JP2005292939A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

【課題】 商品販売元のニーズに対応した商品広告や、キャンペーン商品のアピール性を高めた広告を行うことを可能とする広告ユニットを備えた自動販売機を提供する。
【解決手段】 販売機本体の前扉の前面に、少なくとも商品見本展示部およびこの商品見本展示部に展示された商品を選択的に指定する商品選択釦を組み込んだ自動販売機において、更に前記前扉に設けられた窓部を介してその前面側から視認可能に設けられる広告ユニットを前扉の裏面側から着脱自在に設ける。好ましくは広告ユニットとして、広告パネルが嵌め込まれるポスターユニットと商品見本展示部を備えた商品展示ユニットとを設ける。
【選択図】 図１

Description

本発明は、例えば商品販売元のニーズに対応した商品広告や、キャンペーン商品のアピール性を高めることのできる広告ユニットを備えた自動販売機に関する。

たばこ等のパッケージ商品、缶またはＰＥＴボトルに充填した飲料商品等の自動販売機は、通常、箱形の販売機本体の前面部に設けた前扉の前面に、商品見本展示部や、この商品見本展示部に展示された商品を選択的に指定する商品選択釦、更には金銭投入口や釣り銭払出口等を設けて構成される（例えば特許文献１を参照）。商品見本展示部は、販売対象とする商品の見本を並べて展示する展示棚を備えたもので、商品選択釦は展示した商品見本に対応付けて設けられている。そして自動販売機は、上記商品選択釦が選択的に押圧操作されたとき、その商品選択釦が対応付けられた商品見本により特定される商品を選択的に払い出すものとなっている。

尚、たばこ等の箱形のパッケージ商品は、商品種別（銘柄）毎に分類されて販売機本体の内部に設けられた複数列の商品コラムに積み重ねて収納される。また缶飲料商品またはＰＥＴボトル飲料商品は、販売機本体の内部にジグザグ状に設けられた商品ラック内を順に転がり落ちるように収納される。
特開２００２−２７９４９７号公報

ところで従来の自動販売機においては、専ら、販売機本体の筐体外面を利用して商品メーカのロゴやトレードマーク等を描いたり、或いは前扉における前述した商品展示部を避けた領域を広告スペースとし、この広告スペースにポスター等の広告パネルを固定的に組み込むようにしているに過ぎない。しかも上述したロゴや広告パネル等は、事前の打ち合わせの下で自動販売機の製造時やその出荷時においてオプション的に装備されるものであり、商品市場の動向等に応じて変更されることはない。これ故、新商品が開発され、これをキャンペーン商品として販売拡張を図ろうとしても、前述した商品展示部に展示した商品見本に新商品である旨のステッカーを貼る程度のことしかできず、商品アピール性に乏しい。従って消費者にインパクトを与えて購買意欲を喚起することができないと言う問題がある。

本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、店先や通路等の商品販売市場への設置後であっても、例えば商品販売元のニーズに対応した商品広告を行ったり、或いはキャンペーン商品のアピール性を高めた広告を行うことを可能とする広告ユニットを備えた自動販売機を提供することにある。

上述した目的を達成するべく本発明に係る自動販売機は、商品を収納した販売機本体の前面部に開閉自在に設けられた前扉の前面に、少なくとも商品見本展示部およびこの商品見本展示部に展示された商品を選択的に指定する商品選択釦を組み込んだものであって、特に
前記前扉に着脱自在に装着されて、前記前扉に設けられた窓部を介してその前面側から視認可能に設けられる広告ユニットと
を備えたことを特徴としている。

