JP2641076B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JP2641076B2
JP2641076B2 JP3027981A JP2798191A JP2641076B2 JP 2641076 B2 JP2641076 B2 JP 2641076B2 JP 3027981 A JP3027981 A JP 3027981A JP 2798191 A JP2798191 A JP 2798191A JP 2641076 B2 JP2641076 B2 JP 2641076B2
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茂雄 小幡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオテープレコーダ
(以下VTRと略記する)等に用いられるブラシレスモ
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年VTRは高性能化とりわけ高音質化
を要求されてきており、そのためにVTRを構成する基
幹要素部品であるモータも、高性能化と高音質化対応を
求められてきている。図17に、VTRの機構部の斜視
図を示す。本図においてテープ4は供給リール5から引
き出され、複数個のポスト7sを経由して、回転ヘッド
シリンダ10に斜めに巻き付けられる。更にテープ4は
ポスト7tを経由し、音声信号と、コントロール信号の
記録再生を行う音声/コントロールヘッド(以下ACヘ
ッドと略記する)8に巻き付けられる。そしてキャプス
タン50とピンチローラ9とで挟まれて移送され、巻取
りリール6にて巻取られる。
【0003】一方図18は従来例の回転ヘッドシリンダ
10の縦断面図である。本図において、テープ案内溝1
1を設けた固定シリンダ12には、軸受15cによって
回転軸16が回転自在に支承されている。回転軸16の
上端側には、ディスク17を中心とする回転シリンダ1
3が固着されている。回転シリンダ13上には、回転ヘ
ッド14が搭載される。この回転ヘッド14は、テープ
4と映像信号を授受するものである。一方、回転軸16
の下端側には、回転シリンダ13を直接駆動するための
モータ部が構成される。即ち回転軸16の下端側に樹脂
製のロータ固定ボス18cを介して、磁性材料製のバッ
クヨーク2c、中央に円形開口を有する円板形の回転子
磁石1cが固着されている。又磁気回路を構成するため
に、磁性材料製のサブロータ3cが樹脂製のサブロータ
固定ボス18cを介して回転子磁石1cに対向配設され
てある。図5は回転子磁石1cを示すものであって、2
P極(ここではP=8)にN,Sと交互に磁化した主磁
極30cが等しいピッチで配置され、その一部に後述す
る回転位相検出用の反転磁極31が配設されている。又
反転磁極31の磁化においては、図22に示すように着
磁ヨーク70aを磁極面側から近接させて着磁を行って
いる。
【0004】尚バックヨーク2cには、図19に示すよ
うに4個の小孔部41caを設けて、ロータ固定ボス1
8cと一体的にアウトサート成形してある。但し同図に
おいてロータ固定ボス18cは省略してある。又サブロ
ータ3cにも同様に4個の小孔部41cbを設けて、サ
ブロータ固定ボス19cと一体的にアウトサート成形し
てある。又この回転子磁石1cとサブロータ3cとで構
成される空隙部には、メッキもしくは、エッチング等に
よって形成された複数相からなる固定子コイル45cが
配設されている。更に図10に示すように、この固定子
コイル45c上の回転子磁石1cに近い面には、回転子
磁石1cの回転速度に比例した周波数の信号を発生する
ために、回転子磁石1cの主磁極30cの極数に比例し
た数の櫛歯状のFGコイル46(FG:Frequency-Gene
rator)を配設してある。
【0005】一方図11に示すように、固定子コイル4
5c上のサブロータ3cに近い面には、発電線素48が
