JP2638456B2 - 光学式アブソリュートスケール - Google Patents

光学式アブソリュートスケール

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JP2638456B2
JP2638456B2 JP5320921A JP32092193A JP2638456B2 JP 2638456 B2 JP2638456 B2 JP 2638456B2 JP 5320921 A JP5320921 A JP 5320921A JP 32092193 A JP32092193 A JP 32092193A JP 2638456 B2 JP2638456 B2 JP 2638456B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二物体間の相対移動量
を測定する光学式のアブソリュートスケールに関するも
のであり、特に分解能の向上を図った光学式アブソリュ
ートスケールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械等において、被加工物に対する
工具の相対移動量を正確に測定することは、精密加工を
行う上で極めて重要であり、このための測定装置が種々
製品化されている。そのひとつとして、光学格子を2枚
重ね合わせることにより得られるモアレ縞を利用した光
学式スケールが従来から知られている。この光学式スケ
ールは、図12に示すように透明のガラススケール10
0の一面に透光部と非透光部が所定のピッチで配列する
よう格子を設けたメインスケール101と、透明のガラ
ススケール102の一面に透光部と非透光部が所定のピ
ッチで配列するよう格子を設けたインデックススケール
103とを有し、同図(a)に示すように、このメイン
スケール101にインデックススケール103を微小間
隔を持って対向させると共に、同図(b)に示すよう
に、メインスケール101の格子に対し微小角度傾けら
れるようにインデックススケール103の格子を配置し
ている。
【0003】なお、メインスケール101及びインデッ
クススケール103に設けた格子は、ガラススケール1
00,102にクロムを真空蒸着し、エッチングするこ
とにより形成された同一ピッチの刻線により形成されて
いる。このように配置すると、図13に示すモアレ縞が
発生する。このモアレ縞の間隔はWとなり、間隔W毎に
暗い部分あるいは明るい部分が発生する。この暗い部分
あるいは明るい部分は、メインスケール101に対し、
インデックススケール103が相対的に左右に移動する
方向に応じて上から下、あるいは下から上に移動してい
く。この場合、メインスケール101及びインデックス
スケール103の格子のピッチをP、相互の傾斜角度を
θ[rad]とすると、モアレ縞の間隔Wは、 W=P/θ と示され、モアレ縞の間隔Wは、光学的に格子間隔Pを
1/θ倍に拡大した間隔とされていることになる。この
ため、格子がP移動するとモアレ縞はW移動することに
なり、拡大されたWの変化を読み取ることにより、格子
の移動量を精密に測定することができるようになる。
【0004】そこで、モアレ縞の変化を光学的に検出す
る光電変換素子110をインデックススケールに設け、
メインスケールの反対側に光源を設けるようにして、メ
インスケール101に対しインデックススケール103
を相対的に移動させながら、この光電変換素子110に
流れる電流の変化を読み取ると、図14に示すようにな
る。すなわち、メインスケール101に対しインデック
ススケール103がAの状態となっていると、光電変換
素子110に照射される光量は最も多くなり、光電変換
素子110に流れる電流は最大値I1 となる。次に、相
対的に移動してBの状態になると光電変換素子110に
照射される光量はやや減少し、その電流はI2 となり、
更に、移動してCの状態になると光電変化素子110に
は最も少ない光量が照射され、その電流も最も小さいI
3 となる。そして、更に移動してDの状態になると光電
変換素子110に照射される光量はやや増加し、その電
流はI2 となり、Eの状態になるまで移動すると、再び
最も光量の多い位置となり、その電流は最大値I1 とな
る。このように、光電変換素子110に流れる電流は正
弦波状に変化すると共に、その変化が1周期経過した時
に、格子間隔Pだけメインスケール101とインデック
ススケール103とが相対的に移動したことになる。
【0005】図14においては、光電変換素子110を
一つだけ設けるようにしたが、図15に示すように、一
周期(間隔W)と90゜ずらせて2つの光電変換素子1
11,112を設けるようにすると、A相の光電変換素
子111に流れる電流に対してB相の光電変換素子11
2に流れる電流は、図16に示すように90゜偏移した
電流となる。すなわち、A相の光電変換素子111に流
れる電流をサイン波とすると、B相の光電変換素子11
2に流れる電流はコサイン波となる。この場合、メイン
