JP2625944B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP2625944B2
JP2625944B2 JP63207124A JP20712488A JP2625944B2 JP 2625944 B2 JP2625944 B2 JP 2625944B2 JP 63207124 A JP63207124 A JP 63207124A JP 20712488 A JP20712488 A JP 20712488A JP 2625944 B2 JP2625944 B2 JP 2625944B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、第2スロットルバルブの開閉制御によるエ
ンジン出力制御装置を搭載した車両における自動変速機
の変速点制御装置に関する。
(従来の技術) 従来、第2スロットルバルブの開閉制御によるエンジ
ン出力制御装置しては、例えば特開昭62−45944号公報
に記載されているような装置が知られている。
この従来装置は、車両加速時に駆動輪のタイヤと路面
との摩擦力が大きくなるように駆動輪の回転をエンジン
の出力制御(補助的に設けたれた第2スロットルバルブ
の開閉制御)によって制御するようにしている。
また、自動変速機の変速点制御装置としては、例え
ば、「自動車工学全書9巻動力伝達装置」(昭和55年;
(株)山海堂発行)の238ページ〜245ページに記載され
ているような装置が知られている。
この従来装置は、車速センサとスロットル開度センサ
と、車速検出値及びスロットル開度検出値と車速及びス
ロットル開度に関する変速情報として予め設定されてい
る変速点特性とに基づいて決定した変速点を得るべく電
子制御により自動変速機の変速点制御を行なうようにし
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の第2スロットルバルブを有する
エンジン出力制御装置と自動変速機の変速点制御装置と
は、特開昭62−45944号公報にも何ら開示されていない
ように、互いにリンク関係を持たないものであったし、
変速点制御装置の車速センサは自動変速機の出力軸部等
に設けられる駆動輪速センサを車速センサとして、駆動
輪速検出値をもって車速検出値とされていた。
この為、第2スロットルバルブの開閉制御が行なわれ
るスリップ抑制制御時には、第1スロットルバルブの開
度が一定で、車林速の変動もほとんど生じない走行状態
であっても、第1スロットルバルブ開による駆動輪スリ
ップ発生とバルブ閉による駆動輪スリップ抑制の繰り返
しにより駆動輪速が変動し、この駆動輪変動は、そのま
ま変速点を決定する車速情報の変動となり、不要なアッ
プシフトが発生したり、アップシフトとダウンシフトと
を繰り返すシフトハンチングが発生するという問題があ
った。
そして、この不要なアップシフトの発生により、駆動
輪への伝達トルクの急変によるホイールスピンが発生し
たり、車両前後加速度の変動により運転性不良となった
り、更に、シフトハンチングの発生により、シフトソレ
ノイド等の変速アクチュエータの頻繁な作動によりアク
チュエータ耐久性が劣化してしまう。
本発明は、上述のような問題に着目してなされなもの
で、エンジン出力制御装置の第2スロットルバルブ開閉
制御によるスリップ抑制制御時に、変速点を決定する車
速情報の変動により発生する不要なアップシフトやシフ
トハンチングを防止出来る自動変速機の変速点制御装置
の開発を課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本発明の自動変速機の変速
制御装置では、第1図のクレーム対応図に示すように、
アクセルペダルaと連動する第1スロットルバルブbと
は直列にエンジンcの吸気通路dに設けられた第2スロ
ットルバルブeと、該第2スロットルバルブeのバルブ
アクチュエータfに対し駆動輪gのスリップを抑制する
べく第2バルブ開閉指令信号(T)を出力するエンジン
出力制御回路hとを備えたエンジン出力制御装置iと、
駆動輪速により車速を検出する車速センサjと、第1ス
ロットルバルブbのバルブ開度を検出する第1スロット
ル開度センサkと、車速検出値VR及び第1スロットル開
度検出値TH1と車速V及びスロットル開度THに関する変
