JPH05328692A - 省ノイズの回転ヘツド装置 - Google Patents

省ノイズの回転ヘツド装置

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JPH05328692A
JPH05328692A JP14865992A JP14865992A JPH05328692A JP H05328692 A JPH05328692 A JP H05328692A JP 14865992 A JP14865992 A JP 14865992A JP 14865992 A JP14865992 A JP 14865992A JP H05328692 A JPH05328692 A JP H05328692A
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光 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転ドラムを駆動するモータを原因として、
音声/コントロールヘッドなどにノイズが発生するのを
防止できるようにする。 【構成】 ステータ基板31にステータコア35と共に
設けられた円周方向の寸法の大きい補助スロット36
を、音声/コントロールヘッドHcが設けられた角度方
向あるいはその対角位置に配置する。これによりステー
タ部からの洩れ磁界が音声/コントロールヘッドHcの
方向へ及びにくくなり、洩れ磁界によるオーディオノイ
ズが軽減される。またPG検出コア37を音声/コント
ロールヘッドHcから遠ざかる位置に配置し、また音声
/コントロールヘッドHcの方向に集磁機能を有するシ
ールド片42を配置することによっても音声/コントロ
ールヘッドHcにおけるオーディオノイズを軽減でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータにて回転ドラム
が回転駆動される回転ヘッド装置に係り、特に回転ドラ
ムを駆動するモータから、他の電気部品にノイズが与え
られるのを防止できるようにした省ノイズの回転ヘッド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、VTRなどの回転ヘッド装置
を使用したテーププレーヤのテープ走行部を示す部分平
面図である。回転ヘッド装置1には、モータにて回転駆
動される回転ドラム2が設けられ、この回転ドラム2に
磁気ヘッドH1,H2,H3,H4が搭載されている。供給
側のテープリールから引出された磁気テープTは、ガイ
ドポスト3a,3bとローディングポスト3cに案内さ
れて、回転ヘッド装置1に所定角度巻き付けられ、さら
にローディングポスト3dとガイドポスト3e,3fに
案内され、キャプスタン4とピンチローラ5とで挟持さ
れ、キャプスタン4の回転により図示矢印方向へ走行さ
せられる。
【0003】また固定ヘッドとしては、全幅消去ヘッド
Ha、音声消去ヘッドHb、および音声/コントロール
ヘッドHcが設けられている。これらの固定ヘッドによ
り、ノイズを最も嫌うのが音声/コントロールヘッドH
cである。このヘッドHcにノイズが与えられると、こ
れが再生音声にオーディオノイズとして重畳してしま
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記音声/コントロー
ルヘッドHcに影響を与えるノイズ源としては、電源や
スイッチ回路などがあるが、これらはシールドを行い、
または、音声/コントロールヘッドHcから遠ざけて配
置することにより、ノイズを与える問題を少なくするこ
とができる。
【0005】ところが、音声/コントロールヘッドHc
にノイズを与えるものとして、回転ドラム駆動用モータ
がある。この種のモータは、ステータ側にコイルを有す
るステータコアが設けられ、ロータ側にマグネットが設
けられているが、ステータコアにより発生する磁界の洩
れ磁束が、前記音声/コントロールヘッドHcにノイズ
として影響を与えることになる。
【0006】特に最近の機種では、回転ヘッド装置1の
上方に、回転ドラム2を回転駆動するモータが配置され
るものが多くなっている。この種の装置では、モータと