スケール101とインデックススケール103との相対
的な移動方向により、A相の光電変換素子111に流れ
る電流に対するB相の光電変換素子112に流れる電流
の位相は90゜進相あるいは90゜遅相となるため、9
0゜ずらせて配置した2つの光電変換素子を設けると、
両者の間の位相を検出することにより相対的な移動方向
を検出することができる。
【0006】以上説明した原理を利用した光学式スケー
ルの斜視図の概要を図17に示す。この図において、細
長いメインスケール101の一面には蒸着されたクロム
により形成された同一ピッチの格子が刻線されており、
このメインスケール101を抱持するコの字形ホルダ1
04の一面にインデックススケール103が固着されて
いる。このインデックススケール103のメインスケー
ルに対向する面には、メインスケール101と同様に蒸
着されたクロムにより形成された同一ピッチの格子が刻
線されており、このインデックススケール103の裏側
には光電変換素子113が設けられている。
【0007】さらに、コの字形ホルダ104のメインス
ケール101の反対側に位置する面には、図18に示す
ように光源105が固着されており、メインスケール1
01とインデックススケール103とは互いに移動可能
とされている。なお、前記したようにメインスケール1
01の格子に対してインデックススケール103の格子
は図18に示すように微小間隔を持って対向していると
共に、微小角度傾けられるようにされている。
【0008】このように構成された光学式スケールの原
理構造の横断面図を図18に示すが、光源105から照
射された光はガラス製のメインスケール101を透過
し、メインスケール及びインデックススケール103に
刻線された格子により形成される前記モアレ縞を透過し
て、さらにガラス製のインデックススケール103を透
過した後、光電変換素子113により受光される。この
光電変換素子113からは前記図16に示す互いに90
゜の位相差を有するA相の信号とB相の信号とが出力さ
れ、この2つの信号から前記のように移動方向及び移動
距離を測定することができる。なお、光電変換素子11
3には3個の光電変換素子が設けられているが、そのう
ちの2つは上記A相の信号とB相の信号とを出力し、残
る一つは基準レベルの信号を出力している。その理由
は、光電変換素子により受光された光は正弦波状に変化
しているが、その基準レベル(零レベル)の信号は明ら
かではない。そこで、受光される光の平均信号レベル
を、基準レベルの信号として3番目の光電変換素子から
出力しているのである。
【0009】次に、図18に示す光学式スケールから出
力される信号の処理回路のブロック図を図19に示す。
この図において、光源である発光ダイオード120から
照射された光は前記のようにメインスケール及びインデ
ックススケールの格子を透過して、光電変換素子113
であるフォトダイオード121により受光される。フォ
トダイオード121により受光されたA相の信号及びB
相の信号は光電変換アンプ122により増幅されて内挿
回路123に印加される。この内挿回路123により前
記格子間隔Pの間を細かく分割する内挿パルスが発生さ
れ、この内挿パルスは移動方向に応じて位置データバッ
クアップカウンタ124により加算あるいは減算計数さ
れ、位置データとされて図示しない処理回路へ供給され
ている。
【0010】また、内挿回路123の出力パルスは位置
データをパルスの個数で示したデータとして数値制御
(NC)装置に供給される。このデータは通常A相のパ
ルス信号とB相のパルス信号とからなり、移動方向と移
動量とを示すデータとされている。 なお、メインスケ
ールとインデックススケールに設けられた格子の間隔P
が40ミクロンである時、上記内挿回路123がA相信
号あるいはB相信号の一周期において、40個のパルス
を内挿するようにすると、分解能が1ミクロンのスケー
ルとすることができる。
【0011】このように構成された光学式スケールは、
NC工作機械に取りつけられて被加工物と工具との相対
的移動量を測定しているが、一般に数値制御する場合は
原点からの移動量としてプログラムされるため、この相
対的移動量は原点からの移動量として測定する必要があ
る。そこで、通常メインスケールに予め原点位置が設け
られ、この原点位置をインデックススケールが通過した
時に原点が検出され、この原点検出信号はNC装置に供
給されてNC装置をリセットすることにより、原点位置
をNC装置にセッテイングするようにしていた。したが
って、この原点のセッテイングはNC装置の電源投入の
つど行うようにしなければならなかった。
【0012】しかしながら、電源投入のつど原点をセッ
テイングする作業は煩雑であるため、常にスケールの位
置をバックアップしている光学式アブソリュートスケー
ルが製品化されている。この光学式アブソリュートスケ
ールには、図19に示すようにバックアップ電源が供給
されており、NC装置の電源がオフされても、このバッ
クアップ電源によりスケールの位置データがバックアッ
