JPH07213036A - モータ - Google Patents
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- JPH07213036A JPH07213036A JP447594A JP447594A JPH07213036A JP H07213036 A JPH07213036 A JP H07213036A JP 447594 A JP447594 A JP 447594A JP 447594 A JP447594 A JP 447594A JP H07213036 A JPH07213036 A JP H07213036A
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- JP
- Japan
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- coil
- rotor magnet
- magnetic pole
- pair
- magnet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 面対向型モータにおけるFG/PG出力端子
を回転磁石の内周側に配置し、引出し線素に漏洩磁束の
磁束が鎖交しても、重畳ノイズレベルを小さく抑制する
ことを可能とし、磁石外径を大きくとれるようにし、磁
石材質を低エネルギー積の物でも使用可能にし、コスト
ダウンを図る。 【構成】 1)FG/PGの出力端子をモータ内周部側
とし、この出力端子までの引出し線素とほぼ同一な形状
の引き回し線素の対を複数対設け、これを全周にわたっ
て等分配置する。2)PG出力端子までの引出し線素を
磁石2極分だけ位相をずらして配設する。
を回転磁石の内周側に配置し、引出し線素に漏洩磁束の
磁束が鎖交しても、重畳ノイズレベルを小さく抑制する
ことを可能とし、磁石外径を大きくとれるようにし、磁
石材質を低エネルギー積の物でも使用可能にし、コスト
ダウンを図る。 【構成】 1)FG/PGの出力端子をモータ内周部側
とし、この出力端子までの引出し線素とほぼ同一な形状
の引き回し線素の対を複数対設け、これを全周にわたっ
て等分配置する。2)PG出力端子までの引出し線素を
磁石2極分だけ位相をずらして配設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は最適な周波数発生器
(以下FGと略記する)、及び回転位相検出器(以下P
Gと略記する)を具備したモータに関する。
(以下FGと略記する)、及び回転位相検出器(以下P
Gと略記する)を具備したモータに関する。
【0002】
【従来の技術】回転子の回転周波数検出手段としてのF
Gを備えたモータは、ビデオテープレコーダ(以下VT
Rと略記する)のキャプスタン,回転ヘッドドラム等の
駆動に盛んに使われており、低コスト化,高性能化が強
く要求されている。また回転子の回転位相を検出するた
めのPGを備えたモータは、VTR等の回転ヘッドドラ
ム等の駆動に盛んに用いられており、同様に低コスト,
高性能のものを開発する必要性が高くなってきている。
Gを備えたモータは、ビデオテープレコーダ(以下VT
Rと略記する)のキャプスタン,回転ヘッドドラム等の
駆動に盛んに使われており、低コスト化,高性能化が強
く要求されている。また回転子の回転位相を検出するた
めのPGを備えたモータは、VTR等の回転ヘッドドラ
ム等の駆動に盛んに用いられており、同様に低コスト,
高性能のものを開発する必要性が高くなってきている。
【0003】従来より小型軽量でありながら、比較的回
転角速度の検出精度の良いFGとしては、円環状のFG
磁石の一平面に等ピッチに多極着磁してこれを回転子に
固着し、固定子側にはこのFG磁石の磁極面に対向する
ようにジグザグ状の櫛歯コイルを一定の空隙を介して配
設した平面対向全周積分型FGがよく知られ、VTRの
回転ヘッドドラムの駆動用モータ等に採用されている。
転角速度の検出精度の良いFGとしては、円環状のFG
磁石の一平面に等ピッチに多極着磁してこれを回転子に
固着し、固定子側にはこのFG磁石の磁極面に対向する
ようにジグザグ状の櫛歯コイルを一定の空隙を介して配
設した平面対向全周積分型FGがよく知られ、VTRの
回転ヘッドドラムの駆動用モータ等に採用されている。
【0004】またPGは従来は回転子上に一体的にPG
磁石を配置し、これに対向配置したサーチコイルとで1
回転1回のパルスを検出して回転位相を求める方式がよ
く知られている。
磁石を配置し、これに対向配置したサーチコイルとで1
回転1回のパルスを検出して回転位相を求める方式がよ
く知られている。
【0005】以下、従来の回転ヘッドドラム用のモータ
に使用されているFG,PGについて、図面を参照しな
がら説明をする。
に使用されているFG,PGについて、図面を参照しな
がら説明をする。
【0006】図10は従来の構成におけるモータをその
内部に組み込んだ回転ヘッドドラムの横断面図である。
外周及び端面に鏡面加工を施した軸25は固定ドラム3
1に焼嵌め固着されている。一方回転ドラム30の中心
部には、精密加工された楔状の複数本の溝が設けられて
いる。さらに回転ドラム30の中心部貫通穴を塞ぐよう
にスラスト受け部材32が配設されている。ここで軸2
5と回転ドラム30,スラスト受け部材32との間には
潤滑油が点滴されており、回転ドラム30が所定の方向
に回転することで動圧を発生し流体軸受として動作し、
回転子を非接触で回転させる。
内部に組み込んだ回転ヘッドドラムの横断面図である。
外周及び端面に鏡面加工を施した軸25は固定ドラム3
1に焼嵌め固着されている。一方回転ドラム30の中心
部には、精密加工された楔状の複数本の溝が設けられて
いる。さらに回転ドラム30の中心部貫通穴を塞ぐよう
にスラスト受け部材32が配設されている。ここで軸2
5と回転ドラム30,スラスト受け部材32との間には
潤滑油が点滴されており、回転ドラム30が所定の方向
に回転することで動圧を発生し流体軸受として動作し、
回転子を非接触で回転させる。
【0007】また回転ドラム30にはビデオヘッド34
が複数個配設されている。ここでテープ状媒体(図示せ
ず)は固定ドラム31と回転ドラム30とにわたって、
斜めに巻回され、ビデオヘッド34の回転と、テープ状
媒体の移送とによって、テープ状媒体上に斜めにビデオ
トラックを形成する。ビデオヘッド34と記録再生回路
(図示せず)との間の信号の授受は円筒状のロータリー
トランス33を介して行う。
が複数個配設されている。ここでテープ状媒体(図示せ
ず)は固定ドラム31と回転ドラム30とにわたって、
斜めに巻回され、ビデオヘッド34の回転と、テープ状
媒体の移送とによって、テープ状媒体上に斜めにビデオ
トラックを形成する。ビデオヘッド34と記録再生回路
(図示せず)との間の信号の授受は円筒状のロータリー
トランス33を介して行う。
【0008】ここで回転ドラムにはロータ取付部材27
と、ロータヨーク26を介して、回転子磁石5が一体的
に固着してある。また固定ドラム31には取付部材16
を介して、ねじ(図示せず)によって固定子基板6を固
定している。ここでこの固定子基板6には、それに所定
の通電を行うことで、回転子磁石5との間で回転付勢力
を発生するメインコイル40と、回転子磁石5の磁路を
形成するための固定ヨーク41とを固定してある。
と、ロータヨーク26を介して、回転子磁石5が一体的
に固着してある。また固定ドラム31には取付部材16
を介して、ねじ(図示せず)によって固定子基板6を固
定している。ここでこの固定子基板6には、それに所定
の通電を行うことで、回転子磁石5との間で回転付勢力
を発生するメインコイル40と、回転子磁石5の磁路を
形成するための固定ヨーク41とを固定してある。
【0009】回転子磁石5には、図12に示すように、
等ピッチで扇型形状に主磁極8を設けている。主磁極8
はこの例では16極に着磁してある。さらに主磁極8の
内の1極(この例ではS極)には、反転磁極18を設け
ている。
等ピッチで扇型形状に主磁極8を設けている。主磁極8
はこの例では16極に着磁してある。さらに主磁極8の
内の1極(この例ではS極)には、反転磁極18を設け
ている。
【0010】ここで固定子基板6の一方の平面上には、
図9に示すようにエッチングによって櫛歯状のFGコイ
ル1,FG引出し線素2,FG出力端子3を配設してあ
る。FGコイル1の始端部と終端部はFG引出し線素2
