JP2000088606A - リニヤスケール - Google Patents

リニヤスケール

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JP2000088606A
JP2000088606A JP10259606A JP25960698A JP2000088606A JP 2000088606 A JP2000088606 A JP 2000088606A JP 10259606 A JP10259606 A JP 10259606A JP 25960698 A JP25960698 A JP 25960698A JP 2000088606 A JP2000088606 A JP 2000088606A
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Takahisa Kamihira
貴久 上平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニヤスケールのピッチ内を内挿してスケー
ルの移動状況を示すA/B相パルス信号のパルス幅と周
期の変化を均一化する。 【解決手段】 A/B相パルス信号を形成する偏差カウ
ンタ15、出力パルス生成部16、およびA/B相信号
発生部17を備えているリニヤスケールの側長回路にお
いて、入力されたモアレ縞の周期を計測する速度計測部
12と、この速度計測部12によって基準信号原6の信
号を分周する分周部13を設け、この分周部13におい
てスケールの移動速度に対応したクロック信号CLKを
形成し、出力パルス生成部16の信号処理を行うことに
より、A/B相パルス信号発生部から出力する信号のパ
ルス間隔が均一になるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二物体間の絶対的
な移動量を測定するリニヤスケールに関するものであ
り、特に光学式のスケールにおいて、デジタル的に生成
した精度の高い移動距離情報をリアルタイムで出力する
際に好適なリニヤスケールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】工作機械等において、被加工物に対する
工具の相対的な移動量を高い精度で正確に測定すること
は、精密加工を行う上で極めて重要であり、また、この
測定値を迅速にシリアルデータとして出力することが要
請されている。そのひとつの例として、光学格子を2枚
重ね合わせることにより得られるモアレ縞を利用した光
学式スケールの概要を以下に述べる。この光学式スケー
ルは、図5に示すように透明のガラススケール100の
一面に透光部と非透光部が所定のピッチで配列するよう
格子(刻線)を設けたメインスケール101と、透明の
ガラススケール102の一面に透光部と非透光部が所定
のピッチで配列するよう格子(刻線)を設けたインデッ
クススケール103とを有し、同図(a)に示すよう
に、このメインスケール101にインデックススケール
103を微小間隔を持って対向させると共に、同図
(b)に示すように、メインスケール101の格子に対
し微小角度傾けられるようにインデックススケール10
3の格子を配置している。
【0003】このように配置すると、スケールの移動に
応じて図6に示すモアレ縞が発生する。このモアレ縞の
間隔はWとなり、間隔W/2毎に暗い部分あるいは明る
い部分が発生する。この暗い部分あるいは明るい部分
は、メインスケール101に対し、インデックススケー
ル103が相対的に左右に移動すると上から下、あるい
は下から上に移動していく。この場合、メインスケール
101及びインデックススケール103の格子のピッチ
をP、相互の傾斜角度をθ[rad]とすると、モアレ
縞の間隔Wは、 W=P/θ と示され、ピッチPは光学的にモアレ縞の間隔Wをθ倍
に拡大して検出することができる。すなわち、格子が1
ピッチ移動すると、モアレ縞はWだけ変位するが、ピッ
チPはWのθ倍となるので、モアレ縞の位相変化を検出
することによってピッチP内の移動量を高い精度で測定
することができるようになる。
【0004】図7に示すように光電反感素子110によ
ってモアレ縞を検出すると、メインスケール101に対
しインデックススケール103がAの状態となっている
と、光電変換素子110に照射される光量は最も多くな
り、光電変換素子110に流れる電流は最大値I1 とな
る。次に、相対的に移動してBの状態になると光電変換
素子110に照射される光量はやや減少し、その電流は
2 となり、更に、移動してCの状態になると光電変化
素子110には最も少ない光量が照射され、その電流も