速情報として予め設定されている変速特性lとに基づい
て決定した変速比を得るべく自動変速機mの変速アクチ
ュエータnへ変速指令信号(S)を出力する変速制御回
路oとを備えた変速制御装置pとを搭載した車両におい
て、前記変速制御回路oは、駆動輪スリップが第2スロ
ットルバルブeの開閉制御によりエンジン出力制御を行
なうスリップ発生状況である時に前記エンジ出力制御回
路hから出力されるエンジン出力制御信号TCを入力信号
として取り込み、エンジン出力制御信号TCの入力時に
は、車速センサjからの車速検出値VRに代えて実車体速
度に近似する車速変動幅を持つ擬似車速値VR′を選択す
る車速選択部qを有する回路とした事を特徴とする手段
とした。
尚、車速選択部pとしては、車速センサjからの車速
検出値VRに代えて、車速検出値VRをフィルター処理によ
りなまらせた車速フィルタ値を擬似車速値VR′として選
択する選択部であっても良いし、また、車速センサjか
らの車速検出値VRに代えて、従動輪速を検出する従動輪
速センサrからの従動輪速検出値VFを擬似車速値VR′と
して選択する選択部であっても良い。
(作 用) 駆動輪スリップの発生がなく、エンジン出力制御回路
hから第2バルブ開閉指令信号TCの出力がない時には、
変速制御回路oの車速選択部qにおいて、このエンジン
出力制御信号TCを入力信号として取り込み、車速センサ
jからの車速検出値VRがそのまま変速制御の車速情報と
して選択される。
そして、変速制御回路oでは、車速検出値VR及び第1
スロットル開度検出値TH1と車速V及びスロットル開度T
Hに関する変速情報として予め設定されている変速特性
lとに基づいて決定した変速比を得るべく自動変速機m
の変速アクチュエータnへ変速指令信号(S)により変
速制御が行なわれる。
駆動輪スリップが第2スロットルバルブeの開閉制御
によりエンジン出力制御を行なうスリップ発生状況であ
る時にエンジン出力制御回路hからエンジン出力制御信
号TCが出力されると、変速制御回路oの車速選択部qに
おいて、このエンジン出力制御信号TCを入力信号として
取り込み、車速センサjからの車速検出値VRに代えて実
車体速度に近似する車速変動幅を持つ擬似車速値VR′が
変速制御の車速情報として選択される。
そして、変速制御回路oでは、擬似車速値VR′及び第
1スロットル開度検出値TH1と車速V及びスロットル開
度THに関する変速情報として予め設定されている変速特
性lとに基づいて決定した変速比を得るべく自動変速機
mの変速アクチュエータnへ変速指令信号(S)により
変速制御が行なわれる。
従って、第2スロットルバルブeの開閉制御が行なわ
れるスリップ抑制制御時には、変速比を決定する車速情
報として、エンジン出力制御に伴なって変動する車速検
出値VRに代えて、実車体速度に近似する車速変動幅を持
つ擬似車速値VR′が選択される為、変速制御において不
要なアップシフトの発生やアップシフトとダウンシフト
とを繰り返すシフトハンチングの発生が防止される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
請求項1及び請求項2記載の発明に対応する第1実施
例の自動変速機の変速点制御装置A1が適応される車両
は、第2図に示すように、エンジン1、自動変速機2、
プロペラシャフト3、ディファレンシャル4、リヤドラ
イブシャフト5,6、後輪7,8、前輪9,10を備え、前記エン
ジン1の吸気系にはエンジン出力制御装置Bが設けられ
ている。
エンジン出力制御装置Bは、アクセルペダル11と連動
する第1スロットルバルブ12とは直列にエンジン1の吸
気通路13に設けられた第2スロットルバルブ14と、該第
2スロットルバルブ14の開閉駆動を行なうスロットルモ
ータ15(バルブアクチュエータ)と、該スロットルモー
タ15に対し後輪7、8のスリップを抑制するべく第2バ
ルブ開閉指令信号(T)を出力するエンジン出力制御回
路16とを備えている。
前記エンジン出力制御回路16は、内部回路として、入
力信号をデジタル信号等に変換する入力回路16aと、中
央演算処理装置としてのCPU16b(セントラル・プロセシ
ング・ユニット)と、RAMやROM等によるメモリ16cと、
所定のアナログ信号等に変換する出力回路16dとを備え
ている。
前記入力回路16aには、右前輪速センサ17からの右前