360/P度(ここでは45度)の開き角を有する扇形
のPGコイル47(PG:Pulse-Generator)を配設して
ある。このPGコイル47のPG出力100は図13
示すように、回転子磁石1cに配設した反転磁極31の
磁束に対応して、1回転につき各1回の正負の信号を発
生し、回転ヘッド14の回転位相検出に用いられる。
尚、主磁極30cの1回転につきP周期発生する磁束成
分は、PGコイル47の発電線素48が主磁極30cの
2極分の開き角を有するためにお互いにキャンセルされ
るので、PGコイル47の再生信号に重畳することはな
い。
【0006】又図20に、キャプスタン50を直接駆動
するキャプスタンモータの縦断面図を示す。本図におい
て、ハウジング52には、軸受15pを介してキャプス
タン50が回転自在に支承されている。ここでキャプス
タン50の下端側には、直接駆動用のモータ部が構成さ
れる。キャプスタン50の下端側に樹脂製のロータ固定
ボス18pを介して、磁性材料製のバックヨーク2p,
回転子磁石1pが固着されている。又磁気回路を構成す
るために、磁性材料製のサブロータ3pが樹脂製のサブ
ロータ固定ボス19pを介して回転子磁石1pに対向配
設してある。回転子磁石1p上には、図4に示すよう
に、2P極に等間隔に磁化した主磁極30pを配設して
ある。尚バックヨーク2pには、図21に示すように、
4個の小孔部41paを設けて、ロータ固定ボス18p
と一体的にアウトサート成形してある。但し同図におい
てロータ固定ボス19pは省略している。又同様に、サ
ブロータ3pも同様に4個の小孔部41pbを設けて、
サブロータ固定ボス19pと一体的にアウトサート成形
している。
【0007】更にカップ形状をしたバックヨークの外周
には、樹脂製のFG磁石51をアウトサート成形してあ
る。このFG磁石51には、数100パルスの磁極を設
けている。又この回転子磁石1pとサブロータ3pとで
構成される空隙部には、非磁性且つ非導電性の材料から
なる固定子基板54を配設してある。更にこの固定子基
板54上には、エナメル線によって形成された複数相か
らなる固定子コイル45pが配設されている。更にFG
磁石51の外周側には、磁気抵抗効果を用いたMR素子
53を配設している。MR素子53はFG磁石51の漏
れ磁束を検出し、その出力信号はキャプスタン50の速
度検出に用いられる。
【0008】上記のごとく構成された従来例のモータを
搭載したVTRの動作について以下説明する。まず回転
ヘッドシリンダ10においては、回転子磁石1cの回転
位相に対応した所定の相の固定子コイル45cに順次通
電切り替えをすると、回転子磁石1cは吸引反発力を受
け、所定の方向に回転する。回転子磁石1cが回転する
と、これに一体的に固着された回転ヘッド14も回転す
る。ここで回転ヘッド14の回転速度は、FGコイル4
6の出力信号の周期が所定の値になるように、図示しな
い制御回路によって制御される。又映像信号の垂直同期
信号に同期して記録するように、回転ヘッド14の位相
をPGコイル47の出力信号をもとに制御する。
【0009】又キャプスタンモータにおいても、回転子
磁石1pの回転位相に対応した所定の相の固定子コイル
45pに順次通電切り替えをすると、回転子磁石1pは
吸引反発力を受け、所定の方向に回転する。回転子磁石
1pが回転すると、これに一体的に固着されたキャプス
タン50が回転する。ここでテープ4はキャプスタン5
0とピンチローラ9に挟まれて駆動される。尚記録時に
おけるテープ移送速度は、キャプスタン50の回転速度
が所定の値になるようにして行うが、そのためにキャプ
スタン50と一体的に回転するFG磁石51の漏れ磁束
に対応したMR素子53の出力信号の周期が一定になる
ように、図示しない制御回路によって制御される。
【0010】テープ4に記録する際は、回転ヘッドシリ
ンダ10にテープ4を斜めに巻き付けてあり且つテープ
4を所定の速度で移送するので、映像信号は、テープ4
上に斜めに記録される。又ACヘッド8にてコントロー
