JP2742828B2 - 原点回路 - Google Patents
原点回路Info
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Description
る2部材間の相対変位量を検出するスケール装置に適用
して好適な原点回路に関する。
る2部材間の相対変位量を検出するスケール装置に適用
して好適な原点回路において、所定周期の基準信号とこ
の基準信号に対して2部材間の相対変位量に応じて位相
変調される位相変調信号との位相差を検出する位相差検
出回路と、それら2部材が所定の位置関係に達したとき
に生成される原点トリガー信号の生成位置を調整する調
整手段とを有し、予めその原点トリガー信号の生成位置
をその位相差が所定量である位置の近傍に設定し、その
原点トリガー信号が生成された後にその位相差のその所
定量からの偏差を検出し、この検出された偏差に対応す
る相対変位量をその位相差に対応する相対変位量に加え
ることにより、その位相差が所定量である位置を原点位
置として求めることにより、それら2部材間の相対変位
の方向に依らず原点位置を再現性良く検出できると共
に、その原点トリガー信号の生成位置が多少変動しても
その原点位置が変動しないようにしたものである。
量を検出するために、所定ピッチの磁気目盛又は光学格
子等が形成されたスケールをそれら2部材の一方の部材
に配し、それら磁気目盛又は光学格子等を読み取ってそ
の所定ピッチで周期的に変化する変位信号を生成する検
出ヘッドを他方の部材に配し、インクリメンタル方式で
その相対変位量を検出するようにしたスケール装置が普
及している。
とそれまでの変位量が失われると共に、作業中に電源ノ
イズ等により変位量を誤って検出するとこの誤った変位
量がそのまま維持されてしまうため、原点位置の設定機
構が設けられている。即ち、そのスケール装置に内蔵す
る形式又はそのスケール装置とは別体でそれら2部材が
所定の位置関係になったときに原点トリガー信号を生成
する一種の高精度なリミットスイッチを設け、作業開始
時や電源ノイズにより誤検出が生じたとき等にはその原
点トリガー信号によりそれら2部材間の相対変位量を例
えばゼロ等の値にプリセットすることにより、原点合わ
せの作業が行われる。従って、その原点位置の設定機構
によりインクリメンタル方式のスケール装置を一種のア
ブソリュート方式のスケール装置として使用することが
できる。
ール装置を示し、この第6図において、(1)はピッチ
λの磁気目盛が形成された磁気式のスケール、(2),
(3)は夫々磁気ヘッド、(4)は周波数f0(周期t0)
のクロックパルスCPを生成する基準発振器であり、この
クロックパルスCPが入力信号をK(Kは2以上の整数)
分周する分周回路(5),入力信号を2K分周する分周回
路(6)及び接続端子(7)に供給される。また、分周
回路(6)の出力が直接に及び入力信号にπ/4の位相差
を与える移相回路(8)を介して夫々磁気ヘッド(2)
及び(3)に供給され、これら磁気ヘッド(2)及び
(3)の出力が混合回路(9)及び帯域通過フィルタ回
路(10)を介して接続端子(11)に供給され、分周回路
(5)の出力である周波数f(f=f0/K、周期=Kt0)
のデジタルのデューティ比が略1:1の基準信号DS0が接続
端子(12)に供給される。
出ヘッド(2),(3)の位置をxとすると、帯域通過
フィルタ回路(10)の出力としてのデジタル信号DSはそ
の基準信号DS0をその位置xで位相変調した信号とな
る。具体的にそれらデジタル信号DS0及びDSの1次の基
本波を夫々AS0及びADとすると、 AS0=Asin(2πft) ・・・(1) AS=Asin(2πft+2πx/λ) ・・・(2) と表すことができる。従って、それらクロックパルスC
P,基本信号DS0及び位相変調信号DSの関係は第7図A〜
Cに示す如くなる。
本信号DS0と位相変調信号DSとの位相差d1は一定である
が、時点t2を過ぎてスケール(1)と検出ヘッド
(2),(3)とが相対変位を開始すると位置xが変化
するため、その位相差d2,d3,d4,・・・は次第に変化す
る。また、時点t2までは位相変調信号DSの周期T1は基本
信号DS0の周期Kt0と等しく、時点t2を過ぎるとその位相
変調信号DSの周期T2,T3,T4,・・・がその基本信号DS0の
周期Kt0とは異なるようになる。従って、通常の相対変
位量を検出する動作においては、その位相変調信号DSの
各周期T1,T2,T3,・・・と基本周期Kt0との差分をそのク
