JP2002201973A - 駆動力制御装置 - Google Patents

駆動力制御装置

Info

Publication number
JP2002201973A
JP2002201973A JP2000401671A JP2000401671A JP2002201973A JP 2002201973 A JP2002201973 A JP 2002201973A JP 2000401671 A JP2000401671 A JP 2000401671A JP 2000401671 A JP2000401671 A JP 2000401671A JP 2002201973 A JP2002201973 A JP 2002201973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear position
driving force
detected
force control
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000401671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3985450B2 (ja
Inventor
Hiroshi Tsunehara
弘 恒原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2000401671A priority Critical patent/JP3985450B2/ja
Publication of JP2002201973A publication Critical patent/JP2002201973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3985450B2 publication Critical patent/JP3985450B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】変速シフト操作中に駆動輪速度の変動があって
も、自動変速機内のギア位置の誤検出を抑制防止し、適
切な目標エンジントルク設定して正確な駆動力制御を行
う。 【解決手段】エンジン回転数NE を平均駆動輪速度Vw
F で除してギア比推定値GRFUNKを求め、その値か
ら推定ギア位置GRESTを算出すると共に、ATコン
トロールユニット内で認識している現在ギア位置CUR
GPと次の目標ギア位置NEXTGPとを読込み、アッ
プシフト中であれば目標ギア位置NEXTGP及び推定
ギア位置GRESTのうち何れか小さい方を、ダウンシ
フト中であれば何れか大きい方をTCS制御用ギア位置
GRPOSとして検出する。なお、アップシフト中にT
CS制御用ギア位置GRPOSが現在ギア位置CURG
Pより小さくなることはないし、ダウンシフト中は大き
くなることはないから、当該現在ギア位置CURGPを
リミッタとして使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動輪に係る駆動
力を制御する駆動力制御装置に関し、特にエンジンへの
燃料の供給を停止(燃料カット)するとか、スロットル
開度を調整して減少することにより、当該エンジントル
クを制御することで当該各駆動輪への駆動トルクを制御
可能とする駆動力制御装置に適する。
【0002】
【従来の技術】このような駆動力制御装置は、例えば車
速とアクセル操作量とから通常走行に必要な駆動輪への
駆動トルクを算出し、同時に駆動輪のスリップを低減す
るための駆動輪トルク低減量を算出し、前記通常走行に
必要な駆動輪トルクからトルク低減量を減じた値を必要
な駆動輪トルクとして求め、それを変速比、つまりギア
比及びファイナルギア比で除して目標エンジントルクを
設定し、この目標エンジントルクが達成されるようにエ
ンジントルクを制御する。このように目標エンジントル
クを算出設定するためには、変速機のギア比を検出しな
ければならない。この変速機のギア比検出方法として
は、例えば特開平6−167230号公報に記載される
ものがある。この従来技術では、エンジンの回転速度を
駆動輪の回転速度で除してギア比を算出する。但し、変
速機が自動変速機である場合、流体継手やトルクコンバ
ータによってエンジンと駆動輪との間に滑りが生じてい
る可能性があるため、自動変速機におけるギヤ位置を求
め、そのギヤ位置に応じたギヤ比を前記目標エンジント
ルクの算出に用いる必要がある。前記従来技術でも、エ
ンジン回転速度を駆動輪回転速度で除したギヤ比からギ
ヤ位置を求めて、エンジントルク制御に用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の駆動力制御装置では、単にエンジン回転速度を駆動
輪回転速度で除したギア比からギア位置を検出している
だけであるため、例えば変速シフト中に路面摩擦係数の
変化や路面の凹凸などにより駆動輪回転速度に変動が生
じると、見掛け上のギア比が変化してしまい、結果的に
ギヤ位置を誤検出する恐れがある。そして、このように
ギア位置を誤検出してしまうと、目標エンジントルクの
算出に用いるギヤ比が実際のギヤ比と異なり、適切な目
標エンジントルクの設定ができず、正確な駆動力制御が
できなくなる恐れがある。
【0004】本発明は、これらの諸問題に鑑みて開発さ
れたものであり、変速シフト中に駆動輪回転速度に変化
が生じても、ギヤ位置の誤検出を可及的に抑制防止し
て、正確な駆動力制御を可能とする駆動力制御装置を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に係る駆動力制御装置は、目
標駆動輪トルクと駆動力制御用ギア位置のギア比とに基
づいてエンジントルクを制御する駆動力制御装置におい
て、自動変速機の現在のギア位置を検出する現在ギア位
置検出手段と、変速シフトによる自動変速機の次の目標
ギア位置を検出する目標ギア位置検出手段と、駆動輪の
回転速度を検出する駆動輪速度検出手段と、エンジンの
回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、前記
