JPH04364341A - キャプスタンモータ - Google Patents

キャプスタンモータ

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Publication number
JPH04364341A
JPH04364341A JP13912291A JP13912291A JPH04364341A JP H04364341 A JPH04364341 A JP H04364341A JP 13912291 A JP13912291 A JP 13912291A JP 13912291 A JP13912291 A JP 13912291A JP H04364341 A JPH04364341 A JP H04364341A
Authority
JP
Japan
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rotor
capstan motor
capstan
inertial body
frequency generator
Prior art date
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Pending
Application number
JP13912291A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Miyamori
健一 宮森
Shigeo Obata
茂雄 小幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP13912291A priority Critical patent/JPH04364341A/ja
Publication of JPH04364341A publication Critical patent/JPH04364341A/ja
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  • Brushless Motors (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(以下VTRと称す。)やオーディオカセットテープレ
コーダ等の映像,音響機器に用いられるキャプスタンモ
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、VTR等の映像音響機器において
は、高性能化と小型軽量化が望まれている。VTR等の
映像音響機器において、テープを移送するキャプスタン
モータについても高性能化と小型軽量化が望まれている
【0003】図8に従来のキャプスタンモータの側断面
図を示す。図8において軸方向に複数極に着磁された回
転子磁石1は磁性材料よりなるバックヨーク2に接着等
の手段により固着されている。また磁性材料からなり印
刷配線基板3を含んでなる固定子4には固定子巻線5を
同心円上に配列して、接着等の手段により固着してある
。また、回転子磁石1の位置を検出するためのホールI
C等からなる複数個の回転位置検出素子6も印刷配線基
板3に取り付けられている。
【0004】バックヨーク2にはその内周部に設けたボ
ス部2aにキャプスタン軸7が圧入されており、そのキ
ャプスタン軸7と回転子磁石1とバックヨーク2とで、
キャプスタンモータの回転子8を形成しており、キャプ
スタン軸7はハウジング18に設けられたボールベアリ
ング等よりなる軸受9により回転自在に支持されている
【0005】キャプスタンモータの回転子8の回転数を
検出するために、回転子8の外周部8aには、複数極着
磁されたFGマグネットからなる周波数発生器の回転部
11が一体的に保持されており、周波数発生器の回転部
11と対向する位置にリングヘッド,磁気抵抗効果素子
等からなる回転数検出素子12が設けられており、回転
数検出素子12の出力は、回転子8の回転数を一定に制
御するための制御回路(図示せず)に印刷配線基板3を
介して接続されている。
【0006】キャプスタンモータの回転子8の回転を伝
達するために、周波数発生器の回転部11と高さの異な
る位置に歯車、プーリー等からなる伝達手段14が、ボ
ス部2aに圧入、接着等の手段により固着されている。 その伝達手段14に歯車(図示せず)が歯合されている
、あるいは伝達手段14にタイミングベルト,ベルト(
図示せず)等が捲回されている。
【0007】また、テープ17を一定速度で移送すると
きは、支軸15によって回転自在に支承されているピン
チローラ16は、テープ17を介してキャプスタン軸7
に圧接されている。
【0008】いまここで、回転子位置検出素子6は、回
転子磁石1の磁極を検知することによって、回転子磁石
1の回転位置を検出するので、この出力信号に従って固
定子巻線5のそれぞれの相に電流を切り換えて通電する
と、固定子巻線5が発生する磁力の作用により回転子8
は回転を開始する。回転子8の回転と共に回転する伝達
手段14が回転し、伝達手段14と歯合された歯車、あ
るいは捲回されたタイミングベルト,ベルトによって動
力が伝達される。
【0009】キャプスタンモータの回転により、周波数
発生器の回転部11が発生する磁力の変化により、回転
数検出素子12は信号パルスを発生する。このパルス波
形は、理想的には図9に示すごとく正弦波状になるが、
回転子磁石1の磁力が高い場合、バックヨーク2からの
遺漏磁束により、図10に示すようなAM変調された波
形になる。そのパルスの数を計数することにより、回転
子8の回転数が検出される。その結果、その出力信号に
より制御回路によって回転子8の回転数を一定に制御す
ることが可能となる。
【0010】また、ピンチローラ16がテープ17を介
してキャプスタン軸7に圧接しているときは、テープ1
7はキャプスタンモータの回転につれて移送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
カメラ一体型VTRにおける小型,軽量化のためには、
キャプスタンモータの小型,軽量化、すなわち回転子8
の小径化,薄型化が必須であり、従来のような構成のキ
ャプスタンモータにおいては、次のような課題を有して