プされている。また、NC電源がオフされても工具ある
いは工作テーブルは移動される可能性があるため、光学
式スケールは常にその位置データを測定し続ける必要が
ある。そこで、図19に示すようにバックアップ電源は
光学式アブソリュートスケールの全体に電源を供給する
ようにされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記図19に示すバッ
クアップ方式によると、工作機械の工具と工作テーブル
の相対位置が移動しても光学式スケールはその位置を常
に正確にバックアップすることができるが、光学式スケ
ール全体をバックアップしているため消費電力が大きく
なり、バックアップできる時間が限られてしまう。これ
を解決するために、バックアップ時に格子ピッチを単位
とする位置データを検出する部分をバックアップし、消
費電力の大きい内挿回路に電力を供給しないようにして
低電力化を図ることが提案されている。この方式による
と現在の位置データは、内挿回路から格子ピッチP内を
内挿する位相差データを読み出し、格子ピッチを単位と
する位置データと加算するようにして、スケールの現在
位置を精密に得るようにしている。
【0014】しかしながら、格子ピッチを単位とする位
置データを出力する位置データ検出手段と、格子ピッチ
内を内挿する位相差データを出力する内挿回路とは異な
る回路とされているため、両出力データのタイミングが
一致しないおそれがあり、一致しない場合には算出され
た現在位置データに誤りが含まれるという問題点があっ
た。そこで、本発明は格子ピッチを単位とする位置デー
タの出力タイミングと、格子ピッチ内を内挿する位相差
データの出力タイミングとが一致しない場合にあって
も、誤りのない現在位置データを算出できるようにする
と共に、正弦波状の信号の単位周期幅の偏移データを2
つのパルス信号列で表すことのできる光学式アブソリュ
ートスケールを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は格子ピッチP内を内挿する位相差データの
出力タイミング時において、A相信号及びB相信号の正
負のレベル状態を検出し、このレベル状態に応じて格子
ピッチPを単位とする位置データと上記位相差データと
の加算処理の態様を変えるようにしている。さらに、位
相分割手段から出力される上記2つのパルス信号列の第
1のパルス信号列および第2のパルス信号列のパルスの
個数で偏移量が示されると共に、互いに90°位相がず
れている前記第1のパルス列および前記第2のパルス列
のうちのいずれの位相が進んでいるかで偏移方向が示さ
れるようにしている。
【0016】
【作用】本発明によれば、格子ピッチを単位とする位置
データの出力タイミングと、格子ピッチ内を内挿する位
相差データの出力タイミングとが一致しない場合であっ
ても、位置データと位相差データとの加算処理の態様を
変えることにより誤りのない現在位置データを算出でき
るようになる。また、本発明はメインスケールとインデ
ックススケールとの相対的な移動に伴い、位相変調搬送
波の周期が移動方向に応じて偏移することを利用して、
位相変調搬送波の偏移方向と偏移量とを示す2つのパル
ス信号列を発生している。そして、この2つのパルス信
号列を数値制御(NC)装置に供給することにより、数
値制御を好適に行うことができる。
【0017】
【実施例】本発明の前提となる光学式アブソリュートス
ケールのブロック図を、図1に示す。この図1に示す光
学式アブソリュートスケールにおいて、光源である発光
ダイオード1から照射された光はメインスケール及びイ
ンデックススケールに刻線されたピッチPの格子を透過
して、光電変換素子であるフォトダイオード2により受
光される。フォトダイオード2により受光されたA相の
信号及びB相の信号は光電変換アンプ3により増幅され
て、コンパレータ4に印加され二値データとされる。こ
の二値データは位置データバックアップカウンタ5によ
り、ピッチP移動する毎に移動方向に応じて加算あるい
は減算カウントされピッチPを単位とする位置データと
される。
【0018】さらに、光電変換アンプ3からのA相信号
及びB相信号はアブソリュート内挿回路6に供給され、
このアブソリュート内挿回路6により前記格子ピッチP
を細かく分割する内挿パルスを計数するようにして、ピ
ッチP内を分割した位相差データを図示しない処理装置
へ出力している。さらに、アブソリュート内挿回路6か
ら印加された信号に基づいて、位相分割回路7はピッチ
P内を分割した位相差データをパルスの個数で示した出
力パルス信号を発生し、数値制御(NC)装置に供給し
ている。この出力パルス信号は通常A相のパルスとB相
のパルス信号とからなり、移動方向と移動量とを示すデ
ータとされている。
【0019】なお、メインスケールとインデックススケ
ールに設けられた格子の間隔Pが40ミクロンである
時、上記アブソリュート内挿回路6に入力されたA相信
号あるいはB相信号の一周期において、40個のパルス