ロックパルスCPのパルス数を単位として計測してこれら
差分周を積算すると共に、この積算値にそのクロックパ
ルスCPの1個のパルスに対応する変位量を乗算すること
により全体の相対変位量が求められる。そのクロックパ
ルスCPの1個のパルスに対応する変位量がそのスケール
装置の分解能であり、この分解能をRSLとすると、その
スケール(1)のピッチλ及び分周回路(5)における
分周の数Kを用いて、 RSL=λ/K ・・・(3) と表すことができる。例えばそのスケール(1)のピッ
チλを200μm、分周回路(5)における分周の数Kを2
00とすると、その分解能RSLは1μmとなる。
(14)はその発磁体(13)の磁束を検知する原点用のセ
ンサーであり、このセンサー(14)の出力がレベル検出
回路(15)を介して接続端子(16)に供給されると共に
ゼロクロス検出回路(17)を介して接続端子(18)に供
給される。そのレベル検出回路(15)からはその磁束の
有無を示すゲート信号AG(第8図A)が出力され、その
ゼロクロス検出回路(17)からは例えばSカーブ状の原
点信号AZ(第8図B)が出力される。そして第8図Cに
示す如く、その原点信号AZが平均レベルを横切ると共に
そのゲート信号AGが高いレベルにある時点t3でハイレベ
ル“1"のパルスになる原点トリガー信号DAが生成され、
この原点トリガー信号DAがハイレベル“1"になってから
相対変位量をリセット又は所定の値にプリセットするこ
とにより、原点設定が行われる。尚、磁気式ではなく光
電式で原点トリガー信号DAを発生するシステムをそれら
原点検出システム(13,14,15,17)の代わりに使用でき
ることは明らかである。
レベル“1"になる時点t3から相対変位量が最初に確定さ
れるのは第8図Dに示す如く、その時点t3を過ぎてから
位相変調信号DSの一周期T5が経過した時点t5であるた
め、その原点トリガー信号DAのトリガー位置と実際に原
点設定がなされるまでの時間が長くなる。更に、その原
点トリガー信号DAのトリガー位置の再現性はそのスケー
ル装置の式(3)による分解能RSLに比べると一般に一
桁以上大きいため、第8図Cに示す如く、その原点トリ
ガー信号DAのパルスの位置は時点t4に移動する場合があ
り、この場合には相対変位量が確定するのはその位相変
調信号DSの2周期T6及びT7が経過した時点t6になる虞が
ある。従って、従来は原点設定がなされるまでの時間の
バラツキが大きく、原点位置の再現性が悪い不都合があ
った。
バック要素又は位置表示装置の位置検出要素として使用
した場合等には、マイクロプロセッサ等により複雑な演
算処理が施されるため、実際に原点設定が成されるのは
第8図Dの時点t6から更に位相変調信号DSの一周期T7が
経過した時点t7以降になることがあり、スケール(1)
と検出ヘッド(2),(3)との(及び発磁体(13)と
センサー(14)との)相対速度が大きいときには原点位
置の再現性が特に悪くなる不都合があり、原点位置の再
現性を高めるためにはその相対速度を極めて遅くしなけ
ればならなかった。
されてからそれまでの変位量を検出してこの変位量を所
定値に設定するようにしているため、その発磁体(13)
上をセンサー(14)が左から右方向に横切る場合とその
発磁体(13)上をセンサー(14)が右から左方向に横切
る場合とでは実際に原点設定がなされる位置が大きく異
なっていた。従って、再現性の良い原点設定を行うには
原点設定時の相対変位の方向を一方向に固定する必要が
あり、使い勝手が悪い不都合があった。
−6824号公報には、原点トリガー信号DAを光学式のリミ
ットスイッチにより生成すると共に、夫々電気的及び機
械的に調整してその原点トリガー信号DAのトリガー位置
をその基本信号DS0と位相変調信号DSとの位相差がπに
なる位置の近傍に設定することにより、その原点トリガ
ー信号DAのトリガー位置が多少変動しても原点設定位置
が変化しないようにした原点回路が提案されているが、
これらの原点回路においても原点設定の方向性が存在す
ると共に、原点設定の再現性がその原点トリガー信号DA
のトリガー位置に依存して悪い不都合がある。
に依らず原点位置を再現性良く検出できると共に、その
原点トリガー信号の生成位置(トリガー位置)が多少変
動してもその原点位置が変動しないようにすることを目
的とする。
所定周期の基準信号DS0とこの基準信号DS0に対して2部
材間の相対変位量に応じて位相変調される位相変調信号
DSとの位相差を検出する位相差検出回路(19,20,21,2