いた。
【0012】(1)回転子8の小径化,薄型化のために
回転子8の慣性モーメントが小さくなり、キャプスタン
モータの外乱制御特性が劣化するために、キャプスタン
モータの役割であるテープ送り性能(ワウ・フラッタ性
能)の劣化が起こる。
【0013】(2)回転子8が小径であるために、テー
プを移送するためのトルクを発生させるためには、回転
子磁石1の磁石に磁気エネルギーの高いマグネットを用
いなければならない。一方、周波数発生器の回転部であ
るFGマグネットは、回転子磁石1よりもエネルギーの
低いマグネットを使用することが多く、しかもキャプス
タンモータの回転数の制御性を向上させるために、より
多くの極数を着磁する方が有利であることから、できる
だけ多く着磁がされており、そのためにMR素子などの
回転数検出素子12の信号出力が低下する傾向にある。 従って、回転数検出素子12の出力信号に回転子磁石1
の影響がでる。すなわち、FGマグネットからなる周波
数発生器の回転部11の発生する磁力に対して回転子磁
石1の発生する磁力が大きいので、回転数検出素子12
の出力信号が図10のごとくAM変調するために、キャ
プスタンモータの一回転に対して回転子磁石1の着磁極
数倍周波数で変動成分が現れ、キャプスタンモータの回
転性能が劣化する。
【0014】(3)回転子8の外周部に周波数発生器の
回転部11が設けられているので、回転子8と高さの異
なる位置に伝達手段14を設けなければならず、キャプ
スタンモータの回転子8の厚みが厚くなる。
【0015】(4)FGマグネットからなる周波数発生
器の回転部11の外周部に直接歯車を切ったものも近年
見受けられるが、FGマグネットはナイロン系の樹脂に
フェライトなどの磁性粉を混入することによって形成さ
れており、磁性粉を混入することで樹脂自体が脆くなり
、周波数発生器の回転部11の歯車部の割れ、欠け等の
課題が生じる。
【0016】上記課題を解決するために、請求項1の発
明の目的は、次の通りとなる。 (1)キャプスタンモータの小型,軽量化によって、回
転子の慣性モーメントの低下によるキャプスタンモータ
の回転性能の劣化を極力抑えた、あるいは回転子の径に
対して、より優れた回転性能(外乱制御抑制特性)を持
つ。
【0017】(2)一般に、回転子と一体的に回転する
慣性体を回転子に対して軸受をはさんで配設すると、ね
じり共振が発生するが、キャプスタンモータの場合、外
周部がゴムなどの弾性体からなるピンチローラを圧着す
ることによって、ピンチローラの弾性体がダンパー効果
を生み、ねじり共振の振幅を小さくすることが可能とな
る。特にVTRの場合、キャプスタンモータがテープを
一定速度で精度良く移送する必要がある時には、必ずピ
ンチローラを圧着するので、ねじり共振が少ない構造に
なる。
【0018】請求項2の発明の目的は、請求項1の発明
の目的の他に次のような目的がある。
【0019】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0020】(2)回転子に周波数発生器の回転部を設
ける必要がないので、回転子の更なる小径化を図る。
【0021】(3)シャシーを基準とすると、音声トラ
ックがテープの上部に記録されている例えば、VHS(
(株)日本ビクターの登録商標)方式、β(ソニー(株
)の登録商標)方式などのテープフォーマットの磁気記
録再生装置においては、本発明のごとく周波数発生器の
回転部をシャシー上部に設けることによって、キャプス
タンモータの回転数、すなわちテープの移送速度を制御
するための信号の発生部が音声トラックに近いために、
より高精度なテープ移送が可能となり、ワウ・フラッタ
を低減することが可能となる。
【0022】請求項3の発明の目的は、請求項1の発明
の目的の他に次のような目的がある。
【0023】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0024】(2)シャシーを基準とすると、音声トラ
ックがテープの上部に記録されている例えば、VHS方
式,β方式などのテープフォーマットの磁気記録再生装
置においては、本発明のごとく周波数発生器の回転部を
シャシー上部に設けることによって、キャプスタンモー
タの回転数、すなわちテープの移送速度を制御するため
の信号の発生部が音声トラックに近いために、より高精
度なテープ移送が可能となり、ワウ・フラッタを低減す
ることが可能となる。
【0025】(3)回転子の外周部にキャプスタンモー
タの回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより
、回転子の薄型化を図る。
【0026】請求項4の発明の目的は、請求項1の発明
の目的の他に次のような目的がある。
【0027】(1)慣性体の一部にキャプスタンモータ
の回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより、
回転子の薄型化を図る。
【0028】(2)慣性体に伝達手段を設けることによ
って、歯車等を形成する材質に制限なくなるので、伝達
するのにふさわしい材質を選択することができ、歯車部
の割れ,欠け等の問題が生じることはない。しかも、慣
性体の外周部に直接伝達機構部を設けることが可能とな
るので、部品点数の削減が可能となる。
【0029】請求項5の発明の目的は、請求項1の発明
の目的の他に次のような目的がある。
【0030】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0031】(2)慣性体の一部にキャプスタンモータ
の回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより、
回転子の薄型化を図る。
【0032】(3)回転子に周波数発生器の回転部を設
ける必要がないので、回転子の更なる小径化を図る。
【0033】(4)慣性体に伝達手段を設けることによ
って、歯車等を形成する材質に制限なくなるので、伝達
するのにふさわしい材質を選択することができ、歯車部
の割れ,欠け等の問題が生じることはない。しかも、慣
性体の外周部に直接伝達機構部を設けることが可能とな