駆動輪速度検出手段で検出された駆動輪回転速度及び前
記エンジン回転速度検出手段で検出されたエンジン回転
速度から現在のギア比を検出する現在ギア比検出手段
と、変速シフト状態を検出する変速シフト状態検出手段
と、前記現在ギア比検出手段で検出された現在のギア比
から推定ギア位置を検出する推定ギア位置検出手段と、
少なくとも前記変速シフト状態検出手段で検出された変
速シフト状態及び前記推定ギヤ位置検出手段で検出され
た推定ギア位置及び前記目標ギア位置検出手段で検出さ
れた目標ギア位置に基づいて駆動力制御用ギア位置を検
出する駆動力制御用ギア位置検出手段とを備えたことを
特徴とするものである。
【0006】なお、本発明では、ギア比とは自動変速機
内の変速比を示し、従って車両減速比を意味する。ま
た、ギア位置とは、一般に1速、2速、3速、4速、5
速と表現される有段自動変速機の変速段を示し、1速、
2速、3速、4速、5速の順に車両減速比が小さくな
る。ちなみに、周知のようにセレクトレバーを操作して
も、自動変速機内のギア位置は必ずしも、セレクトレバ
ーが示す変速段に一致しておらず、自動変速機を制御す
るコントロールユニットからの制御信号で自動変速機ア
クチュエータユニットが作動することによりギア位置が
選択されている。
【0007】また、本発明のうち請求項2に係る駆動力
制御装置は、前記請求項1の発明において、前記変速シ
フト状態検出手段で検出された変速シフト状態がアップ
シフト中であるとき、前記駆動力制御用ギア位置検出手
段は、前記推定ギヤ位置検出手段で検出された推定ギア
位置及び前記目標ギア位置検出手段で検出された目標ギ
ア位置のうち、何れか小さい方を駆動力制御用ギア位置
として検出することを特徴とするものである。
【0008】また、本発明のうち請求項3に係る駆動力
制御装置は、前記請求項2の発明において、前記駆動力
制御用ギア位置検出手段は、前記駆動力制御用ギア位置
として検出された推定ギア位置及び目標ギア位置のうち
の何れか小さい方が、前記現在ギア位置検出手段で検出
された現在ギア位置より小さいときに、当該現在ギア位
置を駆動力制御用ギア位置として検出することを特徴と
するものである。
【0009】また、本発明のうち請求項4に係る駆動力
制御装置は、前記請求項1乃至3の発明において、前記
変速シフト状態検出手段で検出された変速シフト状態が
ダウンシフト中であるとき、前記駆動力制御用ギア位置
検出手段は、前記推定ギヤ位置検出手段で検出された推
定ギア位置及び前記目標ギア位置検出手段で検出された
目標ギア位置のうち、何れか大きい方を駆動力制御用ギ
ア位置として検出することを特徴とするものである。
【0010】また、本発明のうち請求項5に係る駆動力
制御装置は、前記請求項4の発明において、前記駆動力
制御用ギア位置検出手段は、前記駆動力制御用ギア位置
として検出された推定ギア位置及び目標ギア位置のうち
の何れか大きい方が、前記現在ギア位置検出手段で検出
された現在ギア位置より大きいときに、当該現在ギア位
置を駆動力制御用ギア位置として検出することを特徴と
するものである。
【0011】また、本発明のうち請求項6に係る駆動力
制御装置は、前記請求項1乃至5の発明において、前記
駆動力制御用ギア位置検出手段は、検出された駆動力制
御用ギア位置が急峻に変化するのを抑制するフィルタ処
理を施すことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の効果】而して、本発明のうち請求項1に係る駆
動力制御装置によれば、駆動輪回転速度及びエンジン回
転速度から現在のギア比を検出し、この現在のギア比か
ら推定ギア位置を検出すると共に、変速シフト状態を検
出し、その変速シフト状態及び前記推定ギア位置及び自
動変速機の次の目標ギア位置に基づいて駆動力制御用ギ
ア位置を検出する構成としたため、駆動力制御用ギア位
置の誤検出を可及的に抑制防止することができ、もって
適切な目標エンジントルクの設定及び正確な駆動力制御
を可能とする。
【0013】また、本発明のうち請求項2に係る駆動力
制御装置によれば、変速シフト状態がアップシフト中で
あるとき、推定ギア位置及び目標ギア位置のうち、何れ
か小さい方を駆動力制御用ギア位置として検出する構成
としたため、アップシフト中に生じる駆動輪速度の変化
に対して、駆動力制御用ギア位置をより正確に検出する
ことができる。
【0014】また、本発明のうち請求項3に係る駆動力
制御装置によれば、推定ギア位置及び目標ギア位置のう
ちの何れか小さい方が現在ギア位置より小さいときに、
当該現在ギア位置を駆動力制御用ギア位置として検出す
る構成としたため、駆動輪速度の変化に対して、アップ
シフト中にギア位置を小さく誤検出してしまうことを防
止することができる。
【0015】また、本発明のうち請求項4に係る駆動力
制御装置によれば、変速シフト状態がダウンシフト中で
あるとき、推定ギア位置及び目標ギア位置のうち、何れ
か大きい方を駆動力制御用ギア位置として検出する構成
としたため、ダウンシフト中に生じる駆動輪速度の変化
に対して、駆動力制御用ギア位置をより正確に検出する
ことができる。
【0016】また、本発明のうち請求項5に係る駆動力
制御装置によれば、推定ギア位置及び目標ギア位置のう
ちの何れか大きい方が現在ギア位置より大きいときに、
当該現在ギア位置を駆動力制御用ギア位置として検出す
る構成としたため、駆動輪速度の変化に対して、ダウン
シフト中にギア位置を大きく誤検出してしまうことを防
止することができる。
【0017】また、本発明のうち請求項6に係る駆動力
制御装置によれば、検出された駆動力制御用ギア位置が
急峻に変化するのを抑制するフィルタ処理を施す構成と
したため、駆動輪速度の変化に対して、駆動輪制御用ギ
ア位置の誤検出をより一層抑制防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の駆動力制御装置の
実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明
に係る駆動力制御装置の一実施形態を示す車両の概略構