ルパルスを映像信号の1フレーム毎に、テープ4の長手
方向一端に設けた所定のトラック上に記録する。このコ
ントロールパルスを記録する瞬間における回転ヘッド1
4の回転位相は常に一定になるように、回転ヘッドシリ
ンダ10のモータ部が回転制御される。一方テープ4の
信号を再生するときは、テープ4上に記録されたコント
ロール信号をACヘッド8によって再生するが、このと
きコントロール信号の周期が放送方式に対応したフレー
ム周波数になるようにキャプスタン50の回転速度を制
御回路によって制御する。この時、回転ヘッド14の回
転位相は、コントロールパルスに対して所定の値になる
ようにPGコイル47の出力信号をもとに制御される。
又音声信号は、ACヘッド8にて再生される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き構成においては、次のような問題点がある。まず回
転ヘッドシリンダ10及びキャプスタン50のモータ部
の回転子は、樹脂製のロータ固定ボス18c,18p、
サブロータ固定ボス19c,19pによって回転軸16
もしくはキャプスタン50に固着されている。ここで磁
気回路を構成するバックヨーク2c,2pや、サブロー
タ3c,3pをアウトサート成形するために、小孔部4
1ca,41cb,41pa,41pbを設けてある
が、小孔部41ca,41cb,41pa,41pbの
直径が大きい場合や、小孔部41ca,41cb,41
pa,41pbを配設する半径が大きく、回転子磁石1
c,1pの磁極面に対向する場合は、小孔部41ca,
41cb,41pa,41pbからの漏れ磁束が大きく
なり、ACヘッド8まで漏れ磁束の影響が及ぶことにな
る。
【0012】ここでACヘッド8で音声信号を再生する
とき、テープ4からの音声信号の漏れ磁束は数100ガ
ウスに達するが、テープ4の移送速度が遅いときにはA
Cヘッド8で再生される音声信号の再生電圧は低くな
る。一方、回転ヘッドシリンダ10の漏れ磁束は数ガウ
ス程度であっても、回転ヘッドシリンダ10の回転速度
は高いために、ACヘッド8における漏れ磁束の再生電
圧は高くなる。その結果ACヘッド8におけるS/N比
が劣化し、小さな音を記録した場合においては、20d
B程度しか確保し得ない状況にもなり得る。この場合、
モニターテレビ等で再生したとき、音声ボリュームをあ
げたときは、低周波の騒音が聞こえてしまい、音声の品
位が低くなるという問題点があった。
【0013】又回転ヘッドシリンダ10のPG信号を得
るために、回転位相検出用の反転磁極31を設けている
が、反転磁極31は1箇所しか設けていないので、反転
磁極31による磁極面からの漏れ磁束もしくは、バック
ヨーク2c面からの漏れ磁束は収斂されずACヘッド8
まで漏れてしまい、主磁極30cの漏れ磁束と同様に、
音声信号のS/N比を劣化させてしまう。
【0014】又キャプスタンモータは、ACヘッド8に
極めて近接した位置にあるので、バックヨーク2pやサ
ブロータ3pに設けた小孔部41pa,41pbからの
漏れ磁束がACヘッド8に飛び込んで音声信号の劣化を
招いたり、更に早送り早戻し等においてキャプスタン5
0を高速で駆動する場合には、コントロール信号まで影
響を受けてしまい、テープ速度検出等に誤りが発生す
る。このように音声信号のS/N比が低くならないよう
にするには、漏れ磁束を小さくする必要がある。そのた
めに、小孔部41ca,41cb,41pa,41pb
を小さくもしくは無くすことが考えられるが、小孔部4
1ca,41cb,41pa,41pbが無いと、アウ
トサートにおける部品強度が不足し、モータを組み立て
た状態において、振動等の外力によりバックヨーク2
c,2pやサブロータ3c,3pが外れてしまうことも
発生する。
【0015】又、小孔部41ca,41cb,41p
a,41pbを回転子磁石1c,1pの内径寸法より小
さなピッチ円周上に配設することもある程度効果はあ
る。しかしモータの外径寸法に制約がある場合は配設す
