JP2005332251A - 自動販売機の商品見本展示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 立体商品見本(立体ダミー)および/またはシート状商品見本(フィルムダミー)を見栄え良く、しかも安定に保持して展示することのできる自動販売機の商品見本展示装置を提供する。
【解決手段】 前扉の裏面側に設けた中扉の内側に組み付けられて前扉との間に立体商品見本を並べて展示する商品展示棚と、前扉に設けられて上記商品展示棚が形成した商品見本の展示領域を覆う透明板を備えた商品展示窓と、商品展示棚に展示される複数の立体商品見本にそれぞれ対応付けられる複数の商品選択釦を備えて前記商品展示窓に組み付けられる商品選択操作ユニットとを具備し、特に前記商品選択操作ユニットの前記透明板の裏面側に位置付けられる背面部材に、前記商品展示棚の前面位置付けてシート状商品見本を保持する保持部を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】 前扉の裏面側に設けた中扉の内側に組み付けられて前扉との間に立体商品見本を並べて展示する商品展示棚と、前扉に設けられて上記商品展示棚が形成した商品見本の展示領域を覆う透明板を備えた商品展示窓と、商品展示棚に展示される複数の立体商品見本にそれぞれ対応付けられる複数の商品選択釦を備えて前記商品展示窓に組み付けられる商品選択操作ユニットとを具備し、特に前記商品選択操作ユニットの前記透明板の裏面側に位置付けられる背面部材に、前記商品展示棚の前面位置付けてシート状商品見本を保持する保持部を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
本発明は、販売機本体の前面に設けられた前扉に組み込まれる商品見本展示装置に係り、特に立体商品見本とシート状商品見本とを選択的に展示するに好適な自動販売機の商品見本展示装置に関する。
たばこ等のパッケージ商品の自動販売機は、通常、箱形の販売機本体の前面部に設けた前扉の前面に、商品見本展示部(商品見本展示装置)や、この商品見本展示部に展示された商品見本を選択的に指定する商品選択釦、更には金銭投入口や釣り銭払出口等を設けて構成される(例えば特許文献1を参照)。商品見本展示部は、販売対象とするパッケージ商品(例えばたばこ)の見本を並べて展示する複数段の商品展示棚を備えたもので、商品選択釦は上記各商品見本展示棚に展示される複数の商品見本に対応付けて設けられる。そして自動販売機は、上記商品選択釦が選択的に押圧操作されたとき、その商品選択釦が対応付けられた商品見本により特定されるパッケージ商品を選択的に払い出すものとなっている。
尚、たばこ等の箱形のパッケージ商品は、商品種別(銘柄)毎に分類されて販売機本体の内部に設けられた複数列の商品コラムにそれぞれ積み重ねて収納される。
特開2002−279497号公報
ところで前述した商品見本展示部に展示する商品見本は、専ら、商品の外観(形状・デザイン)を模して製作されたプラスチック製の立体商品見本(立体ダミー)として提供される。尚、立体商品見本が提供されない場合には、パッケージ商品そのものを見本として前記商品見本展示部に展示する場合もある。しかしこの種の立体商品見本(立体ダミー)を商品種別(銘柄)毎に準備するには多大な経費が嵩むことが否めない。またパッケージ商品そのものを見本として用いた場合、当該商品を販売することができないと言う不具合がある。
そこでプラスチック等からなるシート状の薄板に商品イメージ等を印刷した安価なシート状商品見本(フィルムダミー)を前述した商品見本展示部に展示することが考えられている。しかしながら従来の自動販売機における商品展示部は、複数の立体商品見本(立体ダミー)を並べて展示するように構成されているだけなので、シート状商品見本(フィルムダミー)を如何にして見栄え良く、しかも安定に保持して展示するかと言う点で幾つかの問題を有している。更には商品展示部に立体商品見本(立体ダミー)とシート状商品見本(フィルムダミー)とを混在させて展示する場合、これらをどのように並べて展示するかと言う点でも問題が残されている。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、立体商品見本(立体ダミー)および/またはシート状商品見本(フィルムダミー)を見栄え良く、しかも安定に保持して展示することのできる自動販売機の商品見本展示装置を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る自動販売機の商品見本展示装置は、販売機本体の前面に設けられた前扉に組み込まれるものであって、