成図であって、前輪駆動車両である場合を示している。
図中、1はエンジン、2は自動変速機、3、4はドライ
ブシャフト、5、6は前輪(駆動輪)、7、8は後輪
(従動輪)、9はスロットルバルブ、10はスロットル
制御モータ、11はアンチスキッド制御(図ではAB
S)/駆動力制御(図ではTCS)コントロールユニッ
ト、12、13、14、15は車輪速度センサ、16は
ABS警報ランプ、17はスリップインジケータ、18
はTCS/OFFインジケータ、19はTCS/OFF
スイッチ、20はエンジンコントロールユニット、21
は自動変速機(図ではAT)コントロールユニット、2
2は多重通信線、23はエンジン回転数センサ、24は
アクセル操作量センサ、25はスロットル開度センサで
ある。
【0019】前記エンジン1の吸気管路には、スロット
ルバルブ9の開度を制御するスロットル開度制御アクチ
ュエータとしてのスロットル制御モータ10が設けられ
ている。また、自動変速機2としては、多段階に変速
段、即ちギア位置が変更される有段変速機が用いられて
おり、ATコントロールユニット21からの変速指令に
応じて変速比、即ちギア比やギア位置が制御される。
【0020】前記エンジンコントロールユニット20
は、図示されないマイクロコンピュータ等を内蔵して構
成されており、例えば前記エンジン回転数センサ23で
検出されたエンジン回転数NE 、アクセル操作量センサ
24で検出されたアクセル操作量ACC、スロットル開度
センサ25で検出されたスロットル開度等に基づいて、
独自の演算処理に応じ、或いは前記ATコントロールユ
ニット21やABS/TCSコントロールユニット11
からの要求信号や情報信号に応じて、燃料噴射装置、所
謂インジェクタのON/OFF及びそのタイミングと燃
料噴射量や、スロットル制御モータ10によるスロット
ルバルブ9のスロットル開度等を調整して空燃比や吸気
量を調整することで、エンジン1の回転状態を制御し
て、これによりスムーズな加速感や必要にして十分な減
速感を得たり、点火時期やアイドル回転数等を車両の状
態に応じて最適制御したりする。
【0021】また、前記自動変速機2では、前記ATコ
ントロールユニット21からの制御信号によってギア比
の制御が行われる。このATコントロールユニット21
で制御される自動変速機2内のギア比は、周知のよう
に、出力軸回転速度として代用される車速と前記スロッ
トル開度センサ25で検出されたスロットル開度とを変
数として、或いは前記エンジン回転数センサ23で検出
されたエンジン回転数を参照としながら、運転状態に応
じた最適な駆動トルクが得られる車両減速比となるよう
に制御される。ちなみに、本実施形態のATコントロー
ルユニット21は、前記エンジンコントロールユニット
20と相互に情報の授受を行って前記エンジン1及び自
動変速機2の通常走行時における最適化制御を実施して
おり、例えば選択されている現在のギア位置CURGP
や変速シフト操作によって変更された次の目標ギア位置
NEXTGPをエンジンコントロールユニット20やA
BS/TCSコントロールユニット11に向けて出力す
る。
【0022】そして、前記ABS/TCSコントロール
ユニット11は、アンチスキッド制御のために各車輪の
ホイールシリンダへの制動流体圧を制御すると共に、エ
ンジントルクを制御するために、前記アクセル操作量セ
ンサ24からのアクセル操作量ACC、各車輪速センサ1
2〜15からの車輪速度VwFL〜VwRR、エンジン回転
速度センサ26で検出されたエンジン回転速度NE 、前
記ATコントロールユニット21からの現在ギア位置C
URGP及び次の目標ギア位置NEXTGPを読込み、
駆動力制御用(以下、TCS制御用とも記す)ギア位置
GRPOSを算出すると共に、エンジントルク指令値T
E-COM を算出してそれを前記エンジンコントロールユニ
ット20に向けて出力する。従って、前記エンジンコン
トロールユニット20では、このエンジントルク指令値
E-COM を入力したら、そのエンジントルクが達成され
るように前記スロットル制御モータ10を制御する。
【0023】このABS/TCSコントロールユニット
11は、図示しないマイクロコンピュータ等の演算処理
装置を内蔵して構成される。この演算処理装置内で行わ
れる前記エンジントルク指令値TE-COM 算出のための演
算処理について図2のフローチャートを用いて説明す
る。なお、この演算処理では、特に通信のためのステッ
プを設けていないが、演算処理装置で算出された演算結
果は随時記憶装置に記憶され、記憶装置に記憶されてい
る情報は随時演算処理装置のバッファ等に伝達記憶され
るようになっている。
【0024】そして、この演算処理は、例えば10mse
c. 程度の所定制御時間ΔT毎にタイマ割込み処理によ
って実行され、先ず、ステップS1で、前記アクセル操
作量センサ24で検出されたアクセル操作量ACCを読込
む。次にステップS2に移行して、前記各車輪速度セン
サ12〜15で検出された車輪速度Vwi (i:FL〜
RR)を読込む。
【0025】次にステップS3に移行して、前記ステッ
プS2で読込んだ車輪速度Vwi のうち、駆動輪である
前左右輪速度VwFL、VwFRの平均値を平均駆動輪速度
Vw F として算出する。次にステップS4に移行して、
後述する図3の演算処理に従って、TCS制御用ギア位
置GRPOSを算出する。
【0026】次にステップS5に移行して、前記ステッ
プS2で読込んだ車輪速度Vwi のうち、従動輪である
後左右輪速度VwRL、VwRRの平均値からなる平均従動
輪速度VwF を車速VSPとして算出する。次にステップ
S6に移行して、同ステップ内で行われる個別の演算処
理に従って、前記ステップS5で算出した車速VSP及び
前記ステップS1で読込んだアクセル操作量ACCに応じ
た通常走行用駆動輪トルクTD-ACC を算出する。この通
常走行用駆動輪トルクTD-ACC は、例えば車速VSPとア
クセル操作量ACCとをパラメータとする三次元マップ等
を参照して設定され、通常のエンジントルク、つまり燃
料噴射マップに類似している。
【0027】次にステップS7に移行して、前記平均駆