るだけのスペースが得られなかったり、たとえ配設して
も、モータ特性を犠牲にせざるを得なくなる。又モータ
特性を得るためにモータの厚みを増やすことも必要にな
る。更に磁性鉄板によるシールド部材を配設することも
考えられるが、同じくシールド部材を配設することがス
ペース上困難であったり、又シールド部材の導入による
コストアップになるといった問題点もあった。
【0016】又回転ヘッドシリンダ10における反転磁
極31の磁化強度を低くすることも考えられるが、PG
コイル47の出力電圧が低下してしまうことになる。更
に反転磁極31からの漏れ磁束に対しては、バックヨー
ク2c,2pの肉厚を大きくすることも考えられるが、
モータ寸法や重量が増大するといった課題がある。又反
転磁極31の磁化においては、図22に示すように着磁
ヨーク70aを磁極面側から近接させて着磁を行ってい
るが、本図に示すように反転磁極着磁磁界72は着磁ヨ
ーク70aのヨーク面から広がってしまうので、着磁ヨ
ーク70aに印加する着磁電圧を十分に高くしないと反
転磁極31の着磁強度が低下し、PGコイル47の出力
電圧が低下してしまうことになる。又着磁電圧が高い
と、着磁ヨーク70aの寿命が短くなるといった問題点
があった。
【0017】本発明はこのような従来のブラシレスモー
タの問題点に鑑みてなされたものであって、小孔部によ
り生じる漏れ磁束を少なくし、近接するACヘッドに対
する漏れ磁束を軽減して信号のS/N比を向上させるよ
うにすることを技術的課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明に
よるブラシレスモータは、回転軸に回転自在に保持さ
れ、放射状の2P極に複数極着磁された回転子磁石と、
複数の小孔部もしくは切欠部を有し、回転子磁石と一体
的に回転する磁性材料製のヨーク部材と、回転子磁石と
対向する位置に固定された固定子コイルと、を備えたブ
ラシレスモータであって、ヨーク部材の最も近接する小
孔部もしくは切欠部同士は、互いに180/P度だけ位
相をずらして同一円周上に配設されたことを特徴とする
ものである。
【0019】本願の請求項2の発明によるブラシレスモ
ータでは、各小孔部もしくは各切欠部は、複数個の小孔
もしくは切欠からなることを特徴とするものである。
【0020】本願の請求項3の発明によるブラシレスモ
ータでは、小孔部もしくは切欠部は2P箇所に等ピッチ
に配設したことを特徴とするものである。
【0021】
【作用】本願の請求項1〜3の発明のブラシレスモータ
では、バックヨークやサブロータに配設する小孔部もし
くは切欠部を、最も近接する物同士、回転子磁石の着磁
極数2P極に対して、お互いに180/P度だけ位相を
ずらして同一円周上に配設している。従って各小孔部も
しくは切欠部からの漏れ磁束は、隣接する位相の小孔部
もしくは切欠部からの漏れ磁束と干渉しあい、互いにキ
ャンセルされるので、ヨークから離れたところでの漏れ
磁界は極めて小さくなる。
【0022】
【実施例】以下図面を参照しながら発明の第1の実施
例を説明する。尚従来例と重複する部分についての説明
は省略する。図1は第1実施例における回転ヘッドシリ
ンダ10の縦断面図である。本図において回転軸16の
下端側は、回転シリンダ13を直接駆動するためのモー
タ部が構成される。回転軸16の下端に樹脂製のロータ
固定ボス18cを介して、磁性材料製のバックヨーク2
c,回転子磁石1cが固着されている。又磁気回路を構
成するために、磁性材料製のサブロータ3cが樹脂製の
サブロータ固定ボス19cを介して回転子磁石1cに対
向配設してある。ここで回転子磁石1cには、図3に示
すように、2P極に磁化した主磁極30cが配設してあ
る。又バックヨーク2cには、図6に示すように8個の
小孔部41caを設けて、ロータ固定ボス18cと一体
的にアウトサート成形してある。但し同図においてロー
タ固定ボス18cは省略してある。ここで最も近接する
小孔部41ca同士は、互いに180/P度(ここでは