<a> 前記前扉の裏面側を開放可能に設けた中扉の内側に組み付けられて前記前扉との間に複数の立体商品見本を並べて展示する商品展示棚と、
<b> この商品展示棚が形成した前記立体商品見本の展示領域を覆う透明板を備えて前記前扉に設けられた商品展示窓と、
<c> 前記商品展示棚に展示される複数の立体商品見本にそれぞれ対応付けられる複数の商品選択釦を備え、前記商品展示棚に対峙させて上記商品展示窓に組み付けられる商品選択操作ユニットとを具備し、
<d> 特に前記商品選択操作ユニットの前記透明板の裏面側に位置付けられる背面部材に、前記商品展示棚の前面位置付けてシート状商品見本を保持する保持部を設けたことを特徴としている。
<a> 前記前扉の裏面側を開放可能に設けた中扉の内側に組み付けられて前記前扉との間に複数の立体商品見本を並べて展示する商品展示棚と、
<b> この商品展示棚が形成した前記立体商品見本の展示領域を覆う透明板を備えて前記前扉に設けられた商品展示窓と、
<c> 前記商品展示棚に展示される複数の立体商品見本にそれぞれ対応付けられる複数の商品選択釦を備え、前記商品展示棚に対峙させて上記商品展示窓に組み付けられる商品選択操作ユニットとを具備し、
<d> 特に前記商品選択操作ユニットの前記透明板の裏面側に位置付けられる背面部材に、前記商品展示棚の前面位置付けてシート状商品見本を保持する保持部を設けたことを特徴としている。
好ましくは請求項2に記載するように前記商品選択操作ユニットは、複数段の商品展示棚のそれぞれに対応付けて上下に並べて複数列設けられる。そして前記保持部は、前記商品選択操作ユニットの前記背面部材の上部に設けられて前記シート状商品見本の下端部が差し込まれる第1の溝、および前記背面部材の下部に設けられて前記シート状商品見本の上端部が差し込まれる第2の溝からなり、上下に隣接する商品選択操作ユニット間の上記第1の溝と第2の溝との間に前記シート状商品見本を保持するように構成される。
更には請求項3に記載するように前記商品選択操作ユニットに設けた保持部の前面側に、前記透明板の裏面に位置付けられる価格ラベルの装着部を設けることも好ましい。また好ましくは前記立体商品見本を商品と略等しい大きさを有したものとし、これに対して前記シート状商品見本を、商品イメージを印刷した前記商品展示棚における前記立体商品見本の展示幅、または前記商品展示棚の全幅と略等しい幅の合成樹脂板として実現するようにすれば良い。
本発明に係る自動販売機の商品見本展示装置によれば、中扉の内側に組み付けられて立体商品見本を展示する商品展示棚とは別に、上記商品展示棚に対応付けて前扉に設けられた商品選択操作ユニット側の、特に透明板の裏面側に位置付けられた前記商品選択操作ユニットの背面部材にシート状商品見本(フィルムダミー)を保持する保持部を設けているので、立体商品見本およびシート状商品見本をそれぞれ独立に商品見本展示装置に展示することができる。
しかも販売機本体の前面に設けられた前扉を開き、更にこの前扉の裏面側を開放する中扉を開くことにより商品展示棚の前面および前扉(透明板)の背面をそれぞれ開放することができるので、これらの立体商品見本およびシート状商品見本をそれぞれ独立に、しかも体裁良く商品展示装置に展示することができる。そして中扉を閉じれば前記商品選択操作ユニットの背面部材に保持したシート状商品見本を商品展示棚の前面に位置付けることができるので、該シート状商品見本によりその背面側の商品展示棚を覆い隠すことができる。従って商品展示棚に立体商品見本を展示した状態であっても、該立体商品見本の前面側にシート状商品見本を位置付けて、このシート状商品見本を優先的に展示することが可能となる。故に立体商品見本からシート状商品見本へと徐々に移行していく過程においても、立体商品見本の存在に拘わることなしにシート状商品見本を効果的に展示していくことが可能となる。
また上述した商品見本展示装置によれば、請求項2に記載したように商品選択操作ユニットの背面部材に設けた第1および第2の溝を利用してシート状商品見本の上下端を挟み込み、これによって商品展示棚の前面側を覆う透明板の裏面側にシート状商品見本を保持するだけなので、その装脱作業が容易であり、しかも透明板に沿ってシート状商品見本を安定に保持することができるので、シート状商品見本を見栄え良く展示することができる等の効果が奏せられる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る自動販売機の商品見本展示装置について、たばこ(シガレット)の自動販売機を例に説明する。
