JPH10311742A - 位置検出センサ - Google Patents

位置検出センサ

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JPH10311742A
JPH10311742A JP13778797A JP13778797A JPH10311742A JP H10311742 A JPH10311742 A JP H10311742A JP 13778797 A JP13778797 A JP 13778797A JP 13778797 A JP13778797 A JP 13778797A JP H10311742 A JPH10311742 A JP H10311742A
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sensor
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JP13778797A
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Hajime Takahashi
始 高橋
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Bosch Corp
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Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過酷な条件下で用いられる位置検出センサに
おいて、精度よく被検出体の位置検出を行い、構成部品
の部品精度が性能に与える影響を小さくし、エンコーダ
のミスカウントを無くして耐久性のある位置検出センサ
を提供する。 【解決手段】 被検出体と一体的に変位する第1及び第
2のロータ4、5と、第1のロータ4、5の回転角度を
検出し、所定角度毎にデジタルパルスを発生する第1の
センサ6と、第2のロータ5の変位に応じたアナログ出
力を発生する第2のセンサ7とを備える。第1のロータ
4をもってエンコーダを構成し、第2のロータ5には、
センサ出力が漸次連続変化する2極着磁のパターンを形
成する。第2のセンサ7のアナログ出力によって第1の
センサ6から出力されるデジタルパルス間の変位を補間
演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被検出体の位置
や変位量等を検出するために利用される位置検出センサ
に関し、特に、車両、建設機械等の過酷な環境下で使用
されるロータリエンコーダ又はリニアエンコーダを利用
した磁気式又は光学式の位置検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来公知の位置検出センサとしては、ポ
テンショメータや差動変圧器、エンコンー ダを利用した
デジタル出力センサ等が知られており(「センサ技術:
センサデバイスガイドブック」、Vol.2、No.
6、1986、情報調査会発行)、例えば、エンコンー
ダを利用したデジタル出力センサとしては、特開平6−
261518号公報に示されるものも知られている。
【0003】この特開平6−261518号公報に示さ
れるものは、同公報の図1〜図6に示されるように、2
極4枚を貼りつけたロータのロータマグネットに対峙し
て2つのホール素子5、6を設けると共に、ロータのロ
ータ軸に固装されたエンコーダに対峙して1つのホール
素子9を設け、これらのホール素子5、6、9を互いの
角度が60度となるような位置に配置し、ホール素子9
の出力を速度検出信号と3相信号を形成する信号として
用いることにより、図6のD,E,Fで示されるような
3相デジタル信号を形成するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両や
建設機械等で用いられる位置検出センサは、過酷な環境
下で用いられ、例えば、ショベルにあっては、アームの
基端部と中間部の関節部分に回転量を制御するための位
置検出センサが、先端部の関節部分に直進量を制御する
ための位置検出センサがそれぞれ設けられており、激し
い振動、温度変化等に耐え得る耐久性のある位置検出セ
ンサが要求される。それと同時にこれら可動部分の制御
性能の高度化の要請からより高精度の位置検出センサが
要望されている。
【0005】この点、従来のポテンショメータにあって
は、直線度(リニアリティ)が通常2〜3%であり、要
求される性能(直進度0.1〜0.3%)を出すには抵
抗体をトリミングする必要があり、その作業に非常に手
間がかかり、コストも極めて高くなる不都合がある。ま
た、差動変圧器やホール素子を用いた非接触アナログタ
イプの位置検出センサにあっても、直線度(リニアリテ
ィ)は1〜2%で、ゲインのばらつきが大きく、これら
に加えて温度ドリフトも大きく、全体として見た精度評
価は、ポテンショメータと同程度であり、高精度化の為
には、温度補償回路やその他の部品の付加が必須とな
り、構造の複雑化やコストの増大が避けられないものと
なっている。
【0006】これに対し、エンコンー ダを利用したデジ
タル出力センサにあっては、出力誤差の累積がなく、温
度ドリフトが小さい等、精度としては良いものである。
しかしながら、分解能を高めるためには磁電変換素子を