22.5度)だけ位相をずらして同一円周上に配設して
ある。
【0023】又同様に、サブロータ3cにも8個の小孔
部41cbを設けて、サブロータ固定ボス19cと一体
的にアウトサート成形してある。ここで最も近接する小
孔部41cb同士は、互いに180/P度(ここでは2
2.5度)だけ位相をずらして同一円周上に配設してあ
る。尚、本実施例においては小孔部41ca,41cb
を設けたが、バックヨーク2cもしくはサブロータ3c
の内周側に設けた切欠であっても良い。
【0024】又この回転子磁石1cとサブロータ3cと
で構成される空隙部には、メッキもしくはエッチング等
によって形成された複数相の固定子コイル45cが配設
されている。更にこの固定子コイル45c上の回転子磁
石1cに近い面には、図10に示すように、回転子磁石
1cの回転速度に比例した周波数の信号を発生するため
に、回転子磁石1cの主磁極30cの極数に比例した数
の櫛歯状のFGコイル46を配設してある。尚バックヨ
ーク2cの背面には、反射膜80を張り付けている。そ
してこの反射膜80に対向するように、固定シリンダ1
2上にフォトカップラ82が配設されている。
【0025】又図20に、キャプスタン50を直接駆動
するキャプスタンモータの縦断面図を示す。本図におい
て、ハウジング52には、軸受15pを介して、キャプ
スタン50が回転自在に支承されている。ここでキャプ
スタン50の下端側は、直接駆動用のモータ部が構成さ
れている。キャプスタン50の下端に樹脂製のロータ固
定ボス18pを介して、磁性材料製のバックヨーク2
p,回転子磁石1pが固着されている。又磁気回路を構
成するために、磁性材料製のサブロータ3pが樹脂製の
サブロータ固定ボス19pを介して回転子磁石1pに対
向配設してある。回転子磁石1pには、図4に示すよう
に、2P極(ここでは8極)に磁化した主磁極30pを
配設してある。尚バックヨーク2pには、図23に示す
ように4個の小孔部41paを設けて、ロータ固定ボス
18pと一体的にアウトサート成形してある。但し同図
においてロータ固定ボス18pは省略してある。ここで
最も近接する小孔部41ca同士は、互いに180/P
度(ここでは45度)だけ位相をずらして同一円周上に
配設してある。又サブロータ3pも同様に4個の小孔部
41pbを設けて、サブロータ固定ボス19pと一体的
にアウトサート成形してある。ここで最も近接する小孔
部41ca同士は、互いに180/P度(ここでは45
度)だけ位相をずらして同一円周上に配設してある。
【0026】この構成された発明の第1の実施例のモ
ータを搭載したVTRの動作について説明する。尚従来
例と重複する点の説明はここでは省略する。回転ヘッド
14の回転位相を検出するには、本実施例においては回
転ヘッドシリンダ10に配設したフォトカップラ82と
反射膜80を利用する。即ちフォトカップラ82から発
した光は、バックヨーク2c上に貼付けた反射膜80に
当り、反射した光は再びフォトカップラ82に戻る。こ
こで反射膜80は1箇所だけ円弧状に張り付けてあるの
で、フォトカップラ82の出力信号は反射膜80に対応
して、1回転に付き1回高いレベルになる。従って、バ
ックヨーク2cと一体的に回転する回転ヘッド14の回
転位相を検出することが可能となる。記録もしくは再生
動作において、記録・再生する瞬間における回転ヘッド
14の回転位相が常に一定になるように、フォトカップ
ラ82の信号を基に回転ヘッドシリンダ10のモータ部
を回転制御する。
【0027】一方、小孔部41ca(もしくは41c
b,41pa,41pb)からの漏れ磁束は、図14
示すように、互いに隣接する小孔部41ca(もしくは
41cb,41pa,41pb)からの漏れ磁束によっ
て干渉され、互いにキャンセルされることになる。従っ
て、従来例のごとく一つ一つの小孔部41ca,41c
b,41pa,41pbからの漏れ磁束があったとして
も、全体としては漏れ磁束は閉ループを描くことになる