音声/コントロールヘッドHcとがシャーシなどにより
遮蔽されず、シャーシ上の同じ空間領域内に配置されて
いるため、音声/コントロールヘッドHcに与えられる
ノイズの影響は無視できないものとなっている。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、回転ドラムを回転駆動するモータから、例えば音
声/コントロールヘッドなどのようなノイズを嫌う電気
部品に対して与えられるノイズの影響をなくしまたは軽
減できるようにした省ノイズの回転ヘッド装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定ドラム
と、この固定ドラムと同軸にて回転し且つ磁気ヘッドが
備えられた回転ドラムと、この回転ドラムを回転駆動す
る駆動モータとが設けられた回転ヘッド装置において、
第1の手段として、駆動モータには円周方向に並ぶ複数
のステータコアとこのステータコアよりも円周方向の寸
法の大きい補助スロットが設けられており、ノイズを嫌
う電気部材とモータの中心を結ぶ線またはこの線の延長
上に、前記補助スロットが位置しまたは近接しているこ
とを特徴とし、
【0009】第2の手段として、駆動モータに設けられ
たPG検出部が、モータの中心を挟んで、ノイズを嫌う
電気部品と逆側に設けられていることを特徴とし、
【0010】さらに第3の手段として、駆動モータのス
テータコアが設けられたステータ部には、ノイズを嫌う
電気部品とモータの中心を結ぶ線上に位置する小片状の
金属シールドが配置されていることを特徴とするもので
ある。
【0011】
【作用】上記第1の手段では、駆動モータに設けられた
複数のステータコアどうしを渡る磁束の洩れ量が、ステ
ータコアとこれよりも寸法の大きい補助スロットとの間
を渡る磁束の洩れ量よりも多いことを利用したものであ
り、例えば音声ヘッドのようなノイズを嫌う電気部品の
存在する方向に、補助スロットを向けまたはこの対角位
置に補助スロットを向けることにより、ノイズを嫌う電
気部品に対する、洩れ磁束の影響を軽減させることがで
きる。
【0012】前記第2の手段では、駆動モータに設けら
れてロータの回転位相を検出するPG検出部が音声ヘッ
ドなどのようなノイズを嫌う部品と逆の側に配置されて
いるため、このPG検出部からの洩れ磁束がノイズを嫌
う電気部品に及びにくくなり、ノイズを嫌う電気部品に
与えられるノイズを軽減できるようになる。
【0013】前記第3の手段では、駆動モータのステー
タコアが設けられた基板上であって、ノイズを嫌う電気
部品が配置されている方向に小片状の金属シールドが配
置されているため、ステータコアからの洩れ磁束がこの
小片状の金属シールドの集磁力により外部へ及ぶのが阻
止され、よって音声ヘッドなどのノイズを嫌う電気部品
に対する洩れ磁束の影響を軽減できるようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図9の図面
により説明する。図1は本発明の一実施例としての回転
ヘッド装置の分解斜視図、図2はこの回転ヘッド装置の
縦断面図(図1のII−II線断面図)、図3は回転ヘ
ッド装置に設けられたモータのステータ部を示す部分分
解斜視図、図4はステータ部の透視平面図である。図1
と図2において符号11は固定ドラムである。この固定
ドラム11には固定軸12が焼き嵌めなどの手段により
固定されている。固定軸12の外周には一対のボール軸
受13と14を介して回転ドラム15が回転自在に支持
されている。この回転ドラム15の底面外周部には、複
数のヘッドベース16が固定されており、それぞれのヘ
ッドベース16にビデオ信号の記録/再生用の磁気ヘッ
ドHが固定されている。
【0015】固定軸12の上端部には、前記回転ドラム
15を回転させる駆動モータMが設けられている。この
モータMのロータRは、回転ドラム15の上面に固定さ
れている。またステータSは、固定軸12の上端におい
て固定ブッシュ17を介して固定されている。ロータR
では、凹形状に絞り形成された板金製のロータヨーク2
1内にロータマグネット22が固着されている。このロ