最も小さいI3 となる。そして、更に移動してDの状態
になると光電変換素子110に照射される光量はやや増
加し、その電流はI2 となり、Eの状態になるまで移動
すると、再び最も光量の多い位置となり、元の電流値I
1 に戻る。このように、光電変換素子110に流れる電
流は正弦波状に変化すると共に、その変化が1周期経過
した時に、格子のピッチPだけメインスケール101と
インデックススケール103とが相対的に移動したこと
になる。
【0005】また、図8に示すように、90度、または
一周期(間隔W)と90゜ずらせて2つの光電変換素子
111,112を設けると、A相の光電変換素子111
に流れる電流に対してB相の光電変換素子112に流れ
る電流は、図9に示すように90゜偏位した電流とな
る。すなわち、A相の光電変換素子111に流れる電流
をSin波とすると、B相の光電変換素子112に流れ
る電流はCos波となる。この場合、メインスケール1
01とインデックススケール103との相対的な移動方
向により、A相の光電変換素子111に流れる電流に対
するB相の光電変換素子112に流れる電流の位相は9
0゜進相あるいは90゜遅相となるため、90゜ずらせ
て配置した2つの光電変換素子を設けることで相対的な
移動方向を検出することができる。
【0006】ところで、このように構成された光学式ス
ケールは、NC工作機械に取りつけられて被加工物と工
具との相対的移動量を測定しているが、相対的な移動量
を、例えば1μm単位で出力するために前記した光電変
換素子から出力された信号をデジタル的に位相分割し
て、移動量をパルス信号の数で得られるようにしてい
る。以下、A相信号とB相信号から位相分割してスケー
ルの移動量をデジタル信号として検出する方法を図10
に基づいて説明する。
【0007】この図10において、21は搬送信号CK
(a,b,c)が入力されている平衡変調器(以下、単
に変調器ともいう)、22はローパスフイルタ、23は
波形整形回路、24は波形整形された2値信号から後で
述べるように1ピッチ間を内挿するA相パルス信号、お
よびB相パルス信号を形成するデジタル信号処理部であ
る。前記変調器21は、本出願人が先に特開昭62−1
32104号公報として公開しているように、正弦波状
の信号レベルを変調信号として搬送波周波数を平衡変調
するものであって、正弦波状のレベルが搬送波の位相情
報として出力されるようにしており、例えば図11に示
すように、入力されたA相信号はバッファとして動作す
るオペアンプOP1を介して抵抗ネットワークRTに供
給されると共に、オペアンプOP2により反転されて抵
抗ネットワークRTに供給される。また、B相信号はバ
ッファとして動作するオペアンプOP3を介して抵抗ネ
ットワークRTに供給されると共に、オペアンプOP4
により反転されて抵抗ネットワークRTに供給される。
【0008】すなわち、A相信号,反転A相信号,B相
信号,反転B相信号を抵抗ネットワークRTにより混合
加算し、位相が反対で同電圧の8分割された混合信号を
作成し、マルチプレクサAMの8つの入力端子(0)〜
(7)にそれぞれ供給している。このマルチプレクサA
Mの入力端子C1,C2,C3には図12(c)に示す
選択信号A,B,Cが入力され、この選択信号A,B,
CによりマルチプレクサAMの入力端子(0)〜(7)
が順次選択されて、出力端子toから図12(a)に示
す階段状の出力信号Sが出力される。このマルチプレク
サAMから出力される信号Sの周波数は、図12に図示
するように選択信号Cの周期と同一であり、結局のとこ
ろ、選択信号Cを搬送波としてその位相をA相信号(B
相信号)のレベルにより平衡変調した出力信号Sがマル
チプレクサAMから出力されるようになる。すなわち、
A相信号(B相信号)のレベルに応じて位相偏移された
搬送波が出力されるのである。
【0009】このように平衡変調された変調波は次にロ
ーパスフイルタ22に印加されて、図12(b)に示す
ように滑らかな正弦波状とされる。
【0010】この正弦波状に変換された信号は搬送波の
周波数の角速度をω、スケールの格子(刻線)間隔を
p、スケールの移動量をxとしたときに Vs=K・Cos(ωtー2π・x/p) によって示される信号となり、スケールの移動量xとピ
ッチpの比x/pで位相が変調された交流信号となる。
【0011】そして、この位相変調された交流信号が次
の波形整形回路23によって零レベルの点がエッジとさ
れる2値信号に変換される。この波形整形回路23より
出力される2値信号の位相と、光学手段から出力された
A相信号及びB相信号のレベルとの関係を図13に示
す。この図の左側に示す正弦波状に変化している信号が
スケールから出力されたA相信号及びB相信号であり、