ので、少し離れたところでは漏れ磁束を検出することが
不可能になる。従ってACヘッド8への漏れ磁束を従来
に比して著しく低減することが可能になり、音声信号や
コントロール信号のノイズ成分を低減することができ
る。
【0028】この結果、特別なシールド部材を配設する
必要がなくなり、コストダウンを図ることが可能にな
る。又、小孔の配設半径に制約を受けることがなくな
り、小孔を半径の大きなところに設けることができる。
従ってアウトサート時におけるヨーク部材の面振れを抑
制できるので、回転子磁石と固定子コイルとの間のアキ
シャル方向ギャップを低減することが可能になる。又同
時に回転子磁石の内径半径を小さくとれるので、モータ
特性の向上を図ることが可能になる。又小孔部も外周側
にあるので、固着強度も充分になる。又、着磁や組立に
際して、図7に示すように、小孔と主磁極の相対位相が
変わっても各小孔間の漏れ磁束量は互いに同一であり、
キャンセル効果は得られる。従って小孔と主磁極との位
相決めを行う必要がなくなるので、キャプスタンモータ
等においてはコストダウンを図ることが可能になる。
【0029】尚、本実施例における各小孔部41ca,
41cb,41pa,41pbは夫々1個の小孔から構
成している。しかし図24に回転ヘッドシリンダ10の
バックヨーク2cを例示するように、複数個の小孔90
から1つの小孔部を構成してもよい。又各小孔部41c
a,41cb,41pa,41pbの形状は互いに同一
である必要はなく、図25に示すように、各小孔90の
個数,形状等が異なってもよい。
【0030】次に発明の第2の実施例について図面を
参照しながら説明する。尚第1の実施例と同様の点はこ
こでは省略する。本実施例においては、回転ヘッドシリ
ンダ10やキャプスタン50のモータ部におけるバック
ヨーク2cやサブロータ3c,3pを、回転ヘッドシリ
ンダ10のバックヨーク2cを例に取って説明する。
に示すように、回転子磁石の着磁極数2P極(回転ヘ
ッドシリンダ10の場合16極)に対して、互いに18
0/P度(回転ヘッドシリンダ10の場合22.5度)
だけ位相をずらして、同一円周上に等ピッチ間隔に小孔
部41ca(もしくは41cb,41pa,41pb)
を設けている。尚、本実施例においては小孔部41c
a,41cb,41pa,41pbを設けたが、バック
ヨーク2c,2pもしくはサブロータ3c,3pの内周
側に設けた切欠であっても良い。
【0031】このように構成したことにより、各小孔部
41ca,41cb,41pa,41pbからの漏れ磁
束は、回転ヘッドシリンダ10のバックヨーク2cを例
に取ると、図15に示すようになる。即ち隣接する位相
の小孔部41ca(もしくは41cb,41pa,41
pb)からの漏れ磁束と干渉しあい、互いにキャンセル
されるので、バックヨーク2c,2pやサブロータ3
c,3pから離れたところでの漏れ磁界は極めて小さく
なり、ACヘッド8への漏れ磁束が小さくなり、音声信
号に対するノイズが小さくなる。この結果、特別なシー
ルド部材を配設する必要がなくなり、コストダウンを図
ることが可能になる。又、小孔部41ca,41cb,
41pa,41pbの配設半径に制約を受けることがな
くなり、小孔を半径の大きなところに設けることができ
る。従ってアウトサート時におけるヨーク部材の面振れ
を抑制できるので、回転子磁石又はサブロータと固定子
コイルとの間のアキシャル方向ギャップを低減すること
が可能になる。又同時に回転子磁石の内径半径を小さく
とれるので、モータ特性の向上を図ることが可能にな
る。又小孔部も外周側にあるので、固着強度も充分にな
る。更に回転子磁石1c,1pの内径寸法を小さくする
ことができ、モータ特性の向上も可能になる。又着磁に
際して、小孔部41pa,41pbと主磁極30pとの
位相決めを行う必要がなくなるので、キャプスタンモー
タ等においてはコストダウンを図ることが可能になる。
【0032】次に発明の第3の実施例における回転ヘ
ッドシリンダの縦断面図を図2に示す。尚、従来例及び