2)と、それら2部材が所定の位置関係に達したときに
生成される原点トリガー信号DAの生成位置を調整する調
整手段(30)とを有し、予めその原点トリガー信号DAの
生成位置をその位相差が所定量(例えばπ)である位置
の近傍に設定し、その原点トリガー信号DAが生成された
後にその位相差のその所定量からの偏差を検出し、この
検出された偏差に対応する相対変位量をその位相差に対
応する相対変位量に加えることにより、その位相差が所
定量である位置を原点位置として求めるようにしたもの
である。
成された位置に最も近く且つその基準信号DS0と位相変
調信号DSとの位相差が予め設定された所定量である位置
が原点位置とみなされる。従って、それら2部材間の相
対変位の方向に依らずその原点位置は同一である。
するそれら2部材間の相対変位量をλとすると、その原
点トリガー信号DAの生成位置の変動量が±λ/2よりも少
なければその原点位置は不変である。
して説明しよう。本例は原点位置の設定機構として第6
図例の機構を使用するスケール装置の原点回路に本発明
を適用したものであり、これら第1図〜第5図におい
て、第6図に対応する部分及び信号には同一符号を付し
てその詳細説明を省略する。
て、(19)は多ビットの第1のカウンタであり、このカ
ウンタ(19)の計数端子に接続端子(7)を介して周波
数f0(周期t0)のクロックパルスCPを供給し、このカウ
ンタ(19)の計数出力をラッチ回路(20)を介して演算
回路(21)に供給する。(22)は多ビットの第2のカウ
ンタ、(23)はスイッチ回路であり、このカウンタ(2
2)の計数端子及びスイッチ回路(23)の一方の固定接
点に接続端子(11)を介して位相変調信号DSを供給し、
このスイッチ回路(23)の他方の固定接点に接続端子
(12)を介して周波数f/K(周期Kt0)の基準信号DS0を
供給し、そのカウンタ(22)の計数出力SNを演算回路
(21)に供給し、このスイッチ回路(23)の可動接点に
現れる信号をラッチ回路(20)のクロック端子及び演算
回路(21)の割込み端子に供給する。この演算回路(2
1)は後述の手順に従って変位量を算出しこの変位量を
表示器(24)に供給すると共に、スイッチ回路(23)の
可動接点の切り替えを制御する如くなす。
非反転入力端子に接続端子(16)を介してゲート信号AG
を供給し、直流電圧源(27)の電圧レベルを抵抗器(26
A)及び(26B)で分圧してなる電圧を比較器(25)の反
転入力端子に供給し、この比較器(25)の出力をアンド
回路(28)の一方の入力端子に供給する。また、比較器
(29)の非反転入力端子に接続端子(18)を介してSカ
ーブ状の原点信号AZを供給し、その直流電圧源(27)の
電圧レベルを可変抵抗器(30)で分圧してなる可変電圧
を比較器(29)の反転入力端子に供給し、この比較器
(25)の出力を直接に及び抵抗器(32)を介して夫々排
他的オア回路(31)の一方及び他方の入力端子に供給
し、この他方の入力端子をコンデンサ(33)を介して接
地する。その抵抗器(32)及びコンデンサ(33)により
遅延回路が構成される。その排他的オア回路(31)の出
力をアンド回路(31)の他方の入力端子に供給する。こ
のアンド回路(28)の出力が原点トリガー信号DAにな
り、本例では可変抵抗器(30)を調整して比較器(29)
に供給する電圧を変化させることによりその原点トリガ
ー信号DAのトリガー位置を変化させることができる。
レベル“1"の信号を夫々D型フリップフロップ回路(3
4)のクロック端子CK及びデータ端子Dに供給し、この
フリップフロップ回路(34)の出力としての割込み信号
DINTを演算回路(21)に供給し、演算回路(21)よりの
リセット信号をフリップフロップ回路(34)のクリア端
子CLに供給する。
作につき第2図のステップ(100)以下を参照して説明
するに、この場合はスイッチ回路(23)の可動接点を常
時接続端子(11)側に接続しておく。
がりまでの移動量xを求める。即ち、位相変調信号DSを
トリガーとしてカウンタ(22)における前回及び今回の
計数出力SNを夫々SNO及びSNP、ラッチ回路(20)にてラ
ッチされたカウンタ(19)の前回及び今回の計数出力CN
を夫々CNO及びCNPとすると、その位相変調信号DSの基準
信号DS0に対する前回と今回との位相差nは n=K(SNP−SNO)−(CNP−CNO) ・・・(4) で表すことができる。Kは基準信号DS0の1周期内に入
るクロックパルスCPのパルス数であり、その位相差nの