好ましくは前記広告ユニットは、広告パネルが嵌め込まれる第１の広告ユニット、および商品見本展示部を備えた第２の広告ユニットを含む複数種のユニット体として準備される（請求項２）。そしてこれらのユニット体をその使用目的に応じて前記前扉に選択的に装着して用いることで、例えば市場動向に応じて変更される広告パネルの展示部として、或いはキャンペーン商品の展示販売用として用いられる。また前記広告ユニットに、該広告ユニットを自照する照明系および／または該広告ユニットに組み込まれた内部構造物に動きを与える駆動系を設けておき、前記前扉に装着された状態において前記販売機本体側に電気的に接続されて該販売機本体側からその動作状態を示す信号および電力を受けて前記照明系および／または駆動系を作動させるように構成することも好ましい（請求項３）。

更には上述した構成の自動販売機において、前記前扉の前面における上記広告ユニットの装着位置近傍に該広告ユニットを用いて呈示された商品を選択的に指定する補助商品選択釦を設け、この補助商品選択釦を前述した商品見本展示部に展示された商品を選択的に指定する商品選択釦と併用して商品選択に用いることも好ましい（請求項４）。

上述した構成の自動販売機によれば、前扉に選択的に装着される広告ユニットを用いて市場動向に応じて変更される広告パネルを展示したり、或いは商品展示部に展示されている複数の商品見本とは別個に新製品やキャンペーン商品の商品見本を上記広告ユニットに展示することで、消費者に対するアピール性を高めた広告を行うことが可能となる。しかも上記広告ユニットは前扉の裏面側から着脱可能なので、自動販売機を店先や通路等の販売市場に設置した後であっても、適宜、広告ユニット自体を入れ替えたり、或いは広告ユニットに装着される広告パネルを取り替えたり、更には広告ユニットに展示する商品見本を交換する等して、商品販売元のニーズの変化や市場動向の変化に応じた使い方が可能である。故に自動販売機そのものを用いた、時代の変化等に応じた多様な広告展開が可能となる等の実用上多大なる効果が奏せられる。

以下、図面を参照して本発明の一実施形態についてたばこ（シガレット）の自動販売機を例に説明する。
図１はこの実施形態に係る自動販売機の外観とその概略的な内部構造を示す斜視図で、１はその内部に複数種の商品（たばこ）を銘柄別に分類して収納した、例えば高さ約１８０ｃｍ，幅約８０ｃｍ、奥行き約５０ｃｍの箱形の販売機本体であり、２はその前面部に開閉自在に設けられた前扉である。この前扉２の前面には、図１(ａ)に示すように販売対象とする商品見本を展示する商品見本展示部３、およびこの商品見本展示部３に展示された商品を選択的に指定する為の複数の商品選択釦４が設けられている。

上記商品見本展示部３は、複数種の商品見本（ダミー）を載置して展示する複数段の商品展示棚を備え、その前面部を透明なアクリル板等により覆ったもので、前記商品選択釦４は上記各商品展示棚に展示された商品見本（ダミー）にそれぞれ対応付けて前記前扉２の前面側から押圧操作可能に前記各商品展示棚の前端部にそれぞれ設けられている。尚、この図１(ａ)に示す自動販売機においては、前扉２の前面上端部に該自動販売機の略全幅に跨る幅広の商品展示棚が１段設けられ、前扉２の前面左側の部位には該自動販売機の略１／２幅の幅狭の商品展示棚が上下７段に亘って設けられており、計４９個の商品見本を展示可能な商品見本展示部３が構成されている。

また前扉２の前面における略中央高さ位置の右側領域には、コイン投入口５ａ，紙幣投入口５ｂ，投入金額等を表示する表示器５ｃ、および釣り銭返却レバー５ｄ等からなる金銭処理機構５が設けられている。更に前記前扉２の前面における低部位置には、前記商品選択釦４の選択的（択一的）な操作に伴って販売機本体１から選択的に払い出された商品を取り出す為の商品取出口６や釣り銭返却口７、更には前扉２の開閉レバー８等が設けられている。