輪速検出値VFRと、左前輪速センサ18からの左前輪速検
出値VFLと、自動変速機2の出力軸部に設けられる車速
センサ19からの車速検出値VRと、第1スロットル開度セ
ンサ20からの第1スロットル開度検出値TH1と、第2ス
ロットル開度センサ21からの第2スロットル開度検出値
TH2が入力される。
前記出力回路16dからは、スロットルモータ15に対し
て第2バルブ開閉指令信号(T)が出力されると共に、
誤述する変速点制御回路25に対してエンジン出力制御時
(FLAG・T=1)であるかエンジン出力非制御時(FLAG
・T=0)であるかを示すエンジン出力制御信号FLAG・
Tが出力される。
前記変速点制御装置Aは、自動変速機2のコントロー
ルバルブユニット22に設けられた変速アクチュエータと
しての第1のシフトソレノイド23及び第2シフトソレノ
イド24と、両シフトソレノイド23,24に対し車速検出値V
R(または擬似車速値としての車速フィルタ値VR′)及
び第1スロットル開度検出値TH1と車速V及びスロット
ル開度THに関する変速情報として予め設定されている変
速点特性(第5図)とに基づいて決定した変速点を得る
べく変速指令信号(S1),(S2)を出力する変速点制御
回路25とを備えている。
前記変速点制御回路25は、内部回路として、入力信号
をフィルタリング処理やデジタル信号等に変換する入力
回路25aと、中央演算処理装置としてのCPU25b(セント
ラル・プロセシング・ユニット)と、RAMやROM等による
メモリ25cと、所定のアナログ信号等に変換する出力回
路25dとを備えている。
前記入力回路25aには、自動変速機2の出力軸部に設
けられる車速センサ19からの車速検出値VRと、第1スロ
ットル開度センサ20からの第1スロットル開度検出値TH
1と、エンジン出力制御回路16からのエンジン出力制御
信号FLAG・Tが入力される。
また、この入力回路25aの内部には、車速検出値VS
フィルター処理(ローパス処理やハイパス処理等)によ
りなまらせることで車速変動幅を小さくさせた車速フィ
ルタ値VR′にするフィルタ処理部を有する。
前記メモリ25cには、車速V及びスロットル開度THに
関する変速情報として、第5図に示すような変速点特性
が予め設定されている。
そして、変速点を決定する車速情報を選択する車速選
択部は、前記入力回路25aのフィルタ処理部と、エンジ
ン出力非制御時を示すFLAG・T=0が入力されている時
に車速検出値VSをそのまま選択し、エンジン出力制御時
を示すFLAG・T=1が入力されている時、フィルタ処理
部を経過した車速フィルタ値VR′を選択するCPU25b内の
選択処理部とによって構成されている。
次に、作用を説明する。
まず、エンジン出力制御回路16での制御作動の流れを
第3図に示すフローチャート図により説明する。
ステップ100では、右前輪速検出値VFRと左前輪速検出
値VFLと車速検出値VRと第1スロットル開度検出値TH1
第2スロットル開度検出値TH2とが読み込まれる。
ステップ101では、右前輪速検出値VFRと左前輪速検出
値VFLとの平均値演算によって前輪速検出値VFが求めら
れる。
ステップ102では、駆動輪スリップ率Sが演算により
求められる。
ステップ103では、エンジン出力制御時か否かを示す
エンジン出力制御信号FLAG・Tに基づいて非制御時(FL
AG・T=0)か制御時(FLAG・T=1)かが判断され
る。
ステップ103ではFLAG・T=0の時には、ステップ104
及びステップ105へ進み、エンジン出力制御の開始条件
が判断される。即ち、スリップ率Sが設定値S2以上であ
り(ステップ104)、第1スロットル開度検出値TH1が全
閉(THMIN)ではない(ステップ105)、という両条件を
満足した場合に、ステップ106へ進み、FLAG・T=0をF
LAG・T=1に書き換えることでエンジン出力制御が開
始される。
ステップ106でFLAG・T=1に書き換えられると以後
の制御起動時には、ステップ112においてFLAG・T=0
への書き換えがない限りステップ103からステップ107以
降へと進み、第2スロットルバルブ14を開閉制御するエ
ンジン出力制御が行なわれる。
ステップ107では、スリップ率Sのしきい値判別が行
なわれる。
即ち、ステップ107でS≧S2と判断されるとステップ1
08へ進み、スロットルモータ15に対し第2スロットルバ