図1はこの実施形態に係る自動販売機の外観とその概略的な内部構造を示す斜視図で、1はその内部に複数種の商品(たばこ)を銘柄別に分類して収納した、例えば高さ約180cm,幅約80cm、奥行き約50cmの箱形の販売機本体であり、2はその前面部に開閉自在に設けられた前扉である。この前扉2の前面には、図1(a)に示すように販売対象とする複数の商品見本を展示する商品見本展示部3、およびこの商品見本展示部3に展示された商品を選択的に指定する為の複数の商品選択釦4が設けられている。
図1はこの実施形態に係る自動販売機の外観とその概略的な内部構造を示す斜視図で、1はその内部に複数種の商品(たばこ)を銘柄別に分類して収納した、例えば高さ約180cm,幅約80cm、奥行き約50cmの箱形の販売機本体であり、2はその前面部に開閉自在に設けられた前扉である。この前扉2の前面には、図1(a)に示すように販売対象とする複数の商品見本を展示する商品見本展示部3、およびこの商品見本展示部3に展示された商品を選択的に指定する為の複数の商品選択釦4が設けられている。
上記商品見本展示部3は、複数種の商品見本(ダミー)を載置して展示する複数段の商品展示棚を備え、その前面部を透明なアクリル板等により覆ったものである。また前記商品選択釦4は上記各商品展示棚に展示された商品見本(ダミー)にそれぞれ対応付けて前記前扉2の前面側から押圧操作可能に、前記各商品展示棚の前端部にそれぞれ設けられている。尚、この図1(a)に示す自動販売機においては、前扉2の前面上端部に該自動販売機の略全幅に跨る幅広の商品展示棚が1段設けられ、前扉2の前面左側の部位には該自動販売機の略1/2幅の幅狭の商品展示棚が上下7段に亘って設けられており、計49個の商品見本を展示可能な商品見本展示部3が構成されている。
また前扉2の前面における略中央高さ位置の右側領域には、コイン投入口5a,紙幣投入口5b,投入金額等を表示する表示器5c、および釣り銭返却レバー5d等からなる金銭処理機構5が設けられている。更に前記前扉2の前面における低部位置には、前記商品選択釦4の選択的(択一的)な操作に伴って販売機本体1から選択的に払い出された商品を取り出す為の商品取出口6や釣り銭返却口7、更には前扉2の開閉レバー8等が設けられている。
そして前記前扉2における上記金銭処理機構5の上部には窓部が設けられており、この窓部には広告ユニット10が組み込まれるようになっている。この広告ユニット10は、立体商品見本を左右に揺動させるメカニカル機構を組み込んだり、或いは立体商品見本をその裏面側から照明する照明装置を組み込んだものである。更にこの広告ユニット10の組み込み位置(窓部)の近傍、特にその下部位置には上記広告ユニット10に展示された商品見本を選択的に指定する為の補助商品選択釦11(この例では3個)が設けられている。この補助商品選択釦11は、前述した商品選択釦4と共に一括して管理されるもので、商品選択釦4および補助商品選択釦11の中の1つを選択的に押圧操作することで販売(購入)商品の指定が行われる。
尚、前記前扉2は、図1(b)に示すように販売機本体1の前端部右側を回動支点として左開きに開閉自在に設けられている。更にこの前扉2の裏面側には図1(c)に示すように該前扉2の裏面側を開放可能に中扉9が設けられている。特にこの中扉9は、前扉2の裏面奥部(販売機本体1の右側)を回動軸として、前扉2を開けた状態においてだけその裏面側に開閉し得るように設けられている。そして前述した広告ユニット10は、上記中扉9を開けた状態において前扉2の裏面側から、該前扉2に開口された窓部に嵌め込むようにして装着されるようになっている。
また図1(b)に前扉2を開けた状態を示すように、販売機本体1の内部にはパッケージ商品(たばこ)を銘柄別に分類して積み重ねて収納する複数列の商品コラム1aが多段に設けられており、更に中扉9にも複数列の商品コラム9aが多段に設けられている。これらの商品コラム1a,9aは前扉2を閉じたときに所定の間隔を隔てて平行に対峙し、これらの商品コラム1a,9a間に形成される空間部を上記各商品コラム1a,9aから選択的に払い出された商品(たばこ)を前記商品取出口6に導く為の商品ガイド(中央シュート)として形成するものとなってる。
更には図1(c)に中扉9を開けた状態を示すように、前記中扉9の内側面、つまり商品コラム9aの裏面側には前述した商品展示棚3aが多段に設けられている。これらの商品展示棚3aへの商品見本の載置(展示)等は、この図1(c)に示すように中扉9を開けて行われる。また前述した広告ユニット10の前扉2への装着も、上述したように中扉9を開けた状態で前記前扉2の裏側から行われる。
