JP2639960B2 - 車両用トラクション制御方法 - Google Patents

車両用トラクション制御方法

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JP2639960B2
JP2639960B2 JP63072008A JP7200888A JP2639960B2 JP 2639960 B2 JP2639960 B2 JP 2639960B2 JP 63072008 A JP63072008 A JP 63072008A JP 7200888 A JP7200888 A JP 7200888A JP 2639960 B2 JP2639960 B2 JP 2639960B2
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JP
Japan
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upshift
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throttle opening
traction control
opening value
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武人 佐藤
彰宏 白田
直之 萩谷
欽治 荻野
茂樹 森出
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Fujitsu Ltd
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Fujitsu Ltd
Isuzu Motors Ltd
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両のトラクション制御方法、特に変速機
のシフトアップ時におけるトラクション制御方法に関す
る。
(従来技術) 従来より、特に車両が凍結路、雪道あるいは泥濘路の
ような摩擦係数の低い路面を走行する場合、車両発進時
または加速時に生じる駆動輪の空転を防止して、車両の
発進性、加速性および走行安定性を向上させるようにし
たトラクション制御方法が知られている。このようなト
ラクション制御方法では、例えば特開昭59−68537号公
報に開示されているように、駆動輪の車輪速度と従動輪
の車輪速度とを比較し、前者の車輪速度が後者の車輪速
度よりある程度以上高くなったとき、駆動輪が空転して
いると判断して、エンジンのスロットル開度を減少させ
てエンジン出力を下げ、これにより駆動輪の空転を抑制
している。
ところで、このようなトラクション制御中に変速機の
シフトアップが発生した場合、このシフトアップ中は、
駆動輪に対してエンジンのトルクが伝わらない状態にあ
り、そのままではエンジン回転数は増大してしまうの
で、一旦エンジン回転数を下げエンジン回転数を車速に
対応した値に制御するため、第4図に1点鎖線で示すよ
うに、シフトアップ発生時点t1からスロットル開度指令
値を下げるようにしている。そして従来は、シフトアッ
プ終了時点t2からは、その下げられたスロットル開度値
から制御を再開するようにしていた。そのため、シフト
アップ終了(時点t2)後、すぐには十分な駆動力が発生
せず、破線で示す駆動輪速度が実線で示す従動輪速度を
適正に上回る適正加速スリップの状態になる(時点t3)
までには大きなタイムラグTが存在し、加速性能が損わ
れてしまうという問題点があった。
(発明の目的) そこで本発明は、シフトアップ終了時から繰動輪が適
正加速スリップ状態になるまでのタイムラグを減少させ
て、加速性能を向上させることができるトラクション制
御方法を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明においては、トラクション制御中にシフトアッ
プが発生した場合、その発生時点におけるスロットル開
度値を記憶しておき、シフトアップ中はスロットル開度
値を下げ、シフトアップ終了時に、上記記憶しておいた
スロットル開度値より小さい値に、シフトアップ後のギ
ヤ位置に対応したスロットル開度値を設定し、その設定
されたスロットル開度値を初期値として上記制御を再開
することとしている。
(発明の効果) 本発明によれば、シフトアップ終了時に、シフトアッ
プ発生時におけるスロットル開度値からシフトアップ後
のギヤ位置に応じた値を減算してシフトアップ後の適正
スロットル開度値を求め、これをシフトアップ後の初期
値としている。そのため、シフトアップ終了直後から、
駆動輪の適正スリップを発生させるのに必要な駆動力を
発生させることができるので、シフトアップ終了後駆動
輪が適正加速スリップの状態になるまでのタイムラグを
大幅に減少させ、車両の加速性能を飛躍的に向上させる
ことができる。
さらに本発明によれば、シフトアップ後のスロットル
開度初期値の大きさを、適正スリップが発生するのに必
要なだけの適正スロットル開度値に留めることができる
ので、シフトアップ後に発生する駆動力も適正なものと
なる。従って、特にトルク出力の大きなエンジンを有す
る車両が低μ路でシフトアップを行なう場合、シフトア
ップ後に駆動輪の過渡的な過大スリップが発生するのを
防止することができる。
(実 施 例) 以下図面にもとづいて本発明の実施例を説明する。
まず、第1図は、本発明を実施したトラクション制御
における制御状態図である。図において、時点t1はシフ
トアップ発生時点、時点t2はシフトアップ終了時点であ
る。そしてシフトアップ発生時点t1におけるスロットル
指令値(開度値)Sを記憶しておき、シフトアップ終了
時点t2で、上記スロットル指令値Sからシフトアップ後
のギヤ位置に応じた値Xを減算し、その減算して得られ
た値S′(=S−X)をシフトアップ後の初期値として