そして前記前扉２における上記金銭処理機構５の上部には窓部２ａが設けられており、本発明に係る自動販売機が備える特徴的な要素である後述する広告ユニット１０が組み込まれるようになっている。更にこの広告ユニット１０の組み込み位置（窓部２ａ）の近傍、特にその下部位置には後述するように上記広告ユニット１０に展示された商品見本を選択的に指定する為の補助商品選択釦１１（この例では３個）が設けられている。この補助商品選択釦１１は、前述した商品選択釦４と共に一括して管理されるもので、商品選択釦４および補助商品選択釦１１の中の１つを選択的に押圧操作することで販売（購入）商品の指定が行われる。

尚、前記前扉２は、図１(ｂ)に示すように販売機本体１の前端部右側を回動支点として左開きに開閉自在に設けられている。更にこの前扉２の裏面側には図１(ｃ)に示すように該前扉２の裏面側を開放可能に中扉９が設けられている。特にこの中扉９は、前扉２の裏面奥部（販売機本体１の右側）を回動軸として、前扉２を開けた状態においてだけ開閉し得るように設けられている。そして前述した広告ユニット１０は、上記中扉９を開けた状態において前扉２の裏面側から、該前扉２に開口された窓部に嵌め込むようにして装着されるようになっている。尚、広告ユニット１０を前扉２の前面側から装着するように構成することも勿論可能である。

また図１(ｂ)に前扉２を開けた状態を示すように、販売機本体１の内部にはパッケージ商品（たばこ）を銘柄別に分類して積み重ねて収納する複数列の商品コラム１ａが多段に設けられており、更に中扉９にも複数列の商品コラム９ａが多段に設けられている。これらの商品コラム１ａ,９ａは前扉２を閉じたときに所定の間隔を隔てて平行に対峙し、これらの商品コラム１ａ,９ａ間に形成される空間部を上記各商品コラム１ａ,９ａから選択的に払い出された商品（たばこ）を前記商品取出口６に導く為の商品ガイド（中央シュート）として形成するものとなってる。

更には図１(ｃ)に中扉９を開けた状態を示すように、前記中扉９の裏面側、つまり商品コラム９ａの裏面側には前述した商品展示棚３ａが多段に設けられている。これらの商品展示棚３への商品見本の載置（展示）等は、この図１(ｃ)に示すように中扉９を開けて行われる。また前述した広告ユニット１０の前扉２への装着も、上述したように中扉９を開けた状態で前記前扉２の裏側から行われる。

ここで前述した広告ユニット１０の構成と、この広告ユニット１０の前扉２への装着構造について説明する。
広告ユニット１０は、例えば図２に示すようなポスターユニット１０ａと、図３に示すような見本展示ユニット１０ｂとの２種類からなる。これらのポスターユニット１０ａおよび見本展示ユニット１０ｂは共に同じ大きさの、具体的には概略縦２０ｃｍ、横３０ｃｍ、奥行き１０ｃｍ程度の箱形のユニット体からなる。特にポスターユニット１０ａはその前面部に透過型・半透過型のポスターパネル１２を装着し得るように構成され、また見本展示ユニット１０ｂはその内部に３個の商品見本１３を並べて展示可能に構成されている。

ポスターユニット（広告ユニット）１０ａは、図２(ａ)にその正面から見た状態を、図２(ｂ)に背面から見た状態、そして図２(ｃ)に裏蓋を開けた状態をそれぞれ示すように、四角形状の枠体１４と、この枠体１４の裏側を覆って開閉自在に設けられた裏蓋１５とを備える。尚、裏蓋１５はヒンジ１６を介して前記枠体１４に取り付けられており、その回動端側にスライド自在に設けられたラッチ１７を枠体１４の側部に穿たれた係合溝１８に係合させることで該枠体１４の裏面に固定される。また枠体１４の両側部には該ポスターユニット（広告ユニット）１０ａを前扉２に固定する為の一対の係止片１９と、後述するガイド片１４ａとが突設されている。更に枠体１４の側部には該ポスターユニット（広告ユニット）１０ａを前扉２、ひいては販売機本体１に電気的に接続する為の多極コネクタ２０が取り付けられている。