さて本発明に係る商品展示装置は、上述したように自動販売機の前扉2に組み込まれて商品展示部3を構成するもので、基本的には図2にその概略的な横断面構成を示すように中扉9に取り付けられた複数段の商品展示棚3aと、これらの商品展示棚3aの前面側を覆って前記前扉2に設けられた透明なアクリル板(透明体)2aに組み付けられた商品選択操作ユニット40とを備える。
より具体的には上記商品展示棚3aは、図3に示すように、例えばプラスチック製の箱状の基体31を主体とし、この基体31の前面下部をその前面側に突出させて、例えば4個の立体商品見本Sを並べて載置可能な受け棚32を形成すると共に、更にこの受け棚32の前端部に所定の高さの板状の商品受け部33を形成した形状を有する。そしてこの商品展示棚3aは、図2に示すように前記基体31の背面に突出形成したフック34を中扉9に形成した展示棚取付孔9bに嵌め込むことで、該中扉9に装着されるようになっている。
また前記基体31の前面には、前記受け棚32の上方に位置して前記商品受け部33側に突出する商品押さえ片(舌片)35が切欠き形成されている。特に商品押さえ片35は、基体31に連接した一端部を支点として弾性変形可能な弾性片として設けられている。このような弾性片からなる商品押さえ片35は、前記受け棚32上に載置された立体商品見本Sを前記商品受け部33との間に挟み込んで前記受け棚32上に安定に保持する役割を担う。
尚、上述した商品展示棚3aを多段に設けた中扉9には、各商品展示棚3aの下方に位置して該商品展示棚3aと平行に直管型の蛍光灯38が設けられる。これらの蛍光灯38は、プラスチック製の商品展示棚3aを、更にはこの商品展示棚3aに載置されたプラスチック製の立体商品見本Sを裏面側から透過照明すると共に、前述したアクリル板(透明体)2aにより覆われた商品展示装置の内部空間を全体的に照明する役割を担う。
一方、前記商品選択操作ユニット40は、上述した如く商品展示棚3aに並べて載置される複数の立体商品見本Sに対応する商品選択釦4等を組み込んだもので、複数の商品選択釦4を並べて保持して前記アクリル板(透明体)2aの前面側に設けられるユニット本体41と、前記アクリル板(透明体)2aの後面側に位置付けられて上記ユニット本体41を該アクリル板(透明体)2aに固定する為の背面部材42とからなる。このユニット本体41と背面部材42とは対をなすもので、アクリル板(透明体)2aを貫通するねじ等により両者を一体化固定することで該アクリル板(透明体)2aを挟み込んで前扉2に装着される。特に上記ユニット本体41と背面部材42とからなる商品選択操作ユニット40は、前記商品展示棚3aに対応付けられ、且つ前述した蛍光灯38を覆って前記アクリル板(透明体)2aに装着されている。尚、上記背面部材42は、図2に示すように断面コの字形状をなしており、その溝空間を前記商品選択釦4の電気配線スペースとして供するものとなっている。
ここでこの商品展示装置が特徴とする点について説明すると、前扉2側に設けられた前記商品選択操作ユニット40における上述した背面部材42に、プラスチック製のフィルム体に商品イメージを印刷したシート状商品見本(フィルムダミー)Fを保持する為の保持部43を設けたところにある。具体的にはこの保持部43は、前記背面部材42の上部に設けられて前記シート状商品見本Fの下端部が差し込まれる第1の溝43aと、前記背面部材42の下部に設けられて前記シート状商品見本Fの上端部が差し込まれる第2の溝43bとからなる。これらの第1および第2の溝43a,43bは、上下に並べて平行に設けられる2つの背面部材42,42間において、互いにその溝部を対峙させることで1つの役割を果たすものである。そして上下に隣接する商品選択操作ユニット40,40の各背面部材42,42間において上記第1の溝43aと第2の溝と43bの間に前記シート状商品見本Fを挟み込んで保持することで、該シート状商品見本Fを前記アクリル板(透明体)2aの裏面側に位置付けるように構成したことを特徴としている。
尚、商品展示窓を形成するアクリル板(透明体)2aの最上端部には、該アクリル板(透明体)2aの裏面側に位置して前述した背面部材42だけが設けられる。この背面部材42は、多段に亘って平行に設けられる複数の商品選択操作ユニット40の中の最上位に位置付けられる商品選択操作ユニット40との間でシート状商品見本(フィルムダミー)Fを挟み込んで保持する役割を担う。
