｂ１）を示 す斜視図、図２はその補助ボックス（Ｂ１）の使用例を示す正面図である。両図 に示すように、この補助ボックス（Ｂ１）は、缶入り飲料用の自動販売機（Ａ） の近傍に配置されるものであって、前面が開放された補助ボックス本体（１）を 有している。補助ボックス本体（１）の前面側の一側縁部には、開閉扉（２）の 一側縁部が枢着されて、その開閉扉（２）により補助ボックス本体（１）の前面 開放部（１１）を開閉できるように構成されている。

【００１０】 補助ボックス本体（１）の内部における上下方向のほぼ中間位置には、水平姿 勢に保持された固定棚（１２）が取り付けられて、補助ボックス本体（１）の内 部スペースのうち固定棚（１２）よりも下方のスペースによって空容器回収スペ ース（３）が構成されるとともに、固定棚（１２）よりも上方のスペースによっ て、補充商品保管スペース（４）が構成されている。補充商品保管スペース（４ ）には、水平姿勢に保持され、周知の手段によって、任意の高さ位置に固定でき る可動棚（１３）が取り付けられる。

【００１１】 なお、補助ボックス（Ｂ１）の高さは、隣接する自動販売機（Ａ）の高さ寸法 に合わせて形成されている。

【００１２】 図３に示すように、開閉扉（２）の上記空容器回収スペース（３）の上部に位 置する空容器投入部（６１）は、補助ボックス内方に凹むような構造に形成され ており、その投入部（６１）内に空容器回収スペース（３）に連通する円形の空 缶投入口等の空容器投入口（６）が２個形成されている。さらに、開閉扉（２） の内面側における空容器投入口（６）の下側には、ガイド板（７）が取り付けら れており、空容器投入口（６）から投入された空缶等の空容器（Ｃ１）が、ガイ ド板（７）によって後述する空容器回収箱（５）内に正確に導かれるように構成 されている。なお、本考案において、空容器投入部（６１）の構成は特に限定さ れるものではなく、例えば、開閉扉（２）に、直接、空容器投入口を形成してよ く、また空容器投入口の形状も例えば矩形状等に形成してもよい。さらに空容器 投入口に押開き式の扉等を取り付けるようにしてもよい。

【００１３】 一方、この補助ボックス（Ｂ１）においては、開閉扉（２）を閉じた状態でロ ックするためのロック機構が設けられており、図１（ｂ）に示すようにそのロッ ク機構の解錠、施錠を行うための鍵穴（２１）が空容器投入口（６）の側方に設 けられている。

【００１４】 この補助ボックス（Ｂ１）は、自動販売機（Ａ）に隣接させるように設置し、 さらに空容器回収スペース（３）内に、上方が開放された空缶回収箱等の空容器 回収箱（５）を配置した状態で使用される。そして、自動販売機（Ａ）によって 販売された缶入り飲料の空缶等の空容器（Ｃ１）は、空容器投入口（６）から投 入されることによって、空容器回収スペース（３）内の空容器回収箱（５）に収 容されるので、空容器（Ｃ１）を有効に回収することができる。

【００１５】 また、補充商品保管スペース（４）内に缶入り飲料等の商品（Ｃ）を保管して おくことが可能となるため、商品補充作業を、例えば自動販売機設置箇所の近隣 の者等に委託し、すなわちその近隣の者によって補助ボックス（Ｂ１）に保管さ れた商品（Ｃ）を自動販売機（Ａ）に補充してもらうようにすれば、補助ボック ス（Ｂ１）内の商品（Ｃ）がなくなるまで商品（Ｃ）を商品保管倉庫から自動販 売機（Ａ）の設置場所まで搬送する必要がない。したがって、商品（Ｃ）の搬送 回数を減少できて、商品保管倉庫から自動販売機設置場所までの交通の便が悪い 場合等、特に効率良く商品補充作業を行うことができて、経費の削減を図ること ができる。参考までに、本出願人の調査結果によれば、本案の補助ボックス（Ｂ １）を設置している場合、設置していない場合と比較すると、商品補充作業に必 要な経費を３０％も削減させることができた。

【００１６】 さらに、この補助ボックス（Ｂ１）は、その上部に補充商品保管スペース（４ ）を設けることにより、無駄なく高い寸法に形成できるので、図２に示すように 、隣接する自動販売機（Ａ）との外観上のバランスが図られて良好な美観が得ら れる。

【００１７】 図４はこの考案の第２の実施例である自動販売機用補助ボックス（Ｂ２）を示 す斜視図、図５はその補助ボックス（Ｂ２）の広告表示部（８）を分解して示す 斜視図である。両図に示すように、この補助ボックス（Ｂ２）は、上記第１の実 施例の補助ボックス（Ｂ１）に対し、開閉扉（２）の上部に広告表示部（８）を 形成している点で相違している。

【００１８】 すなわち、開閉扉（２）の上部には、矩形状の開口部（８１）が形成されると ともに、その開口部（８１）に前面側から順次に、透明板（８２）、透光領域を 有する広告板（８３）、光源としての蛍光灯（８４）、および裏面カバー（８５ ）が取り付けられている。なお、広告板（８３）は、例えばその表示パターン領 域が遮光領域により構成され、表示パターン以外の領域が透光領域により構成さ れたものが使用されている。