を介してFG出力端子3に電気的に接続されている。
図9に示すようにエッチングによって櫛歯状のFGコイ
ル1,FG引出し線素2,FG出力端子3を配設してあ
る。FGコイル1の始端部と終端部はFG引出し線素2
を介してFG出力端子3に電気的に接続されている。
【0011】また固定子基板6の他方の平面上には、図
12に示すようにエッチングによって扇形状のPGコイ
ル11,PG引出し線素12,PG出力端子13を配設
してある。PGコイル11はその開き角度がこの例にお
いては略々45(=360/8)度になるように設定し
てある。PGコイル11の終端部はPG引出し線素12
を介してPG出力端子13に電気的に接続されている。
またPGコイル11の始端部はスルーホール20を介し
て固定子基板6の裏面(この場合は前記FGコイル1を
配設した面)を経由してスルーホール21にてPG引出
し線素12に接続してある。
12に示すようにエッチングによって扇形状のPGコイ
ル11,PG引出し線素12,PG出力端子13を配設
してある。PGコイル11はその開き角度がこの例にお
いては略々45(=360/8)度になるように設定し
てある。PGコイル11の終端部はPG引出し線素12
を介してPG出力端子13に電気的に接続されている。
またPGコイル11の始端部はスルーホール20を介し
て固定子基板6の裏面(この場合は前記FGコイル1を
配設した面)を経由してスルーホール21にてPG引出
し線素12に接続してある。
【0012】以上の構成において動作を説明する。回転
子磁石5の主磁極8の磁束は固定子基板6上に配設され
たFGコイル1に鎖交する。ここで、回転子磁石5がメ
インコイル40との間で発生する回転付勢力により、所
定の方向に回転駆動されると、かかる回転によりFGコ
イル1に鎖交する磁束が変化するのでFGコイル1には
回転子磁石5の回転速度に比例した周波数の回転周波数
信号(以下FG信号と略記)が発生する。この実施例に
おいては、1回転につき8パルスの正弦波状信号を得る
ことができる。この時のFG信号波形SFG0を図7
(a)に示す。一般に回転子磁石5の主磁極8は回転軸
に対して偏心して着磁されたり、もしくは、磁石の磁化
に際して、局部的な磁化強度の不均一が生じたりすると
FG信号にも1回転につき1回以上の振幅誤差、位相誤
差が生じてしまうが、本実施例においては、全周にわた
って加算平均されるので、きわめて安定したFG信号を
得ることが可能になる。
子磁石5の主磁極8の磁束は固定子基板6上に配設され
たFGコイル1に鎖交する。ここで、回転子磁石5がメ
インコイル40との間で発生する回転付勢力により、所
定の方向に回転駆動されると、かかる回転によりFGコ
イル1に鎖交する磁束が変化するのでFGコイル1には
回転子磁石5の回転速度に比例した周波数の回転周波数
信号(以下FG信号と略記)が発生する。この実施例に
おいては、1回転につき8パルスの正弦波状信号を得る
ことができる。この時のFG信号波形SFG0を図7
(a)に示す。一般に回転子磁石5の主磁極8は回転軸
に対して偏心して着磁されたり、もしくは、磁石の磁化
に際して、局部的な磁化強度の不均一が生じたりすると
FG信号にも1回転につき1回以上の振幅誤差、位相誤
差が生じてしまうが、本実施例においては、全周にわた
って加算平均されるので、きわめて安定したFG信号を
得ることが可能になる。
【0013】このFG信号は、モータの駆動制御回路
(図示せず)に入力されて、この信号周期Tが所定の値
になるようにモータを回転制御する。ここで、図7
(a)においてFG信号波形SFG1として例示するよう
にFG信号にノイズ成分が重畳していると周期に誤差を
生じてしまう。このノイズ成分はFGコイル1そのもの
に重畳する成分もあるが、FG引出し線素2や、FG出
力端子3に鎖交した回転磁束変動が原因となる成分が多
い。モータの駆動回路はその誤った情報をもとに制御を
かけようとするので、その結果、モータは回転ムラを発
生してしまうことになる。従ってFG信号には余分なノ
イズ成分が重畳してはならないことになる。
(図示せず)に入力されて、この信号周期Tが所定の値
になるようにモータを回転制御する。ここで、図7
(a)においてFG信号波形SFG1として例示するよう
にFG信号にノイズ成分が重畳していると周期に誤差を
生じてしまう。このノイズ成分はFGコイル1そのもの
に重畳する成分もあるが、FG引出し線素2や、FG出
力端子3に鎖交した回転磁束変動が原因となる成分が多
い。モータの駆動回路はその誤った情報をもとに制御を
かけようとするので、その結果、モータは回転ムラを発
生してしまうことになる。従ってFG信号には余分なノ
イズ成分が重畳してはならないことになる。
【0014】ここで、図9に示した構成においては、F
Gコイル1の最外径は回転子磁石5の最外径よりも大き
くとり、かつFG引出し線素2,FG出力端子3はFG
コイル1よりも外側にあるので、回転子磁石5からの漏
洩磁束がFG引出し線素2,FG出力端子3において鎖
交することはない。従って、FG信号に対するノイズ成
分はほとんど無く、周期Tの変動は抑制される。
Gコイル1の最外径は回転子磁石5の最外径よりも大き
くとり、かつFG引出し線素2,FG出力端子3はFG
コイル1よりも外側にあるので、回転子磁石5からの漏
洩磁束がFG引出し線素2,FG出力端子3において鎖
交することはない。従って、FG信号に対するノイズ成
分はほとんど無く、周期Tの変動は抑制される。
【0015】また回転子磁石5と一体的に配設した反転
磁極18の磁束はPGコイル11に鎖交して図7(a)
に示すように1回転1回のPG信号波形SPG0が発生す
る。なおPGコイル11はその開き角度が略々45度
(=360/8)であるので、主磁極8からの磁束はそ
の半径方向延伸部で互いにキャンセルされるので、S/
N比の高いPG信号を得ることができる。
磁極18の磁束はPGコイル11に鎖交して図7(a)
に示すように1回転1回のPG信号波形SPG0が発生す
る。なおPGコイル11はその開き角度が略々45度
(=360/8)であるので、主磁極8からの磁束はそ
の半径方向延伸部で互いにキャンセルされるので、S/
N比の高いPG信号を得ることができる。
【0016】このPG信号はモータの駆動制御回路(図
示せず)に入力されて、所定のスレッシュホールド値V
sを越えた時点(図中A)をモータの回転基準位置とし
て認識する。ここでこの回転基準位置はビデオヘッド3
4と所定の位相角度となるように設定されており、アナ
ログVTRの場合、回転基準位置信号とビデオ信号との
間の相対位相が所定の値になるように、モータを回転制
御し、また必要なビデオヘッドに記録電流を印加するよ
うにする。ここで、もし図7(a)にPG信号波形S
PG1として例示するように、PG信号にノイズ成分が重
畳していると、スレッシュホールド値Vsの設定状態に
よっては、図示するようにスレッシュホールド値Vsを
越える点は1回転中A,A1,A2・・・・と複数箇所発生
してしまうことになる。このノイズ成分はPGコイル1
1そのものに重畳する成分もあるが、PG引出し線素1
2や、PG出力端子13に鎖交した回転磁束変動が原因
となる成分が多い。このようにノイズが重畳した結果、
制御回路はモータの回転位相を正しく検出することがで
きないので、テープ状媒体に所定の形状のビデオトラッ
クを形成することが不可能になる。従って、PG信号に
は余分なノイズ成分が重畳してはならない。
示せず)に入力されて、所定のスレッシュホールド値V
sを越えた時点(図中A)をモータの回転基準位置とし
て認識する。ここでこの回転基準位置はビデオヘッド3
4と所定の位相角度となるように設定されており、アナ
ログVTRの場合、回転基準位置信号とビデオ信号との
間の相対位相が所定の値になるように、モータを回転制
御し、また必要なビデオヘッドに記録電流を印加するよ
うにする。ここで、もし図7(a)にPG信号波形S
PG1として例示するように、PG信号にノイズ成分が重
畳していると、スレッシュホールド値Vsの設定状態に
よっては、図示するようにスレッシュホールド値Vsを
越える点は1回転中A,A1,A2・・・・と複数箇所発生
してしまうことになる。このノイズ成分はPGコイル1
1そのものに重畳する成分もあるが、PG引出し線素1
2や、PG出力端子13に鎖交した回転磁束変動が原因
となる成分が多い。このようにノイズが重畳した結果、
制御回路はモータの回転位相を正しく検出することがで