即ち、この発明に係る商品見本展示装置は、中扉9側に設けられて立体商品見本Sを展示する商品展示棚3aと、複数の商品選択釦4を備えて前扉2側に設けられる商品選択操作ユニット40とを備え、特に上記商品選択操作ユニット40の前記アクリル板(透明体)2aの裏面側に設けられる背面部材42にシート状商品見本Fを保持する保持部43を設けている。そして前扉2に対して中扉9を閉じたとき、上記商品展示棚3aに展示された立体商品見本Sと前記保持部43に装着されたシート状商品見本Fとが重なるようにして構成される。そして前扉2の保持部43にシート状商品見本Fが装着されているときには、該シート状商品見本Fにてその背面側に位置付けられる立体商品見本Sを覆い隠して上記シート状商品見本Fが見えるようにし、シート状商品見本Fが装着されていないときにだけ前記商品展示棚3aに展示された立体商品見本Sが見えるようにしたことを特徴としている。
かくして上述した第1および第2の溝43a,43bを商品選択操作ユニット40の背面部材42に形成し、これらの第1および第2の溝43a,43bを用いて上下に隣接する背面部材42,42間においてシート状商品見本(フィルムダミー)Fを挟み込んで保持する構成とした商品見本展示装置によれば、商品展示部3の前面を覆うアクリル板(透明体)2aの背面に位置付けて、しかも商品選択操作ユニット40に組み込まれた商品選択釦4に対応付けてシート状商品見本(フィルムダミー)Fを容易に装着することができる。またこのシート状商品見本(フィルムダミー)Fの装着は、中扉9を開けた状態において前扉2の裏面側に対して行うだけであり、商品展示棚3aに載置されている立体商品見本Sの存在に拘わりなく行い得る。
そしてシート状商品見本(フィルムダミー)Fを装着した後に中扉9を閉じれば、該シート状商品見本(フィルムダミー)Fは商品展示棚3aの前面に、特に該商品展示棚3aに載置された立体商品見本(立体ダミー)Sの前面に位置付けられて、該立体商品見本Sを覆い隠すことになる。従って商品展示棚3a上から立体商品見本Sを撤去することなく商品展示部3にシート状商品見本Fをセットすることが可能となる。また逆にシート状商品見本(フィルムダミー)Fを取り外すことで、商品展示棚3a上に載置された立体商品見本(立体ダミー)Sを前扉2の前面側から視認可能に展示することが可能となる。従って今後、次第に増えてくると予想されるシート状商品見本(フィルムダミー)Fの商品展示部3への装着を容易に行うことが可能となる。しかもシート状商品見本(フィルムダミー)Fと立体商品見本(立体ダミー)Sとを混在させて商品展示部3に展示することが可能となる。
また上述した如くアクリル板(透明体)2aの背面に位置付けて装着されるシート状商品見本(フィルムダミー)Fによれば、商品展示部3の内部空間を照明する蛍光灯38によって、その裏面側から透過照明されることになる。従ってシート状商品見本(フィルムダミー)Fを裏面側から透過照明する為の光源を新たに設ける必要がない等の二次的な効果も奏せられる。
尚、背面部材42の上部に設けた第1の溝43aを利用して、前記商品展示棚3a上に載置した立体商品見本Sを覆い隠すことのない大きさのシート状の広告パネル(広告フィルム)を差し込み、これを保持するようにしても良い。またこのような広告パネルをシート状商品見本(フィルムダミー)Fの前面に重ね合わせて前記第1の溝43aに装着することも勿論可能である。またシート状商品見本(フィルムダミー)Fが、例えば0.1〜0.2mm程度の厚みを有するPP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレン・テフタレート)等のプラスチック(合成樹脂材)により構成されるので、その弾性的な撓みを利用して前述した第1および第2の溝43a,43b間への装脱(装着や交換)を行うにようにすれば十分である。
またここで用いるシート状商品見本(フィルムダミー)Fについては、立体商品見本Sの幅に相当する大きさのものであっても良いが、商品見本展示棚3aの幅の範囲において、1つの商品見本Sの展示領域の幅の整数倍のものであれば十分である。この際、例えば前述した商品選択操作ユニット40における背面部材42の取付間隔を上下方向に一定化しておけば、共通の縦長寸法を有するシート状商品見本(フィルムダミー)Fを準備するだけで、複数段の商品見本展示棚3aのそれぞれに対応付けて任意に装着することが可能となる。従ってシート状商品見本(フィルムダミー)Fを始めとする各種部品を共通化する上で実用上好ましい。