動輪速度VwF から平均従動輪速度VwR を減じた値
を、平均従動輪速度VwR で除し、それを駆動輪スリッ
プ率S D として算出する。次にステップS8に移行し
て、前記駆動輪スリップ率SD から目標スリップ率S0
を減じた値に定数K2 を乗じ、それを駆動輪トルク低減
量TD-TCS として算出する。なお、目標スリップ率S0
及び定数K2 は、予め設定された設定値である。
【0028】次にステップS9に移行して、前記通常走
行用駆動輪トルクTD-ACC から前記駆動輪トルク低減量
D-TCS を減じた値を駆動輪トルク指令値TD-COM とし
て算出する。次にステップS10に移行して、前記駆動
輪トルク指令値TD-COM を、前記TCS制御用ギア位置
GRPOSにおけるギア比GRPOSFUNKで除し、
更にその値をファイナルギア比Gfで除してエンジント
ルク指令値TE-COM を算出する。
【0029】次にステップS11に移行して、前記エン
ジントルク指令値TE-COM を前記エンジンコントロール
ユニット20に向けて出力してからメインプログラムに
復帰する。次に、前記図2の演算処理のステップS4で
行われるマイナプログラムについて図3のフローチャー
トを用いて説明する。
【0030】この演算処理では、まずステップS41
で、前記エンジン回転数センサ23で検出されたエンジ
ン回転数NE 及び前記図2の演算処理のステップS2で
算出された平均駆動輪速度VwF を読込む。次にステッ
プS42に移行して、前記エンジン回転数NE を平均駆
動輪速度VwR で除した値に定数K1 を乗じてギア比推
定値GRFUNKを算出する。なお、定数K1 は予め設
定された設定値である。
【0031】次にステップS43に移行して、同ステッ
プ内で行われる個別の演算処理に従って、例えば図4に
示す制御マップを参照することにより、前記ギア比推定
値GRFUNKから推定ギア位置GRESTを算出す
る。この図4の制御マップは、連続的に変化する前記ギ
ア比推定値GRFUNKから、該当するギア位置を割り
当てた領域のマップであり、当該ギア比推定値GRFU
NKが車両減速比であることから、値の大きい方から1
速、2速、3速、4速、5速の順に領域を割り当ててあ
る。また、平均駆動輪速度VwR の変動に伴うギア比推
定値GRFUNKの変動で推定ギア位置GRESTがハ
ンチングしないように、夫々の領域にはヒステリシスを
設けてある。
【0032】次にステップS44に移行して、前記AT
コントロールユニット21から現在ギア位置CURGP
及び次の目標ギア位置NEXTGPを読込む。次にステ
ップS45に移行して、同ステップ内で行われる個別の
演算処理に従って、前記目標ギア位置NEXTGPが現
在ギア位置CURGPより大きいか否かを判定すること
により、アップシフト中であるか否かを判定し、アップ
シフト中である場合にはステップS46に移行し、そう
でない場合にはステップS47に移行する。
【0033】前記ステップS47では、同ステップ内で
行われる個別の演算処理に従って、前記目標ギア位置N
EXTGPが現在ギア位置CURGPより小さいか否か
を判定することにより、ダウンシフト中であるか否かを
判定し、ダウンシフト中である場合にはステップS48
に移行し、そうでない場合にはステップS49に移行す
る。
【0034】前記ステップS46では、アップシフト中
であることから、前記ステップS44で読み込んだ目標
ギア位置NEXTGPと前記ステップS43で算出した
推定ギア位置GRESTのうちの何れか小さい方をTC
S制御用ギア位置GRPOSとして選出するが、その選
出された何れかが前記現在ギア位置CURGPより小さ
いときには当該現在ギア位置CURGPをTCS制御用
ギア位置GRPOSとして検出してからステップS50
に移行する。
【0035】また、前記ステップS48では、ダウンシ
フト中であることから、前記ステップS44で読み込ん
だ目標ギア位置NEXTGPと前記ステップS43で算
出した推定ギア位置GRESTのうちの何れか大きい方
をTCS制御用ギア位置GRPOSとして選出するが、
その選出された何れかが前記現在ギア位置CURGPよ
り大きいときには当該現在ギア位置CURGPをTCS
制御用ギア位置GRPOSとして検出してから前記ステ
ップS50に移行する。
【0036】そして、前記ステップS50では、後述す
る図5の演算処理に従って、前記TCS制御用ギア位置
GRPOSにフィルタ処理を施してから前記図2の演算
処理のステップS5に移行する。一方、前記ステップS
49では、TCS制御用ギア位置GRPOSを前回と同
じTCS制御用ギア位置GRPOSに設定してから前記
図2の演算処理のステップS5に移行する。
【0037】次に、前記図3の演算処理のステップS5
0で行われるマイナプログラムについて図5のフローチ
ャートを用いて説明する。この演算処理では、まずステ
ップS501で、前記図3の演算処理のステップS46
又はステップS48又はステップS49で算出されたT
CS制御用ギア位置の今回値GRPOS(n) が記憶装置
に記憶されている前回値GRPOS(n-1)と同じである
か否かを判定し、当該TCS制御用ギア位置の今回値G
RPOS(n ) が前回値GRPOS(n-1) と同じである場
合にはステップS502に移行し、そうでない場合には
ステップS503に移行する。
【0038】前記ステップS502では、前記TCS制
御用ギア位置の前回値GRPOS(n -1) が記憶装置に記
憶されている前々回値GRPOS(n-2) と同じであるか
否かを判定し、当該TCS制御用ギア位置の前回値GR
POS(n-1) が前々回値GRPOS(n-2) と同じである
場合にはステップS504に移行し、そうでない場合に
は前記ステップS503に移行する。
【0039】前記ステップS504では、前記TCS制
御用ギア位置の前々回値GRPOS (n-2) をフィルタ処
理後のTCS制御用ギア位置GRPOSFとしてから前
記図2の演算処理のステップS5に移行する。一方、前
記ステップS503では、前記フィルタ処理後のTCS
制御用ギア位置GRPOSFを前回と同じフィルタ処理
後のTCS制御用ギア位置GRPOSFに設定してから