きないので、テープ状媒体に所定の形状のビデオトラッ
クを形成することが不可能になる。従って、PG信号に
は余分なノイズ成分が重畳してはならない。
【0017】ここで図12に示した構成においては、P
Gコイル11内部のスルーホール20,21、及びPG
引出し線素12,PG出力端子13は回転子磁石5の最
外周よりも大きい位置にあるので、回転子磁石5からの
漏洩磁束がPG引出し線素12,PG出力端子13等に
おいて鎖交することはない。従って、PG信号に対する
ノイズ成分はほとんど無い状態にある。
Gコイル11内部のスルーホール20,21、及びPG
引出し線素12,PG出力端子13は回転子磁石5の最
外周よりも大きい位置にあるので、回転子磁石5からの
漏洩磁束がPG引出し線素12,PG出力端子13等に
おいて鎖交することはない。従って、PG信号に対する
ノイズ成分はほとんど無い状態にある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては次のような課題がある。従来例において
は、回転子磁石5からの漏洩磁束がFG信号やPG信号
に与える余分なノイズ成分を抑制するために、FG出力
端子3,PG出力端子13等を回転子磁石5の最外周よ
りも大なる半径位置に設定していた。しかしながら、こ
のように設定すると、回転ヘッドドラム用のモータのよ
うに、モータの最外径寸法が回転ヘッドドラムの外径に
よって制約を受ける場合は、回転子磁石5の外径寸法を
大きくとることができないので、モータの特性を確保す
るためには、エネルギー積の高い材料の磁石を用いる必
要が生ずる。従って、フェライト磁石のようにエネルギ
ー積が低い材料の磁石を用いることができず、サマリウ
ム・コバルト系もしくはネオジウム鉄系磁石のようにコ
スト的には高い希土類材料を採用せざるを得ない。この
ことは当然部品のコストアップにつながるという課題が
ある。
来例においては次のような課題がある。従来例において
は、回転子磁石5からの漏洩磁束がFG信号やPG信号
に与える余分なノイズ成分を抑制するために、FG出力
端子3,PG出力端子13等を回転子磁石5の最外周よ
りも大なる半径位置に設定していた。しかしながら、こ
のように設定すると、回転ヘッドドラム用のモータのよ
うに、モータの最外径寸法が回転ヘッドドラムの外径に
よって制約を受ける場合は、回転子磁石5の外径寸法を
大きくとることができないので、モータの特性を確保す
るためには、エネルギー積の高い材料の磁石を用いる必
要が生ずる。従って、フェライト磁石のようにエネルギ
ー積が低い材料の磁石を用いることができず、サマリウ
ム・コバルト系もしくはネオジウム鉄系磁石のようにコ
スト的には高い希土類材料を採用せざるを得ない。この
ことは当然部品のコストアップにつながるという課題が
ある。
【0019】またこのように高いエネルギー積の磁石を
モータに採用する場合は、磁気的な飽和を避けるため
に、ロータヨーク26,固定ヨーク41の厚みも大きく
とる必要が生じ、ヨーク部材の加工性が悪くなり、部品
のコストアップにつながる。
モータに採用する場合は、磁気的な飽和を避けるため
に、ロータヨーク26,固定ヨーク41の厚みも大きく
とる必要が生じ、ヨーク部材の加工性が悪くなり、部品
のコストアップにつながる。
【0020】さらに、エネルギー積の高い磁石の着磁
は、一般に着磁ヨークの材質も高透磁率であって飽和磁
束密度の高い材料を用いて、かつ着磁用電源も容量の大
きな装置が必要になり、生産設備的にもコストアップに
なる。
は、一般に着磁ヨークの材質も高透磁率であって飽和磁
束密度の高い材料を用いて、かつ着磁用電源も容量の大
きな装置が必要になり、生産設備的にもコストアップに
なる。
【0021】このように従来の構成においては、FG出
力端子3,PG出力端子13を回転子磁石5よりも外側
に配置したことでモータの部品コストが大幅に増大する
という課題がある。
力端子3,PG出力端子13を回転子磁石5よりも外側
に配置したことでモータの部品コストが大幅に増大する
という課題がある。
【0022】またFGコイル1における有効発電部分は
その半径方向延伸部であるが、FG信号波形の周期精度
は、この半径方向延伸部の平均半径が大きな値であるほ
ど、向上する。すなわち機器の必要とするFG信号の周
期精度を満足するためには、半径方向延伸部の平均半径
が大なるほど組立精度は緩くすることが可能になるが、
従来の構成では、回転子磁石5の外径寸法が小さく制限
されているので、機器が必要とする回転周波数の検出精
度を得るには、組立精度を向上しないとならないという
課題もあった。
その半径方向延伸部であるが、FG信号波形の周期精度
は、この半径方向延伸部の平均半径が大きな値であるほ
ど、向上する。すなわち機器の必要とするFG信号の周
期精度を満足するためには、半径方向延伸部の平均半径
が大なるほど組立精度は緩くすることが可能になるが、
従来の構成では、回転子磁石5の外径寸法が小さく制限
されているので、機器が必要とする回転周波数の検出精
度を得るには、組立精度を向上しないとならないという
課題もあった。
【0023】ここで図11,図13にそれぞれ示すよう
にFG出力端子3とPG出力端子13とを回転子磁石5
の内周側に配置し、回転子磁石5の外径寸法を大きく採
った場合は、回転子磁石5に低コストな材料を用いても
モータ特性を満足することが可能になり、その結果ヨー
ク部材も薄肉化が可能になり、着磁装置も低コスト化を
図ることが可能になる。
にFG出力端子3とPG出力端子13とを回転子磁石5
の内周側に配置し、回転子磁石5の外径寸法を大きく採
った場合は、回転子磁石5に低コストな材料を用いても
モータ特性を満足することが可能になり、その結果ヨー
ク部材も薄肉化が可能になり、着磁装置も低コスト化を
図ることが可能になる。
【0024】しかしながら、同図に示すように、FG引
出し線素2,PG引出し線素12の半径方向延伸部は回
転子磁石5の主磁極8に鎖交しているので、この延伸部
において、逆起電力を発生してしまい、FG,PG信号
にノイズが重畳してしまう。
出し線素2,PG引出し線素12の半径方向延伸部は回
転子磁石5の主磁極8に鎖交しているので、この延伸部
において、逆起電力を発生してしまい、FG,PG信号
にノイズが重畳してしまう。
【0025】まずFG引出し線素2に鎖交する磁束によ
る影響を考えてみる。ここで主磁極8が回転軸回りに完
全に対称であり、例えば着磁中心の偏心や、局部的な強
度ムラなどが無い場合には、FGコイル1で発生する逆
起電力波形とFG引出し線素2で発生する重畳ノイズ波
形とは位相が異なるだけであり、両者の合計であるFG
信号波形の周期Tに変動を及ぼさないので、問題はな
い。しかしながら実際のモータにおいて、着磁中心の偏
心や着磁強度ムラなどを完全に0にすることは非常に困
難であり、実際の重畳ノイズは1回転につき1回以上の
振幅変動や、位相変動などを生じてしまうので、実際の
FG信号は図7(a)にFG信号波形波形SFG1として
例示するように周期Tは変動してしまう。
る影響を考えてみる。ここで主磁極8が回転軸回りに完
全に対称であり、例えば着磁中心の偏心や、局部的な強
度ムラなどが無い場合には、FGコイル1で発生する逆
起電力波形とFG引出し線素2で発生する重畳ノイズ波
形とは位相が異なるだけであり、両者の合計であるFG
信号波形の周期Tに変動を及ぼさないので、問題はな
い。しかしながら実際のモータにおいて、着磁中心の偏
心や着磁強度ムラなどを完全に0にすることは非常に困
難であり、実際の重畳ノイズは1回転につき1回以上の
振幅変動や、位相変動などを生じてしまうので、実際の
FG信号は図7(a)にFG信号波形波形SFG1として
例示するように周期Tは変動してしまう。
【0026】なおFG引出し線素2に重畳するノイズを
抑制するためにFGコイル1を回転子磁石5の内周部側
に配置する構成も考えられるが、このようにするとFG
部の平均半径が小さくなるので、主磁極8の偏心や着磁
強度ムラの影響を受け易くなり、FG信号周期Tの精度
を機器の要求するレベルまで向上するには、組立精度を
大幅に向上しないとならなくなる。
抑制するためにFGコイル1を回転子磁石5の内周部側
に配置する構成も考えられるが、このようにするとFG
部の平均半径が小さくなるので、主磁極8の偏心や着磁
強度ムラの影響を受け易くなり、FG信号周期Tの精度
を機器の要求するレベルまで向上するには、組立精度を
大幅に向上しないとならなくなる。
【0027】次にPG引出し線素12に鎖交する磁束に