細かく着磁することが考えられるが、激しい振動下のよ
うな過酷な環境下で用いる場合には、エンコーダのミス
カウントの恐れ等があるため磁極数を増やすのは困難で
あり、磁極ピッチをあまり小さくしたのでは部品精度や
ノイズがセンサ自体の性能に与える影響も大きくなる。
特に、ロータリエンコーダにあっては、分解能を上げる
ために径を大きくすることも考えられるが、径が小さい
ものに比べて振動やイナーシャに関する対策が重要視さ
れ、また商品性の点でも劣り、取り付けスペースが大き
くなって搭載が容易でなくなる等の不都合がある。
【0007】また、特開平6−261518号公報にか
かる発明にあっても、ホール素子9の出力が、速度検出
信号と3相信号を形成する信号として用いられる点で新
規な構成であるが、図8〜図11で示される従来の構
成、即ち、ロータマグネットに対峙して3つのホール素
子55、56、57を配置して3相デジタル信号を形成
する構成と分解能の点では何等異ならない。同公報に
は、さらに図12、図13に示されるように、ロータマ
グネットに対峙して3つのホール素子55、56、57
を設けると共に、ロータと一体に回転するエンコーダに
対峙して1つのホール素子68を設け、ロータ側とエン
コーダ側とからデジタル信号を取り出す構成が示されて
いるが、これによって、分解能を上げる構成が構築され
ているものではなく、上記要請に答えた構成とはなって
いない。
【0008】そこで、この発明においては、車両や建設
機械等の過酷な条件下で用いられる場合であっても、精
度よく被検出体の位置検出を行うことができ、温度ドリ
フトやノイズの影響が小さい位置検出センサを提供する
ことを課題としている。また、構成部品の部品精度が性
能に与える影響を小さくすると共に、エンコーダのミス
カウントを無くして耐久性、信頼性のある位置検出セン
サを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明にかかる位置検出センサは、被検出体と一
体的に変位する第1及び第2の被検出部と、前記第1の
被検出部の変位を検出し、所定変位毎にデジタルパルス
を発生する第1のセンサと、前記第2の被検出部の変位
に応じたアナログ出力を発生する第2のセンサと、前記
第2のセンサのアナログ出力によって前記第1のセンサ
から出力されるデジタルパルス間の変位を補間演算する
信号処理部とを具備することを特徴としている(請求項
1)。
【0010】したがって、被検出体が変位すると、第1
のセンサからは所定変位毎にデジタル信号が発生され、
第2のセンサからはアナログ出力が発生され、信号処理
部は、デジタルパルス間の変位量をアナログ出力によっ
て補間演算することとなる。第1のセンサのみの出力を
もって被検出体の位置や変位量を検出しようとすると、
デジタル信号によって分解能が決定されることとなる
が、本発明によれば、デジタル信号にアナログ信号を組
み合わせることでデジタルパルス間を補間することが可
能となり、この補間された信号を用いることで、デジタ
ルパルス間の任意の中間位置の変位量を検出することが
できる。
【0011】このような構成の位置検出センサは、ロー
タリ型であれば、被検出体と一体的に回転する第1及び
第2のロータと、前記第1のロータの回転角度を検出
し、所定回転角度毎にデジタルパルスを発生する第1の
センサと、前記第2のロータの回転角度に応じたアナロ
グ出力を発生する第2のセンサと、前記第2のセンサの
アナログ出力によって前記第1のセンサから出力される
デジタルパルス間の回転角度を補間演算する信号処理部
とを具備するものとなり(請求項2)、リニア型であれ
ば、被検出体と一体的に直進変位する第1及び第2の直
進可動部と、前記第1の直進可動部の直進変位を検出
し、所定直進変位毎にデジタルパルスを発生する第1の
センサと、前記第2の直進可動部の直進変位に応じたア
ナログ出力を発生する第2のセンサと、前記第2のセン
サのアナログ出力によって前記第1のセンサから出力さ
れるデジタルパルス間の直進変位を補間演算する信号処
理部とを具備するものとなる(請求項3)。
【0012】ここで、第1の被検出部には、Nパルス
(N>2)発生可能な物理パターンを形成し、第2の被
検出部には、センサ出力が漸次連続変化する物理パター
ンを形成するものが予定される(請求項4)。
【0013】第1の被検出部と第1のセンサとは、例え
ば磁気式エンコーダや光電式エンコーダとして構成さ
れ、磁気式エンコーダであれば、第1のセンサをホール
素子や磁気抵抗素子等によって構成し、第1の被検出部
に形成される物理パターンを交互に極性が変化する着磁
パターンによって形成するとよい。また、光電式エンコ
ーダであれば、第1のセンサを第1の被検出部を挟んで
光源とこれに対向する受光素子とによって構成し、第1
の被検出部に形成される物理パターンを透光量が変化す
る明暗格子縞や格子孔等を形成することによって形成す
るとよい。さらに、第2の被検出部に形成される物理パ
ターンにあっては、2極着磁又はこれと等価な光学パタ
ーンが考えられる。
【0014】ロータリ型の位置検出センサであれば、第
1のロータの外周面に着磁パターンを形成したり、周縁
部に明暗格子縞や格子孔等を形成するロータリエンコー
ダを構築し、リニア型の位置検出センサであれば、第1
の直進可動部に直線状に着磁パターンを形成したり、直
線状にの明暗格子縞や格子孔等を形成するロータリエン