を計数するようにすると、分解能を1ミクロンとした光
学式スケールとすることができる。そして、バックアッ
プ時にはバックアップ電源から位置データバックアップ
カウンタ5,コンパレータ4,光電変換アンプ3及び発
光ダイオード1には電源が供給されるが、アブソリュー
ト内挿回路6及び位相分割回路7には電源が供給されな
いようにして、低消費電力化している。さらに、光電変
換アンプ3に設けられている端子を切り替えて低速とす
ることにより、この光電変換アンプ3の消費電力を低減
すると共に、発光ダイオード1を駆動する電源をサンプ
リング回路8によりサンプリング及び低電流化して、低
電流によりダイナミック駆動することにより低消費電力
化している。なお、コンパレータ4及び位置データバッ
クアップカウンタ5はCMOS構造とされているため消
費電力は少なくされている。
【0020】さらに、コンパレータ4及び位置データバ
ックアップカウンタ5に入力される信号は内挿されてい
ない信号、すなわち格子ピッチPが40ミクロンである
場合は40ミクロン移動する毎に位置データバックアッ
プカウンタ5は計数されるだけであるため、消費電力は
一層低減されることになる。つまり、本発明においては
バックアップ時には格子間隔Pを単位とする位置データ
だけを検出して位置データバックアップカウンタ5に保
持しておき、電源投入時において、格子ピッチP内を分
割した位相差データをアブソリュート内挿回路6及び位
相分割回路7により発生させ、上記位置データバックア
ップカウンタ5の計数データとアブソリュート内挿回路
6よりのピッチP内を分割した位相差データとを処理装
置により処理することにより、現在の位置を演算してN
C装置へこの現在位置データをセッテングしている。こ
のため、分解能を下げることなく低消費電力のバックア
ップを可能とすることができる。
【0021】このアブソリュート内挿回路6は、入力さ
れたA相信号,B相信号のレベルに応じた位相偏移を搬
送波に与える位相変調回路21と、この位相変調回路2
1の位相偏移された階段状の出力信号を滑らかにするロ
ーパスフィルタ(LPF)22と、ローパスフィルタ2
2の出力信号を二値化するコンパレータ23と、搬送波
のエッジで計数がスタートされコンパレータ23の出力
信号のエッジにより計数がストップするカウンタ25
と、カウンタ25が計数するクロック及び搬送波を作成
するためのクロックを発生するクロック発生器24と、
クロック発生器24のクロックを分周する分周器26
と、この分周器26の出力より搬送波を発生する搬送波
発生器27とから構成されており、分解能を向上するた
めに格子ピッチP内を分割する機能を有する回路であ
る。
【0022】位相変調器21は、例えば特開昭62−1
32104号公報に記載されている構成とされており、
その詳細な構成は図2に示すように、入力されたA相信
号はバッファとして動作するオペアンプOP1を介して
抵抗ネットワークRTに供給されると共に、オペアンプ
OP2により反転されて抵抗ネットワークRTに供給さ
れる。また、B相信号はバッファとして動作するオペア
ンプOP3を介して抵抗ネットワークRTに供給される
と共に、オペアンプOP4により反転されて抵抗ネット
ワークRTに供給される。
【0023】すなわち、A相信号,反転A相信号,B相
信号,反転B相信号を抵抗ネットワークRTにより混合
加算し、位相が反対で同電圧の8分割された混合信号を
作成し、マルチプレクサAMの8つの入力端子(0)〜
(7)にそれぞれ供給している。このマルチプレクサA
Mの入力端子C1,C2,C3には図3(c)に示す選
択信号A,B,Cが入力され、この選択信号A,B,C
によりマルチプレクサAMの入力端子(0)〜(7)が
順次選択されて、出力端子toから図3(a)に示す階
段状の出力信号Sが出力される。このマルチプレクサA
Mから出力される信号Sの周波数は、図3に図示するよ
うに選択信号Cの周期と同一であり、結局のところ、選
択信号Cを搬送波としてその位相をA相信号(B相信
号)のレベルにより平衡変調した出力信号Sがマルチプ
レクサAMから出力されるようになる。すなわち、A相
信号(B相信号)のレベルに応じて位相偏移された搬送
波が出力されるのである。
【0024】このように平衡変調された搬送波はLPF
22に印加されて、図3(b)に示すように滑らかな正
弦波状とされ、コンパレータ23によりその零レベルの
点がエッジとされる二値信号に変換される。このコンパ
レータ23より出力される二値信号の位相と、アブソリ
ュート内挿回路6に入力されるA相信号及びB相信号の
レベルとの関係を図4に示す。この図の左側に示す正弦
波状に変化している信号がA相信号及びB相信号であ
り、右側に示すパルス波形は位相偏移を受けたコンパレ
ータ23よりの搬送波の二値信号であり、その破線位置
が位相変調回路21に供給される搬送波の零位相の位置
である。
【0025】そして、この図のイに示すように、A相信
号が正の最大レベルでB相信号が零レベルの場合は90