よる影響を考えてみる。ここでPGコイル11で発生す
る逆起電力波形に対して、PG引出し線素12で発生す
る重畳ノイズ波形の比率が高いと、両者の合計であるP
G信号は図7(a)にPG信号波形SPG1として例示す
るようになってしまい、モータの回転位相を検出するこ
とが困難になってしまう。
よる影響を考えてみる。ここでPGコイル11で発生す
る逆起電力波形に対して、PG引出し線素12で発生す
る重畳ノイズ波形の比率が高いと、両者の合計であるP
G信号は図7(a)にPG信号波形SPG1として例示す
るようになってしまい、モータの回転位相を検出するこ
とが困難になってしまう。
【0028】すなわち、FG出力端子3,PG出力端子
13を回転子磁石5の内周側に配置すると、従来の構成
においてはモータ特性は満足できても、FG信号,PG
信号にノイズ成分が重畳してしまうという課題があっ
た。
13を回転子磁石5の内周側に配置すると、従来の構成
においてはモータ特性は満足できても、FG信号,PG
信号にノイズ成分が重畳してしまうという課題があっ
た。
【0029】したがって本発明の目的は、上記課題に鑑
み、FG引出し線素及びPG引出し線素を回転子磁石の
磁極からの漏洩磁束に鎖交するように配置しても、FG
信号及びPG信号への重畳ノイズを抑制することであ
る。
み、FG引出し線素及びPG引出し線素を回転子磁石の
磁極からの漏洩磁束に鎖交するように配置しても、FG
信号及びPG信号への重畳ノイズを抑制することであ
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
の発明の技術的手段は、2n極に着磁された回転子磁石
に対向配置された固定子基板上に配置したFGコイル
に、出力端子までの引出し線素とほぼ同一な形状の引き
回し線素の対を複数対設けて直列に接続し、かつ前記引
出し線素と引き回し線素とを360°にわたり等分配置
するように構成した。
の発明の技術的手段は、2n極に着磁された回転子磁石
に対向配置された固定子基板上に配置したFGコイル
に、出力端子までの引出し線素とほぼ同一な形状の引き
回し線素の対を複数対設けて直列に接続し、かつ前記引
出し線素と引き回し線素とを360°にわたり等分配置
するように構成した。
【0031】上記課題を解決する第2の発明の技術的手
段は、2n極に着磁された回転子磁石上もしくはその近
傍に設けた位置検出用磁極にに対向配置された固定子基
板上のPGコイルに、出力端子までの引出し線素とほぼ
同一な形状の引き回し線素の対を複数対設け、前記引出
し線素と引き回し線素とを360°にわたり等分配置す
るように構成した。
段は、2n極に着磁された回転子磁石上もしくはその近
傍に設けた位置検出用磁極にに対向配置された固定子基
板上のPGコイルに、出力端子までの引出し線素とほぼ
同一な形状の引き回し線素の対を複数対設け、前記引出
し線素と引き回し線素とを360°にわたり等分配置す
るように構成した。
【0032】上記課題を解決する第3の発明の技術的手
段は、2n極に着磁された回転子磁石上もしくはその近
傍に設けた位置検出用磁極にに対向配置された固定子基
板上のPGコイルの出力端子までの2本の引出し線素を
互いにほぼ同一形状とし、かつ互いに360/n(度)
だけ位相をずらして配置した。
段は、2n極に着磁された回転子磁石上もしくはその近
傍に設けた位置検出用磁極にに対向配置された固定子基
板上のPGコイルの出力端子までの2本の引出し線素を
互いにほぼ同一形状とし、かつ互いに360/n(度)
だけ位相をずらして配置した。
【0033】
【作用】第1の発明の技術的手段による作用は、主磁極
に鎖交するFG信号の引出し線素とほぼ同一形状をした
引き回し線素を複数個設けたことにより、たとえ1対の
引出し線素にノイズが重畳しても、複数個の引き回し線
素においてもノイズが重畳し、それが互いに平均化さ
れ、ノイズレベルを抑圧するので、高精度なFG信号を
得ることが可能になる。従って、回転子磁石の外径を大
きくとって、出力端子を回転子磁石の内周部側に配設す
ることが可能になるので、回転子磁石の材料を低エネル
ギー積のものにすることができ、部品のコストダウンを
図りつつ、FG信号の精度を確保することが可能にな
る。
に鎖交するFG信号の引出し線素とほぼ同一形状をした
引き回し線素を複数個設けたことにより、たとえ1対の
引出し線素にノイズが重畳しても、複数個の引き回し線
素においてもノイズが重畳し、それが互いに平均化さ
れ、ノイズレベルを抑圧するので、高精度なFG信号を
得ることが可能になる。従って、回転子磁石の外径を大
きくとって、出力端子を回転子磁石の内周部側に配設す
ることが可能になるので、回転子磁石の材料を低エネル
ギー積のものにすることができ、部品のコストダウンを
図りつつ、FG信号の精度を確保することが可能にな
る。
【0034】第2の発明の技術的手段による作用は、2
n極に着磁した主磁極に鎖交するPG信号の引出し線素
とほぼ同一形状をした引き回し線素を複数個設けたこと
により、たとえ1対の引出し線素にノイズが重畳して
も、複数個の引き回し線素においてもノイズが重畳し、
それが互いに平均化され、ノイズレベルの抑圧されたP
G信号を得ることが可能になる。従って、回転子磁石の
外径を大きくとって、出力端子を回転子磁石の内周部側
に配設することが可能になるので、回転子磁石の材料を
低エネルギー積のものにすることができ、部品のコスト
ダウンを図りつつ、PG信号の精度を確保することが可
能になる。
n極に着磁した主磁極に鎖交するPG信号の引出し線素
とほぼ同一形状をした引き回し線素を複数個設けたこと
により、たとえ1対の引出し線素にノイズが重畳して
も、複数個の引き回し線素においてもノイズが重畳し、
それが互いに平均化され、ノイズレベルの抑圧されたP
G信号を得ることが可能になる。従って、回転子磁石の
外径を大きくとって、出力端子を回転子磁石の内周部側
に配設することが可能になるので、回転子磁石の材料を
低エネルギー積のものにすることができ、部品のコスト
ダウンを図りつつ、PG信号の精度を確保することが可
能になる。
【0035】第3の発明の技術的手段による作用は、2
n極に着磁した主磁極に鎖交するPG信号の2本の引出
し線素を互いにほぼ同一形状とし、かつ360/n
(度)だけ円周方向に位相差を有して配置したことによ
り、2本の引出し線素に鎖交する磁束は互いにキャンセ
ルされるので、ノイズレベルの抑圧されたPG信号を得
ることが可能になる。従って、回転子磁石の外径を大き
くとって、出力端子を回転子磁石の内周部側に配設する
ことが可能になるので、回転子磁石の材料を低エネルギ
ー積のものにすることができ、部品のコストダウンを図
りつつ、PG信号の精度を確保することが可能になる。
n極に着磁した主磁極に鎖交するPG信号の2本の引出
し線素を互いにほぼ同一形状とし、かつ360/n
(度)だけ円周方向に位相差を有して配置したことによ
り、2本の引出し線素に鎖交する磁束は互いにキャンセ
ルされるので、ノイズレベルの抑圧されたPG信号を得
ることが可能になる。従って、回転子磁石の外径を大き
くとって、出力端子を回転子磁石の内周部側に配設する
ことが可能になるので、回転子磁石の材料を低エネルギ
ー積のものにすることができ、部品のコストダウンを図
りつつ、PG信号の精度を確保することが可能になる。
【0036】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明の一実施例を
説明する。なお従来の構成と重複する点は説明を省略す
る。
説明する。なお従来の構成と重複する点は説明を省略す
る。
【0037】図3は本発明の一実施例におけるモータを
その内部に組み込んだ回転ヘッドドラムの横断面図であ
る。同図に示すように、固定ドラム31には取付部材1
6を介して、固定子基板6が固定されている。ここで固
定子基板6はその内周部でねじ(図示せず)によって固
定されており、またFG,PGの出力端子も内周部に設
けている。また回転ドラム30にはロータ取付部材27
と、ロータヨーク26を介して、回転子磁石5が一体的
に固着してある。ここで回転子磁石5の外径寸法は固定
ドラム31の内周壁面のごく近傍まで大きくとってい
る。
その内部に組み込んだ回転ヘッドドラムの横断面図であ
る。同図に示すように、固定ドラム31には取付部材1
6を介して、固定子基板6が固定されている。ここで固
定子基板6はその内周部でねじ(図示せず)によって固
