JPH094483A - 車両の駆動輪スリップ制御装置 - Google Patents

車両の駆動輪スリップ制御装置

Info

Publication number
JPH094483A
JPH094483A JP7149999A JP14999995A JPH094483A JP H094483 A JPH094483 A JP H094483A JP 7149999 A JP7149999 A JP 7149999A JP 14999995 A JP14999995 A JP 14999995A JP H094483 A JPH094483 A JP H094483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive wheel
speed
wheel speed
slip
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7149999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3138797B2 (ja
Inventor
Osamu Yamamoto
修 山本
Osamu Yano
修 矢野
Shiyuuji Shiraishi
修士 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP07149999A priority Critical patent/JP3138797B2/ja
Priority to DE69626570T priority patent/DE69626570T2/de
Priority to US08/637,154 priority patent/US6023650A/en
Priority to EP96106459A priority patent/EP0749863B1/en
Publication of JPH094483A publication Critical patent/JPH094483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3138797B2 publication Critical patent/JP3138797B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K28/00Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions
    • B60K28/10Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions responsive to conditions relating to the vehicle 
    • B60K28/16Safety devices for propulsion-unit control, specially adapted for, or arranged in, vehicles, e.g. preventing fuel supply or ignition in the event of potentially dangerous conditions responsive to conditions relating to the vehicle  responsive to, or preventing, skidding of wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2520/00Input parameters relating to overall vehicle dynamics
    • B60W2520/12Lateral speed
    • B60W2520/125Lateral acceleration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/68Inputs being a function of gearing status
    • F16H2059/6807Status of gear-change operation, e.g. clutch fully engaged
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/68Inputs being a function of gearing status
    • F16H59/70Inputs being a function of gearing status dependent on the ratio established
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/40Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism comprising signals other than signals for actuating the final output mechanisms

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラクションコントロール装置を備えた車両
において、高速でのシフトダウン時に駆動輪が減速スリ
ップを起こすのを防止する。 【構成】 シフトダウンが行われない通常時には、駆動
輪速度VWNが車体速度VVNよりも低く設定された減
速制御開始基準値VR1D以下になると、駆動輪速度V
WNを目標駆動輪速度VRPDに収束させるべく、スロ
ットル弁開度のフィードバック制御が開始される。シフ
トダウン時には、シフトダウン指令が出力されて実質的
な変速が開始されてから終了するまでの間、駆動輪速度
VWNをエンジン回転数とギヤ位置とに基づいて算出し
た擬似駆動輪速度VWNEに持ち換えてスロットル弁開
度をフィードバック制御することにより、スロットル弁
を早期に開弁して駆動輪トルクを増加させ、シフトダウ
ン時の減速スリップの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動輪の過剰スリップ
を防止すべく駆動輪トルクを増加或いは減少させるよう
に制御する車両の駆動輪スリップ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の急発進時や急加速時に駆動輪が過
剰スリップするのを防止すべく、駆動輪のスリップ率が
所定の敷居値を越えたときに、エンジン出力を低減する
ことにより駆動輪トルクを減少させて駆動輪スリップを
防止する技術は、所謂トラクションコントロール装置と
して従来周知である。
【0003】また、車両が高速でシフトダウンを行った
場合、エンジンブレーキ効果によって駆動輪がロック傾
向になり、そのために駆動輪が路面に対してスリップ