【００１９】 その他の構成は、上記第１の実施例の補助ボックス（Ｂ１）の構成と同様であ るため、同一部分に同一符号を付してその説明は省略する。

【００２０】 この補助ボックス（Ｂ２）によれば、上記と同様の理由から、空容器を有効に 回収すること、良好な美観を得ること、商品補充作業を効率良く行うことができ る上でさらに、蛍光灯（８４）を点灯することにより、広告表示部（８）におい て、照明式による効果的な広告表示を行うことができる。

【００２１】 なお、上記各実施例においては、補助ボックス本体（１）の前面開放部を１枚 の扉によって開閉するように構成しているが、本考案はそれだけに限られず、例 えば空容器回収スペース（３）および補充商品保管スペース（４）にそれぞれ対 応するように２枚の扉を設けて、両スペース（３）（４）をそれぞれ別々に開閉 するように構成する等、複数枚の扉によって開閉するよう構成してもよい。

【００２２】 また、上記各実施例では、缶入り飲料の自動販売機の近傍に配置される補助ボ ックスを例に挙げて説明しているが、本考案は、瓶入り飲料等、容器入り飲食物 等の自動販売機の近傍に配置される補助ボックスすべてに適用することができる 。

【００２３】 また、上記第２の実施例では、蛍光灯等の光源を広告板（８３）よりも内側に 配置して、内部照明式の表示を行うようにしているが、光源を広告板（８３）よ りも外側に配置して外部照明式の表示を行うようにしてもよい。

【００２４】

【考案の効果】

以上のように、この考案の自動販売機用補助ボックスによれば、前面が開放さ れた補助ボックス本体の内部スペースのうち、下部領域に空容器回収スペースが 設けられるとともに、上部領域に補充商品保管スペースが設けられ、補助ボック ス本体の前面開放部に取り付けられた開閉扉に、空容器回収スペースに連通する 空容器投入口が形成されてなるため、自動販売機によって販売された缶入り飲料 の空缶等の空容器は、空容器投入口から投入されることによって、空容器回収ス ペース内の空容器回収箱に収容されるので、空容器を有効に回収することができ る。また、補充商品保管スペース内に商品を保管できるため、商品の自動販売機 への補充作業を例えば自動販売機の近隣の者等に委託し、すなわちその近隣の者 によって補助ボックスに保管された商品を自動販売機に補充してもらうようにす れば、補助ボックス内に商品がなくなるまで商品を保管倉庫から販売機設置場所 まで搬送する必要がなく、商品の搬送回数を減少でき、効率良く商品補充作業を 行えて経費を削減することができる。さらに、補助ボックスを、その上部に補充 商品保管スペースを設けることにより、無駄なく高い寸法に形成できるので、隣 接される自動販売機との外観上のバランスが図られて、良好な美観が得られると いう効果がある。

【００２５】 本考案において、開閉扉に広告表示用開口部を形成し、その開口部に、透明板 および広告板を取り付けるとともに、広告板を照明するための光源を装備する構 成を採用する場合には、光源を点灯することにより、照明式による効果的な広告 表示を行うことができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１の実施例である自動販売機用補
助ボックスを示す斜視図であって、同図（ａ）は扉を閉
じた状態を示す図、同図（ｂ）は扉を開いた状態を示す
図である。

【図２】第１実施例の補助ボックスの使用例を示す正面
図である。

【図３】第１実施例の補助ボックスの空容器投入口周辺
を示す断面図である。

【図４】この考案の第２の実施例である補助ボックスを
示す斜視図である。

【図５】第２実施例の補助ボックスをその広告表示部を
分解して示す斜視図である。

【符号の説明】

１…補助ボックス本体 ２…開閉扉 ３…空容器回収スペース ４…補充商品保管スペース ６…空容器投入口 １１…前面開放部 ８１…広告表示用開口部 ８２…透明板 ８３…広告板 ８４…蛍光灯 Ａ…自動販売機 Ｂ１、Ｂ２…補助ボックス Ｃ…商品 Ｃ１…空容器

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動販売機の近傍に配置される自動販売
   機用補助ボックスであって、 前面が開放された補助ボックス本体の内部スペースのう
   ち、下部領域に前記自動販売機によって販売される商品
   の空容器を回収するための空容器回収スペースが設けら
   れるとともに、上部領域に前記自動販売機に補充する商
   品を保管するための補充商品保管スペースが設けられ、 前記補助ボックス本体の前面開放部に開閉自在な開閉扉
   が取り付けられ、 前記開閉扉に、前記空容器回収スペースに連通する空容
   器投入口が形成されてなることを特徴とする自動販売機
   用補助ボックス。
2. 【請求項２】 前記開閉扉に、広告表示用開口部が形成
   され、その開口部に前面側から順に、透明板および広告
   板が取り付けられるとともに、前記広告板を照明するた
   めの光源が装備されてなる請求項１記載の自動販売機用
   補助ボックス。