定されており、またFG,PGの出力端子も内周部に設
けている。また回転ドラム30にはロータ取付部材27
と、ロータヨーク26を介して、回転子磁石5が一体的
に固着してある。ここで回転子磁石5の外径寸法は固定
ドラム31の内周壁面のごく近傍まで大きくとってい
る。
【0038】ここで固定子基板6の一方の平面上には、
図1に示すようにエッチングによって櫛歯状のFGコイ
ル1,FG引出し線素2,FG出力端子3等を配設して
ある。FGコイル1の始端部と終端部はFG引出し線素
2を介してFG出力端子3に電気的に接続されている。
更に、このFG引出し線素2の半径方向延伸部とほぼ同
一形状をなすFG引き回し線素4を8対設けてある。こ
こでFG引出し線素2と、FG引き回し線素4とは互い
に40度ずつ位相をずらして配設しており、全周を9等
分している。
図1に示すようにエッチングによって櫛歯状のFGコイ
ル1,FG引出し線素2,FG出力端子3等を配設して
ある。FGコイル1の始端部と終端部はFG引出し線素
2を介してFG出力端子3に電気的に接続されている。
更に、このFG引出し線素2の半径方向延伸部とほぼ同
一形状をなすFG引き回し線素4を8対設けてある。こ
こでFG引出し線素2と、FG引き回し線素4とは互い
に40度ずつ位相をずらして配設しており、全周を9等
分している。
【0039】このように構成されたFGを備えたモータ
の動作を以下説明する。回転子磁石5の主磁極8の磁束
は固定子基板6上に配設されたFGコイル1に鎖交す
る。ここで、回転子磁石5がメインコイル40との間で
発生する回転付勢力により、所定の方向に回転駆動され
ると、かかる回転によりFGコイル1に鎖交する磁束が
変化するのでFGコイル1には回転子磁石5の回転速度
に比例した周波数のFG信号が発生する。この時のFG
信号波形SFG0を図7(a)に示す。ここでFG引出し
線素2は、回転子磁石5の主磁極8に鎖交しているの
で、回転子磁石5が1回転する間に、主磁極8の着磁極
数(本実施例では16極)に対応して8周期分のノイズ
が重畳する。しかしながら本実施例においては、このF
G引出し線素2に対して40度ずつ位相を変えて、8対
のFG引き回し線素4を設けて接続してあるので、FG
引出し線素2に重畳したノイズは位相を変えて他のFG
引き回し線素4においても発生する。この結果FG引出
し線素2に重畳したノイズは、他のFG引き回し線素4
で発生したノイズと加算平均され、ほぼ0にまで抑制す
ることが可能になる。従って、本実施例においては、F
G信号はその周期を乱されることが無く、きわめて安定
した信号を得ることが可能になる。
の動作を以下説明する。回転子磁石5の主磁極8の磁束
は固定子基板6上に配設されたFGコイル1に鎖交す
る。ここで、回転子磁石5がメインコイル40との間で
発生する回転付勢力により、所定の方向に回転駆動され
ると、かかる回転によりFGコイル1に鎖交する磁束が
変化するのでFGコイル1には回転子磁石5の回転速度
に比例した周波数のFG信号が発生する。この時のFG
信号波形SFG0を図7(a)に示す。ここでFG引出し
線素2は、回転子磁石5の主磁極8に鎖交しているの
で、回転子磁石5が1回転する間に、主磁極8の着磁極
数(本実施例では16極)に対応して8周期分のノイズ
が重畳する。しかしながら本実施例においては、このF
G引出し線素2に対して40度ずつ位相を変えて、8対
のFG引き回し線素4を設けて接続してあるので、FG
引出し線素2に重畳したノイズは位相を変えて他のFG
引き回し線素4においても発生する。この結果FG引出
し線素2に重畳したノイズは、他のFG引き回し線素4
で発生したノイズと加算平均され、ほぼ0にまで抑制す
ることが可能になる。従って、本実施例においては、F
G信号はその周期を乱されることが無く、きわめて安定
した信号を得ることが可能になる。
【0040】すなわち本実施例によれば、回転子磁石5
の外径を大きくとって、FG出力端子3を回転子磁石5
の内周部に配置しても、FG信号は、FG引出し線素2
におけるノイズの影響を受けることがなくなるので、F
G信号の精度を確保しつつ回転子磁石5の材料をよりエ
ネルギー積の小さな材料を用いることが可能になり、部
品のコストダウンを図ることが可能になる。
の外径を大きくとって、FG出力端子3を回転子磁石5
の内周部に配置しても、FG信号は、FG引出し線素2
におけるノイズの影響を受けることがなくなるので、F
G信号の精度を確保しつつ回転子磁石5の材料をよりエ
ネルギー積の小さな材料を用いることが可能になり、部
品のコストダウンを図ることが可能になる。
【0041】なお本実施例においては、FG引き回し線
素4とFG引出し線素2の合計を9対としたが、本発明
はこれに限定される物ではなく、両者の合計は2対以上
であれば如何なる値をとっても良い。例えば、本発明の
第2の実施例として、図2に示すように、8対としたと
きについて説明する。FG引出し線素2に重畳したノイ
ズNFG1は図7(b)に示すように1回転につき8周期
の信号として発生する。ここでNFG1には、着磁強度ム
ラ等の影響で、局所的に振幅、位相が変動している。更
に7対のFG引き回し線素においても、同図にノイズN
FG2,NFG3,・・・・,NFG8として示すように、NFG1と同
様な波形が、位相を45度ずつずらしながら発生する。
この場合、FG信号には8つのノイズ成分NFG1,N
FG2,NFG3,・・・・,NFG8の和ΣNFGiが重畳するが、図
に示すようにΣNFGiは8対分のノイズが加算されてい
るので、振幅変動や位相変動はきわめて小さくなってい
る。従って、図7(b)に示すように、FGコイル1で
得た逆起電力波形SFG0にノイズ成分が重畳してFG出
力波形SFGも、周期Tには変動が発生しないので、FG
信号の検出精度を向上することが可能である。
素4とFG引出し線素2の合計を9対としたが、本発明
はこれに限定される物ではなく、両者の合計は2対以上
であれば如何なる値をとっても良い。例えば、本発明の
第2の実施例として、図2に示すように、8対としたと
きについて説明する。FG引出し線素2に重畳したノイ
ズNFG1は図7(b)に示すように1回転につき8周期
の信号として発生する。ここでNFG1には、着磁強度ム
ラ等の影響で、局所的に振幅、位相が変動している。更
に7対のFG引き回し線素においても、同図にノイズN
FG2,NFG3,・・・・,NFG8として示すように、NFG1と同
様な波形が、位相を45度ずつずらしながら発生する。
この場合、FG信号には8つのノイズ成分NFG1,N
FG2,NFG3,・・・・,NFG8の和ΣNFGiが重畳するが、図
に示すようにΣNFGiは8対分のノイズが加算されてい
るので、振幅変動や位相変動はきわめて小さくなってい
る。従って、図7(b)に示すように、FGコイル1で
得た逆起電力波形SFG0にノイズ成分が重畳してFG出
力波形SFGも、周期Tには変動が発生しないので、FG
信号の検出精度を向上することが可能である。
【0042】なお本実施例においては回転子磁石5の主
磁極は、メインコイル40とで回転付勢力を発生するた
めの磁石と共用したが、本発明はこれに限定される物で
はなく、例えばFGコイル1に対向する部分は例えば4
8極と着磁極数を増やし、メインコイル40の半径方向
延伸部に対向する部分は例えば8極と着磁極数を減らし
た物であっても適用可能である。
磁極は、メインコイル40とで回転付勢力を発生するた
めの磁石と共用したが、本発明はこれに限定される物で
はなく、例えばFGコイル1に対向する部分は例えば4
8極と着磁極数を増やし、メインコイル40の半径方向
延伸部に対向する部分は例えば8極と着磁極数を減らし
た物であっても適用可能である。
【0043】次に第2の発明の一実施例について説明す
る。なお従来の構成と重複する点は説明を省略する。
る。なお従来の構成と重複する点は説明を省略する。
【0044】図3は本発明の一実施例におけるPGを具
備したモータをその内部に組み込んだ回転ヘッドドラム
の横断面図である。同図に示すように、固定ドラム31
には取付部材16を介して、固定子基板6が固定されて
いる。ここで固定子基板6はその内周部でねじ(図示せ
ず)によって固定されており、またFG,PGの出力端
子も内周部に設けている。また回転ドラム30にはロー
タ取付部材27と、ロータヨーク26を介して、回転子
磁石5が一体的に固着してある。ここで回転子磁石5の
外径寸法は固定ドラム31の内周壁面のごく近傍まで大
きくとっている。