右側に示すパルス波形は位相偏移を受けた波形整形回路
23よりの搬送波の2値信号であり、その破線位置が変
調回路21に供給される搬送波CK(a,b,c)の零
位相である。
【0012】そして、この図のイに示すように、スケー
ルの停止状態で、例えば、A相信号が正の最大レベルで
B相信号が零レベルの場合は零位相から90゜位相偏移
された2値信号とされ、A相信号が零レベルでB相信号
が正の最大レベルの同図ロの場合は180゜位相偏移さ
れた2値信号とされ、以下、A相信号が負の最大レベル
でB相信号が零レベルの同図ハの場合は270゜、A相
信号が零レベルでB相信号が負の最大レベルの同図ニの
場合は360゜位相偏移されて、位相偏移され、搬送波
の零位相と同じになる。
【0013】デジタル信号処理部24はそのキャプチャ
機能を利用して、波形整形回路23から出力されている
この2値信号の立ち上がり点と、点線で示す基準位相の
間隔Tを検出する。この間隔Tは、格子ピッチP内を分
割した位置の情報を示しているので、この期間Tを所定
のクロックによって計数することにより、スケールの1
ピッチを内挿する内挿パルス信号を形成すると共に、こ
の内挿パルス信号を計数して1ピッチ内を分割したスケ
ールの絶対位置のデータを得ることができる。例えば、
デジタル信号処理部24から出力されている搬送波のエ
ッジによりカウンタの計数をスタートさせ、波形整形回
路23の2値出力の立ち上がりエッジによりカウンタの
計数をストップさせると、デジタル信号処理部24のカ
ウンタより格子ピッチP内を分割した内挿アブソリュー
ト値を検出できるようになる。この実施例の場合、スケ
ールの刻線の1ピッチは40μmを示しているが、デジ
タル信号処理部24内のカウンタ機能によって搬送波、
例えば124KHzの40倍の周波数とされているクロ
ック(5MHz)によって図13に示した期間Tをカウ
ントすると、1/40ピッチの精度で計数パルスが得ら
れ、光学手段のモアレ縞出力信号から1μmの動きを検
出することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スケールが
停止しているときの1ピッチ内の絶対位置は、このよう
にシフトされた位相量をカウントしたパルス数(0〜3
9)によって検出することができるが、スケールの相対
的な移動量を示すA/B相パルス信号は、例えば1μm
単位で出力されるパルス信号を時間的に連続したパルス
列によって形成する必要がある。すなわち、図14に示
すようにスケールが低速で動いているときの時のサンプ
ル点をSs、中速時のサンプル点をSm、高速時のサン
プル点をSfとして示すと、一定のクロック波形(B)
で位相変位量を示すパルス波形(C)を形成し、パルス
波形(C)によってA/B相パルス信号(D)(E)が
生成される。(逆方向に移動したときは(D)が(E)
より遅れ位相となる(D’,E’)になる)
【0015】上記クロック波形(B)の周期は少なくと
も1ピッチ内で40個のパルス数を生成して内挿するこ
とが必要になるので、比較的高い周波数のクロックで信
号処理を行う。したがって、スケールの移動速度が遅く
1サンプル内で変位する移動量が少ないときは1サンプ
ル期間内で内挿するパルス数が少なくなり、スケールの
移動量が早い場合は内挿するパルス数が多くなる。ま
た、内挿パルス信号を形成するクロックの周期によって
A/B相パルス信号を発生すると、図14の(D)
(E)に示すように、スケールの移動速度が遅い場合は
A/B相パルス信号がサンプル毎に間欠的に発生し、移
動速度が早い場合は、比較的均一なパルス列となって出
力される。
【0016】従来のリニヤスケールの場合は、位相分割
法によって出力されたA相、およびB相パルス信号は、
図示されていない計測装置に供給され、工作機械の加工
量をコントロールするフィードバック信号としても使用
されるが、図14に示されているように出力されるA
相、およびB相パルス信号は、各サンプリング期間毎に
バースト的に出力されているので、スケールの移動速度
によってパルス密度が異なったものになり、このような
信号に基づいてデジタル的に位相分割されたA/B相パ
ルス信号を形成すると、この信号はリアルタイムで出力
されてる信号とかけ離れたものになって、加工物の工作
制御が円滑に制御されないという問題が生じる。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
問題点を解消するために、少なくとも長さ方向に等間隔
で目盛られている刻線を有するメインスケールと、前記
メインスケールに対して、移動可能に配置され前記刻線
のピッチを検出する検出手段と、この検出手段がメイン