るので、部品点数の削減が可能となる。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明の技術的手段は、キャプスタンモータ
において、複数極に着磁された円環状または円板状の永
久磁石を有し、キャプスタン軸と一体的に回転する回転
子と、回転子を回転自在に支承する軸受と、軸受をはさ
んで配設され、回転子と一体的に回転する慣性体とを設
けたことによる。
【0035】請求項2の発明の技術的手段は、キャプス
タンモータにおいて、複数極に着磁された円環状または
円板状の永久磁石を有し、キャプスタン軸と一体的に回
転する回転子と、回転子を回転自在に支承する軸受と、
軸受をはさんで配設され、回転子と一体的に回転し、そ
の一部に周波数発生器の回転部を有する慣性体とを設け
たことによる。
【0036】請求項3の発明の技術的手段は、キャプス
タンモータにおいて、複数極に着磁された円環状または
円板状の永久磁石を有し、キャプスタン軸と一体的に回
転する回転子と、回転子の外周部に設けられたキャプス
タンモータの回転力を伝達する伝達手段と、回転子を回
転自在に支承する軸受と、軸受をはさんで配設され、回
転子と一体的に回転し、その一部に周波数発生器の回転
部を有する慣性体とを設けたことによる。
【0037】請求項4の発明の技術的手段は、キャプス
タンモータにおいて、複数極に着磁された円環状または
円板状の永久磁石と周波数発生器の回転部を有し、キャ
プスタン軸と一体的に回転する回転子と、回転子を回転
自在に支承する軸受と、軸受をはさんで配設され、回転
子と一体的に回転する慣性体と、慣性体の一部に設けら
れたキャプスタンモータの回転力を伝達する伝達手段と
を設けたことによる。
【0038】最後に、請求項5の発明の技術的手段は、
キャプスタンモータにおいて、複数極に着磁された円環
状または円板状の永久磁石とを有し、キャプスタン軸と
一体的に回転する回転子と、回転子を回転自在に支承す
る軸受と、軸受をはさんで配設され、回転子と一体的に
回転し、その一部に周波数発生器の回転部を有する慣性
体と、慣性体の一部に設けられたキャプスタンモータの
回転力を伝達する伝達手段とを設けたことによる。
【0039】
【作用】前記請求項1の発明の技術的手段による作用は
、キャプスタンモータの小型,軽量化によって、回転子
の慣性モーメントの低下により、キャプスタンモータの
回転性能が劣化するが、軸受をはさんで回転子と一体的
に回転する慣性体を設けることにより、次の通りとなる
【0040】(1)キャプスタンモータの小型,軽量化
によって、回転子の慣性モーメントの低下によるキャプ
スタンモータの回転性能の劣化を極力抑えた、あるいは
回転子の径に対して、より優れた回転性能(外乱制御抑
制特性)を持つことにある。
【0041】(2)キャプスタンモータがテープを一定
速度で精度良く移送する必要がある時には、必ずピンチ
ローラを圧着するので、ピンチローラの外周部に構成さ
れているゴムなどの弾性材により、ねじり共振が少ない
構造になる。
【0042】前記請求項2の発明の技術的手段による作
用は、軸受をはさんで回転子と一体的に回転する慣性体
に周波数発生器を設けることにより、請求項1の作用の
他に次のような作用がある。
【0043】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0044】(2)回転子に周波数発生器の回転部を設
ける必要がないので、回転子の更なる小径化を図る。
【0045】(3)シャシーを基準とすると、音声トラ
ックがテープの上部に記録されている例えば、VHS方
式,β方式などのテープフォーマットの磁気記録再生装
置においては、本発明のごとく周波数発生器の回転部を
シャシー上部に設けることによって、キャプスタンモー
タの回転数、すなわちテープの移送速度を制御するため
の信号の発生部が音声トラックに近いために、より高精
度なテープ移送が可能となり、ワウ・フラッタを低減す
ることが可能となる。
【0046】(4)周波数発生器をシャシー上部に構成
することにより、周波数発生器の回転部と、検出部のギ
ャップ調整などの機械的な調整が簡単に行うことができ
る。
【0047】前記請求項3の発明の技術的手段による作
用は、軸受をはさんで回転子と一体的に回転する慣性体
を設けると共に、回転子の外周部に回転力伝達手段を設
けることにより、請求項1の他に次のような作用がある
【0048】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0049】(2)シャシーを基準とすると、音声トラ
ックがテープの上部に記録されている例えば、VHS方
式,β方式などのテープフォーマットの磁気記録再生装
置においては、本発明のごとく周波数発生器の回転部を
シャシー上部に設けることによって、キャプスタンモー
タの回転数、すなわちテープの移送速度を制御するため
の信号の発生部が音声トラックに近いために、より高精
度なテープ移送が可能となり、ワウ・フラッタを低減す
ることが可能となる。
【0050】(3)回転子の外周部にキャプスタンモー
タの回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより
、回転子の薄型化を図る。
【0051】(4)周波数発生器をシャシー上部に構成
することにより、周波数発生器の回転部と、検出部のギ
ャップ調整などの機械的な調整が簡単に行うことができ
る。
【0052】前記請求項4の発明の技術的手段による作
用は、軸受をはさんで回転子と一体的に回転し、かつそ
の一部に回転力伝達手段を形成した慣性体を設けること
により、請求項1の作用の他に次のような作用がある。
【0053】(1)慣性体の一部にキャプスタンモータ
の回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより、
回転子の薄型化を図る。
【0054】(2)慣性体に伝達手段を設けることによ
って、歯車等を形成する材質に制限なくなるので、伝達
するのにふさわしい材質を選択することができ、歯車部
の割れ,欠け等の問題が生じることはない。しかも、慣
性体の外周部に直接伝達機構部を設けることが可能とな