コーダを構築するとよい。
【0015】また、第1のセンサによって発生する前記
デジタルパルスを被検出体の変位可能領域でNパルス
(N>2)発生可能とし、信号処理部では、第1のセン
サの(k−1)番目(1<k<N+1)のパルスのエッ
ジ検出時における第2のセンサの出力V1 と、第1のセ
ンサのk番目のパルスのエッジ検出時における第2のセ
ンサの出力V2 とを記憶し、第1のセンサのk番目のパ
ルスと(k+1)番目のパルスとの間に被検出体が位置
するときの第2のセンサの出力をV3 、被検出体の変位
量をH、被検出体の変位可能領域をHFULLとした場合
に、前記数1によって変位量Hを演算するようにしても
よい。(請求項5)。
【0016】このような構成によれば、アナログ出力の
線形部分を用いて、デジタルパルス間を補間することと
なり、単純な演算によってデジタルパルス間の任意の中
間位置を検出することができ、マイクロコンピュータを
用いて被検出体の変位を検出する場合に最適な構成とな
る。したがって、ここでいう信号処理部は、パルスエッ
ジ検出時のアナログ出力を一時記憶するホールド回路
や、予め与えられたプログラムに基づいて変位量Hを演
算するマイクロコンピュータ等によって構成するとよ
い。
【0017】特に、ロータリ型の位置検出センサにあっ
ては、第2のロータに2極着磁を施すと、第2のセンサ
出力はロータの1回転に対して正弦波となる。したがっ
て、使用を予定する領域がアナログ出力の一方の線形領
域だけで足りるのであれば問題はないが、使用領域が広
範になれば、正弦波の頂点部分(極値部分)を避ける必
要がある。このため、被検出体と一体的に回転する第3
の被検出部と、この第3の被検出部の変位に応じたアナ
ログ出力を発生する第3のセンサとを設け、第2のセン
サのアナログ出力と第3のセンサのアナログ出力との位
相をずらし、信号処理部において第2のセンサのアナロ
グ出力と第3のセンサのアナログ出力とを選択的に用い
て第1のセンサから出力されるデジタルパルス間の変位
を補間演算することが望ましい(請求項6)。
【0018】このような構成は、ロータリ型の位置検出
センサであれば、被検出体と一体的に回転する第3ロー
タと、この第3のロータの回転角度に応じたアナログ出
力を発生する第3のセンサとを設け、第3のロータと第
2のロータとを相対的に90度位相をずらしておき、信
号処理部において第2のセンサのアナログ出力と第3の
センサのアナログ出力とを選択的に用いて第1のセンサ
から出力されるデジタルパルス間の回転角度を補間演算
する構成とすればよい。また、リニア型の位置検出セン
サであれば、被検出体と一体的に直進変位する第3の直
進可動部と、この第3の直進可動部の直進変位に応じた
アナログ出力を発生する第3のセンサとを設け、第2の
センサのアナログ出力と第3のセンサのアナログ出力と
を相対的に90度位相をずらしておき、信号処理部にお
いて第2のセンサのアナログ出力と第3のセンサのアナ
ログ出力とを選択的に用いて第1のセンサから出力され
るデジタルパルス間の直進変位を補間演算する構成とす
ればよい。
【0019】また、被検出体は、基準位置から必ず変位
するものであれば問題はないが、任意の位置から位置検
出が開始される場合にあっては、センサ自身がいかに現
在の位置を把握するかが問題となる。これを実現する構
成としては、被検出体に基準信号を出力する基準信号出
力部を設け、アナログ出力に基づいて被検出体の位置を
仮決めし、しかる後に基準信号に基づいて被検出体の位
置を補正して確定してやればよい(請求項7)。
【0020】このような構成によれば、第2のセンサ又
は第3のセンサから発生するアナログ出力の大きさによ
って被検出体のだいたいの位置を認識することができ、
被検出部の変位の過程で基準信号出力部からの基準信号
が検出されればその時点で出力が補正される。アナログ
出力の大きさのみによって被検出体の位置を認識する場
合には、検出された位置が正確な位置からずれる場合も
あるが、基準信号をデジタル信号の間隔よりも大きい所
定変位毎に発生するようにしておくことで、始動初期の
イニシャライズさせるスイープ動作が不要となり、変位
の途中から検出を開始しても正確な位置を認識できるよ
うになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面により説明する。図1において、ロータリエンコーダ
を利用した位置検出センサ1が示され、位置検出センサ
1は、円筒状のハウジング2に軸心に沿って一方の端面
2aから突出する回転軸3を有し、この回転軸3の突出
した部分に図示しない被検出回転体が結合されるように
なっている。ハウジング2内には、回転軸3に固装され
た第1のロータ4と、このロータと径を略等しくする第
2のロータ5と、これらロータ4、5の外周面と非接触
の状態で対峙し、ハウジング2に対して固定されている
第1及び第2のセンサ6、7と、他方の端面2b近傍に
おいてハウジング2に固定されている回路基盤8が収納
されている。
【0022】第1のロータ4には、図2に示されるよう
に、外周面にN極とS極とを等ピッチの間隔で交互に多
数配列する着磁パターンが形成され、第2のロータ5に
は、外周を2等分して一方の周面にN極を他方の周面に
S極をそれぞれ形成した2極着磁のパターンが形成され
ている。
【0023】第1及び第2のセンサ6、7は、磁気抵抗
素子を用いたものであってもよいが、この構成例ではホ