スケールに対して相対的に単位長移動する毎に周期的に
変化する信号を発生する信号発生手段と、この信号発生
手段で取り込んだ信号を所定の周波数の搬送波信号によ
って平衡位相変調する変調手段と、前記変調手段で位相
変調された変調信号と前記搬送波信号の位相差を所定の
サンプリング周期で検出し、1ピッチ内を内挿するデー
タを出力するデジタル信号処理回路を備えているリニヤ
スケールにおいて、前記周期的に変化する信号発生手段
の出力信号から前記リニヤスケールの移動速度を検出す
る速度検出手段と、前記速度検出手段から得られた計測
値に基づいて生成されたクロック周期によって刻線ピッ
チ内を内挿する出力パルスを形成する出力パルス生成手
段とを備え、前記出力パルス生成手段の出力パルスから
リニヤスケールの移動速度に対応したA/B相出力パル
ス信号が得られるようにしたものである。
【0018】リニヤスケールの動きが小さい場合は、A
/B相パルスを生成する回路のクロック周期を下げ、生
成されるA/B相パルス信号の周期が長くなるように制
御すると共に、リニヤスケールの動きが早いときは前記
A/B相パルスを生成する回路を駆動するクロック信号
の周期が短くなるように制御し、A/B相生信号成回路
から出力される2値信号のパルス列がスケールの移動速
度に対してできるだけ均一化されるように制御すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を光学式リニヤスケールに
適用した場合において、位相分割されたA/B相出力を
得るための一実施例の概要を図1に示す。この図におい
て1は光源ランプからスケールを透過したA相、及びB
相信号成分のモアレ縞光を、受光する受光素子の出力か
ら出力されたリサージュ電流波形を電圧に変換する電流
電圧変換器である。
【0020】この実施例の場合は、光学手段は例えば4
0μmのピッチを有するスケールによって構成され、位
相分割によって内挿される出力パルスの解像度を1μm
の単位で測長できる場合について説明する。
【0021】A相、又はB相のリサージュ電圧は変調回
路2に供給され、先に述べたように、基準搬送波信号C
K(a,b,c)によって入力されたA/B相信号の位
相変調を行う。そしてローパスフイルタ3で高調波成分
を除去してコンパレータ4でそのゼロクロス点で反転す
る2値信号を形成し、この信号がデジタル処理回路10
に供給される。
【0022】また、電流電圧変換回路1から出力された
A/B相信号は、そのリサージュ波形の周期を、例えば
1/8に分割するための信号を演算する位相分割回路5
に供給され、この位相分割回路5からの信号の例えばゼ
ロクロス点を計測基準信号として出力する計測信号発生
部11に入力する。図2に示すように 位相分割回路5
の一例としては、例えば、掛算器を利用した逓倍回路を
使用した第1の演算回路30と、第2の演算回路40に
よって構成することがでる。双方の演算回路は同一の構
成とされている掛算器31、(41)および32(4
2)から構成することができ、第1の演算回路では90
度の位相差を有するA/B相信号(2sinθ,cos
θ)を掛算器31によって相互に掛け合わすことによっ
て2倍の周期の正弦波信号(sin2θ)を形成すると
共に、掛算器32によって2sinθと反転された−s
inθを掛け合わすことによってcos2θ−1の信号
を取り出す。cos2θ−1の信号の直流成分をカット
するHPF33を通すことによってcos2θが得られ
る。
【0023】第2の演算回路40では、このsin2
θ、及びcos2θを再び同様な掛算器41、42とL
PF43で演算することによって、sin4θ、cos
4θとなる信号を作り出せるので、この周期が4倍とな
っているいずれかの信号の0クロスを検出した計測パル
スPzによって元の信号の1/8の周期の信号を得るこ
とができる。
【0024】6はデジタル処理回路20の基準信号源で
あり、その出力(例えば、周波数を40MHzとする)
は、A/B相パルス信号を生成するクロック周期を定め
る分周部13と、分周回路18a,18b、18cから
構成されているタイミング発生部18に供給されてい
る。
【0025】12は前記計測パルス発生部11の計測パ
ルス信号に基づいて、一定のクロック信号(8MHz)
をカウントし、リニヤスケールから出力されたリサージ
ュ波形の周期、つまり、リニヤスケールの移動速度情報
を速度検出パルスNsとして出力する。そしてこの速度
検出パルスNsによって基準信号源6のクロック信号が
入力されている前記分周部13の分周比を制御し、出力
パルス生成部16に供給するクロック信号を形成する。
【0026】14は前記コンパレータ4の位相変調を受