るので、部品点数の削減が可能となる。
【0055】前記請求項5の発明の技術的手段による作
用は、軸受をはさんで回転子と一体的に回転し、かつそ
の一部に回転力伝達手段と周波数発生器を形成した慣性
体を設けることにより、請求項1の他に次のような作用
がある。
【0056】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0057】(2)慣性体の一部にキャプスタンモータ
の回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより、
回転子の薄型化を図る。
【0058】(3)回転子に周波数発生器の回転部を設
ける必要がないので、回転子の更なる小径化を図る。
【0059】(4)慣性体に伝達手段を設けることによ
って、歯車等を形成する材質に制限なくなるので、伝達
するのにふさわしい材質を選択することができ、歯車部
の割れ,欠け等の問題が生じることはない。しかも、慣
性体の外周部に直接伝達機構部を設けることが可能とな
るので、部品点数の削減が可能となる。
【0060】
【実施例】以下、請求項1の発明の一実施例について、
図面を参照しながら説明する。
【0061】図1は請求項1の発明の一実施例における
キャプスタンモータの側断面図である。図1において軸
方向に複数極に着磁された回転子磁石1は磁性材料より
なるバックヨーク2に接着等の手段により固着されてい
る。また磁性材料からなり印刷配線基板3を含んでなる
固定子4には固定子巻線5を同心円上に配列して、接着
等の手段により固着してある。また、回転子磁石1の位
置を検出するためのホールIC等からなる複数個の回転
位置検出素子6も印刷配線基板3に取り付けられている
【0062】バックヨーク2にはその内周部に設けたボ
ス部2aにキャプスタン軸7が圧入されており、そのキ
ャプスタン軸7と回転子磁石1とバックヨーク2とで、
キャプスタンモータの回転子8を形成しており、キャプ
スタン軸7はハウジング18に設けられたボールベアリ
ング等よりなる軸受9により回転自在に支持されている
。また、慣性体20が、キャプスタン軸7のバックヨー
ク2が取り付けられているのとは逆側の端面に軸受9を
はさんで、接着,圧入,ネジ止め等の手段などにより取
り付けられている。
【0063】キャプスタンモータの回転子8の回転数を
検出するために、回転子8の外周部8aには、複数極着
磁されたFGマグネットからなる周波数発生器の回転部
11が一体的に保持されており、周波数発生器の回転部
11と対向する位置にリングヘッド,磁気抵抗効果素子
等からなる回転数検出素子12が設けられており、回転
数検出素子12の出力は、回転子8の回転数を一定に制
御するための制御回路に印刷配線基板3を介して接続さ
れている。
【0064】キャプスタンモータの回転子8の回転を伝
達するために、周波数発生器の回転部11と高さの異な
る位置に歯車、プーリー等からなる伝達手段14が、ボ
ス部2aに圧入、接着等の手段により固着されている。 その伝達手段14に歯車(図示せず)が歯合されている
、あるいは伝達手段14にタイミングベルト,ベルト(
図示せず)等が捲回されている。
【0065】また、テープ17を一定速度で移送すると
き、支軸15によって回転自在に支承されているピンチ
ローラ16は、テープ17を介してキャプスタン軸7に
圧接されている。
【0066】いまここで、回転子位置検出素子6は、回
転子磁石1の磁極を検知することによって、回転子磁石
1の回転位置を検出するので、この出力信号に従って固
定子巻線5のそれぞれの相に電流を切り換えて通電する
と、固定子巻線5が発生する磁力の作用により回転子8
が回転を開始する。回転子8の回転と共に回転する伝達
手段14が回転し、伝達手段14と歯合された歯車、あ
るいは捲回されたタイミングベルト,ベルトによってキ
ャプスタンモータの外部に動力が伝達される。また、ピ
ンチローラ16がテープ17を介してキャプスタン軸7
に圧接しているときは、テープ17はキャプスタンモー
タの回転につれて一定速度で移送される。回転子8の回
転性能は、通常、回転子8の慣性の大小によって決まる
(慣性が大なるほど回転負荷変動に強くなるので回転性
能は向上する)が、VTRメカニズムの構成により回転
子8の径が決ってしまうことから、回転子8の慣性は、
回転子磁石1,バックヨーク2,ボス部2a,キャプス
タン軸7と周波数発生器の回転部11の慣性しか得るこ
とができなかった。しかし、本実施例のように、キャプ
スタン軸7に慣性体20を取り付けることによって、回
転子8の慣性の増大を図ることができるので、キャプス
タンモータの回転性能を向上することが可能となる。
【0067】キャプスタンモータの回転により、周波数
発生器の回転部11が発生する磁力の変化により、回転
数検出素子12は信号パルスを発生する。そのパルスの
数を係数することにより、回転子8の回転数が検出され
る。その結果、その出力信号により制御回路13によっ
て回転子8の回転数を一定に制御することが可能となる
【0068】次に本実施例における作用を説明する。上
記のごとく、複数極に着磁された円環状または円板状の
永久磁石を有し、キャプスタン軸と一体的に回転する回
転子と、回転子を回転自在に支承する軸受と、軸受をは
さんで配設され、回転子と一体的に回転する慣性体とか
らキャプスタンモータを構成することにより、(1)キ
ャプスタンモータの小型,軽量化によって、回転子の慣
性モーメントの低下によるキャプスタンモータの回転性
能の劣化を極力抑えた、あるいは回転子の径に対して、
より優れた回転性能(外乱制御抑制特性)を持つ。
【0069】(2)キャプスタンモータがテープを一定
速度で精度良く移送する必要がある時には、必ずピンチ
ローラを圧着するので、ピンチローラの外周部に構成さ
れているゴムなどの弾性材により、ねじり共振が少ない
構造になる。
【0070】なお、本実施例においては、ブラシレスの
面対向キャプスタンモータにおいて説明を行ったが、本
発明は、キャプスタンモータの形式に捕らわれるもので
はない。
【0071】また、本実施例においては、キャプスタン
モータの回転数の検出方式に磁気方式のものについて説