前記図2の演算処理のステップS5に移行する。
【0040】従って、これらの演算処理によれば、前記
図2の演算処理のステップS6で車速VSP及びアクセル
操作量ACCに応じた通常走行用駆動輪トルクTD-ACC
算出し、続くステップS8で駆動輪のスリップを抑制す
るための駆動輪トルク低減量TD-TCS を算出し、次のス
テップS9で前記通常走行用駆動輪トルクTD-ACC から
駆動輪トルク低減量TD-TCS を減じて駆動輪トルク指令
値TD-COM を算出する。そして、次のステップS10で
は、この駆動輪トルク指令値TD-COM をTCS制御用ギ
ア位置GRPOSに応じたギア比GRPOSFUNK及
びファイナルギア比Gfで除してエンジントルク指令値
E-COM を算出し、それを次のステップS11でエンジ
ンコントロールユニット20に向けて出力する。従っ
て、このエンジントルク指令値TE-COM を入力したエン
ジンコントロールユニット20では前記スロットル制御
モータ10を駆動してスロットルバルブ9のスロットル
開度を調整し、所望するエンジントルクを発生すること
により、駆動輪のスリップが抑制防止される。
【0041】ここで、前記TCS制御用ギア位置GRP
OSを検出するにあたり、前記図3の演算処理では、そ
のステップS45又はステップS47でアップシフト中
か否か又はダウンシフト中か否か、即ち変速シフトの状
態を検出し、アップシフト中である場合にはステップS
46で、自動変速機の次の目標ギア位置NEXTGPと
平均駆動輪速度VwF 及びエンジン回転数NE から算出
した推定ギア位置GRESTとのうちの何れか小さい方
をTCS制御用ギア位置GRPOSとして選出するが、
その選出された何れかが前記現在ギア位置CURGPよ
り小さいときには当該現在ギア位置CURGPをTCS
制御用ギア位置GRPOSとして検出する。従って、ア
ップシフト中に生じる駆動輪速度の変化に対して、TC
S制御用ギア位置GRPOSをより正確に検出すること
ができると共に、アップシフト中に当該TCS制御用ギ
ア位置GRPOSを小さく誤検出してしまうことを防止
することができる。
【0042】逆に、ダウンシフト中である場合にはステ
ップS48で、同じく自動変速機の次の目標ギア位置N
EXTGPと平均駆動輪速度VwF 及びエンジン回転数
Eから算出した推定ギア位置GRESTとのうちの何
れか大きい方をTCS制御用ギア位置GRPOSとして
選出するが、その選出された何れかが前記現在ギア位置
CURGPより大きいときには当該現在ギア位置CUR
GPをTCS制御用ギア位置GRPOSとして検出す
る。従って、ダウンシフト中に生じる駆動輪速度の変化
に対して、TCS制御用ギア位置GRPOSをより正確
に検出することができると共に、ダウンシフト中に当該
TCS制御用ギア位置GRPOSを大きく誤検出してし
まうことを防止することができる。
【0043】更に、本実施形態では、このようにして検
出されたTCS制御用ギア位置GRPOSに対し、図3
の演算処理のステップS50でフィルタ処理を行う。こ
のフィルタ処理は、前記図5の演算処理によって、算出
されたTCS制御用ギア位置の今回値GRPOS(n)
前回値GRPOS(n-1) 、及び前々回値GRPOS(n
-2) と同じときにだけ前々回値GRPOS(n-2) をフィ
ルタリング後の値として採用する、遅れと均しの作用を
発揮する。つまり、TCS制御用ギア位置GRPOSが
急峻に変化するのを抑制するフィルタ処理である。その
ため、駆動輪速度が極短時間の間のみ突出した場合の突
出した値を無視するような補正が可能となるし、駆動輪
速度が急峻に変化した場合のTCS制御用ギア位置GR
POSの誤検出をより一層抑制防止することができる。
【0044】図6は1速から2速へのアップシフト時に
駆動輪にスリップが発生しているときのTCS制御用ギ
ア位置GRPOSの検出状態をシミュレートしたもので
ある。アップシフト中に駆動輪速度が変動したため、減
少し始めた前記ギア比推定値GRFUNKは、一旦大き
く増加し、その後、再び減少した。この駆動輪速度の変
動に伴うギア比推定値GRFUNKの変動から、推定ギ
ア位置GRESTは1速から一旦2速に変化し、再び1
速に戻り、その後、ギア比推定値GRFUNKが減少し
てから2速に変わる。この間、自動変速機の次の目標ギ
ア位置NEXTGPは常時2速のままであり、自動変速
機内で判定されている現在のギア位置CURGPは1速
のままである。そのため、前記図3の演算処理で検出さ
れるTCS制御用ギア位置GRPOSは、前記前記推定
ギア位置GRESTと同じであり、一時的に2速と誤検
出した時間を除けば、実際のギア位置にほぼ等しい。ま
た、この2速と誤検出している時間を、前記遅れと均し
のフィルタ処理によって無視できるようにすれば、実際
のギア位置に等しくなる。
【0045】これに対し、前記自動変速機の次の目標ギ
ア位置NEXTGPと推定ギア位置GRESTとの大小
判定を行わない従来のTCS制御用ギア位置検出方法で
は、図7に示すようにギア比推定値GRFUNKが1速
から2速へのギア位置変更閾値を下回った時刻以後、T
CS制御用ギア位置GRPOSを2速と検出し続けるた
め、前記図6に示す本実施形態のTCS制御用ギア位置
検出方法に比して、ギア位置を誤検出している時間が長
い。
【0046】また、本実施形態のTCS制御用ギア位置
検出方法では、図8に示すように、2速から3速にアッ
プシフトし、前記ギア比推定値GRFUNKが減少する
以前に当該駆動輪速度がギア比推定値GRESTを増加
させる方向へ変動し、その結果、ギア比推定値GRFU
NKが一旦増加してから減少するような場合に、前記推
定ギア位置GRESTは、前記ギア比推定値GRFUN
Kが2速から1速へのギア位置変更閾値を上回ったとき
に1速と検出し、その後、再びギア比推定値GRFUN
Kが1速から2速へのギア位置変更閾値を下回ったとき
に2速と検出し、更にギア比推定値GRFUNKが2速
から3速へのギア位置変更閾値を下回ったときに3速と
検出する。しかしながら、この間、自動変速機の次の目
標ギア位置NEXTGPは3速一定であり、現在ギア位
置CURGPは2速一定であるため、アップシフト時の