ール素子によって構成されており、第1のセンサ6から
の出力は、磁極の切り替わりで立ち上がり又は立ち下が
る図3の(a)に示されるようなデジタルパルスとなっ
ている。したがって、デジタルパルス(a)のパルス数
は、第1のセンサ6がよぎる磁極の数と対応している。
また、第2のセンサ7からの出力は、第2のロータ5が
1回転する毎に1周期のsin波(その一部を図3の
(b)で示す)を出力するアナログ信号となっている。
【0024】回路基盤8には、図4に示されるように、
信号処理部を構成するホールド回路10、A/D変換回
路11、マイクロコンピュータ12等が設けられ、第2
のセンサ7から出力されるアナログ信号は、A/D変換
回路11へ直接入力され、ここでデジタル信号に変換さ
れてマイクロコンピュータ12に入力されるようになっ
ている。また、第1及び第2のセンサ6、7から出力さ
れる信号は、ホールド回路10に入力され、ここでデジ
タルパルスの例えば立ち下がりエッジを検出し、各エッ
ジ検出時点でのアナログ信号の出力を各パルスエッジと
対応させながら一時的に記憶する。そして、各パルスエ
ッジに対応するアナログ信号の出力をA/D変換回路1
1を介してマイクロコンピュータ12に入力するように
なっている。
【0025】そして、マイクロコンピュータ12では、
与えられた所定のプログラムに基づき、現時点までに発
生したデジタルパルスのパルス数をnとすると、第1の
センサ6から発生するn−1番目のパルスの立ち下がり
エッジでの第2のセンサ出力(アナログ出力)をV1
n番目のパルスの立ち下がりエッジでの第2のセンサ出
力(アナログ出力)をV2 、現時点での第2のセンサ出
力(アナログ出力)をV3 、ロータリエンコーダの1回
転(360度)当たりに出力されるパルス数をNとする
と、マイクロコンピュータ12は、数2に基づいて現時
点での回転角度Θが演算される。つまり、デジタルパル
スとアナログ出力の直線領域とを用いることで、パルス
間隔に相応するアナログ出力の変化量と、直前のデジタ
ルパルスのエッジ検出時点から現時点までのアナログ出
力の変化量とに基づき、パルス間の任意の中間位置での
回転角度Θを補間演算する。
【0026】マイクロコンピュータは、中央演算装置
(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ランダムアク
セスメモリ(RAM)、入出力ポート等を備えて構成さ
れた公知のもので、ロータリエンコーダの1回転当たり
に出力されるパルス数Nが予め記憶されており、上述の
補間演算を与えられたプログラムに基づいてリアルタイ
ムで処理し、その結果を出力するようになっている。図
5にマイクロコンピュータ12による補間演算の演算処
理例がフローチャートとして示されており、以下これに
基づいて説明する。
【0027】マイクロコンピュータ12は、位置検出セ
ンサが検出を開始し始めると、ステップ50において、
現時点でのアナログ出力Vkを第2のセンサからA/D
変換回路を介して直接入力する。それと同時に、直前の
デジタルパルスの立ち下がりエッジ検出時にサンプリン
グされてホールド回路10に一時記憶された第2のセン
サ7からのアナログ出力Vn と、さらにその1 つ前のデ
ジタルパルスの立ち下がりエッジ検出時にサンプリング
されてホールド回路10に一時記憶された第2のセンサ
7からのアナログ出力Vn-1 とをホールド回路10から
読み出して入力する。
【0028】これら入力されたデータは、ステップ52
において、演算用変数(V1 〜V3)に代入され( Vk
→V3 、Vn →V2、Vn-1 →V1 )、ステップ54に
おいて上述した数2によって現時点での回転角度Θを演
算する。そして、次のステップ(ステップ56)で、こ
の回転角度Θを変位信号として出力し、しかる後にステ
ップ50からの処理を繰り返すようになっている。
【0029】したがって、デジタルパルス間の任意の中
間位置で被検出回転体の回転角度Θが第2のセンサ7に
よるアナログ出力をもって補間演算されるので、エンコ
ーダの外周面に着磁される磁極数を増やすことなく、検
出精度を大幅に高めることができる。これにより、エン
コーダの磁極ピッチを細かくしたり、エンコーダの径を
大きくする必要がなくなり、激しい振動による環境下に
あっても第1のセンサ6により磁極のミスカウントの恐
れや部品精度の影響等を小さくすることができ、センサ
自体の小型化を図ることができる。
【0030】ところで、上述の位置検出センサによれ
ば、第2のロータ5を2極着磁とし、第2のセンサ7で
得られるsin波出力の直線領域を使用して補間してい
る。このような構成にあっては、各極の中間部分で磁束
密度が最大となり、sin波の極値となることから、こ
の近傍領域は補間演算するために使用することができな
い。ショベル等のアームの関節では、可動範囲が130
度程度と小さいことから、この可動範囲を直線領域の範
囲内に割り当てることができるので何等支障はないが、
可動範囲が大きくなると補間できない領域が生じること
から、この場合には、図6に示すような構成として上記
不都合を補償するようにしている。
【0031】即ち、図6に示される構成は、図2の構成
に対してさらに第3のロータ13を設けたもので、第3
のロータ13は、第2のロータ5と同様のものであり、
その外周面に第2のロータ5と同様の2極着磁が施され