明を行ったが、検出方式に捕らわれるものではなく、例
えばバックヨークの一部に等間隔に光の反射率が異なる
複数個の反射部を有し、その反射部と対向する位置に発
光受光素子を配するような光学方式の周波数発生器でも
よい。
【0072】以下、請求項2の発明の一実施例について
、図面を参照しながら説明する。図2は請求項2の発明
の一実施例におけるキャプスタンモータの側断面図であ
る。請求項1の発明の一実施例と重複する箇所の説明は
割愛する。図2において、請求項1の発明の一実施例の
構成と異なる箇所は、キャプスタンモータの回転子8の
回転数を検出するための複数極着磁されたFGマグネッ
トからなる周波数発生器の回転部11が慣性体20の外
周部20aに一体的に保持されている箇所である。その
ために、周波数発生器の回転部11と対向する位置にリ
ングヘッド,磁気抵抗効果素子等からなる回転数検出素
子12が設けられており、回転数検出素子12の出力は
、回転子8の回転数を一定に制御するための制御回路に
印刷配線基板3aを介して接続されている。
【0073】いまここで、請求項2の発明のキャプスタ
ンモータは、請求項1の発明の一実施例のキャプスタン
モータと同様に回転し、制御され、テープを一定速度で
移送することができる。
【0074】次に本実施例における作用を説明する。上
記のごとく、複数極に着磁された円環状または円板状の
永久磁石を有し、キャプスタン軸と一体的に回転する回
転子と、回転子を回転自在に支承する軸受と、軸受をは
さんで配設され、回転子と一体的に回転し、その一部に
周波数発生器の回転部を有する慣性体とからキャプスタ
ンモータを構成することにより、請求項1の発明の作用
の他に次のような作用がある。
【0075】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0076】(2)回転子に周波数発生器の回転部を設
ける必要がないので、回転子の更なる小径化を図る。
【0077】(3)シャシーを基準とすると、音声トラ
ックがテープの上部に記録されている例えば、VHS方
式,β方式などのテープフォーマットの磁気記録再生装
置においては、本発明のごとく周波数発生器の回転部を
シャシー上部に設けることによって、キャプスタンモー
タの回転数、すなわちテープの移送速度を制御するため
の信号の発生部が音声トラックに近いために、より高精
度なテープ移送が可能となり、ワウ・フラッタを低減す
ることが可能となる。
【0078】(4)周波数発生器をシャシー上部に構成
することにより、周波数発生器の回転部と、検出部のギ
ャップ調整などの機械的な調整が簡単に行うことができ
る。
【0079】なお、本発明は請求項1と同様にモータの
形式、並びに周波数発生器の形式に捕らわれるものでは
ない。
【0080】以下、請求項3の発明の一実施例について
、図面を参照しながら説明する。図3は請求項3の発明
の一実施例におけるキャプスタンモータの側断面図であ
る。請求項2の発明の一実施例と重複する箇所の説明は
割愛する。図3において、請求項2の発明の一実施例の
構成と異なる箇所は、キャプスタンモータの回転子8の
回転を伝達するために、バックヨーク2の外周部に歯車
、プーリー等からなる伝達手段14が、圧入、接着等の
手段により固着されているところである。その伝達手段
14に歯車(図示せず)が歯合されている、あるいは伝
達手段14にタイミングベルト,ベルト(図示せず)等
が捲回されている。
【0081】いまここで、請求項3の発明のキャプスタ
ンモータは、請求項1の発明の一実施例のキャプスタン
モータと同様に回転し、制御され、テープを一定速度で
移送することができる。
【0082】次に本実施例における作用を説明する。上
記のごとく、複数極に着磁された円環状または円板状の
永久磁石を有し、キャプスタン軸と一体的に回転する回
転子と、回転子の外周部に設けられたキャプスタンモー
タの回転力を伝達する伝達手段と、回転子を回転自在に
支承する軸受と、軸受をはさんで配設され、回転子と一
体的に回転し、その一部に周波数発生器の回転部を有す
る慣性体とからキャプスタンモータを構成することによ
り、請求項1の発明の作用の他に次のような作用がある
【0083】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0084】(2)シャシーを基準とすると、音声トラ
ックがテープの上部に記録されている例えば、VHS方
式,β方式などのテープフォーマットの磁気記録再生装
置においては、本発明のごとく周波数発生器の回転部を
シャシー上部に設けることによって、キャプスタンモー
タの回転数、すなわちテープの移送速度を制御するため
の信号の発生部が音声トラックに近いために、より高精
度なテープ移送が可能となり、ワウ・フラッタを低減す
ることが可能となる。
【0085】(3)回転子の外周部にキャプスタンモー
タの回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより
、回転子の薄型化を図る。
【0086】(4)周波数発生器をシャシー上部に構成
することにより、周波数発生器の回転部と、検出部のギ
ャップ調整などの機械的な調整が簡単に行うことができ
る。
【0087】なお、本発明は請求項1と同様にモータの
形式、並びに周波数発生器の形式に捕らわれるものでは
ない。
【0088】以下、請求項4の発明の第一の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0089】図4は請求項4の発明の第一の実施例にお
けるキャプスタンモータの側断面図である。請求項1の
発明の一実施例と重複する箇所の説明は割愛する。図4
において、請求項1の発明の一実施例の構成と異なる箇
所は、キャプスタンモータの回転子8の回転を伝達する
ために、慣性体20に歯車、プーリー等からなる伝達手
段14が、圧入、接着等の手段により固着されている箇
所である。その伝達手段14に歯車(図示せず)が歯合
されている、あるいは伝達手段14にタイミングベルト
,ベルト(図示せず)等が捲回されている。
【0090】いまここで、請求項4の発明の第一の実施
例のキャプスタンモータは、請求項1の発明の一実施例