TCS制御用ギア位置GRPOSは現在ギア位置CUR
GP以上の規制によって1速と検出されることがなく、
その結果、当該TCS制御用ギア位置GRPOSは前記
ギア比推定値GRFUNKが2速から3速へのギア位置
変更閾値を下回るまで2速であり、当該閾値を下回った
時点から3速と検出され、実際のギア位置に等しい値を
検出することができる。
【0047】図9は2速から1速へのダウンシフト時に
駆動輪にロックが発生しているときのTCS制御用ギア
位置GRPOSの検出状態をシミュレートしたものであ
る。ダウンシフト中に駆動輪速度が変動したため、増加
し始めた前記ギア比推定値GRFUNKは、一旦大きく
減少し、その後、再び増加した。この駆動輪速度の変動
に伴うギア比推定値GRFUNKの変動から、推定ギア
位置GRESTは2速から一旦1速に変化し、再び2速
に戻り、その後、ギア比推定値GRFUNKが減少して
から1速に変わる。この間、自動変速機の次の目標ギア
位置NEXTGPは常時1速のままであり、自動変速機
内で判定されている現在のギア位置CURGPは2速の
ままである。そのため、前記図3の演算処理で検出され
るTCS制御用ギア位置GRPOSは、前記前記推定ギ
ア位置GRESTと同じであり、一時的に2速と誤検出
した時間を除けば、実際のギア位置にほぼ等しい。ま
た、この2速と誤検出している時間を、前記遅れと均し
のフィルタ処理によって無視できるようにすれば、実際
のギア位置に等しくなる。
【0048】これに対し、前記自動変速機の次の目標ギ
ア位置NEXTGPと推定ギア位置GRESTとの大小
判定を行わない従来のTCS制御用ギア位置検出方法で
は、図10に示すようにギア比推定値GRFUNKが2
速から1速へのギア位置変更閾値を上回った時刻以後、
TCS制御用ギア位置GRPOSを1速と検出し続ける
ため、前記図9に示す本実施形態のTCS制御用ギア位
置検出方法に比して、ギア位置を誤検出している時間が
長い。
【0049】また、本実施形態のTCS制御用ギア位置
検出方法では、図11に示すように、2速から1速にダ
ウンシフトし、前記ギア比推定値GRFUNKが増加す
る以前に当該駆動輪速度がギア比推定値GRESTを減
少させる方向へ変動し、その結果、ギア比推定値GRF
UNKが一旦減少してから増加するような場合に、前記
推定ギア位置GRESTは、前記ギア比推定値GRFU
NKが2速から3速へのギア位置変更閾値を下回ったと
きに3速と検出し、その後、再びギア比推定値GRFU
NKが3速から2速へのギア位置変更閾値を上回ったと
きに2速と検出し、更にギア比推定値GRFUNKが2
速から1速へのギア位置変更閾値を上回ったときに1速
と検出する。しかしながら、この間、自動変速機の次の
目標ギア位置NEXTGPは1速一定であり、現在ギア
位置CURGPは2速一定であるため、ダウンシフト時
のTCS制御用ギア位置GRPOSは現在ギア位置CU
RGP以下の規制によって3速と検出されることがな
く、その結果、当該TCS制御用ギア位置GRPOSは
前記ギア比推定値GRFUNKが2速から1速へのギア
位置変更閾値を上回るまで2速であり、当該閾値を上回
った時点から1速と検出され、実際のギア位置に等しい
値を検出することができる。
【0050】以上より、図3の演算処理のステップS4
4が本発明の現在ギア位置検出手段を構成し、以下同様
に、図3の演算処理のステップS44が目標ギア位置検
出手段を構成し、前記車輪速度センサ12、13及び図
2の演算処理のステップS3及び図3の演算処理のステ
ップS41が駆動輪速度検出手段を構成し、前記エンジ
ン回転数センサ23及び図3の演算処理のステップS4
1がエンジン回転速度検出手段を構成し、図3の演算処
理のステップS42が現在ギア比検出手段を構成し、図
3の演算処理のステップS43が推定ギア位置検出手段
を構成し、図3の演算処理のステップS45又はステッ
プS47が変速シフト状態検出手段を構成し、図3の演
算処理のステップS46及びステップS48〜ステップ
S50が駆動力制御用ギア位置検出手段を構成してい
る。
【0051】なお、前記実施形態では、検出されたTC
S制御用ギア位置、つまり駆動力制御用ギア位置にフィ
ルタ処理を施す構成としたが、このフィルタ処理は、前
記駆動輪速度から駆動力制御用ギア位置が検出され、更
に目標エンジントルクがエンジンコントロールユニット
に入力されるまでの間に施せばよい。例えば、前記エン
ジントルク指令値TD-COM にフィルタ処理を施した値を
D-COM fとすると、下記1式で表れるような1字遅れ
のフィルタによって当該エンジントルク指令値TD-COM
自体にフィルタ処理を施してもよい。
【0052】 TD-COM f=A(TD-COM −TD-COM f)+TD-COM f ……… (1) また、上記実施形態では、駆動力制御装置として燃料カ
ットやスロットル開度を制御するものについて説明した
が、駆動輪の制動力の制御するものを併設することも可
能である。また、上記実施例においては、車体速として
非駆動輪、つまり従動輪の車輪速を用いたが、これに限
定されるものではなく、例えばアンチスキッド制御装置
に使用する推定車体速度演算手段を適用して推定車体速
度を算出し、この推定車体速度を使用するようにしても
よい。
【0053】また、上記実施例においては、前輪駆動車
両に本発明の駆動力制御装置を適用した場合について説
明したが、後輪駆動車や四輪駆動車にも本発明を適用す
ることができる。また。上記実施例においては、駆動輪
の回転速度を、車輪に備える車輪速度センサで検出する
ものについて説明したが、後輪駆動車両ならば、リヤド
ライブシャフトの回転速度センサを備えて検出するよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両の駆動力制御装置を適用した車両
の一例を示す概略構成図である。
【図2】図1のABS/TCSコントロールユニット内
で行われる演算処理のフローチャートである。
【図3】図2の演算処理で行われるマイナプログラムの
フローチャートである。
【図4】図3の演算処理で用いられる制御マップであ
る。