ているが、第3のロータ13は第2のロータ5に対して
相対的に90度位相をずらして回転軸に固定されてい
る。そして、ハウジングには、この第3のロータ13の
外周面と非接触の状態で対峙する第3のセンサ14が固
定されている。この第3のセンサ14は、第2のセンサ
7と位相をずらすことなく同様の位置に配置されてお
り、第2のセンサ7と同じホール素子が用いられてい
る。
【0032】回路基盤8には、ホールド回路10、A/
D変換回路11、マイクロコンピュータ12等が設けら
る点で前記構成と同様であり、前記構成と異なる点は、
図7に示されるように、第2及び第3のセンサ7、14
から出力されるアナログ信号は、それぞれA/D変換回
路11を介してマイクロコンピュータ12に入力される
と共に、ホールド回路10に入力され、ここでデジタル
パルスの例えば立ち下がりエッジの検出時点でのアナロ
グ信号をそれぞれサンプリングしてこれを一時的に記憶
することにある。そして、各パルスエッジに対応するア
ナログ信号の出力は、A/D変換回路11を介してマイ
クロコンピュータ12に入力されるようになっている。
【0033】したがって、第1のセンサ6からの出力
は、前述と同様のデジタルパルス(図8の(a))であ
り、第2及び第3のセンサ7、14の出力は、それぞれ
ロータが1回転する毎に1周期のsin波を出力するア
ナログ信号となっており、第2のセンサ7で得られるア
ナログ信号(図8の(b)の実線で示す)と第3のセン
サ14で得られるアナログ信号(図8の(c)の破線で
示す)とは相対的に90度位相がずれたものとなってい
る。
【0034】このように90度位相がずれた2つのアナ
ログ信号を用意しておくことにより、アナログ信号の線
形部分として用いることが困難な極値近傍を避けるよう
に2つのアナログ信号を選択的に切り替え、常時アナロ
グ信号の線形部分を利用することで広範な回転角度の検
出に対応することができる。
【0035】図9に第3のロータ13を付加した位置検
出センサのマイクロコンピュータ12による補間演算の
演算処理例がフローチャートとして示されており、以下
前記処理例と異なる点について説明する。この処理例で
は、与えられたプログラムに基づいてリアルタイムで処
理される点、前記ステップ50〜56の基本的な処理ス
テップを有する点において同様であるが、ステップ50
〜56の処理ステップを実行するのに先立ち、ステップ
60で第2のセンサ7のアナログ出力を使用するか第3
のセンサ14のアナログ出力を使用するかを選択するよ
うになっている。このようなアナログ出力の選択は、例
えば、アナログの出力変化からより線形に近い方を選択
するようにしても、直前に出力された回転角Θによって
使用するアナログ信号を選択するようにしてもよく、ま
た、これらに固執することなく様々な手法で実現するよ
うにしてもよい。
【0036】そして、ステップ50においては、ステッ
プ60によって選択されたアナログ出力に対して、Vk
、Vn 、Vn-1 を入力する前述した処理がなされ、ス
テップ56の後はステップ60へ戻されて以下同様の処
理が繰り返される。
【0037】図10に、位置検出センサの他の構成例が
示され、この構成例にあっては、図4で示される基本構
成に位置決めの基準となる基準信号がマイクロコンピュ
ータに直接入力される点で異なっている。このような基
準信号は、デジタルパルスをカウントする起点を作るも
ので、図3に示されるように、この基準信号(図3の
(c)で示す)が検出された次のデジタルパルスの立ち
下がりエッジをΘ0 とし、このΘ0 を基準に各パルスエ
ッジの位置が決定されるようになっている。
【0038】このような基準信号は、ロータの1回転に
1パルス発生するものであってもよいが、始動時に第1
のセンサ6と対峙する第1のロータ4の位置が不明であ
る場合に、基準信号を得るためにロータの回転量をでき
るだけ小さくするには例えば、25度や30度の回転角
毎に基準信号を発生するようにしておくとよい。このよ
うな基準信号は、第1のロータに基準信号発生パターン
を着磁等の手法によって形成し、これを検出素子で検出
して発生させるものであっても、基準信号を得るための
ロータを回転軸3に別途固装し、これに形成される基準
信号発生パターンを検出素子で検出して発生させるもの
等であってもよく、これらの構成によって、基準信号を
出力する基準信号出力部が構成される。
【0039】上記基準信号をもって、任意の位置からセ
ンサを始動させて回転角度Θを演算する処理が、図11
においてフローチャートとして示されている。このフロ
ーチャートによる処理は、図2で示される基本構成に対
応させているもので、図5で示される基本的な演算処理
のループ(ステップ50〜56)に入る前に、ステップ
62、64において、センサ出力によって把握されるロ
ータ位置と実際のロータ位置とを一致させるアライメン
ト処理が行われる。
【0040】具体的には、第2のロータ5の1回転で1
周期のsin波が第2のセンサ7から出力されることか
ら、始動直後において第2のセンサ7の出力を入力し、
この入力されたアナログ信号の大きさから回転角度Θを
仮決めする(ステップ62)。この回転角度Θの仮決め
は、特に180度よりも小さいアナログ信号の直線部分
のみを可動範囲とする位置検出センサでは実際の回転角
度とそれほど大きくずれることはない。しかし、一端Θ
が仮決めされてこれを基準にデジタルパルスとアナログ
