JP2640606B2 - 平板型誘電体共振器及びその結合方法 - Google Patents

平板型誘電体共振器及びその結合方法

Info

Publication number
JP2640606B2
JP2640606B2 JP4348060A JP34806092A JP2640606B2 JP 2640606 B2 JP2640606 B2 JP 2640606B2 JP 4348060 A JP4348060 A JP 4348060A JP 34806092 A JP34806092 A JP 34806092A JP 2640606 B2 JP2640606 B2 JP 2640606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric
conductor film
coupling
plate
flat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4348060A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06204706A (ja
Inventor
成和 石川
隆光 河野
淳 古田
健 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOOKIN KK
Original Assignee
TOOKIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOOKIN KK filed Critical TOOKIN KK
Priority to JP4348060A priority Critical patent/JP2640606B2/ja
Publication of JPH06204706A publication Critical patent/JPH06204706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2640606B2 publication Critical patent/JP2640606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中心周波数が、例えば
数100MHzから数GHzの移動体通信等フィルタ
として採用する平板型誘電体共振器及びその結合方法に
関する
【0002】
【従来の技術】従来、図9及び図10に示すように、誘
電体共振器41は、四角柱状を呈するセラミック材の誘
電体31を有している。誘電体31には、長手方向に貫
通穴32が形成されている。このような同軸型の誘電体
31には、貫通穴32の軸方向と同一方向の表面にメッ
キ等によりメタライズされた導体膜35が形成されてい
る。貫通穴32の内面にはメッキ等によりメタライズさ
れた内部導体膜36が形成されている。また、貫通穴3
2の軸方向に対して垂直な両面のうち一端面(短絡端
面)38にはメタライズが施されて短絡端導体膜39が
形成されている。
【0003】この誘電体共振器41の結合では独立した
容量が必要となるため、図11に示すように、貫通穴3
2の内部導体膜36に接続された電気端子43をメタラ
イズされていない誘電体31の他端面45からそれぞれ
取り出し、これらの電気端子43は容量47と接続する
ために基板49に接続している。容量47は、基板49
と独立に構成もしくは基板49に搭載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、誘電体
共振器41と基板49との接続には独立した容量47が
必要となり、容量47は基板49に構成するか、もしく
は搭載される必要があり、誘電体フィルタを構成しよう
とした場合に小型化するのが困難である。
【0005】それ故に、誘電体共振器と独立した容量を
用いないで、結合を実現すると、フィルタは小型化可能
となることに着目した。即ち、誘電体共振器に容量を直
接接続できれば誘電体フィルタの小型化が可能である。
そこで、本発明の課題は、誘電体フィルタの小型化が可
能であり、かつ独立に容量を構成、もしくは搭載された
基板が不要であるとともに軽量化が可能である平板型誘
電体共振器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、四角柱
状を呈する誘電体の長手方向に平行な四側面のうち任意
の一面に形成した第1の導体膜と、該第1の導体膜と相
対する前記誘電体の一面に形成した第2の導体膜と、前
記第1の導体膜及び前記第2の導体膜を短絡するよう前
記誘電体の前記長手方向を直交する両端面のうちの一端
面に形成した短絡端導体膜とを有している平板型誘電体
の少なくとも二つが、前記第1及び第2の導体膜を形成
した前記一面で互いに重ね合わせ接合されている平板型