単位はそのクロックパルスCPのパルス数である。また、
スケール(1)のピッチをλとすると、そのクロックパ
ルスCPの1パルスに対応する変位量即ち分解能RSLは式
(3)で表されるため、その位相差に対応する移動量x
は x=n・RSL=n・λ/K ・・・(5) で表される。
より求める。
LRを用いて次式より原点補正のなされた変位量Lを求め
る。
テップ(100)に移行する。従って、通常はステップ(1
01)からステップ(105)までの動作が繰り返される。
(106)以下を参照して説明する。この場合本例では、
可変抵抗器(30)を調整することにより、基準信号DS0
と位相変調信号DSとの位相差がπ(180°)になる位置
(例えば第6図の位置x0)の近傍で原点トリガー信号DA
がトリガーされるようにしておくと共に、その基準信号
DS0と位相変調信号DSとの位相差がπであり且つその原
点トリガー信号DAがトリガーされる位置に最も近い位置
をそのスケール(1)の原点とみなす如くなす。即ち、
第6図においてその位相差がπになる位置にはx0,x1,
x2,・・・があるが、これらの内でその原点トリガー信
号DAがトリガーされる位置に最も近い位置x0がスケール
(1)の原点とみなされる。
相対変位して(同時にスケール(1)と検出ヘッド
(2),(3)とが相対変位する)第4図Bに示す如
く、時点t10にて原点トリガー信号DAがトリガーされる
と、フリップフロップ回路(34)の割込み信号DINTが立
ち下がるため、演算回路(21)の動作は原点設定の動作
に移る。このときはスイッチ回路(23)の可動接点は通
常の動作時と同様に接続端子(11)側に接続しておく。
位相変調信号DSの立ち上がりをトリガーとして、第2の
カウンタ(22)の計数出力SNが今回の計数出力SNPとし
て演算回路(21)に読み込まれる。
ガーとして、第1のカウンタ(19)の計数出力CNが今回
の計数出力CNPとしてラッチ回路(20)を介して演算回
路(21)に読み込まれる。この後、演算回路(21)はス
イッチ回路(23)の可動接点を接続端子(12)側に切り
替える。
基準信号DS0の立ち上がりをトリガーとして、第1のカ
ウンタ(19)の計数出力CNを基準信号DS0に関する今回
の計数出力RNPとしてラッチ回路(20)を介して演算回
路(21)に読み込まれる。この後、演算回路(21)はス
イッチ回路(23)の可動接点を通常の接続端子(11)側
に切り替える。
がりまでの移動距離xを式(4),(5)を用いて計算
する。
算する。
ち下がりを原点とみなしているため、時点t20と時点t21
との位相差dの値より原点における変位量を求めること
が必要であるが、そのために先ず時点t20と時点t22との
位相差D1(RNP−CNP)を第4図AのクロックパルスCPの
パルス数を単位として求める。
Cの時点t22ではその基準信号DS0をトリガーとしたカウ
ンタ(19)の計数出力CNの読み込みが行われないことが
ある。具体的には、第5図Aに示す如く、原点トリガー
信号DAが時点t10でトリガーされた後、時点t30(第5図
C)における位相変調信号DSの立ち上がりで計数出力CN
Pが読み込まれるものとする。そして、その直後の時点t
32から4周期遅れた時点t33(第5図B)における基準
信号DS0の立ち上がりで計数出力RNPが読み込まれた場合
には、その時点t30とt32との位相差D2はKを超えてしま
う。そこでステップ(112),(113)ではその位相差D2
(RNP−CNP)の値がK以下になるまでその位相差D2より
Kを差し引く如くなす。
変位量LP(現在値)から原点までの距離1を計算する。
この距離1は位相差dに対応する変位量であり、この位
相差dは第2図Cより明らかな如く、 d=RNP−CNP−K/2 ・・・(8) で表すことができる。従って、クロックパルスCPの1個
のパルスに対応する変位量RSLを用いて、原点までの距
離1は次式で計算される。
号DSの立ち上がりの時点t30から基準信号DS0の立ち下が
りの時点t31までの位相差に対応する。
式より原点位置LRを計算する。
符号を反転したとき即ち基準信号DS0の立ち下がりの時
点t21を基準としてその位相差dを求めたときには、距
離1の符号も反転するため式(10)における+1は−1
に変える必要がある。この原点位置LRは第6図の原点
x0、即ち基準信号DS0と位相変調信号DSとの位相差がπ
で且つその原点トリガー信号DAがトリガーされる位置に
最も近い位置における変位量に対応する。この後、フリ