のキャプスタンモータと同様に回転し、制御され、テー
プを一定速度で移送することができる。
【0091】次に本実施例における作用を説明する。上
記のごとく、複数極に着磁された円環状または円板状の
永久磁石と周波数発生器の回転部を有し、キャプスタン
軸と一体的に回転する回転子と、回転子を回転自在に支
承する軸受と、軸受をはさんで配設され、回転子と一体
的に回転する慣性体と、慣性体の一部に設けられたキャ
プスタンモータの回転力を伝達する伝達手段とからキャ
プスタンモータを構成することにより、請求項1の発明
の作用の他に次のような作用がある。
【0092】(1)慣性体の一部にキャプスタンモータ
の回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより、
回転子の薄型化を図る。
【0093】(2)慣性体に伝達手段を設けることによ
って、歯車等を形成する材質に制限なくなるので、伝達
するのにふさわしい材質を選択することができ、歯車部
の割れ、欠け等の問題が生じることはない。しかも、慣
性体の外周部に直接伝達機構部を設けることが可能とな
るので、部品点数の削減が可能となる。
【0094】なお、本発明は請求項1と同様にモータの
形式、並びに周波数発生器の形式に捕らわれるものでは
ない。
【0095】以下、請求項4の発明の第二の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0096】図5は請求項4の発明の第二の実施例にお
けるキャプスタンモータの側断面図である。請求項4の
発明の第一の実施例と異なる構成は、図5に示すごとく
回転子8のバックヨーク2,回転子磁石1及び固定子4
をVTRメカニズムのシャシー上部に、すなわちテープ
パスより上部に構成したことにある。
【0097】いまここで、請求項4の発明の第二の実施
例のキャプスタンモータは、請求項1の発明の一実施例
のキャプスタンモータと同様に回転し、制御され、テー
プを一定速度で移送することができる。
【0098】次に本実施例における作用を説明する。上
記のごとく、複数極に着磁された円環状または円板状の
永久磁石と周波数発生器の回転部を有し、キャプスタン
軸と一体的に回転する回転子と、回転子を回転自在に支
承する軸受と、軸受をはさんで配設され、回転子と一体
的に回転する慣性体と、慣性体の一部に設けられたキャ
プスタンモータの回転力を伝達する伝達手段とからキャ
プスタンモータを構成し、しかも図5に示すごとく、回
転子8のバックヨーク2,回転子磁石1及び固定子4を
VTRメカニズムのシャシー上部に、すなわちテープパ
スより上部に構成することにより、請求項4の発明の第
一の実施例の他に次のような作用がある。
【0099】(1)回転子の径よりも、慣性体の径を小
さくすることによってメカニズム全体の小スペース化を
図る。
【0100】(2)VHS方式,β方式などのテープフ
ォーマットでは、音声トラックがシャシーを基準とする
と、テープの上部に記録されるが、本実施例のごとく周
波数発生器の回転部をシャシー上部に設けることによっ
て、キャプスタンモータの回転数、すなわちテープの移
送速度を制御するための信号の発生部が、音声トラック
に近いためにより高精度なテープ移送が可能となり、ワ
ウ・フラッタを低減することが可能となる。
【0101】(3)周波数発生器をシャシー上部に構成
することにより、周波数発生器の回転部と、検出部のギ
ャップ調整などの機械的な調整が簡単に行うことができ
る。
【0102】なお、本発明は請求項1と同様にモータの
形式、並びに周波数発生器の形式に捕らわれるものでは
ない。
【0103】以下、請求項5の発明の第一の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0104】図6は請求項5の発明の第一の実施例にお
けるキャプスタンモータの側断面図である。請求項1の
発明の一実施例と重複する箇所の説明は割愛する。図6
において、請求項1の発明の一実施例の構成と異なる箇
所は、キャプスタンモータの回転子8の回転を伝達する
ために、慣性体20のボス部20bの周波数発生器の回
転部11と高さの異なる位置に歯車、プーリー等からな
る伝達手段14が、圧入、接着等の手段により固着され
ている。その伝達手段14に歯車(図示せず)が歯合さ
れている、あるいは伝達手段14にタイミングベルト,
ベルト(図示せず)等が捲回されている。
【0105】いまここで、請求項5の発明の第一の実施
例のキャプスタンモータは、請求項1の発明の一実施例
のキャプスタンモータと同様に回転し、制御され、テー
プを一定速度で移送することができる。
【0106】次に本実施例における作用を説明する。上
記のごとく、複数極に着磁された円環状または円板状の
永久磁石とを有し、キャプスタン軸と一体的に回転する
する回転子と、回転子を回転自在に支承する軸受と、軸
受をはさんで配設され、回転子と一体的に回転し、その
一部に周波数発生器の回転部を有する慣性体と、慣性体
の一部に設けられたキャプスタンモータの回転力を伝達
する伝達手段とからキャプスタンモータを構成すること
により、請求項1の発明の作用の他に次のような作用が
ある。
【0107】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0108】(2)慣性体の一部にキャプスタンモータ
の回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより、
回転子の薄型化を図る。
【0109】(3)伝達手段を慣性体に設けることによ
って、歯車等を形成する材質に制限なくなるので、伝達
するのにふさわしい材質を選択することができ、歯車部
の割れ,欠け等の問題が生じることはない。しかも、慣
性体の外周部に直接伝達機構部を設けることが可能とな
るので、部品点数の削減が可能となる。
【0110】なお、本発明は請求項1と同様にモータの
形式、並びに周波数発生器の形式に捕らわれるものでは
ない。
【0111】以下、請求項5の発明の第二の実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0112】図7は請求項5の発明の第二の実施例にお