誘電体共振器において、前記平板型誘電体のそれぞれが
同一形状であり前記一面及び前記両端面を除く前記長
手方向に平行な二つの他側面のうちの一方の他側面に接
着した結合用誘電体板を有し、該結合用誘電体板はその
外面に結合導体膜が形成されているとともに、該結合導
体膜には電気端子が接続されていることを特徴とする平
板型誘電体共振器が得られる。
【0007】また、本発明によれば、四角柱状を呈する
誘電体の長手方向に平行な四側面のうち任意の一面に第
1の導体膜を形成し、該第1の導体膜と相対する前記誘
電体の一面に第2の導体膜を形成し、前記第1の導体膜
及び前記第2の導体膜を短絡するよう前記誘電体の前記
長手方向を直交する両端面のうちの一端面に短絡端導体
膜を形成して平板型誘電体を作り、該平板型誘電体の少
なくとも二つを、前記第1及び第2の導体膜を形成した
前記一面で互いに重ね合わせ接合させた平板型誘電体共
振器の結合方法において、前記平板型誘電体のそれぞれ
を同一形状に作り、前記一面及び前記両端面を除く前記
長手方向に平行な二つの他側面のうちの一方の他側面に
結合用誘電体板を接着し、該結合用誘電体板の外面に
合導体膜を形成し、さらに該結合導体膜に電気端子を接
続することを特徴とする平板型誘電体共振器の結合方法
が得られる。
【0008】
【実施例】以下に図を参照して、本発明の平板型誘電体
共振器の一実施例を示す。図1及び図2は、平型板誘電
体1の一例を示している。この平板型誘電体1は、四角
柱状を呈するセラミック材によって作られている。平板
型誘電体1は、長手方向の四側面のうち任意の一面に形
成されている第1の導体膜3と、第1の導体膜3と相対
する平板型誘電体1の一面に形成されている第2の導体
膜4とを有している。第1の導体膜3と第2の導体膜4
とは、短絡導体膜5によって互いに接続されている。
板型誘電体1には、短絡端導体膜5が第1の導体膜3及
び第2の導体膜4を短絡するように平板型誘電体1の長
手方向を直交する両端面のうちの一端面(短絡端面)7
に形成されている。平板型誘電体1の他端面(開放端
面)8には導体膜が形成されていない。
【0009】図3は、図1及び図2に示した同一形状の
平板型誘電体1を2つ用いて、これらの第1の導体膜3
及び第2の導体膜4を互いに重ね合わせ半田付け等によ
り接合して成る平板型誘電体共振器10である。但し、
この平板型誘電体共振器10は、図1及び図2に示した
平板型誘電体1の寸法と同一寸法になるように設定して
いる。この平板型誘電体共振器10によっても、短絡端
導体膜5が第1の導体膜3及び第2の導体膜4を短絡す
る。
【0010】図5は、図3及び図4に示した平板型誘電
体共振器10の平板型誘電体1の側面、即ち、一面及び
長手方向を直交する両端面を除いた第1及び第2の導体
膜3,4,及び短絡端導体膜5が形成されていない長手
方向に平行な二つの他側面のうちの一方の他側面に、結
合用誘電体板(結合用容量)12を取り付けた例を示し
ている。結合用誘電体板12は、平板型誘電体1の一方
の他側面に接着剤(図示せず)により接着されている。
さらに、結合用誘電体板12には、その外面に結合導体
膜14が形成されており、結合導体膜14を形成してい
ない内面を接着剤により平板型誘電体1の一方の他側面
接着しているものである。図5に示したように、平板
型誘電体共振器10の長手方向における長さ寸法Lは、
誘電体フィルタの中心周波数が1/4波長となるように
選定されている。ここで、図5においては、平板型誘電
体共振器10の幅をWで示し、高さをTで示している。
【0011】図6及び図7は、図5に示した平板型誘電
体共振器10を二つ用いて誘電体フィルタを構成した場
合の実施例を示している図6を参照して、図5に示
した結合用誘電体板12をそれぞれ取り付けた2つの平
板型誘電体共振器10は、互いに対向する一対の接地導
体板15,16の間に配置されている。結合用誘電体板
12のそれぞれには、これらの外面に電気端子20,2
1を接続することにより、二つの平板型誘電体共振器1
0の間に容量結合が得られる。即ち、二つの平板型誘電
体共振器10の隣接している側面間は平板型誘電体型共
振器10から漏れ出した電磁界が相互に干渉し合うの
で、相互に結合を持っている。また、これらの平板型誘
電体共振器10は結合用誘電体板12を介して電気端子
20,21に接続されているので、全体として電気端子
20,21の間では平板型誘電体共振器10の共振周波
数の近傍を通過帯域とする誘電体フィルタが構成でき
る。平板型誘電体共振器10間の結合の強さは平板型誘
電体共振器10間の間隔dに反比例するので、平板型誘
電体共振器10間の間隔dを狭くすればフィルタとして
の帯域幅は広くなる。また、間隔dを広くすれば帯域幅
は狭くなる。
【0012】なお、図7に示した誘電体フィルタでは、
接地導体板15,16の側面に切り欠き23,24を形