備したモータをその内部に組み込んだ回転ヘッドドラム
の横断面図である。同図に示すように、固定ドラム31
には取付部材16を介して、固定子基板6が固定されて
いる。ここで固定子基板6はその内周部でねじ(図示せ
ず)によって固定されており、またFG,PGの出力端
子も内周部に設けている。また回転ドラム30にはロー
タ取付部材27と、ロータヨーク26を介して、回転子
磁石5が一体的に固着してある。ここで回転子磁石5の
外径寸法は固定ドラム31の内周壁面のごく近傍まで大
きくとっている。
【0045】ここで固定子基板6の一方の平面上には、
図4に示すようにエッチングによって扇形状のPGコイ
ル11,PG引出し線素12,PG出力端子13等を配
設してある。PGコイル11はその開き角度がこの例に
おいては略々45(=360/8)度になるように設定
してある。PGコイル11の終端部はPG引出し線素1
2を介してPG出力端子13に電気的に接続されてい
る。またPGコイル11の始端部はスルーホール20を
介して固定子基板6の裏面(この場合は前記FGコイル
1を配設した面)を経由してスルーホール21にてPG
引出し線素12に接続してある。更に、このPG引出し
線素12の半径方向延伸部とほぼ同一形状をなすPG引
き回し線素14を4対設けてある。ここでPG引出し線
素12と、PG引き回し線素14とは互いに72度ずつ
位相をずらして配設しており、全周を5等分している。
図4に示すようにエッチングによって扇形状のPGコイ
ル11,PG引出し線素12,PG出力端子13等を配
設してある。PGコイル11はその開き角度がこの例に
おいては略々45(=360/8)度になるように設定
してある。PGコイル11の終端部はPG引出し線素1
2を介してPG出力端子13に電気的に接続されてい
る。またPGコイル11の始端部はスルーホール20を
介して固定子基板6の裏面(この場合は前記FGコイル
1を配設した面)を経由してスルーホール21にてPG
引出し線素12に接続してある。更に、このPG引出し
線素12の半径方向延伸部とほぼ同一形状をなすPG引
き回し線素14を4対設けてある。ここでPG引出し線
素12と、PG引き回し線素14とは互いに72度ずつ
位相をずらして配設しており、全周を5等分している。
【0046】このように構成されたPGを備えたモータ
の動作を以下説明する。回転子磁石5の主磁極8及び反
転磁極18の磁束は固定子基板6上に配設されたPGコ
イル11に鎖交する。その結果、図7(a)に示すよう
に1回転1回のPG信号波形SPG0が発生する。なおP
Gコイル11はその開き角度が略々45度(=360/
8)であるので、主磁極8からの磁束はその半径方向延
伸部で互いにキャンセルされるので、S/N比の高いP
G信号を得ることができる。
の動作を以下説明する。回転子磁石5の主磁極8及び反
転磁極18の磁束は固定子基板6上に配設されたPGコ
イル11に鎖交する。その結果、図7(a)に示すよう
に1回転1回のPG信号波形SPG0が発生する。なおP
Gコイル11はその開き角度が略々45度(=360/
8)であるので、主磁極8からの磁束はその半径方向延
伸部で互いにキャンセルされるので、S/N比の高いP
G信号を得ることができる。
【0047】ここでPG引出し線素12は、回転子磁石
5の主磁極8に鎖交しているので、回転子磁石5が1回
転する間に、主磁極8の着磁極数(本実施例では16
極)に対応して8周期分のノイズが発生する。しかしな
がら本実施例においては、このPG引出し線素12に対
して72度ずつ位相を変えて、4対のPG引き回し線素
14を設けて接続してあるので、PG引出し線素12に
て発生したノイズは位相を変えて他のPG引き回し線素
14においても発生する。この結果PG引出し線素12
に発生したノイズは、他のPG引き回し線素14で発生
したノイズと加算平均され、ほぼ0にまで抑制すること
が可能になる。従って、本実施例においては、PG信号
にはほとんどノイズが重畳することが無く、きわめて安
定した信号を得ることが可能になる。
5の主磁極8に鎖交しているので、回転子磁石5が1回
転する間に、主磁極8の着磁極数(本実施例では16
極)に対応して8周期分のノイズが発生する。しかしな
がら本実施例においては、このPG引出し線素12に対
して72度ずつ位相を変えて、4対のPG引き回し線素
14を設けて接続してあるので、PG引出し線素12に
て発生したノイズは位相を変えて他のPG引き回し線素
14においても発生する。この結果PG引出し線素12
に発生したノイズは、他のPG引き回し線素14で発生
したノイズと加算平均され、ほぼ0にまで抑制すること
が可能になる。従って、本実施例においては、PG信号
にはほとんどノイズが重畳することが無く、きわめて安
定した信号を得ることが可能になる。
【0048】すなわち本実施例によれば、回転子磁石5
の外径を大きくとって、PG出力端子13を回転子磁石
5の内周部に配置しても、PG信号は、PG引出し線素
12におけるノイズの影響を受けることがなくなるの
で、PG信号の精度を確保しつつ回転子磁石5の材料を
よりエネルギー積の小さな材料を用いることが可能にな
り、部品のコストダウンを図ることが可能になる。
の外径を大きくとって、PG出力端子13を回転子磁石
5の内周部に配置しても、PG信号は、PG引出し線素
12におけるノイズの影響を受けることがなくなるの
で、PG信号の精度を確保しつつ回転子磁石5の材料を
よりエネルギー積の小さな材料を用いることが可能にな
り、部品のコストダウンを図ることが可能になる。
【0049】なお本実施例においては、PG引き回し線
素14とPG引出し線素12の合計を5対としたが、本
発明はこれに限定される物ではなく、両者の合計数は主
磁極8の着磁極数の約数でなければ、如何なる値をとっ
ても良い。すなわち主磁極8の着磁極数が8極の場合
は、両者の合計数は1,2,4,8以外の自然数を採用
できる。着磁極数が12極の場合は、両者の合計数は
1,2,3,4,6,12以外の自然数を採用できる。
また着磁極数が16極の場合は、両者の合計数は1,
2,4,8,16以外の自然数を採用できる。
素14とPG引出し線素12の合計を5対としたが、本
発明はこれに限定される物ではなく、両者の合計数は主
磁極8の着磁極数の約数でなければ、如何なる値をとっ
ても良い。すなわち主磁極8の着磁極数が8極の場合
は、両者の合計数は1,2,4,8以外の自然数を採用
できる。着磁極数が12極の場合は、両者の合計数は
1,2,3,4,6,12以外の自然数を採用できる。
また着磁極数が16極の場合は、両者の合計数は1,
2,4,8,16以外の自然数を採用できる。
【0050】また本実施例において、扇型をなすPGコ
イル11の開き角度は45度としたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、主磁極の着磁極数が16極の
場合は90,135,180度としてもよい。
イル11の開き角度は45度としたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、主磁極の着磁極数が16極の
場合は90,135,180度としてもよい。
【0051】次に第3の発明の第1の実施例について説
明する。なお従来の構成と重複する点は説明を省略す
る。
明する。なお従来の構成と重複する点は説明を省略す
る。
【0052】図3は本発明の第1の実施例におけるPG
を具備したモータをその内部に組み込んだ回転ヘッドド
ラムの横断面図である。同図に示すように、固定ドラム
31には取付部材16を介して、固定子基板6が固定さ
れている。また回転ドラムにはロータ取付部材27と、
ロータヨーク26を介して、回転子磁石5が一体的に固
着してある。ここで回転子磁石5の外径寸法は固定ドラ
ム31の内周壁面のごく近傍まで大きくとっている。
を具備したモータをその内部に組み込んだ回転ヘッドド
ラムの横断面図である。同図に示すように、固定ドラム
31には取付部材16を介して、固定子基板6が固定さ
れている。また回転ドラムにはロータ取付部材27と、
ロータヨーク26を介して、回転子磁石5が一体的に固
着してある。ここで回転子磁石5の外径寸法は固定ドラ
ム31の内周壁面のごく近傍まで大きくとっている。
【0053】ここで固定子基板6の一方の平面上には、
図5に示すようにエッチングによって扇形状のPGコイ
ル11,PG引出し線素12,PG出力端子13を配設
してある。PGコイル11はその開き角度がこの例にお