(減速スリップ、即ちスキッド)して車両挙動に影響を
及ぼすことがある。これを防止するために、シフトダウ
ンに伴って駆動輪がロックしたことが検出されると、ス
ロットル弁を開弁制御して駆動輪トルクを増加させるこ
とにより、前記減速スリップを回避する技術も知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記後
者のものは、シフトダウンに伴って駆動輪がロックした
ことが検出された後にスロットル弁を開弁制御するた
め、制御の遅れによって減速スリップを速やかに解消す
ることができず、車両挙動に影響が出る問題があった。
【0005】また、車両がシフトアップやキックダウン
を行った場合にも、駆動輪トルクが一時的に増加して駆
動輪が加速スリップする場合がある。このような場合、
従来のトラクションコントロール装置では、制御の遅れ
によって前記加速スリップを速やかに解消することがで
きず、やはり車両挙動に影響が出る問題があった。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、車両の変速時における駆動輪スリップ(減速スリッ
プ及び加速スリップを含む)を効果的に防止することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、車両の駆動輪速度を
算出する駆動輪速度算出手段と、車両の車体速度を算出
する車体速度算出手段と、車体速度に基づいて駆動輪の
スリップ状態を判別するための基準値を算出する基準値
算出手段と、駆動輪速度及び前記基準値に基づいて駆動
輪のスリップ状態を判別するスリップ状態判別手段と、
スリップ状態判別手段が駆動輪が所定のスリップ状態に
あると判別したときに駆動輪トルクを制御する駆動輪ト
ルク制御手段とを備えた車両の駆動輪スリップ制御装置
において、変速機のギヤ位置を検出するギヤ位置検出手
段と、ギヤ位置に基づいて変速機の変速を判別する変速
判別手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数
検出手段と、ギヤ位置及びエンジン回転数に基づいて擬
似駆動輪速度を算出する擬似駆動輪速度算出手段とを設
け、変速判別手段が変速機の変速を判別したときに、ス
リップ状態判別手段は駆動輪速度に代えた前記疑似駆動
輪速度及び前記基準値に基づいて駆動輪のスリップ状態
を判別することを特徴とする。
【0008】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、擬似駆動輪速度算出手段は、変速判
別手段がシフトダウンを判別してから第1所定時間が経
過するまで擬似駆動輪速度を算出することを特徴とす
る。
【0009】また請求項3に記載された発明は、請求項
2の構成に加えて、第1所定時間は、変速判別手段がシ
フトダウンを判別してからシフトダウンが終了するまで
の時間に等しいことを特徴とする。
【0010】また請求項4に記載された発明は、請求項
2の構成に加えて、第1所定時間は、変速判別手段がシ
フトダウンを判別してから駆動輪速度が所定の目標速度
に等しくなるまでの時間であることを特徴とする。
【0011】また請求項5に記載された発明は、請求項
2の構成に加えて、スリップ状態判別手段は、変速判別
手段がシフトダウンを判別してから第1所定時間よりも
短い第2所定時間が経過するまでギヤ位置が固定されて
おり、かつ疑似駆動輪速度が駆動輪速度以下であり、か
つ駆動輪速度が加速スリップ制御を開始する基準値以下
であるときに、駆動輪速度に代えた前記擬似駆動輪速度
及び前記基準値に基づいて駆動輪のスリップ状態を判別
することを特徴とする。
【0012】また請求項6に記載された発明は、請求項
5の構成に加えて、第1所定時間は、車両の横加速度が
大きい程長く設定されることを特徴とする。
【0013】また請求項7に記載された発明は、請求項
5の構成に加えて、第2所定時間は、車両の横加速度が
小さく、かつシフトダウン後のギヤ位置が低速段である
程短く設定されることを特徴とする。
【0014】また請求項8に記載された発明は、車両の
駆動輪速度を算出する駆動輪速度算出手段と、車両の車
体速度を算出する車体速度算出手段と、車体速度に基づ
いて駆動輪のスリップ状態を判別するための基準値を算
出する基準値算出手段と、駆動輪速度及び前記基準値に
基づいて駆動輪のスリップ状態を判別するスリップ状態
判別手段と、スリップ状態判別手段が駆動輪が所定のス
リップ状態にあると判別したときに駆動輪トルクを増加
させるように制御する駆動輪トルク制御手段とを備えた
車両の駆動輪スリップ制御装置において、変速機のギヤ
位置を検出するギヤ位置検出手段と、ギヤ位置に基づい
て変速機のシフトダウンを判別するシフトダウン判別手
段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手
段と、ギヤ位置及びエンジン回転数に基づいて擬似駆動
輪速度を算出する擬似駆動輪速度算出手段とを設け、シ
フトダウン判別手段が変速機のシフトダウンを判別して
から所定時間、スリップ状態判別手段は駆動輪速度に代
えた前記疑似駆動輪速度及び前記基準値に基づいて駆動
輪のスリップ状態を判別することを特徴とする。
【0015】また請求項9に記載された発明は、車両の
駆動輪速度を算出する駆動輪速度算出手段と、車両の車
体速度を算出する車体速度算出手段と、車体速度に基づ
いて駆動輪のスリップ状態を判別するための基準値を算
出する基準値算出手段と、駆動輪速度及び前記基準値に
基づいて駆動輪のスリップ状態を判別するスリップ状態
判別手段と、スリップ状態判別手段が駆動輪が所定のス
リップ状態にあると判別したときに駆動輪トルクを減少
させるように制御する駆動輪トルク制御手段とを備えた
車両の駆動輪スリップ制御装置において、変速機のギヤ
位置を検出するギヤ位置検出手段と、ギヤ位置に基づい
て変速機のシフトアップ或いはキックダウンを判別する
シフトアップ/キックダウン判別手段と、エンジン回転
数を検出するエンジン回転数検出手段と、ギヤ位置及び
エンジン回転数に基づいて擬似駆動輪速度を算出する擬
似駆動輪速度算出手段とを設け、シフトアップ/キック
ダウン判別手段が変速機のシフトアップ或いはキックダ
ウンを判別してから所定時間、スリップ状態判別手段は
駆動輪速度に代えた前記疑似駆動輪速度及び前記基準値
に基づいて駆動輪のスリップ状態を判別することを特徴
とする。
【0016】
【作用】請求項1の構成によれば、変速判別手段が変速
機の変速を判別すると、スリップ状態判別手段は駆動輪
速度に代えて擬似駆動輪速度に基づいて駆動輪が所定の
スリップ状態にあるか否かを判別し、駆動輪が所定のス
リップ状態にあると判別されると駆動輪トルク制御手段
が駆動輪トルクを制御する。これにより、駆動輪速度に
基づいて駆動輪のスリップ状態を判別する場合に比べて
見かけの駆動輪スリップ率を大きくし、駆動輪トルクを
素早く増加或いは減少させて駆動輪スリップを効果的に
回避することができる。