【図5】図3の演算処理で実行されるマイナプログラム
のフローチャートである。
【図6】図3の演算処理の作用を示す説明図である。
【図7】従来のギア位置検出の作用を示す説明図であ
る。
【図8】図3の演算処理の作用を示す説明図である。
【図9】図3の演算処理の作用を示す説明図である。
【図10】従来のギア位置検出の作用を示す説明図であ
る。
【図11】図3の演算処理の作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1はエンジン 2は自動変速機 3、4はドライブシャフト 5、6は前輪(駆動輪) 7、8は後輪(従動輪) 9はスロットルバルブ 10はスロットル制御モータ 11はABS/TCSコントロールユニット 12、13は車輪速度センサ(駆動輪回転速度検出手
段) 14、15は車輪速度センサ 20はエンジンコントロールユニット 21は自動変速機コントロールユニット 23はエンジン回転数センサ(エンジン回転速度検出手
段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標駆動輪トルクと駆動力制御用ギア位
    置のギア比とに基づいてエンジントルクを制御する駆動
    力制御装置において、自動変速機の現在のギア位置を検
    出する現在ギア位置検出手段と、変速シフトによる自動
    変速機の次の目標ギア位置を検出する目標ギア位置検出
    手段と、駆動輪の回転速度を検出する駆動輪速度検出手
    段と、エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度
    検出手段と、前記駆動輪速度検出手段で検出された駆動
    輪回転速度及び前記エンジン回転速度検出手段で検出さ
    れたエンジン回転速度から現在のギア比を検出する現在
    ギア比検出手段と、変速シフト状態を検出する変速シフ
    ト状態検出手段と、前記現在ギア比検出手段で検出され
    た現在のギア比から推定ギア位置を検出する推定ギア位
    置検出手段と、少なくとも前記変速シフト状態検出手段
    で検出された変速シフト状態及び前記推定ギヤ位置検出
    手段で検出された推定ギア位置及び前記目標ギア位置検
    出手段で検出された目標ギア位置に基づいて駆動力制御
    用ギア位置を検出する駆動力制御用ギア位置検出手段と
    を備えたことを特徴とする駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記変速シフト状態検出手段で検出され
    た変速シフト状態がアップシフト中であるとき、前記駆
    動力制御用ギア位置検出手段は、前記推定ギヤ位置検出
    手段で検出された推定ギア位置及び前記目標ギア位置検
    出手段で検出された目標ギア位置のうち、何れか小さい
    方を駆動力制御用ギア位置として検出することを特徴と
    する請求項1に記載の駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動力制御用ギア位置検出手段は、
    前記駆動力制御用ギア位置として検出された推定ギア位
    置及び目標ギア位置のうちの何れか小さい方が、前記現
    在ギア位置検出手段で検出された現在ギア位置より小さ
    いときに、当該現在ギア位置を駆動力制御用ギア位置と
    して検出することを特徴とする請求項2に記載の駆動力
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変速シフト状態検出手段で検出され
    た変速シフト状態がダウンシフト中であるとき、前記駆
    動力制御用ギア位置検出手段は、前記推定ギヤ位置検出
    手段で検出された推定ギア位置及び前記目標ギア位置検
    出手段で検出された目標ギア位置のうち、何れか大きい
    方を駆動力制御用ギア位置として検出することを特徴と
    する請求項1乃至3の何れかに記載の駆動力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動力制御用ギア位置検出手段は、
    前記駆動力制御用ギア位置として検出された推定ギア位
    置及び目標ギア位置のうちの何れか大きい方が、前記現
    在ギア位置検出手段で検出された現在ギア位置より大き
    いときに、当該現在ギア位置を駆動力制御用ギア位置と
    して検出することを特徴とする請求項4に記載の駆動力
    制御装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動力制御用ギア位置検出手段は、
    検出された駆動力制御用ギア位置が急峻に変化するのを
    抑制するフィルタ処理を施すことを特徴とする請求項1
    乃至5の何れかに記載の駆動力制御装置。
JP2000401671A 2000-12-28 2000-12-28 駆動力制御装置 Expired - Lifetime JP3985450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000401671A JP3985450B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 駆動力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000401671A JP3985450B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 駆動力制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002201973A true JP2002201973A (ja) 2002-07-19
JP3985450B2 JP3985450B2 (ja) 2007-10-03

Family