第1,第2の実施例と同様の点はここでは省略する。本
実施例において、バックヨーク2cに設けた小孔部41
caに対向して、バックヨーク2cの背面にはホール素
子60を配設してある。又小孔部41caは、図9に示
すように、回転子磁石の着磁極数2P極(ここでは16
極)に対して、互いに180/P度(ここでは22.5
度)だけ位相をずらして同一円周上に配設しており、且
つこの対の数は(P−1)個(ここでは3個)としてあ
る。更に各小孔部41caの位相は、各主磁極30cの
中心位相になるように設定している。
【0033】このように構成した本実施例の動作につい
て説明する。ホール素子60の出力波形は図12(a)
に示すように、1回転につき(P−1)個(ここでは3
個)の波形を発生する。又特定相の固定子コイル45c
の逆起電力波形101は図12(b)に示すように、1
回転につきP個(ここでは8個)の波形を発生する。従
ってホール素子60の出力波形と、特定相の固定子コイ
ル45cの逆起電力波形とを比較演算することにより、
図12(c)に示すように1回転につき1回のヘッド位
相信号102を得ることが可能になる。この信号は回転
ヘッドシリンダ10の回転位相検出として用いることが
可能になり、これによって記録再生時におけるヘッド切
り替えのタイミングを制御することが可能となる。
【0034】又発明の第1実施例と同様にして、小孔
部41ca,41cbからの漏れ磁束は、図16に示す
ように、互いに隣接する小孔部41ca,41cbから
の漏れ磁束によって干渉され、互いにキャンセルされる
ことになる。従って従来例のごとく一つ一つの小孔部4
1ca,41cbからの漏れ磁束があったとしても、全
体としては漏れ磁束は閉ループを描くことになるので、
少し離れたところでは漏れ磁束を検出することができな
い。従ってACヘッド8への漏れ磁束を従来に比して著
しく低減することが可能になり、音声信号やコントロー
ル信号のノイズ成分を低減することができる。
【0035】この結果、特別なシールド部材を配設する
必要がなくなり、コストダウンを図ることが可能にな
る。又、小孔部41ca,41cbの配設半径に制約を
受けることがなくなり、小孔部を半径の大きなところに
設けることができる。従ってアウトサート時におけるヨ
ーク部材の面振れを抑制できるので、回転子磁石と固定
子コイルとの間のアキシャル方向ギャップを低減するこ
とが可能になる。又同時に回転子磁石の内径半径を小さ
くとれるので、モータ特性の向上を図ることが可能にな
る。又小孔部も外周側にあるので、固着強度も充分にな
る。
【0036】
【発明の効果】本願の請求項1〜3の発明のブラシレス
モータによれば、バックヨークやサブロータに付設する
小孔部もしくは切欠部を、最も近接する物同士、回転子
磁石の着磁極数2P極に対して、お互いに180/P度
だけ位相をずらして同一円周上に配設している。従って
各小孔部もしくは切欠部からの漏れ磁束は、隣接する位
相の小孔部もしくは切欠部からの漏れ磁束と干渉しあ
い、互いにキャンセルされるので、ヨークから離れたと
ころでの漏れ磁界は極めて小さくなり、ACヘッドに対
する漏れ磁束が低減し、音声信号のS/N比を向上させ
ることができる。
【0037】以上のように、本願発明によれば、簡単な
構成でありながら、特別なシールド部材等を配設するこ
となく、ACヘッドへの漏れ磁束が小さくなり、ノイズ
を低減することができ、コストダウンと性能の向上を図
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1,第2の実施例における回転ヘッ
ドシリンダの縦断面図である。
【図2】発明の第3の実施例における回転ヘッドシリ
ンダの縦断面図である。
【図3】発明の各実施例における回転ヘッドシリンダ
の回転子磁石の磁化状態図である。
【図4】従来例及び本発明の各実施例におけるキャプス
タンの回転子磁石の磁化状態図である。
【図5】従来例における回転ヘッドシリンダの回転子磁