けるキャプスタンモータの側断面図である。請求項4の
発明の第一の実施例と異なる構成は、図7に示すごとく
回転子8のバックヨーク2,回転子磁石1及び固定子4
をVTRメカニズムのシャシー上部に、すなわちテープ
パスより上部に構成したことにある。
【0113】いまここで、請求項5の発明の第二の実施
例のキャプスタンモータは、請求項1の発明の一実施例
のキャプスタンモータと同様に回転し、制御され、テー
プを一定速度で移送することができる。
【0114】次に本実施例における作用を説明する。上
記のごとく、複数極に着磁された円環状または円板状の
永久磁石とを有し、キャプスタン軸と一体的に回転する
する回転子と、回転子を回転自在に支承する軸受と、軸
受をはさんで配設され、回転子と一体的に回転し、その
一部に周波数発生器の回転部を有する慣性体と、慣性体
の一部に設けられたキャプスタンモータの回転力を伝達
する伝達手段とからキャプスタンモータを構成し、しか
も図7に示すごとく、回転子8のバックヨーク2,回転
子磁石1及び固定子4をVTRメカニズムのシャシー上
部に、すなわちテープパスより上部に構成することによ
り、次のような作用がある。
【0115】(1)回転子の径よりも、慣性体の径を小
さくすることによってメカニズム全体の小スペース化を
図る。
【0116】(2)回転子に周波数発生器を設ける必要
がなく、しかもメカニズムを構成する上での制約がなく
なるので、回転子の径を大きくすることができ、回転性
能の向上を図ることができる。あるいは、回転子の更な
る小径化を図る。
【0117】なお、本発明は請求項1と同様にモータの
形式、並びに周波数発生器の形式に捕らわれるものでは
ない。
【0118】
【発明の効果】上述のごとく前記請求項1の発明になる
キャプスタンモータによれば、複数極に着磁された円環
状または円板状の永久磁石を有し、キャプスタン軸と一
体的に回転する回転子と、回転子を回転自在に支承する
軸受と、軸受をはさんで配設され、回転子と一体的に回
転する慣性体とからキャプスタンモータを構成すること
により、(1)キャプスタンモータの小型,軽量化によ
って、回転子の慣性モーメントの低下によるキャプスタ
ンモータの回転性能の劣化を極力抑えた、あるいは回転
子の径に対して、より優れた回転性能(外乱制御抑制特
性)を持つことにある。
【0119】(2)キャプスタンモータがテープを一定
速度で精度良く移送する必要がある時には、必ずピンチ
ローラを圧着するので、ピンチローラの外周部に構成さ
れているゴムなどの弾性材により、ねじり共振が少ない
構造になる。という特徴を有しており、その実用的効果
は大なるものがある。
【0120】また、前記請求項2の発明になるキャプス
タンモータによれば、複数極に着磁された円環状または
円板状の永久磁石を有し、キャプスタン軸と一体的に回
転する回転子と、回転子を回転自在に支承する軸受と、
軸受をはさんで配設され、回転子と一体的に回転し、そ
の一部に周波数発生器の回転部を有する慣性体とからキ
ャプスタンモータを構成したことにより、請求項1の効
果の他に次のような効果がある。
【0121】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0122】(2)回転子に周波数発生器の回転部を設
ける必要がないので、回転子の更なる小径化を図る。
【0123】(3)シャシーを基準とすると、音声トラ
ックがテープの上部に記録されている例えば、VHS方
式、β方式などのテープフォーマットの磁気記録再生装
置においては、本発明のごとく周波数発生器の回転部を
シャシー上部に設けることによって、キャプスタンモー
タの回転数、すなわちテープの移送速度を制御するため
の信号の発生部が音声トラックに近いために、より高精
度なテープ移送が可能となり、ワウ・フラッタを低減す
ることが可能となる。
【0124】(4)周波数発生器をシャシー上部に構成
することにより、周波数発生器の回転部と、検出部のギ
ャップ調整などの機械的な調整が簡単に行うことができ
る。という特徴を有しており、その実用的効果は大なる
ものがある。
【0125】また、請求項3の発明によれば、複数極に
着磁された円環状または円板状の永久磁石を有し、キャ
プスタン軸と一体的に回転する回転子と、回転子の外周
部に設けられたキャプスタンモータの回転力を伝達する
伝達手段と、回転子を回転自在に支承する軸受と、軸受
をはさんで配設され、回転子と一体的に回転し、その一
部に周波数発生器の回転部を有する慣性体とからキャプ
スタンモータを構成することによって、請求項1の効果
の他に次のような効果がある。
【0126】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0127】(2)シャシーを基準とすると、音声トラ
ックがテープの上部に記録されている例えば、VHS方
式,β方式などのテープフォーマットの磁気記録再生装
置においては、本発明のごとく周波数発生器の回転部を
シャシー上部に設けることによって、キャプスタンモー
タの回転数、すなわちテープの移送速度を制御するため
の信号の発生部が音声トラックに近いために、より高精
度なテープ移送が可能となり、ワウ・フラッタを低減す
ることが可能となる。
【0128】(3)回転子の外周部にキャプスタンモー
タの回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより
、回転子の薄型化を図る。
【0129】(4)周波数発生器をシャシー上部に構成
することにより、周波数発生器の回転部と、検出部のギ
ャップ調整などの機械的な調整が簡単に行うことができ
る。という特徴を有しており、その実用的効果は大なる
ものがある。
【0130】次に、請求項4の発明によれば、複数極に
着磁された円環状または円板状の永久磁石と周波数発生
器の回転部を有し、キャプスタン軸と一体的に回転する
回転子と、回転子を回転自在に支承する軸受と、軸受を
はさんで配設され、回転子と一体的に回転する慣性体と
、慣性体の一部に設けられたキャプスタンモータの回転
力を伝達する伝達手段とキャプスタン軸とからキャプス
タンモータを構成することによって、請求項1の効果の