けている出力を一定のサンプリング周期毎に計測して、
位相変調された移相量に対応したパルス信号を発生する
位相計数部であり、タイミング発生部18から出力され
ているクロック(例えば5MHz)に基づいてスケール
の1ピッチ内の移動量を40分の1の精度でパルス信号
に変換して出力する。
【0027】そして、この出力パルス数は次の偏差カウ
ンタ15 に供給され、1ピッチ内での移動量を正及び
負の計数値として出力する。例えば、スケールの1ピッ
チを40μmに設定しているときに、ピッチ内の偏差が
0の時は0、スケールが正の方向に移動したときの偏差
がピッチ内で1μmとなったときは1を、2μmとなっ
たときは2を出力し、同様にスケールが逆方向に移動し
て、ピッチ内で偏差が−1μm、−2μmとなっている
ときは、−1又は−2の計数値を出力するようにしてい
る。
【0028】16は前記偏差カウンタ15の計数値をパ
ルス数として出力する出力パルス生成部であって、前記
分周部13のクロック周期に基づいて計数値分のパルス
信号を形成する。そして、このパルス信号が次のA/B
相パルス信号発生部17に供給され、時間の推移と共に
ハイレベル、及びローレベルとなるパルス列に変換され
る。変換されたA/B相パルス列はスケールの移動方向
によって相互に90度の進み、又は遅れを有する2相の
A相、及びB相パルス信号となるようにしている。
【0029】次に、図3を参照しながら偏差カウンタ1
5、出力パルス生成部16、AB相パルス発生部17の
動作を説明するが、この図には一例としてスケールの移
動によってある位置から(+)または(−)方向に3/
40ピッチ動いた場合を示し、あるサンプル期間後に偏
差カウンタ15に「3」あるいは「−3」がプリセット
された場合を示している。まず、図3(a)に示すよう
に、スケールが移動して「3」が偏差カウンタ15にプ
リセットされると、このカウンタ33からは計数値が
「0」でない時に「L」レベルとなるイコール信号EQ
と、移動方向を示す「H」レベルのディレクション信号
DIRが同図(b),(c)に示すように出力される。
そして、出力パルス生成部16は、この信号EQと信号
DIRとをうけて、同図(d)に示すようにフィードバ
ックパルスFBを1パルス(A1)発生して偏差カウン
タ15に供給する。
【0030】この時、信号DIRが「H」レベルのた
め、フィードバックパルスFBにより偏差カウンタ15
はダウン計数され、その計数値は「2」となるが、信号
EQの「L」レベル状態は維持されるため、さらにフィ
ードバックパルスFBが1パルス(A2)発生され、こ
のフィードバックパルスFBにより偏差カウンタ15は
さらにダウン計数され、その計数値は「1」となる。し
かしながら、信号EQの「L」レベル状態は維持される
ため、さらにフィードバックパルスFBが1パルス(A
3)発生され、このフィードバックパルスFBにより偏
差カウンタ15はダウン計数されて、その計数値は
「0」となり、イコール信号EQのレベルが「H」とな
る。したがって、出力パルス生成部16から出力される
フィードバックパルスFBは停止される。
【0031】一方、AB相パルス発生器17において、
前記出力パルス生成部16のパルスA1,A2,A3に
より図3(e),(f)に示すように、A1のフィード
バックパルスFBの立ち下がりエッジにおいて、A相パ
ルス信号が「H」レベルに反転され、A2のフィードバ
ックパルスFBの立ち下がりエッジにおいて、B相パル
ス信号が「H」レベルに反転され、さらに、A3のフィ
ードバックパルスFBの立ち下がりエッジにおいて、A
相パルス信号が「L」レベルに反転される。偏差カウン
タ15の計数値が「0」の時は出力パルスが発生しない
が、移動方向が逆転するとディレクション信号DIRが
図3(c)に示すように「L」レベルに反転し、移動量
として例えば「−3」が、図3(a)に示すように、偏
差カウンタ15にプリセットされる。すると、このカウ
ンタからは計数値が「0」でない時に「L」レベルとな
るイコール信号EQと、移動方向を示す「L」レベルの
ディレクション信号DIRが同図(b),(c)に示す
ように出力される。そして、出力パルス生成部16は、
この信号EQと信号DIRとをうけて、同図(d)に示
すようにフィードバックパルスFBを1パルス(B1)
発生して偏差カウンタ15に供給する。
【0032】この時、信号DIRが「L」レベルのた
め、フィードバックパルスFBにより偏差カウンタ15
はアップ計数して、その計数値は「−2」となるが、信
号EQの「L」レベル状態は維持されるため、さらにフ
ィードバックパルスFBが1パルス(B2)発生され、
このフィードバックパルスFBにより偏差カウンタ15