また前記裏蓋１５の内面側には、例えば３本の直管型蛍光管２１が並べて取り付けられている。これらの蛍光管２１は、図２(ｃ)に示すようにして枠体１４の前面に装着されるポスターパネル２２をその裏面側から照明するバックライト光源として用いられるものである。尚、ポスターパネル２２は、紙やプラスチック板等に文字・図形・写真等を印刷し、或いは描いたものからなる。そしてこのポスターパネル２２は、透光性を有するプラスチック製の押え板２３によりその裏面側から支持されて、枠体１４の前端周囲部に張り出したフランジ部との間に挟み込むことでポスターユニット１０ａの前面に装着されるようになっている。

一方、見本展示ユニット（広告ユニット）１０ｂは、図３(ａ)にその正面から見た状態を、図３(ｂ)に背面から見た状態、そして図３(ｃ)に裏蓋を開けた状態をそれぞれ示すように、前述したポスターユニット１０ａと同様に四角形状の枠体１４と、この枠体１４の裏側を覆って開閉自在に設けられた裏蓋１５とを備える。尚、裏蓋１５の取付構造や多極コネクタ２０等が設けられる点も前述したポスターユニット１０ａと同様である。

この見本展示ユニット１０ｂが前述したポスターユニット１０ａと異なる点は、裏蓋１５の内面側に商品見本１３を保持する、例えば３個の商品保持体（内部構造物）２５が横並びに設けられており、更に枠体１４の内側下部に低背の広告台２６が設けられている点にある。上記商品保持体２５は、商品見本１３の下端部をその前後方向から挟み込んで保持する略Ｌ字形の部材からなり、例えばその鉛直方向の裏側中心線を中心軸として前記裏蓋１５に左右に回動自在に取り付けられている。

尚、モータによって往復動するリンク機構（図示せず）等の駆動系を裏蓋１５に組み込み、このリンク機構を用いて上記商品保持体（内部構造物）２５を、ひいてはこの商品保持体２５に装着した商品見本１３を左右に、或いは上下に揺動させる等の動きを与えるように構成することも可能である。また裏蓋１５の上記商品保持体２５を取り付けた背面板の裏側に多色発光ダイオード（図示せず）等の照明系を組み込み、商品保持体２５に装着した商品見本１３の周囲（背面板）をその裏面側から多色透過照明（自照）するように構成することも可能である。

また前述した枠体１４の内側下部に組み込まれる広告台２６は、図４(ａ)に示すように後方に向けて傾けることで該枠体１４から取り外し可能に設けられている。この広告台２６は、図４(ｂ)に拡大して示すように裏面側を開放した細長形状の箱体からなり、その前面に広告パネル２７を装着可能な幅広の凹部２６ａを備える。この凹部２６ａは、その両側部と下部とに前記広告パネル２７の縁部が嵌め込まれる溝を形成した構造を有する。そして前記広告パネル２７は、広告台２６の上方から上記溝に沿って上記凹部２６ａに装脱し得るようになっている。

更にこの広告台２６の上面前端部には、前述した商品保持体２５にそれぞれ装着される商品見本１３に対応した価格ラベル２８を装着する為の３つの凹部２６ｂが設けられている。これらの凹部２６ｂは、その両側部と奥部とに前記価格ラベル２８の縁部が嵌め込まれる溝を形成した構造を有する。そして価格ラベル２８は、広告台２６の前面側から上記溝に沿って上記凹部２６ｂに装脱されるようになっている。尚、凹部２６ｂに装着された価格ラベル２８は、前記凹部２６ａに装着された広告パネル２７によって凹部２６ｂからの脱落が阻止されるものとなっている。