ータマグネット22は、図2に示すように断面がL形状
のリング状のものであり、その内周面が、N磁極とS磁
極が円周方向に向けて交互に着磁された駆動着磁面22
aとなっている。またロータマグネット22の底面は、
磁極が円周上の1ヵ所または2ヵ所に着磁されたPG着
磁部22bとなっている。このPG着磁は、ロータRの
回転位相を検出するためのものである。
【0016】前記ロータヨーク21の底面21aには、
前記固定軸12が上方へ挿通される挿通穴21bが形成
され、その外周の1ヵ所に位置決め溝21cが形成され
ている。また前記回転ドラム15の上面のロータ設置面
15aには位置決め突起15bが形成されており、この
位置決め突起15bと前記位置決め溝21cとが嵌合す
ることにより、回転ドラム15とロータRとの位相が合
わせられている。この位相合わせがなされた状態にて、
ロータヨーク21に穿設された取付穴21d,21dに
取り付けねじ23,23(図2参照)が挿入され、回転
ドラム15のロータ設置面15aの雌ねじ穴15c,1
5cに螺着され、ロータRと回転ドラム15とが互いに
固定されている。
【0017】前記ステータSには、ステータ基板31が
設けられている。このステータ基板31は樹脂やセラミ
ックなどにより形成されたものであり、その上面は導電
パターンが形成された電子部品の実装面31aとなって
いる。図2に示すように、固定軸12の上端には、前記
固定ブッシュ17が無頭ねじ18により固定されてお
り、この固定ブッシュ17に対し、ステータ基板31が
取り付けねじ32,32により固定されている。
【0018】ステータ基板31の下面には、図3に一部
を示すリング状の磁性部材33が、磁性体のヨーク34
(図2参照)を介して接着などの手段で固定されてい
る。図3に示すように、前記磁性部材33の外周には、
放射状に複数個のステータコア35が突出し、それぞれ
のステータコア35にステータコイルCが巻かれてい
る。また、同じ磁性部材33には、所定角度ごとに補助
スロット36が突出している。この補助スロット36
は、円周方向の寸法αが、前記ステータコア35の円周
方向の寸法βよりも長くなっている。この補助スロット
36はロータRが回転するときのコギング動作を防止す
るためのものである。この補助スロット36はコイルが
巻かれていないものもあるが、図3に示す実施例では、
この補助スロット36にステータコイルCが巻かれてス
テータコアとしても機能するようになっている。
【0019】また、ステータ基板31の下面には、前記
ロータマグネット22のPG着磁部22bに対向するP
G検出コア37が固定され、このPG検出コア37に
は、PG検出コイルCaが巻かれている。また図示省略
するが、ステータ基板31の下面には、ステータコイル
Cへの通電を制御するためのホール素子が設けられてい
る。
【0020】図1に示すように、ステータ基板31の実
装面31aには、ノイズを発生する電子素子としてIC
41が実装されている。このIC41は前記固定軸12
よりも図示左側に設けられている。また実装面31aに
はシールド片42が設置されている。このシールド片4
2は、小片状の金属板または小片状の金属箔などであ
り、実装面31aの表面にレジストなどの絶縁層を介し
て接着固定されている。なお、このシールド片42が、
実装面31a上にて導電膜(印刷パターン)により形成
されていてもよい。
【0021】ステータ基板31の上面にはコネクタ43
が実装されている。このコネクタ43は、実装面31a
に形成された導電パターンを介して前記ステータコイル
CおよびPG検出コイルCaなどに導通されている。図
1の実施例では、コネクタ43が、ステータ基板31の
図示左縁部31c側で且つ基板の後縁部31b側に設け
られている。この種の回転ヘッド装置では、固定軸12
の中心線Oが垂直線に対してθだけ傾けられた状態で、
テーププレーヤのシャーシ上に固定される。よってステ
ータ基板31もシャーシと平行な水平線Lに対してθだ
け傾けられることになる。前記コネクタ43は、ステー
タ基板31の傾斜により位置が下がる左縁部31c側に
設けられている。ステータ基板31の位置が下がる側に
コネクタ43が実装されていることにより、シャーシか