はさらにアップ計数され、その計数値は「−1」とな
る。しかしながら、信号EQの「L」レベル状態は維持
されるためさらにフィードバックパルスFBが1パルス
(B3)発生され、このフィードバックパルスFBによ
り偏差カウンタ15はアップ計数して、その計数値は
「0」となり、イコール信号EQのレベルが「H」とな
る。したがって、出力パルス生成部16から出力される
フィードバックパルスFBは停止される。
【0033】このようにして、出力パルス生成部16は
偏差カウンタ15の計数値と同一のパルス数を発生し、
各サンプル期間毎に方向性信号と共にA/B相パルス発
生部17に供給するが、AB相パルス発生部17におい
て、図18(e),(f)に示すように、B1のフィー
ドバックパルスFBの立ち下がりエッジによりA相パル
ス信号が「H」レベルに反転し、B2のフィードバック
パルスFBの立ち下がりエッジによりB相パルス信号が
「L」レベルに反転し、さらに、B3のフィードバック
パルスFBの立ち下がりエッジによりA相パルス信号が
「L」レベルに反転する。このようにして発生されたA
相パルス信号とB相パルス信号はNC装置へ供給され、
NC装置は供給されたA相信号とB相信号とのエッジを
検出することにより、移動量を検出すると共に、A,B
相パルス信号の位相関係より移動方向を検出する。
【0034】ところで本発明の実施例では、上記フィー
ドバックパルスを出力する出力パルス生成部16のクロ
ック信号が分周部13から供給されており、このクロッ
ク信号はスケールの移動速度に対応してその周期が変化
するようになされている。すなわち、図4に示すように
スケールの移動によった発生するリサージュ波形A
(B)相信号は移動速度がv1からv5と早くなるほ
ど、その周期が短くなり、この移動速度を検出している
周期毎の速度計測部12の計数置Nsは小さくなる。し
たがって、スケールの移動速度がゆっくりしているとき
は分周部13の分周比が高くなることによって出力パル
ス生成回路16に供給されるクロック信号CLKの周波
数は低い値となり、逆に移動速度が高くなるとクロック
信号CLKの周波数も高くなる。
【0035】その結果、出力パルス生成部16から出力
される前記したフィードバックパルスFBP(A1,A
2,A3....B1,B2,B3...)の間隔が図
4のようにスケールの移動速度に応じて変化し、このフ
ィードバックパルスFBTのパルス幅もクロック信号C
LKに基づいたタイミング出力されているので、このパ
ルスに基づいて形成される位相分割されたA/B相パル
ス信号AD、BDの周期もスケールの移動速度に沿ったも
のになる。なお、A/B相パルス信号の位相はスケール
の移動方向に対応して進み、遅れとなることはいうまで
もない。従って本発明の実施例によってスケールの移動
情報を示す分割されたA/B相パルス信号はスケールの
移動に従って各サンプル後に均一化されたものになり、
この信号をフィードバック制御信号としたときに工作機
械の応答性を改善することができる。
【0036】以上の実施例ではスケールの移動速度をモ
アレ縞の周期を8倍した計測信号によってカウントする
ようにしたが、さらに計測周期を短く設定すると共に、
計測するクロックの周波数(5MHz)を高くすると、
各サンプル後に出力される移動情報の変化が滑らかにな
り、スケールの移動速度が速いときでも、移動速度に対
応してA/Bパルス信号をほぼリアルタイムで出力する
ことができるようになることはいうまでもない。
【0037】又、本発明のリニヤスケールは、光学的な
モアレ縞に基づいて分解能を高くするようなスケールに
限ることなく、例えば、マグネスケールと呼ばれる磁気
ヘッドを使用して磁化されているスケールの目盛を検出
するスケールや、レーザ光線による光の回析と干渉を利
用してホログラム格子による回析光の位相が、格子の移
動に伴って変化する現象を検出し、高い精度の測長を行
うようなスケール等に付いても適用することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上のように、従来のデジタル
信号処理によって生成していた位相分割されているA/
B相パルス信号を発生する回路のクロック信号が、スケ
ールの移動速度によって変化するようになされているの
で、例えばスケールがゆっくり移動しているときは比較
的長い周期でA/B相信号が出力され、スケールが早く
移動しているときは発生しているA/B信号の周期も短
くなるようにして、A/B相信号のパルス列が均一化さ
れる(直流成分が除去される)という効果がある。
【0039】また、A/Bパルス信号の相対的な移動情
報がスケールの移動に対してほぼリアルタイムで変化す