゜位相偏移された二値信号とされ、A相信号が零レベル
でB相信号が正の最大レベルの同図ロの場合は180゜
位相偏移された二値信号とされ、A相信号が負の最大レ
ベルでB相信号が零レベルの同図ハの場合は270゜位
相偏移された二値信号とされ、A相信号が零レベルでB
相信号が負の最大レベルの同図ニの場合は360゜位相
偏移されて、位相偏移されていない元の状態に戻った二
値信号とされる。
【0026】このように、位相変調回路21,LPF2
2,コンパレータ23は構成されているため、格子ピッ
チP内を分割した位相差データを得ることができる。例
えば、搬送波の零位相位置からコンパレータ23出力が
立ち上がるまでクロックを計数することにより格子ピッ
チP内を分割した位相差データとすることができる。そ
こで、搬送波発生回路27よりの搬送波のエッジにより
カウンタ25の計数をスタートさせ、コンパレータ23
の二値出力の立ち上がりエッジによりカウンタ25の計
数をストップさせると、カウンタ25より格子ピッチP
内を分割した位相差データを検出できるようになる。こ
の場合の計数パルスを図5に示す。ただし、この図にお
いてクロック発生器から発生されるクロックは搬送波発
生器27より発生される搬送波の40倍の周波数とされ
ている(分周器26は1/40に分周している)。
【0027】図5(a)はクロック発生器24から発生
されるクロックを示しており、同図(b)は図4のイに
示す場合であり、10個のクロックをカウンタ25は計
数する。また同図(c)は図4のロに示す場合であり、
20個のクロックをカウンタ25は計数する。さらに、
同図(d)は図4のハに示す場合であり、30個のクロ
ックをカウンタ25は計数する。また同図(e)は図4
のニに示す場合であり、位相偏移は360゜とされてい
るため、カウンタ25が計数するクロックはない。この
ように、カウンタ25が計数するクロックの周波数が搬
送波周波数の40倍とされていると、カウンタ25は格
子ピッチPを40分割した量だけ移動する毎にパルスを
計数することになるため、分解能を40倍にすることが
できる。したがって、格子ピッチが40ミクロンの場合
は1ミクロンの分解能とすることができる。すなわち、
内挿されるパルス数は「40」とされていることにな
る。この時、搬送波発生回路27には分周比が「40」
に設定された分周器26により分周されたクロックが供
給されているが、この分周器26の分周比を例えば「2
00」に設定すると、0.2ミクロンの分解能とするこ
とができる。
【0028】次に、位相分割回路7のブロック図を図6
に示す。位相分割回路7は、図6に示すようにアブソリ
ュート内挿回路6のコンパレータ23の出力信号の周期
を測定する周期カウンタ31と、周期測定カウンタ31
よりの計数値から所定の設定値を減算する減算器32
と、減算器32よりの減算値がプリセットされその計数
値がゼロになるまで、AB相パルス発生器34から発生
されるフィードバックパルスFBを計数するアップダウ
ンカウンタ33と、アップダウンカウンタ33よりのイ
コール信号EQとディレクション信号DIRを受けて、
イコール信号EQが消失するまでフィードバックパルス
FBを1パルスづつ発生すると共に、このフィードバッ
クパルスFBとディレクション信号DIRとによりA相
パルス信号とB相パルス信号とを発生して、NC装置等
へ供給するAB相パルス発生器34と、周期測定カウン
タ31が計数するクロックを発生する基準クロック発生
器35より構成されている。
【0029】周期測定カウンタ31はアブソリュート内
挿回路6内の位相変調回路21により位相変調された搬
送波の周期を測定するカウンタであり、メインスケール
とインデックススケールとが相対的に静止している場合
は、位相変調搬送波の周期は変化されず図7(a)に示
すように、基準クロックを40クロック計数する。ただ
し、この時は、アブソリュート内挿回路6における内挿
パルス数が「40」とされて、分解能が40倍に向上さ
れている場合である。すなわち、基準クロックとアブソ
リュート内挿回路6内のクロック発生器24よりのクロ
ックとは同周波数のクロックとなるため、通常はアブソ
リュート内挿回路6内のクロック発生器24より発生さ
れるクロックを基準クロックとして兼用して周期測定カ
ウンタ31は計数している。
【0030】また、メインスケールとインデックススケ
ールとが相対的に左方向に1μm移動した場合は、例え
ば、同図(b)に示すように位相変調搬送波の周期は短
くなり、周期測定カウンタ31の計数クロック数は39
パルスとなり、逆に相対的に右方向に1μm移動した場
合は、例えば、同図(c)に示すように位相変調搬送波
の周期は長くなり、周期測定カウンタ31の計数クロッ
ク数は41パルスとなる。このように、移動している時
に周期測定カウンタ31に入力する位相変調搬送波のパ
ルス幅が変化するのは、位相変調器21により位相変調
される搬送波の位相が、移動に伴い連続的に偏移するこ
とになり、これは周波数が変化していることと同じとな
るからである。