らコネクタ43の上端までの高さ寸法が制限され、これ
によりコネクタ43が回転ヘッド装置全体の薄型化を妨
げない構造となっている。
【0022】次に図4により、ステータSに配置されて
いる各部材の配置角度および配置位置について説明す
る。図4は、図1に示すステータSを、ステータ基板3
1を透視して示した透視平面図である。上記実施例の回
転ヘッド装置が図10に示すようなテーププレーヤに実
装された場合に、音声/コントロールヘッドHcが位置
する方向を、図4において矢印で示している。またこの
矢印が設けられた仮想線50は、音声/コントロールヘ
ッドHcと回転ヘッド装置の回転中心O(固定軸12の
中心)を結ぶ線である。
【0023】前記実施例では、図4に示すように、補助
スロット36が120度の角度配置にて設けられ、各補
助スロット36と36の間に3個ずつのステータコア3
5が等角度間隔に設けられている。そしてこの実施例で
は、補助スロット36のうちの1個((イ)で示すも
の)の円周方向のほぼ中心が、前記仮想線50上にて回
転中心Oの左側、すなわち回転中心Oと音声/コントロ
ールヘッドHcを結ぶ線の延長線上に位置している。ま
たPG検出コア37も(イ)で示す補助スロット36の
側近位置に設けられている。さらにシールド片42は、
回転中心Oと音声/コントロールヘッドHcを結ぶ線上
に位置している。さらにIC41は、中心Oを挟んで音
声/コントロールヘッドHcが設けられている側と逆の
側に配置されている。
【0024】各部材を図4に示す角度および位置に配置
することにより、図4の矢印方向に位置する音声/コン
トロールヘッドHcに与えるノイズをなくしあるいは最
少限にできるようになる。まず、ステータSに設けられ
たステータコア35ならびに補助スロット36の配置角
度を図4に示すように設定することにより、音声/コン
トロールヘッドHcの方向への洩れ磁界を減らしオーデ
ィオノイズを軽減できる。この点について図5ないし図
7に基づいて説明する。
【0025】図5は図3ならびに図4に示したのと同じ
ステータコア35および補助スロット36を有するステ
ータSを透視平面図にて示している。図5では120度
の角度配置にて設けられた補助スロット36にステータ
コイルCが巻かれてステータコアとしても機能してい
る。また複数のステータコア35のうちの(ロ)で示す
ものの円周方向の中心位置を0度の位置にして、各ステ
ータコア35と補助スロット36とを前記0度を始点と
した角度図と対比して示している。
【0026】図7は図5に示した角度図と同じ角度を示
している。この図7は、図5に示した各ステータコイル
35と補助スロット36のそれぞれのコイルに通電し
て、実際にロータRを回転させた状態で、ステータRと
音声/コントロールヘッドとの相対的な対向角度位置を
0度の位置を始点として変化させていったときの、音声
/コントロールヘッドに重畳されるオーディオノイズの
強度変化を(dBm)で示している。図7に示すよう
に、ステータからの洩れ磁界の影響によるオーディオノ
イズの強度は、(a)ないし(f)で示す位置にて低下
し、それ以外の箇所にて強くなっている。この(a)な
いし(f)で示す位置と、図5に示したステータSの各
部の位置とを対比すると、(a)はほぼ(ハ)で示す補
助スロット36の角度位置で、(b)はその対角位置で
ある。同様に(c)と(e)はそれぞれほぼ(ニ)と
(ホ)で示す補助スロット36の角度位置であり、
(d)と(f)はその対角位置である。
【0027】すなわち、各補助スロット36が設けられ
ている位置の周辺およびその対角位置の周辺で、洩れ磁
界の強度が低下し、この洩れ磁界を原因とするオーディ
オノイズが軽減されていることが解る。この洩れ磁界が
低下する理由は、図5に示すように、ステータコア35
とステータコア35の間、およびステータコア35と補
助スロット36との間では、磁束Φ1,Φ2が対向するロ
ータマグネット22およびロータヨーク21内を通過し
て、ステータコア35または補助スロット36に渡るこ
とになるが、補助スロット36はステータコア35より
も円周方向の長さ寸法が大きいため、この補助スロット