るようになるため、A/Bパルス信号によって工作機械
の切削制御を行っているときのフイードバック系の制御
が正確になるという優れた効果を奏することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニヤスケールからスケールの移動量
を示すA/Bパルス信号を出力する際の回路例を示すブ
ロック図である。
【図2】入力されたA/B相信号の周期を計測するため
の計測演算回路の具体例を示すブロック図である。
【図3】A/B相信号を生成するための信号波形の説明
図である。
【図4】本発明によって出力されるA/B相パルス信号
の説明波形図である。
【図5】光学式スケールの説明図である。
【図6】光学的なモアレ縞の説明図である。
【図7】モアレ縞の移動を示す図である。
【図8】モアレ縞の変化と出力信号の波形図である。
【図9】A/B相信号の波形図である。
【図10】リニヤスケール測長装置の概要を示すブロッ
ク図である。
【図11】平衡変調器の一例を示す回路図である。
【図12】変調信号の説明波形図である。
【図13】位相変位を計数するタイミングを示す説明図
である。
【図14】スケールの移動速度によってバースト的に出
力されるA/B相信号の説明波形図である。
【符号の説明】
1 電流電圧変換回路、2 変調回路、3 ローパスフ
イルタ、4 コンパレータ、5 分割回路、6 基準信
号源、11 計測信号発生部、12 速度計側部、13
分周部、14 位相計数部、15 偏差カウンタ、1
6 出力パルス生成部、17 A/B相パルス発生部、
18 タイミング部、101 メインスケール、103
インデックススケール、104 コの字形ホルダ、1
05 光源、110,111,112,113 光電変
換素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F003 AA14 AA22 AB02 AC03 AD00 AD02 2F065 AA02 DD03 FF06 FF16 FF18 HH03 JJ03 PP22 QQ33 QQ51 2F077 AA25 NN05 NN30 PP19 QQ03 QQ10 RR03 RR07 TT42 TT52 TT72 UU22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも長さ方向に等間隔で目盛られ
    ている刻線を有するメインスケールと、 前記メインスケールに対して、移動可能に配置され前記
    刻線のピッチを検出する検出手段と、 前記検出手段が前記メインスケールに対して相対的に単
    位長移動する毎に周期的に変化する信号を発生する信号
    発生手段と、 前記信号発生手段で取り込んだ信号を所定の周波数の搬
    送波信号によって平衡位相変調する変調手段と、 前記変調手段で位相変調された変調信号と前記搬送波信
    号の位相差を所定のサンプリング周期で検出し、前記刻
    線ピッチ内を内挿するデータを出力するデジタル信号処
    理回路を備えているリニヤスケールにおいて、 前記周期的に変化する信号発生手段の出力信号から前記
    リニヤスケールの相対的移動速度を検出する速度検出手
    段と、 前記速度検出手段から得られた計測値に基づいて形成さ
    れたクロック周期によって、前記刻線ピッチ内を内挿す
    るパルスを形成する出力パルス生成手段とを備え、 前記出力パルス生成手段の出力パルスから前記リニヤス
    ケールの移動速度に対応した周期のA/B相パルス信号
    を出力することを特徴とするリニヤスケール。
  2. 【請求項2】 上記速度検出手段は周期的に変化する信
    号発生手段から出力された信号の1/nの周期を計測期
    間としてクロックをカウントする手段によって構成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のリニヤスケー
    ル。
  3. 【請求項3】 上記クロック周期は基準信号源の周波数
    を分周することによって形成することを特徴とする請求
    項2に記載のリニヤスケール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002162257A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Futaba Corp リニヤスケール
EP1528680A1 (de) * 2003-11-03 2005-05-04 Metronic AG Impulsgeber

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