出力とが割り当てられると、高精度の位置検出センサを
構築することができない。そこで、次のステップ64に
おいて、基準信号によって回転角度Θのずれを補正し、
デジタルパルスの出力と実際のロータ位置との対応関係
を正確に決定する。
【0041】したがって、このような構成においては、
始動開始から基準信号が発生するまでの期間にあって
も、センサ出力と実際のロータ位置とがおおよその精度
でアライメントされて位置検出が行われる。この仮決め
の段階では、所定の誤差を含む補間制御しか行われない
が、基準信号は25度又は30度毎に発生するようにな
っているので、基準信号が発せられた後は、この信号に
よって回転角のずれが補正され、デジタルパルスの出力
と実際のロータ位置との対応関係が正確に決定される。
よって、どの回転角度から位置検出センサが始動して
も、イニシャライズ時のスイープ動作のように無駄な動
きをすることなく即座に位置情報を形成することができ
る。
【0042】尚、上記構成において、図6乃至図9で示
される位置検出センサに図10及び図11で示す基準信
号によるアライメント処理を付加するようにしてもよ
い。この場合にあっては、選択されたアナログ信号をも
って回転位置を仮決めするようにすればよい。
【0043】また、以上の構成では、磁気式ロータリエ
ンコーダを利用した構成を示したが、光電式ロータリエ
ンコーダを利用するようにしてもよい。このような光電
式ロータリエンコーダを用いる構成としては、第1のロ
ータに明暗の格子縞や所定ピッチの多数の通孔を周縁に
沿って形成し、このロータ周縁を挟んで発光素子と受光
素子とを設けてデジタルパルスを形成するものが考えら
れる。また、第2又は第3のロータにあっても、その周
縁に回転するにつれて光の透過量が変化する等の手法に
より2極着磁と等価な光学パターンを形成し、このロー
タ周縁を挟んで発光素子と受光素子とを設けて光の透過
量に比例したアナログ出力を発生させるものが考えられ
る。同様に、基準信号を発生させる物理パターンを光学
パターンで形成するようにしてもよい。
【0044】さらに、上述の構成にあっては、ロータリ
エンコーダを利用した位置検出センサを中心に説明して
きたが、リニアエンコーダを利用して直進動の動く被検
出体の位置や移動量を検出する位置検出センサを構築す
るようにてもよい。
【0045】そのような構成例としては、図12に示さ
れるように、被検出体に接続されて被検出体の直進動と
一体に変位する移動体20と、この移動体表面に固定さ
れ、移動体20の移動方向に延びる第1及び第2の直進
可動部21、22と、移動体20と平行に対峙して設け
られる固定体23と、この固定体23の移動体20と対
峙する面に固定された第1及び第2のセンサ24、25
とを有している。
【0046】第1の直進可動部21は、N極とS極とが
所定のピッチで交互に直線状に着磁されており、第2の
直進可動部22は、第1の直進可動部21の略半分の長
さに形成され、例えば表面がN極となるように垂直着磁
されている。第1のセンサ24は、ホール素子又は磁気
抵抗素子からなり、移動体20の全可動領域にわたって
第1の直進可動部21と対峙するような位置に取り付け
られており、第2のセンサ25は、磁気抵抗素子からな
り、第2の直進可動部22と略等しい長さの素子25
a、25bを2つ直列に接続して構成され、第2の直進
可動部22と対峙するように配置されている。第2のセ
ンサ25を構成する各素子25a,25bの両端には端
子が形成され、両素子間に形成される共通の端子を出力
端子Voutとし、残りの一方をアース端子GND、他方
を電圧印加端子Vinとしている。
【0047】このような構成においては、移動体20が
変位すると、第1のセンサ24からは、第1の直進可動
部に形成された着磁パターンの磁極の切り替わりで立ち
上がり又は立ち下がる図13の(a)に示されるような
デジタルパルスが出力され、第2のセンサの出力端子V
out からは、各素子25a,25bの抵抗値が磁束の変
化によって変わることから、出力電圧は図13の(b)
に示されるように略リニアなアナログ信号として出力さ
れる。
【0048】このような構成においても、図示しない回
路基盤を図4のように構成し、前述した手法とほぼ同様
のやり方で被検出体の変位を補間演算すればよい。即
ち、図14に示されるように、マイクロコンピュータ
は、始動後に現時点でのアナログ出力Vkを第2のセン
サ25からA/D変換回路11を介して直接入力すると
共に、直前のデジタルパルスの立ち下がりエッジ検出時
にサンプリングされてホールド回路10に一時記憶され
た第2のセンサ25からのアナログ出力Vn と、さらに
その1 つ前のデジタルパルスの立ち下がりエッジ検出時
にサンプリングされてホールド回路10に一時記憶され
た第2のセンサ25からのアナログ出力Vn-1 とをホー
ルド回路10から読み出して入力する。
【0049】これら入力されたデータは、ステップ52
において、演算用変数(V1 〜V3)に代入され( Vk
→V3 、Vn →V2、Vn-1 →V1 )、ステップ54に
おいて上述した数3によって現時点での直進変位Xを演
算する。そして、次のステップ(ステップ56)で、こ
の直進変位Xを変位信号として出力し、しかる後にステ
ップ50からの処理を繰り返すようになっている。尚、
Xfullは、移動体20の直進可能範囲を示す。
【0050】このような位置検出センサにあっても、デ