トラクション制御を再開している。なお、第1図にVsで
示されている線は駆動輪速度の制御目標値である。
次に本発明の第1実施例におけるシフトアップ終了時
点t2でのシフトアップ後のスロットル開度初期値S′の
演算方法について説明する。
まず時点t1におけるスロットル指令値Sからシフトア
ップ後のギヤ位置に応じて減じる値Xを、次表に示すよ
うに、ギヤ位置ごとにそれぞれx2〜x5(但し、x2>x3
x4>x5)として設定しておく。
そしてシフトアップ終了時点t2で、シフトアップ後の
ギヤ位置を検知してこれに応じたXの値を上記x2〜x5
中から選択し、このXの値とシフトアップ発生時点t1に
おけるスロットル指令値Sとから、上記初期値S′を式
S′=S−Xによって求めている。
次に第2図は、上述した本発明の第1実施例における
シフトアップ時の処理を示すフローチャートである。ま
ずステップS1でシフトアップ中か否かを判定し、「NO」
であればステップS2で通常のスロットル制御を行なう。
またシフトアップが開始されればステップS1を判定が
「YES」になるから、ステップS3へ進み、シフトアップ
前のスロットル開度値Sを記憶する。そしてステップS4
でスロットル開度値を下げる処理を行なう。次にステッ
プS5に行ってシフトアップ終了点が到来したか否かを判
定し、シフトアップ終了点に達したときは、ステップS6
に進む。ステップS6ではステップS3で記憶された値Sか
らシフトアップ後のギヤ位置に応じた値Xを減算して得
られた値をシフトアップ後の初期値S′とし、その位置
からトラクション制御が再開される。
このようなスロットル制御を行なうことにより、第1
図の時点t2から駆動輪が適正加速スリップの状態になる
時点t3までの間のタイムラグTを最小限に留めることが
できる。また、上記時点t3以後も駆動輪速度が急激に増
大して適正加速スリップの状態を超えた過渡的な過大ス
リップが発生することを防止することができる。
次に本発明の第2実施例におけるシフトアップ後のス
ロットル開度初期値S′の演算方法について説明する。
この第2実施例においては、シフトアップ開始時に、現
在のスロットル開度(S)とギヤ位置を記憶しておき、
シフトアップ終了時に、シフトアップされたギヤ位置を
検出する。そしてシフトアップ前のギヤ位置のギヤレシ
オGrと、シフトアップ後のギヤ位置のギヤレシオGr′お
よび所定の定数aにより、シフトアップ後のスロットル
開度初期値S′を、式S′=(S−a)×Gr′/Grによ
り求める。
次に第3図は、上述した本発明の第2実施例に係るト
ラクション制御のシフトアップ時における処理を示すフ
ローチャートである。第3図におけるステップS11〜S15
の処理は第2図におけるステップS1〜S5におけると同様
であるから、重複する説明は省略するが、第3図のステ
ップS16においては、ステップS13で記憶されたシフトア
ップ発生時におけるスロットル開度値Sから所定の定数
aを減じ前述のギヤレシオGr′/Grを乗じた値Xをシフ
トアップ後の初期値S′としている。
この第2実施例によっても、前述した第1実施例と同
様の効果が得られることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るトラクション制御における制御状
態図、第2図は本発明の第1実施例を説明するためのフ
ローチャート、第3図は本発明の第2実施例を説明する
ためのフローチャート、第4図は従来のトラクション制
御における制御状態図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 武人 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動 車株式会社藤沢工場内 (72)発明者 白田 彰宏 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動 車株式会社藤沢工場内 (72)発明者 萩谷 直之 埼玉県羽生市東5丁目4番71号 曙ブレ ーキ工業株式会社開発本部内 (72)発明者 荻野 欽治 埼玉県羽生市東5丁目4番71号 株式会 社曙ブレーキ中央技術研究所内 (72)発明者 森出 茂樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−203938(JP,A) 特開 昭62−186021(JP,A) 特開 平1−187329(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の発進時または加速時に発生する駆動
    輪の空転を検出し、この検出にもとづいてエンジン出力
    の制御を行なって、上記駆動輪の空転を抑制するように
    した車両用トラクション制御方法において、 トラクション制御中に変速機のシフトアップが発生した
    場合、その発生時点におけるスロットル開度値を記憶し
    ておき、 シフトアップ中はスロットル開度値を下げ、 シフトアップ終了時に、上記の記憶しておいたスロット
    ル開度値よりも小さい値に、シフトアップ後のギヤ位置
    に対応したスロットル開度値を設定し、 その設定されたスロットル開度値を初期値として上記制
    御を再開する ことを特徴とする車両用トラクション制御方法。
JP63072008A 1988-03-28 1988-03-28 車両用トラクション制御方法 Expired - Lifetime JP2639960B2 (ja)

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CN106627871A (zh) * 2016-12-15 2017-05-10 重庆典果成实业有限公司 摩托车安全辅助系统
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