【0017】請求項2乃至4の構成によれば、変速判別
手段がシフトダウンを判別してから第1所定時間(変速
判別手段がシフトダウンを判別してからシフトダウンが
終了するまでの時間、或いは変速判別手段がシフトダウ
ンを判別してから駆動輪速度が所定の目標速度に等しく
なるまでの時間)が経過するまで、擬似駆動輪速度算出
手段が擬似駆動輪速度を算出する。これにより、シフト
ダウン後の減速スリップが発生し易い時期に駆動輪トル
クを素早く増加させることができる。
【0018】請求項5の構成によれば、変速判別手段が
シフトダウンを判別してから第2所定時間が経過するま
でギヤ位置が固定されていて実際にシフトダウンが開始
されたことが確認され、かつ擬似駆動輪速度が駆動輪速
度以下であって擬似駆動輪速度を採用すれば駆動輪トル
クを素早く増加させ得ることが確認され、かつ駆動輪速
度が加速スリップ制御を開始する基準値以下であって駆
動輪トルクが過剰に増加する虞の無いことが確認された
とき、始めて擬似駆動輪速度に基づいて駆動輪トルクを
増加させる制御が開始される。
【0019】請求項6の構成によれば、車両の横加速度
が大きい急旋回中には旋回内輪が浮き上がって減速スリ
ップから回復し難くなるが、第1所定時間が長くなるこ
とにより擬似駆動輪速度に基づく制御が継続して減速ス
リップからの回復が確実になる。
【0020】請求項7の構成によれば、路面摩擦係数が
小さく、かつエンジンブレーキが利き易い状態では減速
スリップに入り易いが、第2所定時間が短くなることに
より駆動輪トルクが早めに増加して減速スリップに入り
難くなる。
【0021】請求項8の構成によれば、シフトダウン判
別手段が変速機のシフトダウンを判別すると、スリップ
状態判別手段は駆動輪速度に代えて擬似駆動輪速度に基
づいて駆動輪が所定のスリップ状態にあるか否かを判別
し、駆動輪が所定のスリップ状態にあると判別されると
駆動輪トルク制御手段が駆動輪トルクを増加させるよう
に制御する。これにより、駆動輪速度に基づいて駆動輪
のスリップ状態を判別する場合に比べて見かけの駆動輪
スリップ率を大きくし、駆動輪トルクを素早く増加させ
て駆動輪の減速スリップを効果的に回避することができ
る。
【0022】請求項9の構成によれば、シフトアップ/
キックダウン判別手段が変速機のシフトアップ或いはキ
ックダウンを判別すると、スリップ状態判別手段は駆動
輪速度に代えて擬似駆動輪速度に基づいて駆動輪が所定
のスリップ状態にあるか否かを判別し、駆動輪が所定の
スリップ状態にあると判別されると駆動輪トルク制御手
段が駆動輪トルクを減少させるように制御する。これに
より、駆動輪速度に基づいて駆動輪のスリップ状態を判
別する場合に比べて見かけの駆動輪スリップ率を大きく
し、駆動輪トルクを素早く減少させて駆動輪の加速スリ
ップを効果的に回避することができる。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0024】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は駆動輪スリップ制御装置を備えた車両の概略
構成図、図2は制御系のブロック図、図3は電子制御ユ
ニットの回路構成を示すブロック図、図4は作用を説明
するフローチャート、図5は減速スリップ制御時の作用
を説明するグラフ、図6は加速スリップ制御時の作用を
説明するグラフである。
【0025】図1に示すように、この車両は前輪駆動車
であって、エンジンEによって駆動される左右一対の駆
動輪WFL,WFRと、左右一対の従動輪WRL,WRRとを備
えており、各駆動輪WFL,WFRには駆動輪速度検出手段
FL,1FRが設けられるとともに、各従動輪WRL,WRR
には従動輪速度検出手段1RL,1RRが設けられる。
【0026】エンジンEにはエンジン回転数Neを検出
するエンジン回転数検出手段2が設けられるとともに、
変速機Mにはギヤ位置GPを検出するギヤ位置検出手段
3が設けられる。また車体の適所には横加速度LGを検
出するための横加速度検出手段4が設けられる。エンジ
ンEの吸気通路5にはパルスモータ6に接続されて開閉
駆動されるスロットル弁7が設けられる。
【0027】前記駆動輪速度検出手段1FL,1FR、従動
輪速度検出手段1RL,1RR、エンジン回転数検出手段
2、ギヤ位置検出手段3、横加速度検出手段4及びパル
スモータ6はマイクロコンピュータを備えた電子制御ユ
ニットUに接続される。
【0028】図2は、駆動輪WFL,WFRの過剰スリップ
が検出された場合に該過剰スリップを抑制すべく、各検
出手段からの信号を制御プログラムに基づいて演算処理
し、前記パルスモータ6でスロットル弁7を駆動してエ
ンジンEの出力を制御するための電子制御ユニットUを
示している。この電子制御ユニットUは、前記演算処理
を行うための中央処理装置(CPU)21と、前記制御
プログラムや各種マップ等のデータを格納したリードオ
ンリーメモリ(ROM)22と、前記各検出手段の出力
信号や演算結果を一時的に記憶するランダムアクセスメ
モリ(RAM)23と、前記各検出手段、即ち駆動輪速
度検出手段1FL,1FR、従動輪速度検出手段1RL
RR、エンジン回転数検出手段2、ギヤ位置検出手段3
及び横加速度検出手段4が接続される入力部24と、前
記パルスモータ6が接続される出力部25とから構成さ
れている。而して、上記電子制御ユニットUは、入力部
24から入力される各種信号とリードオンリーメモリ2
2に格納されたデータ等を後述する制御プログラムに基
づいて中央処理装置21で演算処理し、最終的に出力部
25を介してパルスモータ6を駆動する。これにより、
スロットル弁7が制御されてエンジンEの出力が変化
し、駆動輪WFL,WFRの過剰スリップが抑制される。
【0029】尚、駆動輪速度が車体速度に一致していれ
ば、駆動輪WFL,WFRは路面に対してスリップしない
が、急加速時や急発進時に駆動輪速度が車体速度を越え
ると駆動輪WFL,WFRは路面に対してスリップ(これを
加速スリップという)する。一方、高速でのシフトダウ
ン等により強いエンジンブレーキが作用したような場合
には、駆動輪速度が車体速度を下回って駆動輪WFL,W
FRがロック傾向になり、やはり駆動輪WFL,WFRは路面
に対してスリップ(これを減速スリップという)する。
即ち、広義のスリップは、駆動輪速度>車体速度の場合
に駆動輪WFL,W FR及び路面間発生する加速スリップ
と、駆動輪速度<車体速度の場合に駆動輪W FL,WFR
び路面間発生する減速スリップとに分けられる。
【0030】次に、図3を参照しながらトラクションコ
ントロールシステムの概略を説明する。
【0031】左右の駆動輪速度検出手段1FL,1FRの出
力信号VWNL,VWNRは駆動輪速度算出手段31に
入力され、そこで両駆動輪速度検出手段1FL,1FRの出
力信号VWNL,VWNRの平均値として駆動輪速度V
WNが算出される。また左右の従動輪速度検出手段