ジタルパルス間の任意の中間位置で被検出体の直進変位
Xが第2のセンサ25によるアナログ出力をもって補間
演算されるので、第1の直進可動部21の表面に着磁さ
れる磁極数を増やすことなく、検出精度を大幅に高める
ことができる。これにより、第1の直進可動部21の磁
極ピッチを細かくしたり、第1及び第2の直進可動部2
1、22の長さを長くする必要がなくなり、激しい振動
による環境下であっても、第1のセンサ24により磁極
のミスカウントの恐れや部品精度の影響等を小さくする
ことができ、センサ自体の小型化を図ることができる。
【0051】尚、上記リニアエンコーダを利用した位置
検出センサにおいても、ロータリエンコーダの場合と同
様に基準信号を発生させるようにしても、また着磁パタ
ーンをそれに対応する光学パターンに変更して光電式と
することも可能である。
【0052】また、移動体20の可動範囲が大きくなる
場合には、第1の直進可動部21にあっては単に着磁パ
ターンを増やして延長すればよく、これに比例して第2
の直進可動部22や第2のセンサ25の各素子25a,
25bの長さも長くすればよい。第2の直進可動部22
や各素子25a,25bを延ばしたためにアナログ信号
の精度が悪くなったり、形成しにくくなるのであれば、
第2の直進可動部22及び第2のセンサ25と同様の第
3の直進可動部及び第3のセンサを設け、第2のセンサ
出力と第3のセンサ出力を前述のように選択的に用いる
ようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、被検出体と一体的に
変位する第1及び第2の被検出部と、第1の被検出部の
所定変位毎にデジタルパルスを発生する第1のセンサ
と、第2の被検出部の変位に応じたアナログ出力を発生
する第2のセンサと、第2のセンサのアナログ出力によ
って第1のセンサから出力されるデジタルパルス間の変
位を補間演算する信号処理部とを設けたので、デジタル
パルス間の任意の中間位置の変位量を補間演算によって
割り出すことができ、位置検出精度を飛躍的に高めるこ
とができる。
【0054】そして、このような構成をロータリ型とリ
ニア型に利用すれば、第1の被検出部と第1のセンサと
によって構成されるエンコーダのみの精度に頼っていた
従来の構成に比べ、同程度の精度を得るためにより小
型、軽量化が図れ、また、精度を高めるためにデジタル
パルスのパルス間隔を細かくする必要もないので、エン
コーダのミスカウントが無くなり、部品精度の性能への
影響も小さくなる。
【0055】第1の被検出部にNパルス(N>2)発生
可能な物理パターンを、第2の被検出部にセンサ出力が
漸次連続変化する物理パターンをそれぞれ形成する場合
には、物理パターンを着磁パターン、又は、これと等価
な光学パターンによって形成するが、特に第2の被検出
部を2極着磁又はこれと等価な光学パターンによって構
成する場合には、より多極のものに比べて表面の磁極密
度を大きくとれ、引いてはS/N比を向上させることが
できる。
【0056】アナログ出力の線形部分を用いてデジタル
パルス間の変位を補間演算する場合には、単純な演算に
よってデジタルパルス間の任意の中間位置を割り出すこ
とが可能となる。しかも、被検出体と一体的に回転する
第3の被検出部と、この第3の被検出部の変位に応じた
アナログ出力を発生する第3のセンサとを設け、第2の
センサのアナログ出力と第3のセンサのアナログ出力と
の位相をずらして選択的に用いればよく、線形部分が広
範囲にわたって形成できない場合でも、同一の位置検出
センサを用いて広範囲にわたって精度の高い検出が可能
となる。
【0057】また、アナログ出力に基づいて被検出体の
位置を仮決めし、しかる後に基準信号に基づいて被検出
体の位置を補正して確定すれば、イニシャライズのスイ
ープ動作が不要となり、変位の途中から検出を開始して
も正確な位置を認識できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる位置検出センサ、特に
ロータリエンコーダを利用した位置検出センサの構成例
を示す全体構成図である。
【図2】図2は、図1に示す位置検出センサの回転軸
と、これに固装される第1及び第2のロータと、各ロー
タに対峙して設けられる第1及び第2のセンサを示す斜
視図である。
【図3】図3は、各センサ素子から出力される信号とそ
の関係を示した線図である。
【図4】図4は、図1に示す位置検出センサの各センサ
素子から出力される信号を処理する制御回路構成を示す
ブロック図である。
【図5】図5は、図1乃至図4で示す位置検出センサの
マイクロコンピュータによる回転角度Θを演算するため
の処理動作例を示すフローチャートである。
【図6】図6は、ロータリエンコーダを利用した位置検
出センサの他の構成例を示し、回転軸と、これに固装さ
れる第1乃至第3のロータと、各ロータに対峙する第1
乃至第3のセンサを示す斜視図である。
【図7】図7は、図6に示す位置検出センサの各センサ
素子から出力される信号を処理する制御回路構成を示す
ブロック図である。
【図8】図8は、各センサ素子から出力される信号とそ
の関係を示した線図である。
【図9】図9は、図6乃至図8で示す位置検出センサの
マイクロコンピュータによる回転角度Θを演算するため
の処理動作例を示すフローチャートである。
【図10】図10は、ロータリエンコーダを利用した位