【0031】このようにして、周期測定カウンタ31に
より測定された位相変調搬送波の周期のデータは減算器
32に供給され、設定値である「40」が減算される。
したがって、図7(a)の場合は「0」が減算器32か
ら出力され、アップダウンカウンタ33に「0」がプリ
セットされる。また、同図(b)の場合は「−1」が減
算器32から出力され、アップダウンカウンタ33に
「−1」がプリセットされる。さらに、(c)の場合は
「1」が減算器32から出力され、アップダウンカウン
タ33に「1」がプリセットされる。なお、減算器32
に設定される設定値は格子ピッチP内に内挿するパルス
数と同じとされているため、「40」を設定値とした
が、アブソリュート内挿回路6において内挿されるパル
ス数が「200」の場合は、設定値は「200」とされ
る。
【0032】次に、図8を参照しながらアップダウンカ
ウンタ33とAB相パルス発生器34の動作を説明する
が、この図には一例としてアップダウンカウンタ33に
「3」あるいは「−3」がプリセットされた場合を示し
ている。まず、図8(a)に示すように、「3」がアッ
プダウンカウンタ33にプリセットされると、このカウ
ンタ33からは計数値が「0」でない時に「L」レベル
となるイコール信号EQと、移動方向を示す「H」レベ
ルのディレクション信号DIRが同図(b),(c)に
示すように出力される。そして、AB相パルス発生器3
4は、この信号EQと信号DIRとをうけて、同図
(d)に示すようにフィードバックパルスFBを1パル
ス(A1)発生してアップダウンカウンタ33に供給す
る。
【0033】この時、信号DIRが「H」レベルのた
め、フィードバックパルスFBによりアップダウンカウ
ンタ33はダウン計数され、その計数値は「2」となる
が、信号EQの「L」レベル状態は維持されるため、さ
らにフィードバックパルスFBが1パルス(A2)発生
され、このフィードバックパルスFBによりアップダウ
ンカウンタ33はさらにダウン計数され、その計数値は
「1」となる。しかしながら、信号EQの「L」レベル
状態は維持されるため、さらにフィードバックパルスF
Bが1パルス(A3)発生され、このフィードバックパ
ルスFBによりアップダウンカウンタ33はダウン計数
されて、その計数値は「0」となり、イコール信号EQ
のレベルが「H」となる。したがって、AB相パルス発
生器34から出力されるフィードバックパルスFBは停
止される。
【0034】一方、AB相パルス発生器34において、
図8(e),(f)に示すように、A1のフィードバッ
クパルスFBの立ち下がりエッジにおいて、A相パルス
信号が「H」レベルに反転され、A2のフィードバック
パルスFBの立ち下がりエッジにおいて、B相パルス信
号が「H」レベルに反転され、さらに、A3のフィード
バックパルスFBの立ち下がりエッジにおいて、A相パ
ルス信号が「L」レベルに反転される。アップダウンカ
ウンタ33の計数値が「0」の時、移動方向が逆転する
とディレクション信号DIRが図8(c)に示すように
「L」レベルに反転し、移動量として例えば「−3」
が、図8(a)に示すように、アップダウンカウンタ3
3にプリセットされたとする。すると、このカウンタ3
3からは計数値が「0」でない時に「L」レベルとなる
イコール信号EQと、移動方向を示す「L」レベルのデ
ィレクション信号DIRが同図(b),(c)に示すよ
うに出力される。そして、AB相パルス発生器34は、
この信号EQと信号DIRとをうけて、同図(d)に示
すようにフィードバックパルスFBを1パルス(B1)
発生してアップダウンカウンタ33に供給する。
【0035】この時、信号DIRが「L」レベルのた
め、フィードバックパルスFBによりアップダウンカウ
ンタ33はアップ計数して、その計数値は「−2」とな
るが、信号EQの「L」レベル状態は維持されるため、
さらにフィードバックパルスFBが1パルス(B2)発
生され、このフィードバックパルスFBによりアップダ
ウンカウンタ33はさらにアップ計数され、その計数値
は「−1」となる。しかしながら、信号EQの「L」レ
ベル状態は維持されるためさらにフィードバックパルス
FBが1パルス(B3)発生され、このフィードバック
パルスFBによりアップダウンカウンタ33はアップ計
数して、その計数値は「0」となり、イコール信号EQ
のレベルが「H」となる。したがって、AB相パルス発
生器34から出力されるフィードバックパルスFBは停
止される。一方、AB相パルス発生器34において、図
8(e),(f)に示すように、B1のフィードバック
パルスFBの立ち下がりエッジによりA相パルス信号が
「H」レベルに反転し、B2のフィードバックパルスF
Bの立ち下がりエッジによりB相パルス信号が「L」レ
ベルに反転し、さらに、B3のフィードバックパルスF
Bの立ち下がりエッジによりA相パルス信号が「L」レ
ベルに反転する。
【0036】このようにして発生されたA相パルス信号
とB相パルス信号とはNC装置へ供給され、NC装置は