いては略々90(=360/8×2)度になるように設
定してある。PGコイル11の終端部はPG引出し線素
12を介してPG出力端子13に電気的に接続されてい
る。またPGコイル11の始端部はスルーホール20を
介して固定子基板6の裏面(この場合は前記FGコイル
1を配設した面)を経由してスルーホール21にて2本
のPG引出し線素12に接続してある。ここで、この2
本のPG引出し線素12の半径方向延伸部は、互いにほ
ぼ同一形状をなしており、かつ互いに45度だけ円周方
向に位相をずらして配設してある。
図5に示すようにエッチングによって扇形状のPGコイ
ル11,PG引出し線素12,PG出力端子13を配設
してある。PGコイル11はその開き角度がこの例にお
いては略々90(=360/8×2)度になるように設
定してある。PGコイル11の終端部はPG引出し線素
12を介してPG出力端子13に電気的に接続されてい
る。またPGコイル11の始端部はスルーホール20を
介して固定子基板6の裏面(この場合は前記FGコイル
1を配設した面)を経由してスルーホール21にて2本
のPG引出し線素12に接続してある。ここで、この2
本のPG引出し線素12の半径方向延伸部は、互いにほ
ぼ同一形状をなしており、かつ互いに45度だけ円周方
向に位相をずらして配設してある。
【0054】このように構成されたPGを備えたモータ
の動作を以下説明する。回転子磁石5の主磁極8及び反
転磁極18の磁束は固定子基板6上に配設されたPGコ
イル11に鎖交する。その結果、図7(a)に示すよう
に1回転1回のPG信号波形SPG0が発生する。なおP
Gコイル11はその開き角度が略々45度(=360/
8)であるので、主磁極8からの磁束はその半径方向延
伸部で互いにキャンセルされるので、S/N比の高いP
G信号を得ることができる。
の動作を以下説明する。回転子磁石5の主磁極8及び反
転磁極18の磁束は固定子基板6上に配設されたPGコ
イル11に鎖交する。その結果、図7(a)に示すよう
に1回転1回のPG信号波形SPG0が発生する。なおP
Gコイル11はその開き角度が略々45度(=360/
8)であるので、主磁極8からの磁束はその半径方向延
伸部で互いにキャンセルされるので、S/N比の高いP
G信号を得ることができる。
【0055】ここで2本のPG引出し線素12は、回転
子磁石5の主磁極8に鎖交しているが、互いに45度だ
け円周方向に位相をずらして配設してあるので、PG引
出し線素12において逆起電力が発生することはない。
この結果PG引出し線素12においてはノイズはほとん
ど発生しない。従って、本実施例においては、PG信号
にはほとんどノイズが重畳することが無く、きわめて安
定した信号を得ることが可能になる。
子磁石5の主磁極8に鎖交しているが、互いに45度だ
け円周方向に位相をずらして配設してあるので、PG引
出し線素12において逆起電力が発生することはない。
この結果PG引出し線素12においてはノイズはほとん
ど発生しない。従って、本実施例においては、PG信号
にはほとんどノイズが重畳することが無く、きわめて安
定した信号を得ることが可能になる。
【0056】すなわち本実施例によれば、回転子磁石5
の外径を大きくとって、PG出力端子13を回転子磁石
5の内周部に配置しても、PG信号は、PG引出し線素
12におけるノイズの影響を受けることがなくなるの
で、PG信号の精度を確保しつつ回転子磁石5の材料を
よりエネルギー積の小さな材料を用いることが可能にな
り、部品のコストダウンを図ることが可能になる。
の外径を大きくとって、PG出力端子13を回転子磁石
5の内周部に配置しても、PG信号は、PG引出し線素
12におけるノイズの影響を受けることがなくなるの
で、PG信号の精度を確保しつつ回転子磁石5の材料を
よりエネルギー積の小さな材料を用いることが可能にな
り、部品のコストダウンを図ることが可能になる。
【0057】なお本実施例においては、PGコイル11
の開き角度を90度としたが、本発明はこれに限定され
る物ではなく、主磁極の着磁極数が16極の場合は4
5,135,180度としてもよい。また2本のPG引
出し線素11の互いの位相差を45度としたが、90,
135,180度としてもよい。
の開き角度を90度としたが、本発明はこれに限定され
る物ではなく、主磁極の着磁極数が16極の場合は4
5,135,180度としてもよい。また2本のPG引
出し線素11の互いの位相差を45度としたが、90,
135,180度としてもよい。
【0058】またPG引出し線素部12の半径方向延伸
部は必ずしも直線状とする必要はなく、例えば第2の実
施例として図6に示すように2本のPG引出し線素12
は360度以上にわたるスパイラル形状とし、かつ互い
に45度だけ円周方向に位相をずらして配設した物であ
ってもよい。このようにPG引出し線素12をスパイラ
ル形状とすることにより、PG引出し線素12に重畳す
るノイズも平均化されるので、よりノイズレベルの低い
信号を得ることが可能になる。
部は必ずしも直線状とする必要はなく、例えば第2の実
施例として図6に示すように2本のPG引出し線素12
は360度以上にわたるスパイラル形状とし、かつ互い
に45度だけ円周方向に位相をずらして配設した物であ
ってもよい。このようにPG引出し線素12をスパイラ
ル形状とすることにより、PG引出し線素12に重畳す
るノイズも平均化されるので、よりノイズレベルの低い
信号を得ることが可能になる。
【0059】なお上記第1〜第3の発明の各実施例はす
べてブラシレスモータを例示したが、本発明はこれに限
定される物ではなく、ブラシ付きモータであっても全く
同様に適用可能である。
べてブラシレスモータを例示したが、本発明はこれに限
定される物ではなく、ブラシ付きモータであっても全く
同様に適用可能である。
【0060】また上記第1〜第3の発明の各実施例はす
べてFG出力端子3,PG出力端子13は回転子磁石5
の内周部側に配置する物としたが、上記第1〜第3の発
明はこれに限定される物ではなく、FG出力端子3,P
G出力端子13を外周部側に配設する場合にも適用が可
能である。この場合は、外周側のFG引出し線素2,P
G引出し線素12へのノイズ重畳を抑制するという効果
が生ずる。
べてFG出力端子3,PG出力端子13は回転子磁石5
の内周部側に配置する物としたが、上記第1〜第3の発
明はこれに限定される物ではなく、FG出力端子3,P
G出力端子13を外周部側に配設する場合にも適用が可
能である。この場合は、外周側のFG引出し線素2,P
G引出し線素12へのノイズ重畳を抑制するという効果
が生ずる。
【0061】また上記第1〜第2の発明の各実施例にお
けるPG用磁極はすべて回転子磁石5の主磁極の内の1
極に反転磁極18を設けたものとして説明したが、本発
明はこれに限定される物ではなく、例えば、PG磁極部
として図8(a),(b)等に示すように構成したもの
でもよい。
けるPG用磁極はすべて回転子磁石5の主磁極の内の1
極に反転磁極18を設けたものとして説明したが、本発
明はこれに限定される物ではなく、例えば、PG磁極部
として図8(a),(b)等に示すように構成したもの
でもよい。
【0062】すなわち図8(a)においてはPG磁極部
19aは回転子磁石5の外周部に突出して設けられてい
る。ここでPG磁極部19aは回転子磁極5の主磁極8
の1極分の幅にほぼ等しく設定してあり、極性はその位
置するところの主磁極8と同じとしてある。このように
設定すると、上記第2〜第3の発明の各実施例で説明し
たように反転磁極を設ける必要が無いので、着磁も1回
ですむという利点がある。
19aは回転子磁石5の外周部に突出して設けられてい
る。ここでPG磁極部19aは回転子磁極5の主磁極8
の1極分の幅にほぼ等しく設定してあり、極性はその位
置するところの主磁極8と同じとしてある。このように
設定すると、上記第2〜第3の発明の各実施例で説明し
たように反転磁極を設ける必要が無いので、着磁も1回
ですむという利点がある。
【0063】また図8(b)においてはPG磁極部に対
応する主磁極8は切欠19bを設けており、あえてPG
着磁を施したり、PG用に磁石外径を突出させる必要が
無いという利点がある。
応する主磁極8は切欠19bを設けており、あえてPG
着磁を施したり、PG用に磁石外径を突出させる必要が
無いという利点がある。
【0064】またPG用磁極はなにも回転子磁石5と一
体である必要はなく、例えば回転子磁石をフェライト磁
石とし、PG用磁極はサマリウム・コバルト系の希土類