成し、これらの切り欠き23,24の内側に一対一に対
向させた結合用誘電体板12に電気端子20,21が接
続されて、これらの電気端子20,21を接地導体板1
5,16の外に引き出している。
【0013】また、図6及び図7により示したように、
一方の平板型誘電体共振器10では紙面の右側(後面)
の一端面7で短絡されており、他方の平板型誘電体共振
器10では紙面の左側(前面)の一端面8で短絡されて
いる。
【0014】図8は、図5に示した平板型誘電体共振器
10を3つ用いて誘電体フィルタを構成した場合の実施
例である。この誘電体フィルタにおいては、間隔をもっ
て一対の接地導体板15,16間に配置された3つの平
板型誘電体共振器10のうち両側に位置している2つの
平板型誘電体共振器10の側面に結合用誘電体板12を
それぞれ接続したものである。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、結合用誘電体板を平板
型誘電体共振器と一体にできるため、誘電体フィルタの
小型化が可能となり、かつ独立に容量を成形、あるいは
搭載された基板が不要となるため軽量化できる。
【0016】また、本発明の平板型誘電体共振器の結合
方法によると、第1及び第2の導体膜を形成した一面で
互いに重ね合わせ接合し、一方の面に結合導体膜を形成
した結合用誘電体板を、結合用誘電体板の他方の面で平
板型共振器の側面に接着するようにしたため、工程数が
少なく、コストも廉価な量産に適した平板型誘電体共振
器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平板型誘電体共振器の平板型誘電
体の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の平板型誘電体の断面図である。
【図3】本発明の平板型誘電体共振器の一実施例を示す
斜視図である。
【図4】図3の平板型誘電体共振器の断面図である。
【図5】図3の平板型誘電体共振器に結合用誘電体板を
取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】図5の平板型誘電体共振器を用いた誘電体フィ
ルタを示す分解斜視図である。
【図7】図5の平板型誘電体共振器を2つ用いた誘電体
フィルタに電気端子を接続し組み立てた状態を示す斜視
図である。
【図8】他の実施例を示し、図5の平板型誘電体共振器
を3つ用いた誘電体フィルタを示す分解斜視図である。
【図9】従来の誘電体共振器を示す斜視図である。
【図10】図9の誘電体共振器の断面図である。
【図11】図9の誘電体共振器を用いた誘電体フィルタ
の斜視図である。
【符号の説明】
1 平型板誘電体 3, 第1の導体膜 4 第2の導体膜 5 短絡導体膜 10 平板型誘電体共振器 12 結合用誘電体板 14 結合導体膜 20,21 電気端子 31 誘電体 32 貫通穴 36 内部導体膜 41 誘電体共振器 47 容量 49 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 健 神奈川県川崎市高津区子母口398番地 株式会社トーキン内 (56)参考文献 特開 昭60−248004(JP,A) 実開 昭57−72601(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角柱状を呈する誘電体の長手方向に平
    行な四側面のうち任意の一面に形成した第1の導体膜
    と、該第1の導体膜と相対する前記誘電体の一面に形成
    した第2の導体膜と、前記第1の導体膜及び前記第2の
    導体膜を短絡するよう前記誘電体の前記長手方向を直交
    する両端面のうちの一端面に形成した短絡端導体膜とを
    有している平板型誘電体の少なくとも二つが、前記第1
    及び第2の導体膜を形成した前記一面で互いに重ね合わ
    せ接合されている平板型誘電体共振器において、前記平
    板型誘電体のそれぞれが同一形状であり前記一面及び
    前記両端面を除く前記長手方向に平行な二つの他側面の
    うちの一方の他側面に接着した結合用誘電体板を有し、
    該結合用誘電体板はその外面に結合導体膜が形成されて
    いるとともに、該結合導体膜には電気端子が接続されて
    いることを特徴とする平板型誘電体共振器。
  2. 【請求項2】 四角柱状を呈する誘電体の長手方向に平
    行な四側面のうち任意の一面に第1の導体膜を形成し、
    該第1の導体膜と相対する前記誘電体の一面に第2の導
    体膜を形成し、前記第1の導体膜及び前記第2の導体膜
    を短絡するよう前記誘電体の前記長手方向を直交する両
    端面のうちの一端面に短絡端導体膜を形成して平板型誘
    電体を作り、該平板型誘電体の少なくとも二つを、前記