供給されたA相信号とB相信号とのエッジを検出するこ
とにより、移動量パルスを検出すると共に、A,B相パ
ルス信号の位相関係より移動方向を検出するようにす
る。また、格子ピッチPを単位とする位置データバック
アップカウンタ5からの位置データと、アブソリュート
内挿回路6よりの格子ピッチP内を分割した位相差デー
タとは信号処理装置10に供給され、位置データバック
アップカウンタ5よりの位置データを40倍して、アブ
ソリュート内挿回路6よりの位置を示す位相差データと
加算されて、電源投入時の位置データが算出されてNC
装置にセッテイングされるようになる。
【0037】上記位置データと位相差データとを加算す
ることにより、現在の位置データが求められるのは、格
子ピッチP毎に出力されるパルスを位置データバックア
ップカウンタ5が計数した後で、格子ピッチ内を分割し
た位相差データがアブソリュート内挿回路6により出力
されることが前提とされている。しかしながら、前記の
ようにアブソリュート内挿回路6は搬送波の周期に基づ
いて周期的に位相差データを検出しているが、位置デー
タバックアップカウンタ5がパルスをカウントするタイ
ミングはスケールの移動に基づくタイミングであって、
前記搬送波とはタイミング上何らの関係もないため、上
記前提が崩れるおそれがある。すると、信号処理装置1
0において位相差データと位置データとを加算して得た
位置データは誤ったデータとなる可能性が生じる。
【0038】このことを図11を参照しながら説明す
る。図11において、(a),(b)はA相信号とB相
信号であり、この両信号はコンパレータ4に入力され
て、(C),(D)に示すパルス信号に変換される。こ
のA相パルス信号とB相パルス信号が位置データバック
アップカウンタ5に入力されて、このカウンタ5は入力
されたパルスを計数するが、その計数タイミングはA相
パルス信号が「L」レベルの状態におけるB相パルス信
号の立ち上がりエッジとされている。したがって、同図
(e)に示すように、たとえば位置データバックアップ
カウンタ5はAのタイミングでアップカウントして計数
値が「N」となる。
【0039】一方、同図(f)に示すパルス波形は位相
変調された搬送波を示しており、その立ち上がりエッジ
により前記カウンタ25は計数がストップされるため、
そのタイミングで位相差データが出力されるようにな
る。この搬送波は前記したように、同図(c),(d)
に示すA,B相パルス信号とは非同期関係にあるため、
例えば(f)に示すBのタイミングのようにAのタイミ
ングと競合する場合がある。この場合において、カウン
タ5が計数した直後に、「39」に近い位相差データが
出力される時は、明らかにアブソリュート内挿回路6か
ら出力される位相差データの出力タイミングが遅れてい
る場合である。また、カウンタ5が計数する直前に、
「0」に近い位相差データが出力される時は、カウンタ
5が計数するタイミングが遅れている場合である。な
お、この場合は格子ピッチP内を分割するパルス数は
「40」とされた場合である。
【0040】そこで、本発明は位置データを誤って算出
しないように、図9に示すラッチ回路9を図1に示す光
学式アブソリュートスケールに付加している。このラッ
チ回路9は、アブソリュート内挿回路6におけるカウン
タ25の計数をストップさせる搬送波の立ち上がりエッ
ジのタイミングで、コンパレータ4から出力されるA,
B相パルス信号をそれぞれラッチしている。このラッチ
回路9の出力は信号処理装置10に供給されて、カウン
タ5からの位置データとアブソリュート内挿回路6より
の位相差データとのタイミング関係を判定し、そのタイ
ミング関係と位相差データ値とにより、加算処理の態様
を変えるようにしている。
【0041】例えば、前記したカウンタ5が計数した直
後に、「39」に近い位相差データが出力される時は、
アブソリュート内挿回路6から出力される位相差データ
の出力タイミングが遅れている場合であるから、図11
(g)の実線及び(h)の破線で示すように、ラッチ回
路9においてラッチされるA相パルス信号は「L」レベ
ル、B相パルス信号は「H」レベルとなるから、この時
には、カウンタ5の値から「40」を引いて位相差デー
タを加算すればよい(「40」を引くのは、カウンタ5
の値を40倍して位相差データに加算するからであ
る。)。また、カウンタ5が計数する直前に、「0」に
近い位相差データが出力される時は、カウンタ5が計数
するタイミングが遅れている場合であるから、図11
(g),(h)の実線で示されるように、ラッチ回路9
においてラッチされるA相パルス信号は「L」レベル、
B相パルス信号は「L」レベルとなるから、この時に
は、カウンタ5の値に「40」を足して位相差データを
加算すればよいこのような加算処理をまとめた表を図1
0に示し、この表に基づいて加算処理を行うようにする
と、カウンタ5のカウンタデータとアブソリュート内挿
回路6の位相差データとのタイミングによらず、正しい
位置データを信号処理装置10は算出することができる