36の集磁力がステータコア35の集磁力よりも強くな
り、よってステータコア35と35の間を渡る磁束Φ1
からの洩れ磁束Φ3よりも、補助スロット36に渡る磁
束Φ2の洩れ磁束Φ4の方が、少なくなるからであると予
測される。またこの洩れ磁束の変化は、対角線側にも同
様にして現れる。
【0028】ただし、図7においてオーディオノイズが
最も低下する角度位置は、必らずしも補助スロット36
の円周状の中心点と一致するものではなく、ずれが生じ
ることがある。これはロータRが所定の速度にて回転す
るため、その過渡現象により、洩れ磁界が低下する位置
が円周方向にずれることが有り得るからである。またオ
ーディオノイズが低下する位置の円周方向へのずれ量
は、ロータRの回転数によっても影響を受ける。さらに
過渡現象により回転数が高いと漏洩磁束が大となりまた
回転数が低いと漏洩磁束は小となる。したがって、補助
スロット36が設けられている位置またはその近傍、お
よびこれらの対角位置の延長上にノイズを嫌う電気部品
を配置すれば、モータMからこれらの電気部品に与えら
れるノイズの影響を最少限にできることになる。
【0029】次に図6は、図3、図4、図5とは異なる
形式のステータSaを示す透視平面図である。このステ
ータSaでは、コイルが巻かれていない補助スロット3
6aが、120度の配置角度にて三ヵ所設けられてい
る。図6ではこの補助スロット36aの配置角度を図5
に示す補助スロット36の配置角度と同じ方向としてい
る。またそれぞれの補助スロット36aと36aの間に
4個ずつのステータコア35aが等角度にて配置されて
いる。このステータコア35aにはそれぞれステータコ
イルが巻かれている。
【0030】図8は、図6に示したステータSaのステ
ータコア35aに巻かれたステータコイルに通電し、ロ
ータRを回転させ、音声/コントロールヘッドHcとの
対向角度を0度を始点として相対的に変化させていった
ときのオーディオノイズの強度変化を角度図にて示して
いる。図8に示すように、このステータSaにおいて
も、(a)ないし(f)で示す角度位置音声/コントロ
ールヘッドHcが対向したときに、洩れ磁界によるオー
ディオノイズの強度が大きく低下する。この(a)ない
し(f)で示す角度は、それぞれの補助スロット36a
が設けられている角度位置およびその対角位置とほぼ一
致している。図6に示すステータSaにおいても、
(a)ないし(f)で示すオーディオノイズが減少する
位置が、必らずしも補助スロット36aの中心位置およ
びその対角位置に一致しているとは限られず、ロータR
の回転の過渡現象、およびロータRの回転数などにより
補助スロット36aおよびその対角位置と、(a)ない
し(f)で示す洩れ磁界の低下位置とがずれる場合があ
る。
【0031】ここで図7と図8とを比較すると、図8の
方が(a)ないし(f)における角度位置に配置された
音声/コントロールヘッドHcでのオーディオノイズの
強度の低下が著しい。これは補助スロット間におけるス
テータコアの配置角度密度の相違に基づくものと考えら
れる。さらに、これはステータコアの円周方向の幅寸法
(図3のβ)の違いにも影響されているものと考えられ
る。すなわち図6に示すステータコアの幅寸法が図5に
示すステータコアの幅寸法よりも小さいため、図6では
ステータコア35aと補助スロット36aとによる集磁
力に大きな差があり、よって図8に示すように洩れ磁界
の低下が著しくなっていると予測される。
【0032】図4に示す実施例では、補助スロット36
のうちの(イ)で示すものが、モータMの中心Oと、音
声/コントロールヘッドHcとを結ぶ線の延長線上にあ
る。すなわち(イ)で示す補助スロット36の対角方向
が音声/コントロールヘッドHcに向けられている。よ
って、ステータSからの洩れ磁界の低下している角度方
向が音声/コントロールヘッドHcに向けられているこ
とになり、音声/コントロールヘッドHcでのオーディ
オノイズがなくなりまたは軽減させられることになる。
【0033】次に図9は、図5に示すロータSを使用し
た場合において、ステータ基板31上にIC41を配置
した場合の、音声/コントロールヘッドHcでのオーデ