RL,1RRの出力信号VVNL,VVNRは車体速度算
出手段32に入力され、そこで両従動輪速度検出手段1
RL,1RRの出力信号VVNL,VVNRの平均値として
車体速度VVNが算出される。
【0032】車体速度VVNは基準値算出手段33に入
力され、そこで駆動輪WFL,WFRのスリップ制御を行う
ための各種基準値が算出される。即ち、図5に示すよう
に、車体速度VVNが減少する場合の減速スリップ制御
については、駆動輪速度VWNがその速度以下になると
駆動輪トルクを増加させる制御が開始される減速制御開
始基準値VR1D(VVN>VR1D)と、駆動輪速度
VWNがその速度以上になると駆動輪トルクを減少させ
る制御が開始される加速制御開始基準値VR1(VVN
<VR1)と、駆動輪速度VWNをその速度に向けて収
束させる目標値である目標駆動輪速度VRPDとを算出
する。前記目標駆動輪速度VRPDは、車体速度VVN
が減少する減速時(駆動輪WFL,WFRの減速スリップ
時)に駆動輪速度VWNの目標値となるもので、駆動輪
FL,WFRに最大のグリップ力を与えるべく、その目標
駆動輪速度VRPDはVRPD<VR1D<VVNに設
定される。
【0033】また、図6に示すように、車体速度VVN
が増加する場合の加速スリップ制御については、駆動輪
速度VWNがその速度以上になると駆動輪トルクを減少
させる制御が開始される減速制御開始基準値VR1(V
VN<VR1)と、駆動輪速度VWNがその速度以下に
なると駆動輪トルクを増加させる制御が開始される加速
制御開始基準値VR1D(VVN>VR1D)と、駆動
輪速度VWNをその速度に向けて収束させる目標値であ
る目標駆動輪速度VRPとを算出する。前記目標駆動輪
速度VRPは、車体速度VVNが増加する加速時(駆動
輪WFL,WFRの加速スリップ時)に駆動輪速度VWNの
目標値となるもので、駆動輪WFL,WFRに最大のグリッ
プ力を与えるべく、その目標駆動輪速度VRPはVVN
<VR1<VRPに設定される。
【0034】前記駆動輪速度算出手段31で算出された
駆動輪速度VWNは、前記基準値算出手段33で算出さ
れた減速制御開始基準値VR1D及び加速制御開始基準
値VR1と共にスリップ状態判別手段34に入力され、
そこで駆動輪速度VWNが減速制御開始基準値VR1D
及び加速制御開始基準値VR1と比較される。そして駆
動輪速度VWNが減速制御開始基準値VR1Dを下回る
と、駆動輪トルク制御手段35は駆動輪速度VWNをP
IDフィードバック制御により目標駆動輪速度VRPD
に収束させるべくパルスモータ6を介してスロットル弁
7を開弁制御し、また駆動輪速度VWNが加速制御開始
基準値VR1を上回ると、駆動輪トルク制御手段35は
駆動輪速度VWNをPIDフィードバック制御により目
標駆動輪速度VRPに収束させるべくパルスモータ6を
介してスロットル弁7を閉弁制御する。
【0035】変速判別手段36は、ギヤ位置検出手段3
で検出したギヤ位置GPに基づいて変速機Mの変速(シ
フトダウン、シフトアップ及びキックダウン)を判別す
る。
【0036】疑似駆動輪速度算出手段37は、エンジン
回転数検出手段2で検出したエンジン回転数Neと、ギ
ヤ位置検出手段3で検出したギヤ位置GPのギヤレシオ
GRとに基づいて、次式により疑似駆動輪速度VWNE
を算出する。
【0037】 VWNE=NE×GR×KSD …(1) ここで、KSDはエンジンE及び駆動輪WFL,WFR間の
動力伝達系の特性に基づいて決定される車輪速変換係数
である。
【0038】前記変速判別手段36が変速機Mの変速を
判別したとき、第1タイマー38及び第2タイマー39
がセットされる。第2タイマー39は変速指令が出力さ
れてから実際に変速が開始されるまでの時間を計時し、
また第1タイマー38は変速指令が出力されてから実際
に変速が完了するまでの時間を計時する。
【0039】第1タイマー38のカウント時間は横加速
度検出手段4で検出した横加速度LGが大きい程長く設
定され、また第2タイマー39のカウント時間は横加速
度LGが小さく、かつシフトダウン後のギヤ位置GPが
低速段である程短く設定される。前記第1タイマー38
及び第2タイマー39のカウント時間は、例えばマップ
検索により算出される。
【0040】而して、変速機Mの変速が行われたとき、
第1タイマー38及び第2タイマー39の出力に基づい
て、駆動輪速度VWNが疑似駆動輪速度算出手段37で
算出した疑似駆動輪速度VWNEに置き換えられ、この
疑似駆動輪速度VWNEに基づいて駆動輪WFL,WFR
スリップ制御が行われる。
【0041】次に、車両のシフトダウン時の制御を、図
4のフローチャート及び図5のグラフに基づいて具体的
に説明する。
【0042】先ず、ステップS1で自動変速機を備えた
車両か否かを判断し、自動変速機を備えた車両である場
合にのみステップS2に移行する。ステップS2で前記
式(1)に基づいて疑似駆動輪速度VWNEを算出する
とともに、ステップS3で前記第1タイマー38及び第
2タイマー39のカウント時間を算出する。
【0043】ステップS4で変速判別手段36がシフト
ダウンを判別し、変速機Mをシフトダウンする変速指令
が出力されると、前記第1タイマー38及び第2タイマ
ー39がセットされてカウントダウンを開始する。続く
ステップS5で、駆動輪速度VWNが疑似駆動輪速度V
WNEよりも大きく、且つ加速制御開始基準値VR1が
駆動輪速度VWNEよりも大きい場合に、以下の減速制
御が実行される。
【0044】即ち、ステップS6で第2タイマー39が
タイムアップして変速機Mのシフトダウンが実際に開始
されると、ステップS8で駆動輪速度VWNを疑似駆動
輪速度VWNEに持ち換える。この持ち換えは、ステッ
プS7で第1タイマー38がタイムアップして変速機M
のシフトダウンが実際に完了するまで継続される。従っ
て、ステップS8において、実際にシフトダウンが開始
されてから完了するまでの間、スリップ状態判別手段3
4は駆動輪速度VWNではなく疑似駆動輪速度VWNE
に基づいて駆動輪WFL,WFRのスリップ状態を判別す
る。
【0045】尚、第2タイマー39のカウント中に更に
シフトダウンが行われた場合には、第2タイマー39は
その都度セットし直される。
【0046】図5にラインVWN(A)で示すように、
駆動輪速度VWNを用いた従来の制御では、シフトダウ
ンによるエンジンブレーキ効果で駆動輪速度VWNが低
下して減速制御開始基準値VR1Dを下回ったとき(a
点)、駆動輪速度VWNを増加させて目標駆動輪速度V
RPDに収束させるべくスロットル弁7が開弁制御され
るが、制御の遅れにより駆動輪速度VWNの大きな低下
が避けられず、駆動輪WFL,WFRが過剰な減速スリップ
を起こす問題がある。
【0047】しかしながら本発明では、図5にラインV
WN(B)で示すように、b点において疑似駆動輪速度
VWNEが減速制御開始基準値VR1Dを速やかに下回
るため、第2タイマー39がタイムアップすると同時に
c点でスロットル弁7の開弁制御が開始され、しかも目