ップフロップ回路(34)の割込み信号DINTをリセットし
た後、演算回路(21)の動作は第2図のステップ(10
0)に移行して、通常の相対変位量の表示が行われる。
おいて原点位置LRの値として原点x0における変位量が設
定されているため、本例によれば相対変位量としてその
原点x0からの絶対変位量が第1図の表示器(24)に表示
される。
信号DSとの位相差がπの位置で且つ原点トリガー信号DA
のトリガーされる位置に最も近い位置x0が原点位置とさ
れると共に、予め原点トリガー信号DAのトリガー位置が
その原点x0の近傍に設定されているため、その原点トリ
ガー信号DAのトリガー位置の変動量が略−λ/2からλ/2
の間に収まっている限り検出される原点位置は一定であ
る。従って、第1図に示す如く、基準信号DS0と位相変
調信号DSとの選択回路としてのスイッチ回路(23)を設
けるだけの簡単な回路構成で、常に位置の再現性のある
原点設定をおこなうことができる利益がある。
(13,14,15,17)としては位置再現性が比較的粗い安価
なシステムを使用することができる。
向に横切る場合であっても右から左方向に横切る場合で
あっても、その原点トリガー信号DAがトリガーされる位
置と原点x0との位置関係は同一であるため、2部材の相
対変位の方向に依らず常に位置の再現性のある原点設定
をおこなうことができる利益がある。
点トリガー信号DAがトリガーされる時点t10から位相変
調信号DSの立ち上がりの時点t20までの時間の相対変位
量の変動が−λ/2からλ/2の間に収まっていれば常に原
点x0で原点設定がなされるため、相対変位の速度が所定
値以下であれば原点設定される位置の応答速度によるバ
ラツキがない利益がある。
可変抵抗器(30)を用いて電気的に調整しているので、
機械的に調整する場合に比べて調整が容易であると共
に、高精度な微調整が不用になる利益がある。但し、本
発明には機械的に調整する場合も含まれる。
の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採り得ることは
勿論である。
原点位置を再現性良く検出できると共に、その原点トリ
ガー信号の生成位置が多少変動してもその原点位置が変
動しない利益がある。
2図はその実施例の通常の動作を示すフローチャート
図、第3図はその実施例の原点設定動作を示すフローチ
ャート図、第4図及び第5図は夫々その実施例の原点設
定時の動作の説明に供するタイミングチャート図、第6
図は従来のスケール装置の機構部を示す構成図、第7図
は従来例の通常の動作を示すタイミングチャート図、第
8図は従来例の原点設定動作を示すタイミングチャート
図である。 (19)はカウンタ、(20)はラッチ回路、(21)は演算
回路、(22)はカウンタ、(23)はスイッチ回路、(3
0)は可変抵抗器、(29)は比較器である。
Claims (1)
- 【請求項1】所定周期の基準信号と該基準信号に対して
2部材間の相対変位量に応じて位相変調される位相変調
信号との位相差を検出する位相差検出回路と、 上記2部材が所定の位置関係に達したときに生成される
原点トリガー信号の生成位置を調整する調整手段とを有
し、 予め上記原点トリガー信号の生成位置を上記位相差が所
定量である位置の近傍に設定し、上記原点トリガー信号
が生成された後に上記位相差の上記所定量からの偏差を
検出し、該検出された偏差に対応する相対変位量を上記
位相差に対応する相対変位量に加えることにより、上記
位相差が所定量である位置を原点位置として求めるよう
にした事を特徴とする原点回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8448290A JP2742828B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 原点回路 |
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JP8448290A JP2742828B2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 原点回路 |
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JPH03282325A JPH03282325A (ja) | 1991-12-12 |
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