ィオノイズの強度変化を、図7、図8と同じ方法にて示
したものである。図9に示したように、IC41が実装
されている部分が音声/コントロールヘッドHcに向け
られたとき、オーディオノイズの強度が増強する。これ
はIC41から発生する電磁波が、ステータSからの洩
れ磁界と共に、音声/コントロールヘッドHcに及び、
これにより音声/コントロールヘッドHcにオーディオ
ノイズが重畳されるためである。
【0034】図4の実施例では、IC41を、モータ中
心Oを挟んで、音声/コントロールヘッドHcが設けら
れている方向と逆側に配置している。この配置によりI
C41からの電磁波により音声/コントロールHcに生
じるオーディオノイズを減少させることができる。さら
に、ステータSからの洩れ磁界は、ステータコア35な
どだけでなく、PG検出コア37からも発生する。すな
わちロータマグネット22のPG着磁部22b上のPG
着磁がPG検出コア37に対向したときに、PG着磁部
22bとPG検出コア37との間にて磁束が渡るが、こ
のときの洩れ磁束が音声/コントロールヘッドHcに影
響を与え、これによってもオーディオノイズが発生す
る。図4の実施例では、上記PG検出コア37が、
(イ)で示す補助スロット36と共に、モータ中心Oと
音声/コントロールヘッドHcを結ぶほぼ延長線上に設
けられ、このPG検出コア37が音声/コントロールヘ
ッドHcから遠ざけられているため、PG検出コア37
からの洩れ磁界によるオーディオノイズの発生を軽減で
きる。
【0035】さらに図4に示す実施例では、ステータ基
板31における音声/オーディオヘッドHcが設けられ
ている方向にシールド片42が設置されている。このシ
ールド片42を設けると、ステータコア35などから発
生する洩れ磁束が、このシールド片42に集磁され、洩
れ磁界が音声/コントロールヘッドHcの位置へ及びに
くくなり、音声/コントロールヘッドHcでのオーディ
オノイズの発生をさらに減少させることができるように
なる。
【0036】上記のように、この実施例では、図4に示
すように、(イ)で示す補助スロット36が、モータ中
心Oと音声/コントロールヘッドHcを結ぶ線の延長線
上に設けられ、またPG検出コア37がこれとほぼ同じ
位置に設けられ、IC41が音声/コントロールヘッド
Hcから遠ざかる位置に設けられ、またシールド片42
が、モータ中心Oと音声/コントロールヘッドHcとを
結ぶ線上に設けられていることにより、モータMによ
り、音声/コントロールヘッドHcに与えられるオーデ
ィオノイズをなくしまたは大幅に低下させることができ
る。
【0037】なお、図4の実施例では、(イ)で示され
る補助スロット36が、モータ中心Oを挟んで、音声/
コントロールヘッドHcが設けられている方向の対角位
置にまたはその近傍に配置されているが、この補助スロ
ット36が、モータ中心Oと音声/コントロールヘッド
Hcとを結ぶ仮想線上またはその近傍に設けられ、すな
わち補助スロット36が音声/コントロールヘッドHc
の方向に向けて配置されていてもよい。また図6に示す
ようなコイルを有していない補助スロット36aが設け
られたステータSaが使用されている場合においても同
様である。
【0038】さらに、上記実施例では、ノイズを嫌う電
気部品として、音声/コントロールヘッドHcを示し、
図4において矢印で示す方向にこの音声/コントロール
ヘッドHcを配置し、この音声/コントロールヘッドH
cのオーディオノイズを軽減させているが、ノイズを嫌
う電気部品はこの音声/コントロールヘッドHcに限ら
れず、他のヘッド、ヘッドの信号伝達経路などのノイズ
を嫌う部分を図4の矢印方向に配置してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、回転ド
ラムを回転駆動するモータにより、音声/コントロール
ヘッドなどにノイズが発生するのをなくし、あるいは軽
減でき、高精度な再生動作などができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による回転ヘッド装置を示す分
解斜視図、
【図2】図1に示す回転ヘッド装置のII−II線の縦
断面図、