標駆動輪速度VRPDと疑似駆動輪速度VWNEとの偏
差が目標駆動輪速度VRPDと駆動輪速度VWNEとの
偏差よりも大きいため、スロットル弁7が速やかに開弁
制御される。これにより、駆動輪速度VWNは大きく低
下することなく目標駆動輪速度VRPDに収束し、駆動
輪WFL,WFRが過剰な減速スリップを起こすことが未然
に防止される。
【0048】前記ステップS5において駆動輪速度VW
Nが疑似駆動輪速度VWNEよりも大きいことを条件と
して上述した減速スリップ制御を行っているので、疑似
駆動輪速度VWNEは必ず駆動輪速度VWNよりも先に
減速制御開始基準値VR1Dを下回ることになり、減速
スリップ制御を早めに開始することができる。また、前
記ステップS5において、加速制御開始基準値VR1が
駆動輪速度VWNよりも大きいことを条件として上述し
た減速スリップ制御を行っているので、加速スリップ制
御と減速スリップ制御とを識別して、確実に減速スリッ
プ制御を行わせることができる。
【0049】第1タイマー38のカウント時間SDET
Mは横加速度検出手段4で検出した横加速度LGが大き
い程長く設定されるため、横加速度LGが大きい高速急
旋回時に旋回内側の駆動輪WFL,WFRが浮き上がって減
速スリップが収まり難い場合であっても、長い時間に亘
って上述した減速スリップ制御を継続させて過剰な減速
スリップの発生を防止することができる。
【0050】また、また第2タイマー39のカウント時
間SDTMは横加速度LG(即ち路面摩擦係数)が小さ
く、かつシフトダウン後のギヤ位置GPが低速段であっ
てエンジンブレーキが利き易いために減速スリップを起
こし易い場合程短く設定されるため、速やかに上述した
減速スリップ制御を開始させて過剰な減速スリップの発
生を防止することができる。
【0051】さて、車両がシフトアップ或いはキックダ
ウンを行うと駆動輪トルクが一時的に増加して駆動輪W
FL,WFRが加速スリップを起こし易くなる。以下、図6
のグラフを参照しながら加速スリップを回避する制御に
ついて説明する。
【0052】図6にラインVWN(A)で示すように、
駆動輪速度VWNを用いた従来の制御では、シフトアッ
プ或いはキックダウンによる駆動輪トルクの増加によっ
て駆動輪速度VWNが増加して加速制御開始基準値VR
1を上回ったとき(a点)、駆動輪速度VWNを減少さ
せて目標駆動輪速度VRPに収束させるべくスロットル
弁7が閉弁制御されるが、制御の遅れにより駆動輪速度
VWNの大きな増加が避けられず、駆動輪WFL,WFR
過剰な加速スリップを起こす問題がある。
【0053】しかしながら本発明では、図6にラインV
WN(B)で示すように、b点において疑似駆動輪速度
VWNEが加速制御開始基準値VR1を速やかに上回
り、第2タイマー39がタイムアップすると同時にc点
でスロットル弁7が閉弁制御が開始され、しかも目標駆
動輪速度VRPと疑似駆動輪速度VWNEとの偏差が目
標駆動輪速度VRPと駆動輪速度VWNEとの偏差より
も大きいため、スロットル弁7が速やかに閉弁制御され
る。これにより、駆動輪速度VWNは大きく増加するこ
となく目標駆動輪速度VRPに収束し、駆動輪WFL,W
FRが過剰な加速スリップを起こすことが未然に防止され
る。
【0054】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0055】例えば、実施例では後輪が従動輪である前
輪駆動車を例示したが、本発明は前輪が従動輪である後
輪駆動車に対しても適用することが可能である。また、
駆動輪速度VWNの擬似駆動輪速度VWNEによる置き
換えを第1タイマー38のタイムアップまで継続する代
わりに、駆動輪速度VWNが所定の速度(例えば、目標
駆動輪速度VRP,VRPD)に収束するまで行っても
良い。
【0056】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、変速機のギヤ位置を検出するギヤ位置検出手
段と、ギヤ位置に基づいて変速機の変速を判別する変速
判別手段と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数
検出手段と、ギヤ位置及びエンジン回転数に基づいて擬
似駆動輪速度を算出する擬似駆動輪速度算出手段とを設
け、変速判別手段が変速機の変速を判別したときに、ス
リップ状態判別手段は駆動輪速度に代えた疑似駆動輪速
度及び基準値に基づいて駆動輪のスリップ状態を判別す
るので、駆動輪速度に基づいて駆動輪のスリップ状態を
判別する場合に比べて、見かけの駆動輪スリップ率を大
きくして駆動輪トルクを素早く増加或いは減少させ、駆
動輪スリップを効果的に回避することができる。
【0057】また請求項2乃至4に記載された発明によ
れば、擬似駆動輪速度算出手段は、変速判別手段がシフ
トダウンを判別してから第1所定時間(例えば、変速判
別手段がシフトダウンを判別してからシフトダウンが終
了するまでの時間、或いは変速判別手段がシフトダウン
を判別してから駆動輪速度が所定の目標速度に等しくな
るまでの時間)が経過するまで擬似駆動輪速度を算出す
るので、シフトダウン後の減速スリップが発生し易い時
期に駆動輪トルクを素早く増加させることができる。
【0058】また請求項5に記載された発明によれば、
スリップ状態判別手段は、変速判別手段がシフトダウン
を判別してから第1所定時間よりも短い第2所定時間が
経過するまでギヤ位置が固定されており、かつ擬似駆動
輪速度が駆動輪速度以下であり、かつ駆動輪速度が加速
スリップ制御を開始する基準値以下であるときに、駆動
輪速度に代えた擬似駆動輪速度及び基準値に基づいて駆
動輪のスリップ状態を判別するので、減速スリップの効
果的な回避が可能である場合に駆動輪トルクの増加制御
が実行される。
【0059】また請求項6に記載された発明によれば、
第1所定時間は、車両の横加速度が大きい程長く設定さ
れるので、旋回内輪が浮き上がって減速スリップから回
復し難くなる急旋回中に、擬似駆動輪速度に基づく制御
が長時間継続して減速スリップから確実に回復させるこ
とができる。
【0060】また請求項7に記載された発明によれば、
第2所定時間は、車両の横加速度が小さく、かつシフト
ダウン後のギヤ位置が低速段である程短く設定されるの
で、路面摩擦係数が小さく、かつエンジンブレーキが利
き易い状態において駆動輪トルクを早めに増加させ、減
速スリップの発生を確実に防止することができる。
【0061】また請求項8に記載された発明によれば、
変速機のギヤ位置を検出するギヤ位置検出手段と、ギヤ
位置に基づいて変速機のシフトダウンを判別するシフト
ダウン判別手段と、エンジン回転数を検出するエンジン
回転数検出手段と、ギヤ位置及びエンジン回転数に基づ
いて擬似駆動輪速度を算出する擬似駆動輪速度算出手段
とを設け、シフトダウン判別手段が変速機のシフトダウ
ンを判別してから所定時間、駆動輪トルク制御手段は駆
動輪速度に代えた疑似駆動輪速度及び基準値に基づいて