    第1及び第2の導体膜を形成した前記一面で互いに重ね
    合わせ接合させた平板型誘電体共振器の結合方法におい
    て、前記平板型誘電体のそれぞれを同一形状に作り、前
    記一面及び前記両端面を除く前記長手方向に平行な二つ
    の他側面のうちの一方の他側面に結合用誘電体板を接着
    し、該結合用誘電体板の外面に結合導体膜を形成し、さ
    らに該結合導体膜に電気端子を接続することを特徴とす
    る平板型誘電体共振器の結合方法。
JP4348060A 1992-12-28 1992-12-28 平板型誘電体共振器及びその結合方法 Expired - Lifetime JP2640606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4348060A JP2640606B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 平板型誘電体共振器及びその結合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4348060A JP2640606B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 平板型誘電体共振器及びその結合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06204706A JPH06204706A (ja) 1994-07-22
JP2640606B2 true JP2640606B2 (ja) 1997-08-13

Family

ID=18394477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4348060A Expired - Lifetime JP2640606B2 (ja) 1992-12-28 1992-12-28 平板型誘電体共振器及びその結合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2640606B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5772601U (ja) * 1980-10-22 1982-05-04
JPS60248004A (ja) * 1984-05-23 1985-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 共振器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06204706A (ja) 1994-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61285801A (ja) フイルタ
US4754242A (en) Resonator
US6965276B2 (en) Two port type isolator and communication device
JPH041521B2 (ja)
JP3126155B2 (ja) 高周波フィルタ
JP3084037B2 (ja) 積層型共振子とそれを用いたフィルタ
US6191668B1 (en) Coaxial resonator and dielectric filter using the same
JP2640606B2 (ja) 平板型誘電体共振器及びその結合方法
JPH03254201A (ja) 誘電体帯域阻止フィルタ
JP2721626B2 (ja) 積層型誘電体フィルタ
JPH0856102A (ja) 積層誘電体フィルタ
JPH0741202Y2 (ja) 誘電体有極形フィルタ
JP3374254B2 (ja) 誘電体フィルタ
JP3176859B2 (ja) 誘電体フィルタ
JP2799922B2 (ja) 誘電体フィルタ
JP2561607Y2 (ja) 誘電体帯域阻止フィルタ
JPH06314902A (ja) 誘電体バンドエリミネーションフィルタ
JP2585865Y2 (ja) 誘電体ストリップライン共振器
JPH03254202A (ja) 誘電体共振器及びそれを用いたフィルタ
JPH06314908A (ja) 誘電体フィルタ及び共振素子配列
JP2000269703A (ja) 誘電体フィルタ
JPH06303012A (ja) 平板型共振器及びその製造方法
JPH06314911A (ja) 誘電体フィルタ及び誘電体共振器
JPH06310903A (ja) 誘電体フィルタ用共振素子
JPS63294102A (ja) 誘電体フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970304