置検出センサのさらに他の構成例を示し、各センサ素子
から出力される信号を処理する制御回路構成を示すブロ
ック図である。
【図11】図11は、図10で示す位置検出センサのマ
イクロコンピュータによる回転角度Θを演算するための
処理動作例を示すフローチャートである。
【図12】図12は、本発明にかかる位置検出センサ、
特にリニアエンコーダを利用した位置検出センサの構成
例を示す斜視図である。
【図13】図13は、図12に示す位置検出センサの各
センサ素子から出力される信号とその関係を示した線図
である。
【図14】図14は、図12及び図13で示す位置検出
センサのマイクロコンピュータによる直進変位Xを演算
するための処理動作例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4 第1のロータ 5 第2のロータ 6、24 第1のセンサ 7、25 第2のセンサ 13 第3のロータ 14 第3のセンサ 21 第1の直進可動部 22 第2の直進可動部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出体と一体的に変位する第1及び第
    2の被検出部と、前記第1の被検出部の変位を検出し、
    所定変位毎にデジタルパルスを発生する第1のセンサ
    と、前記第2の被検出部の変位に応じたアナログ出力を
    発生する第2のセンサと、前記第2のセンサのアナログ
    出力によって前記第1のセンサから出力されるデジタル
    パルス間の変位を補間演算する信号処理部とを具備する
    ことを特徴とする位置検出センサ。
  2. 【請求項2】 被検出体と一体的に回転する第1及び第
    2のロータと、前記第1のロータの回転角度を検出し、
    所定回転角度毎にデジタルパルスを発生する第1のセン
    サと、前記第2のロータの回転角度に応じたアナログ出
    力を発生する第2のセンサと、前記第2のセンサのアナ
    ログ出力によって前記第1のセンサから出力されるデジ
    タルパルス間の回転角度を補間演算する信号処理部とを
    具備することを特徴とする請求項1記載の位置検出セン
    サ。
  3. 【請求項3】 被検出体と一体的に直進変位する第1及
    び第2の直進可動部と、前記第1の直進可動部の直進変
    位を検出し、所定直進変位毎にデジタルパルスを発生す
    る第1のセンサと、前記第2の直進可動部の直進変位に
    応じたアナログ出力を発生する第2のセンサと、前記第
    2のセンサのアナログ出力によって前記第1のセンサか
    ら出力されるデジタルパルス間の直進変位を補間演算す
    る信号処理部とを具備することを特徴とする請求項1記
    載の位置検出センサ。
  4. 【請求項4】 前記第1の被検出部には、前記第1のセ
    ンサによってNパルス(N>2)発生可能な物理パター
    ンが形成され、前記第2の被検出部には、前記第2のセ
    ンサ出力が漸次連続変化する物理パターンが形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の位置検出センサ。
  5. 【請求項5】 前記第1のセンサによって発生する前記
    デジタルパルスは、前記被検出体の変位可能領域でNパ
    ルス(N>2)発生可能であり、前記信号処理部は、前
    記第1のセンサの(k−1)番目(1<k<N+1)の
    パルスのエッジ検出時における前記第2のセンサの出力
    1 と、前記第1のセンサのk番目のパルスのエッジ検
    出時における第2のセンサの出力V2 とを記憶し、前記
    第1のセンサのk番目のパルスと(k+1)番目のパル
    スとの間に前記被検出体が位置するときの前記第2のセ
    ンサの出力をV3 、前記被検出体の変位量をH、前記被
    検出体の変位可能領域をHFULLとすると、前記変位量H
    を数1に基づいて補間演算する機能を具備することを特
    徴とする請求項1記載の位置検出センサ。
  6. 【請求項6】 被検出体と一体的に回転する第3の被検
    出部と、この第3の被検出部の変位に応じたアナログ出
    力を発生する第3のセンサとを設け、前記第2のセンサ
    のアナログ出力と前記第3のセンサのアナログ出力とは
    位相をずらしてあり、前記信号処理部は、前記第2のセ
    ンサのアナログ出力と前記第3のセンサのアナログ出力
    とを選択的に用いて前記第1のセンサから出力されるデ
    ジタルパルス間の変位を補間演算することを特徴とする
    請求項1記載の位置検出センサ。
  7. 【請求項7】 前記被検出体に基準信号を出力する基準
    信号出力部を設け、前記アナログ出力に基づいて前記被
    検出体の位置を仮決めし、しかる後に前記基準信号に基
    づいて前記被検出体の位置を補正して確定することを特
    徴とする請求項1又は6記載の位置検出センサ。
JP13778797A 1997-05-12 1997-05-12 位置検出センサ Pending JPH10311742A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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