駆動輪トルクを増加させるように制御するので、駆動輪
速度に基づいて駆動輪トルクを制御する場合に比べて、
見かけの駆動輪スリップ率を大きくして駆動輪トルクを
素早く増加させ、減速スリップを効果的に回避すること
ができる。
【0062】また請求項9に記載された発明によれば、
変速機のギヤ位置を検出するギヤ位置検出手段と、ギヤ
位置に基づいて変速機のシフトアップ或いはキックダウ
ンを判別するシフトアップ/キックダウン判別手段と、
エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
ギヤ位置及びエンジン回転数に基づいて擬似駆動輪速度
を算出する擬似駆動輪速度算出手段とを設け、シフトア
ップ/キックダウン判別手段が変速機のシフトアップ或
いはキックダウンを判別してから所定時間、スリップ状
態判別手段は駆動輪速度に代えた疑似駆動輪速度及び基
準値に基づいて駆動輪のスリップ状態を判別するので、
駆動輪速度に基づいて駆動輪のスリップ状態を判別する
場合に比べて、見かけの駆動輪スリップ率を大きくして
駆動輪トルクを素早く減少させ、加速スリップを効果的
に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動輪スリップ制御装置を備えた車両の概略構
成図
【図2】制御系のブロック図
【図3】電子制御ユニットの回路構成を示すブロック図
【図4】作用を説明するフローチャート
【図5】減速スリップ制御時の作用を説明するグラフ
【図6】加速スリップ制御時の作用を説明するグラフ
【符号の説明】
2 エンジン回転数検出手段 3 ギヤ位置検出手段 31 駆動輪速度算出手段 32 車体速度算出手段 33 基準値算出手段 34 スリップ状態判別手段 35 駆動輪トルク制御手段 36 変速判別手段(シフトダウン判別手段、シ
フトアップ/キックダウン判別手段) 37 疑似駆動輪速度算出手段 LG 横加速度 GP ギヤ位置 M 変速機 Ne エンジン回転数 VR1 基準値 VR1D 基準値 VRPD 目標駆動輪速度(目標速度) VWN 駆動輪速度 VWNE 擬似駆動輪速度 WFL,WFR 駆動輪
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F16H 59:40 59:42 59:44

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駆動輪速度(VWN)を算出する
    駆動輪速度算出手段(31)と、 車両の車体速度(VVN)を算出する車体速度算出手段
    (32)と、 車体速度(VVN)に基づいて駆動輪(WFL,WFR)の
    スリップ状態を判別するための基準値(VR1,VR1
    D)を算出する基準値算出手段(33)と、 駆動輪速度(VWN)及び前記基準値(VR1,VR1
    D)に基づいて駆動輪(WFL,WFR)のスリップ状態を
    判別するスリップ状態判別手段(34)と、 スリップ状態判別手段(34)が駆動輪(WFL,WFR
    が所定のスリップ状態にあると判別したときに駆動輪ト
    ルクを制御する駆動輪トルク制御手段(35)と、を備
    えた車両の駆動輪スリップ制御装置において、 変速機(M)のギヤ位置(GP)を検出するギヤ位置検
    出手段(3)と、 ギヤ位置(GP)に基づいて変速機(M)の変速を判別
    する変速判別手段(36)と、 エンジン回転数(Ne)を検出するエンジン回転数検出
    手段(2)と、 ギヤ位置(GP)及びエンジン回転数(Ne)に基づい
    て擬似駆動輪速度(VWNE)を算出する擬似駆動輪速
    度算出手段(37)と、を設け、変速判別手段(36)
    が変速機(M)の変速を判別したときに、スリップ状態
    判別手段(34)は駆動輪速度(VWN)に代えた前記
    疑似駆動輪速度(VWNE)及び前記基準値(VR1,
    VR1D)に基づいて駆動輪(WFL,WFR)のスリップ
    状態を判別することを特徴とする、車両の駆動輪スリッ
    プ制御装置。
  2. 【請求項2】 擬似駆動輪速度算出手段(37)は、変
    速判別手段(36)がシフトダウンを判別してから第1
    所定時間が経過するまで擬似駆動輪速度(VWNE)を
    算出することを特徴とする、請求項1記載の車両の駆動
    輪スリップ制御装置。
  3. 【請求項3】 第1所定時間は、変速判別手段(36)
    がシフトダウンを判別してからシフトダウンが終了する
    までの時間に等しいことを特徴とする、請求項2記載の
    車両の駆動輪スリップ制御装置。
  4. 【請求項4】 第1所定時間は、変速判別手段(36)
    がシフトダウンを判別してから駆動輪速度(VWN)が
    所定の目標速度(VRPD)に等しくなるまでの時間で
    あることを特徴とする、請求項2記載の車両の駆動輪ス
    リップ制御装置。
  5. 【請求項5】 スリップ状態判別手段(34)は、変速
    判別手段(36)がシフトダウンを判別してから第1所
    定時間よりも短い第2所定時間が経過するまでギヤ位置
    (GP)が固定されており、かつ擬似駆動輪速度(VW
    NE)が駆動輪速度(VWN)以下であり、かつ駆動輪
    速度(VWN)が加速スリップ制御を開始する基準値
    (VR1)以下であるときに、駆動輪速度(VWN)に
    代えた前記疑似駆動輪速度(VWNE)及び前記基準値
    (VR1D)に基づいて駆動輪(WFL,WFR)のスリッ
    プ状態を判別することを特徴とする、請求項2記載の車
    両の駆動輪スリップ制御装置。
  6. 【請求項6】 第1所定時間は、車両の横加速度(L
    G)が大きい程長く設定されることを特徴とする、請求
    項5記載の車両の駆動輪スリップ制御装置。
  7. 【請求項7】 第2所定時間は、車両の横加速度(L
    G)が小さく、かつシフトダウン後のギヤ位置(GP)
    が低速段である程短く設定されることを特徴とする、請
    求項5記載の車両の駆動輪スリップ制御装置。
  8. 【請求項8】 車両の駆動輪速度(VWN)を算出する
    駆動輪速度算出手段(31)と、 車両の車体速度(VVN)を算出する車体速度算出手段
    (32)と、 車体速度(VVN)に基づいて駆動輪(WFL,WFR)の
    スリップ状態を判別するための基準値(VR1D)を算
    出する基準値算出手段(33)と、 駆動輪速度(VWN)及び前記基準値(VR1D)に基
    づいて駆動輪(WFL,WFR)のスリップ状態を判別する
    スリップ状態判別手段(34)と、 スリップ状態判別手段(34)が駆動輪(WFL,WFR
    が所定のスリップ状態にあると判別したときに駆動輪ト
    ルクを増加させるように制御する駆動輪トルク制御手段