また上述した如く商品選択操作ユニット40における背面部材42を利用してシート状商品見本(フィルムダミー)Fを装着するようにした構造の商品見本展示装置によれば、背面部材42に装着したシート状商品見本(フィルムダミー)Fによってその背面側の商品展示棚3aが覆い隠されることになるので、商品見本に対応する価格ラベルを上記背面部材42に装着するようにしておくことが望ましい。具体的には背面部材42の上部前面側に、特に前述した第1の溝43aの前面側に位置付けて価格ラベルを保持するホルダを形成しておくようにすれば良い。このような構造を採用すれば、商品展示棚3aに立体商品見本(立体ダミー)Sを載置する場合であっても、或いは上下に対をなす背面部材42間にシート状商品見本(フィルムダミー)Fを装着する場合であっても、その価格ラベルを上記各商品見本S,Fよりも前面側に確実に保持することが可能となる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
2 前扉
2a アクリル板(透明体)
3 商品展示部
3a 商品展示棚
4 商品選択釦
9 中扉
38 蛍光灯
40 商品選択操作ユニット
41 ユニット本体
42 背面部材
43 シート状商品見本(フィルムダミー)の保持部
43a,43b 溝(保持部)
S 立体商品見本(立体ダミー)
F シート状商品見本(フィルムダミー)
2a アクリル板(透明体)
3 商品展示部
3a 商品展示棚
4 商品選択釦
9 中扉
38 蛍光灯
40 商品選択操作ユニット
41 ユニット本体
42 背面部材
43 シート状商品見本(フィルムダミー)の保持部
43a,43b 溝(保持部)
S 立体商品見本(立体ダミー)
F シート状商品見本(フィルムダミー)
Claims (3)
- 販売機本体の前面に設けられた前扉に組み込まれる商品見本展示装置であって、
前記前扉の裏面側を開放可能に設けた中扉の内側に組み付けられて前記前扉との間に複数の立体商品見本を並べて展示する商品展示棚と、
この商品展示棚が形成した前記立体商品見本の展示領域を覆う透明板を備えて前記前扉に設けられた商品展示窓と、
前記商品展示棚に展示される複数の立体商品見本にそれぞれ対応付けられる複数の商品選択釦を備え、前記商品展示棚に対峙させて上記商品展示窓に組み付けられる商品選択操作ユニットとを具備し、
前記商品選択操作ユニットの前記透明板の裏面側に位置付けられる背面部材に、前記商品展示棚の前面位置付けてシート状商品見本を保持する保持部を設けたことを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。 - 前記商品選択操作ユニットは、複数段の商品展示棚のそれぞれに対応付けて上下に並べて複数列設けられるものであって、
前記保持部は、前記商品選択操作ユニットの前記背面部材の上部に設けられて前記シート状商品見本の下端部が差し込まれる第1の溝、および前記背面部材の下部に設けられて前記シート状商品見本の上端部が差し込まれる第2の溝からなり、上下に隣接する商品選択操作ユニット間の上記第1の溝と第2の溝との間に前記シート状商品見本を保持するものである請求項1に記載の自動販売機の商品見本展示装置。 - 請求項1または2に記載の自動販売機の商品見本展示装置において、
前記商品選択操作ユニットに設けた保持部の前面側に、前記前記透明板の裏面に位置付けられる価格ラベルの装着部を設けたことを特徴とする自動販売機の商品見本展示装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007213244A (ja) * | 2006-02-08 | 2007-08-23 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 自動販売機の商品見本展示装置 |
WO2007110593A1 (en) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Chapman Research Limited | Merchandising |
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2004
- 2004-05-20 JP JP2004150662A patent/JP2005332251A/ja active Pending
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