石の磁化状態図である。
【図6】発明の第1の実施例における回転ヘッドシリ
ンダのバックヨークの平面図である。
【図7】発明の第1の実施例における回転シリンダの
バックヨークの他の例を示す平面図である。
【図8】発明の第2の実施例における回転ヘッドシリ
ンダのバックヨークの平面図である。
【図9】発明の第3の実施例における回転ヘッドシリ
ンダのバックヨークの平面図である。
【図10】回転ヘッドシリンダのFGコイル形状図であ
る。
【図11】回転ヘッドシリンダのPGコイル形状図であ
る。
【図12】発明の第3の実施例におけるPG出力波形
図である。
【図13】従来例における各実施例におけるPG出力波
形図である。
【図14】発明の第1の実施例におけるバックヨーク
の小孔部からの漏れ磁束線図である。
【図15】発明の第2の実施例におけるバックヨーク
の小孔部からの漏れ磁束線図である。
【図16】発明の第3の実施例におけるバックヨーク
の小孔部からの漏れ磁束線図である。
【図17】VTRの機構部の斜視図である。
【図18】従来例における回転ヘッドシリンダの縦断面
図である。
【図19】従来例における回転ヘッドシリンダのバック
ヨークの平面図である。
【図20】キャプスタンモータの縦断面図である。
【図21】従来例におけるキャプスタンのバックヨーク
の平面図である。
【図22】従来例における反転磁極の着磁装置の縦断面
図である。
【図23】本発明の第1の実施例におけるキャプスタン
のバックヨークの平面図である。
【図24】本発明の第1の実施例における回転ヘッドシ
リンダのバックヨークの他の例を示す平面図である。
【図25】本発明の第1の実施例における回転ヘッドシ
リンダのバックヨークの他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1c,1p 回転子磁石 2c,2p バックヨーク 3c,3p サブロータ 4 テープ 5 供給リール 6 巻取りリール 7 ポスト 8 ACヘッド 9 ピンチローラ 10 回転ヘッドシリンダ 11 テープ案内溝 12 固定シリンダ 13 回転シリンダ 14 回転ヘッド 15c,15p 軸受 16 回転軸 17 ディスク 18c,18p ロータ固定ボス 19c,19p サブロータ固定ボス 30c,30p 主磁極 31 反転磁極 41ca,41cb,41pa,41pb 小孔部 45c,45p 固定子コイル 46 FGコイル 47 PGコイル 48 発電線素 50 キャプスタン 51 FG磁石 52 ハウジング 53 MR素子 54 固定子基板 60 ホール素子 70a 着磁ヨーク 72 反転磁極着磁磁界 80 反射膜 82 フォトカップラ 90 小孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に回転自在に保持され、放射状の
    2P極に複数極着磁された回転子磁石と、 複数の小孔部もしくは切欠部を有し、前記回転子磁石と
    一体的に回転する磁性材料製のヨーク部材と、 前記回転子磁石と対向する位置に固定された固定子コイ
    ルと、を備えたブラシレスモータにおいて、 前記ヨーク部材の最も近接する前記小孔部もしくは切欠
    部同士は、互いに前記回転子磁石上に設けた磁極1極分
    (=180/P度)だけ位相をずらし、かつ同一円周上
    に配設されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 前記各小孔部もしくは各切欠部は、複数
    個の小孔もしくは切欠からなることを特徴とする請求項
    1記載のブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 前記小孔部もしくは切欠部は2P箇所に
    等ピッチに配設したことを特徴とする請求項1記載のブ
    ラシレスモータ。
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