上述した如く構成された広告ユニット１０（ポスターユニット１０ａおよび見本展示ユニット１０ｂ）は、先に図１(ｃ)を参照して説明したように前扉２を開け、更に中扉９を開いた状態で、前扉２の裏面側から該前扉２に装着される。即ち、図５にその要部を拡大して示すように前扉２の広告ユニット１０の装着位置には、該広告ユニット１０をその前面側から視認可能とする窓部２ａが設けられており、広告ユニット１０はこの窓部２ａに嵌め込むようにして前扉２に装着される。特に前扉２の広告ユニット１０の装着位置には、前述した広告ユニット１０の枠体１４に設けられた係止片１９に係合するフック機構３１と前述したガイド片１４ａに係合するガイド溝（図示せず）が設けられている。そして広告ユニット１０は、上記ガイド片１４ａをガイド溝に係合させることで前記前扉２の裏面側から水平方向に装脱され、また前記係止片１９をフック機構３１に係合させることで図６(ａ)(ｂ)にそれぞれ示すように前扉２に固定されるようになっている。

尚、上記フック機構３１は、レバー形状を有する弾性片からなり、その回動端部側に前記係止片１９に係合する孔部３１ａを備えたものからなる。前扉２における広告ユニット１０の取付部の両端に設けられた上記構造の一対のフック機構３１を指先等により左右に押し広げることで前記係止片１９とフック機構３１との係合が解除され、前扉２に対する広告ユニット１０の装脱が可能となる。またこのようにして前扉２に広告ユニット１０を装着した際、前扉２側に設けられている多極レセプタクル（図示せず）に前述した多極コネクタ２０が機械的・電気的に結合されるようになっている。そして上記多極コネクタ２０を介して前扉２側から広告ユニット１０に対して前述した蛍光管２１の駆動電力や、自動販売機の動作状態等を示す各種の電気信号が供給されるようになっている。

またこの例においては前扉２には、２つの広告ユニット１０を上下に並べて装着し得るように２つの窓部２ａが設けられている。そして、例えばその上側には前述したポスターユニット１０ａが装着され、またその下側には見本展示ユニット１０ｂが装着されるようになっている。尚、上下２段にポスターユニット１０ａをそれぞれ装着することも勿論可能であり、或いは見本展示ユニット１０ｂをそれぞれ装着することも勿論可能である。或いは特に図示しないが、前述した広告ユニット１０を上下に２個並べた形状の２倍の大きさの広告ユニットを準備しておき、この広告ユニットを一括して前扉２に装着するようにすることも可能である。

かくして上述した広告ユニット１０（ポスターユニット１０ａおよび見本展示ユニット１０ｂ）を前扉２に着脱自在に装着するようにした自動販売機によれば、時間経過に伴ってキャンペーン対象商品が変わった場合や、広告内容を変更したい場合であっても、前述した広告ユニット１０を取り外してポスターパネル２２や広告パネル２７を入れ替えたり、或いは商品見本１３を入れ替えるだけで、当該自動販売機の設置環境（販売市場）の動向に適合した広告を展開することができる。しかも従来の一般的な自動販売機と異なり、自動販売機自体を工場やサービスステーション等に移送してその広告デザイン（文字・図形・写真等）を変更する必要がない。換言すれば市場動向や消費者の反応状況等に応じて新たな商品見本やポスターパネル２２や広告パネル２７を準備し、これらの商品見本等を配布するだけで当該自動販売機の設置現場において簡易にその広告内容を変更することが可能となる。従って商品販売元のニーズの変化や市場動向の変化等に応じて、柔軟性に富んだ広告展開を容易に実現することが可能となる。

また前述した商品展示ユニット（広告ユニット）１０ｂを用いた場合には、前扉２の上記広告ユニット１０の取付位置近傍に設けた補助商品選択釦１１を用いて、前述した商品展示部３に展示した商品見本と同様にして上記商品展示ユニット１０ｂに展示した商品見本を、或いはポスターユニット１０ａにて広告呈示している商品を選択することが可能となるので、キャンペーン商品の販売促進効果を期待することも可能となる。特に商品展示ユニット１０ｂに展示した商品見本については、特殊な広告ユニット１０内に展示されていることで一般的な商品展示部３に展示された商品見本とは異なる視覚的イメージを与えることが可能となる。また商品展示ユニット１０ｂに展示した商品見本１３を前述したように左右に揺動させる等の動きを与えることで消費者の潜在的な視感覚を喚起することが可能となるので、消費者の注目を集める上での効果が高い等の効果が奏せられる。

尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。実施形態においては２個の広告ユニット１０を上下に並べて装着する構造の自動販売機について示したが、左右に並べて配置するように前扉２のレイアウトを構築することも可能であり、１個の広告ユニット１０だけを装着可能に構成することも勿論可能である。更に３個以上の広告ユニット１０を装着可能に構成しても良いことは言うまでもない。またここではたばこ（シガレット）の自動販売機を例に説明したが、その他のパッケージ商品や飲料缶等の自動販売機にも同様に適用することができる。更には広告ユニット１０に展示可能な商品見本数や、前扉２に設ける補助商品選択釦１１の数についてもその仕様に応じて設定すれば十分である。

また自動販売機の動作状態に応じた電気信号が与えられるので、この電気信号の変化に従って前述した照明系での広告ユニット１０の照明色や、その内部構造物の動きに変化を与えることも勿論可能である。また前述した窓部２ａは、単純に前扉２に開口した穴部であっても良いが、透明な保護板等を嵌め込んだものであっても良い。窓部２ａが単純な穴である場合には、広告ユニット１０自体がその前面部に透明な保護板を備えたものとしておけば良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。

本発明の一実施形態に係る自動販売機の概略構成を説明する為の外観、前扉を開けた状態、および中扉を開けた状態をそれぞれ示す斜視図。 図１に示す自動販売機に装着されるポスターユニット（広告ユニット）の概略的な構造を示す図。 図１に示す自動販売機に装着される商品展示ユニット（広告ユニット）の概略的な構造を示す図。 図３に示す商品展示ユニットにおける広告台の構造とこの広告台への広告パネル等の装着構造を示す図。 前扉に対する広告ユニットの装脱形態を示す図。 前扉に対する広告ユニットの装着状態を示す図。

符号の説明

１ 販売機本体
２ 前扉
３ 商品展示部
４ 商品選択釦
９ 中扉
１０ 広告ユニット
１０ａ ポスターユニット（広告ユニット）
１０ｂ 商品展示ユニット（広告ユニット）
１１ 補助商品選択釦
１２ ポスターパネル
１３ 商品見本
１４ 枠体
１５ 裏蓋
２２ ポスターパネル
２５ 商品保持体
２６ 広告台
２７ 広告パネル
２８ 価格ラベル

Claims (4)

1. 商品を収納した販売機本体の前面部に開閉自在に設けられた前扉の前面に、少なくとも商品見本展示部およびこの商品見本展示部に展示された商品を選択的に指定する商品選択釦を組み込んだ自動販売機において、
   前記前扉に着脱自在に装着されて、前記前扉に設けられた窓部を介してその前面側から視認可能に設けられる広告ユニットと
   を備えたことを特徴とする自動販売機。
2. 前記広告ユニットは、広告パネルが嵌め込まれる第１の広告ユニット、および商品見本展示部を備えた第２の広告ユニットを含む複数種のユニット体からなり、前記前扉に選択的に装着されることを特徴とする請求項１に記載の自動販売機。
3. 前記広告ユニットは、該広告ユニットを自照する照明系および／または該広告ユニットに組み込まれた内部構造物に動きを与える駆動系を備え、前記前扉に装着された状態において前記販売機本体側に電気的に接続されて該販売機本体側からその動作状態を示す信号および電力を受けて前記照明系および／または駆動系を作動させるものである請求項１に記載の自動販売機。
4. 請求項１に記載の自動販売機において、
   更に前記前扉の前面における上記広告ユニットの装着位置近傍に設けられて該広告ユニットを用いて呈示された商品を選択的に指定する補助商品選択釦を備えることを特徴とする自動販売機。

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