ID=18866069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000401671A Expired - Lifetime JP3985450B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 駆動力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3985450B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267186A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Nissan Motor Co Ltd 車両の変速時の制御装置
US7476177B2 (en) 2005-07-07 2009-01-13 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Method and apparatus for estimating transmission ratio
JP2013508782A (ja) * 2009-10-23 2013-03-07 ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド 模擬マルチギア車両音響生成のためのシステム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7476177B2 (en) 2005-07-07 2009-01-13 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Method and apparatus for estimating transmission ratio
JP2008267186A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Nissan Motor Co Ltd 車両の変速時の制御装置
JP2013508782A (ja) * 2009-10-23 2013-03-07 ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド 模擬マルチギア車両音響生成のためのシステム
US9815404B2 (en) 2009-10-23 2017-11-14 Harman Becker Automotive Systems Manufacturing Kft System for simulated multi-gear vehicle sound generation

Also Published As

Publication number Publication date
JP3985450B2 (ja) 2007-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009513896A (ja) 自動車のパワートレインを駆動機械と変速機とで制御するための方法
JPH04272568A (ja) 自動変速機制御装置
KR101199154B1 (ko) 하이브리드 차량의 변속 제어 시스템 및 그의 제어 방법
JP2002192979A (ja) 車両の走行制御装置
JP3536523B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
JP3481906B2 (ja) 自動変速制御装置
JPH0231779B2 (ja)
US6782962B2 (en) Vehicle traction control system
JP3985450B2 (ja) 駆動力制御装置
JP3579725B2 (ja) 車両用自動変速機のアップシフト時の変速制御方法
JP3661759B2 (ja) トラクション制御と自動変速制御との協調制御装置
JPH09126307A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH0461A (ja) 自動変速機制御装置
JP2006213133A (ja) 車両の減速制御装置
JP3286419B2 (ja) 自動変速機付き車両の変速制御方法
JPH0556426B2 (ja)
JP4051932B2 (ja) 駆動力制御装置
JP2006266288A (ja) 無段変速機の変速制御
JP3792765B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3436993B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH03149463A (ja) トラクション制御装置を備えた車両の自動変速制御装置
JP3494543B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4875388B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH0557934B2 (ja)
JPH082294A (ja) 車両のトラクションコントロール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3985450

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100720

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110720

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120720

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120720

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130720

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140720

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term