磁石を用いてもよい。
体である必要はなく、例えば回転子磁石をフェライト磁
石とし、PG用磁極はサマリウム・コバルト系の希土類
磁石を用いてもよい。
【0065】
【発明の効果】第1の発明によるFGを具備したモータ
によれば、複数対のFG引き回し線素を配置したことに
より、FG出力端子を内周部側に配置してもFG信号へ
のノイズ重畳を抑制することができ、また回転子磁石の
外径寸法を大きくとれるので、エネルギー積の小さな低
価格の磁石材料を選択できるという特徴がある。
によれば、複数対のFG引き回し線素を配置したことに
より、FG出力端子を内周部側に配置してもFG信号へ
のノイズ重畳を抑制することができ、また回転子磁石の
外径寸法を大きくとれるので、エネルギー積の小さな低
価格の磁石材料を選択できるという特徴がある。
【0066】また、第2の発明によるPGを具備したモ
ータによれば、複数対のPG引き回し線素を配置したこ
とにより、PG出力端子を内周部側に配置してもPG信
号へのノイズ重畳を抑制することができ、また回転子磁
石の外径寸法を大きくとれるので、エネルギー積の小さ
な低価格の磁石材料を選択できるという特徴がある。
ータによれば、複数対のPG引き回し線素を配置したこ
とにより、PG出力端子を内周部側に配置してもPG信
号へのノイズ重畳を抑制することができ、また回転子磁
石の外径寸法を大きくとれるので、エネルギー積の小さ
な低価格の磁石材料を選択できるという特徴がある。
【0067】また、第3の発明によるPGを具備したモ
ータによれば、2本のPG引き出し線素を互いに所定量
だけ位相をずらして配置したことにより、PG出力端子
を内周部側に配置してもPG信号へのノイズ重畳を抑制
することができ、また回転子磁石の外径寸法を大きくと
れるので、エネルギー積の小さな低価格の磁石材料を選
択できるという特徴がある。
ータによれば、2本のPG引き出し線素を互いに所定量
だけ位相をずらして配置したことにより、PG出力端子
を内周部側に配置してもPG信号へのノイズ重畳を抑制
することができ、また回転子磁石の外径寸法を大きくと
れるので、エネルギー積の小さな低価格の磁石材料を選
択できるという特徴がある。
【図1】第1の発明の第一の実施例におけるFG部の固
定子基板と回転子磁石の平面図
定子基板と回転子磁石の平面図
【図2】第一の発明の第二の実施例におけるFG部の固
定子基板と回転子磁石の平面図
定子基板と回転子磁石の平面図
【図3】第1,第2,第3の発明における一実施例にお
けるモータの横断面図
けるモータの横断面図
【図4】第2の発明の一実施例におけるPG部の固定子
基板と回転子磁石の平面図
基板と回転子磁石の平面図
【図5】第3の発明の第1の実施例におけるPG部の固
定子基板と回転子磁石の平面図
定子基板と回転子磁石の平面図
【図6】第3の発明の第2の実施例におけるPG部の固
定子基板と回転子磁石の平面図
定子基板と回転子磁石の平面図
【図7】FG,PG信号波形図
【図8】第2、第3の発明の他の実施例における回転子
磁石の平面図
磁石の平面図
【図9】従来例の一実施例におけるFG部の固定子基板
と回転子磁石の平面図
と回転子磁石の平面図
【図10】そのモータの横断面図
【図11】従来例の他の実施例におけるFG部の固定子
基板と回転子磁石の平面図
基板と回転子磁石の平面図
【図12】従来例の一実施例におけるPG部の固定子基
板と回転子磁石の平面図
板と回転子磁石の平面図
【図13】従来例の他の実施例におけるFG部の固定子
基板と回転子磁石の平面図
基板と回転子磁石の平面図
1 FGコイル 2 FG引出し線素 3 FG出力端子 4 FG引き回し線素 5 回転子磁石 6 固定子基板 8 主磁極 11 PGコイル 12 PG引出し線素 13 PG出力端子 14 PG引き回し線素 18 反転磁極
Claims (3)
- 【請求項1】 等ピッチに2n極(n=2,3,・・・)
に多極着磁した円環状磁石と、その円環状磁石の磁極面
に対向配置された配線基板と、その配線基板上に配設さ
れた櫛歯状の発電コイルと、その発電コイルの配設され
た前記配設基板上であって前記発電コイルの外周側もし
くは内周側のいずれかに配設された2個の信号出力端子
と、その信号出力端子と前記発電コイルとを電気的に接
続する、半径方向延伸部を有した1対の引出し線素対
と、その1対の引出し線素対と略々同一形状の半径方向
延伸部を有したm対(m=2,3,…)の引き回し線素
対とを具備し、前記1対の引出し線素対と、前記m対の
引き回し線素対とを互いに360/(m+1)(度)だ
け円周方向に位相差を有して配置した周波数発生器を備
えたモータ。 - 【請求項2】 等ピッチに2n極(n=2,3,・・・)
に多極着磁した円環状磁石と、その円環状磁石上もしく
は円環状磁石近傍であって、円周方向上に少なくとも1
箇所設けられた位置検出用磁極と、前記円環状磁石の磁
極面と、前記位置検出用磁極とに対向配置された配線基
板と、その配線基板上に配設され、その半径方向延伸部
がk×360/n(度)(k=1,2,3,…)の開き
角度を有する扇形状のサーチコイルと、そのサーチコイ
ルの外周側もしくは内周側のいずれかに配設された2個
の信号出力端子と、その信号出力端子と前記サーチコイ
ルとを電気的に接続する、半径方向延伸部を有した1対
の引出し線素対と、その1対の引出し線素対と略々同一
形状の半径方向延伸部を有したm対(mは2nの約数を
除く任意の自然数)の引き回し線素対とを具備し、前記
1対の引出し線素対と、前記m対の引き回し線素対とを
互いに360/(m+1)(度)だけ円周方向に位相差
を有して配置した回転位相検出器を備えたモータ。 - 【請求項3】 等ピッチに2n極(n=2,3,…)に
多極着磁した円環状磁石と、その円環状磁石上もしくは
円環状磁石近傍であって、円周方向上に少なくとも1箇
所設けられた位置検出用磁極と、前記回転子磁石の磁極
面と、前記位置検出用磁極とに対向配置された固定子基
板と、この固定子基板上に配設され、その半径方向延伸
部がL×360/n(度)(L=1,2,…)の開き角
度を有する扇形状のサーチコイルと、そのサーチコイル
の外周側もしくは内周側のいずれかに配設された2個の
信号出力端子と、その信号出力端子と前記サーチコイル
とを電気的に接続する、半径方向延伸部を有した2本の
引出し線素対とを具備し、その2本の引出し線素対の半
径方向延伸部は互いに略同一形状を成し、かつJ×36
0/n(度)(J=1,2,…)だけ円周方向に位相差
を有して配置された回転位相検出器を備えたモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP447594A JPH07213036A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP447594A JPH07213036A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07213036A true JPH07213036A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11585146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP447594A Pending JPH07213036A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07213036A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008033093A1 (en) * | 2006-09-11 | 2008-03-20 | Yi Min Amane Chu | Micro-coilless motor (mcm) |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP447594A patent/JPH07213036A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008033093A1 (en) * | 2006-09-11 | 2008-03-20 | Yi Min Amane Chu | Micro-coilless motor (mcm) |
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