    (35)と、 を備えた車両の駆動輪スリップ制御装置において、 変速機(M)のギヤ位置(GP)を検出するギヤ位置検
    出手段(3)と、 ギヤ位置(GP)に基づいて変速機(M)のシフトダウ
    ンを判別するシフトダウン判別手段(36)と、 エンジン回転数(Ne)を検出するエンジン回転数検出
    手段(2)と、 ギヤ位置(GP)及びエンジン回転数(Ne)に基づい
    て擬似駆動輪速度(VWNE)を算出する擬似駆動輪速
    度算出手段(37)と、を設け、シフトダウン判別手段
    (36)が変速機(M)のシフトダウンを判別してから
    所定時間、スリップ状態判別手段(34)は駆動輪速度
    (VWN)に代えた前記疑似駆動輪速度(VWNE)及
    び前記基準値(VR1D)に基づいて駆動輪(WFL,W
    FR)のスリップ状態を判別することを特徴とする、車両
    の駆動輪スリップ制御装置。
  9. 【請求項9】 車両の駆動輪速度(VWN)を算出する
    駆動輪速度算出手段(31)と、 車両の車体速度(VVN)を算出する車体速度算出手段
    (32)と、 車体速度(VVN)に基づいて駆動輪(WFL,WFR)の
    スリップ状態を判別するための基準値(VR1)を算出
    する基準値算出手段(33)と、 駆動輪速度(VWN)及び前記基準値(VR1)に基づ
    いて駆動輪(WFL,W FR)のスリップ状態を判別するス
    リップ状態判別手段(34)と、 スリップ状態判別手段(34)が駆動輪(WFL,WFR
    が所定のスリップ状態にあると判別したときに駆動輪ト
    ルクを減少させるように制御する駆動輪トルク制御手段
    (35)と、 を備えた車両の駆動輪スリップ制御装置において、 変速機(M)のギヤ位置(GP)を検出するギヤ位置検
    出手段(3)と、 ギヤ位置(GP)に基づいて変速機(M)のシフトアッ
    プ或いはキックダウンを判別するシフトアップ/キック
    ダウン判別手段(36)と、 エンジン回転数(Ne)を検出するエンジン回転数検出
    手段(2)と、 ギヤ位置(GP)及びエンジン回転数(Ne)に基づい
    て擬似駆動輪速度(VWNE)を算出する擬似駆動輪速
    度算出手段(37)と、を設け、シフトアップ/キック
    ダウン判別手段(36)が変速機(M)のシフトアップ
    或いはキックダウンを判別してから所定時間、スリップ
    状態判別手段(34)は駆動輪速度(VWN)に代えた
    前記疑似駆動輪速度(VWNE)及び前記基準値(VR
    1)に基づいて駆動輪(WFL,WFR)のスリップ状態を
    判別することを特徴とする、車両の駆動輪スリップ制御
    装置。
JP07149999A 1995-06-16 1995-06-16 車両の駆動輪スリップ制御装置 Expired - Fee Related JP3138797B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07149999A JP3138797B2 (ja) 1995-06-16 1995-06-16 車両の駆動輪スリップ制御装置
DE69626570T DE69626570T2 (de) 1995-06-16 1996-04-24 Antriebsrad- Schlupfsteuerungssystem für Fahrzeug
US08/637,154 US6023650A (en) 1995-06-16 1996-04-24 Driven wheel slip controlling system for vehicle
EP96106459A EP0749863B1 (en) 1995-06-16 1996-04-24 Driven wheel slip controlling system for vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07149999A JP3138797B2 (ja) 1995-06-16 1995-06-16 車両の駆動輪スリップ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH094483A true JPH094483A (ja) 1997-01-07
JP3138797B2 JP3138797B2 (ja) 2001-02-26

Family

ID=15487262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07149999A Expired - Fee Related JP3138797B2 (ja) 1995-06-16 1995-06-16 車両の駆動輪スリップ制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6023650A (ja)
EP (1) EP0749863B1 (ja)
JP (1) JP3138797B2 (ja)
DE (1) DE69626570T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016124962A1 (ja) * 2014-12-10 2017-09-14 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 車両用のトルク制御装置およびトルク制御方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2772865B1 (fr) * 1997-12-22 2000-02-11 Renault Procede de detection des sols glissants et du blocage des roues de vehicule, transmission automatique mettant en oeuvre le procede et vehicule dote d'une telle transmission
DE19837521B4 (de) * 1998-08-19 2013-05-23 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Antriebsschlupfregelung
DE10048251A1 (de) * 2000-09-29 2002-04-11 Bayerische Motoren Werke Ag Steuerungssystem mit einem elektronischen Steuergerät zur radselektiven Bremsmomentregelung
US6535809B1 (en) * 2000-11-08 2003-03-18 Delphi Technologies, Inc. Vehicle engine torque control with engine drag control mode