【図3】図1に示す回転ヘッド装置のステータ部分を示
す部分分解斜視図、
【図4】ステータ部分の透視平面図、
【図5】ステータコアと補助スロットの配置角度を示す
説明図、
【図6】他の構造のステータのステータコアと補助スロ
ットの配置角度を示す説明図、
【図7】図5に示すステータと音声/コントロールヘッ
ドとの対向角度位置を変えていった場合におけるオーデ
ィオノイズの強度変化を示す線図、
【図8】図6に示すステータと音声/コントロールヘッ
ドとの対向角度位置を変えていった場合におけるオーデ
ィオノイズの強度変化を示す線図、
【図9】図5に示すステータにICが実装された場合に
おける音声/コントロールヘッドとの対向角度位置とオ
ーディオノイズの強度変化との関係を示す線図、
【図10】VTRなどの回転ヘッド装置部分におけるテ
ープ走行経路の一部を示す平面図、
【符号の説明】
11 固定ドラム 12 固定軸 15 回転ドラム 16 ヘッドベース M モータ R ロータ 21 ロータヨーク 22 ロータマグネット S ステータ 31 ステータ基板 33 磁性部材 35,35a ステータコア 36,36a 補助スロット 37 PG検出コア 41 IC 42 シールド片 Hc 音声/コントロールヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ドラムと、この固定ドラムと同軸に
    て回転し且つ磁気ヘッドが備えられた回転ドラムと、こ
    の回転ドラムを回転駆動する駆動モータとが設けられた
    回転ヘッド装置において、前記駆動モータには円周方向
    に並ぶ複数のステータコアとこのステータコアよりも円
    周方向の寸法の大きい補助スロットが設けられており、
    ノイズを嫌う電気部材とモータの中心を結ぶ線またはこ
    の線の延長上に、前記補助スロットが位置しまたは近接
    していることを特徴とする省ノイズの回転ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 固定ドラムと、この固定ドラムと同軸に
    て回転し且つ磁気ヘッドが備えられた回転ドラムと、こ
    の回転ドラムを回転駆動する駆動モータとが設けられた
    回転ヘッド装置において、前記駆動モータに設けられた
    PG検出部が、モータの中心を挟んで、ノイズを嫌う電
    気部品と逆側に設けられていることを特徴とする省ノイ
    ズの回転ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 固定ドラムと、この固定ドラムと同軸に
    て回転し且つ磁気ヘッドが備えられた回転ドラムと、こ
    の回転ドラムを回転駆動する駆動モータとが設けられた
    回転ヘッド装置において、前記駆動モータのステータコ
    アが設けられたステータ部には、ノイズを嫌う電気部品
    とモータの中心を結ぶ線上に位置する小片状の金属シー
    ルドが配置されていることを特徴とする省ノイズの回転
    ヘッド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1487089A2 (en) * 2003-06-13 2004-12-15 Matsushita Electronics Corporation Permanent magnet motor
CN105186722A (zh) * 2015-08-31 2015-12-23 珠海凌达压缩机有限公司 一种压缩机、电机及其定子槽口结构

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EP1487089A3 (en) * 2003-06-13 2005-04-27 Matsushita Electronics Corporation Permanent magnet motor
CN105186722A (zh) * 2015-08-31 2015-12-23 珠海凌达压缩机有限公司 一种压缩机、电机及其定子槽口结构

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