ようになる。
【0042】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、格子ピッチを単位とする位置データの出力タイミン
グと、格子ピッチ内を内挿する位相差データの出力タイ
ミングとが一致しない場合であっても、位置データと位
相差データとの加算処理の態様を変えることにより誤り
のない現在位置データを算出できるようになる。また、
本発明はメインスケールとインデックススケールとの相
対的な移動に伴い、位相変調搬送波の周期が移動方向に
応じて偏移することを利用して、位相変調搬送波の偏移
方向と偏移量とを示す2つのパルス信号列を発生してい
る。そして、この2つのパルス信号列を数値制御(N
C)装置に供給することにより、数値制御を好適に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式アブソリュートスケールのブロ
ック図である。
【図2】位相変調回路の回路図である。
【図3】位相変調回路のタイミング図である。
【図4】アブソリュート内挿回路のタイミング図であ
る。
【図5】内挿パルスのタイミング図である。
【図6】位相分割回路のブロック図である。
【図7】周期測定カウンタのタイミング図である。
【図8】AB相パルス発生器の動作タイミング図であ
る。
【図9】本発明の付加回路を示す図である。
【図10】本発明の加算処理の態様を示す表である。
【図11】本発明のタイミング図である。
【図12】光学式スケールの原理図である。
【図13】モアレ縞を示す図である。
【図14】モアレ縞の移動を示す図である。
【図15】光電変換素子を設置する位置を示す図であ
る。
【図16】A相信号とB相信号との波形図である。
【図17】光学式スケールの斜視図である。
【図18】光学式スケールの断面図である。
【図19】光学式スケールのブロック図である。
【符号の説明】
1,120 発光ダイオード 2,121 フォトダイオード 3,122 光電変換アンプ 4,23 コンパレータ 5,124 位置データバックアップカウンタ 6 アブソリュート内挿回路 7 位相分割回路 9 ラッチ回路 10 信号処理装置 11 位相差カウンタ 21 位相変調回路 22 LPF 24 クロック発生器 25 カウンタ 26 分周器 31 周期測定カウンタ 32 減算器 33 アップダウンカウンタ 34 AB相パルス発生器 101 メインスケール 103インデックススケール 104 コの字形ホルダ 105 光源 110,111,112,113 光電変換素子 123 内挿回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインスケールに対し、移動可能に配置
    されているインデックススケールと、 前記両スケール間において、相対的に単位長移動する毎
    に1周期変化する互いに90゜位相の異なる二つの正弦
    波状の信号を発生するスケール部と、 上記二つの正弦波状の信号から上記両スケール間の相対
    的な移動量と移動方向を検出して位置データを出力する
    検出手段と、 上記正弦波状の信号の所定位相偏移に応じた内挿パルス
    信号を発生して、上記単位長を内挿する位相差データを
    出力する内挿手段と、 上記検出手段から出力される位置データと、上記内挿手
    段から出力される位相差データとから現在位置データを
    得る信号処理手段と、上記正弦波状の信号の単位周期幅の偏移量と偏移方向を
    示す偏移データを2つのパルス信号列として出力する位
    相分割手段とを備え、 上記信号処理手段は、上記位相差データが出力されたタ
    イミング時における、上記二つの正弦波状の信号の正負
    のレベル状態に応じた加算処理を行うようにされてお
    り、 上記位相分割手段から出力される上記2つのパルス信号
    列の第1のパルス信号列および第2のパルス信号列のパ
    ルスの個数で上記偏移量が示されると共に、互いに90
    °位相がずれている上記第1のパルス列および上記第2
    のパルス列のうちのいずれの位相が進んでいるかで上記
    偏移方向が示されるようにした ことを特徴とする光学式
    アブソリュートスケール。
  2. 【請求項2】 上記位相分割手段は、上記正弦波状の信
    号の周期を測定する周期測定手段と、該周期測定手段に
    より測定された周期データから、上記単位長を内挿する
    内挿パルス数と同値を差し引く減算手段と、該減算手段
    から出力されるデータ値の符号に応じた位相関係で、か
    つ、該データ値の値と等しいエッジを有する互いに90
    °位相がずれている上記第1のパルス信号列および上記
    第2のパルス信号列を発生するようにされていることを
    特徴とする請求項1記載の光学式アブソリュートスケー
    ル。
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