他に次のような効果がある。
【0131】(1)慣性体の一部にキャプスタンモータ
の回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより、
回転子の薄型化を図る。
【0132】(2)慣性体に伝達手段を設けることによ
って、歯車等を形成する材質に制限なくなるので、伝達
するのにふさわしい材質を選択することができ、歯車部
の割れ,欠け等の問題が生じることはない。しかも、慣
性体の外周部に直接伝達機構部を設けることが可能とな
るので、部品点数の削減が可能となる。という特徴を有
しており、その実用的効果は大なるものがある。
【0133】最後に、請求項5の発明によれば、複数極
に着磁された円環状または円板状の永久磁石とを有し、
キャプスタン軸と一体的に回転するする回転子と、回転
子を回転自在に支承する軸受と、軸受をはさんで配設さ
れ、回転子と一体的に回転し、その一部に周波数発生器
の回転部を有する慣性体と、慣性体の一部に設けられた
キャプスタンモータの回転力を伝達する伝達手段とから
キャプスタンモータを構成したことにより、請求項1の
効果の他に次のような効果がある。
【0134】(1)キャプスタンモータの回転数を検出
するための周波数発生器の回転部を形成するFGマグネ
ットとキャプスタンモータの駆動に寄与する永久磁石と
を別の位置に設けたことによって、回転数を検出する信
号のAM変調がなくなり、回転数の検出精度の向上によ
って制御性の向上を図る。
【0135】(2)慣性体の一部にキャプスタンモータ
の回転を外部に伝達する伝達手段を設けることにより、
回転子の薄型化を図る。
【0136】(3)回転子に周波数発生器の回転部を設
ける必要がないので、回転子の更なる小径化を図る。
【0137】(4)慣性体に伝達手段を設けることによ
って、歯車等を形成する材質に制限なくなるので、伝達
するのにふさわしい材質を選択することができ、歯車部
の割れ、欠け等の問題が生じることはない。しかも、慣
性体の外周部に直接伝達機構部を設けることが可能とな
るので、部品点数の削減が可能となる。という特徴を有
しており、その実用的効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例におけるキャプスタ
ンモータの側断面図
【図2】請求項2の発明の一実施例におけるキャプスタ
ンモータの側断面図
【図3】請求項3の発明の一実施例におけるキャプスタ
ンモータの側断面図
【図4】請求項4の発明の第一の実施例におけるキャプ
スタンモータの側断面図
【図5】請求項4の発明の第二の実施例におけるキャプ
スタンモータの側断面図
【図6】請求項5の発明の第一の実施例におけるキャプ
スタンモータの側断面図
【図7】請求項5の発明の第二の実施例におけるキャプ
スタンモータの側断面図
【図8】従来のキャプスタンモータの側断面図
【図9】
AM変調されない周波数発電機の出力波形図
【図10】
AM変調された周波数発電機の出力波形図
【符号の説明】
7  キャプスタン軸 8  回転子 9  軸受 11  周波数発生器の回転部 14  伝達手段 16  ピンチローラ 20  慣性体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ピンチローラをキャプスタン軸に圧接
    することでテープを駆動するキャプスタンモータにおい
    て、複数極に着磁された円環状または円板状の永久磁石
    を有し、前記キャプスタン軸と一体的に回転する回転子
    と、前記回転子を回転自在に支承する軸受と、前記軸受
    をはさんで配設され、前記回転子と一体的に回転する慣
    性体とを具備したキャプスタンモータ。
  2. 【請求項2】  ピンチローラをキャプスタン軸に圧接
    することでテープを駆動するキャプスタンモータにおい
    て、複数極に着磁された円環状または円板状の永久磁石
    を有し、前記キャプスタン軸と一体的に回転する回転子
    と、前記回転子を回転自在に支承する軸受と、前記軸受
    をはさんで配設され、前記回転子と一体的に回転し、そ
    の一部に周波数発生器の回転部を有する慣性体とを具備
    したキャプスタンモータ。
  3. 【請求項3】  ピンチローラをキャプスタン軸に圧接
    することでテープを駆動するキャプスタンモータにおい
    て、複数極に着磁された円環状または円板状の永久磁石
    を有し、前記キャプスタン軸と一体的に回転する回転子
    と、前記回転子の外周部に設けられたキャプスタンモー
    タの回転力を伝達する伝達手段と、前記回転子を回転自
    在に支承する軸受と、前記軸受をはさんで配設され、前
    記回転子と一体的に回転し、その一部に周波数発生器の
    回転部を有する慣性体とを具備したキャプスタンモータ
  4. 【請求項4】  ピンチローラをキャプスタン軸に圧接
    することでテープを駆動するキャプスタンモータにおい
    て、複数極に着磁された円環状または円板状の永久磁石
    と周波数発生器の回転部を有し、前記キャプスタン軸と
    一体的に回転する回転子と、前記回転子を回転自在に支
    承する軸受と、前記軸受をはさんで配設され、前記回転
    子と一体的に回転する慣性体と、前記慣性体の一部に設
    けられたキャプスタンモータの回転力を伝達する伝達手
    段とを具備したキャプスタンモータ。
  5. 【請求項5】  ピンチローラをキャプスタン軸に圧接
    することでテープを駆動するキャプスタンモータにおい
    て、複数極に着磁された円環状または円板状の永久磁石
    とを有し、前記キャプスタン軸と一体的に回転するする
    回転子と、前記回転子を回転自在に支承する軸受と、前
    記軸受をはさんで配設され、前記回転子と一体的に回転
    し、その一部に周波数発生器の回転部を有する慣性体と
    、前記慣性体の一部に設けられたキャプスタンモータの
    回転力を伝達する伝達手段とを具備したキャプスタンモ
    ータ。
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