ルブ14を閉方向に作動させるバルブ閉指令が出力され
る。
また、ステップ107でS1<S<S2と判断されるとステ
ップ109へ進み、スロットルモータ15に対しその時の第
2スロットルバルブ14を保持するバルブ保持指令が出力
される。
また、ステップ107でS≦S1と判断されるとステップ1
10へ進み、スロットルモータ15に対し第2スロットルバ
ルブ14を開方向に作動させるバルブ開指令が出力され
る。
そして、駆動輪スリップの発生が抑制され、第2スロ
ットルバルブ14のバルブ開度TH2が全開(THMAX)となる
と、ステップ111においてエンジン出力制御の終了条件
を満足し、ステップ112においてFLAG・T=1がFLAG・
T=0へ書き換えられる。
次に、変速点制御回路25での制御作動の流れを第4図
に示すフローチャート図により説明する。
ステップ200では、車速検出値VRと第1スロットル開
度検出値TH1とエンジン出力制御回路16からのFLAG・T
とが読み込まれる。
ステップ201では、FLAG・T=1かどうか、即ち、エ
ンジン出力制御時であるかどうかの判断が行なわれる。
そして、ステップ201でFLAG・T=0の場合には、ス
テップ202へ進み、車速検出値VR及び第1スロットル開
度検出値TH1と、第5図に示す変速点特性とによってそ
の時の変速点(変速位置)が決定され、ステップ203で
は、決定した変速点が得られるシフト信号が両シフトソ
レノイド23,24に出力される。
また、ステップ201でFLAG・T=1の場合には、ステ
ップ204へ進み、車速検出値VRに代えて車速フィルタ値V
R′が選択され、次のステップ205では、車速フィルタ値
VR′及び第1スロットル開度検出値TH1と、第5図に示
す変速点特性とによってその時の変速点(変速位置)が
決定され、ステップ206では、決定した変速点が得られ
るシフト信号が両シフトソレノイド23,24に出力され
る。
次に、第5図及び第6図により第1スロットルバルブ
12を全閉から全開にしての駆動輪スリップが発生する発
進時のエンジン出力制御作動及び変速点制御作動につい
て説明する。
まず、エンジン出力制御は、スリップ率Sが設定値S2
を越える第6図の時間toの時点から開始され、その後、
第2スロットル開度特性に示すように、バルブ閉→バル
ブ保持→バルブ開→バルブ保持というサイクルを繰り返
すことで、第6図の駆動輪特性(車速検出値VRの特性)
に示すように、駆動輪の過大スリップが抑制される。
変速点制御については、第5図に示すように、第1ス
ロットル開度TH1が全開での3速→2速のダウンシフト
車速をV1とし、2速→3速のアップシフト車速をV2
し、両車速V1,V2の車速幅をΔVとした場合について述
べる。
この変速点制御で、変速点を決定する車速情報とし
て、エンジン出力制御とは無関係に車速検出値VRを用い
た場合には、第6図の車輪速特性に示すように、エンジ
ン出力制御により車速検出値VRが車速幅ΔVを越えてし
まう。
この為、第6図のシフト信号特性に示すように、時間
t1の時点で2速から3速にアップシフトし、その直後の
時間t2の時点で3速から2速へダウンシフトし、更に時
間t3の時点で再び2速から3速にアップシフトし、その
直後の時間t5の時点で3速から2速へダウンシフトする
ように、不要のアップシフトと共に、シフトハンチング
を起してしまう。
これに対し、第1実施例のように、エンジン出力制御
中は、変速点を決定する車速情報として、車速検出値VR
に代えて車速フィルタ値VR′を用いた場合には、車速フ
ィルタ値VR′の特性が第6図の点線特性に示すように、
車速幅ΔVを超えない特性となる。
この為、第6図のシフト信号特性に示すように、時間
t4の時点で2速から3速にアップシフトするだけで、不
要のアップシフトやシフトハンチングが防止される。
尚、走行中において加速した場合や高μ路から低μ路
へ進入した場合等で、駆動輪スリップが発生した場合に
も同様となる。
以上説明してきたように、第1実施例の自動変速機の
変速点制御装置A1にあっては、第2スロットルバルブ14
の開閉制御が行なわれるスリップ抑制制御時には、変速
点を決定する車速情報として、エンジン出力制御に伴な
って変動する車速検出値VRに代えて、車速変動幅を小さ
くした車速フィルタ値VR′が選択される為、新たなセン
サの追加や変速点特性の変更等を要しない簡単な回路変
更によるコスト的に有利な装置でありながら、変速点制
御において不要なアップシフトの発生やアップシフトと
ダウンシフトとを繰り返すシフトハンチングの発生を防
止出来る。
そして、この不要なアップシフトの発生やシフトハン
チングの発生に伴なう弊害であるホイールスピン発生や
運転性不良やシフトアクチュエータの耐久性劣化等を防
止出来る。
次に、第7図〜第9図に基づいて請求項1及び請求項
3記載の発明に対応する第2実施例の変速機制御装置A2
について説明する。
この第2実施例は、エンジン出力制御時に、車速セン
サ19からの車速検出値VRに代えて、従動輪速である左右
前輪速を検出する左右前輪速センサ17,18からの左右前
輪速検出値VFR,VFLに基づく前輪速検出値VFを、変速点
を決める車速情報とすることを特徴とする例である。
第7図に装置全体図を示すが、第1実施例と構成的に
異なる点は、変速点制御回路25の入力回路25aが右前輪
速検出値VFRと左前輪速検出値VFLと入力情報として取り
込んでいる点のみである。
第8図に変速点制御作動の流れのフローチャート図を
示すが、第4図のステップ200に対応するステップ207で
の読み込み情報として右前輪速検出値VFRと左前輪速検
出値VFLとが追加され、第4図のステップ204に対応する
ステップ208で車速検出値VRに代えて前輪速検出値VF
選択され、第4図のステップ205に対応するステップ209
で前輪速検出値VF及び第1スロットル開度TH1と第5図
に示す変速点特性とにより変速点を決定する点で異な
る。
また、第9図は駆動輪スリップが発生する発進時のタ
イムチャート図を示すが、エンジン出力制御中でも車速
検出値VRを車速情報として用いての変速点特性は2速,3
速を繰り返すシフトハンチングを示すが、エンジン出力
制御中には前輪速検出値VFを車速情報として用いての変
速点特性は、前輪速検出値VFが実車体速に近似して車速
変動がほとんど見られない特性となる為、時間toの時点
で通常のシフトアップをするだけでシフトハンチング現
象が発生しない。
以上説明してきたように、第2実施例の自動変速機の
変速点制御装置A2にあっては、第2スロットルバルブ14
の開閉制御が行なわれるスリップ抑制制御時には、変速
点を決定する車速情報として、エンジン出力制御に伴な
って変動する車速検出値VRに代えて、車速変動幅が小さ
い前輪速検出値VFが選択される為、エンジン出力制御装
置Bで用いられる前輪速センサ17,18を利用してのコス
ト的に有利な装置でありながら、変速点制御において不
要なアップシフトの発生やアップシフトとダウンシフト
とを繰り返すシフトハンチングの発生を防止出来る。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体
的は構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲における設計等があっても本発
明に含まれる。
例えば、第1実施例では車速フィルタ値VR′として、
車速検出値VRをフィルタリング処理した例を示したが、
エンジン出力非制御時には、各制御起動毎に読み込まれ
る車速検出値VRを用い、エンジン出力制御時には複数回
で読み込まれた車速検出値を平均値化し、フィルタリン
グ処理と同様に車速変動幅の小さな値としたものを用い
るようにしても良い。
また、エンジン出力制御及び変速点制御の具体的な内
容に関しては実施例に限られない。
(発明の効果) 以上説明してきたように、請求項1記載の自動変速機
の変速制御装置にあっては、変速制御回路は、駆動輪ス
リップが第2スロットルバルブの開閉制御によりエンジ
ン出力制御を行なうスリップ発生状況である時にエンジ
ン出力制御回路から出力されるエンジン出力制御信号を
入力信号として取り込み、エンジン出力制御信号の入力
時には、車速センサからの車速検出値に代えて実車体速
度に近似する車速変動幅を持つ擬似車速値を選択する車
速選択部を有する回路とした為、エンジン出力制御装置
の第2のスロットルバルブ開閉制御によるスリップ抑制
制御時に、変速比を決定する車速情報の変動により発生
する不要なアップシフトやシフトハンチングを防止出来
るという効果が得られる。
また、請求項2記載の自動変速機の変速制御装置にあ
っては、擬似車速値を車速検出値をフィルタリング処理
した車速フィルタ値とした為、上記請求項1記載装置で
の効果に加え、新たなセンサの追加や変速特性の変更等
を要しない簡単な回路変更で良く、コスト的に有利であ
る。
また、請求項3記載の自動変速機の変速制御装置にあ
っては、擬似車速値を従動輪速検出値とした為、上記請
求項1記載装置での効果に加え、エンジン出力制御装置
に用いられる従動輪速センサを利用でき、コスト的に有
利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動変速機の変速制御装置を示すクレ
ーム対応図、第2図は第1実施例の自動変速機の変速制
御装置を示す全体図、第3図は実施例装置でのエンジン
出力制御作動の流れを示すフローチャート図、第4図は
実施例装置での変速制御作動の流れを示すフローチャー
ト図、第5図は変速特性図、第6図は第1実施例装置で
の発進時におけるエンジン出力制御と変速制御を示すタ
イムチャート図、第7図は第2実施例の自動変速機の変
速制御装置を示す全体図、第8図は第2実施例装置での
変速制御作動の流れを示すフローチャート図、第9図は
第2実施例装置での発振時におけるエンジン出力制御と
変速制御を示すタイムチャート図である。 a……アクセルペダル b……第1スロットルバルブ c……エンジン d……吸気通路 e……第2スロットルバルブ f……バルブアクチュエータ g……駆動輪 h……エンジン出力制御回路 i……エンジン出力制御装置 j……車速センサ k……第1スロットル開度センサ l……変速特性 m……自動変速機 n……変速アクチュエータ o……変速制御回路 p……変速制御装置 q……車速選択部 r……従動輪速センサ (T)……第2バルブ開閉指令信号 VR……車速検出値 TH1……第1スロットル開度検出値 (S)……変速指令信号 TC……エンジン出力制御信号 VR′……擬似車速値 VF……従動輪速検出値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:44 59:46 63:12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクセルペダルと連動する第1スロットル
    バルブとは直列にエンジンの吸気通路に設けられた第2
    スロットルバルブと、該第2スロットルバルブのバルブ
    アクチュエータに対し駆動輪のスリップを抑制するべく
    第2バルブ開閉指令信号を出力するエンジン出力制御回
    路とを備えたエンジン出力制御装置と、 駆動輪速により車速を検出する車速センサと、第1スロ
    ットルバルブのバルブ開度を検出する第1スロットル開
    度センサと、車速検出値及び第1スロットル開度検出値
    と車速及び第1スロットル開度に関する変速情報として
    予め設定されている変速特性とに基づいて決定した変速
    比を得るべく自動変速機の変速アクチュエータへ変動指
    令信号を出力する変速制御回路とを備えた変速制御装置
    とを搭載した車両において、 前記変速制御回路は、駆動輪スリップが第2スロットル
    バルブの開閉制御によりエンジン出力制御を行なうスリ
    ップ発生状況である時に前記エンジン出力制御回路から
    出力されるエンジン出力制御信号を入力信号として取り
    込み、エンジン出力制御信号の入力時には、車速センサ
    からの車速検出値に代えて実車体速度に近似する車速変
    動幅を持つ擬似車速値を選択する車速選択部を有する回
    路とした事を特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】前記車速選択部は、車速センサからの車速
    検出値に代えて、車速検出値をフィルター処理によりな
    まらせた車速フィルタ値を擬似車速値として選択する選
    択部である請求項1記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】前記車速選択部は、車速センサからの車速
    検出値に代えて、従動輪速を検出する従動輪速センサか
    らの従動輪速検出値を擬似車速値として選択する選択部
    である請求項1記載の自動変速機の変速制御装置。
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