JP2004090886A (ja) * 2002-09-04 2004-03-25 Advics:Kk 車両のトラクション制御装置
SE525032C2 (sv) * 2003-05-07 2004-11-16 Volvo Lastvagnar Ab Förfarande och arrangemang för automatiserad styrning av ett fordonsdrivlinesystem
US7966113B2 (en) * 2005-08-25 2011-06-21 Robert Bosch Gmbh Vehicle stability control system
US7641014B2 (en) * 2006-01-31 2010-01-05 Robert Bosch Gmbh Traction control system and method
US8620555B2 (en) * 2009-11-30 2013-12-31 GM Global Technology Operations LLC Wheel slip determination for vehicles
GB2486177A (en) * 2010-12-02 2012-06-13 Land Rover Uk Ltd Traction control method that allows for processing time delays
GB201210282D0 (en) * 2012-06-11 2012-07-25 Jaguar Cars Vehicle and method of control thereof
US8788164B2 (en) * 2012-11-20 2014-07-22 GM Global Technology Operations LLC Method and apparatus for controlling a multi-mode powertrain system

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63306253A (ja) * 1987-06-04 1988-12-14 Akebono Brake Res & Dev Center Ltd 車輪加速スリップ制御装置
JP2519960B2 (ja) * 1987-12-28 1996-07-31 いすゞ自動車株式会社 車両のトラクション制御方法
JP3120294B2 (ja) * 1992-02-21 2000-12-25 本田技研工業株式会社 車両用スリップ防止装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016124962A1 (ja) * 2014-12-10 2017-09-14 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 車両用のトルク制御装置およびトルク制御方法
US10377238B2 (en) 2014-12-10 2019-08-13 Robert Bosch Gmbh Vehicular torque control device and torque control method

Also Published As

Publication number Publication date
US6023650A (en) 2000-02-08
DE69626570T2 (de) 2003-09-25
EP0749863A2 (en) 1996-12-27
DE69626570D1 (de) 2003-04-17
EP0749863A3 (en) 1998-05-20
EP0749863B1 (en) 2003-03-12
JP3138797B2 (ja) 2001-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0801250B1 (en) Speed change control apparatus for an automatic transmission for vehicles
JP6053095B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP3470504B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
US6188946B1 (en) Transmission control system for and method of automotive vehicle with continuously variable automatic transmission
JPH08258588A (ja) 車両における路面状態検出装置
JPH094483A (ja) 車両の駆動輪スリップ制御装置
JPS6099757A (ja) 車両用スリツプ防止装置
JP4903828B2 (ja) 自動変速を有した乗り物に実現するために意図された、滑りやすい地面を検出する方法
JP3052031B2 (ja) 車両の駆動輪トルク制御装置
JPH08238957A (ja) 車両のトラクションコントロール装置
JPH0231779B2 (ja)
JP3470505B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
US6002977A (en) Control system for automatic transmission for vehicle
JP3487988B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3985450B2 (ja) 駆動力制御装置
JP2722847B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2625944B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPS63263137A (ja) 車両のトランスミツシヨン制御システム
JP2646875B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御方法
JP2907558B2 (ja) 車両のトラクションコントロール装置
JP2870029B2 (ja) 自動変速機の変速点制御装置
JP2605079B2 (ja) パワープラント制御装置
KR100193485B1 (ko) 커브길 주행시의 업시프트 방지장치 및 그방법
JPH082294A (ja) 車両のトラクションコントロール装置
JPH08326910A (ja) 自動変速機制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071215

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees